就活塾の勧誘の目的はあなたからお金を取る事
全国各地に存在するこの就活塾ですが、一部の塾の中には強引な勧誘や営業をする塾もあります。
強引な営業や勧誘を受けるとはっきりとノーというのも難しい、なんてこともあるかもしれません。それに人によっては営業や勧誘を受けていると気づかない、なんてこともあるかもしれません。
そこで今回は、激しい勧誘をする就活塾の特徴や強引な勧誘を受けた時の正しい対応方法。それに本当に困った時に利用を考えておきたい相談機関などについてご紹介していきます。
目次
就活塾の勧誘は真剣に聞いてはいけない
就活塾のサービスは、就活生にとってとても魅力的な内容です。
就活のノウハウだけでなく、自身のキャリアプランや業界について詳しい情報を得られます。
一方で、就活塾から勧誘をされても真面目に取り合ってはいけません。どれだけ甘い言葉を言われようと、冷静に聞きましょう。
この就活塾に勧誘をされた時に真面目に取り合ってはいけない理由についてはこれから3つ取り上げていきます。
就活塾側のゴールはあなたからお金を取る事
企業はどうしてそのサービスを行なうのか。
それは「就活塾」も企業のビジネスの1つだからです。決してお節介や優しさではありません。就活塾の目的は、就活に成功することではなく学生を就活塾に入れてお金を取る事です。
もちろん料金に見合ったサービスを提供する塾もありますが、先方の目的と自分の目的を踏まえて考えましょう。
基本的に彼らのトークは営業
基本的に良い事しか言いませんし、売り込みトークがベースになります。
あなたの状況に寄り添った内容ではなく、ひたすら就活塾の良いところ、話の途中に強引に割り込んでくる一方的なトークになります。相手から質問されたとしたら、それは遠回しにあなたの背景、お財布事情に繋がることでしょう。
嘘も多いので信じてはいけない
勧誘目的の営業トークは過剰表現が多く、中には嘘をつく人もいます。
それに嘘を嘘と思っていない人もいるでしょう。もしくは、追加料金がかかるサービスの金額だけ言わず、内容だけ伝えてくる人もいます。
トーク内容を鵜呑みにせず、インターネットなどで信用できる裏付けを取りましょう。
過剰な営業をする就活塾は3流の塾
そもそも、優良な就活塾は過剰な営業をする必要がありません。
どのようなビジネスにおいても、勧誘が激しいところは激しいなりの理由を持っています。ではなぜ、悪徳就活塾は過剰な勧誘・営業をするのか。この理由についてこれからご紹介します。
まともな塾は激しい勧誘をしなくても人が集まる
人が集まるポイントとして、「信憑性」や「信頼性」が挙げられます。
優良就活塾の場合、インターネットに上がっている口コミや講師実績、目に見える評価などの「信頼性」があると安心して人が集まります。
その一方で悪徳な就活塾は、どこか曖昧だったり経歴が定まっていない講師が多く在籍しています。そのため、直接激しい勧誘・営業で人を集める手段に出るわけです。
激しい勧誘をする就活塾は法律を守らない悪徳な就活塾であるケースが多い
例えば、塾長・講師の経歴詐称。閉ざされた空間による洗脳、極めつけは性犯罪まで起きる可能性が。
塾長や講師の言っていることが「正しい・逆らえない」空気を作り、持ち前の巧みなトークにより就活を成功させたい学生の心理を利用するケースが多発しています。
勧誘が激しい就活塾はサービスの質がいまいち
悪徳な就活塾は、勧誘や営業に力を入れています。サービス内容より就活塾に入ることが目的なので、入ってみたものの「思ったのと違った」と感じる就活生の声が多く上がっています。
また、悪徳な就活塾は返金制度を設けていない特徴があり、途中で辞めにくくなってしまう傾向があります。
突然勧誘された時に避けたい事
悪徳な就活塾に突然強引な勧誘・営業トークに受け、うっかり契約してしまう学生も一定数います。あなたにはこんな目に遭ってほしくありません。
そこでここでは就活塾から突然勧誘を受けた時に絶対に気を付けておきたい5つのポイントをご紹介します。
勧誘してきた人と連絡先は交換しない
電話番号やLineの連絡先を交換すると何度も勧誘の連絡が来ることがあります。
ひどいケースだと1時間おきに電話がかかってくることも。1対1のやり取りなので、プレッシャーをかけられたり、脅されたりすることもあり、怖い思いをします。
勧誘した人の誘いについていく事
「ちょっとお茶でもいこう」とか言われてそこにノコノコついていくと、人気のない所に連れて行かれる可能性があります。
そこでは強引に契約を迫られたり、契約するまで何時間も帰してもらえないことがあります。ひどい時には学生ローンを組まされることも。
就活の悩みを含めた自分の弱みを出す事
就活の本番が迫っていると不安や悩みはいくらでも出てきます。あなたを勧誘する就活塾側はあなたの不安や悩みを一見優しく聞いてきます。
この優しさを信用して不安や悩みを話してしまうとその弱みに付け込まれます。不安を煽って契約に誘導されることがあるので、むやみに自分の不安や悩みは口にしないようにしたいですね。
基本的に就活塾の勧誘を担当してくる側はあなたの親でも友人ではありませんので優しさを求めてはいけません。
相手方の申し出に対して同意をする事
相手は、巧みなトークで「ごもっとも」なことを言ってきます。
「そうですね」「そう思います」などトーク内容に同意してしまうと、あなたも同じ考えとみなされ、そのまま契約まで誘導されてしまいます。
アンケート用紙に記入をする事
アンケートには、連絡先などの個人情報の記載欄があります。
うっかり記入してしまうと、連絡が来たり名前や家を特定されてしまいます。それにSNSのダイレクトメッセージが来る場合もあります。
何度も連絡が来ると断ったり、無視したりするのも大変なので最初から連絡先は教えないのが無難です。
何度も強引に誘われた時の正しい対応方法
どうしても断れない、相手が引いてくれないこともあります。しつこく勧誘された時に心がけたい対応方法があります。ぜひこの3つの順番で、勇気を出してトライしてください。
時間がない、興味がないと言う
曖昧に相手をする返事をしてしまうと、勧誘や営業が続いてしまいます。あまりに営業や勧誘が続いた際には以下の言葉を使いたいですね。
- 興味がないです。
- 時間がありません。
この言葉を発してその場から速やかに離れたいですね。
困ったら両親に相談すると言う
時間がない、興味がない、といっても勧誘側はしつこく勧誘してくるときがあります。その際には魔法の言葉を言いましょう。
- まずは親に相談させてください。
この言葉を発すれば勧誘する側は今この場で勧誘するのが難しい、と察します。
警察や消費者センターの名前を出す
何も言ってもしつこく勧誘をした際には、「警察に連絡をしますよ」と言いましょう。
基本的に過剰な営業や勧誘をする側は警察に報告されることを一番恐れます。その理由は下手すると警察署に連れていかれるからですね。
なので、「警察に連絡しますよ」とあなたが切り出せばその場をそそくさと離れていくはずです。
警察、というワードを出すのは気が引けるかもしれませんが、本当に困った時には利用しましょう。携帯電話を取り出して言えば効果は倍増します。
困った時に利用しておきたい相談先
何度も強引に勧誘されて困った時、自分の力でなんとかしようとせず第三者の力を借りましょう。
実際に悪質な就活塾の被害を受けている学生は多く、国民生活センターに寄せられている相談件数は100件を超えています。取り返しが付かなくなる前に、然るべき相談相手に相談しましょう。
困った時に活用しておきたい相談相手としては、以下の4つがあります。
- 警察
- 消費者センター
- 両親を含めた周りの大人
- 大学の相談窓口
それぞれの相談先で相談内容が変わるため、適切な相談内容と連絡先は以下の表にまとめてみました。
相談先 (連絡先) | 適切な利用ケース |
---|---|
警察 (9110番) | 脅迫被害を受けた時 何かしらの実害が出た時 犯罪に巻き込まれそうな時 |
消費者センター (188) | しつこい勧誘を受けた時 強引な契約を迫られた時 |
周りの大人 (相談者の連絡先) | 気軽に意見を求めたい時 |
大学の相談先 (各大学のHP参照) | 学生生活に支障が生じた時 |
就活塾の入塾は金銭的にも負担がかかります。自分だけの問題ではありませんので、相談しづらいとしても1人で決めるのは避けましょう。
このページのまとめ
このページでは就活塾の勧誘に遭った時の正しい対応方法や困った時の相談機関などにについてご紹介してきました。
色々な情報を取り上げた中で就活塾に勧誘された際に特に気を配りたいポイントを一覧にしました。
- 悪徳な就活塾が存在する事を認識する
- 営業された際には営業マンの言葉を鵜呑みにしない
- 勧誘や営業が激しい就活塾は基本的に質が良くない
- 誘われてもイベントやセミナーに参加しない
- 何かを聞かれた時にはむやみに弱みを見せない
- 求められたアンケートの記入は拒否する
- 絶対に連絡先を教えてはいけない
- 困った時には第三者の力を借りる
就職活動はその後の人生に大きく関わります。1人で追い詰められる就活生は、悪徳な就活塾にとって格好のターゲットになります。
今回の記事を参考にして、面倒なことに巻き込まれないよう注意しましょう。最後に悪徳な就活塾の特徴についてまとめているページをご紹介しますのでぜひご覧ください。