転職の面接試験で聞かれる、気になるニュースってどう答えればいいの?

転職者の面接試験でよく聞かれる「最近気になるニュースは何ですか?」という質問。

社会人ならば何らかの回答をしなくてはいけませんが、さて、どんなニュースが良いのでしょうか?

また、どのように答えればいいのでしょうか?そもそも、人事担当者はどんな意図で気になるニュースを聞くのでしょうか。選ぶべきニュースの種類、情報源の種類と活用方法などをご紹介します。

この記事を書いた人:「ホワイト企業への道」編集部

編集長の白河を筆頭に、「人材紹介会社や大学のキャリアセンターでは教えてくれない、就職活動の本当の情報」を書いていくライター集団。

人材紹介会社の不都合な真実を暴き、就活生・転職者のために役に立つ情報だけを徹底的に公開していく。

なぜ気になるニュースを聞くのか?

面接で良く聞かれるニュースには一体どんな意図があるのでしょう。

新卒のときと違って、一定の社会常識を備えていると思われている分、余計に気になりますよね。果たして対策できるのでしょうか?

情報収集の姿勢を知る

社会人ですから新聞くらい読んでいることは当然と思われますが、新聞を含めて情報収集に関する意識はちゃんと持っているかという点は、先ずチェックされるでしょう。

どんな仕事でも、最新情報は重要です。業界の情報や消費者ニーズの変化、製品の技術情報、法律の規制内容変化などは知っていなければ競争に勝てない時代です。

果たしてこの受験者を採用して競争に勝てるか?という視点で企業は見ています。毎日あるいは定期的に情報収集をしましょう。

技能レベルや専門性を把握する

一定の専門性を必要とする職業の場合には、受験者の能力を客観的に把握する必要があります。

例えば英語力などはTOEICなどの保有資格の得点でわかりますが、資格試験の無い専門分野では、業界やその仕事に関する技術などは、気になるニュースを聞いてみることが有効です。

さらに、具体的に面接官が専門的な製品・技術に関するニュースを質問することもあります。

「○○製品に○○機能が搭載された件は知っていますか?」や「最近の○○の流行についてどう思いますか?」など、受験生の知識レベルがハッキリと分かる、質問が行われます。

考え方や価値観を知る

一定の社会経験を経た社会人ですから、記事の内容からその人がどんな考え方を持っているのか、自分の意見が有るかをチェックされます。

新卒ではありませんので、さすがに「特にありません」はNGです。自分の考えを何も持っていないことと同じだからです。

考え方や価値観を知ることは、入社に際してとても大切なことです。

いくら知識や技能があっても、考え方や価値観が会社に合わなければ入社できてもお互いに不幸です。

そういった意味でも、企業は「気になるニュースは?」という質問を通じて、受験者であるあなたの考え方を知りたいのです。
しかし、ここで注意したいのは、自分の考え方を無理に企業の考え方に合わせないことです。

転職者は生活を支えるために就職先を探している人も多いものです。そのため、企業の考え方に迎合する形で自分の考え方を曲げる人もいます。

とりあえず就職できたとしても、後々後悔することになります。長い職業生活です。無理せず働ける企業を選びましょう。

志望動機の高さを測る

受験者が応募している業界や企業、職種に関して最新の情報を詳しく知っている場合、人事担当者は志望度の高さを感じます。

人事担当者からすると、その業界が初めての受験者だとしても、面接当日までに業界の常識や仕事の基本的内容などは調べておいて欲しいものです。

面接当日に業界の知識を初めて得る人と、事前に下調べしている人とでは当然志望度に差があると思われます。

面接のスタート時点ですでに差がついているという事です。

どんなニュースが良い?

「最近気になるニュースは何ですか?」という質問の場合、どのようなニュースが良いのでしょうか?

非常に漠然としていて、選ぶのに困りますね。さて、そんな時、受験者はどんな点に留意して回答すればよいのでしょうか?

業界やその企業に関するもの

やはり一番アピール力が強いのがその業界や企業、職種に関するニュースです。

本気度が分かりますし、その人の技能や能力をさりげなく面接官に伝えることも出来ます。

特に、新たにその業界にチャレンジする人などは業界の常識や魅力、業界で抱えている問題点などはある程度把握しておきましょう。

すでにその業界にいた人であれば、最新の製品情報や企業情報などもチェックしておくと良いでしょう。

しかし、あまりに専門性をひけらかすような話し方は控えましょう。会社はチームで成果を上げていきます。

特定の人がスタンドフレーをする場所ではありません。「能ある鷹はある程度爪を隠す作戦」でいきましょう。

ある程度の控え目さは、業界人としては威厳を増す効果も期待できます。

選ばないほうが良いニュースは

人によって好みの分かれる内容は避けましょう。政治や宗教のニュースは避けた方が無難です。

政治や宗教は支持する政党や宗派が面接官と違うと、個人的な好き嫌いの印象が生まれてしまいます。

政党や宗派は支持する・しないは個人の自由ですし、それを面接の場で話すことはリスクでしかありません。

スポーツの話題も同じです。贔屓のチームや嫌いなチーム・選手など、面接官と好みが対立するリスクもあります。

話のきっかけや、雑談の際に聞かれた場合に答える程度で済ませましょう。

そもそも、面接試験の場です。趣味の質問ならまだしも、ニュースとしてわざわざ取り上げる意味はありません。

旬な話題

わざわざ最近の気になるニュースと聞かれているのに、古いニュースを取り上げるのは好ましくありません。

質問の意図を無視していると思われたり、あまり情報収集活動をしていないと受け取られたりしかねません。

常に世の中の情勢にはアンテナを張っていなくてはなりません。

ポジティブに受け取れない話題

震災や不幸な話題は、得るものが多い部分もありますが、相手がポジティブなイメージを受けない話題です。

タイムリーなものであれば話のきっかけにはなりますが、主題としては相応しくありません。

これからその人を採用しようかどうかという時ですから、ポジティブなイメージの湧くニュースが適切です。

例えそれが自分のことでも、敢えて取り上げるメリットはありません。

一般的なニュースは不要

オリンピックで活躍した選手の話題や季節の話題など、ごく一般的なニュースは、会話のきっかけにするべきもので、面接の質問の答えとしては相応しくありません。

目的はあなたを合格させるかどうかを判断することですから、全く仕事に関連しないニュースを答えた時点で、自社に対する意欲が無いと判断されます。

逆に雑談として面接官が受験者に振っている場合は、積極的に答えましょう。

この場合は受験者の人柄やコミュニケーション能力を見ています。この見極めはとても大切です。

業界別に押さえておくべきトピックス

ここで、近年各業界でホットになっているキーワードを列挙しておきます。情報収集の参考にしましょう。

【金融業界】

「日銀のマイナス金利政策、異次元金融緩和、NISA、フィンテック、ビットコイン、クラウドファンディング、メガバンク、BIS規制」

銀行は日銀のマイナス金利政策に苦しんでいます。日銀は景気を良くするため、銀行から企業への融資をさせようと必死になっています。

そのため、日銀から銀行に貸し出すお金の金利をどんどん下げて銀行から企業が事業資金を借りやすくしてきましたが、あまりうまくいかず、とうとうマイナス金利を導入しました。

マイナス金利とは、銀行が日本銀行に預けている金利をマイナスにすることです。

銀行は持っている預金の一部を日銀に預けていますが、その預金にマイナスの金利をつけるという政策です。

銀行は日銀に預けているだけで金利を払わなくてはならなくなり、企業に対する貸し出しが増えると日銀は考えていましたが、思ったほど企業からの資金需要が高まらず、銀行も収益源が無く困っています。

メガバンクと呼ばれる大手銀行は海外投資に活路を見出していますが、地方銀行や信用金庫などの金融機関は収益の確保が困難となっています。

【ソフトウェア業界】

「人工知能(AI)、バーチャルリアリティ(VR)、IoT、ビッグデータ、ドローン、SNS、」

ソフトウェア業界は、様々な新技術が開発され、活況を呈しています。

特に金融や証券分野において人工知能(AI)を活用した融資の判断や資金運用・投資判断のシステムが実用化され始めています。

つまり、お金を貸したり、株式投資したりする判断をソフトウェアがする時代になってきたということです。

また、バーチャルリアリティ(VR)技術はゲームや映画などのアミューズメント分野に主に活用されていましたが、シュミレーション出来るという機能を活用して、住宅の間取り体験や車の試乗体験など、他分野でも活用が加速しています。

また、あらゆる機器がインターネットに繋がる技術(IoT)を活用も進んでいます。

患者からの体温や血圧などの基礎データを自動収集することにより効果的な医療サービスが提供できたり、工場や農業での人的コストダウンが図れたり、収集したビッグデータを活用してスムーズな交通誘導や新商品開発などができるようになっています。

【建設業界】

「東京オリンピック、東北震災」

建設業界は東京オリンピックを控えて、ホテルなどの建設ラッシュを迎え、人手不足が続いています。また、東北や九州の災害復旧需要も継続的に発生しており、今後も伸びが予測される分野です。

【医療・介護・福祉業界】

「iPS、再生医療、老老介護、保育士不足」

医療分野ではiPS細胞技術の発明により、再生医療の分野が躍進しています。

介護分野では超高齢化傾向を背景にして、高齢者が高齢者を介護する老老介護の問題が取り沙汰されており、介護に従事する側も相変わらず人手不足が続いています。

政府の介護報酬引き上げ政策にも関わらず、人手不足は解消しておらず、この傾向は当面続くと考えられます。

また、保育士不足も深刻です。政府は報酬の引き上げや、資格要件の緩和、資格保有者へのカムバック支援策など、あらゆる手段を講じていますが、根本的な解決策にはなっていません。

【観光業界】

「インバウンドの増加、オリンピック、民泊」

近年、観光業界では、オリンピック招致や円安、ビザの発給要件の緩和などの要因により、外国人観光客の来日(インバウンド)が急増しています。

来日観光客が増えると宿泊するためのホテルが不足し始めました。

これがホテル建設ラッシュの引き金となり、建設業界にも好影響を及ぼしていますが、それでも足りず、民家の一部を宿泊施設として活用する民泊というビジネスが拡大しています。

当初は旅館業法などの規定により非合法な部分が多く、旅館・ホテル業界から猛反発があった民泊ですが、旅館業法の改正に伴い、合法化が進んでいます。

【自動車業界】

「自動運転、免許返納、ミラーレス、衝突回避、エコカー、電気自動車、燃料電池車、高速道路の逆走、燃費不正」

自動車業界は少子高齢化や若者の車離れを背景として、国内販売台数は減少しており、途上国などの海外販売に占める割合が大きくなっています。

近年は、ガソリン車からハイブリッド車や電気自動車、燃料電池車などのエコカーにシフトしています。

また、国内では、高齢者の衝突事故や高速道路逆走事故などの多発による免許の返納が大きな課題となっています。

それを回避するための自動運転技術や衝突回避機能などの技術開発も進んでいます。

【エネルギー業界】

「電力自由化、再生可能エネルギー、水素ステーション、レアメタル、レアアース、シェールガス」

東北震災の際に放射能汚染をもたらした原子力発電所の事故を受けて、脱原発の機運が高まっています。

風力・水力・バイオマスなどの再生可能エネルギーの存在が見直されつつあります。

さらにアメリカでのシェールガス革命に伴って原油の安定的な供給が可能となり、原油が高騰することに起因するインフレなどの経済恐慌の懸念は薄れています。

また、国内の電力小売自由化が進み、多様な電力販売ビジネスが発達しています。

気になるニュースの答え方、回答例

「気になるニュースは?」と聞かれたら、具体的にどんな答え方をしたら良いでしょうか。

得意な分野だと長くなりすぎたり、緊張のあまり自分で何を言っているのか分からなくなったりすることがありますね。

スムーズに回答して人事担当者に好印象を与えたいものです。答え方の手順や質問のパターン別の答え方などを見てみましょう。

答え方のステップ

ニュース以外の質問の時と同じように、簡潔に相手にわかりやすく回答することが重要です。

基本的な回答のステップとしては、まず、何についてのニュースなのかという「結論」を述べます、その後気になっている「理由」を述べ、最後に記事に対する自分の意見である「所感」を述べます。

このステップの中で、「所感」が最も重要です。まず、自分の考えを明確に示すことが大切です。

さらにその所感は仕事に関連付けて述べることがベストです。転職の面接ですから入社後の仕事に関係するような事柄を決意的に述べると良いでしょう。

自由選択型の質問への対応方法

自由選択型とは、ニュースのジャンルを自由に選べるという意味です。

例え自由と言っても、基本は仕事に関連したニュースを選びましょう。

スポーツや芸能ニュースは相応しくありません。社会的なニュースを選んだ場合も、仕事に関連付けた所感を述べましょう。

【自由選択型の回答例】

「○○社(自動車メーカー)が、自社の開発した衝突安全機能を全車種に適合させ、安全上、高級車も大衆車も区別しないというニュースをみて、モノづくり企業の原点を感じました。企業は営利目的で動いていますが、根底には人の幸せを願って実現するという考えがあると思っています。御社においても、私もそのような考えで仕事がしたいと思っています。」

この例文では、仕事に対する受験者の思いもしっかり伝わっています。話題としては、志望している企業と直接関連が無いとしても、仕事に対する姿勢が伝えられます。

内容指定型の質問への対応方法

内容指定型とは、特定のニューステーマについて受験者の考えを問うパターンです。多くの場合、業界や募集職種、その企業についてのニュースに対する感想や考えを求められます。

例えば「最近の○○業界の○○製品のニュースについて」とか、「昨年発表された、弊社の○○システムについて」など、受験者の知識レベルや関心の高さをチェックする意図があります。

答えられない場合は、大幅に減点になる可能性があるでしょう。

もし、全く知らないことを聞かれた場合は、「すみません。勉強不足です。教えてください。」などと素直に知らないことを告げましょう。少なくとも誠実さは伝わります。知ったかぶりは厳禁です。

面接官はその業界のプロフェッショナルです。知ったかぶりでは不誠実さしか伝わりません。

【内容指定型の回答例】

・質問
「通信業界は5G通信システムへ移行しようとしていますが、そのことについて何か
知っていることを教えてください。」

・回答例
「5Gは2019年から商用化に向けた取り組みが始まると聞いています。通信スピードに遅れが生じないので、様々な分野に活用が期待されています。通信各社とも商用化を1~2年前倒しして取り組んでいるようです。この事は、特に御社のような医療システムを提供している会社では、遠隔治療支援が更にやりやすくなると思います。」

この例文では、知っていることに単に答えるだけではなく、志望している企業や仕事そのものに関連付けて回答しています。質問されるニュースを想定していればこのようにスムーズなーズな回答が出来るでしょう。

企業側としても、ここまで興味関心を持ってニュースに触れていれば、情報収集の態度や業界知識はある程度持っていることが確認できます。

回答レベルの深さは業界や職種によってバラバラです。深い専門分野の職種の場合には、技術知識を追加して述べても良いでしょう。

・時期指定型の質問への対応方法
「今日のニュースで何か気になるものは?」というように、当日など時間的な制約をつけて質問するパターンです。情報収集の習慣があるかないかを厳しくチェックしようとしています。

この場合、あまりニュースのジャンルにこだわる必要はありません。業界ニュースなどタイムリーに配信されるわけではないからです。

しかし、芸能・スポーツなどの仕事に関係ないテーマは控えましょう。経済的なニュースや社会的なニュースなどが妥当です。

面接試験の朝は、ある程度念入りに新聞に目を通し、仕事に関連ある記事に関しては本文まで読み通し、答え方のステップ(結論→理由→所感)でトーク内容を予め準備しておきましょう。

【時期指定型の回答例】(流通業界のケース)

  「今朝の○○紙で見たのですが、日本の中小企業の70歳を超える経営者のうち、約半数以上の経営者に後継者が決まっていないという記事を見て、事業継承の大変さを改めて感じました。今後は卸売業としても、小売業に対して、事業継承支援を通じた取引強化が必要なのではと感じました。」

時期指定型ニュースとしても、業界独特の部分を意識した回答をしましょう。

この例文の場合、流通業界において卸売業は小売業を支援してこそ生きていけるという流通業の常識を知った上での所感になっており、面接官から「業界のことが良く分かっている」という評価を受けることが出来ます。

対策の情報源

ビジネスマン向けの情報源は従来、新聞が定番でしたが、現代ではスマートフォンが普及し、新聞のWeb版や、検索サイトのニュース、ニュース専用アプリなど、様々な情報源があります。

転職者それぞれのライフスタイルや好みに応じて使い分けていくと良いでしょう。

新聞

一番の定番メディアです。ビジネス上で最も活用されているのが「日本経済新聞」です。経済全体の動きや、業界ごとの動向を把握するのに便利です。

一般紙としては「読売新聞」「毎日新聞」「朝日新聞」が全国三紙として最もメジャーです。企業情報はあまり深くありませんが、社会的な記事は充実しています。

その他、工業系としては「日刊工業新聞」、商業系としては「日経MJ新聞」がメジャーです。それぞれ製品の最新情報や、消費者のトレンドを把握するために有効です。

また、新聞には縮刷版という一定期間ごとに書籍形式で発行される制度があります。一定規模以上の図書館には置いていますので、過去の記事を調べたい場合や、短時間に一通り目を通したい場合には便利です。

新聞のWeb版

最近の新聞社は紙媒体での提供も続けているものの、インターネット上でデータでも提供しています。有料の会員制ですが、特定のキーワードで過去からの記事を検索したり出来ますので、転職活動にはうってつけです。

日本経済新聞は紙媒体より月額料金が高めですが、短期間の転職活動用に期間限定で契約するという手もありますね。

アプリ型

スマートフォンのアプリをインストールしておけば、無料(一部有料)でニュースを配信してくれます。忙しい人には便利なツールです。

メールマガジン

経済新聞や一般紙のトップ記事などを詳しく解説してくれるメールマガジンがあります。メールマガジンの配信スタンドのホームページから申し込めば配信してもらえます。

多くの場合無料でメールアドレスを登録すれば、すぐに配信が始まります。日本では「まぐまぐ」がメールマガジン配信スタンドとして最も有名です。

新聞の読み方、活用方法

色々な情報源が登場している現代ですが、定番の新聞には根強い人気があります。新聞の特徴や活用方法を押さえておきましょう。

新聞のメリット、デメリット

何と言っても毎日の最新ニュースを自宅まで届けてくれることですね。朝新聞を読むことが情報収集の習慣になっている人も多いことでしょう。

また、何の機器も必要なく手軽に持ち運べるため、通勤途中でも読めます。昔からモバイルタイプの情報源であったわけですね。

ただし、新聞にも誤報があります。新聞は毎日発行されるため、スピーディーな記事作成が必要ですが、その過程において充分な検証がされない場合もあります。

そのため、特定のテーマについて、継続的に注目していく必要があります。

読み方の基本

新聞の読み方は、以下のステップで読める時間に応じて活用するのが便利です。

  1. 全紙面の大見出しのみを斜め読みし、必要な記事を探す。
  2. 急ぎで読みたい記事のみリード文(要約文)を読む。
  3. 時間がある場合は本文を最後まで読む。

また、記事の本文の最後のほうには、その記事の背景や原因などが書かれていることが多いものです。このあたりまで読み込むとかなり記事の核心に迫ることが出来ます。

また、同じテーマの記事は時系列に追っていくことをお勧めします。記事内容の変化を把握することにより、より深い分析ができるようになります。

新聞の活用方法

伝統的な記事の活用方法として、スクラップするという方法があります。自分で気になるニュースを切り取り保存していくという過程で、記事を何度も読み返すことになり、自分の中でその分野に対する知識が体系化されていきます。

スクラップする手順としては、まず、気になる記事を切り抜き、一時的に何らかのファイルに簡易的に綴じておきます。切り抜くのは手でも構いません。綺麗にすることより、自分の知識にすることが大切です。

一定期間経ったら(記事がある程度溜まってきたら)、ジャンルごとに分類し、スクラップブックに保存していきます。

短時間に出来る効率のよい情報収集

ニュースによる情報収集は、いまやすべてのサラリーマンにとって重要な日課ですが、転職を志す人にとってはさらに重要なものになります。

そういった意味でニュースは日々追っておく必要がありますが、やっていなかった人にも短時間で何とかする方法をアドバイスしておきます。転職する業界を変える場合にも役立つでしょう。

企業名または業界名で検索、上位から読んでおく

急ぎの場合は、志望する企業や業界、職種をキーワードとして検索サイトがヒットする情報に目を通していきます。

その中で、同様なニュースや情報が多い場合、さらにそのページで多用されているキーワードで検索していきましょう。

業界用語や職種の専門用語などが出てきた場合には、「〇〇とは」という形式で検索すると、用語の解説記事などが出てきます。

サジェストキーワードにも注意を払う

検索サイトでその企業や業界を検索していると、検索窓や検索語の上部や下部に検索語に関連する追加キーワードが表示されます。

これらは、サジェストキーワードと言われるもので、入力したキーワードに追加して検索されることが多い言葉を表示しています。

つまり、知りたい業界や企業の情報の中で、多くの人が検索している情報ですから、知っておく必要がありますし、転職者の知識の幅も広がっていきます。

ただし、このサジェストキーワードは、良識的な検索行為の他に、悪意を持って書かれた情報にヒットしたサジェストキーワードもあります。注意して情報を取捨選択する必要があります。

根も葉もないような情報をもとに面接で発言すると、採用は一巻の終わりになりかねません。慎重に情報は見極めていきましょう。

ニュースで落とされないように

転職の面接時に聞かれがちな「気になるニュース」質問について、選ぶべきニュースの種類や質問パターン、情報収集の方法などについて見てきました。

転職の場合、新卒と違って受験者の能力をシビアに問われます。

これから「伸びる可能性のある素質」を持っているか? というより、入社してすぐに成果を出してくれるか?という「即戦力」を重視しています。

その転職者がどんな能力を持っているか、どんな実績があるかは、職務経歴書で把握できます。

しかし、職務経歴書は誇張もある上、現時点の能力は把握しにくいために、業界やその会社、職種の最新情報について知っているかどうかをチェックすることによって、簡単に能力レベルや志望度の高さを判断しようとしているのです。

転職者にとってはちょっと怖い質問ですが、文中にあった情報の収集方法や活用方法、回答方法などを理解して準備しておけば、落ち着いて面接試験に臨むことが出来ますね。

転職の面性試験は、いわばこれまでの職業人生の実力を試される時です。

ある分野で頑張ってきた人が同じ分野で転職するとき、本来なら強みを発揮できるはずが、たまたまその業界の最新情報を知らなかったために上手く答えることが出来なかったなんて勿体ないですよね。

是非それまでのあなたの実力を遺憾なく発揮して合格を勝ち取るために、最新のニュースを常に把握し、スムーズに表現できるようにしておきましょう。

面接の練習がしたいという人は、就活スクールで徹底的にトレーニングすることをお勧めします。

ぬかりのない対策をすることで新しい仕事人生を勝ち取ってくださいね。

編集部オススメの就活スクールはこちら↓

一流・ホワイト企業を目指すなら、ホワイト企業内定率No.1のホワイトアカデミー