







「就活の面接対策って何すればいいの?」
あなたもこう思っていませんか?
よく、焦って就活本を買い漁り「面接でよく聞かれる質問100個」などを読んでいる就活生を見かけますが、面接対策は数をこなせばよいというものではありません。
全ての質問にテンプレ通りに回答していたら、あなたの良さは伝わらないのです。
今回は、新卒の面接でよく聞かれる質問とその回答例、さらに効率的な面接対策のポイントを一挙公開していきます。
この記事の登場人物
富田:理工学部の3年生。自己主張は苦手だが心根は優しい草食系男子。メーカーを志望して就活をしている。
春山:経済学部の3年生。あだ名はハルちゃん。明るくハキハキしていて「考えるより動け!」の行動派。母子家庭出身で、化粧品や日用品など女性を対象とした仕事に就きたいと考えている。
白河:社会人3年目のヘッドハンター。ホワイトアカデミー在学中に内定をもらった東証一部の人材系企業で勤務。ホワイトアカデミーとは、特別講師という形で現在も付き合いが続いている。
目次
本質について




それは、良い企業に受かるという点ではいいかもしれないけど、今後働いていくとなれば後悔する可能性が高いんだ。
自分はその会社でどんな仕事をしてどんな人生を歩みたいのか、その仕事をしたいのはなぜなのか、などを自分自身の言葉で表現すれば、相手にも伝わりやすくなるよ。



それを理解できていないから、みんながネットに載ってる自己PR、志望動機なんかを平気でパクって落ちる、もしくは自分の言葉じゃないから「入社後に想像していた仕事と違う!」ってなるんだよ。
毎年、面接前に原稿を必死に暗記しようとする就活生が一定数います。
確かに、相手に対して何かを伝える際、例えば研究課題の発表やプレゼンテーションの場では原稿を用意し暗記しておくことは有効な手法かもしれません。
しかし、面接は発表のような一方向のコミュニケーションではなく双方向のコミュニケーションで成り立つものです。暗記してきたものをただ読み上げているだけでは相手は違和感を感じます。
用意されたものではなく自分のありのままの表現の方が相手に気持ちが伝わるケースも多くあります。途中で詰まったとしても相手にその熱心さが伝わっていればマイナス評価になることはありません。
自信を持って面接に臨むようにしましょう。
就活でよく聞かれる質問TOP5



一言で面接対策といっても、できることはたくさんあります。実際、何から始めたらいいのか困っている方も多いです。
そこで、まずは新卒の面接でよく聞かれる質問を知ることから始めましょう。
これを押さえておけば必ず面接のどこかで役立つはずです。
また、とにかく面接でよく聞かれる質問だけ対策したい人にも打ってつけのランキングです。
第1位「志望動機を教えてください」


また、私の父が糖尿病に苦しんでおり、仕事を休職することもありました。このことから同じような人を医薬品や原料の供給を通して支援したいと思っております。
貴社では国内外でのネットワークが豊富にあり、より多くの顧客、最終的には患者様にも貢献できると思い志望いたしました。

これは、どの企業でも聞かれると言ってもいいほど鉄板の質問です。
回答例は、受験する企業、志望の動機によって様々ですが、一貫して言えることは「正直に答えること」です。
相手は面接のプロなので、思ってもないことを言ったり、丸暗記してきて取ってつけたようなことをそのまま読み上げていたりしても入社したいという熱意は伝わりません。
自分の言葉で、不器用でもいいので気持ちを伝えるようにしましょう。志望動機は自分自身の熱意を伝える他に、企業に対する真剣さをアピールする絶好の場でもあります。その真剣さは「企業の情報をいかに調べてきたか」に如実に表れます。
面接官に「この学生はうちの会社のことをよく研究してるな」という印象を与えられるよう、企業のホームページや経営方針、IRを参考にしてしっかりと準備をして臨みましょう。

就活スクールを活用すると、よりレベルの高い志望動機が言えるようになるため、内定率が大幅にアップします。是非活用してみてください。編集部オススメの就活スクールはこちら↓
第2位「学生時代に頑張ったことは」


しかし、そもそもトークイベントを知ってもらい、来てもらわなければトークイベントで考えている内容が台無しになってしまうと思いました。
そこから、どういうキャッチコピーなら注目されそうか、どんなチラシならよいのか、どんな場所にチラシを貼ったり配布したりすればいいのかを必死に考えました。
それらのことをチーム内でアイデアを出しながら進めていき、結果的に当日は500人の教室を満員にすることができました。この経験を活かして、より多くの人に注目されるPR戦略を提案し、顧客に貢献していきたいです。

これも面接で聞かれる機会が非常に多い質問です。
基本的に同内容のものをエントリーシート等の段階で書かされることが多いのですが、そのエピソードとは別のことを話すか書いたエピソードを肉付けするように詳しく話すかのどちらかになります。
どういう風に話すにしても「話に一貫性を持たせること」が大切です。
自分の中で学生時代の経験を通してアピールしたいことを1つ軸として定め、それを補強するような別のエピソードがあればそれを、無ければエントリーシートで書ききれなかった部分や、反対に失敗談を語るのも効果的です。
企業は学生の成功体験だけでなく失敗談にも強い関心を持っています。トライアンドエラーのその後を詳しく語ることが非常に効果的と言えます。
第3位「最近関心のある出来事」


これは、車産業が経済の柱となっている日本にもかなり影響してくると考えられ、カナダとメキシコで取引をすることになった時、米国製以外の部品の使用が制限され、アメリカでの部品の供給は増える一方で世界からの部品の供給が難しくなると考えられます。
逆に言えば、アメリカ製の部品を組み立ててメキシコやカナダに売ることでアメリカ製のモノを使っているためその問題は防げると考えております。
むしろ、アメリカに部材調達の商社、代理店を設立してアメリカ中で上がる部品の供給サービスを担うと利益を得られると思いますが、問題は、アメリカは日本のように商社を挟む商習慣はあまりないことです。
アメリカはいかに自国のモノを生産、消費させることができるかを考えております。そうなると日本側からアメリカに部材を輸出することはより難しくなると考えられます。

これは少々特殊な質問ではあるのですが、企業が学生に対して普段から社会問題や報道に関心を持っているかを測りたいときによく使われる質問です。
日頃から新聞やニュースに目を通していれば難なく答えられる質問ではありますが、そうでない就活生も多くいます。
ポイントとしては受験する企業に関わりのある事例を挙げること。
例えば金融業界の場合、少し旬は外れていますがマイナス金利政策についての話題やトランプ大統領が世界経済に及ぼすであろう影響、最新の報道だと仮想通貨に関する独自の見解を述べるのも面白いです。
企業はこの質問を通して学生の社会への関心を見るとともに、それに対してどう考えているのか、学生の独自性・個性を見る傾向があります。といってもあまりに奇をてらった回答は禁物です。
一般論を述べつつ合間に私見を挟むといった具合に随所で個性的な意見を述べるのは結構ですが、それが面接官にウケるとは限りません。
第4位「〇年後どんな人間になっていたいか」


学生時代にイベントの開催を行った経験を活かして、貴社に入社した後はより自分の強みを磨いていきたいと考えています。
また、母子家庭の中、私のことを育ててくれた母親は本当に頼りになる存在でした。そんな母親に憧れて私も女性として社内や顧客から頼られる存在になりたいと考えています。

これは受験者のキャリアプランや仕事観を見る上でとても効果的な質問と言えます。
回答するときのコツとしては事前にその企業で働いている社員を見ておくことがポイントとなってきます。
その方法として最も効率的なのがOB訪問です。OB訪問で実際に先輩社員に会って、その人がどんなことを考えながらどんなキャリアを積んできたかを聞いておくことで自身のキャリア目標にも現実味を加えることができます。
また面接の場で「〇〇さんにOB訪問をさせていただき―」と志望度の高さもアピールすることができます。尊敬している社員としてそのOBの名前を挙げるのも効果的と言えます。
漠然とした質問でイメージが膨らまず非常に回答に困る側面もありますが、実際に働く人の姿を見ることで、この会社で自分に何ができるか、何をしたいかの目標を考えておくようにしましょう。

第5位「あなたの長所(短所)を教えてください」




しかし、そのプロジェクトのチームで理工学部は私だけだったため、私がその勉強をしてプログラムを組めるようにしようとしました。
最初はプログラムを組むことすら難しかったのですが、どこが原因で分からないのかを突き止めながら自分の問題点を改善していきました。
最終的にはエクセルでマクロを使ってプログラムを組むことができるようになりチームにも貢献しました。
この経験から「コツコツ努力すること」を活かして貴社の仕事でも改善を繰り返し、着実に成果を出していきたいと考えております。

この手の質問は学生の自己分析力を見る傾向が強いです。
自分のことをどれだけ理解しているか、客観的な評価をどう受け止めているか、学生の内面や価値観を評価されます。
時には長所ではなく短所を尋ねられる場合もあります。これも自分の欠点をいかに理解しているかという非常に答えにくい部分を探ってくる質問です。
長所を尋ねられた場合はまず結論から端的に述べましょう。
そうすると、大抵の面接官は「そう思うのはどうしてですか」と掘り下げてきます。そこで根拠となる経験や自身の考えを述べ、面接官と上手く会話のキャッチボールをするような感覚を意識しましょう。

そこで自分に興味を持ってくれれば更に掘り下げて「じゃあ短所は何だと思う?」と追加で尋ねられるケースがあります。そこまで聞いてもらえると面接官は自分に対して相当興味を持っていると自信を持って大丈夫です。
短所を答える際には嘘偽りなく自分の欠点を曝け出して大丈夫です。といっても「自分はコミュニケーションが全く取れない」といったような働く上で重大な欠点となるような解答はNGです。
例えば「喜怒哀楽が顔に出やすい」と答えれば、短所でありながら反して「表情豊かである」というように長所とすることもできます。
「今もとても緊張しているので、たぶん顔に出ていると思います」といった風に付け加え面接の場の空気を和ませ自分のペースに上手く持ち込むこともできますよね。
どのように答える場合でも、短所が短所のまま終わらないような仕掛けを考えておくのがコツと言えるでしょう。
実際に聞かれた!その他の質問20選



「そういえば、鉄板の質問以外にもどんな質問をされるのか気になるな~」と思っていませんか?
ここでは、20個の質問事例集を用意しました。この質問は実際に聞かれた質問ですので、
丸暗記をする必要はありませんし、頭の片隅に入れておくくらいで問題ありません。
- 人生の中で一番辛かったことは何ですか?
- 京都の街を英語で案内してください
- 他にどんな会社を受けていますか? 選考状況はどうですか?
- なぜ、あなたが今所属している大学・学部に入学しようと考えたのですか?
- あなたの強みを発揮するのはどんな時ですか?
- どのような軸で就職活動をされていますか?
- 日本にある電柱の数を試算してください。
- 学習塾の経営の立て直しを図るための方策を考えてください。
- 今この場でスーツを売ってくれと言われたらどうしますか?
- あなたは昔、どんな子供でしたか?
- あなたのキャッチコピーは何ですか?
- パソコンはどの程度使えますか?
- 最近読んだ本は何ですか?
- あなたの大学ではどんなことを学んでいるんですか?
- 今現在はどんな研究をやっていますか?
- あなたの尊敬する人は誰ですか?
- 社会人と学生の違いは何だと思いますか?
- 活躍する営業マンの条件は何だと思いますか?
- 弊社の商品やサービスを利用したことがありますか?
- あなたにとって仕事とは何ですか?


就活における逆質問(最後に何か質問はありますか?)
ある時の面接練習にて・・・




このように、聞かれる質問に対して答えるだけが面接ではなく、こちらから逆に質問をすることも面接に含まれます。
面接は緊張することの方が多いと思うので、逆質問のことを忘れてしまう人も中にはいるかもしれません。そこもしっかり対応できるように準備しておいてくださいね。
ちなみに、逆質問について詳しく知りたい方は下記の記事をチェックしてくださいね!
対策は3つのポイントを押さえるだけ!
ここまで新卒の面接でよく聞かれる質問や逆質問について紹介してきました。
しかし、よく聞かれる質問を知ったところで、これらの質問にきちんと回答できなければ意味がありません。そこで必要になるのが面接対策です。
「面接対策なんて何をしていいのか分からない…」
そう不安に思う方もいるかもしれませんが、実は、新卒の面接対策はたった3つのポイントを押さえるだけでいいのです!
ここからは、新卒の面接対策の3つのポイントをお伝えします!
対策①対策するべき質問に絞ってやる




まず1つ目のポイント。
対策すべき質問は志望動機や自分のキャリアプランなどです。これらは自分自身の思いの他に、どれだけ問題に対してリサーチしたかのプロセスが重要となってきます。
また、新卒の面接ではポテンシャル採用を行っているため、今後の目標があったり、過去の具体的な経験や強みなどからの志望動機だったりすると「活躍してくれるかも?」と、より企業側も納得してくれやすくなるでしょう。
対策の必要がない質問の答えを書き出して丸暗記する作業を行うのではなく、これら準備が必要な質問にできるだけ的を絞って対策を行っていきましょう。以下に具体的な対策の仕方と質問の狙いを書いていきます。
自己PRなど、人柄を問われる質問
これらの質問の多くには、受験者の人柄を問う狙いがあります。
例えば同じテニスサークルで活動していた2人の学生がいたとします。しかし、同じサークルで同じ年数、同じように活動していたとしても、サークルを通して得たことやサークル自体への取り組み方はそれぞれ違います。
そこに各々の個性や人柄を見出すことができるのです。
面接官はその感性の違いを見たいので、自分が活動を通して得た経験ばかりを話すのではなく、その時どう感じたかに重きを置いて答えるようにしましょう。
学業などの経験を問われる質問
この質問も自己PR同様、受験者の人柄を問う狙いがあると言えます。
自己PRと異なるのは「これらの経験には困難がつきもの」という前提がある点です。
例えば、ゼミや研究室では研究課題や卒論に向けて様々な学習を進めていきます。座学の学習のみならず、時にはフィールドワークやディベートなど学外の方との付き合いもあるでしょう。
そのような経験の中で自分が何に苦労し、それに対してどのように解決していったかを一度振り返ってみてください。
志望企業への熱意を問われる質問
面接の質問の中には、企業への理解度や志望度の高さを見てくる質問もあります。
代表的な質問は「この企業のいいところ(悪いところ)を挙げてください」というようなものです。質問の意図は、学生の志望度を測るとともに、いかに企業研究に力を入れているかを試すところにあります。この手の質問に詰まってしまったり、当たり障りのないことばかり言ってしまったりすると、面接官に不信感を与えることに繋がりかねません。
この辺りの対策は、就活スクールにいるプロの就活コンサルタントと一緒に取り組んでいくと良いでしょう。編集部オススメの就活スクールはこちら↓
未来のキャリアを問われる質問
先ほども述べた通り「〇年後どんな人間になっていたいか」というような質問に出会う機会も多くあります。
似たような質問として「入社したらどんな仕事がしたいか」「入社したら就きたい職種は何か」などがあります。これらは学生のキャリアビジョン、将来設計を聞き出すことを意図しています。
この部分は志望動機にも繋がる可能性があるので非常に大切です。自分がどんなことを成し遂げたいか、どんな働き方をしたいか常にイメージすることを心掛けましょう。
就活の方針を問われる質問
学生の就活の方針、軸としていることを聞かれるケースもあります。
「どんな企業で働いてみたいか」「就活の軸としていることはあるか」などです。いずれの場合でも、自身が今まで話してきたことに矛盾するようなことは述べないようにしましょう。
面接で尋ねられる質問は数多くありますが、いずれの答えにも一貫性を持たせることによって説得力が増します。
対策しなくても良い質問の例
質問の中には対策をあまりしなくていいものもあります。
企業によっては学生の意表を突きたいのか、リラックスさせるためなのか、いきなり突拍子もない質問をぶつけてくることがあります。例えば「自分を寿司ネタで例えると?」「鍋の具材で例えるなら?」といったような食べ物系の質問です。
特に、この手の質問はグループ面接でされることが多く、答えを思いついた人から挙手をして答える形式が多いのが特徴です。とっさの判断力や積極性を見られていることが多く、回答の内容はよっぽど上手く回答したとき以外はそこまで考慮されないと言えます。
このような「変な質問」が飛んできた場合は、考え過ぎず、他の学生よりも早く、自信を持って答えるということを念頭に置いておきましょう。
対策②面接官の意図を掴む



ハルちゃん、「あなたの今愛しているものを1つ答えてください」っていう質問に対してどんな形で答えるべきで、どんな意図があると思う?


面接官が知りたがっていることに対して自分の考えを表現すると、面接官も「なんか、この子いいね~」ってなるかもよ!


2つ目のポイントとしては、面接官がその質問を通して学生の何を知りたいか、面接官の質問の意図を掴むことです。
代表的な質問とその意図は上述の通りです。面接官の質問の意図を掴めないまま回答をしてしまうと、相手の求めていた回答とズレが生じてしまい上手くキャッチボールが行えません。
もし面接官が何を聞きたいのか分からなくなってしまった場合は、質問に対して「〇〇というエピソードを話してもよいでしょうか?」というように「こう返しても大丈夫?」というような相手の出方を一度窺う切り返し方もテクニックとして有効です。
対策③聞かれた質問に適切な受け答えをする
先ほどの②に通ずることなのですが、相手の質問に対してきちんとそれに沿った回答をすることも、基本的ではありますが大切なポイントです。
「この質問に対してはこう返すぞ」と決め込んで予め回答を作成して面接に臨んでいてはこの手の柔軟さを欠いてしまいます。自分の中でエピソードの基本的な骨子は持ちつつも、面接官にどのように尋ねられても大丈夫なようにしておきましょう。
また、面接で受け答えする上では「答え過ぎない」ということが大切なポイントであると言えます。
例えば「長所は何ですか?」と聞かれたのに長所だけでなく短所も言ってしまうというようなケースです。また、詳しく説明しようとするばかりについつい長く話し過ぎてしまうケースもよくあります。
質問に対してはあくまで端的に答えるようにしましょう。極端な例を言ってしまえば、考え得る限り簡潔に答え、面接官の「掘り下げの質問」を誘導するような手もあります。
質問されて答えるというリズムがより普段の会話に近いテンポになっていき、話しているこちらも余裕をもって答えられる上に、面接官の「もっと知りたい」という感情を引き出せるかもしれませんよ!
~まとめ~



いかがでしたでしょうか。ESや筆記試験などの書類選考を通過すると、面接が待っています。ほとんどの企業は面接を通して応募者のことをより深く理解していき、採用or不採用を決めます。
ただ聞かれたことに対して答えるのではなく、会話をしているような感覚で受けてみるとリラックスして面接に臨めますよ!
最後までお読みいただきありがとうございました。