就活メイクの疑問を解決!薄くすれば良いとは限らない!?

「就活メイクって大変そう……」
「すっぴんなら良いの?」
「就活メイクで個性は出せないの?」

就活女子を悩ませる就活メイク。

実際のところ、どこまでOKなのか気になりますよね。

今回は、就活メイクは何のためにするのか、就活メイクのやり方、個性の出し方までまとめました。

就活中でも気分を明るくするメイクで楽しく乗り切りましょう!

この記事を書いた人:Eri

「ホワイト企業への道」のライター。
ウェディングの会社、ブランディング会社やWEB制作会社で勤務後、フリーのライターとして現在活動中。ウェディングの仕事をしている最中、現場の社員が煩雑な仕事を仕組みや論理で鮮やかに解決する場面に遭遇してから、「共に頑張る仲間が使いやすいシステムを作る」ことがテーマ。問題解決や分析を得意とし、コンサルティング会社の仕事にも関わりながら、若者に向けたロジカルシンキングなどの勉強会も開催している。

そもそも何のためにするの?

社会人のマナー

社会人としてのメイクは「この人は身だしなみがきちんとしていて、信頼できそうだな。」という印象を持ってもらうためにします。

就活メイクはその第一歩です。

大事なのは「清潔感」と「知性」を感じさせるメイクであることです。

特に女性は仕事をする上でメイクが必須となりますから、TPOに合わせたメイクが出来るかどうか、も見られています。

特に就活生には「素直さ」「可愛げ」も大事ですのでそれを感じられる引き算メイクが良いとされています。

ただし、引き算しすぎてナチュラルメイクならぬ薄すぎメイクになっている人もたまにいるので気をつけましょう。

業種や業界によって求められるメイクは違う

一口に就活メイクといっても業種や業界によって求められるメイクは異なり、「これで間違いない!」という全ての企業に当てはまる正解はありません。

例えば金融業界や公務員、医療業界などのいわゆるお堅い業種では、一般的に多くの年齢層に受けるメイクが求められますが、商社やサービス業では多少柔軟で個性を出してもOKです。

IT業界やマスコミ系では柔らかく個性のあるメイクが求められ、アパレル業界や美容業界などではその企業のブランドイメージに合ったメイクが求められます。

すっぴんでよいという会社は無いですが、メイクが残念で第一印象が悪かったために落とされたら泣いても泣き切れません。

就活メイクはポイントを押さえれば難しくありませんので、そのポイントを紹介していきます。

下準備は日々のスキンケア

基本のナチュラルメイクは3ポイントでOK

一般的な就活メイクに求められるのは、薄化粧でもバッチリメイクでもないナチュラルメイクです。

実は男子に最も人気なのはナチュラルメイクです。

企業の面接官は8割男性ですから、就活で好まれるのも納得です。

ではナチュラルメイクのポイントとは何でしょう。実はポイントは3つだけです。

  1. ベースメイク
  2. マスカラ
  3. リップ

極端な話、ここさえしっかりしていれば実はチークやアイシャドウ、アイラインは要らないと言ってもいいくらいです。

これは、就活メイクを教えている日本ビジュアル支援協会の講師である坂井ナオミさんも言っていることです。

ただし、それ以上に気を使わなければいけないのがスキンケアです。

皆さんメイクは気にしても、スキンケアを疎かにしていませんか。

スキンケアがきちんとできた健康な肌ならメイクのノリも格段に良くなります。

ノリを良くするスキンケアのやり方

1日を終えた後の基本的なスキンケアのステップはこちらです。

  1. クレンジング
  2. 洗顔
  3. 化粧水
  4. 乳液

メイクはその日の夜にしっかりとクレンジング料でオフしましょう。

実は皮膚も呼吸をしています。

メイクをしている間は皮膚の毛穴を埋めてしまっているので、皮膚呼吸が出来ず酸素不足の状態です。

長時間メイクがのったままでは肌にとても負担がかかり、肌荒れの原因になります。

毎日きちんとメイクオフしましょう。

クレンジング料はいくつか種類があります。

オイルクレンジングが最もよく落とせますが、肌の油分を落としてしまうので乾燥しやすくなります

乾燥が気になる人はミルクタイプやジェルタイプのクレンジング料を使うと良いでしょう。

テカリが気になる人はオイルクレンジングがおすすめです。

ニキビや日焼けが気になる人は専用の美容液でケアしましょう。

美容液を使用する際は化粧水と乳液の間で使うと良いですよ。

眉・顔のうぶ毛のお手入れ

見落としがちですが、顔の印象を大きく左右するのが眉です。

せっかくメイクを決めても眉がボサボサだったり薄すぎたりすると、悪印象になってしまいます。

顔のうぶ毛も意外と目立ちますからシェーバーなどでしっかりと処理しておきましょう。

特に鼻下、眉間の毛は目立つのでしっかりチェックしましょう。

眉には黄金比というものがあります。眉頭、眉山、眉尻の美しく見えるポイントが決まっているのです。

眉頭は目頭の位置に、眉山は眉をあげた時に最も高くなる位置に、眉尻は小鼻と目尻を結んだ延長線上にあるのが最も良いとされています。

この形からはみ出す毛はカットするかシェーバーで剃りましょう。

就活メイクには少し太め眉が良いとされていますので細くシェービングしすぎないようにするのがポイントです。

細すぎるときつく見えたり疲れた印象を与えてしまいます。5ミリ以上が目安です。

パーツ別、メイクのやり方

メイクの前に欠かせないケア

メイクの下準備として肌を整えましょう。寝る前と同じように、洗顔後は化粧水、乳液をつけましょう。

ただし、乾燥しやすい人は朝晩洗顔料で洗顔すると洗顔のしすぎで肌がガサガサになってしまうことがあります。

乾燥肌の人は朝は水洗顔にしておきましょう。

部分的にオイリー肌の人は皮脂の気になるパーツだけに洗顔料をのせてしばらく置いた後、水でしっかりと洗い流すと良いですよ。

乳液をつけた後に汗が気になる人は、ティッシュオフしてからメイクをしましょう。

ベースメイク

就活メイクの最も重要なポイントです。薄く重ねることで崩れにくいベースメイクが出来ます。

手順としては

  1. 下地(日焼け止め)
  2. コンシーラー
  3. ファンデーション
  4. フェイスパウダー

順番にご紹介していきます。

1.下地

夏場は日焼け止め→下地の順に塗りましょう。最近では日焼け止め効果のある下地もあります。

化粧下地を使うと肌の凹凸やちょっとした赤み、毛穴をカバーできます。

いきなりファンデーションをつけずに下地を使いましょう。

急いでいる時や下地が切れてしまった時は日焼け止め乳液を下地代わりにすることもできます。

2.コンシーラー

肌トラブルをカバーしてくれる薄いベージュ系の色を選びましょう。

コンシーラーは目の下のクマや毛穴、ニキビなどの気になる部位にだけ、点状に塗り、指で薄く伸ばしてぼかします。

コンシーラーにペンシルやブラシがついている場合は利用すると良いでしょう。

コンシーラーをしても赤みが気になる方はコントロールカラーを使って肌の色を整えましょう。

3.ファンデーション

ファデーションは自分の肌色に合ったものを選ぶことが大切です。

ついつい明るい色を選んでしまう人も多いですが、肌色より明るくすると、首の色と差がありすぎて違和感が目立ちます。

見た目と肌にのせた時の色は異なるので、必ずテスターで試して首の色と馴染むものを選びましょう。

ファンデーションにはリキッドタイプパウダータイプがあります。

メイクの速さ重視なら塗りやすく落としやすいパウダータイプがおすすめですが、乾燥肌の人にはリキッドタイプの方が良いでしょう。

メイク崩れのしやすさはリキッド>パウダーなので自分に合ったものを選びましょう。

4.フェイスパウダー

仕上げのフェイスパウダーはメイク崩れを防止し、立体感のあるベースメイクに仕上げます。

特にリキッドファンデーションの場合は崩れやすいので必需品です。

オイリー肌の人にはテカリ防止にもなります。ただし就活メイクですのでパールやラメの入ったものは避けましょう。

フェイスパウダーはくすみやテカリが気になる箇所を中心に、さらっと薄くのせるのがポイントです。

眉メイク

スキンケア同様、シェービングで形を整えておけば十分な場合がほとんどですが、細すぎて気になる人や眉メイクにこだわりたい人もいるでしょう。

  1. 毛流れを整える
  2. 形を整える
  3. 必要ならアイブロウペンシルで描く

1.毛流れを整える

スクリューブラシで毛流れを整えましょう。これだけでもきちんとした印象になります。

少し上向きに整えるとキリッとしたバリキャリの印象に、少し下向きに整えると柔らかく優しい印象になります。

目指す業界や見せたい印象によって決めた方が良いでしょう。

2.形を整える

眉頭を目頭に、眉山を眉弓(眉を上げた時に最も高くなる場所)に、眉尻を小鼻と目尻の延長線上に合わせた黄金比に整えましょう。

眉上の余分な毛はシェービングし、眉下の余分な毛は抜くと良いと言われています。

抜くと生えてこないので抜きすぎに注意しましょう。

眉頭がしっかりしていないと間抜けな印象になってしまうので、眉頭の剃りすぎにも注意です。

3.必要ならアイブロウペンシルで描く

眉の細い人や薄い人はアイブロウペンシルを使うと良いでしょう。

アイブロウの色は髪色に合わせるのがポイントです。また、色によって印象も異なります。

ブラックはキリッと強めな印象に、ブラウンは優しめな印象になります。

見せたい雰囲気によっても使い分けましょう。

チーク

血色や差し色をプラスしたい時にはチークを入れましょう。

ピンク系なら優しい印象に、オレンジ系なら元気な印象になります。

派手すぎないコーラルピンクやコーラルオレンジが良いでしょう。

ゴールドパールの入ったチークを選ぶと肌に馴染みやすいですが、ラメやパールの強いものは避けましょう。

注意して欲しいのがチークの入れ方です。

流行りの丸いチークは子供っぽい印象になるので就活メイクには不向きです。

色がはっきり分かるほど濃すぎるのはNGです。入れる位置が高すぎても子供っぽく見えます。

チークブラシに取る時に、チークの上で少し円を描くようにしてダマにならないように取りましょう。

入れ方は、笑った時に頰が一番高くなる部分から始め、下に3箇所くらいつけて、小鼻側から耳の付け根側に向かって3ハケ軽く伸ばすと薄づきでちょうど良くなります。

アイメイク

マスカラは必須ですが、アイシャドウやアイラインはつけなくても構いません。

「地味で物足りない……」「顔の印象が薄い……」という人はプラスしてみましょう。

アイメイクの手順は

  1. アイラインをひく
  2. アイシャドウを塗る
  3. マスカラをつける

1.アイラインをひく

目の印象がぼんやりして見えたり、まつげが寂しいという人はアイラインをひくと良いでしょう。

濃すぎると、派手できつい印象になるので注意が必要です。まつげの隙間を埋める程度でOKです。

また、目尻の外側まで伸ばすときつく見えるので目尻から2ミリ程度に留めておきましょう。

目尻から目の中央に向かってさりげなくひきます。

ブラックは強くなりがちなのでブラウンカラーくらいがお勧めです。

使いやすいペンシルタイプかリキッドタイプがお勧めです。

2.アイシャドウを塗る

ベージュ系か落ち着いたブラウン系の色がお勧めです。ブルーやピンクは派手な印象なのでNGです

ラメやパールの少ないものを選びましょう。

最初に明るい色をまぶた全体に塗り、少し濃いめの色をまつげの上に塗るグラデーションが綺麗です。

1色目は指で、2色目はチップを使うと良いでしょう。

3.マスカラをつける

どのマスカラを使うかも重要です。一般的におすすめなのはロングマスカラです。

ボリュームマスカラは派手になりやすいので就活メイクには不向きです。ラメ入りのマスカラは避けましょう。

まずはビューラーで2、3回まつげを上向きに整えてからマスカラを塗ります。

力を入れすぎるとまつげが抜けるので優しくしましょう。

マスカラを下まつげまでつけるとやりすぎです。上まつげのみにつけましょう

まつげの生え際から丁寧に塗るとダマにならずにつけられます。

リップ

血色の良さを左右するのがリップです。最も目につく色ですからリップだけでかなり印象を左右します。

グロスだけで済ませている人も多いかもしれませんが、ツヤツヤしすぎるグロスは逆効果です。

リップを塗った時のツヤ感以上にならないようにしましょう。

リップはマットで少し濁りのあるピンクベージュやレッドベージュがお勧めです。

ただし、唇の濃さは人によって異なりますし肌色に合わないと浮いてしまいます。

まずは手の甲、可能なら唇に塗って試してみましょう。ラメやパール入りは避けたほうがいいでしょう。

リップクリームを塗って唇に潤いを与えた後、リップペンシルで輪郭を綺麗にひきます。

こうするだけで口元がしっかりした印象になります。

そのまま塗れるスティックタイプでもリップペンシルを使用して塗ったほうが綺麗に仕上がります。

個性を出したい! という人へ

就活では一般受けするメイクが好まれますから個性派メイクは控えるのが無難です。

とはいえ、就活中でもおしゃれを楽しみたい人もいるでしょう。そんな人にお勧めの技を紹介します。

ハイライト

ナチュラルメイクには強すぎるハイライトは不向きですが、最後にほんの少しのせることで、立体感を演出できます。

ただしつけすぎないように注意しましょう。

メイクしたのになんだか暗め……という日にプラスしてみましょう。

ティッシュオフ

リップの色に変化を加える裏技として塗った後にティッシュオフして引き算メイクにする方法があります。

一見派手な色でもティッシュオフするとちょうど良い色になることもあります。

明るいリップをマットに見せたい時にもお勧めです。変化をつけたい時に試してみてください。

アイシャドウのグラデーションを増やす

2色が基本ですが3色ぐらいなら問題ないでしょう。

明るいベージュをほんの少しチップでのせればハイライトのような効果があります。

ウォーターリップ

唇がとても乾燥する人はウォーターリップを使ってみるのも手です。

慣れないうちは輪郭を描くのが難しいかもしれませんが、しっとりした唇に仕上がります。

ただし、そのままではツヤツヤしすぎるのでティッシュオフは必須です。

必須のメイク直しアイテム

1日に何社も回ることも多い就活では、メイク崩れはつきものです。

人に会う前には必ずメイクが崩れていないか確認する必要があります。

全部持っていければ良いですが、荷物が多くなると大変です。

出先でのメイク直しの必須アイテムを厳選してご紹介します。

さらに手早くできる各パーツのメイク直しの仕方も教えます。

  • あぶらとり紙
  • ティッシュ
  • 綿棒
  • パウダーファンデーション(フェイスパウダーでも可)
  • パフ(またはブラシ)
  • リップ
  • コンパクトミラー

この他余裕があれば、アイシャドウとチークもあるとベストです。

コスメポーチに入れて中身がこぼれないようにしましょう。

無個性になりがちな就活ですが、こんな時こそお気に入りをチョイスしましょう。

アイメイクの直し方

最も崩れやすいアイメイクは特にチェックしましょう。

デリケートなパーツですからティッシュでは傷ついてしまいます。

マスカラやシャドウが目の下に落ちていたら綿棒で優しく取り除きましょう。

余裕があれば、シャドウを塗り直すと良いですね。

ベースメイクの直し方

夏場などは皮脂でよれたり汗で流れやすくなります。

まずはあぶらとり紙でテカリを取り除き、しっかりティッシュオフしましょう。

それからファンデーションやフェイスパウダーを塗り直します。

すぐにファンデーションを厚塗りしてしまうとボロボロになります。

暑がりな人は化粧水で火照った肌を落ち着かせてから塗り直すと良いですよ。

軽く直したい時はブラシ、丁寧に直したい時はパフを使うと良いですよ。

余裕があれば、チークもチェックし、はげてしまっていたら入れ直しましょう。

リップの直し方

飲食などではげてしまいやすいリップはティッシュで汚れを取り除いてから塗り直しましょう。

余裕があれば輪郭をきちんと取り直したほうが良いですね。

メイク以外の身だしなみにも気を配ろう

就活で重要なのは第一印象です。

第一印象は出会って5秒で決まるとも言われています。

そしてそれを決めるのはメイクだけではありません。

外見がトータルで見られます。

スーツを綺麗に着こなせているか。

シャツがヨレていないか、スーツにシミやシワはないか、靴は汚れていないか、ということもチェックしましょう。

重要なのは身だしなみ

“おしゃれ”と“身だしなみ”は違います。

就活メイクは“身だしなみ”です。

就活メイクでは、その企業で働くにふさわしい身だしなみが出来るかどうかを見られているのです。

よく「おしゃれは自分のため、身だしなみは相手のため」と言います。

一緒に働く相手のことを考えれば、金融系では控えめでかっちりしたメイクになりますし、アパレル系では企業のブランドイメージに合わせたメイクになるでしょう。

就活メイクはマナー、つまり相手への心遣いです。

「この人となら一緒に働きたい!」と思ってもらえる就活メイクを心がけましょう。