総合職のすべてがここに!転勤や年収、志望動機の書き方まで解説!

最近よく聞く「総合職」。「総合的なことをやるんだろうな〜」なんて思っても、実際に何をやっているかなんて学生にはなかなか分かりません。

転勤が多いなんて噂や、年収は一般職よりも高い、なんて話を聞くこともあるでしょう。

また、現在総合職を志望しているあなたは、「どんな志望動機にすればいいの…?」なんて思っているかもしれませんね。

今回の記事では、全就活生が聞くであろう「総合職」というワードをとことん解説しています。

この記事を読み終えたあなたの脳は、総合職についての知識で溢れかえっていることでしょう。

どうぞ最後までお付き合いくださいね!

そもそも総合職とは何?

さて、そもそも総合職がどんな意味を持っていて、どんな仕事を指しているのかから見ていきましょう。

総合職(そうごうしょく)とは、総合的な能力を要する基幹的業務に従事する企業の正社員のことである。事技職と呼ぶ業界もある。職種別採用、職務給制度の欧米には存在しない概念である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/総合職

総合職は欧米には存在しない概念なんですね。あなたにとっても驚きの事実だと思います。

ただこの文面だけを見ても、あまりお仕事のイメージは浮かばないでしょうから、もう少し詳しく見ていくことにしましょう。

総合職とは、将来的には企業の中心となる管理職になることを期待された管理職候補、という位置づけの正社員です。

総合職は、男女の区別なく、能力や職務への適性で所属部署が決定します。

所属した部署で、先輩の補佐をしながら仕事を覚え、約2年程度で異動していく…というケースが多いようですね。

仕事内容って?

総合職に就くと、企業の利益を最大化できるような「総合的な判断」を下すための知識、技術を身につけるために、企業内でたくさんの部署や仕事を経験していきます。

もちろん入社時の部署の希望などは配慮されるでしょうが、自分の希望とは異なる人事・採用などの総務部、企業によってはまずは営業からスタートする企業もあるでしょう。

部署によって仕事内容はガラリと変わりますから、総合職を選ぼうとしているなら、どのような仕事でも頑張る覚悟が必要です。

大雑把にいうと、総合職は新規事業を開拓したり、新規顧客の獲得など、会社の将来に大きく関わる仕事をします。

ですから、総合職の仕事は、一般職よりも仕事内容は広く、のしかかる責任も重い、というのが普通です。

…ちょっとわかりにくいですかね。例えば、営業の仕事を考えてみてください。

総合職は顧客に営業をかけにいきます。そして一般職はそれに伴った事務手続きや資料作成を行う、といったイメージが良いでしょう。

ちなみに、一般職が存在しない企業もあります。そういった企業では、就職した全ての人が総合職、という扱いになりますよ。 

補足1:国家公務員の総合職とは?

国家公務員にも、「総合職」がありますよね。

政策の立案・法律の制定・改訂を行う重要な役割を持つ、いわゆるキャリア官僚、各省庁の幹部候補は総合職から出ます。

一般企業と同様に、約2年ごとで様々な部署へ配置が変わって行きます。

転勤、異動は全国規模で、本省庁と地方支分部局での任務を往復します。時には海外に行くこともありますから、英語力も必要と言えるでしょう。

そうして様々な部署での経験を積んで行ったのちには、どんどん昇進して上のポストに上り詰め、国を動かして行く役目を負います。

若いうちから国家レベルの決定を担うなど、大きな仕事も多いですから、公務員の中でもかなりの難関と言われている職務です。

補足2:総合職は転勤・異動が多いって本当?

さて、ここまで読んできてもらったあなたには分かっていただけると思いますが、総合職、転勤や異動が多そうじゃないですか?

そうなんです。

総合職は、転勤や異動が多いんです。

企業によっては全国展開、もしくは世界各地に支店を置いている企業も少なくありません。

ですから、総合職に就くときはある程度の転勤を覚悟しないといけないでしょう。

先ほども述べましたが、部署の異動も数年に一度あります。仕事の内容が変わることも多く、一つの仕事を継続して行くことは少ないと考えてください。

一般職では、転勤・異動はなかなかありませんから、この部分をマイナスと捉えるか捉えないかによって総合職を志望するかどうかを判断しても良いでしょう。

専門職・技術職・エリア総合職・地域総合職・準総合職・特定総合職・基幹職・事技職とはどう違うの?

総合職で調べていくと、似たような用語が上がってきたりしませんか?

「専門職」「技術職」「エリア総合職」「地域総合職」などなど…「もう!名前似てるし、何が違うのかわからないじゃないか!」という就活生の叫びがそこかしこから聞こえてきます…

今回は、そんな似た言葉たちを集めて、すべて解説してみました。さっそく見て行きましょう!

専門職・技術職

専門職や技術職なんて言葉を聞くこともありますよね。

専門職・技術職は、通常業務よりもさらに専門性を深めた部門の業務に携わる仕事です。

例えば国家資格が必要であったり、学会が存在する業務、倫理要綱が定まっているものも専門職・技術職と呼びます。

これ以外にも、会社独自の専門職・技術職を設置している企業もあります。

ですから、専門職・技術職が携わる技術分野はかなりの範囲に渡っているんです。様々な人に門戸が開かれていると考えて良いでしょう。

また、専門職や技術職は、専門知識を大学・大学院で学んでいなくても業務を行う中で会得できる可能性があるんです。

というのも、専門職・技術職は長い期間で集中的に業務に携わることができるので、担当する分野の技術を確実に高めることができるというのが理由です。

仕事をする中であなたの技術を高められますから、学び直しをしたりするコストがかかりません。これは利点の一つと言えるでしょう。

もともと総合職だったが資格を取得して技術職・専門職に就く人もいます。

企業によっては総合職だけでの給料よりもアップすることがあるようですよ。

エリア総合職・地域総合職・準総合職・特定総合職

最近は「エリア総合職」という職種を導入する企業が増えています。

会社によって「地域総合職」「地域限定総合職」「総合職(地域型)」「準総合職」「特定総合職」など呼び方はさまざまですよね。(ここからはまとめて「エリア総合職」と記載しますね)

こういった言葉は、仕事の成果は総合職と同じものを求められつつも、異動や転勤を少なくした総合職を指しています。

エリア内での転勤などはありますが、海外出向のような大きな異動はあまりないと考えてよいでしょう。

ちなみに、総合職と同様に昇進、昇給もしていきますから安心してくださいね。

地位としては、総合職と一般職の間に位置するようなイメージですかね

「総合職には就きたいけど、転勤は嫌だなぁ…」という方が多く志望するようです。総合職と一般職のいいとこ取り、といったところですね。

しかし、「エリア総合職だ!中心的な仕事ができそう!」と思って志望しても、実際の業務は一般職とあまり変わらない場合があります。

名前に「総合職」とついていたとして、必ずしも総合職のように働けるとは限らないのです。

エリア総合職における業務内容や給与、キャリアアップなどの重要事項は、企業によってかなりの差がありますから、後悔しないようにOB/OG訪問の際に事前にチェックしておいてくださいね!

エリア総合職に向いているのはどんな人?

先ほどからお伝えしているように、総合職には転勤がつきものです。

ですが、エリア総合職などでは転勤はあまりありませんから、「大きな仕事はしたいけど、地元から離れるのはいや!」なんて方にはオススメです。

例えば総合職の人であれば転勤先が全く知らない土地で一人で心細くなってしまうこともあるでしょうが、地元ならばそんなことはありませんよね。

引っ越しの手間もかかりませんし、精神的負担もそこまで大きなものにはならないと考えられます。

もし、あなたが地元での勤務にこだわるのであれば、エリア総合職ではなく一般職も視野に入れて見たほうがいいかもしれません。

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エリア総合職を採用している業界は?

さて、どのような業界がエリア総合職を採用しているのか見て行きましょうか。

  • 金融業界(銀行・保険会社・証券会社)
  • メーカー
  • 総合商社
  • サービス業
  • 小売業

こういったところに多いようです。

というのも、こういった業界は各地に支店や支社を置いている企業が多いのです。

特に金融業界は、人件費などの画策もあり、エリア総合職を取り入れているようですね。

基幹職

これは、総合職と意味はほぼ一緒と考えてください。ですが、企業によって仕事の範囲は大きく異なります。

企業研究をして、どのような業務を行っているのかをきちんと把握してくださいね。

事技職

これはメーカーなどでよく聞かれるワードかもしれませんね。事技職とは、設計、調達、管理など高度な専門知識を必要とする職種です。

事務系総合職

さて、「事務系総合職」なんて言葉も聞いたことがあるのではないでしょうか。

事務系総合職の仕事として、営業企画・人事・総務・法務・人事など、管理部門の仕事が含まれています。

とても幅広いですよね。どの業務に所属するかは企業によって大きく異なるので、事前にチェックしておいてくださいね。

事務系総合職は幅広い業務を見渡すことができますから、将来的に幹部候補として考慮されることが多いようです。

また、「総合職」と名がつくように、昇給、昇進は一般職よりもスピーディに進んで行きます。

例の通り転勤・異動も多いですから、きちんとそこを考慮して就活を進めていってくださいね。

補足3:女性は総合職に就きにくいって本当?

さて、この記事を読んでいる就活女子の皆さんは、「総合職って女子は就きにくいって聞いたことあるけど…」なんて思っているのではないでしょうか。

これを解説するために、まずは総合職の成り立ちから解説していきますね。

1986年に、「雇用機会均等法」が制定されました。

その際に、当時まで男女別で実施されていた雇用制度(当時までは女性は一般事務職、男性は幹部候補生などと分けられることが一般的でした)を改訂して大手企業は「総合職」「一般職」という枠組みを作ったのです。

「雇用機会均等法」の正式な名前は、「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」です。名前が長いですね。

つまり、「総合職」と「一般職」は労働者を性別で分けるのではなく、労働者のあげた成果や、能力で評価し、機会を与えていくために制定されたものなのです。

ですから現在、総合職には男性が就いて、一般職には女性が就くという運営方法は禁止されています。

しかし、それでも現在総合職には男性が多く、一般職には女性が多い、という事実があります。

これは、雇用機会均等法が制定される前の「男性は幹部候補生、女性は一般事務」という流れの名残だと考えられます。

しかし、少しずつ世間は「女性の社会進出」に積極的になってきています。

これからもっと総合職に女性が就職しやすい環境になっていくといいですね。

年収はどれくらい?

一般職と比べると総合職の方が昇給と昇進のスピードは早くなっています。

加えて、一般職の場合はスキルをあげても評価が上がりづらいという側面もありますから、通常は総合職の方が給料は高くなります。

会社によっては5年目の給料が一般職と総合職で比べると約100万円も差が出ていることもあるんです。

志望動機はどうやって書けばいいの?

「総合職に就職したいんだけど、志望動機ってどんな風に書けばいいの?」なんて思っている方、いませんか?

ここでは、総合職とエリア総合職に分けて、志望動機の書き方を解説していきます!

志望動機の書き方

たまに、「サポート役として…」や「事務作業が得意で…」などとアピールする方がいるようですが、それだと面接官の方に「なぜキミ一般職じゃないの…?」と思われてしまうかもしれません。

位置づけ的には総合職は一般職にサポートされる側ですから、こういった表現はやめておいたほうがいいですよ。

また、総合職は転勤・異動が多いですから、自分の希望する勤務地を事前に提示するのは避けましょう。

「勤務地は関東を希望します」なんていうのはNGです。

また、「幅広い仕事がしたいから総合職がいいです」というのもなかなかにありきたりですよね。

幅広い仕事に挑戦したいという意欲を見せるのもとてもいいですが、その中でもどのような業務に興味を持っているのかを志望動機でアピールすることができると良いでしょう。

そして、幹部候補生という立ち位置ですから、将来的に企業にどう貢献し、どんな企業に成長させていきたいかを語るのも効果的ですよ。

総合職は具体的な能力よりも、芯の考え方や思考力を重視されることが多いようです。

会社理念や雰囲気、ビジネスモデルを検証した上で志望動機を書きあげてくださいね。

志望動機の例文

私は、貴社の営業部門に所属し、グローバルマーケットにおける販売促進と新規顧客の獲得に貢献したいです。留学中、様々な国籍の方と関わる事で多くの発見があり、多種多様な人々とコミュニケーションをとる事の楽しさを知りました。この経験を生かして、世界中のお客様と密にコミュニケーションをとりお客様のニーズを把握する事で、よりよい製品を更に多く提供していきたいです。また、多くの外国人の友達は、日本の技術力を賞賛してくれます。貴社の自動車事業はもちろんの事、それ以外の事業も日本の誇るべき技術に値すると思います。その良さをまだ認知していない海外の企業に売り込み、自動車事業と同じくらいの収益を目指したいです。

引用(https://shiboudouki.link/douki/3132/

「貴社の自動車産業〜それ以外の事業」というところに注目してください。

総合職は一つの部門に長く従事することはありませんから、一つの業務に絞らず幅広い業務についても知っているということをアピールしましょう。

エリア総合職の志望動機の書き方

「総合職と同じような仕事がしたいが地域に深く関わっていたい」というアピールをしましょう。

「地域振興に関わりたい」や「地元を活性化させたい」という志望動機で書き進めていくとやりやすいかもしれません。

エリア総合職の志望動機の例文

私が貴組合を志望した理由は、自分の生まれ育った地域で働きたいという思いが強く、アルバイトの経験を通じて、人と接する仕事に喜びを感じ、将来、地域のお客様と身近な距離で働くことができたら幸せだなと思うようになり、貴組合でなら組合員さんや地域の皆さんとの距離が近く、地域に密着した生活の手助けができると思ったからです。また、私の祖母は、病気で1年間食事ができず、見ていて私も辛かったし、なにより食べることが大好きだった祖母が一番つらかったと思います。そこで、食を通じて多くの人を元気にしたいという思いが誰よりも強く、食のほとんどは農業に関わっていることから、農家さんを総合的にサポートし、食と農を支えることでA市をより元気にしたいと考えております。これから生まれ育った街に恩返ししていきたいです。

引用(https://shiboudouki.link/douki/3139/

「地域で働きたい」という思いが強調されていますね。

どうしてエリア総合職にしたのかをきちんと説明できています。

採用実態とは?

総合職は普通、大学の新規卒業者を事務系と技術系に分けて採用することが多いです。

企業によっては学歴で志望者を絞ることもあります。

例えば高等専門学校や短大卒以上にされることがありますから、きちんとチェックしておいてくださいね。

ちなみに、総合職を中途で採用する際には、やはり採用側も即戦力が欲しいですから、職種を1つに絞って募集することが多いですよ。

総合職の疑問点は解決したでしょうか?

総合職を目指すあなたのお役に立つ記事になっているととても嬉しいです。

それではまた、次の記事でお会いしましょう!