一次面接で落ちる人の11の特徴と対策とは?採用担当者目線で徹底解説

この記事では一次面接で落ちる人の11個の特徴を詳しくまとめていますが、採用担当者はその11個のチェックポイントで合否を決めています。

これらは一次面接を受けるなら必ずクリアしないといけないラインなので、1箇所でも自分に当てはまる部分があればかなり重点的に改善してみることをお勧めします。

この記事を書いた人:竹内健登

竹内校長の写真就活塾ホワイトアカデミー校長。デロイトトーマツグループの人材戦略コンサルタントを経て現在は就活コンサルタントとして活躍。

数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。

新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。

子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。

現在も、ホワイト企業からの内定が1件も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。

「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。

著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。

この記事の内容はこちらの動画でも解説しています↑

一次面接で見られるポイント

一次面接で出てくる社員は大体課長ないしは人事部の下っ端がオーソドックスですが、彼らが見ているのは部下として使えるか、一緒に仕事をしたいかっていうところなので、あまりにもすごく優秀で「御社はこうすべきだと思います」みたいな提案を持っていくと「ちょっとコイツ使いづれえな」と思われてしまいます。

会社で新人が配属された時に「うっ」ていう人と「あっこの子可愛いな」っていう人がいますが、部活と同じで「可愛いな」っていう人が欲しいものです。

部活で新入部員が入ってきた時に求めることは、ちゃんと毎日練習に来ることや球拾い、先輩の言うことに「はい頑張ります!」と答えることなどで、叩きがいがあると「いいね〜」となりますが、いきなり「御校のこの部活はですね、都立高校戦で勝つためになになにをすべきだと思います」みたいに言う人はいらないですよね。

一次面接では部下として欲しいか、一緒に仕事をしたいかを大まかに見られているので、「こういうやつは後輩にいらないなあ」という特徴に当てはまると落ちる可能性が上がってしまいます

ここからは一次面接で落ちる人の11のポイントを列挙していきます。

生理的に無理

言い方がちょっとキツイですが、どうしても人なので、明らかに不潔な人とか匂いがキツ過ぎる人と一緒に仕事をしたいとは思いません。

個人の生まれ持ってる体の問題なんであんまり言いたくないですけど、自分で努力してどうにかできる部分はやっぱり直さないとまわりから受け入れてもらえなくなってしまいます。

自分の意見に固執する

私も数多の後輩の面倒を見てきましたが、素直じゃない子はホントに可愛くないので、面倒を見たくなくなります

頑張ってそうな後輩に「こうしてみたら」って言って「いやこうなんで」と言われると「おう。そっかそっか」とは言いますが、こっちからすると「コイツめんどくせっ。なんかもう教えるのやだな」って思っちゃいますよね。

会社からは後輩に教えるよう言われてるわけですが、教えたいかは感情の部分なので、コイツ叩きがいがあるなと思われるようにしましょう。

雰囲気が暗くネガティブ過ぎる

ネガティブな人が1人組織に入っただけで組織全体がネガティブになっちゃいますが、ネガティブな1人に対してポジティブな人が7人いないとその人が発するネガティブを打ち消せないくらいネガティブのパワーって強いんです。

感覚的にもネガティブな人とはあんまり一緒にいたくないものですが、ネガティブ過ぎると良くないです。

まともなコミュニケーションができない

一次面接では、志望動機がすごい深いとか企業研究をとてもやってるとかというよりは、ある程度会話できればOKみたいなところがあります。

逆に言うと、会話ができないと一次面接は突破できません。

先輩は気を遣って後輩に「休みの日とか何してんの?」と話しかけるわけですが、それに対して「特に何もしてないです」と言われたら「えっどうしよっかなあ」と困惑しますよね。

嘘みたいな話ですが、面接の時は上手くやったのかもしれないけど、実際にはまともなコミュニケーションが取れない人がホントにいっぱいいますので、配属現場に来てみたら「あれえ?」ということはよくあります。

そうすると現場が人事に「なんでこんなやつ採ったんだよ」とクレームを言うので、やっぱり人事も何度も何度もそれを経験すると「アンパイしか採るのやめよ」と思ってしまいます。

新米の人事の方だとその辺りの基準が甘いんでチャンスですが、面接官もある程度、会話をしなきゃと思っているので、相手から色々と良いことを聞き出すために緊張をほぐすようなことを言ってくれます。

その中で「ううんそっか」っていう印象を持たれると、会社に入った時のイメージをして「この子はちょっと厳しいかもな」って思われてしまうので注意しましょう。

志望動機がめちゃくちゃ

人気企業とか大手企業になればなるほど一次面接でも軸何ですかとかなんでこの業界、その中でなんでうちの会社みたいなのを結構聞いてきます。

二次面接では個人のバックグラウンドまで見てその会社と相性が良いかを見ますが、一次面接でもまともな業界研究をやってるかは正直聞かれます

この辺を一次だからとちょっと侮っていく学生がいるんですが、そういう学生は若い人がフランクに接してくれるとついついポロっと本音が出てしまい、「実は御社は第二志望なんですけど」みたいに言っちゃって深掘りされる前に自滅します。

化けの皮を剥がされる

人事は喋るのが上手いですから簡単に就活生の本音を引き出します。

私も人を雇ってる身なんで面接をやりますが、やっぱり、どうせ化けの皮をカブってくるだろうと思ってるんで、いかに化けの皮を剥がそうかと考えて質問をします。

「あなたはサークルの友人からどんな人だと言われることが多いですか?」とか「高校の時にどういう人って部活で言われてました?」っていうのは結構ありがちな質問なんですが、これを聞くと結構ボロが出てその人の本質が出てきます。

それまでに自己PRで「私はすごくリーダーシップあります」とか言ってるのにもかかわらず、リーダーシップがある人は昔からリーダーシップがあることが多いんで、昔はどうだったのかなと思って高校の時のことを聞いたら、実は高校は帰宅部で、「えっ帰宅部だったの?」みたいなことがよくあります。

「他の人からどんな人だと言われてますか」っていう質問で話の矛盾を見つけて化けの皮を剥がすのは面接官の常套手段です。

大学生の時と高校生の時、自分目線と他人目線など、ちょっと違う角度から話を聞くとズレててあれってなることがありますし、他にも「別にうちの会社じゃなくてもいいんじゃないの」とあえてちょっと意地悪な質問をしたりすると結構ボロが出たりしますので注意しましょう。

消費者目線になっている

あんまり業界研究をしてないと、食べるのが好きだから食品メーカーに行きたいと面接で話し、「んっじゃあ食べればいいんじゃない? こっちは食べるのが仕事じゃないからね、作って売るから、テレビ東京の大食い選手権でも出てくださいよ」って思われてしまいます。

二次・三次になったらある程度業界研究が進むのでまともなことを言えるようになりますが、特に一次では消費者目線のことをついつい言っちゃう子が多いので、OB・OGとかに会って業界研究をしてから面接に臨むようにしましょう

ロジックが通っていない

志望動機がちゃんと組めてないとか強みとやりたい職種が一致してないなど、全般的に対策が甘いとロジックが通っていない印象を与えてしまいます。

「強みは何ですか」って聞かれて「私の強みはコミュニケーション力です」と答えると、「えっそっかそっか。なんで君データアナリストを志望してんの? 営業の方が良いんじゃないの?」と詰められますよね。

そうなると「いやあ、でもう」と開き直ってももう遅いので、予めまともなロジックを組んで変な質問が来ないようにしましょう

自分にぐさっとくる質問とかやり場に困る質問はロジックができてないからくるケースが多いので、ちゃんと準備しておきましょう。

面接で泣いちゃう

面接中に自分のエピソードを言う時に、色々と過去の辛いことを思い出し感極まってちょっと泣き出しちゃう子が実は結構いますが、面接中は仕事と同じ場面なので、どんな良い話をしたとしても泣くと絶対に通りません

感動的なドキュメンタリーは生命保険のCMでやってくれよというのが面接官の本音なので、しっかりとちゃんとロジックで伝えましょう。

質問に対して的を得てないことを言ってしまう

これも特に準備不足の問題なんですが、ある程度面接慣れしてくると、こういう質問が来たらこういう回答をしようという予測が立つので、質問に対して的確に答えられるようになります。

しかし、慣れてないと、特に予想外の質問なんかが来たら「おおう、聞いたことと全然違うこと返ってきたぞ」みたいなことになりかねないので注意が必要です。

特殊な質問が来ると緊張しますが、それに対する答えって別にそんなにすごいものが求められてるわけじゃないので妥当なことが返せればいいんですが、全然妥当じゃないことが返ってきちゃったりすると「ううん大丈夫かな」と思われてしまいます。

とりあえず答えなきゃと思って話し始めてダラダラ長くなっていくうちに結局何が話したいのかよく分からなくなってきて結論が違うところにいくっていうのもよくある話なので気をつけましょう。

後輩に仕事を振るときに意思疎通ができなかったり言った通りに仕事をやってくれなさそうだったりすると「コイツ大丈夫か?」とちょっと不安になるので、面接ではデキる後輩だと思われるようにしましょう。

エントリーシートがちゃんとできてない

エントリーシートはコミュニケーションの入口です。

エントリーシートの内容について深掘りして質問してまともな回答ができればOKですが、ESが書けてないと来る質問がキツくなるので、実は面接はESで決まっています。

また、自分で書いたESの中身を忘れてたりすると結構キツイです。

色んな会社で全然違うことをそれぞれ書いてたりすると、「この会社なんて書いたっけ」みたいになるので、エントリーシートはぜひプリントアウトして持参して持っていくと、「ああ今日は多分この内容聞かれるな、こう答えよう」っていうのでぴったりの回答ができて一次面接に通りやすくなります。

万全の準備を

一次面接で落ちるのはコミュニケーションとか見た目などの表面的な原因も多いかなと思うので、ぜひその辺りのことは面接に行く前に対策してもらいたいなと思います。

一次面接にこれから臨まれるということで緊張するところもあると思いますし色々不安もあると思うんですが、受験と一緒でやっぱり結局はどれだけ準備したかというところが面接や就活では大事になってきます。

面接現場ではその時点までで頑張ったことしか出せないので、ぜひしっかりと準備をやっていただければなと思います。