「就活の自己PRが上手く書けなくて、悩んでいる。自分の強みの書き方も分からないし、どうすれば書類選考で通過する文章が書けるのかな?」
「面接でも自信を持って使えるような自己PRの作り方を教えて欲しい」
こんなお悩みを本記事にて解決していきます。
今回の記事のポイント
- 自己PRは何のために書くか
- 自己PRに必要な自己分析について
- 採用担当者の目に留まる、正しい文章の書き方とは
- 書類選考、面接を突破する自己PRの例文
文章が上手く書けない方でも本記事を参考にして頂ければ、自己PRの正しい書き方や自分の強みを上手く表現する方法が分かります。
就活を成功させたい方は、この記事を参考に内定を勝ち取りましょう。
数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。
新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。
研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。
現在も、塾生がカリキュラムを消化したものの、ホワイト企業の内定を1社も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。
「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。
著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。
目次
自己PRの目的とは?
就活においての自己PRとは、自分の強みを企業に売り込むことです。
なぜなら強みを売り込む事で、企業に自分を採用するメリットを理解して貰えるからです。
自己紹介やガクチカ(学生時代に力を入れた事)とは異なり、採用担当者が主に自己PRで注目する所は、企業への志望動機と入社後にどれほどの戦力(人材能力など)になるかです。
自分の長所をできる限りアピールして企業の求める人材となるように、過去に経験して判明した自分の強みを強調しましょう。
また同時に自分の人柄もアピールできると良いです。
企業に自分の強みと役立つ点をアピールするため
自己PRを通して、自分の強みと入社後にどのように役立つのか具体的に伝えるようにしましょう。
この2点の自分の強みと、役立つことを具体的に説明できれば企業が自分を採用した後に、どのように会社で活躍できるのかイメージする事ができるからです。
自己PRの重要ポイントとしては、強みをアピールし入社後にその強みで自分がどのように活躍できるかの根拠も必要となります、過去に取り組んだ課題、困難など努力した経験を書くようにすると良いでしょう。
採用担当者からは会社の社風や基準に照らし合わせて、あなた強みや能力、人柄や性格などの価値観を見られていると思ってください。
また就活ランキングで上位に該当するような人気企業では、何千枚というESが企業に送られてきます。
採用担当者は全員と面接する余裕が無い為、一目で目を引く内容にしましょう。
自分だけの強みをアピールしてください。
企業に自分の人柄を理解してもらうため
就活の自己PRでは、自分の強みの他に人柄もアピールする必要があります。
理由は、人柄や性格について知る事で、あなたと同じ職場で働きたいと思えるかどうかを判断する為です。
というのも企業の人事や採用の最終判断を下す役員の方達も人間です。
「この人となら一緒に働けそう」、「部下になって貰いたい」と思われなければなりません。
もしあなたが上司の立場になってみて考えれば分かると思いますが、いかに優秀な人物で仕事をバリバリこなしてくれる部下であったとしても、態度が横柄で上から目線の性格であったら一緒に仕事をしたいと思うでしょうか?
この人と一緒に働きたいと思ってもらえるような、人柄である事を伝えてください。
企業が見ているポイント
就活時において企業が自己PRの欄で見ている主なポイントは下記の3点です。
- 1. 人柄・性格
- 2. 会社への熱意
- 3. 将来性
1. 人柄・性格
先ほどもご説明したように、企業側はあなたの人柄、性格を特に見ています。
この人が職場にいたら、仕事がやりやすいと思って貰えるように自分を売り込みましょう。 コミュニケーション能力や向上心の高さ、真面目さなどを採用担当者は見ています。
2. 会社への熱意
会社への熱意のアピールも重要です。
熱意は、他の会社ではなくなぜうちで働きたいのか? という理由を説明する為のものです。 また自己PRにかなり直結する部分でもあります。
この会社で働きたいという強い熱意があるほど、採用担当者は好印象を抱きます。
熱意があれば必然的に、説得力のある言葉が生まれるはずです。
3. 将来性
将来性とはあなたが入社した後に、「どれほどのポテンシャルがあって企業に貢献してくれそうか? 」を示すものです。
企業は人一人を採用すると、定年までその人に賃金を払い続けるため、莫大なコストが掛かります。
それに見合うだけの働きをしてくれそうかイメージして貰えるように、将来性を自己PRしてください。
アピールポイント考える前に2つの自己分析をしよう
自己PRを作成する前に、自己分析を行う必要があります。
なぜなら、自己分析ができていないと自己PRの作りようが無いからです。
自己分析には、以下の2種類が挙げられます。
- 自分の志望する企業など就活の軸を設定する為の自己分析(就活の軸用):就活で自分の志望する企業など就活の軸を設定する事で、どの業界、企業を志望するか決める為の自己分析です。
- 自分をアピールするのに必要な自己分析(自己PR用):ESや面接などでよく問われる自己PRを作成するために行う自己分析です。自分の強みや弱み、持っている能力や会社で発揮できる得意な事などを分析しましょう。
以下により具体的に解説します。
就活の軸を明確化するための自己分析
就活の軸を決める為には、次のポイントを押さえましょう。
- どんな企業に入りたいのか
- どんな働き方をしたいか
- どんな人間になりたいか
「どんな企業に入りたいのか、どんな働き方をしたいか」
まずは、少しでも興味ある仕事について調べてみましょう。最近では、Youtubeなどでも実際にその仕事に従事している人の話を聞くことができます。
書籍やネットなどでも、調べることができますが、実際に働いた経験のある人からの話は説得力があるかと思います。
「どんな人間になりたいか」
自己分析で自分自身の関心事が見えてきたら、自分の将来設計も考えていきましょう。
自分の志望する業界の仕事の中で、どのように今後成長していきたいか? 仕事以外にもどういった人生、ライフスタイルを歩んでいきたいかを明確にしていきましょう。
「自分の強み」を明確化するための自己分析
自分の強みは何なのか、長所をどのように活かせるかも明記すると良いでしょう。
自分の強み明確化する為には、過去の強みを発揮した経験や困難を乗り越えた出来事など洗い出してみると良いです。
下記に長所をアピールする場合の例文を挙げますので、参考にしてみてください。
例えば成果を出すために効果的な方法を考えて実行できる所などです。
きっかけとしては、学生時代にアルバイトをしていた居酒屋でのことです。
お店が人通りの少ない、閑散地にあった為土日でも客の出入りが少ない状態でした。そこで、自分で店のクーポン付きのチラシを作り、インパクトある宣伝文句を載せました。
人通りの多い駅前にて、チラシを配り、最初の1ヶ月はほとんど客足が伸びませんでしたが、継続して配り続けていると徐々に足を運ぶお客さんが増え、3ヶ月後には週末の客席を常に満席状態にする事ができました。
以上のように自分で考えたアイディアを実行に移せる所が強みです。」
上記の例は、店の売上を上げるために自分で考えたアイディアで、地道に努力した経験が伝わってきます。
自己分析にはツールが便利
就活においての自己分析ではツールが便利です。
なぜなら自己分析が苦手な人でもツールを使うと、すぐに自分の長所などが分かるからです。
一人で自己分析するのは、分析の仕方が間違った方向にいってしまう事もある為、気を付けなくてはなりません。
そこで分析のやり方が分からない方は、自己分析フレームワークシートを使うのも手です。
ツールを使うことで自分のより興味の持てる就職先も見てくるでしょう。
下記に代表的な自己分析ツールも解説しておきます。
キミスカ
画像引用元:キミスカ
キミスカの自己分析では、自分と企業の相性が見れます。
就活生に人気のキミスカの適性検査を受けることで、客観的に自分自身の性格や、思考回路、傾向を分析することができます。
また適性検査を受けることで自己分析に活かせます。
150問の質問に答えることによって、高い精度を持った結果を得る事ができるのが特徴です。
これにより企業の求めるような人物像とあなた自身が、どれくらいマッチしているのかが分かるようになっています。
自分と企業の相性が一目で分かり、自分がエントリーすべきか判断できます。
キミスカでは、性格の傾向や意欲、思考力、ストレス耐性といった実際に自分が働く際に必須となるような項目を網羅しており、より自分の本質を見抜くことができ、就職後のミスマッチを防ぐことにも繋がります。
分析後は、自己PRのネタとしても使えますので、適性検査をやってみるのもおすすめします。
AnalyzeU+
画像の引用元:オファーボックス
オファーボックスの適正検査では、下記のような事が自己分析できます。
- 25項目にも及ぶ診断結果を元にあらゆる角度から自分を分析できる。
- 就活の場面だけでなく、社会に出た際の自分の武器となる強みが分かる。
就活生におすすめできる自己分析ツールとして、オファーボックス開発のAnalyzeU+があります。累計100万人の診断結果を元にして分析を行なっているのが特徴です。
AnalyzeU+では、社会人基礎力11項目及び、次世代リーダー力14項目の合計25項目で診断します。
また”次世代リーダー力”という社会に出た時に、役に立つような長所も診断してくれる所がポイントです。
社会に出た時に役に立つ長所ということは、実際の選考にも使う事ができ有益な自己分析ツールと言われています。
就活伸びしろ診断
画像引用元:dodaキャンパス
就活伸びしろ診断(dodaキャンパス)は、下記のような特徴があります。
- 1分あれば簡単に回答できる
- 弱みを強みに変えるアドバイスも得られる。
就活伸びしろ診断は、dodaキャンパスが運営している自己分析ツールです。
18問という少ない質問集に回答するだけで、あなたの強みと弱み、特徴などを分析してくれます。
面倒な会員登録も必要が無く、とりあえず今すぐにでも自己分析してみたい人におすすめと言えるでしょう。
また就活伸びしろ診断では、A・Bのどちらかを選ぶ選択形式の質問が用意されています。
18問の質問は、日常生活に関した誰にでも回答できる内容になっているので、スムーズに回答していく事ができます。
診断結果としては、「アナタを表すキーワード」「アナタの特徴」「アナタの伸びしろ」の3項目で表示するようになっています。
伸びしろなどで、弱みを強みに変える為のアドバイスが分かりやすく説明されますが、自分の弱点を強みとして就活においての自己PRネタにもする事もできます。
ES作成に使える便利なフレームワーク
論理的で伝わりやすい自己PRを書くには、フレームワークを用いて以下の手順で記入していくと初めて読んだ人でも理解しやすい内容となります。
・1.強みの結論→2.強みの原点→3.強みの事例→4.強みの結果と貢献→5.強みの活かし方
このような流れだと初めて聞く内容でも、頭にスッと入ってくるのが特徴です。
採用担当者は、常に何十枚、何百枚という自己PRを読んでおり、ベテランの採用担当者になればESなどは一目で「この学生は良さそうだ」「これは通過できないな」など判断する事が可能です。
その為、分かりやすい文章構成で伝えて、短い時間で判断できるような文章の流れを意識しないといけません。
以下に自己PRのフレームワークの流れを解説します。
1.強みの結論
自己PRで自分の強みを一番最初に持ってくる事が肝心です。
下記の構成の流れである最初の部分が結論になります。
- 結論:自分の強み
- 原点、エピソード:強みを発揮した具体的なエピソード
- 結果、貢献:強みを発揮して得られた結果と貢献
- 今後の活かし方:入社後にその強みはどのように貢献できるか
上記の書き方により、採用担当者に強みを理解して貰いやすくなります。
結論、例文
2.強みの原点
強みの原点として
焼肉のホールスタッフでは、常に他の店員とのコミュニケーションが求められる環境で、キッチンとホールスタッフの意見の食い違いが自分の強みを発揮するチャンスとなりました。」
3.強みの事例
強みを発揮する事になった事例として、
週末は常に予約でいっぱいになる人気店のため、店内はいつも忙しい状態でした。
できる限り早く料理を提供したいキッチンスタッフと、お客さんに丁寧に接客したいホールスタッフではいつも意見の食い違いが起きていて、あまり良い状態の空気とは言えませんでした。
そこでスタッフ同士で飲み会の場を設けて、一人ずつ本音を打ち明けるようにヒアリングし、スタッフ間で本音でぶつかり合う事ができました。」
4.強みの結果と貢献
協調性である強みを発揮した結果、貢献
5.強みの活かし方
強みの活かし方の例
例えば、社内で本音を中々言い出せない社員に助け舟を送ったり、社内で意見が衝突した際には、自分が橋渡しとなって双方のコミュニケーションがより円滑になるように話し合いの場を設けられます。
これにより組織が一つの方向へ進めるように、調整していく事が可能だと考えています。」
エントリーシート用の自己PRの例文
上記の、1.強みの結論→2.強みの原点→3.強みの事例→4.強みの結果と貢献→5.強みの活かし方。
の流れを意識して、大まかな流れを掴むために下記の例文を参考にしてください。
行動力をアピールする例文
行動力をアピールする。(留学編)
自分は大学2年生時に、当時中学レベルの英語力もままならない状態でアメリカへ留学しました。語学学校では、10段階あるレベルのクラスの中で最下位でした。
そこで私は自分より少し上の英語レベルの外国人と一緒に行動するようにして、何度も自分の英語が合っているか訂正して貰うようにしました。
日本人の留学生は、ほとんどが日本人同士とつるむような事が多い傾向にありましたが、自分は外国人学生や、現地の大学生とも積極的に交流を持つようにしてネイティブが常にいる環境に身を置きました。
その結果、約半年の留学期間により自分の語学力は10段階あるレベルのクラスのうちレベル8までランクアップする事ができ、本場の英会話力を上げる事ができました。
この異国の地でも自ら進んで積極的に行動できる力は、貴社のビジネスシーンでも発揮できるものと考えています。」
継続力をアピールする例文
継続力のアピール例
私は、幼少期から将棋をしており、大学でも将棋サークルに所属しておりました。ですが、周りには自分と対戦してくれる相手が中々見つりませんでした。
そこで、他大学の友人や社会人とTwitterなどを使って意見交換するなどして、交流し、互いに競って成長できる環境を作りました。
最初は、中々自分の発信に目を向けて貰えなかったですが、何日も情報発信することで将棋仲間を見つける事ができたのです。
将棋仲間との交流や小さい頃からの積み上げもあり、今では5段まで実力を伸ばす事ができました。
この経験は、困難に遭遇した時にも挫けない継続力として、貴社の営業の業務にも応用できるものと考えています。」
協調性をアピールする例文
協調性をアピールする例
「私の強みは協調性です。
昔から、金融業界に興味があった為大学3年生の夏に銀行のインターンに参加した時に、その強みを発揮しました。
インターンでは、グループワークで作業を進めますが、その中でも私が生み出せる成果物は他の学生と比べると質の低いものでした。
なので、周りに追いつかなくてはと周囲の人にアドバイスを求めて、すぐにそれを反映させる事ができました。
その結果、”人事の人からは、周りの意見を素直にヒアリングできる協調性が強みだね” と評価して貰う事に繋がりました。
入社後は、周りの方の力が必要になると思いますので、素直に受け止めて取り入れていく協調性を活かせればと思います。」
計画性をアピールする例文
計画性のアピール例
大学2年時に参加していた長期インターンは、複数の業務を担当していた為、1ヶ月・2週間・1日のスケジュールを立てて、優先度合いを決めながら仕事を捌いておりました。
具体的には、Googleのカレンダーに締め切り期限、納期などを記載し、常に仕事に追われないように早めの対応で、自分を身軽にする事を徹底しました。
その結果、期日あるもので遅れたことは一度もなく、他の部署のスタッフからも「頼んだ仕事がすぐに返ってくるので助かる」との声を頂く事ができました。
この計画性は、貴社の長期プロジェクトを進めるにあたって、役に立つものと考えています。」
責任感をアピールする例文
責任感をアピールする場合の例
大学時代はサッカー部に所属し、キャプテンとしてチームを引っ張っていました。
チームの目標は、全国大会に出ることでありこれを達成する為に、それぞれのメンバーがどうすれば良いか徹底的に話し合いしました。
自分の言いたい主張ばかりするのではなく、チームのメンバーの一人一人の意見を参考にし、皆で納得できるまで意見を交換して結束感を高めました。
最終的には、全国大会出場することもでき、チーム全員でその喜びを共有できました。
貴社に入社しても、このリーダーシップの経験を活かし、チーム一丸となって業務ができるように貢献していきたいと思います。」
忍耐力をアピールする例文
忍耐力のアピール例
浪人生活で勉強を継続してこれたのがその時のエピソードです。
ある大学に現役で合格し、入学する事ができたのですが、どうしても「社会心理学」を学びたいと考えて、その学科がある大学にどうしても入学したかったので浪人しました。
その大学に入るには、私の唯一苦手とする数学の点数をかなり上げる必要がありました。
自分の力では、どうしようもなかったので、学校の友人に頼んで教えを乞いました。
すると、単に教科書に載っているような公式問題などを丸暗記していた自分の覚え方と違って、その公式ができるまでのプロセスから、実社会での数学の活かし方なども教わりました。
「数学アレルギーだった自分」が「数学に対して面白み」を抱くようになれたのです。
これがきっかけとなり、数学の学習を毎日1日10時間ほどできるようになったこともあって、浪人して半年で全国模試で200点中170点と、70点も加点する事ができました。
この一つの事に長時間耐えられる忍耐力は、貴社の専門性の高い仕事の中で特に発揮できるものと考えています。」
チャレンジ精神をアピールする例文
チャレンジ精神のアピール例
私は学生時代、英語力の向上の為、その過程の中でTOEIC900点を取得しました。
元々海外に興味のあった自分は、中学生の内から何度か留学も経験していた為、会話のコミュニケーションには苦手意識はありませんでした。
しかし、今後仕事において英語を使用する場合、ビジネスのオフィシャルな英語も使用できるようにならないといけないと思い、自身の英語力を一度客観的に把握する為にもTOEICを受ける事に決めました。
学習計画を立てて、通勤時間などは単語帳などもこまめにチェックし、時間の限り英語学習に充てるようにしました。
土日祝日も英語学習に費やして、その結果何度か受験し自己最高ベストの900点をマークする事ができました。
難関資格に挑戦するチャレンジ精神は、貴社の金融業務の中でも発揮できるものと考えております。」
面接での自己PRの伝え方
就活などの面接においての自己PRは、PREP法を用いて対策すると効果的です。
PREP法とは、「Point(結論)→Reason(理由、根拠)→Example(具体例)→Point(まとめ、結果)」の順で相手に分かりやすく伝える為のテクニックを言います。
結論から提示されるので、聞く側が全体像を把握でき理解しやすくなります。
簡単に言えば、「相手に分かりやすく理解して貰える為のテンプレート」みたいなものです。
初めての人には慣れない伝え方かもしれませんが、このPREPの順番さえ気を付けるようにすれば誰でも説得力のある自己PRを作れるようになります。
以下に例も踏まえて、PREPの流れを解説していきます。
1.結論
就活などの面接では、PREP法のP(結論)から自分の強みを伝え、なぜそれが強みなのか話していく事が重要です。
強みを結論に持ってくる事で、全体像をイメージして貰えやすくなるからです。
下記に例を挙げます。
1. Point(結論)
とまずは自分の強みを一番最初に持っていき、面接官にそれが強みであるという事をイメージして貰うようにしましょう。
ここでもし理由を最初に持ってきてしまうと、
このように冗長になってしまい、一体何が強みなんだと相手に混乱させてしまいます。
自己PRの基本原則、結論は最初に持ってきてください。
2.根拠
PREP法の”R”であるReasonですが、結論の理由を述べることで、なぜそのような結論に至ったのか説明できよりロジカルな思考回路であると認識して貰えるようになります。
就活の自己PRにおいて理由を聞かれる事は多々ありますので、必ず抑えておきたい所です。
2. Reason(理由、根拠)
例
このように結論の理由、根拠を説明し、(なるほど、インターンシップで宣伝の仕事をしていたから、それが強みなのか…)と面接官に認識してもらえます。
初めて話を聞く相手の立場に立って、話していくことが重要といえます。
3.事例
次に、PREP法の”E”であるExample事例についてです。
事例を伝えることで、話の説得力が増す効果を表します。
先ほど述べた理由の裏付けとなる根拠を説明する事になりますが、
就活の面接では強みが発揮された事例を伝えると、より具体性が増します。
3. Example(事例)
こういった事例でより強みに肉付けしていくような形です。
あなたがその経験を本当にしている事の証明にも繋がります。
4.結果
PREP法の最後に用いるのが、PのPoint(まとめ、再度結論)です。
もう一度最後に結論を持ってくる事で、自己PRを相手に強く印象付ける事ができます。
4. Point(まとめのポイント、再度結論)
例
最後に結論を忘れてしまう方も結構多いので、抜けの無いように締めとして伝えるようにしましょう。
以上の流れで、PREP法の流れを守っていけば面接ではもちろん効果を発揮し、ESの作成時にも特に力を発揮します。
就活において自分の長所、能力などの強みはこの構成で伝えるようにすると良いです。
ネタがないときは短所を長所に言い換えてみる
就活の自己PRでネタがない時の、短所を長所に言い換えた例です。
例
より迅速に仕事を終わらせようと焦ったり、周囲に決断を急がせる場合が時折あるので、まずは一旦落ち着いて目の前の仕事を処理するようにしています。
ただせっかちは悪い事ばかりではなく、周りの人から対応が早いねと言って貰える事もあるので、やる事は細心の注意を払ってやり、対応はなるべく早く心掛けるようにしております。」
自己PR作成ツールを使用すると時短になる
就活の自己PRが中々思い付かない、そんなあなたにはウェブツールに頼る事などもお勧めします。
マイナビなどのウェブツール(https://job.mynavi.jp/conts/2024/scout-m/)を使えば、穴埋め形式のフォームに質問の答えを記入していくだけで「自己PR」のベースが作れます。
何をどう書いたら良いかわからない!ネタが全くない、文章を書くのが苦手だ。
そういった方は自己PR作成ツールが用意するテーマに沿って穴埋めしていくのが良いでしょう。
より魅力的にあなたの良さを伝えるコツ
就活の自己PRをさらに魅力的にする為には、以下の内容などを付け加えるとより説得力が増します。
- 企業の求める人材と自分の強みをマッチさせる
- 数字を用いて客観性・信頼性を持たせる
- オリジナリティのある内容にする
これらの内容を上手に組み合わせると、より説得力のある自己PR文が書けるようになります。
下記に例文も交えて、説明します。
企業の求める人材と自分の強みをマッチさせる
就活の自己PRでは、「自分自身の強み」を企業にアピールする事が重要です。
これにより、企業の求める人材として適合するか判断できるのです。
ここでいう強みとは、「直接的に仕事に応用できるような部分」を示します。
その為にも、例としては「私は、大学時代にアプリ開発をしていた為、貴社ではWebアプリの開発部門でその力を発揮できます」
というような感じで企業に自分をPRすること、すなわち「自分を売り込む」ことが重要なのです。
自分を採用するメリットが企業にとってあるかどうか? これに明確に伝える事ができれば、企業側も「この学生を採用すれば、うちで活躍してくれそうだ」と想像して貰えるようになります。
自分の強みの解像度を高くすれば、より相手側にもイメージして貰えやすくなるでしょう。
数字を用いて客観性・信頼性を持たせる
数字を用いて客観性、信頼性を高める事が就活の自己PRでは特に有効です。
数字を使うと、モノサシの基準ができるためその内容がどれくらい凄い事なのか判断できるからです。
NG例
「毎日TOEICの勉強をしていたから向上心が高いです。」
このような自分の強みのPRでは、どれくらいそれが凄い事なのか抽象的過ぎて分かりづらいです。
自分の強みを表現する際に、客観的な基準が分かるような数字を出して、結果から述べられていると企業の採用担当者に理解して貰えやすくなります。
例えば、「野球部のレギュラーを自主練の成果で何とか勝ち取る事ができました。」
とするよりかは、
とすると、それを達成する事の難しさを数字的根拠と一緒に伝える事ができます。
オリジナリティのある内容にする
自己PRはオリジナリティのあるものにしましょう。
多くの学生たちが競い合う就活の自己PRでは、独自の工夫にこそ希少価値があるからです。
誰でも経験しているようなバイトや部活動、留学などでもその経験の中であなた自身のオリジナリティを加える事で、唯一無二の価値が生まれます。
「3年間継続してバイトをし、店の売上に貢献しました!」「部活動の練習を毎日やり、県大会に出場しました!」など、抽象的な内容ではそれを達成する事の難しさが分かりません。
初対面の人にも説得力が伝わる文章とは、
「結論→理由→事例→再度結論」
のこの流れを抑えたまま、さらに数字や分かりやすい基準(達成する事の難しさが分かる)となるものを提示して文章に織り交ぜる事で、よりあなただけのオリジナルな自己PR文が完成するのです。
自己PRの添削には就活塾がおすすめ
もし自己PR文がどうしても自分でできないという方は、就活塾の活用を検討してみるのも手です。
就活塾とは、学習塾の就活版のようなもので、就活に必要な対策を専門のプロが指導してくれる塾です。
プロに依頼する事で、最短効率で内定を勝ち取る事ができると言われています。
就活塾のスタッフは企業の採用担当者が「どういった学生を希望していて、どんな人材を採用したい」と考えているのかを熟知している為、「内定直結する為の自己PR文」を作り上げるサポートをすることができます。
文章を書くことに自信が無い方や、説得力のある内容が書けない方は一度就活塾を検討してみる事をお勧めします。
ホワイト企業に絞った内定を目指すホワイトアカデミー(https://avalon-consulting.jp/)などは最近注目されている就活塾です。
このページのまとめ
今回は、就活生に向けた自己PRの作成方法について紹介しました。
自己PRで必要な事は、PREP法「Point (結論)→Reason (理由)→Example (事例)→Point (再度結論)」がマストの流れであるという事がお分かり頂けたかと思います。
また数字的な根拠や、あなただけにしか語れないような独自性も大切であるという事も理解できたかと思います。
他にも自己分析を適切に行うことで、自分の行きたい就職先も見えてくるでしょう。
今回の記事で解説した内容を下記にまとめます。
- 自己PRの目的とは?
- 企業が自己PRで見ているポイント
- 自己PRを作る前に2つの自己分析をしよう
- 自己分析にはツールが便利な事も
- ES用 自己PRのフレームワークを活用しよう
- エントリーシート用の自己PRの例文を参考に
- 面接での自己PRの伝え方
- ネタがないときは短所を長所に言い換えてみる
- 自己PR作成ツールを使用すると時短になる
- さらに魅力的な自己PRを作るために
- 自己PRの添削には就活塾がおすすめ
就活に必要な自己PRは一朝一夕にてできるようなものではなく、自己分析で自分の本質的な強みを見つけ出さなくてはなりません。
他者に負けない自分だけの強みは、それがあなたにとっての得意分野である事が多く、他の人が簡単には真似できないようなものでもあります。
その得意分野を活かせるような業界/企業の仕事に就くことができれば、より仕事に対してやりがいを持てるようにもなりますし、働くことが面白くなるはずです。
過去の自分を振り返ってみて、「自分は何に対して強いと言えるか?」「熱中して長く続けられるモノ」を探してみてください。