コミュニケーションで失敗し、苦手意識を持ってしまうことってありませんか?仕事や恋愛だけでなく、スポーツのコミュニティなどでもコミュニケーションが原因となって不快な思いをしたことがある人は多いはずです。
しかし、苦手なコミュニケーションをそのまま放っておくと、仕事面ではもちろん、人生においてマイナスにしかなりません。
そこでこの記事では、コミュニケーションが苦手な人の特徴や原因、そして克服方法について解説しました。それだけでなく、キャリアの専門家としてコミュニケーションと仕事の関係についても記述しています。
ぜひ、この記事をお読みいただき、あなたが抱えているコミュニケーションの課題を解決してみてくださいね!
数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。
新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。
研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。
現在も、ホワイト企業からの内定が1件も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。
「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。
著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。
そもそもコミュニケーションが苦手な人の割合は? 調査結果を発表!
実は、コミュニケーションに苦手意識を結構たくさんいます。Jtb Communication Designの調査によると、コミュニケーションが苦手と答えた人の割合は58%にも登り、その中でも主体的な発信は苦手だが受け身のコミュニケーションは得意という意見が目立ちました。
画像出典:Jtb Communication Design(https://www.jtbcom.co.jp/article/hr/547.html)
表からわかる通り、発表や初対面の人との会話、そして文章執筆を苦手としている人が目立ります。しかし、安心してください。これらはトレーニングによって良くなるものです。
まずは自分の現状を知った上で、この記事で紹介する克服方法を試し、徐々に得意になっていきましょう。
11の特徴
では、現状を把握するために、コミュニケーションが苦手な人の11の特徴を掲載したいと思います。それぞれ、
- 話すときに緊張してしまう
- 自分の話ばかりしている
- 会話が弾まない
- 空気を読めない
- 自分から話しかけるのが怖い
- プライドが高く、傷つくのが怖い
- 友達が少なく、家に引きこもりがち
- 自分の価値観を押し通そうとする
- 言葉に詰まってしまう
- 人と視線を合わせるのが苦手
- 発達障害を持っている
です。各項目について詳しく解説していきます。
特徴1:話すときに緊張してしまう
まず最初に、「話す時に緊張してしまう」という事があげられます。
緊張している状態というのは冷静に考える事ができなくなっています。つまり頭が真っ白になっている状態ということです。頭が真っ白になっていると、焦りが生じ言葉に詰まってしまうという悪循環を生み出します。
そのほかにも緊張してしまう原因には会話の相手からの反応があるでしょう。話した後に変な空気になったら嫌だな、相手に嫌われてしまったらどうしよう、さまざまな事が頭に思い浮か部ことで緊張してしまいます。
自分はコミュニケーションを取るのが苦手だと感じている人ならばなおさら自信が持てず緊張してしまうでしょう。
特徴2:自分の話ばかりしている
人の話を聞かず、自分の話ばかりしていませんか? 相手も話を聞いてほしいと思って自分に話しかけているのに、相手の話に十分耳を傾けないようでは、「この人と話したくない」と思われても仕方ありません。
また、何でも自分の話に置き換えていませんか?例えば、相手が高校時代の元彼の話を始めたら、「私の元彼もひどかった」と話の途中で会話を引き取って、そこから自分の過去の恋愛話を始めてしまうというケースです。
コミュニケーションは双方のやり取りで成り立つもの。相手の話をゆっくり聞いてあげる姿勢を大切にしたいですね。
特徴3:会話が弾まない
「会話が弾まない」というのもあなたがコミュニケーションを苦手としている人の特徴の一つに考えられます。
こういった人は単純にYes/Noだけで答えられる質問ばかりをしていることが多いです。そうすると、どうしても会話が弾みません。例えば、
・住まいは近くなんですか?
・大学には行かれたんですか?
・サッカーが好きと伺っていますが、本当ですか?
といった質問をしても、まるで就職活動の面接のようになってしまい、シーンとした雰囲気になってしまうでしょう。
特徴4:空気を読めない
楽しい会話に水を差すようなネガティブな発言をする、いきなり話題を変えてしまうなど、空気を読まずに発言してしまう人がいます。本人に悪気がないので自覚しにくい特徴ですが、周りから「空気読めない」「KY」などと指摘された経験がある人は要注意です。
特徴5:自分から話しかけるのが怖い
自分から話しかけることが不得意な人はコミュニケーションに苦手意識を持っていることが多いです。
「話しかけても、会話が続かない」
「特に話しかける必要性を感じない」
など、自分から話しかけない理由はいろいろあるでしょう。
しかし、その背景には、
「話しかけたら嫌がられるのではないか」
「変なふうに思われて嫌われるのではないか」
という恐怖心もあると思われます。
特徴6:プライドが高く、傷つくのが怖い
プライドが高い人は、自分の言ったことを否定されたり、間違いを指摘されたりして傷つくことを恐れます。
一度、プライドを傷つけられる経験をしてしまうと、コミュニケーションを避けようとしたり、傷つけられないように先手を打って、相手よりも上の立場に立った言動をしようとしたりすることがあります。
特徴7:友達が少なく、家に引きこもりがち
コミュニケーションが苦手な人は、人と接することに疲れてしまうため、家に引きこもりがちです。
引きこもって自分の世界にいる間は精神的にラクですが、それではいつまでたっても友達ができず、コミュニケーションに対する苦手意識をさらに強めるだけです。
特徴8:自分の価値観を押し通そうとする
自分の価値観を押し通そうとする態度も、コミュニケーション上手とは言いにくい特徴です。
コミュニケーションの基本は協調性。価値観は人それぞれであることを肝に銘じ、時には譲る姿勢を持つことを心がけましょう。
特徴9:言葉に詰まってしまう
「あの」、「えっと」、「その」といったように次の言葉がうまく出てこないと会話が中断されてしまいます。すると円滑なコミュニケーションを取ることはできません。
そのときに焦りが生じ、どうしよう、そう思うと余計に言葉が出てこなくなってしまいます。このような悪循環に入ってしまうと、自分はうまく話せない、コミュニケーションが苦手だ、と思い込んでしまいます。
特徴11:発達障害を持っている
最後の可能性として、「発達障害を持っている」ということがあります。
これによって他者とコミュニケーションを取ることが困難であるという場合は、しっかりと自分の状態を認識しそれぞれの場合で対策を施すことが大切です。
補足1:コミュニケーション障害とは
近年コミュニケーション障害は“コミュ障”として一般的に知られるようになりました。いわゆる“コミュ障”という言葉は、2ちゃんねるなどのBBS(掲示板)やSNS(ソーシャル・ネットワーク)で作られたネット用語です。
この“コミュ障”の特徴としては、重度の人見知りで人とまともに話すことができない、緊張して異性と話すことをむずかしいと感じる、同じ言葉を連呼する、どもってしまう、他人に興味がなく自分の意見を押しつけてしまう、などの傾向にある人のことを指すことが多いようです。
しかし医学的な観点から見たコミュニケーション障害は、この“コミュ障”とは少し異なります。
アメリカ精神医学会による診断基準である『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)においてコミュニケーション障害とは、ことばを扱うことに対して障害が発生する複数の疾患が一つにまとめられた、コミュニケーション症群/コミュニケーション障害群(Communication Disorders)という総称として認識されているのです。
補足2:コミュニケーションで鬱になる人の症状とは
コミュニケーションが苦手だと、人によってはうつ病になり、症状が進んでいくにつにつれ、人とのコミュニケーションの取り方が分からなくなってしまい、いつしか、人と関わること自体が怖くなってしまうこともあります。
誰かと話していると、
「誰も自分の話なんか興味ないよな」
「今いったいどう思われているんだろう?」
など、どんな表情でどんな話方で話したらよいのかが分からなくなってしまうのです。
そういった気持ちになってしまうのは自分への自信のなさからきます。自分の過去を振り返り、良かった時のことなどを意識して自分の自信を取り戻すことが、こういったうつ病にならないための処方箋だということを覚えておくと良いでしょう。
仕事はできる?
そもそも就職・転職できるのか?
そもそも、社会活動を営む上で必ず必要になってくるのが就職活動です。私の仕事上、コミュニケーションが苦手な人を相手にすることは結構多いのですが、残念ながらそういった人はなかなか選考を通過できないと言わざるをえません。
工場やITプログラマー、ライターなどを除く多くの仕事では、対人関係が重要になってきます。営業、総務、人事……どれも人が相手の仕事です。
そんな仕事でコミュニケーションができないということは、会社の業績を向上させるようなフロント業務を担うのは難しいと言わざるをえません。
もしあなたがコミュニケーションが苦手だというのであれば徹底的にトレーニングを繰り返すことをお勧めします。
コミュニケーション力は一生の技術です。
身につければ就活でもその後もずっと使えますから、まずはトレーニングすることをお勧めしたいと思います。
オススメの職業とは
とはいえ、コミュニケーションが苦手でも「正社員」として働くことは可能です。ここではそんな人でもできる仕事を、「対人関係の少ない仕事」と「コミュニケーションを適度に持ちたい方向けの仕事」に分けて紹介します。
対人関係の少ない仕事
とにかく対人関係を必要としない仕事に就きたい方は、以下の仕事がおすすめです。
- 新聞配達
- ポスティング
- 内職
- 在宅ワーク
- フリーランス/自営業
コミュニケーションを適度に持ちたい方向けの仕事
対人関係は少ないが、適度にコミュニケーションを持って働きたい方は、以下の仕事がおすすめです。
- プログラマー
- 工場作業員
- 倉庫内軽作業(ピッキング)
- 清掃員
- ビルの警備員
- スーパーの品だし
- ホテルのベットメイク
- 造園・植木屋
- 派遣
不利になる職業とは
一方で、コミュニケーションが苦手な方は、以下のような職業には絶対に就かないようにしましょう。
- 営業・接客業
- 警察・自衛隊
- 証券会社・銀行
- 大手一流企業
警察官や自衛隊は規律が厳しく、いじめや体罰などが特に酷いと言われています。
証券会社や銀行なども一見華やかなイメージがありますが、「半沢直樹(ドラマ)」のように競争が激しく、上司からの圧力が厳しい世界です。同僚である近藤のように、左遷先での陰湿ないじめに合い、病気になるケースも珍しくありません。
また、大手一流企業は誰もが憧れる高値の花ですが、昨今の電通問題のように、パワハラやモラハラが当たり前のように行われ、うつ病などの精神障害の悪化や、命を落とす危険があります。
補足3:SEではコミュニケーションは不要か?
SEはむしろ人との折衝能力がメチャクチャ大事でコミュニケーションがうまくとれない人がお客さんとのやり取りをしていたら最悪です。
お客さんがなにを求めているのかをひきだすには気持ちをくみ取れなければ話になりませんしそういうスキルは重宝がられます。
これはIT業界に限った話ではないですが、パソコンにもくもくと向かい合ってればいいやと思っているのであればそれはおおきな間違いです。
補足4:看護師ではコミュニケーションは不要か?
患者さんが安心して話をすることができるよう、看護師は座る位置や距離などの非言語的コミュニケーションの分野にも配慮する必要があります。
もちろん、求人数がめちゃめちゃ多いので、多少コミュニケーションが苦手でも職に就くことはできるとは思いますが、その後も仕事を続けたいのであれば絶対にコミュニケーションができるようになることが必要です。
特に金持ちの年配の人ほどコミュニケーションにはうるさい可能性が高いので、日頃からコミュニケーション能力を磨いておきましょう。
補足5:保育士ではコミュニケーションは不要か?
保育士は親とのコミュニケーションが必須です。特に、子供の様子に関して報連相をすることは当たり前のスキルだと言っても良いでしょう。それ以外にも、子供が風邪をひいたりお腹を壊したりする際にも適切に親とコミュニケーションができないと話になりません。
また、日頃から親の意向を汲み取って、それを保育園のサービスに反映させるという意味でもコミュニケーション能力が重要となる職業だと言えます。
補足6:薬剤師ではコミュニケーションは不要か?
薬剤師は薬の専門家であり専門職の面が強いと思いがちです。しかし薬剤師が知識だけを武器にするのは大間違いであり、知識以上に接客業であることを忘れてはいけません。
ここを勘違いしてしまうと大変な事になります。
自分の服薬指導スキルもそうですが、患者の心を開かせる方法などを学ばないまま過ごしてしまうのは大変危険です。あなたが大学生の時はそこまで考えなかったかもしれませんが、薬局は薬を介したコミュニケーションの場。ですからコミュニケーション能力は必須になってきます。
8つの理由・原因
ここからは、コミュニケーションが苦手になってしまう8つの原因について解説してきます。それぞれ、
- 幼少期のトラウマで対人恐怖症
- 自分に自信がない
- 常識がない
- 目を合わせられない
- 吃音
- 自分が一番偉いと勘違い
- ゲーム依存
- 両親とコミュニケーションが少ない
です。この部分を克服できれば、きっとコミュニケーションは得意になるはずです。自分に思い当たる節がないかどうかをよく見てください。
理由1:幼少期のトラウマで対人恐怖症
これは結構重症で治すのが難しいのですが、幼少期に親ないしは友人からいじめられたり虐待を受けたりすると、そのトラウマで対人恐怖症になってしまい、コミュニケーションができなくなってしまうことがあります。
この場合は、専門の機関に入ってゆっくりと対人恐怖症を直していくと良いでしょう。
理由2:自分に自信がない
周囲の人と比較して、自分に自信がない場合はどうしても引っ込み思案になってしまします。たとえばそれが家なら兄弟と比較してしまいますし、職場では同僚や後輩と比較されてしまいます。
劣等感にまみれてしまっては、自分に自信がなくなってしまうのも当然です。こういった場合には自己分析をしっかりと行い、自分の強いところを見つけると良いでしょう。
理由3:常識がない
常識がないことで、相手との会話がかみ合わないのは大きな問題です。しかし、この問題の一番大事なところは、「当の本人が常識がないことに気づいていない」ことにあります。
ですので、まずは常識を身につけざるをえない場所に行き、そこでの慣習に従うことから始めると良いでしょう。それ以外にも、日経新聞を見る、ヤフーニュースを見る、SNSで情報収集をするなどして、他の人と共通の話題を見つけるようにしましょう。
理由4:目を合わせられない
目を合わせることで、言語情報以外の非言語情報でのコミュニケーションを図れます。そして非言語情報で受け取る情報の方が、コミュニケーションでは多いと言われています。
しかし、目を合わせられないとなると、言語情報のみでコミュニケーションをとらないといけないため、大幅にコミュニケーション量が減ってしまいます。
よって、目を合わせられない人はコミュニケーションが苦手にならざるをえないのです。
理由5:吃音がある
吃音は「どもり症」とも呼ばれ、言葉につまってしまったり、スムーズに発話ができない・言葉そのものを発することができないといった症状が現れます。
吃音の会話の一例を紹介すると、
通常:「わたしは、リンゴが好きです。」
吃音:「わ、わ、わたしはぁーーーーー、りっ、りん、りんごが、す、すーーーーきで、す。」
と、話す時に言葉がうまく発音できないことが多いです。
こういった吃音は言語トレーニングによって改善できますから、トレーニングができる場所で改善することをお勧めします。
理由6:自分が一番偉いと勘違いしている
いわゆる、マウント厨のことです。相手よりも上に立とうとし、それが原因となってコミュニケーションを拗らせてしまう症状がこれに当たります。
親が裕福で、今までの人生を順風満帆に過ごし、否定されることを知らずに甘やかされて育ってきたことが、大きな原因になっていることもあります。このタイプは、他人を見下す傾向が強く、人とのコミュニケーションが全く噛み合いません。
理由7:ゲーム依存
ゲーム依存はコミュニケーション能力が低下する大きな原因となります。
一度ゲームに熱中すると、兄弟や友だちと遊ぶよりも、一人でゲームをすることに夢中になってしまい、一日の大半をゲームで過ごすことになります。
その結果、人とのコミュニケーションや会話の仕方が分からないまま育ってしまいます。ゲームではなく、人との触れ合いを大切にしましょう。
理由8:両親とコミュニケーションが少ない
両親が共働きの家庭に多く見られる特徴です。
こどもが家に帰っても両親が不在のため、自分ひとりでおやつや食事を済ませるなど、そんな幼少~青年期を過ごしたことが原因で起こります。
会話の機会が少ない家庭環境は、結果としてコミュニケーション能力の低下につながります。
克服する方法
ここからは、コミュニケーションへの苦手意識を克服する方法についてお伝えしていきます。
順に、
- マインド編
- 初歩編
- 聞き方編
- 話し方編
- 書籍編
- 研修・塾編
に沿ってお話ししていきたいと思います。
克服する方法1:マインド編
ここではまず、コミュニケーションへの苦手意識を克服する際に押さえておきたい4つの考え方についてお伝えします。
マインド1:話す3割:聞く7割を守る
人は無意識の中で「自分の話を聞いてもらいたい」と思っているので、まずは相手の話を最後まで聞いてあげましょう。
相手の話に一旦区切りがつくまで、途中で口をはさんだり、自分の意見を言い始めたりしないように気をつけてみましょう。
自分が話すのは3割、相手の話を聞くのを7割にしてみると、お互いにとって気持ちの良い会話ができるようになります。
人生は聞くことができれば8割は上手くいくという諺があるくらいですので、まずは聞くことを意識してみましょう。
マインド2:非言語(ノンバーバル)コミュニケーションを意識する
先ほどお伝えした通り、コミュニケーションの手段として言語情報と非言語情報の2つがあります。
非言語コミュニケーションとは、会話を行う時の言語以外の情報を扱うコミュニケーションのことです。
ジェスチャー、表情、しぐさ、声のトーンなどがあり、こちらの方が言語情報よりも相手に与える印象は大きいです。
- 相手の目を見る
- 顔の表情をまねる(相手の顔が歪んだら、こちらも少し歪ませる)
- 同じ仕草をする(相手が水を飲んだら、こちらも飲む)
- 話しかけられたら、必ず相手の目を見るようにする
といったことを意識してみましょう。
これらを行えば、相手は自分に対して親密な感情を抱きやすくなります。
マインド3:相手の反応を気にしない
相手に変に思われることが怖くて人と話せない人は、まずは相手のことを気にするのをやめましょう。まずは、人の話を聞いて楽しむことに専念してみてください。
それができるようになったら、「そうですね」「すごいですね」など、相手の話に共感する言葉をかけてみる、というように小さいことから達成していきましょう。
少しずつできるようになれば、自然と自信もついてきます。自信がつければ、相手の反応も気にならなくなってくるでしょう。
マインド4:一般常識を普段から勉強しておく
社会のニュースや一般常識について、普段から勉強をしておきましょう。特に社会人になってからは人付き合いが広くなるので、社会で起こる出来事に対して敏感になっておくと、話せる話題が増えるので役に立ちます。
常識を知ると、自分の非常識さもわかります。自分自身を知る上でも、勉強をするくせを身につけておくと良いですね。
克服する方法2:初歩編〜NG行動をやめる〜
マインドが理解できたら、次は初歩編として、以下5つのNG行動をやめることを始めてみましょう。これだけで大いにコミュ力がアップすると思います。順に、
- 自分だけ一方的に話し続ける
- 上の空で話を聞く
- 話の腰を折る
- すぐ自分の話に持っていく
- 終わった話を蒸し返す
です。それぞれ詳しく説明します。
NG行動1:自分だけ一方的に話し続ける
会話はその場にいるみんなのもの。自分だけが一方的に話し続けていると、しらけたムードが漂ってしまいます。
出しゃばって他の人の気持ちを代弁するような態度も、控えたほうが賢明です。こうした特徴のある人は、次第にグループの集まりに呼ばれなくなる恐れがあるため、意識して改善する必要があります。
NG行動2:上の空で話を聞く
興味のない話だからといって、心ここにあらずで、上の空で話を聞いたり、つまらなさそうな態度を示したりすることは、相手に対してとても失礼です。
「どう思う?」と質問されて、慌てて的外れな返答をしたり、「ごめん、聞いてなかった」と答えたのでは、信頼も失いかねません。
NG行動3:話の腰を折る
相手が話をしているときに口を挟んで話の腰を折ると、「まだ話している途中なのに」と不快感を与えてしまいます。
さらに「でもね」と否定的に遮ったり、「それは、あなたが悪いわよ」と一方的に決めつけたりすると、相手の感情を一層害してしまうでしょう。たとえ共感できない話であっても、ひとまず最後まで聞くことは、会話のマナーです。
NG行動4:すぐ自分の話に持っていく
相手の話と似たような経験があると、つい「私もね」と口を挟んで自分のエピソードを話したくなりますが、我慢が大切です。相手の話を奪わず、聞き上手に徹することがコミュニケーションの基本です。
NG行動5:終わった話を蒸し返す
いったん終わった話を蒸し返し、いつまでもグチグチと話し続けることは、NGです。
自分はたくさんしゃべって気が済んでも、周りは不愉快な気分になってしまいます。特に失敗に終わったことを何度も蒸し返すと、相手から「これ以上、付き合いたくない」と思われる可能性があります。
克服する方法3:聞くトレーニングを積む
NG行動が理解できたら、次は聞く訓練をしてみましょう。
以下に効果的に聞くための6つのポイントを記載しました。順に、
- 最後まで聞く
- 共感して聞く
- 相手が感じたことを聞く
- 具体的に聞く
- 好奇心をもって聞く
- 笑顔で聞く
です。
詳しく解説します。
ポイント1:最後まで聞く
とにかく相手が感情を込めて話している話ほど最後まで聞くことを心に誓いましょう。
途中で疑問点や分からない事があれば聞くのはいいですが、自分の話をして相手の話を途切れさせるようなことはしないように。
ポイント2:共感して聞く
聞き上手になるための第一歩は共感することです。
もちろん、自分は賛成できないというときもあるでしょう。
そんな場合でも、「それは違うと思う」といった言葉で否定せず、まずは気持ちを受け止めてあげることが大切です。
例えば、「ひどいよね」と同意を求められたものの賛意を示せないとします。
その場合に「そうかな?」と答えたのでは、相手は気持ちの行き場をなくしてしまいます。
同意するでも否定するでもなく、「ひどい目に遭ったのね」と相手の気持ちを掬い上げて返すことが上手に共感するコツです。
ポイント3:相手が感じたことを聞く
何をして何を感じたのかを聞くと、相手が何を考えているどういう価値観の人かが分かりやすくなります。
「で、何を感じたの?」というような質問をすると相手の感情が盛り上がりやすくなり、「より深い関係になっている」と相手が感じやすくなります。
ポイント4:具体的に聞く
「相手は何が好きか?」という1つの話題でも、掘ろうと思えば掘りまくれます。
「趣味は何?」から「いつその趣味が楽しくなったのか?」「キッカケは?」「特に何が楽しいのか?」「どうして楽しいと思うのか?」などなどあらゆる角度で質問をすることができます。
このように具体性を増していく事で相手の話がイメージできるようになるはずです。
ポイント5:好奇心を持って聞く
相手の話に好奇心を示すことはコミュニケーション上手のテクニックの1つです。
自分の話に関心を持たれると嬉しいのは、誰しも同じ。
共通の話題が見つけられないときでも、相手の話に対して「すごいね!」「どうすればそんなふうにできるの?」と好奇心を示しましょう。
ポイント6:笑顔で聞く
笑顔はコミュニケーションの潤滑油です。
鏡に向かって毎日練習すれば、次第に自然な笑顔が作れるようになっていきます。
口角を上げるように意識するだけでも印象は変わるもの。
バイトの面接や就活でも役立つので、練習しておきましょう。
克服する方法4:話すトレーニングをする
聞くことができてはじめて、話すことをトレーニングすべきです。
ここでは6つの話し方のテクニックを紹介します。順に、
- 伝えたいことをはっきりさせてから話す
- 共通の趣味を話す
- 5W1Hを網羅して小学生に伝わるくらい分かりやすく話す
- イメージができるように五感を表現して話す
- エピソードを話す
- 感情を込めて気持ちを話す
です。
詳しく解説します。
テクニック1:伝えたいことをはっきりさせてから話す
話し始める前に伝えたい結論をはっきりさせるとコミュ力アップです。
例えば、バイトのシフトが決まった後に予定が入ってしまい、2週間後のシフトの交代をお願いしたいとき、伝えたい結論は「2週間後のバイトのシフトを交代してほしい」となります。
さらに、結論を伝えてから理由を話すと、用件がスムーズに伝わります。
この例でいうと、「2週間後の水曜日ですが、シフトの交代をお願いできないでしょうか。大変申し訳ないのですが、どうしても外せない用事が入ってしまいました」という順番で話すと、相手も分かりやすいでしょう。
テクニック2:共通の趣味を話す
お互いの間に共通項があると、心理的な距離が近くなり、コミュニケーションを取りやすくなります。
僕が常に意識しているのは、「し、た、し、き、な、か、に」ですが、これは誰とでも話すことができるネタの頭文字になっています。
仕事、旅、趣味、季節、仲間、家族、ニュースですね。
これらは誰もが共感できるものであるために、話が膨らみやすいです。
何を話したらいいか分からないという場合は意識してみてはいかがでしょうか。
テクニック3:5W1Hを網羅して小学生に伝わるくらい分かりやすく話す
コミュニケーションにおいて「伝える」と「伝わる」は違います。
自分の話が伝わっているという前提で話すのは厳禁で、相手が小学生のつもりで分かりやすく伝えることが重要です。
分かりやすく伝えるためには5W1Hを意識してみると良いでしょう。
5W1Hとは、情報を伝えるための6つの項目、When(いつ)、Where(どこで)、Who(だれが)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのように)を指します。
そして伝えたいことをまとめるときには5W1Hを意識しながら整理してみましょう。
分かりやすく簡潔になります。
テクニック4:イメージができるように五感を表現して話す
3月15日……ではなく、ある春の晴れた日……のほうが情景がイメージできます。
このように、
・視覚情報 長方形のジュース・真っ赤なりんご・ほっぺを赤くして
・聴覚情報 グワーって来て・ドカーンって爆発するように
・体感覚情報 キュンときた・ブルッってきた・ほんわかした気持ち
この3つの情報を意識して話してみてください。
それだけで随分伝わりやすくなります。
相手の脳内にイメージを共有できれば、それだけでコミュニケーションは円滑に進むようになります。
テクニック5:エピソードを話す
自分のエピソードだと感情も入りやすいしイメージも伝えやすいので、会話をする際には自分のエピソードを話す癖をつけてください。
上司に怒られた話ならば、そこから思い出される「上司に怒られたエピソード」というように自分のエピソードを話しましょう。
テクニック6:感情を込めて気持ちを話す
エピソードから自分が何を思ったのか、何を感じたのかを伝えるのも重要です。
「何をしたのか?」に「何を感じたのか?」がセットになることで相手にあなたの人間性が伝わるのです。
克服する方法5:本・書籍を読む
ここではコミュニケーションに苦手意識がある人向けの2つのおすすめの書籍を掲載しておきます。
1.嫌われる勇気
(書影からAmazonに飛べます)
こちらは他人を気にし過ぎてコミュニケーションに苦手意識がある人にお勧めです。読むだけで思考が変わり、物怖じせずにコミュニケーションを取るための考え方が身につくでしょう。
2.自分の小さな「箱」から脱出する方法
(書影からAmazonに飛べます)
誰もが自分の世界にこもってしまうと相手と交渉ができなくなってしまいますが、自分の意見ばかりを自己中心的に相手に押し付け、相手の世界を理解しようとしないことをこの本では「自分の小さな箱に入る」と表現しています。
実は、これが原因となって企業内でディスコミュニケーションがたくさん起きていますが、これはリーダーにとってはゆゆしき事態なので、マネージャーなどの権力を持っている人や経営者にもお勧めの1冊と言えます。
この本では、そんな自分の箱から脱却し、コミュニケーションを円滑化させたり上手く取引したりするための方法論について概念を中心に説明されているので、自分の意見を押し通し過ぎて対人関係が上手くいかなくなってしまうなど、コミュ力に問題があると自覚しているのであれば最高の一冊になるでしょう。
克服する方法6:研修・塾でトレーニングする
いよいよ最後の項目です。
どれだけ記事や本を読んでも、実際にトレーニングをしないことにはあなたのコミュニケーション技術は上達しません。
ぜひ、専門の機関の研修や授業・トレーニングを受けてみてください。
ちなみに、僕が昔お世話になったのはホワイトアカデミーという就活スクールです。
ここは、ただ単純にコミュ力を上げるトレーニングをしてくれるだけでなく、キャリアアップや就活・転職の面倒も見てくれますので、かけた資本をその何十倍にして回収することもできると思います。
ホワイト企業内定率No.1の就活スクール・ホワイトアカデミーのホームページはこちら
コミュニケーション力を高めよう
コミュニケーションが苦手な人のために、対策を一思いにまとめたつもりです。
コミュニケーションは得意であれば一生がうまくいきます。逆にそれが苦手であれば、一生苦しみます。
ぜひ、この記事を読んだことをきっかけに、コミュニケーションが得意になる道を歩み始めてみてください。コミュニケーションがうまくいき、あなたの人生がより幸せなものになることを願っています。
ではまた。