【専門家に聞いた】やりたいことがない自分から脱却するための方法

「やりたいことがない」
「やりたいことが分からない」
「やりたいことが見つからない」

あなたには「やりたいこと」はありますか? ずっと「やりたいこと」を探しているのに、なかなかやりたいことが見つからない・・・こんな状態が続いても、正直どうにもなりません。

この記事では、あなたにやりたいことを見つけてもらうため、やりたいことの見つけ方を記しました。やりたいことって、実はすぐ身近にあるんですよ。それにあなたが気付いていないだけです。

ぜひこの記事を読んでもらい、1つでもよいから行動をとってください。そうすれば、今の自分から脱却して次のステージに進めることをお約束します。

この記事を就活中・転職中の若者に捧げます。

この記事での登場人物の紹介

富田:理工学部の大学3年生。自己主張は苦手だが心根は優しい草食系男子。メーカーを志望して就活をしている。

竹内:ホワイト企業就職率No.1の就活スクール「ホワイトアカデミー」の校長。東大工学部→就職浪人→デロイト→予備校設立という異色のキャリア。教え子が有名企業にポンポン内定することで有名。

白河:社会人3年目のヘッドハンター。ホワイトアカデミー在学中に内定をもらった東証一部の人材系企業で勤務。ホワイトアカデミーとは、特別講師という形で現在も付き合いが続いている。

そもそもやりたいことがない人は誰なのか?

富田
竹内先生、この前の選考で、将来の夢とかやりたいことってなんですか、みたいなことを聞かれたんですけど、ぶっちゃけ僕ってやりたいことがないんですよね。これって問題ですか?
竹内
ん〜、就活ではちょっと問題だよね。実は、やりたいことがないって嘆いている人って大まかに4つくらいの属性がいるんだけど、次のようになります。
  1. 暇な大学2年生が就職のことを想定して不安がっている
  2. 主に大学3年生の就活生が選考で聞かれた時に答えられなくて困っている
  3. 転職者が人生に悶々としている
  4. ある程度のキャッシュフローのある起業家が先のビジョンが描けず困っている
富田
あ、僕以外の人も悩むことなんですね。
竹内
はい。かくいう私も昔は結構悩みましたよ。ですが、これらの悩みには確実に解決する方法があるということが分かったので、今回はそれについてお話しします。
富田
いつもいつもありがとうございます。

そもそも見つからないのは問題なのか?

竹内
で、まず最初に僕がお話ししたいのは、別にやりたいことがなくたって問題ない人もいるよ、ということです。
富田
あ、そうなんですか? じゃあ僕も大丈夫ですね!
竹内
いや、君の場合は問題だよ。就活にかかわってくるからね。

でも、さっき例で挙げた大学2年生が暇で悶々しているというのは、正直大した問題じゃない。どうせ就活時期になればせかせかと動き始めてやらないといけないことでスケジュールが埋まるからね。

そしたら良い企業に受かるために必死に就活をやるから、良い企業に受かることがやりたいことになる。だから大学2年生はそれでOKなんだよ。

富田
なるほど。ちなみに他は問題なんですか?
竹内
うん、これは問題。まず3年生は選考で聞かれた問いに答えられないから通過しない。だから無理矢理にでも見つける必要がある。
富田
そうなんですよ。ちょうど今困っています。
竹内
なるほどね。これ以外にも、転職者でやりたいことがないのもまずい。この仕事違うな〜といってどんどん職を転々として、最終的にフリーターとかニートになってしまうからね。

また、起業家はやりたいことがないと言って悶々していると、どんどん売上が下がっていくので問題。

富田
なるほど。では、それぞれどうすれば解決できるんですかね?
竹内
属性によって違うんだよね。大学2年生のやりたいことがないというのは「消費者として」やりたいことがないというニュアンスが含まれるから、解決は簡単。

でもそれ以外の人たちは、「仕事として」「生産者」としてやりたいことがないという状態だから、同じアプローチではダメ、ということになる。それについて今から詳しく解説していこうか。

富田
お願いします!

本当の理由と解決策

竹内
ここで、属性別にやりたいことがない理由を考えていこう。理由がわかれば解決策は見つかりやすくなるからね。
富田
承知しました。

大学2年生の場合

竹内
まず、大学2年生がやりたいことがなくて困るのってなんでか分かる?
富田
あ、1年前の自分をイメージすればいいんですね。ん〜、単純に暇だからってのもありますが、それよりも見ている世界が狭いというか、大学2年目だからもう飽きているっていうか…
竹内
その通り。要するに、自分たちの世界にこもっていて、何も新しい刺激がないからやりたいことがないって思っているだけさ。
富田
確かに。そういう意味では、やりたいことがないというより、なんか面白いことないかなぁ、というのが正しいのかもしれないですね。
竹内
そうだね。で、こういった2年生の友達がサークルとか学生団体とか、はたまた起業とかを生き生きとやっているのを見ると、焦るわけ。あれ、俺何もやってないじゃん、って。
富田
なるほど。
竹内
で、先の就活のこととかが頭をよぎるから、不安になる。やりたいこともせず今までと同じ環境でぬるま湯につかってる自分って大丈夫なのか、ってね。まあ、そんな感じでやりたいことを不安に駆られて探し始めるってのがこの属性の人かな。
富田
すごく的を得ていて怖いです。
竹内
まぁ、専門家だからね。このくらいは当然だよ。

大学3年生の場合

富田
ちなみに、僕はなんでやりたいことがないんですかね?
竹内
前にも言ったけど、3年生以降は職業人として、そして仕事としてやりたいことがない。そしてそれが選考で聞かれるから困っている。
富田
その通りです。
竹内
だから、まずは仕事とはなんぞや、ということを理解することから始めたほうがいいよね。それ以外にもどんな仕事があり、どんな思いで社会人が仕事をしているのかをよくよく知ったほうがいい。

こうすることによって、「この仕事合ってるかも!」と思ったら、そこからやりたいことが芽生えてくるものさ。

転職者の場合

富田
ちなみに転職者の場合はどうなんですか?
竹内
これはヘッドハンターの白河君に聞いてみようか。おーい
白河
はいは〜い。転職者がやりたいことがない理由ですよね。

ん〜、それは今の職場での仕事が嫌だからって感じのものが多いですね。これ以外だと、職場である程度のことをやり切ったりとか、目標を達成してしまったからやりたいことがなかったり、という場合が多い気がします。

竹内
いわゆるポジティブ転職とネガティブ転職だね。それぞれどんな形で転職していくの?
白河
前者はもっとレベルの高いことにチャレンジしたいな、とか、自分のスキルを使って貢献できることを探していますね。このパターンの人は目的が明確なので、転職サイトを活用すればすぐに自分がやりたい仕事が見つかります。

一方で後者は今の苦痛から逃れており、目的がないので転職では苦戦しがちです。天職を見つけたいと思っている人も多いですが、その姿勢そのものが逃げなので、まずは目先のことをしっかりやることをしたほうがいいでしょうね。

どうしても天職を見つけたいなら、竹内先生の塾に行ったほうがいいと思います。

竹内
まぁ、こういう案件はよくくるからね。

一流・ホワイト企業を目指すなら、ホワイト企業内定率No.1の就活塾「ホワイトアカデミー」

起業家の場合

白河
僕、気になったんですけど起業家の人でもやりたいことがなくて悶々することってあるんですか?
竹内
ありますよ。現に僕がそうだったし。なんかね、ある程度稼げてくると途端にやる気なくなっちゃうんだよね。稼ぐ、という目標が達成された結果、それよりも上の目標というか、ワクワクするビジョンとかミッションがないからやる気がわかないんだよね。
白河
へぇ。ちなみにその状態から抜け出すのにどれくらいかかったんですか?
竹内
1年くらいかなぁ。結構大変だったよ。自分で考えても全然答えが出なかったから、結局高いお金を払ってメンターをつけたらなんとかなったって感じ。
白河
竹内先生クラスでもそういったことってあるんですね!
竹内
まぁねぇ。

見つける方法〜大学2年生の場合〜

富田
そろそろやりたいことを見つける方法を教えてください!
竹内
はいよ。まずは大学2年生から解説するね。この属性の人は、毎日がマンネリ化している時に、刺激的な生活を送っている友人に感化されて不安になっているわけだから、以下3つのステップでその不安を払拭し、やりたいことを見つけましょう。

見つけるステップ1〜過去の自分を振り返り、できないと思っていることを潰す〜

「自分には何もない、何もできない」という思い込みが、不安を増長させています。まずは、過去の経験を洗い出し、あなたが何をできないのかを明確にしましょう。そしてその後、どうすればそれが物理的にできるようになるのかを論理的に考えていきます。

こうすることで不安が徐々に消えていきます。

過去の失敗経験がある場合は、「また失敗してしまうのではないか」「もし失敗したら、まわりからどう思われるんだろう」と思い込み、行動を起こしにくくなってしまい、次第にトライ&エラーから遠ざかり、やる気がわかない状況になってしまいがちです。

だから、まずは過去の経験を振り返って、「自分にはできない」というマインドセットになる原因を洗い出してみましょう

見つけるステップ2〜やりたくないことを書く〜

過去の経験を振り返ることができたら、今度はやりたくないことを書き出します。なぜなら、やりたくないことを考えていくと、意外と自分の望んでいるものが見えてくるからです。

私は人にこき使われるのが嫌なので、誰にも命令されない社長業を選びました。おかげで、今は自分の望むライフスタイルを手に入れています。

あなたが本当はやりたくないと思っていることこそが、あなたの心の叫びであり、それに耳を傾けることで、あなたがやりたいことが見つかるかもしれません。

まずは、あなたがやりたくないことをいくつか書き出してみてください。

見つけるステップ3〜やりたいことリスト100を書く〜

やりたくないことを書き出したら、次は逆にあなたのやりたいことを書き出していきます。ここでおすすめなのが、やりたいことリスト100です。要は、やりたいことを100個書き出すのです。

“やりたいこと”を書き出してみると、こんなメリットがあります。

  • 自分はこれからどんな人生を送りたいのか・何を実現していきたいのかがハッキリしてくる
  • 「あれもやってみたい、コレもやってみたい」と前向きな気持ちになる
  • 自分の人生に対してワクワク感が生まれ、幸せな気持ちになる

ここでポイントなのが、仕事・家庭・勉強・肉体・精神・社会活動・お金・やってみたいアイディアの8つのジャンルに分けて、それぞれやりたいことを書くということです。

やりたいことを書けば、あなたの脳は勝手にそれを達成しようと考え出し、あなたの体は勝手にそれを達成しようとしたくなるのです。

私も実際に、今年の正月に100個書き出してみましたが、一度書き出すと面白くなってどんどんやりたいことが出てきます。

「自分って、本当はこんなことがしたいんだな〜」というのがよく分かりました。

あなたもぜひやりたいことを100個書き出して、それを壁に貼ってみてください。その100個を見る度に、「よし、頑張ろう!」という気持ちになれますよ。

見つけるステップ4〜実現可能性を診断してみよう〜

やりたいことを書き出せたら、最後にやるべきは実現可能性の診断です。私は「実現可能性の診断」=「あなたの強みを診断すること」だと考えています。

あなたは自分が生まれ持った才能や強みを把握していますか? それらが分かれば、あなたの強みや才能を発揮し、やりたいことという目標を達成するための計画を立てることができます。

そうすると自信が生まれ、やりたいことを始める第一歩になります。ちなみに、あなたの強みを診断するための方法は以下の3つです。

  1. 親しい人にあなたの強みを聞いてみる
  2. ストレングス・ファインダー診断を受ける
  3. エニアグラムを受ける

それぞれ試してみてくださいね!

見つける方法〜大学3年生・就活生の場合〜

富田
やっと僕に直結するアドバイスがもらえるんですね!
竹内
じゃあ、解説していくね。

先ほども申し上げた通り、就活生にやりたいことがないのは、実際に働いたことがないためです。だから、仕事の楽しさとかそういったことを知らないため、やりたいことがないと思っています。

解決策は以下の5つです。

ステップ1:仕事としてやりたくないこと・できないことを明確にする

まずは、苦手を排除します。「なぜ、それをやりたくないのか」という理由を明確にすると、あなたの苦手な職業が具体的になります。

最初は消去法でいいんです。このように選択肢を狭めていくことで、逆にやりたいことが見えてきやすくなります。

ステップ2:自分の強みを明確にする

消去法で考えていくと、その逆の仕事はやってもよい仕事、ということになります。その中で、先ほどの強みを洗い出し、どの仕事ならできそうなのかをあぶり出しましょう。

それに対して、具体的な職業を当てはめてみましょう。こうすると、少しずつやりたいことが見つかってきます。

ステップ3:助けたい人や企業、解決したい課題を明確にする

先ほどの強みを生かし、どんな人や企業を助けたいのか・応援したいのか、あるいはどんな社会課題を解決したいのかを明確にします。

こうすると、徐々に仕事としてやりたい仕事が明確になっていくでしょう。

ステップ4:実際に働いている人の体験談を聞く

やりたい仕事が見つかったら、OB訪問やインターン・説明会を通じて実際にその仕事をしている人の話を聞くことです。

話を聞くことで、イメージ通りのやりたい仕事なのかが分かります。実際に職場を訪れて職場の雰囲気を確かめるのもいいでしょう。

ステップ5:インターンで働いてみる

もし時間があれば、実際にインターンで働いて見ることをオススメします。そうすれば、その仕事が自分に合っているのかが肌感覚で分かるからです。

見つける方法〜転職者の場合〜

白河
ちなみに転職者の場合はどう考えればいいんですか? ご意見頂戴できますと幸いです。
竹内
承知しました。

ポジティブ転職の場合の見つけ方

竹内
まず、ポジティブな理由で転職を考えている場合です。会社に入ってある程度達成したいと思っていた目標ができたとか、そういう一区切りがついた場合ですね。
白河
この場合は比較的簡単じゃないですか?
竹内
はい。この場合はこうなります。

  1. 自分が持っているスキルやできることを棚卸しする
  2. さらに目指したい高みを考える、あるいはそのスキルを使って助けたい人・解決したい問題を考える
  3. 2ができる仕事を探す
白河
なるほど、シンプルですね。ではネガティブな場合はどうですか? これは結構苦労しそうですが…

ネガティブ転職の場合の見つけ方

竹内
はい、この場合は苦労します。この場合は、今の会社や仕事が嫌、というのがメインの理由ですから、そこを深掘りすることになります。以下のステップで解決可能です。

ステップ1.今の会社・仕事の何が嫌なのかを洗い出す

まず、今の仕事にモチベーション高く取り組めない場合、その理由を書き出してみましょう。

上司が嫌なのか、仕事でカスみたいな商品を売りつけないといけないことなのか、はたまた自分が作ったシステムがお客さんのためになっていることを実感できないことなのか。

他にも、人間関係が苦手とか、上司に怒られてヤル気を失っているとか、単純に仕事に飽きたとか、いろんな理由があります。それらをすべて洗い出し、根本を探ってみましょう。

ステップ2.その中で割り切れないことを洗い出す

先ほど洗い出したリストで、「ま、仕事なんてそんなもんだろ」と割り切れるものと、割り切れないものを洗い出しましょう。全部割り切れるならそれでいいですし、割り切れないものがあれば、そこから脱出するのがやりたいことになります。

もし組織で働くのが合わないというのなら、フリーランスになるという手がありますし、仕事に飽きてしまったのであれば新規事業部に志願したりスキルアップをしてみたり、はたまた副業などを考えてみたりするのも手です。

ステップ3.やりがいを持てる仕事を探し出す

先ほどの割り切れる条件の中で、あなたがやりがいを持てることを過去の経験から探し出します。やりたい仕事というのは、能力的な適性だけでは判断できません。

やっていて喜びを感じられるものこそ、あなたのやりたい仕事です。これまでの職務経験の中で、あなたの嬉しかったことや楽しかったことを洗い出してみてください。

その中に、あなたが本当にやりたい仕事のヒントが隠されていますよ。どうしても見つけられないなら天職探しのプロの手を借りるのも手です。

見つける方法〜起業家の場合〜

白河
起業家の場合のやりたいことの見つけ方ってすごく気になります。僕も将来起業したいので、教えてほしいです。
竹内
実はね、起業家がやりたいことがないのは、ミッションのなさが原因だね。お金儲けだけだと、どうしても続かないからそこを考えていくことが重要です。
白河
なるほど。どうすればミッションって見つかるんですか?
竹内

仕事には、4つのステージがあることを意識すると良いでしょう。下から順に、

  1. ライスワーク:生計を立てるための仕事
  2. ライクワーク:好きな仕事
  3. ライフワーク:人生をかけてもいい仕事
  4. ライトワーク:天から与えられた仕事

となっており、やりたいこと探しで悩むのはライクワークからライフワークに行くステージです。なぜなら、その時点で自分の欲しかった生活は手に入っているはずだから、その先の刺激が欲しいんですよ。

この際には、「業界の第一人者を目指す」とか「この業界を変える」「もっと従業員の給料を上げたい」といった、自分の利益や売り上げだけでは満たされない欲に注目していくと良いでしょう。

ここが見つかった時、自分が発する言葉の深みがこれまでの何十倍にも向上していることが分かるようになると思います。

白河
深いですね。ありがとうございます。

やりたいことを見つけよう

富田
今日はありがとうございました! おかげでやりたいことが見つかりそうです!
竹内
それは良かったです。就活でも、その先の人生でも、やりたいことって常に悩むと思うんですよ。そんな時こそ、今日お話ししたように、原因をしっかりと突き止め、解決策を打ち出す癖を身につけてほしいですね。
富田
分かりました。でも、どうしても天職が見つからなかった場合は、また相談してもいいですか?
竹内
もちろんですよ。専門家を活用すればすぐに問題は解決しますからね。
富田
ありがとうございます。また校舎にお邪魔させていただきます!

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