【専門家が語る!】経団連の就活ルール廃止で今後の就活はどう変わる?

「就活ルール廃止」のニュースが世間を賑わせていますが、果たしてこれは就活生にとって何を意味するのでしょうか?

おそらくあなたも「え、じゃあ今後の就活どうなんの?」と思っていると思います。

そこで今回、就活指導の第一人者であるホワイトアカデミーの竹内健登先生に、今回の経団連の就活ルール廃止が、今後どのような影響を及ぼすのかについてズバリ聞いてきました!

この記事では、私、白河修一がインタビューしてきた内容を対談形式でまとめています。

現状では、就活ルール廃止が適用されるのは2021年卒以降の学生となっていますが、もしかすると2020年卒の学生にも適用されるかもしれません。

ぜひ最後までしっかりとご覧になって、就活ルール廃止後の就活を勝ち抜ける戦略を立ててくださいね!

ホワイトアカデミーの竹内健登先生とは?

ホワイト企業内定率100%を誇る就職コンサルタント。現在はホワイト企業内定率No.1を誇る就活スクール「ホワイトアカデミー」で講師を務めている。
東京大学工学部卒、元デロイトトーマツグループの人材戦略コンサルタント。

学生時代には大手企業(Sony、新日鐵、帝人、DUNLOP、DeNA、経済産業省、財務省など80社)相手に人事面からの支援を行っていたことがこの仕事を始めたきっかけ。

求職者向けのセミナーやコンサルティングを不定期で開催しており、過去の相談件数は1000件以上。通算600回はセミナーを行っている。趣味は読書と執筆。数学検定1級保持者。

この記事を書いた人:白河修一

社会人3年目のヘッドハンター。ホワイトアカデミー在学中に内定をもらった東証一部の人材系企業で勤務。ホワイトアカデミーとは、特別講師という形で現在も付き合いが続いている。

※この記事の内容は、あくまで一般的なものです。ホワイトアカデミーの無料相談会に参加すると、就活のプロからあなたにピッタリのアドバイスがもらえます!

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投稿:2018.11.12 | 最終更新:2018.11.17

就活では色々な情報が飛び交い、正直、何をすればいいのか分からないですよね? 今のあなたは、初めての就活(もしかしたら2回目かもしれませんが)を前にして、色々と…

就活ルール廃止で弱肉強食の就活へ

白河
経団連が「就活解禁のルールをなくすかもしれない」というのは、非常にショッキングなニュースでしたね。僕らのようなヘッドハンターや人材業界では、今、この話で持ちきりです。
竹内先生
ええ、これは非常に大きなインパクトを持った話ですよね。
白河
ちなみに、竹内先生の見解では、このルール廃止後の就活はどうなるとお考えですか?
竹内先生
私は、経済学でいう「囚人のジレンマ」と同様の状況になると思います。結果、一握りの企業・学生をのぞいて誰にもメリットがないのが今回の就活ルール廃止だと考えています。

これを説明するために、企業・学生・大学の3つの視点から今回のルール廃止がもたらすメリット、懸念点、そして対策をお話ししたいと思います。

白河
よろしくお願いいたします!
囚人のジレンマとは?

囚人のジレンマ(しゅうじんのジレンマ、英: prisoners’ dilemma)とは、ゲーム理論におけるゲームの1つ。お互い協力する方が協力しないよりもよい結果になることが分かっていても、協力しない者が利益を得る状況では互いに協力しなくなる、というジレンマ。各個人が合理的に選択した結果(ナッシュ均衡)が社会全体にとって望ましい結果(パレート最適)にならないので、社会的ジレンマとも呼ばれる。

就活ルールでは多くの企業が協力をしていたが、それによって学生は勉学の時間を取れ、企業は少ない採用活動の工数で済んだ。しかし、ベンチャーや外資などのルールを守らない企業がいると、互いに協力しなくなり、結果として全体の利益が損なわれてしまうと竹内氏は述べている。

就活ルールが企業に与える影響:人事が疲弊

竹内先生
私の見解だと、今回の就活ルール廃止で一番困るのは人事です。
白河
え? むしろ早くから採用活動ができるから人事にとってはいいことなんじゃないですか?
竹内先生
確かにそういったメリットはあります。自社の都合の良いタイミングでできますから、閑散期に採用活動に専念できる会社もあるでしょうね。不動産業などは3,4月が繁忙期ですが、5月以降は徐々に落ち着いてきます。その辺りに採用活動が行えるのは良いことなのではないでしょうか。
白河
ですよね。今回のルール廃止について肯定的な人事の方も一定数いらっしゃいます。
竹内先生
ただ、競争相手を考えるとそんな悠長なことは言っていられないかもしれません。もともと、今回の就活ルール廃止は、経団連加盟企業が「優秀な人材を外資とベンチャーに取られているから、俺らも早く採用活動を始めたい!」といいだしたのがきっかけです。

そうなると、この秋ごろにかぶせ、就活の本選考を入れるようになるでしょう。逆算すれば、3 年の夏頃にインターンがあり、それが今の外資と同じように選考直結のタイプのものとなると思います。企業によっては昔のパナソニックみたいに3年の4月からインターンを開始するようなところも出てきそうですね。

白河
でもそれだけなら内定を出す時期が早まるだけで、人事はそんなに苦労しないのでは?
竹内先生
ええ、ですが問題はそれで内定を出した後です。就活生はまだまだ企業を見て進路を考えることができますから、内定辞退をいつでもできる状態にいます。

そこで人事としては内定辞退防止のために、 内定者フォローを兼ねた研修やら内定者バイト、懇親会などの施策を打たないといけません。就活が早期化すると、この内定者フォローを非常に⻑くやらないといけなくなるため、正直コストに合わないし、内定辞退は出るしで、つかれるんですよ。

白河
なるほど。
竹内先生
ただ、フォローばかりしていてはいけません。次の 3 年生のインターンに合わせて、結局 4,5 月あたりから合同企業説明会に出て、インターン選考やって、、、このように人事にとってはこれまで以上に採用活動がヘビータスクになってしまうのです。

実際、企業がこの就活ルール廃止をどう捉えているのかを示したのが人材系大手のディスコの調査です。ディスコは 10月10 日、「就活日程ルール撤廃による影響」に関する調査結果を発表しました。その結果がこれです↓

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竹内先生
見て分かる通り、「優秀な学生を採用しづらくなる」と6 割の企業が懸念していますよね。

これ以外にも、必要な採用数の確保についても同様の意見が出ました。まあ、企業にとっては今回の就活ルール廃止は痛手なんですよね。自分で自分の首を絞めているんですよ。

白河
これについて、どうすればいいと先生はお考えですか?
竹内先生
本質的な解決策としては会社の魅力を上げ、従業員に選ばれる会社を作っていくことが大事です。福利厚生を整えてホワイトにする、会社の制度を魅力的にする、やりがいのある仕事を作るなどやり方はいくらでもあります。

そういった中身の改革をすれば、おのずと学生は取れるようになってくると思いますね。

今回の調査結果は今年 9 月に主要企業 1302 社を対象に実施した「新卒採用活動に関する調査」と、10 月に、2019 年 3 月予定の大学生・院生 1159 人を対象に実施した「就職活動に関する調査」から明らかになったものです。企業側に、採用活動の日程ルールを撤廃された場合を聞くと、「優秀な学生が採用しづらくなると思う」が 64.7%で最多。次が「変わらないと思う」(30%)で、「採用しやすくなると思う」は 5.2%に留まった。必要な採用者数の確保についても、「確保しづらくなると思う」が 64.7%で最も多かった。「変わらない」が 30%、「確保しやすくなると思う」が 5.2%となりました。

就活ルールが学生に与える影響:結果が二極化する

白河
学生にとっては今回のことはどうでしょう?
竹内先生
メリット、デメリットそれぞれあると思います。まずメリットとしては、

  1. 優秀な人は企業からのラブコールが今まで以上に増える
  2. 優秀な人は早期に内定が出る
  3. 優秀な人は内定が出てから残りの大学生活を楽しめる

といったところでしょうか。

白河
たしかに。ある意味大学1年生から就活ができますから、今回のことは彼らのキャリア形成としては非常に有益ですよね。
竹内先生
ええ。しかし、多くの学生は大学という閉鎖空間にいますから、外部からの情報が入ってこないこともしばしばです。

そうなると、主体的に外部のイベントやインターンに参加するような子はいいですが、そうでない子はどんどん差をつけられてしまうでしょう。気づいたら求人がなくなっていた、ということにもなりかねません。これ以外にもデメリットとしては、

  1. 大学生の早い時期から就活に動かないといけないので、サークル・勉学に割く時間が減る
  2. 企業が一律の時期に採用活動をしてくれないので、就活が長期化する
  3. スケジュール管理が難しくなる
  4. 自律的に動けない子が悲惨な目にあう

ということでしょうか。今回のルール解禁で動ける子はどんどん有利になり、そうでない子はどんどん不利になるという二極化が発生しそうです。

白河
対策としてはどんなことがありますか?
竹内先生
やはり情報感度を高く持つことでしょうね。できるだけ早いうちから当校のような予備校に来て最新の情報をキャッチアップし、チャンスを逃さないことがこれまで以上に重要になってくると思います。

就活ルールが大学に与える影響:授業がスカスカに

白河
今回のルール廃止について、大学側から結構抗議の声が上がっていますよね。
竹内先生
そうですね。ただでさえ寝坊や遅刻が多い大学生ですが、そんな彼らも将来のことを考えて早期からインターンに参加するようになるでしょう。

そうすると、今まで以上に代筆が増えてしまい、大学は単位を取る場所と化してしまう可能性があります。実際、いまでも当社に来る生徒さんは、大学の授業よりもインターンや課外活動を重視する傾向が強いです。彼らにとって就活は第一優先タスクですが、授業や研究は第二優先。

こんなことが各学年で起こってしまったら、大変ですね。これ以外にも、就活解禁時期が不明になるので、「いついつから就活が始まるからやっとけ」といったアドバイスをする学務課や教授が減ると思います。これが原因で就活に乗り遅れる学生が少なければいいのですが。

白河
確かに。逆に、大学にとっていいことはないのでしょうか?
竹内先生
インターン生が職場で体感したことと大学で学んでいることを結びつけられたらきっと良いでしょうね。実際、大学って社会人になってから入るとすごく有意義じゃないですか。それは実務がある程度分かっているからなんですよね。

今後、インターンに参加する学生が増えれば、より仕事面の観点から大学の授業の有意義さを理解できるようになると思いますよ。

白河
なるほど。今回のことに関して、大学側としてどんな対処ができるでしょうか?
竹内先生
採用直結型インターンを必修化するなどして、早期に内定をとらせれば良いのではないでしょうか。そうすれば、その後の授業に集中してくれる学生が増えると思いますよ。

就活ルール廃止の影響まとめ

白河
こうやって見ていくと、これからの就活は

  • 人事にとっては大変
  • 学生は二極化
  • 大学はスカスカ

ということになりそうですね。

竹内先生
はい。これが私の見解です。まあ囚人のジレンマですから、損をするプレイヤーが多くなることは経済学的には間違いないです。しかし、今回の就活ルール廃止によって得をするプレイヤーが1つだけあります。
白河
それは、誰ですか?
竹内先生
自分のキャリアビジョンや、それを実現するための戦略が決まっており、やるべきことをしっかりと理解している学生です。

こういった学生は、早期から内定を勝ち取って精神的に安心できるだけでなく、その後も好きなタイミングで企業に応募することで内定を量産できるようになると思います。

白河
戦略が大事になるということですね。でも、その戦略はどうやって組み立てていけばいいんでしょうか?
竹内先生
それについては、当校の授業で扱っていますので、ぜひ授業を受けに来てほしいと思います↓
ホワイト企業就職率No.1の就活スクール「ホワイトアカデミー」とは?

ホワイト企業就職率No.1の就活スクール「ホワイトアカデミー」とは?

投稿:2018.11.01 | 最終更新:2018.11.15

就活では誰しもが不安を抱えるものですよね。 私も就活を終えるまではとにかく不安で仕方がありませんでしたが、ホワイトアカデミーの先生に面倒を見てもらったことで、…

白河
分かりました。今日は、どうもありがとうございました。
竹内先生
ありがとうございました。
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    ABOUTこの記事をかいた人

    社会人3年目のヘッドハンター。ホワイトアカデミー在学中に東証一部上場の人材系企業に内定。「求職者に正しいキャリア形成や就活の情報が伝わっていない」ことを痛感し、当サイトを発足。現在では1ヶ月当たり20万人以上が訪れるサイトとなった。企業からお金をもらわず、徹底的に求職者目線の情報を伝えていくことがライフワークだと感じている。