ロジカルシンキングとは?身につけるメリットと鍛える方法を一挙解説!

就活中も、社会人になってからもずっと使うロジカルシンキング(論理的思考力)

近年ではその重要性がこれまで以上に増し、社長からも1つのスキルセットとして要求されることも多くなってきました。

にもかかわらず、どうすれば身につけて良いのか途方に暮れている人を多く見かけます。実際、大学の授業や高校の必修課程ではなかなか習わないため、何から始めれば良いのかわからない人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、外資系コンサルティング会社出身でコンサルティング業を営む私が、就活やビジネスの現場で使えるロジカルシンキングについて解説します。

それだけでなく、例題やフレームワーク、そして身につけるための本や役立つセミナーについてもまとめました。この記事1つを読めば、ロジカルシンキングがどんなもので、身につけるメリットは何で、どうすれば身につけられるのかのすべてがわかると思います。

ぜひ、この記事を参考にしてロジカルシンキングを身につけ、デキるビジネスマパーソンになってみてくださいね。

この記事を書いた人:竹内健登

ホワイト企業内定率100%を誇る就職コンサルタント。現在はホワイト企業内定率No.1を誇る就活スクール「ホワイトアカデミー」で講師を務めている。
東京大学工学部卒、元デロイトトーマツグループの人材戦略コンサルタント。

学生時代には大手企業(Sony、新日鐵、帝人、DUNLOP、DeNA、経済産業省、財務省など80社)相手に人事面からの支援を行っていたことがこの仕事を始めたきっかけ。

求職者向けのセミナーやコンサルティングを不定期で開催しており、過去の相談件数は1000件以上。通算600回はセミナーを行っている。趣味は読書と執筆。数学検定1級保持者。

そもそもロジカルシンキング(論理的思考力)とは

今ではなぜかミッシーとかピラミッドストラクチャーなどのフレームワークばかりが浸透してしまいましたが、そもそもロジカルシンキングとは筋道立てて考える思考のことです。

日本では、著書『ロジカル・シンキング』(照屋華子・岡田恵子, 東洋経済新報社, 2001年)以来、主にコンサルタント系の著者たちによってビジネス書のブームになったことから広まりました。

この思考法では複雑な事象の要素を分解し、そこから仮説を立て、収集した情報や分析結果を基に検証し、結論を導き出します

ロジカルシンキングは前提としてデータや根拠を持っていることからスタートするため、そこから奇抜なアイディアが出ることは少ないですが、自分の考えを相手に分かりやすく伝えることには長けているため、問題解決や情報整理などのシーンで多く活用されます。

ですので、既存のデータをもとに売上を上げる方策を考えろ、などといった課題が与えられたときには非常に重宝する考え方です。

ラテラルシンキングとの違いは?

画像出典:DIVERCITY × CREATIVITY

一方、ロジカルシンキングで用いられる前提をなくし、水平方向の発想を広げる思考の方のことをラテラルシンキングと言います。

例えば、斬新でユニークな発想でイノベーションを起こすとか、既存のものと組み合わせて新しいアイデアを生み出すといった活用が期待されます。

新規事業立案の際や新商品開発の際のアイデア出しによく用いられます。ロジカルシンキングとは補完関係にあると言えます。

クリティカルシンキングとの違いは?

また、よく混同されるクリティカルシンキングですが、これは批判的思考のことを言います。

ただ、決して物事を懐疑的に見るのではなく、その時点における最適解を導き出すために、目の前にある事象や情報を鵜呑みにせず、それは本当に正しいのかという疑問を持ち、じっくり考察した上で結論を出すことを言います。

就職活動の際にどの会社に入るのかを決める際には多角的に情報を集め、本当の情報を探りますよね。それだけでなく、外部の業者に仕事を発注する際も、「本当にこの業者は大丈夫なのか?」と考えながら最適な業者を選定すると思います。

ロジカルシンキングが問題解決や情報整理で使われる一方、クリティカルシンキングは情報収集の際に使われるといってもいいでしょう。

デザインシンキングとの違いは?

画像出典:日経デザイン(https://business.nikkeibp.co.jp/article/design/20140508/264172/

デザインシンキングはデザイナー的思考のことを言い、顧客の課題解決を迅速に行う際に用いられます。

具体的には、人々のニーズを観察した上で課題を設定し、アイデアを出し、そのアイデアをもとにプロトタイプを作成し、実際に顧客やユーザーにテストを行いながら試行錯誤を繰り返すことで、新たな製品やサービスを生み出し課題解決につなげるような場合に用いられるのです。

わかりやすく言うと、ラテラルシンキングやロジカルシンキングで考えたアイデアや仮説を実際に市場に投入する際に使うということです。

ゼロベース思考との違いは?

最後におまけですが、ゼロベース思考についても解説しておきます。これは、既存の枠組みにとらわれず、目的に対して白紙の段階から考えようとする考え方の姿勢のことを言います。

ロジカルシンキングで用いられるフレームワークや既存の理論では、過去の事例や様々な規制などが思考の幅を狭くし、目的への最適な方法への到達が難しくなることがあるため、ゼロベース思考を用いる局面があるということです。

多い使い方として、
・相手の立場(顧客・利用者)になって考える
・「できない」「無理」の考えを外し、「どうしたらできるか」を考える
といったときに使われます。

言うなれば、ロジカルシンキングでは解けない問題を解く際の切り札ともいえるでしょう。

身に付ける7つのメリットは?

では、ロジカルシンキングを身につけるメリットには何があるのでしょうか?結論、ロジカルシンキングでは、筋道立てて物事を整理・分析することによって、7つの思考能力が身に付きます。それぞれ、

  1. 整理する力
  2. 分析する力
  3. 発見する力
  4. 問題を解決する力
  5. 話す力
  6. 未来を組み立てる力
  7. 書く力

です。

分かりやすくするために、カードが不足しているトランプから、どのカードが足りないかを見つけることを例に、それぞれの能力について見てみましょう。

身につく能力1:整理力

ロジカルシンキングが身に付くと、複雑な物事をまとめることによって、現在の状態を分かりやすくする整理する能力が身に付きます。

バラバラに並んだトランプから、不足しているトランプ1枚を探すのは難儀ですが、同じ数同士、または、同じ種類同士でまとめれば目星がつけやすくなりますよね。

身につく能力2:分析力

ロジカルシンキングが身に付くと、分析する能力が身に付きます。

トランプには、1~13まで、ハード、クラブ、スペード、ダイヤの4種類のカードがあります。このルールを知っていれば、同じ数同士、または、同じ種類同士をまとめたあとに、「枚数を数えれば、どのカードが不足しているかが分かるはずだ」のように分析できます。

身につく能力3:発見力

ロジカルシンキングが身に付くと、整理・分析した結果、モレたり、ダブったりしているものが分かるため、過不足しているものを発見する能力が身に付きます。分析したことを実際にやってみれば、不足しているトランプはすぐに見つかりますよね。

身につく能力4:問題を解決する能力

ロジカルシンキングが身に付くと、問題を解決する能力が身に付きます。

不足しているトランプのカードをそろえるなら、「どうしたら、この問題を解決できるか」を目的と状況に照らし合わせて、「最後に使った日のことを思い出して探す」「取りあえず、代用カードを作る」「新しいトランプを買う」などと考えることで、再び使えるようになるでしょう。

身につく能力5:話す能力

ロジカルシンキングが身に付くと、言葉で分かりやすく伝える能力、説明する能力、提案する能力、プレゼンテーション能力が身に付きます。その理由は、自分の考えをシンプルに、因果関係を論理的に結び付けて話せるようになるからです。

例えば、プレゼンのシーンで、「今日のテーマは○○についてお話します。私の意見では、○○について大切なのは□□です。なぜなら、私の経験では△△だからです。具体的に説明するために、大切なポイント三つについてお話しましょう。一つ目のポイントは……」

のように「結論→その理由→それを裏付ける具体例」のように話すと、結論が端的で、因果関係がはっきりするため分かりやすいプレゼンになります。

身につく能力6:未来を組み立てる能力

ロジカルシンキングが身に付くと、未来を創造し、実現する能力が身に付きます。

なぜなら、未来とは、「こうしたら、こうなるよね。その結果、こうなっていくよね」のように、「現在」と「未来」を因果関係でつなぎ合わせて、オリジナルのストーリーを作っていくことだからです。

例えば、お客さまに事業のプランを提案するときに、「このプランを実現すると売り上げが上がります」では説得力がありませんが、「このプランを実現すると、○○になります。すると、○○になって、○○になるから売上が上がるんです。ということは、それだけお客さまから喜ばれるということです。そうしたら、社員みんながうれしい。そんな事業プランを一緒に実現しませんか?」の方が、未来を思い描けるのでワクワクします。動機づけにもなります。

未来を想像できるストーリー、それをイメージできたときのワクワク感が、未来を創っていくのです。

身につく能力7:書く能力

ロジカルシンキングが身に付くと、文章で分かりやすく伝える能力が身に付きます。なぜなら、自分の考えをシンプルに、論理的に文字で表現できるようになるので、文章ががぜん分かりやすくなるからです。

例えば、ビジネスシーンではメール、報告書、プレゼン資料など、文章で伝える場面がたくさんありますよね。「私の言いたいことは○○です。なぜなら、私は□□のように考えているからです。」のように、文章を分かりやすく書き、伝える能力は、大きな強みになるでしょう。

身につける職種別メリットを紹介

ここからは、以上のメリットが以下の職種でどのように生きるのかについて解説します。

営業の場面では

まず営業マンなら、営業トークにて大いにその力を発揮できるでしょう。

なぜあなたの会社のサービスを受けると売上が上がるのかとか、なぜこの商品を使うと肌がキレイになるのか、などといったプレゼンテーションをする際の屋台骨が論理です。ロジカルシンキングを用いることで、実現性の高い未来を相手に説明し、ワクワクさせ、契約率を高めることができます。

また、既存の顧客データベースを元にどの顧客にアプローチするか、などといったときにもロジカルシンキングは大いに役立ちます。パレート分析もその一環ですね。

プレゼンテーションの場面では

公衆の面前でプレゼンする際、論理的根拠の乏しいプレゼンは聴衆からの質問攻めにあい、論破されてしまうことが多くなります。

例えば、会議で新製品・企画について発表する際、営業成績について報告する際、研究内容を発表する際など、どの場面を取っても、論理的な屋台骨は必要不可欠です。

ロジカルシンキングが身についていれば、こういったプレゼンテーションで論破されることは少なくなるでしょう。それだけでなく、しっかりとした論理の元にプレゼンできれば、緊張を防ぐことができるようにもなるでしょう。

プログラミングの場面では

ロジカルシンキングはプログラミングやシステム設計の場面でも有効です。なぜなら、システムの設計や要件定義、そしてWBSの作成やガントチャートなどの計画立案の場面では、モレなくダブりなく論理的に作る必要があるからです。

また、プログラミングには目的をはっきり決め、順序を考えながら構成、記述するという作業を正確に行うことが求められています。

ですので、ロジカルシンキングができれば正しいプログラムを書いたり、正しい設計書が作れるようになります。

報連相などの事務的なコミュニケーションの場面では

「結論、なんなの?」
「だから何?」
こう言われてしまうことはよくあるのではないでしょうか。いわゆるオチがない会話です。こういった会話をビジネス上で行うと、相手は気分を損なってしまいます。

しかし、ロジカルシンキングができれば、結論と正しい論拠をもった報連相やコミュニケーションができるので、受けてから「分かりやすい」「この人はしっかりしている」という印象を持ってもらうことができるようになります。

ライティングの場面では

文章を書く際にはこのロジカルシンキングが欠かせません。なぜなら、自分の主張を補強する論拠なしに主張をしている文章が多いからです。

ですがロジカルシンキングを身に付けることで、主張と論拠を揃え、相手に伝わりやすい文章を作成することができるようになります。

これはビジネス文書ではもちろん、このようなWEB上の記事、そして広告文でも大いに役に立つ技術となります。ロジカルシンキングをライティングに応用すると、お金に直結することが多いので、オススメです。

就活では

私の仕事の関係上、就活生のエントリーシートで、論拠に乏しい志望動機や自己PRを見ることが多々あります。残念ながらこういった方々は論理的思考力が乏しいと判断され、書類選考で落とされるケースが多いです。

それだけでなく、面接時にも「なぜこの仕事?」「なぜこの職種?」「なぜこの会社?」といった問いに対して論理的に答えられないと、高確率で落とされてしまいます。また、高難易度の外資系企業を受ける際は、ロジカルシンキングを試すケース面接が出題されます。

仕事を得るという観点でもロジカルシンキングは大いに役立つのです。

基礎となる思考法

では、メリットが分かったところでロジカルシンキングの基礎をまずは押さえましょう。

ロジカルシンキングの基礎となる思考法には2つのものがあります。

帰納法と演繹法です。

それぞれ押さえておきましょう。

帰納法とは

帰納法とは、ある事実に対して具体例を挙げ、共通するものを一般化して結論を導き出す方法で、ビジネスシーンではよく用いられています。特に未来の不確実なことを予測したり、今後顧客に起こりうる恩恵を説明する際によく使われます。

「AならばBである」という結論を導くために、具体例、つまり具体的な要素を挙げていきます。例えば、「A社はうちのクライアントになって売上が3倍になった」、「B社はうちの商品を買ったことで利益が4倍になった」、「C社はうちと付き合い始めてから業績がうなぎのぼりである」といった具体的な要素から、「うちと接点を持つと御社の業績は上がりますよ」という結論を導きます。

当然ですが、具体的な要素では言えないことを結論に含めると説得力がありません。例えば、先ほどの具体的な要素から「うちのサービスを受ければ売上が700%アップする」という結論を導いたとすると、数字の根拠といった具体的な要素が欠けていて、飛躍しすぎていています。

帰納法を使うときは、具体的な要素から導ける結論か、具体的な要素にヌケ、モレがないかをよく確認する必要があります。また、結論と反対の意見があると、結論が成り立たなくなる危うさがあります。「AなのにBではない」とならないようによく確認することが大切です。

演繹法とは

演繹法とは、普遍的あるいは既成の大前提から結論を導き出す推論の方法です。SPIなどの就活の筆記試験にもよく出題されますよね。あれはこういった論理的思考力があるかどうかを見ているんです。

演繹法は一般には三段論法の形で表現されます。「AならばB」、「BならばC」つまり「AならばC」という流れで結論を導き出すものです。例えば、「企業(A)は物事(B)である」という事実に、「物事(B)には終わり(C)がある」という大前提を当てはめると「企業(A)はいつか廃業(C)する」という結論を導くことができます。

シンプルな論理構成で強い説得力がりますが、前提が間違っていると論理が破綻するため、裏付けや根拠を取るなどよく確認することが非常に重要です。また、議論をする場合には前提について相手と共有しておきましょう。

実務で用いられる5つの応用フレームワーク

ここからは応用編です。

ロジカルシンキングでは、用途別に枠組みを使って考えることが多く、覚えておくだけで論理的な説明ができるようになる枠(フレームワーク)が存在します。

以下に代表的なものをあげたので、覚えておき、使うときがきたら有効に活用してください。

MECE(ミッシー)

画像引用:売上アップの基本公式~売上の基本構成要素|ferret(https://ferret-plus.com/185

MECE(ミーシーもしくはミッシー; 英語: Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive (頭字語))とは、「相互に排他的な項目」による「完全な全体集合」を意味する言葉です。 要するに「重複なく・漏れなく」という意味です。

例えば、ネットショップの売上を増やしたいと思った時、どの要素を見直せばいいでしょうか。

  • 商品の質
  • 商品店主
  • ターゲティング
  • 商品単価
  • コンバージョン
  • 流入数

etc……

上記のように、売上に関係がありそうな要素を思いつくまま挙げるだけでは抜け漏れが起こり不十分です。売上に影響するもの」という枠組みで考えた場合、コンバージョン率や商品単価などの売上に直接影響を与えるものだけでなく、天候など自分ではコントロールできない項目まで入ってきてしまいます。

これでは、問題がぼやけてしまい、本来の目的である「売上増加」のためにできる施策を考えづらくなってしまいます。売上の全体像をイメージしたうえで、売上増加のために改善の余地があるのはどのような要素なのか、と考えることが「MECE」であることの第一歩です。

ブレストのように思いつくままに項目を挙げていくことも大事ですが、この段階では、これらの情報で本当に必要十分なのかが不明確です。挙げられた項目で十分なのか、抜けている項目がないか、よく見ると内容が重複しているものがないかを見極める行為が「MECE」です。

売上をMECEに分解できたら、あとは演繹法に沿って、「新規訪問者数が増えれば、訪問者数は増加する。そうすれば成約数が増加する。そうすれば売上が上がる。ゆえに、新規訪問者数を増加させるA案が売上アップに貢献する」というように主張を展開していきましょう。

ピラミッドストラクチャー

ピラミッドストラクチャーを図式化すると次のようになります。ピラミッドの頂点に向けて、さまざまなデータや根拠が積み上げられていることが分かります。

引用:biz hint(https://bizhint.jp/keyword/68927

これは帰納法をベースにしていますよね。自分の主張をするために、根拠となるものを集め、そこから主張を説得力のあるものにします。

たとえばこの図なら、根拠のところに業界(物流、メーカー、小売)を書き、どの業界でも自社のコンサルを受けた結果売上が上がったということを記載すれば、主張としては、「うちのコンサルを受ければ、業界に関係なく売上が上がりますよ」ということを言えるわけです。

ロジックツリー

画像引用:ロジ男

「ロジックツリー」は、ある1つの課題や問題があるときに、どのような道筋でその事象を解決するのが適切なのか?を導き出すフレームワークです。

英語で「Rogic Trees」「Issue Trees」と言われるように、「問題をツリー状に分解し、論理的に原因や解決法を探すこと」を目的として使います。

問題をロジックツリーにすることで、1つの問題が次の階層で2つに。そして、次の階層で4つに・・・網羅的に考えることができます。

ロジックツリーは基本的に5階層以上まで掘り下げると、より良い分析が可能になると言われています。5階層掘り下げることで単純に計算すると、1つの問題に対して最低でも62個(2+4+8+16+32)の項目が出てくるので、それだけ濃い分析が可能になるということです。

So What??

So what??とは、情報に対して、そこからいえること(メッセージ)を抽出する際に使う問いかけです。「だから何なの?その意味は?」の意味です。

例えば、「空が青い」というのは単なる事実であって解釈ではありません。そこから、「だから何?」を問いかける必要があります。

もしこれを伝える相手が天体観測マニアであるなら、「(晴れそうだから)今夜は天体観測をしたらどうですか」が伝えるべきメッセージとして考えられます。あるいは日焼けを気にする女性であれば、「(今日は紫外線が強そうだから)日傘を持っていったほうがいいよ」がメッセージとして考えられるわけです。

このように、データや根拠のその解釈がイシューに沿って、目的に向かっており、かつ具体性をもったメッセージとなるようにするためにSo Whatを用います。帰納法の実務版ですね。

3C分析

引用:株式会社SPI マーケティング用語集

3C分析とは、企業を取り巻く環境を分析する際に用いられるフレームワークであり、5Force分析、PEST分析、バリューチェーン分析ともに企業戦略(成長戦略)策定の環境分析の際によく用いられる手法です。

3Cはそれぞれ、顧客(Customer)、自社(Company)、競合(Competitor)のことを指します。

実務の流れとしては、まず顧客の動向を念頭に市場と競合を分析し、各事業での成功要因を導き出すことから始めます。そしてその成功要因と自社の経営資源や企業活動について現状(弱み、強みなど)を分析するわけです。

その結果、自社が各事業の成功要因を保持しているかどうかの把握にとどまるのではなく、その有無に応じて新たな成功要因の獲得可能性や、現在ある要因の継続保持の可能性などについて分析でき、今後の自社のアクション(戦略)を構築していくための方策として活用できるようになります。

4つの鍛える方法

では、このロジカルシンキングはどのようにして鍛えればよいのでしょうか。

その方法についてここからは解説していきます。

鍛える方法1:本・書籍を読む

まず取り組んでみて欲しいのが、本屋や書籍を読むことです。以下にオススメの書籍を掲載しておきましたので、まずはそこから取り組んでみましょう。

社会人向けのお勧め書籍

1.問題解決

(書影からAmazonに飛べます)

大手企業の研修でも導入されているくらい、スタンダードとも言える書籍。

この一冊を読むことで、自分の実務レベルが向上することはもちろん、会議の際の論旨や情報の収集の仕方がうまくなることは間違いありません。

2.ロジカル・プレゼンテーション

(書影からAmazonに飛べます)

主にプレゼンテーションをする人向けです。

発表の骨子を論理的に組み立て、高い説得力を持って発表する際に使えます。

技術営業の人が提案書を作成する場合にも使えると思います。

3.ロジカルシンキング

(書影からAmazonに飛べます)

ロジカルシンキングの火付け役となった本。

基礎的なことがしっかりと書かれているため、基礎からしっかりと抑えたい人にはこちらの本がお勧めです。

就活生向けお勧め書籍

就活生向けのお勧め書籍は以下の記事にまとまっているので参照してください。

外資系企業対策についても記載されています。

ロジカルシンキングとは?身につけるメリットと鍛える方法を一挙解説!

ロジカルシンキングとは?身につけるメリットと鍛える方法を一挙解説!

投稿:2018.06.26 | 最終更新:2019.08.31

就活中も、社会人になってからもずっと使うロジカルシンキング(論理的思考力)。 近年ではその重要性がこれまで以上に増し、社長からも1つのスキルセットとして要求さ…

鍛える方法2:クイズ形式の例題・問題を解いてみる

本を読むのが億劫な人は、以下の問題を解いてみましょう。

例題1:モレ・ダブリを見つける問題

◆例題
次の要素分解はMECEではありません。改善点を2つ指摘してください。
某ヘルスケアアプリの開発会社がターゲットとなる女性を属性ごとに要素分解しました。その結果、次の4つが挙げられました。①OL(労働層)②主婦③フリーター④シニア(65歳以上)

解答例:
①OLと主婦が重複している。(働いている主婦)②女子学生が漏れている。

解答のポイント:
MECEの2つの観点から改善点を探します。「本当にこの分解で女性の構成要素全てを網羅しているか?」「出された要素間に重複するものはないか?」この2つの問いかけで問題を考えてみましょう。

例題2:PC・スマホに関する問題

◆例題
あなたは就活生であるが、パソコン・スマートフォンを所持していない。親にこれらを買ってほしいと考えています。演繹法を用いて論理的に親を説得するための主張を考えましょう。

解答例:
「①一般的に現代の就職活動では情報の取得が大きな要因と考えられている。パソコン・スマートフォンは就職活動において大きな情報源となる。②私は現在これらを所持していない。③就職活動で不利にならないためにも、パソコン・スマートフォンを手に入れたい。」

解答のポイント:
⇒この場合、私が就活のためにパソコン・スマートフォンを手に入れたいという個別具体の事象を一般論を前提として結論付けることが求められます。ここでは、現代就活は情報戦であるということを一般論・前提として主張しています。

例題3:スマホの必要性を主張する問題

◆例題
「小学生にスマホを所持させるべきだ。」という主張を頂点にピラミッドストラクチャーを3段形成してください。

解答例:
2段目は根拠として「①情報取得の手段となる」「②安全面に寄与する」「③親との連絡手段として便利」といったことが挙げられます。

3段目は根拠の裏付けとして「①勉強に関する情報が手軽に手に入る・好奇心の働いた物事をすぐに調べられる」「②GPS機能がある・防犯ベルの機能がある」「③お迎えの待ち合わせに役立つ・お使いを頼める」といった具体例が挙げられます。

解答のポイント:
ピラミッドストラクチャーの上下関係は「why(なぜそう言えるのか)」と「so what(だから、何が言えるのか)」の関係になります。段の関係がこうなっているか確認しながら構造を作りましょう。

鍛える方法3:日常で訓練してみる

さて、本も例題も解いてみたら、日常で訓練してみましょう。

これが結構効果的だったりします。

僕なんかはもうやりすぎて、カフェや飲食店に入るたびにそのお店の経営分析をしてしまうほどです。

以下に日常で訓練するための4つの方法について記載しました。

方法1:事実と意見を分ける

ロジカルシンキング(論理的思考)を身につけるには、「事実」と「意見」を分けて考える必要があります。

例えば、こんな話があったとしましょう。
「今日のアポがキャンセルになりました。担当の話では、クライアントの都合が悪くなったようです」

この話の事実の部分は、「今日のアポがキャンセルになりました」です。また、意見の部分は「担当の話では、クライアントの都合が悪くなったようです」のところです。

事実と意見は、このように明確に部分ごとに分けて考えることが重要です。もし曖昧にすると、「今日のアポがキャンセルになりました。担当の話では、クライアントの都合が悪くなったとのことです。」

この表現では、この1文すべてが事実になってしまいました。これでは相手に伝えたときに行き違いが発生したり、誤解を生むことになります。

また、あなた自身も間違った認識をしてしまうでしょう。さらにはこの後に取る行動も変わってくるかもしれません。

どれが、事実か?どれが、意見か?

これが分かっていないとロジカルシンキング(論理的思考)はできません。ですから、事実と意見はしっかりと分けて考えてください。これがロジカルシンキング(論理的思考)を身につける事に繋がります。

方法2:書いてから話すようにする

実は、書いてから話すようにするだけでこのロジカルシンキング(論理的思考)は鍛えられます。

なぜなら、書くことによって頭の中が整理され、論理的に話せるようになるからです。その際に有効なのはPREPと呼ばれる論法です。これは、
1.結論
2.結論を補佐する理由を3つ
3.結論を補佐する理由を示すデータや証拠を上げる
4.結論

となります。実際に「事務所の移転」を例に解説します。先ほどお伝えした順番にあてはめて考えます。

1. 結論
 → 事務所を新宿区に移転するべきです。

2. 結論を補佐する理由を3つ
1. スタッフ増員のため、オフィスが狭くなった
2. 取引先が新宿区に多く、移動コストが減る
3. オフィスの契約更新のタイミングで、出費のムダが少なくて済む

3. 結論を補佐する理由を示すデータや証拠
1. スタッフ増員のため、オフィスが狭くなった
 → 業務拡張にあたり増員は必至。現事務所では全く増員ができない

2. 取引先が港区に多く、移動コストが減る
 → 現在の主要取引先の80%は新宿区内であり、現在と比べ移動時間はのべ50時間削減。交通費も月10万円程度下がる見込み

3. オフィスの契約更新のタイミングで、出費のムダが少なくて済む
 → 移転が前提であれば、更新時期が最もムダが少ないので、費用面では最も有利なため

4. ゆえに事務所を港区に移転するべきです

となります。ロジカルシンキング(論理的思考)が利いているので、論理的で分かりやすい文章ができると思います。

方法3:「結論から言うと」を口癖にする

「結論から言うと」と言えば、結論から言わざるを得なくなります。

そして、結論を言ってしまったら、今度はその理由や補強の話を続けなければならなくなります。

つまり「結論から言うと」と発するだけで次のような流れができます。

結論を言う

理由や補強の話をする

これは1つのロジカルシンキング(論理的思考)です。

ロジカルシンキング(論理的思考)を身につけるには「結論から言うと」を口癖にしてください。

たったこれだけで簡単にロジカルシンキング(論理的思考)を身につけることができます。

私も前職のコンサル会社では毎日これを叩き込まれていました。

方法4:なぜ?を繰り返す

これは、なぜ? と質問を繰り返すうちにロジカルシンキング(論理的思考)で物事を捉えることができる方法です。

ロジカルシンキング(論理的思考)で考えると、いろいろなものが見えてきます。

例えば、「売上が上がらない」という問題があったとします。こんな時は、なぜ? なぜ? なぜ?……と繰り返して掘り下げて考えてみると良いです。

実際にやってみると次のような感じです。

「売上が上がらない」……なぜ?
 ↓
それは「新規客が集まらないから」……なぜ?
 ↓
それは「webサイトの反応率が悪いから」……なぜ?
 ↓
それは「オファーが弱いから」……なぜ?
 ↓
それは「オファーを新しく作り変えていないから」

ここまで掘り下げると分かってきました。

つまり「売上が上がらないのは、オファーを新しく作り変えていないから」

このような結論に至りました。

であれば、オファーを新しく作り変えていけば良いわけです。

このように、問題や課題があった場合には、なぜ? なぜ?……とどんどん深掘りしていく。

そして、なぜ? は大体5回くらい質問してみてください。

そうすると本当の問題が浮かび上がってきます。

この思考法はトヨタ式と呼ばれたりします。

「なぜ?」で質問を繰り返すだけですが、非常に強力。

ぜひ、あなたも「なぜ?」で深掘りをしていくロジカルシンキング(論理的思考)を身につけてください。

鍛える方法4:専門的な研修・トレーニングを受けてみる

さて、ここまで本や実例を挙げましたが、最も効果的な方法をお伝えします。

それは、実際にプロから教わることです。

そうすることで、自分の思考の癖や間違った部分を直してくれます。

以下にロジカルシンキングの研究でお勧めとなる就活スクールを掲載しておきました。

「絶対にロジカルシンキングを体得して昇進するぞ」
「ロジカルシンキングを身につけて良い会社に内定するぞ」

と思っているなら入学することをお勧めします。

一流・ホワイト企業を目指すなら、ホワイト企業内定率No.1のホワイトアカデミー

ロジカルシンキングを身につけよう

ロジカルシンキングは身につけないと困るけれども、身につけて損することは何もありません。

実際、私が普段指導を担当する求職者の方にも、このロジカルシンキングが抜けているがために苦戦している人がたくさんいます。

そしてこれは入社後も同じです。

ロジカルシンキングがないと、ただひたすらに上司に詰められるだけの毎日が待っています。

ぜひこの記事を読んだことをきっかけにロジカルシンキングを鍛え、最高の仕事人ライフを送っていただければと思います。

ではまた。
気に入ったらシェアしてね!

    ABOUTこの記事をかいた人

    ホワイト企業への内定を専門とする就職コンサルタント。ホワイト企業への内定率は100%を誇っている。東京大学工学部卒。学生時代には大手企業(Sony、新日鐵、帝人、DUNLOP、DeNA、経済産業省、財務省など80社)相手に人事面からの支援を行っていたことがこの仕事を始めたきっかけ。 集客・営業代行のビジネスでは、東京大学で行った企画でゼロから1500人を集客しただけでなく、恋愛系企画においては朝日新聞・フジテレビ・AERAの一面にカラーで掲載。 その後、キャリアアップや人材育成の研修を行う外資系コンサルティング会社に就職。入社後、多くの中小企業の経営問題を人財育成の観点から解決に取り組むべく、新規事業・アプリ開発などを担当し、現在独立。 セミナーやコンサルティングを不定期で開催しており、過去の相談件数は500件以上。通算400回はセミナーを行っている。 クライアントには月収を6倍にした元サラリーマンや月商を3倍にした音楽の楽団長、所沢での学習支援業の起業に成功した大学生など幅広い。 趣味は読書と執筆。数学検定1級保持者。