「友達がインターンやるらしい……就職に有利なの? 申し込みは決めたけどインターンの目的なんてどう書けば……」
「ていうかそもそもインターンとアルバイトの違いって? 長期とか短期とかって何の違いがあるの? 企業側の目的はなんなの?」なんて思ってる方いませんか?
今回はインターン生を募集する企業がどんな目的を持っているのか、インターンとアルバイトの違いなど、インターンについての知識をまとめて大公開しちゃいます!
これからインターンに臨むあなたも、どうしようか迷っているあなたも、知っておいた方が良い基本知識ばかりです!
最初にインターンシップとアルバイトの違い、インターン生を募集する企業側の目的、インターンが就職に有利になるのか、最後にインターンシップの目的の書き方をご説明しています!
ぜひ最後まで読んで、インターンについての事前知識を身につけてくださいね!
アルバイトとの違いって?
「インターンシップって、企業で働くんでしょ?だったらアルバイトとなんの違いがあるの?」なんて思ってる方いますよね。
まずは基本的な違いについてご説明します。
インターンシップとアルバイトの基本的な違い
インターンシップで募集されるのは大学生です。アルバイトなどとは違い、社会人などは募集されていません。
インターンシップでは、ただ「働いてお金を稼ぐ」という意味合いではなく、「働いて社会経験を積み、スキルアップする」
という意味合いが大きくあります。なので、すでに社会に出ている社会人ではなく大学生がターゲットなのです。
次はインターンシップの種類についてお教えします。
長期インターンと短期インターン
インターンシップには長期インターンと短期インターンの2つがあります。それぞれに特徴がありますので、見ていきましょう。
まずは長期インターンからご説明します。
長期インターンシップ
ベンチャー企業や中小企業、特にIT企業が実施しているインターンシップが長期インターンシップです。
インターンシップの期間は最短ても1ヶ月以上、多くの場合が期限を設定しておらず、参加する学生も入学したばかりの1年生から内定を得た4年生までと、非常に幅が広いです。
また、長期インターンシップの場合はただ単にマニュアル通りに労働すればよいアルバイトとは違い、より企業の実務に関連した業務を行います。
なので、アルバイトよりも考える量は増えますし、責任の大きさもアルバイトとは違ってきます。
しかし、考える量が増える、責任が大きくなる、というのはあなたのスキルが上がり、専門知識が増えるということでもあります。社会経験が増えるという観点では最高の場所ですね!
また、ほとんどの長期インターンでは報酬が出ます。時給もだいたいが1000円~と比較的高く設定されています。
報酬が出るので皆さんアルバイトと混同してしまうのかもしれませんね。大事なのは目的が「お金を稼ぐこと」ではなく「働いて社会経験を積み、スキルアップすること」にある点です。
短期インターンシップ
次に短期インターンシップについてです。
こちらは企業が、就活前に実施する1日から1週間程度のインターンシップです。参加者はほとんどが就活生となっています。
この短期インターンシップは実際の業務を経験することはほとんどなく、グループワークやグループディスカッションなどを実施したり、セミナーなどで企業の説明を聞く会社説明会のようなプログラムが多いです。
職場見学・工場見学を行うこともあります。
長期インターンシップと違い、実際の業務を行うわけではないので、給与が発生することはあまりありません。
当然ですが、インターンシップのプログラム全日に参加するのが義務なので忙しい学生は日程の調整が難しくなります。全日参加できるように、スケジューリングはきちんとしておきましょう!
企業がインターン生を募集する4つの目的はこれだ!
「インターンとアルバイトの違いは分かった。じゃあ企業側はなぜインターンシップを開催するんだろう?」
…と思ったあなたのために、ここでは企業がインターン生を募集する目的を解説します。
目的①企業のイメージアップをしたい!
企業の目的として、自社のイメージアップを目的としている場合が多いです。インターンシップという名の教育に関連した“社会貢献”をすることで、企業のイメージをあげようという狙いです。
企業の名前が広がれば、その企業に興味を持つ学生も増加しますからね。
インターンを受け入れるということは、大学や求人サイトなどでの知名度をアップさせ、社会的に開かれた企業であることを社会にアピールできるのです。
目的②社員の育成や社内への影響
インターンの指導をすることで、社員の能力を高めることができ、またインターンシップ中に不測の事態が起こったときに、関係部署が助け合うことで企業としての一体感が増すといいます。
さらに、若い学生が一緒に働くことで普段とは違う明るい雰囲気が職場に流れます。また、学生からの視線があることで社員の方も程よい緊張感の中で仕事を行うことが出来るのです。
また、ベンチャー企業などでは学生がインターンシップで意見を発信する機会も多いため、社員だけでは気づかなかった新しい価値観を学生側が提供できるようです。
目的③早い段階で優秀な学生を見つけられる
インターンは新卒採用の手段としてもとても有効です。そのため企業はインターンを通じて、自社を学生にアピールし、より優秀な学生に応募・選考へ進んでもらえるようにアピールします。
どの企業も、優秀な学生と早いうちに接点を持ちたいと思っているのです。優秀な学生は早期に就職が決まってしまうだけに、決まる前のインターンシップで優秀な学生とコンタクトを取ろうとしています。
そして、目を付けた学生とコンタクトが取れれば、選考の際も対象の学生がどの程度優秀なのかを企業側が把握しているので面接結果をスムーズにだすことが可能です。
それによって、ほかの人材と面接する時間を増やすことが出来るのです。
目的④入社後の早期離職を防ぐ
新入社員の3年以内の離職率は3割と言われています。
入社時は100人いた新入社員が、3年後にはおよそ70人になっているということです……
- 1年以内離職率……11.3%(平成28年度就職者)
- 2年以内離職率……22.3%(平成27年度就職者)
- 3年以内離職率……32.2%(平成26年就職者)
近年は求人サイトを活用した就活になっていますので、学生から企業へのエントリーはとても簡単です。
しかし、簡単にエントリーできるだけに企業を深く研究せず、エントリーしようとしている企業が本当にあなたに合っている企業なのかわからないままに就職してしまう可能性があります。
求人サイトを利用した就活システムは、学生・企業にとって効率化された仕組みではありますが、学生が企業を実際に見て考える、という意識が抜け落ちてしまっているのです。
なので、せっかく入社しても「思ってたのと違う…」という理想と現実とのギャップが発生してしまい、早期退職者が出てしまうのです。
企業側の目的として、インターンシップを通してこのような早期退職者を減らす、というものがあります。
大学生が実際に職場や仕事を経験し、実際に働くイメージをつかむことで、業務が自分に合っているか、いないかを肌で感じ取ることが出来ます。
こうすることで入社後に生まれるギャップを低減し、早期退職者を減らすことができるのです。
「早期退職なんて聞いたら私も心配になってきちゃった……」
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ぶっちゃけ就職に有利なの?
インターンに行くと就活が有利になるか、不利になるかというと、基本的に不利になることはあまりないといえるでしょう。例えば、本命企業の本選考を受けることを想像してみてください。
選考・エントリーシート・面接の経験もないままに本命企業に臨むというのは、心もとないって感じませんか?
もしインターンシップでこれらのステップを経験していたらどうでしょうか。何も対策をしないより安心感がきっとあるはずです。
なので、インターンシップの面接などを受けるときも、本命企業の選考を受ける気持ちで万全の対策を取りましょう。
また、インターンシップを通して、第一線で働く社会人とのコミュニケーションも図れます。実際に働くことが決まったとき、その経験もあなたにとって有利に働くでしょう。
インターンへの参加が内定に直結するって本当?
インターンシップ先の企業によっては、インターンに参加した学生を対象に早期選考が存在する可能性があります。対象は、インターンに参加した全員、もしくはインターン中に目をつけた学生です。
一般的な選考であるエントリーシート選考や筆記試験等の中から一部が免除されたり、何度かある面接の回数が減ったりする場合があるということです。
それによって、インターンに参加していない学生よりも早い時期から内定が出る場合があるのです。
ただし、注意しなければならない点もあります。インターンに参加して「この学生は使えない」と判断されてしまった場合は不利になる可能性があるのです。
参加したら真剣に取り組んでみてくださいね。
どうやって書けばいいの?
「ここまで読んできてインターンに参加しようと思ったけど、エントリーシート全然書けない……」
……というあなたに、インターンのエントリーシートでよく聞かれる質問の1つ、
「あなたがインターンシップに参加する目的はなんですか?」
に対する例文を業界別にまとめました!
金融業界
私はバンカーの仕事に興味があり、貴行のインターンシップに参加し、銀行の業務をより深く理解したいと考えております。
経済・金融に興味があり、学部は経済学部に進学し、ゼミでは金融学を中心に専攻しております。学業を進める中で、経済の信用創造を担い、経済に血を送り出す「銀行」の重要性を実感し、将来はバンカーとして働きたいと考えるようになりました。
しかし、実際に業務を経験したことがないため、どのようなやりがいがあるのか?どんな能力が求められるのか?が見えない状況です。
そこで、貴社の「バンカーの仕事をまるごと体験できる」というインターンシップ内容に興味を持ち、銀行の業務の一端を少しでも体感したいと想い、この度、応募致しました。
引用:賢者の就活(https://kenjasyukatsu.com/archives/2083)
「なぜ」銀行のインターンシップを志望したのかがきちんと書かれていますね!
IT企業
世界をエンパワーメントするために「世界一のインターネットサービス企業になる」というビジョンに共感したからです。私の夢は日本の技術やサービスを世界に発信し、人々を幸福にすることです。アメリカに行き、自分が思っていたよりも、外国の人々は日本の文化に興味があることを知りました。御社のサービスは、小さな可能性を無限大にすることができ、無限大の力で、世界中の人を元気づけることができます。よって、御社を志望します。
引用:キャリマガ
本人の将来の展望までが書かれているので興味を惹かれますよね。
食品
私が食品商社に志望した理由は、食の重要性を伝える貴社の役に立ちたいと思ったからです。食事というのは体を動かすエネルギーという役割だけでなく、人と人の関係を深めたり、幸せを感じたり、健康を維持するためにも欠かせないものです。どんなにテクノロジーが発達しても、人間と食は切り離せませんし、技術が発展していくからこそ、基本的な食事というものの大切さを忘れてはいけないという使命感から、この業界を志望しました。生産から流通といった食品に関わる全てを担う食品業界トップの御社で、営業として、「食」を中心としたコミュニケーションやヘルスケアを多くのお客様に伝えたいと思い、貴社を志望しました。
引用:careerpark(https://careerpark.jp/41)
食品がどうして大切なのかから説明されていて、分かりやすく論が展開されています。
人材
私が貴社のインターンシップを志望した理由は、人の成長や変化を直接起こせることができる人材業界に興味を持っているからです。
現在、就職活動を支援する団体に所属しており、将来に不安を感じる学生の悩みを解決するために活動しています。就活対策のイベント後に就活に対してポジティブになる参加者の姿を見るのが何よりの喜びです。この経験から、自分が悩む人の力になって前向きになってもらう仕事がしたいと考えるようになりました。今はその思いを叶えられるのは人材業界と考え就職活動をしており、そのなかでもエージェントの領域で顧客満足度が高い貴社を志望しております。この度のインターンでは、実際にキャリア・コンサルティングを体験するプログラムが用意されており、それに非常に興味を持っております。
このインターンを通して、エージェントの仕事への理解を深め、どのような資質が必要なのか学びたいと考えております。引用:matcher dictionary(https://matcher.jp/dictionary/articles/165)
学生時代の経験と紐づけて書かれているので、インターンを希望した理由に説得力が出ています。
インターンを積極的に活用しよう
インターンに対する企業側の意図も知ることで、あなたのインターンシップへの意識は少し変わったのではないでしょうか?
あなたがインターンシップを通して素敵な社会人になれますように!