「人前に出るのが苦手…」
「あまり人と話したくない…」
そんな人にとって就活は非常に悩ましいものだと思います。
それにたとえ就活がうまくいって就職できても、そのあと仕事がきちんと務まるか不安に思っている方もいるかと思います。
この記事では、コミュ障について就活や仕事のことを織り交ぜながら説明していきます!
この記事を読んで、少しでも就活や自分に自信をもっていただければと思います!
編集長の白河を筆頭に、「人材紹介会社や大学のキャリアセンターでは教えてくれない、就職活動の本当の情報」を書いていくライター集団。
人材紹介会社の不都合な真実を暴き、就活生・転職者のために役に立つ情報だけを徹底的に公開していく。
目次
そもそもコミュ障とは?
まずはコミュ障とは何かということについて説明します。
コミュ障とは「コミュニケーション障害」を省略した言葉です。
そもそも、コミュ障という言葉はネットスラングが発祥であり、医学的に疾患と認定されるコミュニケーション障害とは意味が少し異なります。
細かい定義は様々ありますが、基本的には「他人との会話やコミュニケーションが苦手で苦痛な人」のことを指します。
また、コミュ障といってもダウナー系とアッパー系という2種類あり、単に人と話せないだけがコミュ障ではありません。
それぞれについて見ていきましょう。
ダウナー系コミュ障
これは一般的にコミュ障と聞いて思い浮かべるのがこちらです。
人との会話が苦手、目が合わせられない、自分を主張できない、などといったことがこれに当てはまります。
グループでの会話などで発言できず、雑談や他愛のない話が苦痛に感じる人が多いです。
アッパー系コミュ障
これはある意味ダウナー系コミュ障と対極であると言ってよいでしょう。
アッパー系コミュ障の場合は、人とのコミュニケーションが苦手なわけでなく、むしろ自己主張が激しく、人の話よりも自分を優先させてしまうことで人との関係をうまく築けないことを言います。
このタイプの場合、傍から見ると人と会話はできているので、自分がコミュ障であるという自覚がない場合が多いです。
自分がコミュニケーションに困っているというよりも、他人がその人とのコミュニケーションに不満に感じることからコミュ障とされています。
この記事では主にダウナー系のコミュ障を取り扱っていきます。
7つの特徴
ここからはコミュ障の特徴を挙げていきます。いくつも当てはまる方はコミュ障である可能性が高いです。
友達がいない
これはとても単純で分かりやすい特徴かと思います。人と上手にコミュニケーションが取れないことによって、交友関係が築けないということです。
嫌われるようなことは特にしていないけど、かといって仲良くなれるわけでもないので友達ができないのです。
また、自分の考えていることや本音を話すことができないのに人と信頼関係を築くのは困難であると言えます。
相手の目を見て話せない
これは相手に不信感や不快感を与えてしまう恐れがあります。
人とのコミュニケーションにおいてアイコンタクトの持つ働きは非常に大きいです。
人と話すときになんとなく目をそらしたり、うつむいてしまうという人は要注意です。
就活においても、面接などで目を見て話すことができないと悪い印象を与えてしまいます。
会話に参加できない
これもコミュ障の大きな特徴の一つといえます。
大人数の会話の場合だと余計に周りの空気を気にしてしまい、「いつ話そう…。」とか「こんなこと言ったらまずいかな…。」などあれこれ考えているうちに、結局会話に参加できなくなってしまいます。
会話が続かない
コミュニケーションはよくキャッチボールにたとえられますが、まさにその通りです。
コミュ障の人の場合、ボールのキャッチは辛うじてできても、投げ返すことができないため、会話が途切れてしまうのです。
何か話を振られても「ええ」や「あ、はい」などの簡単な返事だけで済ませてしまうと、相手もそのあとの応対に困ってしまいます。
恥をかくことを極端に恐れる
人間誰しも失敗や間違いはしてしまうものですし、それを会話でツッコまれることもあるでしょう。
多くの人は笑い話にでも流せてしまいそうなことでも、コミュ障の人はなかなかそうもいきません。
極端に恥をかくことを嫌っていると、そのリスク自体を何としてでも避けようと「話さない」という選択肢をとってしまうのです。
波が立たないようにどんなことにでも共感したり、愛想笑いをしていると逆に不審がられてしまいます。
人が怖い
この症状はコミュ障な人にとって最大の症状であるといえるでしょう。
コミュ障の人は他人の評価を気にしすぎる傾向があり、他人とのコミュニケーションを必要以上に気負い過ぎています。
さらに、今までに会話で失敗した経験や傷ついた経験から人自体に嫌悪感を抱いてしまうのです。
人見知りが激しい
そもそも人見知りであるというのもコミュ障の特徴と言えます。
初対面の人に対する警戒心や恐怖が大きく、人と打ち解けるのに時間がかかってしまいます。
この場合も必要以上に不安になり過ぎていることがほとんどです。
人見知りだから…。と言ってしまうのは簡単ですが、少し自分から踏み出してみることも大事でしょう。
3つの原因とは?
ここからはコミュ障になってしまう原因について書いていきます。自分がコミュ障である原因を知ることで克服の糸口が見つかるかもしれません。
いじめられた経験から人と接するのが怖い
過去にいじめられたり人から傷つけられた経験があると、人自体を恐れてコミュニケーションがとれなくなってしまうことがあります。
コミュニケーションというより、人そのものを恐れてしまっている場合もあるので、まずはそこから克服する必要があるでしょう。
家庭環境に問題があった
親から虐待を受けている、または虐待はなくとも親とコミュニケーションをとる機会が極端に少ないとコミュ障になる場合があります。
親や家族というのは人が一番始めにかかわる人であり、そこでコミュニケーションをとることでその後様々なコミュニティや人と関わっていけるようになります。
ですので、親や家庭に問題があると、人とのコミュニケーションのとり方を十分に学べていない場合があります。
滑舌や声に自信がない
滑舌が悪かったり、声にコンプレックスがあったりすると、人と話すことが嫌になってしまう場合があります。
特に、それらについて人からからかわれた経験などがあると、余計に人と話すことが億劫になってしまいます。
滑舌については、トレーニングすることで少しでも改善できる場合があるので、試してみるのも良いかもしれません。
もしかして自分も!?おススメの診断
ここでは「もしかしてコミュ障かも……」という方のために簡単にコミュ障かどうかを診断してくれるツールを紹介します!
あくまでも診断なので深刻になり過ぎるのもかえってよくありません。あくまで参考程度に軽い気持ちで受けてみてください。
- コミュ力診断テスト(マイナビ 学生の窓口 フレッシャーズ)
- 本当にコミュ障なのかテストしてみよう!コミュニケーション能力テスト(https://mirrorz.jp/article/communication-test/)
- 言葉と本音の違いをうまく読み取れる?「コミュ障タイプ診断」(https://mirrorz.jp/article/comu-type/)
私もやってみましたが意外とあたってるのが怖いところですね……。
コミュ障におススメの4つの仕事
「そんなこと言われたってコミュ障はなかなか治らないんだ!」なんて思う方もいるでしょう。
仕事での人づきあいが億劫で仕方ない方もいるでしょう。それでも仕事をしなければ生活していけません。
ここではコミュ障な方にお勧めできる仕事について書いていきます。全体的な傾向としては「人と会話する機会が少ない」・「一人でできる」というのが特徴です。
どうしても人とコミュニケーションをとりたくない方は参考にしてみるのもよいかもしれませんね。
ライター
ライターの業務は基本的に依頼された仕事を一人で黙々とこなすものであるため、人との関わりがあまりありません。
パソコンさえあればできるので、働く場所や時間もあまり縛られることなく比較的自由に仕事ができます。
ただし、仕事としてやる以上はそれなりの完成度が求められるので、ライターとしてスキルの自分で磨く必要があります。
私もライターの経験がありますが、基本的に自己管理の上で一人で作業するので、特に人と会って会話する必要はありません。
工場勤務
こちらも人との関わりが極力なくて済む仕事です。
基本的にライン作業やピッキングなどが中心なので、人を相手にすることはまずありません。
また、衛生面の対策から作業着やマスク、帽子などの着用が義務付けられている場合もあるので、顔を見られることも少ないと言えます。
ただし、休憩時間には少なからず人と接する機会があります。
私も印刷工場でアルバイトをしたことがあるのですが、勤務中は一切会話がなかったものの、休憩時間は同じ場所で昼食をとるため少し会話することもありました。
ただ、工場での業務は単純作業であることが多く、閉ざされた空間で長時間の単純作業をするのは苦痛になることもあるかもしれません。
新聞配達・ポスティング
こちらも基本的に一人で業務を行うので、人と関わる必要のない仕事といえます。
ただ、工場勤務と同じく単純作業でそれなりの体力も必要ですので、業務内容がしんどいと思う方もいるかもしれません。
また、給料もあまり良いとは言えないので、この仕事を本業として生きていくのは厳しいかもしれません。
専門職
こちらは主にプログラマーや高層ビルの清掃作業員などを指します。
こちらも一人で黙々と作業に取り組むタイプの仕事ですので、コミュニケーションはあまりしなくて済みます。
また、特別なスキルが必要とされるので給与もそれなりに安定しているといえます。
就職するためのポイント
コミュ障だからといって就職しないわけにはいかないという人がほとんどだと思います。
家に引きこもって好きなように生活していいのならそんなに困ったりはしないでしょう。社会に出て仕事をしなければいかないから困っているのです。
また、上で紹介したような仕事であればコミュ障であることはさほど気にしなくてよいかと思いますが、多くの方は一般企業への就職を考えているのではないでしょうか?
残念ですが、今日の就活ではコミュニケーション力が非常に重視されているというのが現実です。
日本経済団体連合会(経団連)の「2017年度 新卒採用に関するアンケート調査結果(https://www.keidanren.or.jp/policy/2017/096.pdf)」ではこんな調査結果が出ています。
このグラフを見ると、コミュニケーションがいかに重要視されているかということが一目でわかるかと思います。
では、就活においてはどのようなところでコミュニケーション能力の有無が判断されているのでしょうか。
まず挙げられるのが面接です。これは企業の人事の方と直接話す機会であり、コミュニケーション能力があるかどうか一番判断しやすいところです。
就活の面接だから聞かれたことに答えておけばいいだけと思うかもしれませんが、ただの一問一答になってしまうようでは内定するのは難しいでしょう。
また、グループディスカッションもコミュニケーション能力を測るための試験の一つになります。グループディスカッションでは一対一ではなく複数人でコミュニケーションをとる必要があります。
さらに、グループディスカッションではきちんとそのディスカッションに貢献しているかどうかを判断されるので、黙り通して通過することはまずあり得ません。
このように、就活を成功させるためにはコミュ障であることは大きな障壁と言えます!
就活においてはコミュ障だからと諦めたり開き直ったりするのではなく、少しでも改善を目指すことが必要だと言えるでしょう。
6つの克服方法
ここからはコミュ障を克服するためのアドバイスを紹介していきます。
コミュ障を諦めてしまう前にまずは克服するための努力をしてみましょう。
ここではコミュ障を克服するための方法をいくつかご紹介します。
まずは挨拶から
挨拶は人とコミュニケーションをとる上での最初の一歩です。
特に初対面の人や目上の方とのコミュニケーションではきちんとした挨拶が大切です。
挨拶がきちんとできるかどうかでその人の印象は大きく変わります。挨拶は文言を考える必要もありませんし、コミュニケーションが苦手でも一番手っ取り早く取り組めます。
相手の目を見て大きな声で挨拶をするようにしましょう。
他人からの反応を気にしない
先ほどのコミュ障の特徴でも触れましたが、コミュ障の人は他人からの反応や評価に敏感すぎる傾向があります。
他人からの反応を気にしすぎていると、ネガティブな考えばかりが浮かんできて結果的に何も話せなくなってしまいます。
人間何をしたって嫌われるときは嫌われてしまうし、好いてくれる人も必ずいます。
他人の反応を一度無視することは勇気がいるかもしれませんが、コミュ障を克服するには有用な心掛けです。
相手に興味を持つ
これはコミュニケーションをするうえでとても重要なポイントです。相手に興味を持つことで、その分会話のネタを膨らますことができます。
また、コミュ障の人はコミュニケーションという場面において、相手よりも自分に矢印を向けがちです。「相手からどう思われるか…。」「このあと何を言おう…。」など自分がどうするかでいっぱいになってしまっているのです。
これだと相手との会話を上手くできるはずがありません。
相手に興味を持つことで上手く会話のキャッチボールをする足掛かりにもなりますし、相手もあなたと会話して楽しいと思ってくれるようになります。
聞き上手になる
コミュニケーションが上手いというのは、単に自分の言いたいことを言えるということではありません。
先ほどから何度も言っているように、コミュニケーションはキャッチボールです。
相手の会話も受け取ることも重要です。自分から話すのが苦手なら聞き上手になってしまえばよいのです。
人間自分の話をきちんと聞いてくれる人には色々と話したくなるものです。
聞き上手になるためには、まずは相槌を打つことから始めましょう。また、相手の話や意見に共感を示すような返答をすることもポイントです。
笑顔で接する
笑顔で話したり聞いたりするということはそれだけで人とのコミュニケーションを円滑にします。
不機嫌そうな顔や無表情な人と会話するより、笑顔な人と会話したいと思うのが自然です。
だからといって、ずっと声をあげて笑っていろというわけでは無く、なるべく和やかな表情で接しようということです。
就活でのコミュニケーション対策
就活では主に面接やグループディスカッションでコミュニケーション能力が測られます。
就活では聞くことよりも「自分を主張する」場面の方が多いので、コミュ障の人にとってはつらいかと思います。
また、それぞれ普段の会話とは少し質が違うため、特別に対策しなければなかなか難しい部分も多いです。
そこでおススメしたいのが就活スクールの利用です。就活スクールでは、グループディスカッションや面接のトレーニングを徹底的にしてくれます。
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まずは自分を受け入れよう
コミュ障であることを必要以上に卑下する必要はありませんし、気に病む必要もありません。
しかし、コミュニケーション能力があるに越したことはないですし、就活では少なからず必要になります。
まずはコミュ障である自分を受け入れて、上手な付き合い方を見つけてくださいね。