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最終更新日 2026.09.14

業界研究

玉手箱対策の完全ガイド|言語・非言語問題の解き方と勉強法を例題で解説

玉手箱対策の完全ガイド|言語・日言語問題の解き方と勉強法を例題で解説
志望している企業の選考では玉手箱が課せられるらしいが、どう対策すればいいかわからない——そう悩む就活生は多い。

玉手箱はSPIと並び幅広い業界における新卒就活の筆記試験で採用されており、準備なしに挑むと大手企業の選考で足をすくわれる。

特にコンサルや商社では高いスコアが求められるため、早期の対策が必須だ。

本記事では、玉手箱の基本情報から言語問題・非言語問題それぞれの解き方まで、例題と解説を使って徹底的に解説する。

この記事だけで玉手箱対策の全体像を掴み、実際の問題形式を体感できるように構成した。

本題に入る前に、ホワイトアカデミーでは無料の就活相談を実施している。就活に少しでも不安のある場合は、ぜひ一度参加してほしい。
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この記事を書いた人

竹内 健登

Kento Takeuchi

東京大学工学部卒。大手一流ホワイト企業の内定請負人。就活塾「ホワイトアカデミー」を創立・経営。これまで800人以上の就活をサポート。塾はカリキュラムを消化した塾生のホワイト企業内定率100%を誇り、カリキュラムを消化したにもかかわらず、ホワイト企業の内定が出なければ費用を全額返金する返金保証制度を提供中。2019年に『子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法』(日経BP刊)を出版し、「親が子育ての集大成である"就活"に臨む際の必読書」、「これができれば本当に一流企業に内定できる」と話題。塾のYouTubeチャンネルではホワイトな業界の紹介や大手企業の倍率、ESの添削を公開するなど塾の就活ノウハウを一部紹介している。

YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCm1vSnSBj7kksfi8GIBnu0g

玉手箱とはどのような試験か

玉手箱とはどのような試験か

玉手箱の最大の特徴:スピード勝負

玉手箱を他のWebテストと明確に区別する特徴は、「問題数が多く、制限時間が極端に短い」点だ。

1問あたりの目安は数十秒。正確さだけでなく、情報処理のスピードが合否を分ける試験設計になっている。

「ゆっくり丁寧に解けば正解できる」レベルの問題でも、時間内に処理できなければ意味がない。

SPI試験との違い

SPI試験との違い
玉手箱とSPIはどちらも就活で使われる適性検査だが、別物として対策する必要がある。
項目玉手箱SPI
提供元日本SHL社リクルートMS
受験形式Webテスト専用テストセンター・Webテスト両対応
言語の形式長文読み取り(趣旨判定)中心語彙・推論など多様
非言語の形式図表の読み取りや四則逆算が中心文章題・確率・推論など幅広い
重視される能力情報処理スピード論理的思考・推論力

SPI対策だけで玉手箱を受けると、問題形式の違いに戸惑いスコアが伸びないことが多い。志望企業がどちらを採用しているかを事前に確認しよう。

参照元:玉手箱Ⅲとは
参照元:SPI3とは

玉手箱を導入している主な企業・業界

玉手箱は特に以下の業界で多く採用されている。
  • 金融: 銀行・証券会社・生損保
  • 商社: 総合商社・専門商社
  • メーカー: 大手電機・化学・食品メーカー
  • コンサルティング: 総合コンサルティングファーム

なお、上記の他にもITやインフラなど幅広い業界で導入されている。

競争率の高い業界や企業も多いため、高スコアを安定して出せる実力が求められる。志望企業のWebテスト情報は、同じ企業を受けた先輩への聞き込みなどで事前に確認しておくと良い。

玉手箱の問題形式について

玉手箱の問題形式について
玉手箱の能力検査は主に言語・非言語(計数)・英語の3科目で構成される。企業によって実施する科目の組み合わせは異なる。

また、企業によっては独自テスト形式にしている場合もあるが、基本的な玉手箱の問題形式は同じである。

言語分野について

言語テストは「長文を読んで内容を正確に判断する力」を測る。
形式内容
趣旨把握長文の要旨として最も適切な選択肢を選ぶ
趣旨判定設問文が本文の内容と合致するかを3択で答える
論理推論本文から論理的に導ける内容かを判断する

最も出題頻度が高く、対策が重要なのが趣旨判定だ。1つの長文に対して複数の設問がセットになって出題される。

非言語分野について

非言語分野について
非言語テストは「グラフ・表から必要な情報を素早く読み取る力」や「簡単な四則演算を用いて未知数を求める推理力」を測る。
形式内容
表の読み取り数値の計算・増加率・比率の比較
図表の空欄推測グラフや表の空欄に入る数値を逆算して求める
四則逆算計算式の□に入る数字を素早く求める

SPIの非言語と異なり、複雑な文章題よりも「グラフ・表の読み取りや計算のスピードと正確性」が問われる点が特徴だ。

英語・性格検査について

英語テストは企業によって課される場合と課されない場合がある。外資系企業や英語を使う職種では課されることが多い。

英語についても、言語問題と同様に、基本的な長文読解が出題される。文章を読みその内容の論理と照らし合わせて正しいものを選ぶ設問が多い。

性格検査は選考の参考情報として使われる。正解があるわけではないため、ありのままに答えるのが基本だ。矛盾した回答を繰り返すと不信感を持たれるリスクがある。

言語問題の対策と解き方を例題と合わせて解説

言語分野の対策について解説

答えは3択:判断の「型」を身につける

言語テストの趣旨判定では、各設問文に対して以下の3択から答えを選ぶ。
  • 正しい: 本文の内容と明らかに一致している
  • 間違い: 本文の内容と明らかに矛盾している
  • 判断不能: 本文の内容だけからは判断できない

重要なことは、3つ目の選択肢である判断不能である。前提条件や背景知識ではなく、本文の内容のみで判断することに注意しなければならない。

趣旨判定を解くための3つのルール

趣旨判定を解くための3つのルール
玉手箱の趣旨判定を解くためには、これから解説する3つのルールを覚えれば良い。

ルール① 設問文の「断定表現」を疑え

どのような筆記試験においても共通しているが、断定表現は誤りである場合が多い。運転免許を取得した人はわかりやすいだろう。

同じように、玉手箱においても「〜は必ず〜だ」「〜は決して〜ない」などの断定表現が含まれる設問文は、誤りであることが多い。

本文が「〜の場合もある」「〜が多い」という表現でも、設問が断定していれば矛盾になる。

ルール② 本文に書かれていないことは判断不能

一般常識として正しくても、本文中に記述がなければ判断不能が正解だ。

本文の外側の知識を持ち込んで判断してはいけない。「これは常識的に正しいはず」という感覚で答えると、「判断不能」という正解を選び損ねる。

「本文のみ」で判断することを忘れてはならない。

ルール③ 比喩・例え話を文字通りに解釈しない

本文中の「〜のようだ」「まるで〜だ」という比喩表現は、実際にそうであるという主張ではない。

比喩表現とは、「強調」のための表現手法である。そのため、その例えを用いて「何を強調したいのか」を読み取らねばならない。

間違っても、そのものであるという理解はしてはならない。

では、実際に玉手箱の練習問題を解いてみよう。

例題

次の課題文を読み、各設問文がA(正しい)・B(誤り)・C(判断不能)のいずれに当たるかを答えなさい。

【課題文】

近年、都市への人口集中が加速している。地方から都市部への移住は若い世代を中心に増加しており、その背景には雇用機会の偏在や教育環境の差が挙げられる。一方で、リモートワークの普及により、都市を離れて地方に移住する動きも一部でみられるようになった。
しかし、地方移住者の多くが直面する問題として、地域コミュニティへの参入障壁がある。長年にわたって形成されてきた地元のネットワークに外部から参加することは、想像以上に難しい場合がある。自治体によっては移住者向けの支援制度を設けているが、制度の認知度は依然として低く、活用できていない移住希望者が多いのが実情だ。
こうした状況を踏まえると、地方創生を実現するためには、単に移住者を増やすだけでなく、移住後の定着を支援する仕組みづくりが不可欠だといえる。

【設問】


問1:都市への人口集中は、雇用機会の偏在によってのみ引き起こされている。
問2:自治体の移住支援制度を活用すれば、地方への定着は容易になる。
問3:地方創生には、移住者数の増加だけでなく定着支援も重要だ。

【解答・解説】


問1
本文には「背景には雇用機会の偏在や教育環境の差が挙げられる」とある。「のみ」という断定表現がある時点で要注意。
本文は複数の要因を挙げており、「雇用機会の偏在だけが原因」とは述べていない。
→ 答え:B(明らかに間違い)
問2
本文では「制度の認知度は低く、活用できていない移住希望者が多い」と述べているが、「活用した場合に定着が容易になるかどうか」は一切言及されていない。一般的にそう思えても、本文の記述の範囲外。
→ 答え:C(本文からは判断できない)
問3
本文の最後に「単に移住者を増やすだけでなく、移住後の定着を支援する仕組みづくりが不可欠だ」と明記されている。設問文の内容とそのまま一致する。
→ 答え:A(明らかに正しい)

非言語問題の対策と解き方を例題と合わせて解説

非言語分野の対策について解説

解き方の基本手順:3ステップで必ずミスを防ぐ

玉手箱の非言語問題で、難しい問題は出ない。そのため、非言語問題は「焦り」がミスを生む。

以下の3ステップを習慣化することで、正答率が安定する。
  1. 問われていることを確認する(割合か、人数か、増加率か)
  2. 必要な数値をグラフ・表から拾い出す(単位の確認を忘れない)
  3. 計算手順を一つずつ踏む(途中計算をメモする癖をつける)
特に「グラフが割合を示しているのに人数を問う問題」は定番のトラップだ。タイトルと単位を必ず確認しよう。

では、実際の例題で解き方の確認をしてみよう。

例題①(表の読み取り・増加率)

例題①(表の読み取り・増加率)

問題

下の表は商品Bの都市別の売上個数である。2023年の名古屋における商品Bの売上個数は2022年と比べて何%増加したか。小数第2位を四捨五入して答えなさい。
都市2021年2022年2023年2024年
札幌182201224248
仙台143168198231
名古屋412455501548
大阪534571608643
福岡298331367405
(単位:千個)

【解説】

必要なデータの整理:名古屋の売上個数 → 2022年:455(千個) 2023年:501(千個)

(千個)という単位は揃っているので、割合計算では省略できる。

増加数:501 − 455 = 46

増加率:46 ÷ 455 × 100 = 10.1%
→ 答え:10.1%

例題②(表の空欄推測)

問題


2023年から2024年の売上高の増加率が、2022年から2023年の増加率と同じとき、(ア)に当てはまる数値を求めなさい。
年次売上高(百万円)
20218,240
20228,652
20239,215
2024(ア)

【解説】


必要なデータの整理:2022年:8,652(百万円) 2023年:9,215(百万円)

2022年→2023年の増加数:9,215 − 8,652 = 563(百万円)

増加率:563 ÷ 8,652 × 100 ≒ 6.51%

2023年→2024年も同じ6.51%増なので:(ア) = 9,215 × 1.0651 ≒ 9,815(百万円)
→ 答え:9,815(百万円)

玉手箱の効果的な勉強法

玉手箱の効果的な勉強法

いつから始めるべきか

筆記試験対策は早ければ早いほど良い。

玉手箱の目標勉強時間は60時間が一般的とされている。一方で、玉手箱の対策を始めるよりも前にSPIの対策を行うのが鉄板である。

そのため、まずはSPIを完璧に仕上げ、その上で、志望業界や企業が固まってきたタイミングで、玉手箱の対策に移行すると良いだろう。

昨今は就活が早期化したため、サマーインターンのエントリーが2年生の2月〜3月ごろから始まる。そのため、2年生の12月ごろまでにSPI対策を仕上げた上で、年明けごろから玉手箱の対策が始められると良いだろう。

なお、上記は理想的なスケジュールであるが、出遅れた学生であっても、サマーインターンの選考が本格化する3年生の6月ごろまでには玉手箱の対策を仕上げておきたい。

効果的な勉強の順序

効果的な勉強の順序)

Step 1:SPI対策を行う

まずは、玉手箱よりも簡単であり、多くの企業で採用されているSPIの対策から始めるべきだ。

SPIの対策においても、表の読み取りや長文読解などは出題されるため、対策が無駄になることはない。

なお、SPIの対策については、以下の記事で詳しく解説しているため参考にされたい。
参考記事:SPI3の対策方法を例題と合わせて解説 

Step 2:多くの問題を解き解法の手順を完璧にする

SPIで基礎を固めたら、玉手箱の参考書や問題集を活用し、とにかく多くの問題を解こう。玉手箱は問題形式が限られているため、「慣れ」が重要である。

まずは、時間をかけてでも構わないため、確実に解けるようになるまで何度も問題を解くべきである。

Step 3:時間を計って本番を意識する

基礎が固まったら、実際の制限時間内で解く練習をする。スピードと正確性のバランスを掴むことが最終段階だ。

ここでもやはり演習量が重要である。身につけた解法の手順をすぐに発揮できるようになるまで、何度も問題演習を繰り返すのだ。

時間配分のコツ

玉手箱は「情報処理のスピード」が重要だ。その上で、1つの問題に時間をかけすぎると、解ける問題を逃してしまう。
  • 言語: 1問あたり30〜40秒を目安にする
  • 非言語: 1問あたり60〜90秒を目安にする

なお、迷った場合は明らかに異なる回答を除いた上で、直感で回答し次の問題に移行すれば良い。

玉手箱対策におすすめ参考書・問題集

玉手箱対策におすすめの参考書・問題集
玉手箱対策に使いやすい参考書を紹介する。
書名特徴
これが本当のWebテストだ!①【玉手箱・C-GAB編】(SPIノートの会)最も定番。まずはこれをやるべき。
史上最強 玉手箱&C-GAB超実践問題集(ナツメ社)制限時間付きかつ問題数が圧倒的に多い。

なお、既述のとおり基本的には玉手箱の対策をする前にSPIの対策を行うことを推奨している。そのため、まだ筆記試験対策を始めたことがないという学生は、まずはSPI対策から始めるべきである。

なお、以下のリンクより無料の玉手箱模試だけでなくSPI模試も受験できる。まだ対策を始めていないという学生や実力チェックをしたいという就活生はぜひ受験してほしい。
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就活生からのよくある質問(FAQ)

Q:玉手箱はカンニングできるか?

在宅受験でもネットを調べながら解くのは現実的に不可能だ。玉手箱の制限時間は極めて短く、調べている時間はない。

また、昨今不正対策が厳しく、カメラオンニなっている場合や、後日テストセンターで再受験を求められるケースなどもある。

正直に対策して臨む方が、結果的に安全だ。

Q:玉手箱に足切りラインはあるか?

企業によって異なるが、一般的に7〜8割程度の正答率が通過の目安とされることが多い。

商社やコンサルなど競争率の高い業界では、それ以上のスコアが求められる傾向にある。

Q:言語と非言語、どちらを先に勉強すべきか?

非言語から始めることを勧める。 解法パターンが明確で成果が出やすく、モチベーションを維持しやすいからだ。

言語(趣旨判定)は慣れるまで時間がかかるため、非言語で自信をつけてから取り組む順序が効率的だ。

Q:複数の企業で玉手箱を受けることになった場合、注意すべきことはあるか?

特にないが、基本的に企業ごと自宅受験のWEBテストであるため使い回しができない。

そこで、複数社で受けることでスコアが安定してくることも多く、序盤の企業で場慣れしておくという戦略も有効だ。

早い段階で対策を終わらせておくと、複数の選考に余裕を持って臨める。

Q:性格検査で不合格になることはあるか?

性格検査が直接の不合格原因になることはほぼないが、明らかに矛盾した回答は悪印象を与える。

基本はありのままに答え、一貫性を保つことが重要だ。

まとめ:玉手箱対策

玉手箱対策のまとめ
ここまで、新卒就活における玉手箱対策について解説してきた。

最後に、玉手箱対策のポイントを整理する。
  • 玉手箱はSPIとは別物であり、形式を理解した上で専用の対策が必要
  • 言語問題は3つのルールを徹底する:断定表現を疑う・本文外の知識を使わない・比喩表現に注意する
  • 非言語問題は3ステップの手順を固める:問われていること確認→データ整理→計算。単位のトラップに注意
  • SPIとは別形式ではあるが、重複する問題もあり、かつより多くの企業で導入されているSPIから対策を始めることを推奨
  • スピードが求められるため、問題演習の量をこなし正確に素早く処理できるようになるまで訓練するべき

筆記試験で落ちていては、その後の選考に進むことはできない。また、昨今はサマーインターンの筆記試験の結果を使い回す企業も増えてきた。

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