面接にも活かせるエントリーシートの書き方を例文付きで徹底解説!

「大学生活も終盤。インターンシップに本選考・・・」
「そもそも、エントリーシートってどうやって書けばいいんだろう?」

就活で真っ先に直面するのがES。

ESで書いた内容は面接まで持ち越されますから、ESの良し悪しが合否を決めるといっても過言ではありません。

この記事では、そんなESの書き方とはどういったものなのかを徹底解説いたします。

志望動機や自己PR、趣味やゼミの話などを題材にした例文はもちろんのこと、学歴などの項目・封筒の書き方や郵送時のチェックポイント、オススメの本まで紹介しています!

「学生時代に力を入れたことってどうやって書けばいいんだろう?」
「顔写真の髪型ってどんなのがいいんだろう?」

こういった疑問への答えが満載です。

ぜひ最後までお読みになって、あなたも書類選考を無事通過してくださいね!

この記事を書いた人:「ホワイト企業への道」編集部

編集長の白河を筆頭に、「人材紹介会社や大学のキャリアセンターでは教えてくれない、就職活動の本当の情報」を書いていくライター集団。

人材紹介会社の不都合な真実を暴き、就活生・転職者のために役に立つ情報だけを徹底的に公開していく。

そもそもESとは何か

学生生活の中で文章を書く経験をしてこなかったという人も多いのではないでしょうか。

しかし誰しもが書いたことのある文章があります。それは小学校時代に書かされた読書感想文や作文です。

特に作文は「家族について」や「夏休みの思い出」「将来の夢」など書いてきたテーマは多岐に渡るでしょう。

これらは学校の宿題として、時に授業の中で、避けたくても避けられない「書かなくてはならないもの」でした。

ESも同じです。

就職活動をスタートし、志望する企業が見つかった時、ほとんどの企業は選考の第一段階としてESの提出を求めてきます。

しかしESは作文とは違う点がいくつかあります。主な点に「端的に書かなければならないこと」です。

小学生の頃の作文では原稿用紙〇枚というように比較的長い文章のものを書いた経験があるかと思います。

それに対してESでは一項目あたりおよそ200~400文字程度である場合が多く、作文とは違い内容を分かりやすく、短くまとめることが求められます。

どういうESが人事に好まれ、どういう風に書けば簡潔にまとめられるのか、そのポイントを見ていきましょう。

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ESで人事が見ているポイント

人事がESを見る際、最も注視しているのは文章の構成です。

先ほども述べたように文章が簡潔であることが最も重要となってきます。

採用担当者は一日に何枚ものESに目を通すことになります。

その全てを一言一句追っていると時間がどれだけあっても足りません。

伝えたいことが多すぎて読みにくい文章になっていると途中で読むのを止められてしまいます。

よって、特にESでは、簡潔に、分かりやすく、すらすらと読み進められるような快適さが求められます。

そこで次章では重要となってくる文章構成、書き方について8つのポイントに分けて解説していきます。

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文章を書く上でのポイント8選

結論先行型

まず、ESを書き始める前に自分がその文章の中で何を一番伝えたいかを改めて考えてみましょう。

そしてその結論を軸に文章を組み立てていく必要があります。

つまり結論から書き始めるポイント①「結論先行型」の文章が好ましいと言えます。

例えばESの中で自分の長所について聞かれた場合は

「私の長所は〇〇です」

「私は〇〇であることが強みです」

というように、質問についてまず一言で答えてからその根拠となる文章、自身のエピソードや考えを述べていくようにしましょう。

「〇〇という体験があり・・・私は××と思ったから・・・私の長所は△△です」

というような文章構成では、読み手(採用担当者)が書き手の結論(この場合は長所)に至るまで時間がかかってしまいます。

ESの選考の際、最も避けたいのは「読まれずして落ちる」ことです。

これを回避するためにも結論から書き始める「結論先行型」の文章構成を心掛けましょう。

具体的であること

文章の大まかな組み立て方は決まりましたね。次はその中身の書き方について考えていきましょう。

結論を述べた後にその根拠となるエピソードを書くケースが多くなるように思います。

このエピソードの書き方についても注意したい点があります。

自分はもちろん自分の事を誰よりもよく知っています。

自分がどういう人間でどんな経験をし、その時どう感じたか。

しかしながら採用担当者は自分のことを全く知らない状況でESを読むことになります。

採用担当者がその人の人物像を感じ取る材料となるものはわずか200文字程度の文章しかないのです。

限られた情報量の中でより相手に分かりやすく情報を伝える為にはその内容がポイント②「具体的であること」が求められます。

例えば、

「高校の部活動の試合で・・・」

という風に根拠となる文を書き始めるとします。

しかし、高校の部活動の試合と言っても、高校生活の部活動の中で試合をする機会は数多くあるはずです。

その試合の度に目標も違ってくるでしょうし結果や内容も変わってきます。

これではあまり具体的とは言えません。

「高校の部活動の引退試合で・・・」

というように長い時間の中でもどの地点の話なのか、時間を特定できるようなワードを入れることによってエピソードに現実味が増します。

ここにポイント③として「短文や箇条書きのスタイルで書く」ということに気を付けるとより読みやすい文章を書くことができます。

時系列に沿って短文を繋いでいくことにより、論理矛盾を起こさない筋の通ったストーリーを描けます。

PREP法

ESのような簡潔で説得力のある文章を書く必要に迫られた際用いる文章構成方法としてポイント④「PREP法」があります。

PREP法とはP=Point(結論)、R=Reason(理由)、E=Example(例)、P=Point(結論)の頭文字を取ったものであり、結論から先に述べ、その理由、例となるエピソード、最後に再び結論で締める、というような文章構成の事を言います。

ここまで来るとピンときた方もいるかもいません。先ほどのポイント①の「結論先行型」の文章に似ていますね。

この結論先行型を発展させたものがPREP法です。

この構成方法を心掛けることによって人事がESを目にしたときに簡潔に意味を伝えることができます。

ロジックと情熱のバランスを意識する

次のポイントは⑤「ロジックと情熱のバランスを意識する」です。

ロジックとは論理、つまりロジカルに書くとは、文字通り論理的に、ある種淡々と事実を書き連ねることを言います。

対して情熱はその事例が起きた時々の自分の感情です。

このロジックと情熱のバランスが取れていないと非常に読みにくい文章になってしまいます。

論理的に書き続けると内容自体は間違ったものになることはありませんが、どこか堅苦しい現実味のない文章に感じられてしまいます。

かといって自分の感情、情熱の部分ばかりを書いてしまうと感情が先走りし、ESを通して伝えたいことを上手く伝えられなくなってしまいます。

肝心なのは両者のバランスです。例文を紹介すると、

「サークルの対外試合で負けてしまったことがとても悔しく、次は絶対に負けたくないという気持ちになりました。そこで私は試合の反省点を活かし、次の事に力を入れて取り組みました・・・。」

というように『試合で負けて悔しい(情熱)→反省点を活かし、次の事に力を入れて取り組んだ(ロジック)』というような情熱からロジックへの転換、あるいはその逆の過程を盛り込むようなバランスの取り方をおすすめします。

企業の求める人物像に寄せて書く

次にポイント⑥「企業の求める人物像に寄せて書く」についてです。

以前、自己分析と企業研究の方法の記事で「自分軸と企業軸」について話しました。

この企業軸、企業がどのような理念を持ち、どの分野で事業を発展させようとしているか。

これに含まれる「企業の求める人物像」を把握し、それに適した文章展開にする必要があります。

ここでもう一度自分自身の企業研究を見つめ直し、企業の求める人物像を再確認しましょう。

企業の採用HPを見直してみるだけでも大丈夫です。これを意識することにより独自性の高いESに仕上げることができます。

コピペをしない

独自性という点で大切になってくるのがポイント⑦「コピペをしない」です。

似たような質問が多く出てくるES。複数の企業に提出するにあたってついついコピペで出したくなってしまう・・・。

気持ちは分かりますがこれは禁物です。コピペでどれも同じような内容のものを提出する。

そんな中途半端な内容で志望するくらいならいっそESを提出することをやめるのをおすすめします。

生半可な気持ちで量産型ESを作り上げるのではなく、自分の本当に行きたい企業ならなおのこと、ひとつひとつ丹精込めて書いていくことを強くおすすめします。

面接を想定して書く

最後にポイント⑧「面接を想定して書く」。

晴れてESが合格となり次の選考に進んだ場合、多くは面接をすることになるかと思います。

この面接の際に人事の質問の基となるのが以前に提出したESです

実際に面接の会場でも人事は手元に受験者のESを置いて面接に臨むケースがほとんどです。

ESで書いた内容を更に詳しく、掘り下げて説明することを求められます。

その際話を盛ったりしてしまうとどこかでボロが出てしまい、ESと面接との間に矛盾が生じてしまいます。

そういった事態にならないよう、ESを書きながらその内容について面接で説明する心づもりもしておくことが大切です。

以上8つのポイントを抑えることにより質の高いESが書けるようになります。

次は実際に代表的な質問とその書き出しの部分の例文を見ていきましょう。

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例文まとめ

①志望動機

「国際的な仕事がしたいと考えているからです。

貴社では主な取引先として国内企業だけでなく海外の企業とも多く取引を行っているとOB訪問をした際にお聞きしました。

私は学生時代アメリカに1年間留学し・・・」

8つのポイントで述べたような結論先行型の構成をうまく活かしています。

アメリカ留学の経験については面接の中でも深く掘り下げることができる点も良いです。

また、実際にOB訪問をした際に聞いた話を盛り込むことで自身の企業に対する熱意も伝えることができます。

面接の際には訪問したOBについて感銘を受けた点などがあればそれを中心に話を進めるのも良いかもしれません

②自己PR

「私の長所は負けず嫌いなところです。サークルの代表を決める試合で同期に負けてしまい選抜メンバーを外れた経験が特に悔しくて印象に残っています。しかしそこでその悔しさを忘れてしまっては勿体ないと感じ、悔しさをバネに次は絶対に勝つという気持ちで練習に取り組んできました・・・」

自己PRを求められた際に一番書きやすい(話しやすい)形は自分の長所を結論から述べるこのような手法です。

そしてそれについて根拠となる理由や事例を補強していくことにより自らの長所にリアリティを加えることができます。

自己PRではロジックより情熱の部分を多く盛り込んでしまいがちです。

バランスが崩れすぎないよう、ある程度書き進めるたびに文章を読み返し全体を見ながら書きあげていくことをおすすめします。

③挫折や失敗の経験

「大学のテニスサークルの活動で、初心者が同期に私一人しかおらず、経験者との実力の差に心が折れそうになることがありました。」

「大学受験に失敗し、第一志望の大学へ進学できなかったことが私にとって大きな挫折でした。」

挫折や失敗の経験は往々にしてよく尋ねられる質問です。

その人が失敗や挫折をしたときどのようにそれに向き合い克服してきたか、その人の人間性が色濃く表れる質問と言えるでしょう。

失敗は決して恥ずかしいものではありません。むしろ若いうちの失敗は後の財産になるとも言えます。

失敗や挫折こそ自分を売り込むアピールチャンスだと振り切っていきましょう。

④キャリアプラン

「私は10年後、後輩に目標とされるような社員になっていたいと考えています。先日、貴社の〇〇様にお会いした際、自身の仕事について語っておられる姿が誇りと自信に満ち溢れているように見えて、とても憧れました。・・・。」

キャリアプランで多く聞かれるのは5年後10年後自分がどういう人間になっていたいか、というような質問です。

実際にはなかなか想像がつかないかもしれませんが、OB訪問の経験があればその話を、なければ採用HPなどを参考に書いていきましょう。

⑤ゼミ

「私は文化人類学ゼミに所属しており、郷土の歴史や文化について学習してきました。これらのことを学ぶ際、文献などを読むことも大切なのですが、私は実際にその地に足を運び、地域をくまなく探索することを心掛けてきました。

机上の学習だけではなく自分の目で現場を見ることでしか見えてこない視点や想像もつかなかった発見があります。更にフィールドワークの中で地域の住民の方々と触れ合うことも大切にしています。」

ゼミについての質問では自身がどのように工夫して学習に取り組んできたか、簡単なゼミの紹介も含めながら書きましょう。

ここでも自分の経験を織り交ぜることにより独自性が高まり、自己PRにも繋がる文章を書くことができます。

⑥趣味

「趣味は映画鑑賞と料理です。特に料理には力を入れており・・・。」

趣味についての質問はあまり詳しく書く必要はありません。

先ほどのポイントで紹介したような短文や箇条書きの手法を用いながら端的に書いていきましょう。

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各項目の書き方まとめ

ESでは先ほどまでのような志望動機や自己PRの他に記入しなければならない様々な事項があります。

氏名や住所、電話番号などの基本情報は企業が連絡を取る際にも必要となってくるものなので誤りのないよう、正確に書きましょう。

学歴・職歴の欄については、それぞれの項目に分け、学歴は高校卒業から書き始めることが一般的と言われています。

特に指定のない場合は高校卒業から書き始めるようにしましょう。

職歴は無ければ「無し」と書くだけで大丈夫です。

次に顔写真です。手書きのESの場合、自身の顔写真、証明写真を貼る必要があります。

証明写真は少々お金はかかりますがなるべく写真屋さんで撮るようにしましょう。

就活用である旨を伝えると適した髪型にセットして撮影してくれます。

同時に写真をデータで貰えるのでWeb上での提出のESの際も同じ証明写真を使いまわすことができ、非常に便利です。

Web上での提出の場合は必要ありませんが、郵送での提出となっているESの場合、封筒の書き方についても気を付けておくべきポイントがあります。まず宛名です。

「株式会社〇〇 人事部 採用係」等の宛名の下に必ず「御中」と書くことを忘れないようにしましょう。

基本的なマナーですがとても大切です。

また、表面の左下付近に朱書きで「応募書類在中」と記しておくと一目でESだと判断がつくのでこれも大切なマナーの1つと言えます。

郵送時は書類の漏れがないかをチェックし、可能であれば透明なクリアファイルに挟んで封をしましょう。

もしも書類が雨で濡れた際としても安心です。

ただ企業によっては応募書類一式をクリップで挟む等指定されている場合もあるので、郵送前はもう一度募集要項をよく確認するようにしましょう。

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オススメの本

ESを書くにあたり参考になる本としてPHP研究所の「内定勝者 私たちはこう言った!こう書いた!合格実例集&セオリー」をおすすめします。

実際に具体的なESの事例が多く掲載されており、この一冊さえおさえていれば他に読む必要はないと言っても過言ではありません。

ES通過の為の独自テクニックも掲載されているのでそちらの方も一読の価値があります。

ポイントを押さえよう

以上、ESの書き方のコツについて項目別に見てきました。特に8つのポイント、

  1. 結論先行型の文
  2. 具体的であること
  3. 短文や箇条書きのスタイルで書く
  4. PREP法を用いる
  5. ロジックと情熱のバランス
  6. 企業の求める人物像を再確認する
  7. コピペをしない
  8. 面接を想定して書く

これらを意識して書くことによって必ず良いESが書けるようになります。

最初は考えがなかなかまとまらず、制限字数内に収まらないということが多くあるかと思いますが、これらのポイントを意識することによって次第にスムーズに書けるようになっていきます。

ちなみに、ES添削には就活スクールを活用するというやり方もあります。

是非これらの点を忘れずに「落ちないES」にしていきましょう!

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