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企業インタビュー 株式会社Colorkrew

株式会社Colorkrew 一流・ホワイト企業ランキング20位

一流ホワイト企業ランキングで20位にノミネートされた感想について

代表取締役の中村さんへインタビュー

一流ホワイト企業ランキングにノミネートされたことについて、代表取締役としての率直な感想を教えてください

一流ホワイト企業ランキングTOP100

そうですね、簡単にいうと結構びっくりしました。びっくりした理由は、ホワイト企業は世間一般でいえば「有名で給料高くて、有給いっぱい取れて、制度もしっかりしていて、福利厚生もある」みたいな大企業で、労働条件が良いような会社が選ばれている感じがあったからです。我々は非常に小さな会社ですし、あまり有名でもないので、「どこから知ったのかな?」というところで、結構びっくりしました。

社員の皆さんの反響大きかったとのことでしたが、社内でどんな反響があったか簡単に教えてください。

みんな「何でだろう?」という感じでしたね。口コミサイトとかを見られている可能性も考えて、「コメント内容なども含めて社内の雰囲気を分かっていただけたのかな?」なんて感じの話をみんなでしていました。

現在の社内の様子で、ランクインに最も寄与したと考えられる部分は、どこか教えてください。

やはり、役職がないところだと思いますね。役職がないので、普通の会社では起こり得るような、役職パワーによって理不尽が発生するということがあまり起こりません。そのようなところが、一番寄与したと思います。これは、実際に我々の会社の中にいる人も「役職による理不尽がない、過ごしやすい会社だよね」ということは思っているように感じています。

これまでの取り組み、苦労について

役職がない「バリフラット」の体制について、その体制にしようと思った理由や根付かせるために行ったことを教えてください。

2011年くらいから徐々に、階層が深かった組織を段階的にフラット化していきました。そして、フラット化していくのと同時に、どんどん情報をオープンにしていきました。具体的には、まず会社の情報をみんなにオープンにしていき、みんなの活動の情報をみんなからオープンにしていきました。すると、会社の情報もみんなが何をやっているかも全員が分かっているので、今までのような階層型の組織はあまり必要なくなってきます。そして3年ほどかけて、自然に階層がなくなっていき、最後に部長だけ残りました。

部長が4~5人残って、あとは部長以外という感じだったのですが、この部長のうちの1人が「もう部長もいらないじゃん、役職とかいらないよ」と自ら言い出したんです。もちろん「どうやって事業を運営するの?」「予算どうやって管理するの?」「人の責任はどうするの?」「評価ってどうするの?」など、色んな疑問が湧いてきましたね。そこで、部長なし階層なし部署なしで、それらの課題を解決する方法を2015年に話しました。その結果、役職者がいなくても組織運営ができる方法を僕たちは思いつきました。こうして、「バリフラット」が始まりました。

その中で最も苦労した部分や、大切にしたことなどついて教えてください。

苦労したのは情報をどんどんオープンにしていくことです。実は、これがバリフラット化の肝なんです。フラットというのは結果でしかなくて、どんどんオープンにして、みんなが働きやすい組織にしたらフラットになっていったというのが正しいです。フラットを目指したというより、1番僕たちが気持ちよく効率的に働ける、チーム力を出せるものを追求してき、気がついたらフラットだったという感じです。ただ、もともと根本的には「オープンにしていくことで、みんなの力が出るだろう」ということで、オープンそのものをすごく大事にしていました。

オープンには2種類あると考えていて、1つめは会社の情報のオープン。例えばカラクルですと給料・評価内容・経費などの人事的な情報も全てオープンにしているのですが、これは実は簡単なんです。なぜなら、僕が決めたらできるからです。ところが、もう1つのオープンである、社員のメンバーが自分のやっていることや想いをオープンにして発信していくことは難しいんです。なぜなら、これはカルチャーだからです。カルチャーって、「じゃあ明日からこうやろう!おー!」とはならないですよね。だから、これはやはり時間がかかりました。少しずつ、自分の想いや活動、やりたいことを発信していく仲間を増やしていくことが肝です。これは、非常に苦労したところですね。

今後のビジョンや想いについて

今後目指していきたいビジョンや現時点での理想、課題に感じている部分を教えてください。

何のためにこのバリフラットをやっているのか?」と言うと、チームで過ごしやすい環境を作るためにやっているわけではありせん。最強のチームを作るために、このバリフラットをやっています。あくまでも、「ホワイト企業と呼ばれる、人に優しい企業を作りたい」という想いだけではないのです。もちろん、それを考えることも必要ですが、まずは会社としてマーケットの中で強く勝ち残っていくことが大切です。強く勝ち残っていけば、当然自分たちの給料も上げられるし、自由も手に入ります。こうやって、「自分たちの環境を良くしていこう」と思っています。

その発想の中で、我々に足りない、今後やらなくてはいけないところは、自分たちのプロダクトであるGoalousMamoru PUSHMamoru Bizなどのマーケット・シェアを上げることと、チーム・ビジネス双方のグローバル化を進めることです。今はほぼ日本だけなので、これをグローバルに広げていったり、それを支えるチームをグローバルチームにしていきたいと考えています。現在チームの約15%が外国人なのですが、あと5-7年ほど経ったら半分くらい外国籍の社員になっていくと思われます。

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グローバル化という点で、具体的にどのようなアクションを予定しているのか教えてください。

今も海外の一部地域で自分たちのプロダクトを販売しており、エンジニアもデベロッパーだと半分くらい外国人だったりします。つまり、採用と地域進出のグローバル化をひとつずつやっていく感じです。

最後にコメントを一言

「ここは話しておきたい」ということがあれば、お願い致します。

ホワイト企業総合研究所の掲げるホワイト企業の定義(社員が長期的に、生き生きと働き続けられる企業)が大変いいなと思っています。会社として事業が強くないと環境も維持していけないし、向上させていけないという考え方に、僕は非常に共鳴します。なので、単純に人に優しいだけではなく、我々も目指しているような、「事業を強くしていきながら、社員に対しても良い成長環境を与えている会社」がトップにくるようなランキングであり続けていただけると嬉しいです。

会社概要

会社名:株式会社Colorkrew

HP:https://www.colorkrew.com/

設立:2020年3月24日(創業1999年10⽉1⽇)

資本金等:100,000,000円

社員数:129名(2020年10月1日現在)

本社所在地:〒111-0053 東京都台東区浅草橋5-20-8 CSタワー7階

代表取締役:中村 圭志 (代表メッセージ)

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