オタクという言葉やその存在は世間に広く浸透していますが、公の場や就活でアピールするとなるとそれはまた別の話。
今回はそもそもオタクは就活に不利なのか、オタ活を上手く話のネタにする方法などを大学4年間オタサーに所属していた筆者が実体験とともに紹介していきます!
オタクは就活で不利なのか?
「4年間頑張ってきたこと? オタ活しかないんですけど……」
「趣味はオタ活って言うのはまずいのかな……」
あなたはそう思っていませんか?
そもそもオタクは就活で不利なのかという話ですが、正直これは少なからずあると思います。
しかし、これは「オタク=就活無理!」という単純な話ではなく、他の人に比べると伝え方や使いどころを工夫しなければいけないというだけで、オタクだから落ちるということはまずあり得ないです。
確かに私の所属しているオタサーでは例年就活に失敗している人がそれなりにいましたが、その理由がオタクであることと直結している人はほとんどいなかったです。
実際の就職先もメガバンクや保険会社、大手メーカーなど、他の就活生と遜色ないようなところばかりでした。
ただ、オタクと別のところに就活が上手くいかない理由があるのにもかかわらず、「オタクだから無理なんだわ~」と言い訳のように自虐している人が多かったのも事実です。
オタクが就活で失敗してしまう4つの理由
「オタク=就活無理!」ではないとお話ししましたが、オタクであることが間接的に就活の失敗に関わっていることは否定できません。
ここからはオタクであるということが少なからず関係していそうな就活での失敗の原因を4つご紹介していきます。
1エンタメ業界しか受けない
これはオタクの人以外でも陥りがちですが、業界や企業を絞り過ぎて、難しい会社を数社だけ受けるも全滅……すぐに持ち駒が無くなる……というミスは割と起こりがちです。
特にアニメを趣味としているオタクの人にありがちな「アニメに関係する仕事がしたい!」と意気込んで出版社やテレビ局などエンタメ業界ばかりを受けるパターンは高確率で失敗するので気を付けましょう。
エンタメ業界は採用数が少ない割に人気が高く、非常に倍率の高い会社ばかりです。
また、そもそも「好きだから」という理由だけで志望業界や企業を決めるのは非常に危険です。
好きというのはあくまで消費者からの視点に過ぎませんし、志望理由としても弱過ぎます。
あなたの能力やスキルから鑑みて、エンタメ業界に本当に適性があるのかは1度じっくり考える必要があります。
2コミュニケーション力に乏しい
これは偏見と言われればそれまでですが、私の経験上やはりオタクの人にはコミュニケーションが苦手な人が多かったように感じます。
コミュニケーションが苦手なのにも2つのパターンがあって、1つは自分から全く話すことができないタイプの人で、これはいわゆるコミュ障と言われるやつですね。
もう1つは自分の話したいことを延々と一方的に語り続けられるが、相手の話はあまり耳にしないタイプの人です。
無口な人の場合は練習して決まったことをある程度話せるようになれば面接くらいなら突破できるのですが、厄介なのはこのタイプの人です。
自分の言いたいことをズバズバ言うことができるのは強いですが、面接やグループディスカッションでは他人との協調性も見られるので、その点が大きな不安要素になってしまうのです。
3世間に対して斜に構えている
このタイプの人は本当に高確率で失敗していましたし、そもそも就活自体をまともにしない人ばかりなので1番困ったタイプとも言えます。
「どうせオタクで社会不適合者だから無理なんだ……」
「こんなおかしな社会で働きたくねえ!」
お気持ちは分かりますが、じゃあ就活せずにどうするんですか? というのが正直なところです。
このタイプの人は1度現実を見て、自分自身を見つめ直すことを強くお勧めします。
4身だしなみが整っていない
これについてはすぐにでも改善できるので、思いあたる節があるなら即刻改善しましょう。
就活の身だしなみにおいて大切なのは清潔感です。
まずは髪を短く切り揃えるところから始めましょう。
意外と大きく印象を変えることができるのが眉毛です。
男女問わず眉毛が整っているだけで顔がすっきりと見えますし、好印象を与えることができます。
オタク趣味をアピールするのはあり?
では就活の自己PRやガクチカなどでオタ活を話のネタにするのはアリなのでしょうか?
結論から言いますと、自分が心から頑張ってきたことならば全然ありです!
筆者はアニメ以外にもポケモンのインターネット対戦が好きで、ESの趣味の欄によく書いていました。
ポケモンは世代を問わずそれなりに皆知っているので、話のネタとしては人事の方の食いつきもそれなりに良かったです。
ただ、オタ活はスポーツなどの活動に比べると、どのようなことをしているかのイメージが付きにくいので、簡潔に分かりやすく伝えるための言い回しを考える必要があります。
上手に自己PRをすれば評価されることも!
先ほども言いましたが、あなたが本当に大学4年間でオタ活を頑張ってきたのなら、それをアピールするのは何も悪いことではありません。
実際、私のオタサーのメンバーは学園祭で声優イベントを企画した時の話や同人活動の話などを就活で話して内定をもらっていました。
ここからは就活でオタ活を魅力的に伝えるための3STEPをお伝えしていきます!
オタ活を面接で効果的に伝える方法
これはオタ活に限った話ではありませんが、自己PRやガクチカではその出来事を通じてあなたがどのように成長したのかを表現することが大事です。
オタ活の場合はそれに加えてそもそもどのようなオタ活をしていたのかが人事担当者に分かりやすく伝わるような言い回しを考える必要があります。
ここからはオタ活を就活で上手くアピールするための3ステップをご紹介していきます!
STEP①あなたのオタ活を分かりやすくて簡潔な表現にしよう!
単純にオタ活と言ってもオタクでない人からしたら何をしているのかイマイチ分かりません。
「ただ自分の好きなことを楽しんでるだけじゃないの?」と思われては勿体無いです!
- 同人活動→漫画の創作と販売イベントへの参加
- ライブやコンサートへの参加→アイドルのファン活動
- オタサーの活動→声優イベントの企画
このように、オタ活でも少し言い回しを変えるだけでグッと伝わりやすくなりますし、イメージも少し変わってきます。
面接官や作品やキャラではなく、あくまであなたがしてきたことに興味があるので、作品や人物の内容にはあまり触れないようにしましょう。
STEP②オタ活を通じてあなたがどう成長したかを考える
オタ活を通じてあなたが得たものは一体何でしょうか?
ここで肝心なのは今後会社に入社して社会人になってからも使えるような力をPRすることです。
例えば、「漫画創作活動によって絵を書く力が上達しました!」と言われても「それはすごいけど、その力うちの会社で使えるの?」と思われるだけです。
それならば「漫画創作活動において締め切りまでに作品を完成させるための計画力を身につけました」の方が社会人になっても通用しそうです。
STEP③起承転結の型に当てはめる!
最後はSTEP①・②で考えた内容を実際のエピソードと共に話せばOKです!
この時、起承転結の型に当てはめて伝えるとより相手の共感を呼び、共感してもらいやすくなります。
起承転結の型は以下のような形です。
- 起:○○をしていた(出来事)
- 承:○○なことが起こった(逆境や困難)
- 転:逆境や困難を○○して乗り越えた
- 結:結果○○ができた・○○が身についた
特に肝心なのが承→転の流れです。
ここがあることでエピソードにグッと深みが出ます。
順風満帆なエピソードよりも逆境や困難を乗り越えて成長したというエピソードの方が相手の心に刺さりやすいのです。
この型に上手く当てはめれば、面接官も納得してくれること間違いなしです。
オタ活を生かそう
就活ではオタクということにどうしても負い目を感じてオタクであることを隠した方がいいのではないかと思うかもしれませんが、そんな必要はありません。
どんなことであろうと、あなたが本当に情熱を注いでいることならば恥ずかしがることはありません。
きちんと就活対策をして伝え方を工夫したのにもかかわらず理解を示してもらえないようならば、その会社の方に問題があると思っていただいても構いません!
是非オタ活を生かしてあなたらしく就活を進めてくださいね!