「ESの自己PRや面接で、リーダーシップの経験をアピールしたいけど、どう伝えれば良いか分からない。」
こんなお悩みを解決していきます。
本記事の内容
- リーダーシップの伝え方
- 面接で使えるリーダーシップの例文
- リーダーシップを伝える際の注意点
本記事を読んで頂ければ、自己PRの際のリーダーシップ経験をどう伝えれば良いか、また効果的に伝える方法などが分かります。
上手なリーダーシップの伝え方の例文も記載しておりますのでご参考になればと思います。
数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。
新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。
研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。
現在も、塾生がカリキュラムを消化したものの、ホワイト企業の内定を1社も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。
「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。
著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。
目次
就活の自己PRでリーダーシップは効果的
就活の自己PRでリーダーシップをアピールするのは非常に効果的です。
なぜなら、リーダーシップは企業側にとって学生をわかりやすく評価できるポイントの1つで、採用するメリットがあると考えられるからです。
また、企業がリーダシップを評価する具体的な理由は以下の3つになります。
- 組織を将来的にまとめられる
- 全体を俯瞰して対処できる
- 問題解決能力がある
仕事は個人で行うものだけではなく、チーム単位でも行われます。そのため、企業には、チームをまとめて1つのゴールへ導く人が必ず必要です。
以上のような点からリーダーシップを自分の強みとして就活を進めるのは非常に有利だといえます。
企業が評価するリーダーシップの代表的な種類
企業が評価するリーダーシップはいくつかの種類があります。
いくら就活生がリーダーシップがあると採用担当者に伝えることができても、企業の求めるリーダーシップでなければ意味がありません。
以下で、企業が必要としているリーダーシップ能力について代表的な種類を解説します。
統率力がある
企業が評価するリーダーシップの1つに統率力が挙げられます。
日々新しい技術が生まれる昨今のビジネスの世界で、チームのトップが判断を下すだけでは成果を出すことはできないからです。
チームメンバーの一人ひとりが主体的に動き、状況を判断する統率力が必要となります。
統率力はチームを支えながら、状況を把握し、判断を下せる力のことです。チームの各メンバーが統率力を持つことで、流れがスムーズになりチームの目標達成に大きく近づきます。
統率力があるとアピールできれば、企業から高く評価してもらえます。
組織のモチベーションを上げられる
組織のモチベーションを上げる能力もリーダーシップの1つになります。
組織全体のモチベーションを上げることが出来れば生産性が上がり、業績アップにつながるからです。
仕事は個々人ではなく、部門やチームなどのレベルで動きます。
そのため、個人のモチベーションが上がっても周囲のモチベーションが上がらなければ、業績アップには繋がりません。
一方で、チームの士気を上げることができれば、一人ひとりが目的意識を持って仕事に取り組めますし、チームの雰囲気も良くなります。
その結果組織の利益へと繋がるでしょう。
周囲の人を鼓舞し、組織のモチベーションを上げられる人は、企業から求められる人材です。
目標設定ができる
適切に目標設定ができる人は、リーダーシップがあると評価してもらえます。
先ほども述べたように、仕事は個々人でするよりも、プロジェクトごとに数人でチームを編成し行われることが多いです。
チームを編成した時に、適切な目標を設定する必要があります。達成可能な適切な目標でないと、行動指針が定まらず、結果として時間と労働力の無駄になってしまうからです。
実現可能な目標が設定できれば、行動指針が明確になるため、進捗状況も把握しやすくなります。
組織が適切に成長できる目標を設定できるのは、企業から求められる人材の要素のひとつです。
問題解決力がある
問題解決能力は、企業からリーダーシップがあると判断してもらえる要素の1つになります。
仕事を行う上で問題に直面するシーンは必ずあり、その時に冷静に問題を解決する能力が必要不可欠だからです。
問題解決能力は、以下の3つのスキルに細かく分けることができます。
- 問題を発見し、認識する力
- 問題を分析する力
- 解決策を出す力
上記3つの力を持ち合わせて始めて問題解決能力があるといえます。
困難な状況でも、問題を解決していく力は、リーダーシップがあるとされ、企業から高く評価されます。
俯瞰力・判断力がある
視野を広げて全体を俯瞰し、冷静に判断できる力は、企業から必要とされる能力の1つです。
トラブルが発生した際には、状況を見極めて臨機応変に対応するのが大切だからです。マニュアル通りの対応しかできないと、トラブル収束までに時間がかかってしまいます。
スタートアップ企業などは、事業内容の変化が大きくノウハウやルールが確立されていません。
試行錯誤で仕事が進んでいくため、全体を俯瞰し冷静に判断できる力を求めている傾向が強いです。
視野を広くもち、判断力がある人材は、企業からリーダーシップがあると評価してもらえます。
ES・面接でリーダーシップを効果的に伝えるポイント
ES・面接でリーダーシップがあるとアピールする際にはポイントがあります。
リーダーシップがあることを自己PRで主張したい就活生は少なくありません。以下で紹介するポイントを踏まえて、他の就活生と差別化を図り、効果的に伝えられるようにしてください。
どのようなリーダーシップか伝える
ES・面接では、自分はどのようなリーダーシップ能力があるのか最初に伝えましょう。
企業が評価するリーダーシップには様々な形があるからです。
はじめにどのようなリーダーシップか伝えて明確にさせることで、話を聞いている採用担当者に要点が伝わりやすくなります。
以下のように具体的に伝えてください。
- 私の強みはリーダーシップで、統率力があるところです。
- 私の強みは問題解決能力があるという点でリーダーシップを発揮できるところです。
どのようなリーダーシップが強みなのかはじめに伝えるようにしましょう。
具体例を伝える
自分がリーダーシップを発揮した具体的なエピソードを盛り込むようにしましょう。
エピソードを話すことで、リーダーシップを発揮した流れが伝わりやすくなるだけではなく、信憑性が強まるからです。
具体的なエピソードを伝えることで、企業側は就活生の人柄も把握できます。内定後の働いている姿を容易に想像できるため、再現性があるものだとアピールすることができます。
リーダーシップがあると長所を述べた後は、自分がリーダーシップを発揮した具体的なエピソードを簡潔に話すようにしてください。
企業で自分のリーダーシップをどのように活かせるのかを伝える
自分の強みであるリーダーシップを応募先の企業でどのように活かせるのか伝えるのはとても大切です。
企業に貢献できる人材を求めているので、就活生の強みがいくら素晴らしくても、貢献できなければ採用する意味がないからです。
企業研究をしたり応募要項を見たりすれば、採用したい人材にはどのような能力を求めているのが把握できます。
スタートアップ企業などは、新しい仕事が豊富で、ルールや仕組みがしっかりと定まってないことが多いです。
そのような企業に応募する際は、全体を俯瞰して見て判断できるという強みを活かせるとアピールします。
これにより自分の強みが企業に貢献できると思ってもらいやすくなります。
入社後には自分のリーダーシップという強みがどのように仕事に活かせるのかをしっかり伝えるのが重要です。
PREPを意識して端的に伝える
自分の強みを伝えるときはPREPを意識して端的に話すようにします。
長々と語るよりもPREPを意識して話す方が、アピールしたい内容をわかりやすく論理的に伝えられるからです。
PREPは元々わかりやすい文章を作成するために作られたフレームワークです。
以下の順番で話を構成します。
- POINT(要点)
- REASON(理由)
- EXAMPLE(具体例)
- POINT(要点)
以上の順番で話を組み立てると、話したい内容を漏らさずに簡潔に伝えることができます。
自分の強みを話す時だけに限らず、面接中はPREPを意識して簡潔に話せるようにするのが大切です。
ネタ別の自己PRの例文
自己PRは自分の強みを企業に売り込むものです。多くの就活生が使用するサークルやアルバイトの経験を使った自己PRの一例を以下で紹介します。
部活×統率力
私の強みは統率力です。中高とバスケットボール部に所属しておりキャプテンを務めていました。
バスケットボールはチームスポーツなので、メンバー同士のコミュニケーションが大切です。
しかし、試合に出るメンバーと試合に出られないメンバーの間で十分なコミュニケーションがとれていませんでした。そのため、チームの雰囲気が悪く、改善する必要がありました。
そこで、試合に出るメンバーと試合に出られないメンバーに対して以下のような異なる声がけを行いました。
試合に出るメンバー | 試合に出られないメンバーもいると自覚すること、試合中に限らず彼女たちの世話になっているので感謝の気持ちを持って欲しい |
試合に出られないメンバー | 試合中はメンバーの動きを見て改善できるところがないか観察する。ミーティング中にその内容を積極的に発言してほしい |
以上のような声がけを行ったことで試合に出る出ないに関わらず、メンバー同士がお互いを尊重するようになりました。
チームの雰囲気も改善し、結果県大会出場という結果を出すことができました。
この経験を活かし、御社に入社してプロジェクトリーダーなどの立場に立った時、仲間を引っ張って会社に貢献して行きます。
ゼミのグループワーク×問題解決力
私の強みは問題解決力です。この能力を発揮できたのは、ゼミのグループワークです。
大学時代は、ゼミ長として研究がスムーズに行くように尽力しました。
ゼミに所属しているメンバーは多いものの、仲が深まっておらずグループワークにも影響が出ていました。
そのため、研究室内でのイベントを増やす、アプリを利用してグループメンバーの進捗状況を確認するという対策を取りました。
イベントを増やしたことで、ゼミ生同士がお互いをよく知るきっかけを作ることができました。
その結果、研究についてフランクに意見交換できるようになりゼミが活性化しました。
グループワークでもメンバーの得意・不得意を踏まえた上で仕事を分担しました。お互いの進捗状況が確認できるので、グループワークがスムーズに進められたと思います。
この経験から、チームで仕事をする際は、メンバーの得意・不得意を理解して適切な役割を担当させることが大切だと学びました。周りの状況を把握して問題解決する力を御社でも生かしたいと考えています。
アルバイト×的確な判断力
私の強みは、判断力です。この強みを発揮できたのは、学生時代の飲食のアルバイトです。
このアルバイトでは、毎日居酒屋に来る満員のお客さんに対して、お酒や料理などを運んでいました。
ある日、大分お酒が入っていたお客さんの一人が大きな声で騒ぎ始めました。
他のお客さんによろしくないと思い、自分がその方に注意しなだめようとしました。
しかし私の言葉には耳を傾けず、そのままエスカレートしていったのです。
これはまずいと判断し、冷静にそのお客さんを店の外へ連れて行き、静かにしてもらえるまで何度もお願いしました。
結果、そのお客さんもなんとか理解してくれて、店内の周りのお客さんもホッとした様子になりました。
店長からは感謝されて、「クレーム対応など任せられる人がいなくて困っていたとの事です。」
この時のとっさの判断力、全体を見渡す力は自分の強みであり、貴社の営業部門でも発揮できるものと考えております。
サークル×組織のモチベーションUP
私の強みは組織のモチベーションをUPさせる事です。
大学のビジネスサークルで、学外にて行われるビジネスコンテストに参加するチームのリーダーとしてその力を発揮しました。
学外コンテストでは、各メンバーの苦手な領域でのテーマだった為、コンテストに対する皆のモチベーションは中々上がりませんでした。
私はチーム内の下がったモチベーションを高めるために、各メンバーの能力やスキルを再確認し、それぞれの得意な領域を担当して貰うようにしました。
各メンバーの性格も配慮し、自分の力を最大限に発揮できるようにできるだけやりやすい環境を作る事を目指しました。
あるメンバーは可能な限りやりたいように任せたり、あるメンバーは細かく指示を出したり調整しました。
その結果、メンバーが当事者意識を持ち始め、積極的に意見交換もするようになりチーム全体のモチベーションが一気に高まり、ビジネスコンテストで表彰されるまでになりました。
自分のこういった、組織のモチベーションを高めて引っ張っていく力は、貴社でも発揮できるものと考えております。
エントリーシート用 自己PRのフレームワーク
エントリーシートを作成する際の自己PRに関しては、下記のフレームワークを用いて作ると便利で書類選考などでも突破しやすくなるでしょう。
フレームワークの流れ
- 強みの結論
- 強みの原点
- 強みの事例
- 強みの結果と貢献
- 強みの活かし方
1.強みの結論
強みのアピールでは、一番最初に強みの結論を伝えましょう。
冒頭から結論を伝えることで、相手にこれから話すことの全体像をイメージして貰うためです。
強みの結論
「私の強みは、リーダーシップです。特に大学でのラグビー部のキャプテンとしてチームの問題を解決していく能力を発揮しました。」
2.強みの原点
強みの原点を説明することで、結論を補足する事ができます。
強みの原点
「私は大学に入ってから、ラグビー部に所属しキャプテンをやっていました。ラグビーは全員でゴールに向かって力を合わせなくてはいけない為、あらゆる課題を乗り越える必要があります。
自分が新キャプテンに抜擢されてから、チームのメンバーも新メンバーとなり、最初は全く息が合いませんでした。
レベルの高いメンバーは個人プレーに走るなどして、皆がバラバラの動きをしていたのです。」
3.強みの事例
原点を話した後は、その事例を挙げて、自分の強みが本当であることを証明しましょう。
強みの事例
「バラバラの動きをするメンバーを一つにまとめるのは、ある課題を解決する必要がありました。
それはなぜ、チームがまとまらないと勝てないのか?それを各メンバーに分かってもらう事でした。
そのためにも、他の大学チームで全員が力を合わせて成功している例を部員のメンバーに理解して貰おうと行動したのです。
自分はまず、他大学の全国常連校の試合の放送を録画し、その録画テープを部員メンバーで共有させ、かつ全員が一つになっているポイントごとに自分が解説をしました。」
4.強みの結果と貢献
最後に強みの結果と貢献した話をする事で、自分の強みがどのように活かせたか、どんな武器になったのか改めて相手は理解する事ができます。
自分の強みの結果と貢献
「録画した他大学のラグビーの試合を自分が解説する事で、チームが結束して一つになると、さらにチームが強くなることを部員全員が理解してくれました。
練習でも、このおかげで誰も個人プレーに走る事は無くなり、チーム全員が同じ方向に向かって動けるようになったのです。
その結果、自分の代で全国に出場することもでき、歴代のラグビー部の中でも最も好成績を残すことができました。」
5.強みの活かし方
活かし方を説明し、自分の強みは企業で役に立つことをアピールします。
強みの活かし方
「以上のように、自分にはチームリーダーとして、チーム内に存在する問題を解決する力が強みです。
ラグビー部のメンバーのような気性の荒い猛者たちでも、物怖じする事なくまとめあげて、問題を解決してきました。
貴社に入社した後は、エネルギー部門の営業部署内で問題点、課題などを見つけそれを解決できるように尽力していきたいと考えております。」
志望職種別:ESでリーダーシップをアピールする例文
それでは先ほどご説明したフレームワークを使って、リーダーシップをアピールする為の例文を3つほど挙げて行きます。
ES用リーダーシップが伝わる例文①営業・コンサル職志望
私の強みは、人の長所や強みを見抜くリーダーシップがある事です。
漫画サークルに所属していた時に、提出期限間近になっても制作が頓挫していた時の話になります。
作品の漫画制作が滞っていたので、部員全員を集めて、ヒアリングすると工程の管理があまり上手くいっていないと意見が多々ありました。
私は、いつも課題をすぐに終わらせるメンバーがいるのに気づき、その人に工程管理と進捗の指揮を担当して貰うようお願いしました。
結果、デザイン部門や下書き担当の部門など、部門間を跨いだ連携が取れるようになり、かなり時間が生まれました。
そのおかげでクオリティも上がり賞を貰うことができたのです。
この時の経験を活かし、組織行動の効率化の為に必要な、人を見抜く力を社会に出てからも発揮したいです。
貴社のコンサル部門にて、チームメンバーの特性を把握し、この強みを活かしたいと思います。
ES用リーダーシップが伝わる例文②事務・総務職志望
私の強みは、客観視できるリーダーシップを持っている所です。
飲食店のアルバイトの出来事の話になります。
焼肉屋のバイトをしていた大学1年時に、受け持つ担当場所によって負荷の大きい所とかなり楽な場所など極端に分かれていました。
周りの仲間からも、負担が偏っていると声が上がり、私自身どうすれば良いか色んな手を考えておりました。
飲食店の売り上げを上げるための、ノウハウ本や動画、雑誌などを読み込み何かヒントは無いか手探りで調べておりました。
そこで思い立ったのは、担当場所を決めずに全体を手伝える人を一人任命することです。
これにより、一部の人に偏っていた負担が解消され、待ち時間も縮小し、以前より店の回転率が1.5倍近く向上、売上にも貢献する事となりました。
この時のリーダーとして周りを客観できる強みを活かし、貴社の事務職でもチーム全体の効率を向上できるように尽力していきたい考えであります。
ES用リーダーシップが伝わる例文③研究・開発職志望
私の強みは、統率力を発揮するリーダーシップです。
きっかけは、インターンの話になります。
大学時代の長期インターンは成長段階のベンチャーだったため、研究・開発部門は常に人手不足の状態でした。
営業をやりながら、研究、開発を兼務するスタッフも普通におり、担当業務がどれくらいの重要度を占めているか注視する人はいませんでした。
残業が増えるばかりで退職者も後を絶たなかったので、社長に対して「チームをまとめさせて欲しい」と懇願しました。
まず、各部門のスタッフの業務内容を確認し、細かいところまで把握しました。
業務自体が「どれくらい重要か」、「効率化ができるか」、「外部に依頼できないか」など、あらゆる側面を見直しました。
スタッフには、本当に必要な業務だけを担当して貰うようにし、外注できる所は極力そうしました。
その結果、残業時間が極端に減り、時間が増えかなりゆとりのある職場に生まれ変わりました。
自分は、この時に発揮した統率力のあるリーダー経験を貴社の研究・開発部門でも発揮していきたいと考えております。
ES用リーダーシップが伝わる例文④看護・介護職志望
私の強みは、リーダーとして計画的に物事を進めることができる点です。
大学での演劇サークルにて、自分がサークルの代表を任された時のエピソードです。
演劇サークルでは、部員全員が毎月舞台に立ちパフォーマンスを繰り広げていました。
舞台を計画通りにスケジュールし、演劇を成功させてお客さんを呼ぶには中々の苦労がありました。
例えば、舞台を開くために、場所の確保、音響設備のセッティング、舞台用の各道具を揃えるなど、自分だけのスケジュール管理に留まらず、メンバー全員を管理する必要があったのです。
そのため私は、エクセルを使い各種ツールをマスターして、スケジュール通りに物事を進められるように努力しました。
結果、サークルで代表を務めた私の代は、すべての舞台を成功させ計画通りに行うことができました。
このリーダーとしての計画性は、看護職という仕事の中でも、発揮できると考えています。
面接でのリーダーシップ力の伝え方
面接のシーンでも、先ほども述べたPREPを用いると効果的であると言われています。
PREP法は下記の通り
- POINT(要点、結論)
- REASON(理由、根拠)
- EXAMPLE(具体例)
- POINT(要点、再度結論)
重要な事なので、再度お話ししますが、面接などの場ではいかに短い時間で相手に最大限アピールできるかが肝心です。
その為にも一番最初に結論から入り、なぜその結論に至ったのかの理由を述べることですぐに相手に話の全体像を理解して貰えます。
下記に結論から順番に例を挙げて行きます。
1.結論
まずは話の最初に、強みの結論を伝えましょう。
結論から入ることで、話をスムーズに持っていくことができるからです。
例、①結論
「私の強みはリーダーシップであり、チームを率いての問題解決力があることです。」
2.根拠
続いて、結論の後には根拠を述べるようにしましょう。
結論に至った、理由や根拠を述べると話に論理性を持たせることができ、論理的な思考ができる印象を与える事ができます。
意外とこの理由や根拠を伝え忘れてしまう人もいるので、気をつけましょう。
例、②根拠
大学では水泳部のキャプテンを引き受けて、チームを一つにすることに特に尽力しました。
特に、チーム内のコミュニケーション不足を解消する事ができたのが大きな理由となります。」
3.事例(具体例や実績)
理由や根拠の次に説明するのは、事例です。
事例を述べる事により、自分の話により具体性を持たせる事ができ、最初に述べた結論の言葉を証明できるようになります。
例、③事例(具体例や実績)
「水泳部の部員間の問題として、仲間同士の意思疎通が欠けている事が挙げられました。
私はこの問題を解決するために、メンバーと力を合わせて同時にやり抜くような練習メニューを追加するように、監督にいくつか提言しました。」
4.結果
一番最後に、また結論を伝えることで、面接官に自分の強みを覚えて貰う事ができ、話を締めくくる事ができます。
最後に結論をもう一度伝えるという事を忘れないようにしましょう。
例、④結果、再度結論
それにより、チームで連携も取れるようになり、県大会で優勝する事ができました。
この経験で発揮できた、問題解決力のあるリーダーシップを貴社の人事部の業務でも活かしていきたいと考えています。」
面接でリーダーシップをアピールした例文
例、バンドサークルでのボーカルの経験
「私は、リーダーシップがあり、チームを引っ張っていく事ができます。
きっかけとしましては、大学時代のバンドサークルにて、ボーカル担当でリーダーも兼務した経験での出来事です。
グループの目標としては、インディーズでCDを出し、全国に認知して貰うことでした。
その為に、まずはチームのメンバー計4名が毎日集まって練習していくように招集しました。
バンド内のセッションで上手くいかない時は、空気が悪くなる時もありましたが、なぜ上手くいかないのか、自分が率先して原因を追求しました。
上手くいかない原因を、互いにヒアリングできるように自分が指揮を取ることで、チームの連携が上手く回るようになっていきました。
またお遊びのバンドで終わらないように、定期的に結果を出しているバンドのライブを調査しに、メンバーを引き連れて全国各地を回りました。
結果、あらゆる部分でメンバー一人一人が成長し、大学在学中に何とかインディーズバンドとして、CDを出す事ができました。
また目標だった全国への自分たちの認知も、SNSのフォロワーなどが100倍程度に増えた事で証明されたと思います。
この時の、チームを引っ張っていくリーダーシップの経験を、貴社のコンサル業務の中でも、メンバーを率いていく際に発揮していきたいと考えています。」
リーダーシップをアピールする時の5つの注意点
次にリーダーシップを自己PRとして伝える際に、注意するべきことが5つあります。
下記を見てください。
- 自己中心的な人物だと思われないようにする。
- 結果や具体的なエピソードを示す。
- 業界・業種に合わないリーダーシップを伝えるのは控える。
- 面接官に自慢するような口ぶりは控える。
- 話を大きく盛らないようにする。
どれも大切な事なので、順番に解説していきます。
自己中心的な人物だと思われないようにする
自己PRの際に、自己中心的な人物だと思われないようにしましょう。
面接の自己PRでは、リーダーシップの統率力や進行力を伝えるにあたって、伝え方を間違えると自己中心的という印象を与えてしまうからです。
統率力や、進行力があることは良いことですが、あまりそれを強調し過ぎると、我が強い人間かもしれないと思われる事があります。
従って、統率力などを発揮する際に、他者には十分配慮したことや気を遣ったことなどを同時にアピールすると良いでしょう。
結果や具体的なエピソードを示す
面接でリーダーシップをアピールする際には、リーダーシップによって何をもたらしたか具体性を表現できると面接で評価されやすくなります。
理由は、具体性を加えることよって、話に真実味が生まれるからです。
「リーダーシップでチームの円滑剤となり、皆がコミュニケーションを取れるようにした」
などと、どんな側面に自分のリーダーシップが発揮されたか語れるようにしましょう。
ただ単に、「リーダーシップを発揮した」だけでは、どんな事に役立ったのか響かないので面接では評価対象とならなくなってしまいます。
とにかく具体性を持たせて、どんな所に貢献できたか話せるようにしましょう。
業界・業種に合わないリーダーシップを伝えるのは控える
リーダーシップをアピールする際に、自分の志望する業界や企業に合わせた内容を訴えるようにしましょう。
なぜなら、アピール内容が業界や企業のカラーに合わないとマイナスの評価になるからです。
例えば、金融機関で銀行などは伝統的な会社のカラー、ルールがありますので、型破りなリーダーシップのエピソードは逆に悪い印象を与える事があります。
伝統的な組織の社風を大切にする会社では、積極的な新しい事へのチャレンジや違う習慣を受け入れるのに抵抗を示すことが良くあります。
従って、自分の志望する業界、企業はどんな社風、カラーなのか見極め、何をアピールすれば一番良い印象を与えられるか分析するようにしてください。
面接官に自慢するような口ぶりは控える
面接官には、なるべく謙虚に自己アピールするようにしましょう。
これは当たり前の事かもしれませんが、自分のこれまでの経歴を自慢げに話しても聞く側には良い印象を与えないからです。
大切な事は、事実を伝えるという事です。
あなたが「このように頑張り、こんな結果を出した」というありのままの事実を伝えてください。
その内容が凄いことか、普通のことかを判断するのは周りの人間です。
「この結果TOEICで900点を取りました!」というアピールは、英語が全くできない人からしたら凄い事です。
しかし帰国子女やネイティブレベルに話せる人からしたら、まだまだ力不足な印象を与えるでしょう。
自分の話す内容は、どんな事でもそれを判断するのは周りの人間という事を覚えておくようにしてください。
話を大きく盛らないようにする
ESや面接での自己PRは、自分の語るエピソードを誇張して表現してはいけません。
誇張して話しても、面接官には見破られてしまうからです。
例えば、聞く側には「大袈裟に言っているな」と思われる危険もありますし、何より話していればそれが真実なのか嘘なのか気付かれるでしょう。
わざわざ誇張しなくてもどんなに些細な事や小さな事でも、伝え方次第で十分にアピールできると言えます。
変に取り繕うのではなく、自分の言葉でありのままを話すように意識しましょう。
このページのまとめ
それでは最後に今回の記事でご紹介したポイントを一覧にまとめますので、忘れないように見直しておきましょう。
- リーダーシップにも色んな種類があり、具体的な部分をPRするようにしよう
- どんなリーダーシップであれば、自分の武器としてアピールできるか考える
- 自分のリーダーシップは企業のどんな所で発揮できるか話す
- PREPを意識すると良い
- 自己PRの際は部活やゼミ、サークルにリーダーシップの強みを掛け合わせると良い
- 自己PRのフレームワークを使って、話の構成に気を付ける
- リーダーシップのアピールは謙虚に表現する
- 自分の話す内容は嘘や誇張表現をしない
- 面接では結論から話す
以上になります。
いかがでしたでしょうか、本記事を読み終えた皆さんは、リーダーシップのアピール方法を理解できたと思いますので、就活でも活用してください。