最終更新日 2026.09.26
C-GAB対策完全ガイド|言語・計数・英語の解き方や対策法を練習問題と合わせて解説
C-GABは、総合商社・金融・コンサルなど大手企業の選考で課される適性検査だ。
SPIや玉手箱より問題数が多く時間制限が短い。解き方を知らないまま受験すると、実力を大きく下回るスコアになりやすい。
この記事では、C-GABの3セクション(言語・計数・英語)それぞれの解き方を整理したうえで、本番形式の練習問題と詳細解説を収録した。読み終えたあとは、何を問われているかを瞬時に見抜く判断軸が身につくはずだ。
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YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCm1vSnSBj7kksfi8GIBnu0g
C-GABはSHL社が提供するテストセンター型の適性検査だ。
ここで注意したいのが電卓は持ち込めないという点だ。自宅PCで受験するWeb-GABでは電卓が使えるが、C-GABでは使用できない。
暗算・筆算の速度と精度が直接スコアに影響するため、対策の方向性が大きく異なる。
また、C-GABはテストセンター受験という性質上、一度出したスコアを複数企業に提出できる。高得点を早めに確保できれば、受験を繰り返す手間が省ける。
早めに対策を終わらせて、効率的に就活を進めたいところである。
C-GABの3つのセクションの構成と時間配分は以下の通りである。
| セクション | 問題数 | 時間 | 1問あたり |
|---|
| 言語理解 | 32問 | 15分 | 約28秒 |
| 計数理解 | 29問 | 15分 | 約31秒 |
| 英語理解 | 24問 | 10分 | 約25秒 |
1問あたり25〜31秒という制限の短さが、C-GABの最大の特徴だ。丁寧に読んでいては時間切れになる。「何を問われているかを瞬時に判断し、決まった解法を当てはめる」訓練が必要だ。
では、ここから各セクションの対策についてそれぞれ詳しく解説していく。
言語理解は以下の2タイプに大別される。
| タイプ | 問題文の特徴 | 問われること |
|---|
| 論理判断 | 「論理的に考えた場合、どの選択肢が適切か」 | 推論の正しさ |
| 内容一致 | 「以下の文を読んで、正誤を判断せよ」 | 本文との一致・不一致 |
それぞれに解き方について解説する。
論理判断では三段論法(大前提+小前提→結論)の正しさを問う問題が頻出だ。
選択肢の意味は以下の通りだ。
- A(明らかに正しい):前提が問題文の枠内で成立し、結論が論理的に導ける
- B(明らかに間違っている):前提が現実と明確に矛盾する、または推論の形式が誤っている
- C(問題文からだけでは判断できない):前提の真偽を問題文内で確定できない
最も注意すべき誤りが「後件肯定の誤謬(ごびゅう)」だ。
後件肯定の誤謬とは、「AならばB」が真という条件から、「BならばA」を誤って導くことを指す。
例えば、男性ならば人間である、は真であるが、人間であるならば男性である、は真ではない。女性の場合もあるためだ。
このような後件肯定の誤謬に注意しなければならない。
内容一致問題は、本文と選択肢を照合する問題だ。「感覚で選ぶ」のではなく、必ず本文の根拠となる一文を特定してから答える。
誤答選択肢には次の3パターンが繰り返し使われる。
| 誤答ワード | 例 | なぜ誤りになるか |
|---|
| 限定語 | 「〜のみ」「〜だけ」「〜は関係ない」 | 本文が複数の要因を挙げているのに一つに絞る |
| 逆方向 | 「増加」→「減少」「早い」→「遅い」 | 本文と事実の方向が逆 |
| 強い断定 | 「常に」「必ず」「すべて」 | 本文がそこまで言い切っていない |
選択肢を読む前に、これらのワードが含まれていないかをチェックする癖をつけるだけで正答率が上がる。
では、実際に練習問題を通じて、C-GABの言語理解対策について実践してみよう。
問題:以下の問題文を読みA〜Cのうち正しいものを選べ
「すべての哺乳類は心臓を持つ。クジラは哺乳類である。従って、クジラは心臓を持つ。」
A. 明らかに正しい B. 明らかに間違っている C. 問題文からだけでは判断できない
回答解説
「すべての哺乳類は心臓を持つ」は生物学的事実として成立し、「クジラは哺乳類」も正しい。三段論法の形式が妥当かつ前提が事実として確定できるため、結論は論理的に正しい。
そのため正解は、A.明らかに正しい。問題:以下の問題文を読みA〜Cのうち正しいものを選べ
「すべての学生は毎日図書館で勉強する。Bさんは毎日図書館で勉強している。従って、Bさんは学生である。」
A. 明らかに正しい B. 明らかに間違っている C. 問題文からだけでは判断できない
回答解説
「学生→図書館で勉強」は成り立っても、逆の「図書館で勉強→学生」は成り立たない。社会人や研究者など、学生以外にも図書館で勉強する人が存在するため、結論は誤りだ。
三段論法の形式が整っていても推論の方向が逆ならBと判定する。したがって正解は、B.明らかに間違っている。問題:以下の問題文を読み、①②の文章の正誤を判断せよ
「テレワークの普及により通勤時間が削減され、従業員のワークライフバランスが改善されると報告されている。一方で、対面での自然発生的なコミュニケーションが減少し、情報共有が遅れる課題も指摘されている。」
①:テレワークは、すべての従業員のワークライフバランスを必ず改善する。
②:テレワークでは、情報共有の遅れが課題として挙げられている。
回答解説
①は「すべて」「必ず」という強い断定が誤答ワードだ。本文は「改善されると報告されている」とあり、断言はしていない。
②は本文の「情報共有が遅れる課題」と一致するため正しい。
以上のことから、正解:①-誤 ②-正、となる。計数理解で問われる内容は主に4種類だ。
| 出題タイプ | 問われること | 混同しやすい落とし穴 |
|---|
| 差(額) | 絶対的な増減額 | 率と混同しやすい |
| 率(%) | 成長率・利益率など割合 | 差の絶対額が大きい選択肢に引きずられる |
| 効率 | 単位あたりの量(1時間あたりなど) | 総量と効率を取り違える |
| 多段階計算 | 複数の数値を組み合わせた計算 | 単位(円か万円か)の取り違え |
設問を先に読んで「何を求めるか」を確定させてから表や図を見ることが鉄則だ。
C-GABは電卓不可のため、計算を速く正確にこなす工夫が必要だ。具体的な工夫は以下の通り。
概算で絞り込む
選択肢の桁・倍率が大きく異なる場合、厳密な計算より桁の確認が先
約分で処理する
100/500=1/5、150/600=1/4のように分数の比較に落とし込む
単位を分解する
「6万円×30人」は「6×30=180、単位は万円」と分けてから計算する
必ず単位を確認する
「円か万円か」「差か率か」は答えを出した後に必ず照合するでは実際に練習問題を通じて、GABの計数理解問題の解き方を実践していこう。
以下の表を参考に、前期と今期の売上差が最も大きい事業部を選べ。
| 事業部 | 前期売上(万円) | 今期売上(万円) |
|---|
| X | 800 | 950 |
| Y | 600 | 720 |
| Z | 500 | 610 |
回答解説
それぞれの売上差は以下の通り。
- X:950-800=150万円
- Y:720-600=120万円
- Z:610-500=110万円
設問は「差(増加額)」を問うている。今期売上の絶対値ではないため、最大値の950万円(X)に引きずられないよう注意する。
したがって、正解:X事業部(差額150万円)。
以下の表を使って、成長率が最も高い事業部を選べ。
| 事業部 | 前期売上(万円) | 今期売上(万円) |
|---|
| X | 800 | 950 |
| Y | 600 | 720 |
| Z | 500 | 610 |
回答解説
成長率は、今期と前期の売上差を、前期の売上で割ったもので求められる。よって、以下の通りだ。
- X:150÷800=18.75%
- Y:120÷600=20%
- Z:110÷500=22%
問④(差額)ではXが最大だったが、問⑤(率)ではZが最大だ。「差が大きい=率が高い」ではない。設問の「差か率か」の読み違えは最も頻度の高い失点パターンだ。
よって、正解:Z事業部(+22%)。
以下の条件で、A拠点の交通費補助総額を求めよ。
計算式:補助総額=(総社員数-近隣在住社員数)× 距離係数 × 定額(8,000円)
A拠点:総社員数200人、近隣在住社員数160人、距離係数1.5
回答解説
まず与えらた条件を整理すると以下の通りである。
- 対象人数:200-160=40人
- 40×1.5=60
- 60×8,000円=480,000円=48万円
定額8,000円は「8×千円」と分解し、60×8=480→480千円=48万円と計算すると速い。選択肢に「480万円」「4.8万円」など桁違いの引っかけが混じることが多いため、最後に桁を必ず確認する。
よって、正解:48万円。
英語理解の選択肢はA(True)・B(False)・C(Cannot Say)の3択だ。
| 選択肢 | 判断基準 |
|---|
| A(True) | 本文から論理的に導ける |
| B(False) | 本文と明確に矛盾する |
| C(Cannot Say) | 本文だけでは判断できない |
この時の最も重要なルールは「常識ではなく本文だけを根拠にする」ことだ。
本文に書かれていない事実は、たとえ正しくてもCになるので注意してほしい。
英語の論理問題でも、言語理解と同様に、後件肯定の誤謬に気をつけなければならない。この時、対偶と後件肯定の違いを理解しておく必要がある。
AならばBであるが真である場合、
- 対偶:「BでないならAでない」→ 元の命題と同値のためTrue(A)
- 後件肯定:「BならばA」→ 成り立たない場合もあるため検証が必要
となる。
「AならばB」が真でも、「BならばA」は成り立たない場合があるため、注意しなければならない。
本文照合問題とは、その名の通り、Passage(本文)を読み、Statementが本文と一致するかを判断する形式だ。
解法の手順は以下の通りだ。
- Statementを先に読み、照合すべき要素を特定する
- 本文から対応する箇所を見つける
- 要素ごとに一致・不一致・記載なしを確認する
語が一字一句一致しなくても、意味が同じであればTrueになる。逆に、語が似ていても方向(増加↔減少など)が逆ならFalseだ。
では、実際の練習問題を活用し、英語分野の解き方を確認していく。
問題:以下の文章を読みA~Cのうち正しいものを選べ
All engineers have problem-solving skills. Yuki has problem-solving skills. Therefore, Yuki is an engineer.
A. True B. False C. Cannot Say
回答解説
「エンジニア→問題解決スキル保有」が真でも、逆の「問題解決スキル保有→エンジニア」は成り立たない。
デザイナーや医師など、エンジニア以外にも問題解決スキルを持つ人が存在するため、結論は論理的に誤りだ。
よって、正解:B(False)。問題:以下の文章を読み、課題文がA~Cのいずれであるかを選べ
Passage:Many universities have expanded their online course offerings in recent years. While online learning provides flexibility, educators note that it may reduce opportunities for in-person collaboration among students.
Statement:According to the passage, the expansion of online courses could affect face-to-face interaction between students.
A. True B. False C. Cannot Say
回答解説
本文の「reduce opportunities for in-person collaboration」がStatementの「affect face-to-face interaction」に対応する。
「in-person collaboration」=「face-to-face interaction」、「reduce opportunities」=「could affect」と言い換えになっており、内容が一致する。
よって、正解:A(True)。C-GABは知識を問うテストではなく、「問題形式への慣れ」が最も重要だ。一般的な勉強時間の目安は20〜30時間とされており、1日1〜2時間確保できれば2〜3週間で対策できる計算だ。
受験の1か月前に始めるのが理想だ。直前の詰め込みでも形式把握はできるが、時間感覚を体に染み込ませるには反復演習の期間が必要だ。
GAB対策の効率的な進め方は以下の4ステップである。
- 形式を把握する:参考書を1周して問題形式・選択肢の意味を理解する
- 弱点セクションを特定する:言語・計数・英語のうち、正答率が低いセクションを絞り込む
- 時間計測で本番形式に慣れる:1問あたりの秒数を意識しながら解く練習を繰り返す
- 間違えた問題の解説を熟読する:なぜ間違えたかのパターンを言語化する
問題の形式と解法のパターンさえ掴んでしまえば、難しい試験ではないため、解放パターンが定着するまで苦手な分野は繰り返すとくと良いだろう。
C-GAB対策として最も広く推奨されているのは「これが本当のWebテストだ!(1)玉手箱・C-GAB編(講談社)」だ。
C-GAB特有の図表読み取り問題や論理判断問題が網羅されており、1冊を繰り返し解くことで十分な対策ができる。
1周解いて終わるのではなく、何周も解くことが重要である。
受験形式と電卓の使用可否が主な違いだ。
GAB(マークシート形式)とWeb-GABは電卓を使えるが、C-GABはテストセンターのPCで受験し、電卓は使用不可だ。
また、C-GABには英語セクションが含まれるが、GABとWeb-GABには英語がない点も異なる。
参照元:
GABとは?C-GABとGABの違いについて企業によって異なるため一律の基準はないが、一般的には5〜7割が目安とされている。
総合商社や大手金融など難関企業では7割以上が求められる傾向がある。
C-GABを選考の主要フィルターとして使っている企業ほどボーダーが高くなるため、なるべく高い点数を取得できるように万全の対策をしておくことが重要だ。
英語セクションを完全に捨てることはリスクが高い。
企業はセクション別のスコアバランスを見るケースが多く、英語だけ極端に低いと足切りに引っかかる可能性がある。
英語が苦手な場合は「捨てる」のではなく、「5割を死守する」ことを目標に設定し、本文照合問題(True/False/Cannot Say)のパターンに絞った練習を積むのが現実的な戦略だ。
ここまで、C-GABについて概要から各セクションの問題パターンおよび解法について解説してきた。
最後に、この記事のポイントをまとめる。
- 言語理解:タイプを見分けてから解く。「論理判断」は推論の方向を、「内容一致」は誤答シグナル(限定語・逆方向・強い断定)を先にチェックする
- 計数理解:設問を先に読み「差か率か」を確定してから表を見る。電卓不可のため概算・約分・単位分解で計算を速くする
- 英語理解:本文だけを根拠にする。対偶→True、後件肯定→False。Statementの要素を分解して1つずつ本文と照合する
- 勉強法:20〜30時間・1か月前スタートが目安。1冊の参考書を繰り返し、間違えたパターンを言語化する
C-GABは難関企業内定のために最低限突破しなければならないものであるが、当然、筆記試験をクリアできるだけで内定が取れるわけではない。
筆記試験だけでなく、どこを強化すれば志望の企業に内定できるのかを知りたい就活生は、ぜひ無料相談会に来てくれ。
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