- 「自分に合った企業を選ぶにはどんな基準で調べればいい?」
- 「自分に合った企業の選び方を知りたい」
上記のような悩みを抱える就活生のために今回の記事を作成しました。
本記事のポイントは以下の通り |
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・企業を選ぶ5つのポイント ・なぜ企業選びに基準を設けるのか ・企業選びに必要な4つの行動 |
今回は就活でどうやって企業を選べばいいのか悩んでいるあなたに、企業を選ぶ時のポイントと行動すべきことを紹介していきます。
この記事を読むことで、自分に合った企業を正確に選べます。
実際に選んだ企業に入社して「こんな企業だと思わなかった」、「全然給与が上がらない」といったミスマッチを避けられるでしょう。
企業選びを失敗しなければ、有意義な人生を送ることが可能です。
企業選びの基準をしっかりさせて、数ある企業の中から理想とする企業を見つけていきましょう。
数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。
新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。
研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。
現在も、塾生がカリキュラムを消化したものの、ホワイト企業の内定を1社も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。
「就職浪人からANAグループに内定した!」「留年すれすれから日本IBMに内定!」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった!」など、喜びの声多数。
著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。
就活の時に企業を選ぶ5つのポイント
まずは就活の際、企業を選ぶ時の大切なポイントについて詳しく解説していきます。
- 1:就職してみたい「業界」と「職種」を見つけてみよう。
- 2:企業に入社した後の働き方について考えておく
- 3:企業の社風を理解しておく
- 4:仕事への評価の仕方を調べておく
- 5:年収・福利厚生・休暇の制度を確認しておく
上記のポイントを踏まえて、企業を選ぶ時の基準を設けましょう。
どんな企業に就職したいかがはっきりと分かってくるので、就活がしやすくなります。
就職してみたい「業界」と「職種」を見つけてみよう
まずは、就活を始める前に就職してみたいと考えている業界を調べましょう。
世の中には次のようにさまざまな業界があります。
- メーカー
- 商社
- 金融
- IT
- 通信
- 流通
- マスコミ
自身が興味の有無や、アルバイトでの経験などから業界を調べていくのもいいでしょう。
好奇心や経験があれば、その業界について調べる意欲が湧きます。
とはいえ、まだ就活に対して漠然とした考えしかない方や、業界が多すぎてどの業界にするか迷ってしまうという方もいますよね。
そうした時は、普段の生活で身近に使っている商品やサービスについて調べてみましょう。
商品やサービスが、どのような形であなたの身の回りあるのか、価値を提供しているのかを調べます。
その中で関心や興味を持った業界から、就職してみたい企業を選んでみるのがおすすめです。
また、希望の業界と同時に希望の「職種」も調べましょう。
企業には「営業」・「事務」「エンジニア職」などさまざまな職種があり、新卒での採用は珍しくなりますが、「マーケティング」や「企画」「人事」など、経験が必要な職種があります。
就活で志望する業界を選ぶと同時に、職種について考えおくのがベストです。
企業に入社した後の働き方について考えておく
志望業界や職種を決めたら、働き方についても考えましょう。
自分がどんな働き方をしたいのかを決めておくと、就活で企業を選ぶ時に、判断しやすくなります。
特に企業の仕事内容と自身の性格・経験を照らし合わせ、以下のどれが自分に合うか考えることが重要です。
- チームで働くスタイルがいい
- 個人で活躍できる環境がいい
- 成果主義の世界で成長したい
- 誰かをサポートできる環境で働きたい
自分が理想とする働き方をイメージし、どんな働き方が自分に合っているのか考えておくと、就活の時に企業を選びやすくなります。
また将来企業での働き方を考えておけば、企業とのミスマッチを避け、理想のキャリアを実現できる可能性が上がります。
他にも、勤務地や転勤についても事前に確認しておきましょう。
会社によっては、地方で勤務を任されたり、何年かごとに勤務地が変更されたりする職種があります。
勤務地が住まいから通勤できるのか、入社後に転勤の可能性があるのかによって働き方やライフスタイルも変わってくるでしょう。
志望業界の第一志望企業に就職できても、働き方が自分に合っていなければ、辛い思いをしながら働かなければなりません。
企業を選ぶ前に就活では自分の働き方についてしっかり考えておきましょう。
企業の社風を理解しておく
企業選びでは志望する企業の社風について理解しておきましょう。
社風とは企業の風土や文化のことで、同業他社を比較してみると次のようにさまざまな違いがあります。
- 職場の制度
- 上下関係のあり方
- 事業や業務の進め方
そのため、同じ業界や職種であっても、会社によって雰囲気や社風が変わってきます。
しかも就職する前にその企業の社風を具体的に知ることは困難です。
仮にあなたが「この業界でどんどん仕事に挑戦して、若いうちにキャリアアップができる企業で働きたい」と思っていても、入社したら、官僚のような閉塞的な体制で、自分が理想としていた働き方ができない可能性もあります。
そのためせっかく就職できた企業を「社風が合わない・・・」と退社する人も少なくありません。
あまり自分に合わないような社風の企業を選んでしまえば、せっかく就活で頑張って内定を取っても長く働くことは難しくなります。
そんな悲劇は避けるためにも、就活で企業を選ぶ時にこの先何十年と働くことを想定しながら、社風を理解しておくのは非常に重要です。
この対策として、後で詳しく述べますが、会社のHPや資料だけで判断するのではなく、OB・OG訪問やインターンシップを利用して、実際の職場の雰囲気や社風を体験するのがおすすめです。
なお、社風についての詳細は下の記事から確認できますので、この記事とあわせてご覧ください。
仕事への評価の仕方を調べておく
社風や働き方の部分にもつながりますが、仕事に対する評価の仕方も企業を選ぶ時に調べておきましょう。
仕事への評価の仕方は、給与やキャリアに直結する問題です。
評価基準が実力主義の場合、成果を上げれば評価や報酬がアップしますが、成果を上げなければ評価や報酬は下がります。
実力次第で評価も上がりますが、常にその結果を出し続けられるのか、他の業務のサポートや人脈があるか無いかなど、数値では決められない仕事の評価もあるでしょう。
実力主義の評価であれば一筋縄では行かないこともあります。
一方、年功序列の場合は勤続年数が長ければ出世でき、報酬額が上がります。
また、長く働くほど待遇が上がっていくため、経済的に安定しやすいのも特徴です。
しかし、いくら実力を発揮しても、評価されるのはあなたではなく上司であったり、仕事への評価も上司やチームが優先されたりします。
このように、仕事への評価を調べておくことは、自分の理想とするキャリアや働き方をしていく上で、非常に大切です。
そのため、就活で企業を選ぶ際は、仕事への評価の仕方もしっかり調べておきましょう。
年収・福利厚生・休暇の制度を確認しておく
企業選びの時は、年収や福利厚生・休暇の制度といった待遇面の確認もしておきましょう。
退職した理由として挙げられる会社への不満には「給与面での不満」が少なくありません。
そのため給与の動向について事前に知っておくのが得策と言えます。
しかし、新卒で入社すると初任給は20万円前後がほとんどなので、初任給で会社の給与の動向を考えるのは難しいです。
もし、新卒で入社して長く勤続しようと考えているなら、その企業の数年先の平均年収について確認しておきましょう。
また、年金や保険、住宅手当といった福利厚生や介護や出産時の休暇制度について確認しておくのもおすすめです。
福利厚生が充実しているからという理由で、企業を選ぶということは少ないでしょうが、企業が社員やその家族を大切にしているのかという判断材料になります。
休暇制度の内容によって、育児や介護などに時間が割り当てられるか、プライベートで十分にリフレッシュできるかが分かります。
福利厚生や休暇制度が整っていれば、長く勤続できる環境であると言えます。
長く働くことを念頭に置くなら、給与や福利厚生・休暇制度にも自分なりの考えを持って企業選びをすることが大切です。
なお、下記の記事では福利厚生が充実している企業について紹介しているので、どんな福利厚生や休暇制度があるのか参考にしてください。
なぜ就活に企業選びの基準を設定するのか
上記のように企業を選ぶ時に基準を設定するのは、就活で自分に合った企業を選べるようにするためです。
日本には約400万を超す企業があり、その中で自分にあった企業を選ぶのは簡単なことではありません。
企業を選ぶ時に判断する基準を持っていれば、自分に合った企業を正確に選べます。
また、数多い企業から効率的に企業を選べるので、就活がスムーズに進みます。
逆に企業選びの基準を設けないで就活すると、本当に就職したかった企業で働けずに人生を過ごすことになります。
企業とミスマッチして、自分の理想のキャリアや生活を送れなくなるのは避けたいですよね。
そうならないためにも、就活で企業を選ぶ時は、判断基準を定めてしっかりと企業を選びましょう。
また、企業選びの基準は面接やESで聞かれることがあります。
最適な企業を選ぶために心がけたい4つの行動
企業を選ぶための判断基準とその理由を紹介しましたが、明確な選ぶ基準を設けるだけでは、企業を深く理解するには不十分です。
そこで、企業を深く理解して企業選びをするためにやっておきたい4つの行動をまとめてみました。
- まずは自己分析することが大切
- インターン・説明会への参加・OB 訪問を積極的にしよう
- 志望業界以外にも目を向ける
- 面接をしながら基準を決めることもできる
紹介する行動を実践することで、企業の実情や自分と企業がマッチするかが分かり、正確に企業を選べます。
まずは自己分析をしてみよう
まず、企業を選ぶ前に自己分析をしっかりやっておきましょう。
自己分析は、就職してみたい「業界」と「職種」を見つけるために必要になってきます。
自分がどんな性格で、どんな強みや弱みを持ち、これまでの人生で何を経験して何を得たのか、何ができるのか等については整理したいですね。
無事に整理が終われば就職してみたい「業界」と「職種」が分かってきます。
また、自己分析をしっかり行うことで、企業側も面接時に就活生がどんな人なのか、どのように会社で活躍できるかがイメージしやすくなります。
自己分析によって、就職してみたい「業界」や「職種」が分かってくるので、企業を選ぶ前にしっかり自己分析を行いましょう。
インターン・説明会への参加・OB 訪問を積極的にしよう
就活で会社を選ぶなら、インターン・説明会参加やOB訪問を積極的に行いましょう。
インターンや企業の説明会に参加すれば、その企業での働き方や企業の社風を知る手助けになります。
インターンや企業の説明会によって、その企業での自身の将来像がイメージしやすくなり、社風からのミスマッチを防げます。
また、社風や会社の雰囲気というのは1度見ただけでは分かりづらいです。
そのため、OB訪問なども積極的に行い、企業を理解するのもおすすめです。
実際の社風や働き方を知ることで、その企業への理解が深まりしっかりとした認識で企業を選べます。
「社風が合わない」、「こんな働き方だと思っていなかった」といった理由で退職することなく、安心して長く企業に勤められるでしょう。
志望業界以外にも目を向けよう
志望業界以外の業界にも目を向けてみましょう。
志望業界と異なる業界を調べることで、自分の適性や可能性を見出せる他、より深い自己分析が可能です。
新たな自分の一面に気づけば、就活で企業を選ぶ範囲を増えます。
就活していくと、特定の業界のみを追いがちですが、そういった時こそ他業界の企業の説明会などに参加するのも企業を選ぶ際に有効です。
自分希望する業界と他の業界は、何が違うのかを比較するだけでも、企業を選ぶ時に効果があります。
志望業界をよく理解して企業を選ぶためにも、志望業界以外にも目を向けてみましょう。
どんな企業なのか考えながら面接をしよう
面接をすることで、企業を選ぶ時の判断の基準にしてみましょう。
面接を受けると、自己PRや志望動機などの質問もありますが、業界や企業特有の質問を受けることがあります。
例えば実力主義の企業であれば、厳しいノルマや業務の環境であることから、ストレスにどれほど強いかなどの質問をされる場合があります。
面接で受けた質問から、その企業のスタイルが自分の性格・特性に合っているのかを確認可能です。
また、逆質問をすることで、志望する企業や業界についてより深く理解できます。
面接を実際に受けることで、企業の社風や働き方をイメージでき、会社を選ぶ基準にもなります。
面接で内定を貰うことだけ考えるのではなく、企業の実情を知るために面接を受けるという視点も持っておきましょう。
まとめ:明確な選定基準を持ちつつ企業の実情を調べよう
就活で企業を選ぶ時は、まずしっかりとした判断基準を設けましょう。
日本には約400万を超える企業があるので、これだけの企業から選ぶとなると、迷いますし、選ぶのに時間がかかります。
そのため、企業を選ぶ時に判断する基準を持っていれば、自分に合った企業を正確に選択することが可能です。
どんな企業を選べば良いか迷っていた時には、身の回りの商品やサービスを調べたり、働く時に求めるものや目標を設定したりすることで、どんな業界・職種で働こうか決められます。
自分に合った企業を選べれば、実際に働いて、「こんなはずじゃなかった」というネガティブな理由で退職することを防ぐことにもなります。
また企業を深く理解するために、志望業界以外も目を向け、企業の雰囲気や実情を知るためにインターン・説明会への参加・OB 訪問を積極的に行いましょう。
企業のHPや資料だけに頼るだけでなく、足を運んで実際に企業の人に触れて職場を体験することで実情を知って企業を選べます。
より良い就活を送るために、明確な選ぶ基準を設けながら、企業の実情を知るために行動して、しっかりと自分に合った企業を選びましょう。
今回は以上です。