ひとりひとりにホワイトキャリアを提供する「ホワイトアカデミー」校長の竹内です。

今回は、最近質問の多い経団連の就活ルール廃止について、想定される影響とその対策について取り上げていきたいと思います。

そもそもの発端

まず、ルール廃止の詳細について確認しておきましょう。

今回のルール廃止は、大まかに言えば、経団連加盟企業が

「優秀な人材を外資とベンチャーに取られているから、自分たちも早く採用活動を始めて優秀な人材を採用したい!」

と言い出したのがきっかけです。

現状のルールでは大学3年生(卒業・修了年度に入る直前)の3月1日に説明会などの広報が解禁され、その後、大学4年生(卒業・修了年度)の6月1日以降に選考を開始し、正式な内定日は10月1日以降にするとされています。

しかし、このルールには罰則がなく、スーパーゼネコンをはじめとして少なからぬ加盟企業がルールを守っていません

面接ではなく「面談」として6月より前に事実上の選考を始めたり、インターンから引き抜きを行ったりするケースが多くあります。

事実、2020年卒の就職活動でも秋や冬のインターン参加者のうち4割ほどが3~4月に内々定を獲得しており、残りの6割ほどが6月以降に内定するという2段組みの段取りが多くの企業で組まれていました。

要するに、ルールが形骸化している

ただ、これは今に始まったことではありません。

1953年に企業と大学が結んだ「職業協定」から就活ルールはできましたが、ことあるごとに内容や時期の見直しを繰り返してきたにもかかわらず、毎回どこかの企業がルール破りをするので、ルールを守っている企業が損をするという構図が60年以上続いてきました。

そういう意味では、今回のルール廃止に踏み切った日立製作所の中西会長がその構図に終止符を打ったと言えるでしょう。

ただ、その後、大学や政府からの反発があり、2021年卒までは現行と同様のルールになります。

とはいえ、今年の夏の各社の動きを見ていると、どの企業も政府や大学に忖度している様子はありません

就活ルールは事実上無くなったものとして捉えた方が良いでしょう。

ルール廃止で想定される動きと現実に起こっていること

では、今回のルール廃止で就職活動はどうなるでしょうか。

確実に言えることは、採用が早期化する、そして現在そうなっているということです。

これまでのルールと同じだと思ってお子様がもたもた就活をしているのであれば、今すぐインターンシップに行かせた方が良いと思います。

事実、この記事を書いている現在は10月末ですが、ホワイトアカデミーからも10月上旬の時点で既に日経の大手企業(損保最大手や広告最大手など)から内定をもらった学生が今年は存在しています

これは昨年ではなかった光景です。(その学生は非常に優秀な子ですが……)

私が思うに、今年の採用活動はインターンシップからの採用割合を6割に増やし、本選考からの採用割合を4割に減らすのではないでしょうか。

良い企業が採用を終えたところで求人を見てみると、ブラック企業の通年採用の求人ばかりが残っているというのが2020年の夏〜秋頃に想定される光景です。

お子様が夏のインターンに全く行かなかったようであれば、秋からお尻を叩いた方が良いでしょう。

こう考えると、就活ルール廃止は毎年外資系の会社に内定するような一部の超優秀な学生と有名大手企業にとっては恩恵がありますが、それ以外の一般的な学生からすると、やることが増えるわ早く動かないといけないわでデメリットしかないものだと私は考えています。

これ以外にもデメリットとしては

1. 大学生の早い時期から就活に動かないといけないので、サークル・勉学に割く時間が減る

2. 企業が一律の時期に採用活動をしてくれないので、就活が長期化する

3. スケジュール管理が難しくなる

4. 自律的に動けない子が悲惨な目に遭う

といったところでしょうか。

今回のルール解禁で、動ける子はどんどん有利になり、そうでない子はどんどん不利になるという二極化が発生しそうです。

対策としてはやはり情報感度を高く持たせることでしょうね。

できるだけ早いうちから最新の情報をキャッチアップさせ、チャンスを逃さないことがこれまで以上に重要になってくると思います。

今年の就活のスケジュールと親御様にお願いしたいこと

ここまでの話を図にまとめました。

これが本当のスケジュールです。

本当の選考スケジュール 21卒)

秋・冬から多くの企業がインターンという名目を使って採用をしにいくでしょう。

この流れに遅れてしまうと痛い目を見る可能性が高いので、次の表のように、上記のスケジュールから逆算してお子様に就活対策をさせてください。

本当の就活スケジュール 21卒)

図の通り、やらせるべきことは大きく分けると4つで、自己分析、業界・企業研究、インターンシップ、OB・OG訪問です。

自己分析は親御様が手伝ってあげ、お子様の長所を発掘して進路を示してあげてください。

この部分はお子様1人ではなかなかできません。

業界・企業研究は先ほどの自己分析とセットになってきますが、これは親御様も苦戦する部分です。

ご自身のお仕事と馴染みのない業界だと、どうしてもアドバイスができないというお声をよくいただきます。

これは大学のキャリアセンターでも対応できないことが多いので、我々のようなプロを活用すると良いでしょう。

当社はコンサルティング会社であり、多くの企業のデータを保有していますので、その知見からお子様に最適な進路や業界のアドバイスをすることができます。

ぜひご活用ください。

なお、OB・OG訪問についてですが、親御様のつてがあるお仕事上のご友人などの手も借りて、どんどん社会人に会わせてあげてください。

学生は会社・仕事・社会のことについては何も知らないと言っていいほど無知なものです。

ぜひ社会人の先輩に会わせてあげてください。

戦略の重要性

以上のことをきっちりとお子様がやっていけば、就職活動は文句ない形で終わると思います。

しかし、もしお子様が親御様の言うことを聞かないなら、昔の私のように大惨事になる可能性があります。

私は就職留年程度で済みましたが、毎年7人に1人が就活をきっかけにうつ病になっているという調査結果がNPO法人のポッセから出ており、一人暮らしのお子様は特にうつ病を発症しやすいので、ぜひそうならないようにしていただければと思います。

とはいえ、実は、このルール改定の中で「優秀」ではないけれども「就活は上手くいく」という子も一定数存在します。

それは、自分のキャリアビジョンやそれを実現するための戦略が決まっており、やるべきことをしっかりと理解している学生です。

こういった学生は、中堅企業などから早期に内定を勝ち取って精神的に安心できるだけでなく、その後も好きなタイミングで企業に応募することで内定を量産できるようになると思います。

要するに、戦略を持っていればこの難局による影響は受けないということですね。

あなたのお子様がそうであることを願っています。

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