「造船業界の情報があまり出てこない」
「造船業界の今後について知りたい」
そんなことを思っていませんか? そんなあなたのために、この記事では造船業界についてまとめてみました!
しかし、残念なことに造船業界は不況に陥っている業界の1つです。ですので、今回は
- 造船業界の現状
- 造船業界のランキング
- 造船業界が不況である3つのワケ
- 造船業界の今後は暗い?
について解説していきます。この記事があなたにとって「造船業界に就職するかどうかを決める材料」になってくれたら嬉しいです!
この記事の登場人物
富田:理工学部の3年生。自己主張は苦手だが心根は優しい草食系男子。メーカーを志望して就活をしている。
白河:社会人3年目のヘッドハンター。ホワイトアカデミー在学中に内定をもらった東証一部の人材系企業で勤務。ホワイトアカデミーとは、特別講師という形で現在も付き合いが続いている。
現状
収益構造
- 船主が造船会社に船の建造を依頼
- 造船所は船主の要望に沿って船を設計
- 材料の手配などをして船を組み立てる
- 組み立てたら実際に海に持って行く
- 必要であれば、エンジンを取り付けて性能を確認
- 完成→納品
って感じになるね。
市場規模はどのくらい?
出典:国土交通省 海事局 造船市場の現状(http://www.mlit.go.jp/common/001215818.pdf)
国別船舶竣工シェア
出典:会社四季報 業界地図 2019[造船]
日本の主要企業
今治造船
愛媛県今治市に本社を置く国内首位の造船会社。竣工量は国内でもトップで15以上の造船子会社を有する。
ジャパンマリンユナイテッド
ユニバーサル造船とIHIマリンユナイテッドが合併し発足した会社で、造船業界国内2位。
大島造船所
長崎県西海市に本社を置く国内3位の造船会社。バルクキャリアという船の建造に強みを持つ。
世界の主要企業
中国船舶工業集団
中国最大手であり、建造量世界一を誇る造船会社。傘下には上海外高橋造船、江南造船、鎮江中船設備の造機部門を擁する。
現代重工業
造船業界の世界大手。造船は企業の船舶部門として行っているが、2014年に巨額の営業赤字を計上している。
大宇造船海洋
造船業界世界3位であり、韓国3大造船会社の一角。2000年に大宇グループから事業分割されている。
韓国政府から約1.7兆円の資金援助を受け、業界が低迷している中で黒字化を達成。
サムスン重工業
サムスングループの重機メーカーであり、海洋設備にも強みがある。現代重工業と同様、営業赤字を計上している。
だけど、金融危機になってからは船の新規受注がパタンと減ったんだ。
そこから、2014年には船の新規受注が全くなくなってしまうんじゃないかってことを表現しているのが「2014年問題」なんだ。
ランキング
国内の建造量ランキング
2016年造船企業別竣工量ランキング
- 1位:今治造船 379万総トン
- 2位:JMU 254万総トン
- 3位:大島造船所 136万総トン
- 4位:名村造船所 107万総トン
- 5位:新来島どっく 76万総トン
- 6位:三井造船 74万総トン
- 7位:三菱重工業 64万総トン
- 8位:サノヤス造船 33万総トン
- 9位:常石造船 31万総トン
- 10位:住友重機械工業 29万総トン
出典:国土交通省 海事局 造船市場の現状(http://www.mlit.go.jp/common/001215818.pdf)
建造量世界ランキング
- 1位:中国船舶工業集団(中国)655万総トン
- 2位:現代重工業(韓国)530万総トン
- 3位:大宇造船海洋(韓国)460万総トン
- 4位:サムスン重工業(韓国)439万総トン
- 5位:中国船舶重工集団(中国)416万総トン
- 6位:今治造船(日本)384万総トン
- 7位:現代三湖重工業(韓国)320万総トン
- 8位:ジャパンマリンユナイテッド(日本)251万総トン
- 9位:現代尾浦造船(韓国)191万総トン
- 10位:成東造船海洋(韓国)175万総トン
出典:ビジネス+IT 造船業界の世界ランキング(https://www.sbbit.jp/article/cont1/30306?page=2)
年収ランキング
平成26年7月-平成27年6月間の年収データ
- 1位:三菱重工業 802万円
- 2位:住友重機械工業 779万円
- 3位:IHI 731万円
- 4位:川崎重工業 722万円
- 5位:日立造船 669万円
- 6位:サノヤスHD 627万円
- 7位:三井造船 603万円
- 8位:名村造船所 567万円
- 9位:内海造船 445万円
出典:年収ラボ 造船重機業界(https://nensyu-labo.com/gyousyu_zosen.htm)
不況である3つのワケ
不況であるワケ①業界がおびえている「2019年問題」
①に関しては、円安のときに輸出するとお金がたくさん手に入りやすくなるんだ。だから、海運会社は輸出をたくさんできるように船をたくさん買うよね。そうすると、造船会社は受注しやすくなるから当時はたくさん受注していたんだ。
でも、これから景気が落ちていくとなると、円高になって輸出で儲かりづらくなるんだ。そうすると、海運会社からしたら船が余っちゃうわけでしょ? だから、造船会社は船を受注することが難しくなるんだ。
そうなると、船を出航できる数も限りがあるよね。造船会社からすると、汚染された空気を排出しないような対策が必要だし。
これは、米1ドルを日本円で交換するのに、100円ももらえる、つまり、円の価値が安いからこそたくさんもらえるんだ。ということは円安なんだ。
仕組みが分からなかったら、[円安→輸出有利、輸入不利] [円高→輸出不利、輸入有利]ってことだけ暗記しておいてもいいかもね。
不況であるワケ②中国・韓国勢との価格競争
不況であるワケ③技術者・技能者の不足
出典:国土交通省 海事局 造船市場の現状(http://www.mlit.go.jp/common/001215818.pdf)
業界の今後は暗い?
とりあえず、造船業界の今後について解説するね。
業界の今後①業界の再編
業界の今後②外国人就労者数の増加
出典:国土交通省 海事局 造船市場の現状 外国人造船就労者受入事業の現状(http://www.mlit.go.jp/common/001215818.pdf)
業界の今後③環境にやさしい船の開発
日本でも「エコシップ」と呼ばれるものが開発されているしね。例えば、風の抵抗を減らしてCO₂を削減したり、太陽光パネルを設置して安定的に電力を使えるようにするとか。
業界の今後④製造工程にロボットを導入
造船業界は下り坂
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残念ながら造船業界はかなり暗い状況にあり、30年不況が始まるとも言われています。
しかし、そんな中でも
「船が大好きだ」
「自分は造船、船舶関係の勉強をしたからなんとか活かしたい」
という方はその意志を貫いて造船業界に飛び込んでも良いのではないでしょうか?
ただし、自分1人の判断で決めることはおすすめできませんので、第三者に相談することが大切です。
判断材料が豊富にあればあなたの決断はより正確になりますし、事前に専門家の意見を聞いておけば、造船業界以外の業界に行くことになっても間違った就活のやり方を回避できます。
そんな間違った就活を回避するための手助けをしてくれるのがホワイトアカデミーです。
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この記事があなたの就活に少しでもお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。