面接で落ちる14の原因と対策を見た目・受け答え・心構えに分けて解説

落ちた時、何がいけなかったのかと理由を考えてしまいますよね。

この記事では面接官の視点から面接で落ちる14の原因と対策についてご紹介しますが、これらは必ずクリアしないといけないラインなので、1箇所でも当てはまる部分があればかなり重点的に改善してみることをお勧めします。

この記事を書いた人:竹内健登

竹内校長の写真就活塾ホワイトアカデミー校長。デロイトトーマツグループの人材戦略コンサルタントを経て現在は就活コンサルタントとして活躍。

数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。

新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。

子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。

現在も、塾生がカリキュラムを消化したものの、ホワイト企業の内定を1社も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。

「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。

著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。

この記事の内容はこちらの動画でも解説しています↑

面接で落ちる人に共通の特徴

私は1年目の就活では二次面接で結構落ちていましたが、落ちてる側からすると意外と落ちた理由は分からないものなので、自分の努力だけでは改善が難しいです。

姿勢や雰囲気、入退室などの立ち振る舞い、見た目の印象など落ちる理由は様々ですが、人は無意識のうちに姿勢を決めており自分では気付かないような動作のクセもあるので、模擬面接をして他人から自分がどう見えるかを知っておく必要があります

私はキャリアデザイニングのプロなので模擬面接を生徒さんと一旦やらせていただければ落ちる理由が分かりますが、ホワイトアカデミーの無料相談会では模擬面接を受けられますので、落ちる理由を知りたい場合は無料相談会にお越しいただければ短期間で抜群の効果が出ます↓

ホワイト企業内定率No.1の就活スクール「ホワイトアカデミー」の無料相談会はこちら

今回は面接で落ちる様々な要因の中から、多くの求職者が陥りがちなので特に注意を払うべきミスを厳選し要因ごとに分類して取り上げます。

まずは1つずつ以下の項目を確認し、自分で面接を受かりにくくしていないか考えてみましょう。

見た目

  • 見た目に清潔さが欠けるところがある
  • 髪が不適切
  • 雰囲気が暗い・笑顔がない

コミュニケーション受け答え

  • 話し声が小さかったり滑舌が非常に悪かったりして聞き取りづらい
  • 自分の意見に固執するなど素直さが感じられない
  • 面接官と会話する気がない
  • 本音と建前が区別できない
  • 話のロジックがめちゃくちゃ
  • 質問に対して的を得ない返事をする

心構え

  • 時間を守れない
  • 主体性・自主性が感じられない
  • 会社貢献より社会貢献のアピールになってしまっている
  • 趣味と仕事を混同している
  • 志望動機が不十分

ここからはそれぞれの特徴について例とともに詳しく解説していきますが、当てはまるものがあったらぜひ改善していただくのが良いと思います。

見た目編

第一印象は初めて会った時の3~5秒で決まると言われていますが、アメリカの心理学者/アルバート・メラビアンが提唱したメラビアンの法則は、人は見た目でその人の印象を決めてしまうことを証明しています。

初対面の人物を認識する割合は以下の通りだと言われており、印象のほとんどは視覚情報で決まることが分かります。

  • 「見た目/表情/しぐさ/視線等」の視覚情報が55%
  • 「声の質/話す速さ/声の大きさ/口調等」の聴覚情報が38%
  • 「言葉そのものの意味/話の内容等」の言語情報が7%

あなたも初対面の人を見た目で判断した経験はあるはずですが、これは人間が五感の中でも特に視覚に頼っていることから起きてしまうことです。

何度も面接で落ちる人の原因として第一に挙げられるのがこの見た目ですが、見た目は最も初歩的なことであり気づけば今すぐにでも改善できる要素なので、見た目で落ちるのは勿体無いです

逆に言うと身だしなみは変えればすぐに評価が変わるので一番コスパが良いところでもあります。

落ちて「どうせダメなんだ」と思ってしまった時でも、見た目を変えてみるだけで外からの評価が変わり、イケるんじゃないかという気持ちになりやすいので、今一度自分の身なりが面接にふさわしいものであったか振り返り、身だしなみに問題があると思ったらぜひ改善してください。

清潔さに欠けるところがある

面接においてまず重要なのが、見た目が清潔であることです。

身なりを整えることは面接において基本中の基本になりますが、スーツケースに入れてシワシワになったスーツを着ていたりスーツの肩の部分やメガネにフケがのっていて不潔だったりするとその時点でアウトです。

見た目が汚い人とは一緒に働きたくないので、面接では中身よりも見た目で多くが判断されてしまいますが、見た目が清潔でない人はビジネスマンとしての基本的なマナーがなっていないと見られ減点されます。

特に顧客の前に出る仕事では身だしなみがなっていないのは論外ですので、スーツが合ってないんだったらスーツ屋に行って合ってるスーツを着る、メイクがなってないのであれば写真館とかに行ってやり方を教えてもらうなど、なるべく選考までには身だしなみを整えましょう。

また、特に営業職ではウエスト制限があるところもあるので、急な改善はできないですが、太り過ぎの場合は早めにダイエットしましょう。

あと、私はアトピー持ちですが、肌が弱い人は荒れ過ぎちゃうとやっぱり清潔感がないので、クリームや保湿剤を塗ったりしてきちんとケアしていくのもすごく大事かなと思います。

髪が不適切

男性だと髪が長過ぎてボサボサ、女性だと前髪が長いと暗く見えてしまいますし、業界ウケが悪い髪色の子が結構多いですが、一番すぐ直せるのは髪なので、ホワイトアカデミーに来た生徒さんには一番最初に床屋に行って髪を直すよう指導することが結構多いです。

清潔さや身だしなみが大事だと色んなところで言われると思いますが、できてると思っていてもできてないものなので、親などまわりの人にチェックしてもらいましょう。

雰囲気が暗い・笑顔がない

どれだけ学歴や実績があって論理的な回答ができても苦戦する場合は、姿勢が悪かったり俯き加減だったりすることで暗い雰囲気を醸し出している可能性があるので、明るい声で自然な笑顔を見せられるよう、普段より高い声で発声練習をするなどしておくと良いでしょう。

採用活動は大げさに言えば、これからずっと一緒に働いていく仲間を決める一大イベントですから、やはり明るくて柔和な人や面白い人が重宝されるものですが、就活・転職活動をしていて何度も面接等の選考に落ちていると、次第に気分が落ち込み、やる気もなくなってきて、最終的にはどうせ落ちるから頑張っても意味がないと考え覇気がなくなってしまいます。

私も1年目の就活で立て続けに面接に落ちた時は辛くてとてもへこんだものですが、特に最終面接で落とされた時は、それまでの苦労が全て否定され、人格まで否定されたのではないかと感じて精神的なダメージが大きかったです。

しかし、身が入っていないマイナス思考の状態で今後いくつ面接を受けたとしても、不利な質問を受けた時に声が小さくなったり俯いたりして相手に自信がないことが伝わってしまえば内定がもらえるはずがないですよね。

落ちちゃうと雰囲気が暗くなる気持ちはすごく分かるんですが、雰囲気は選考上で重要なポイントとなるので、あなたの醸し出す暗い雰囲気で面接室全体の空気がズーンと暗くなってしまったと企業の人事の方が感じた時点でアウトです。

あなたにとってはどの面接も同じように思えるかもしれませんが、面接官からすると1人1人が未来の仲間になり得る人材なので、全ての面接において真剣に全力で取り組むべきであり、面接官も全力でアピールしてくれる求職者を望んでいます。

必ず必要としてくれる企業は現れるので落ちこむ必要はないですし、とりあえず無理にでも空元気で笑顔を作って結果が出るまでは決して諦めないでほしいと思いますが、暗い時に明るくなれと言ってもなかなか難しいとは思うので、やっぱり辛い時はまわりのフォローをしっかり頼って愚痴とかを言うのも大事なことかなと思います。

吐くものを吐けば結構元気になるケースが多いので、友達や大学の教授、ホワイトアカデミーでもいいので、何かしら吐くものを吐いていただいた方がいいかなと思います。

ホワイト企業内定率No.1の就活スクール「ホワイトアカデミー」の詳細はこちら

コミュニケーション受け答え編

実は、面接で落ちる人は面接での受け答えにも特徴がありますが、人は嘘をついたりその場を取り繕ったりするとアイコンタクトや落ち着きがなくなり冷静な判断が出来なくなりますので、こうした違和感が面接官に伝わってしまえば内定どころではありません。

自分では問題ないと思っていても面接官の視点では悪い印象に映っていることもあるので、自分の受け答えを客観的に振り返ってみましょう。

話し声が小さかったり滑舌が非常に悪かったりして聞き取りづらい

吃音の場合はゆっくり喋ればそんなに致命的にはならないと思いますが、緊張して早口になるとアウトですし、声が小さくなっちゃうというのはよくある話ですが、話の中身以前の問題です。

最初の自己紹介のところだけでも大きな声を出すとそのまま大きい声でいけますが、最初に声が小さくなっちゃうとずっと小さいままいっちゃうので気をつけましょう

声は人の印象を決める重要なポイントなので、はっきり大きな声で話すことはそれだけで大きな意味がありますが、50代の耳が遠い面接官にモゴモゴと喋っても聞こえません。

メラビアンの法則によると人は見た目が6割ですが、声は3割を占める重要なファクターなので、声に自信があるか、聞き取りやすいかはその人の印象を大きく左右します

自信がある学生の方が採用されやすいというのは否定しづらい事実ですので、本当に自信があるかにかかわらず声だけでも自信があるように勇気を持ってゆっくりはっきりと話しましょう。

自分の意見に固執するなど素直さが感じられない

面接では自分の意見を伝えることも大切ですが、面接官の質問に対して頑固な回答をしてしまうとただの自己中心的な人だと思われて印象が良くないので、相手の意見に耳を傾け受け入れようとする姿勢を持つことも重要です。

例えば、「顧客対応に置いて一番重要なのは誠実さだと私は思うのですが、あなたはどう思いますか?」と聞かれた時に「いや、一番大事なのはこまめなやりとりだと思います。誠実さは二の次です。」と答えたら、こいつうぜえ……と思われます。

私が担当させていただいたある生徒さんは最終面接で人事部長に「君さ、一人暮らしとかそういうの興味ないの?」と言われて「興味ないです」と答えたところ、「そっか。でも結構良いもんだぜ。」と言われて落とされました。

その質問は、転勤があることを悟れというメッセージであり、本人も転勤があることは調べて分かっていたはずなのに、頑なに「いや、一人暮らしは嫌です」と答えれば当然落ちますよね。

面接官も、「ハイ、どこでも行きたいと思います! 一人暮らし、すごく楽しみです!」みたいにフレッシュな感じである程度歩調を合わせて欲しかったでしょうが、頑なに断られると、「コイツ、素直さがないから成長しないな」と思われてしまいます。

間違っていた時には自分の間違いを認め、素直に意見を変えることができる人は入社後も非常に好印象なので、賢さや自分の正しさ、これまでの実績をひけらかすのはやめましょう。

知ったかぶりをせず、相手の意見は正しいかもしれないと常に考え、自分の間違いに気づくことができるような心構えが大切です。

面接官と会話する気がない

面接はただの一問一答ではなく面接官とコミュニケーションを取る場ですが、そもそも言葉が出てこなくて面接官と会話になってないケースもあります。

極端な例でいうと、自己紹介を促されて「〇〇です」とだけ答える、「今日はどこから来られたんですか?」と聞かれて「東京です」と答えるなど、相手の質問に対してそれだけ答えると「ん、他には? 会話する気ないの? もうちょっと欲しい」と思われてしまいます。

一方、学生時代や前職時代に頑張ったことを聞かれた時に「なになにを頑張りました。当初はこうこうでこれこれに苦労して、そこで私はこれを提案して上手くいきました」とそのままESに書いてある400字を読み上げる人が結構いますが、全部喋っちゃうと相手からすると最後まで聞いてたら眠くなっちゃうので勿体無いです。

「結論、これこれについて頑張りました」とだけ言うと相手は「ふんふん、それで?」とボールを返してくれるので、1〜2文が妥当な回答ですが、自分がどんな人間なのか想像してもらえるよう、話し過ぎて話題がそれない程度で必要十分な情報を自発的に話すようにしましょう。

聞かれたことに適切に答えることで自分という人間を理解してもらうのが面接の目的なので、相手が話を堀りやすくなるよう、相手の表情を見てどこまで話せば良い塩梅かを上手く探らないといけませんが、それは練習で培っていくしかありません。

本音と建前が区別できない

ビジネスパーソンは物事を非常にビジネスライクに捉えているので日常的に建前を使いますが、学生はビジネスライクな環境にはおらず大学の世界が自分たちの常識になっており、大学生特有の日頃の言動や人間性がそのまま面接で本音として出てしまうことがよくあります。

そういった日頃の習慣が面接で出てしまうと、相手は「こいつは重要な局面でこんなことを言い出すのか」と思ってしまうので、面接に臨む前から就活スクールなどを大いに活用し、ビジネスライクなプレゼンなどのトレーニングを積み、ビジネスパーソンが何を考えているのかを押さえておきましょう↓

一流・ホワイト企業を目指すなら、ホワイト企業内定率No.1のホワイトアカデミー

いくら心の中で思っていることがあっても、それをすべてひけらかすのは社会人として適切と言えません。

最終面接で本音が出てしまうと基本的に落とされるので間違っても前の会社の愚痴や悪口は言ってはいけませんし、「当社は第何志望ですか?」と聞かれて「第三志望です」と答えれば、「どうぞ帰ってください。一二の方へどうぞ」と思われちゃいますので、第三志望であったとしても「こういう点がすごく気に入ってて第一志望なんです」とか「第一志望群です」といった回答ができるようになりましょう。

また、「御社を志望する理由は福利厚生が良いからです!」と答えると、それ本音で言うアホいるか……? と思われてしまいますので、志望動機などを聞かれたときは待遇や金銭、大手だから、カッコいいからなどと答えてしまわないようにしましょう。

建前はビジネスをする上で非常に求められるので、人事担当者はあなたがきちんと建前を話せるかも見ています。

求職者の本音は採用側にも分かっていると思いますが、その中でいかに社会人として適切な論拠を示し、会社のことを理解しようと努めて納得感のある回答を出してくれるかを見るために質問をしているので、本音をそのまま言ってしまうのは勿体無いです。

仮にお金や待遇が本音であっても、社会人として恥ずかしくない真っ当な志望理由を伝えられるよう準備しておきましょう。

話のロジックがめちゃくちゃ

「教育学部出身ですが、1人でも多くのお客様に影響を与えられる食品の仕事に従事したいと思って御社を志望しました!」と主張と根拠が全然紐づいてない回答をすると、なぜそこで食品なんだ……? と思われますが、このようなケースが結構多いです。

近年はWEBテストなどを活用し、企業側もなんとか地頭の良い学生を選抜しようと工夫していますが、WEBテストを学生が協力して受けるのは残念ながら日常茶飯事なので、テストセンターなどでもない限り、面接中に見極めるほかありません。

論理的に物事を考える力は働く上で必ず必要になりますが、話の前後のつながりなどがめちゃくちゃで論理的に話せないと本当は地頭が悪いんじゃないかと思われてしまいますので、伝える内容はちゃんと筋道だったものにして論理的矛盾がないように前もって準備しておくことをお勧めします。

また、Aの質問をしたのにBの答えを返してきて、何の話をしてたか分からなくなってしまうという、そもそも質問に大しての回答の大枠自体がズレてるケースも結構あります。

緊張してついつい多少のミスがあるというのは面接官も分かってるので、そういう時は面接官も一応助け舟を出してフォローしますが、正直、それでもダメだったら「あっそもそもこういう能力なんだな」というのが露呈して大体ダメというのが人事担当者の共通の暗黙の了解なので、気をつけたいところです。

模擬面接を何度もやって場数を踏む中でこの辺りのことができるようにしていくのが良いと思いますが、ホワイトアカデミーではこの辺りの練習もみっちりできますよ↓

ホワイト企業内定率No.1の就活スクール「ホワイトアカデミー」の詳細はこちら

質問に対して的を得ない返事をする

問われた質問に対して的確に答えられない人は面接官の質問の意図を理解できていません。

「あなたがコンサル業界を志望したいというのはよくわかりました。でもなぜ弊社なんですか?」と聞かれた時に「御社の説明会に参加したからです!」と答えると、「いや、だから、そういうことじゃなくてね……」と思われてしまいます。

仕事上ではちょっとしたミスが命取りになりますし、話を正しく理解できない人に長々と説明している暇はありませんので、質問に的確に答えられない人はコミュニケーション能力が低いと判断され大きな減点要因となります。

質問の意図を正しく理解し適切な返答ができるよう、日常的に訓練しておきましょう。

心構え編

学生感覚と社会人感覚は結構違うので、「社会人として働くに当たってその考え方まずくない?」と思われるとかなりマイナス評価を受けますが、価値観は言葉の節々に結構出ます。

面接で落ちる人は行動だけでなく気持ちの持ちようにも問題がありますが、以下の特徴に当てはまる場合は面接への臨み方を改善する必要があるでしょう。

時間を守れない

学生さんだと時間がたっぷりあるので時間にうるさくないですが、社会人は時間がないので時間にすごくうるさく、そもそも時間を守れない人はハッキリ言って社会人として失格なので、時間通りに来ないのは問題外です。

時間にルーズな人はそれだけで大きな減点材料となりますので、面接会場に時間通りに来ず「ハアハア……申し訳ありません、遅れました!」となった時点でもうダメです。

時間は身だしなみと並んで社会人の基本的なマナーの1つなので、通常の勤務でも遅刻は厳禁ですが、特に会議など周囲の人が関わるときの遅刻は多大な迷惑につながります。

そうした悪影響を起こしかねないと判断されるともちろん大幅な減点ですので、必ずちゃんと時間通りにつくよう、就活期は遅くとも15分前、できれば30分くらい前の到着を心がけましょう。

主体性・自主性が感じられない

「仕事すんのだるいっす〜。会社で働く意味とかあるんですか?」という職業観だとニートまっしぐらですが、気持ちが面接モードでなければその雰囲気は相手に伝わってしまうものです。

以下のような考えを持っていたとしたら勤めることに消極的であると言えます。

  • 会社に勤めるのは誰にとっても当たり前のことで、みんな正社員として働いているから自分もそうする
  • あの会社は残業が多くて福利厚生が良くないという噂を聞いたから、面接は練習として受けよう
  • 休日が多くて給料が高くて安定した会社に入りたい

会社で働くことについて本質を分かっていない人は面接を受ける会社を選ぶ時に残業や福利厚生ばかりに目が行きがちで、当然のように入社した会社が自分の人生を保証し守ってくれるものだと勘違いをしています。

しかし、本来はそうではなく、社員の一員となったらどんな仕事でも自ら考え行動し、会社の利益に貢献して事業規模を大きくするほどの積極的な姿勢が必要です。

会社があなたを守るのではなく、あなたが会社を守ることが自ずと自分を守ることにもつながってきますので、面接を受ける時は受け身の姿勢ではダメで、自分が企業で何をし、どんな方向に動かしていきたいのかを積極的に考えておくことが大切です。

積極性がない人はどうしてもマイナスなイメージがつきがちなので、主体性・自主性がないことは大きな減点要因となります。

今から仕事をやっていくにもかかわらず「任されたからやります」という積極的じゃない自己PRだと、払った給料以上の仕事はしてくれないんだろうなと判断されてしまいあんまり印象が良くないので、自分からもっとこういうふうに仕事をやっていきたいんですという積極的な姿勢を見せることが大事です。

「現在、内定者同士で新規事業立案のワークをしているのですが、参加されますか?」と聞かれて「新規事業……なんだか難しそうなので結構です」と答えたら「この人を育てるのは面倒くさそうだなあ」と思われてしましまいます。

仕事上では一から百まで教えている余裕はない上、誰も経験したことのない問題が次々とやってくるので、こうした状況で自ら考え、対策を実行し結果に結び付けられる自主性のある人間は、上司に余計な負荷をかけない上、難しい仕事もこなせるため重宝されます。

さらに、新しい事業を起こしたり企画したりするには自発的に行動する意識が必要不可欠です。

会社の将来につながるのがどういった学生か考えれば、自主性がある方が圧倒的に有利だということはご理解いただけると思いますので、選考フローの中に任意参加のセミナーなどがあれば積極的に参加し、そこでの行動で実力をアピールするようにしましょう。

なお、主体的に質問をする場合にも、HPや配布資料に書かれていることを単に質問しているだけだと逆効果になる場合もあるので、事前に下調べをした上でプラスαの部分を聞くようにしましょう。

会社貢献より社会貢献のアピールになってしまっている

全ての民間企業は営利目的なので、面接のアピールは社会貢献よりも会社貢献でなければならないという事実を忘れてはなりません。

面接官は利益に貢献することが結果として社会貢献にもつながると考えているので、一番会社の利益に貢献してくれそうな求職者を採用したいと思うのは当たり前のことです。

社会貢献が第一ではないことを証明しているのがノルマ(売上目標)の存在ですが、もし企業の利益よりも社会貢献を一番に考えているのならノルマ(売上目標)などないはずです。

もちろん社会貢献も大事な要素ではありますが、会社は従業員の生活・将来や顧客へのサービス継続など他に守るべきものを多く抱えており、利益や成績をおろそかにするわけにはいきませんので、面接では自分がどれだけ活躍でき、企業の利益に貢献できる人材なのかをアピールし、会社に貢献している姿を面接官にイメージさせるべきです。

趣味と仕事を混同している

面接で志望動機を聞かれた際などに、例えば車が好きだから車業界に行きたいというように、自分はこれが好きだからやりたい消費者や客の目線で話を進めようとする人がよくいますが、それは大きな間違いです。

消費者目線で「これやりたいんです」って言っちゃう気持ちは分かるんですが、自分もこれからものを生み出しサービスを提供する側であるということを自覚し、自分がこういう価値を生み出し、それをお客さんに提供する中で社会をこうしたいという目線に立つ必要があります。

学生気分が抜けておらず相手と同じ目線に立とうとしていない就活生は「御社の家電が私は小さい時から好きで好きで……だから御社を志望しました!」と言って「好きで欲しけりゃ買ってりゃいいんだよ……」と思われてしまいます。

趣味は消費者の観点、仕事は生産者の観点なので、例えば広告であれば「広告を見るのが好き」ではなく「良い広告を作る」という発想でなければなりませんが、どちらの側に立っているかは面接をしていれば発言の節々から自ずとわかってしまうものです。

消費者なのか生産者なのかが学生と社会人の最大の違いの1つであり、仕掛けて価値を提供する側の視点は必要不可欠なので、「こいつ、ただのファンだな」と思われないよう、自分がなぜそこで働きたいのかを改めて練り直しておきましょう。

志望動機が不十分

社員がすぐに退職してしまうと会社にとって時間とお金の無駄になりますが、志望動機が弱いものだと仕事をする上で困難にぶつかったり思っていたことと違うことに遭遇したりした時にすぐに辞められてしまう可能性が高いので、志望動機を重要視している面接官も多いです。

ホームページから拾ってきた経営理念を元に他のライバル企業の面接でも代用できそうな内容で志望動機を作ると、他の求職者と比べて熱意が足りないと判断され落とされてしまいます。

面接官は毎年様々な求職者の志望動機を聞いており、どのような考えを持った人が入社後に活躍しているかもだいたい把握しているので、取って付けたような志望動機は簡単に見破られ、「ハイハイ、またこの志望動機ね。またサークル経験ね。もう耳にタコができるくらい聞いたよ……」と思ってしまうのです。

逆に、入社したらどんな顧客・仕事仲間に対してどのような役割で価値を提供するのかを具体的にした熱意が伝わる志望動機であれば、多少の困難も乗り越えていけるだけのモチベーションを持ち合わせていると判断できるので、面接官の心に響きます。

志望動機というのは、ダイレクトに入社したい旨を面接官に伝え自分をアピール出来る最大の武器なので、「その志望理由ならうちじゃなくてもいいよね?」と言われないよう、ホームページから社長・社員・お客様の声を材料として集め、求められている人材をあぶり出した後に自分の強みを合せていくなどして事前にしっかりと企業研究を行ってから面接に臨みましょう。

落ちる理由を本気で克服するには

どれも基本的なことのようですが、1つでも当てはまったら通過しないくらいの気概を持って選考に臨まないと残念ながらあっさりと落とされてしまうでしょう。

特に有名な大手企業では、本選考はもちろんインターン選考でも相当倍率が高くなりますので、しっかりとした面接対策をしたいところです。

よく「面接に落ちても気にするな」「今回は仕方ない。面接官がクソだったし、きっと社風に合わなかっただけだ。よし、次だ!」という言葉を聞きますが、それは落ちた後に自分を客観的に分析せず現実から目を逸らして怠けている人の決まり文句のように感じます。

面接で落とされるのは誰にとっても辛いものなので、就活・転職活動から逃げ出したくなることもあるし、正社員を諦めてしまいそうになることもあるでしょうが、諦めない限り可能性が途絶えることはありません。

私が就活・転職活動をしていた時は、選考に落ちて全然気にしていなかった人などまわりに1人もいませんでしたが、やはり面接に落ちた理由を明確にして面接の質を改善していく必要があります。

ただ、改善するといっても面接では落ちた原因は知らされないので、自分で客観的に分析をする必要がありますが、面接で落ちる理由になかなか自分では気付けず落ち込みがちです。

面接で答えた内容の評価を他人に求めたり、インターネットを駆使して情報を集め自分の面接方法と好まれる面接方法を比較したりすることも有効ですが、自分だけで考えてしまうとどうしても新たな視点で自分を客観視することは出来ません。

就活のプロであるホワイトアカデミーコンサルタントの意見を聞き、改善策を考えながら事前にしっかりと準備を1つ1つ行い、どんな面接でも魅力的なアピールが出来るよう、まわりと一緒に自分を高めていきながら自信を持って就活に臨んでいってほしいと思います。

ちなみに、このページでは取り上げきれなかった面接を突破するコツや面接前の諸準備についてはホワイトアカデミーの無料相談会でお伝えしております。

詳しくは以下のリンク先ページでご紹介していますので、面接突発のコツや内定獲得のテクニックが気になりましたら是非とも足を運んでみてくださいね↓

ホワイト企業内定率No.1の就活スクール「ホワイトアカデミー」の無料相談会はこちら