サークルの新歓活動が営業やマーケティングの本質を突いている理由

ビールを右手に持つスーツ姿の青年

「大学生は人生の夏休み」「学生時代は遊び」「大学で学んだことは何一つその後に役に立たない」などという言葉を大人や社会人から浴びせられたことはありませんか?

この記事では、社会に出て役に立つサークル活動の経験について解説していきたいと思います。

この記事を書いた人:竹内健登

竹内校長の写真就活塾ホワイトアカデミー校長。デロイトトーマツグループの人材戦略コンサルタントを経て現在は就活コンサルタントとして活躍。

数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。

新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。

子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。

現在も、塾生がカリキュラムを消化したものの、ホワイト企業の内定を1社も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。

「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。

著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。

企業経営の本質は顧客の創造と利益の追求

簡単な言葉で言うと、自分の会社のサービスに満足してくれるお客を見つけてくるか作り出すかしてお金を払ってもらうということです。

お客を育てるのがマーケティング、育てたお客を刈り取るのがセールスと言ってもいいでしょうが、これらにぴったりと合致するのはサークル活動のうち新歓活動です。

学生団体の新歓活動は非常によくマーケティングを理解している

まず最初にリストをゲットし、可愛い女の子が新入生に対して色仕掛けでメッセージを送り、体験練習に連れてきて、BBQに連れてきて、新歓合宿に連れてきて囲い込み、入会を確定させ会費を半年分もらうというのは上手い仕組みです。

売れないマーケッターよりよほど学生の方が考えていますから、営業部に入りたいときは、もちろん言い方はありますが、新歓活動で○○人を集客し▲▲円のお金を払っていただきましたときちんと伝えるようにしましょう。

企業経営の本質とサークル運営の類似点

新歓ではサークル会員から集めた多額の経費をパーティーや説明会の会場費、新歓合宿費、BBQなどに充て、サークルに入った会員からまたお金を取りますが、これは企業がお客を見つけてきて説明会を行い商品を買ってもらう営業活動と全く同じです。

企業の本質が利益の追求である以上、利益=売り上げー経費なので、当然、売り上げを上げる唯一の方法である営業をガンガンした方が利益が上がります

会社によってまちまちですが、営業部署の人数は全体の8割くらいになるので、就職したらほとんどみんな営業に行きますが、企業の営業部に入った場合は一年中新歓活動をするようなものなので、新歓活動できない人は会社に入ったら、悪く言えば給料泥棒にしかなりません。

あまりにも営業できないと、「会社のお金を盗んで食う飯はうまいか?」と言われるので、営業するために顧客とのコミュニケーションを取れる能力が大事になってきます。

サークル活動は自己PRに使える

サークル経験を自己PRに使う学生は多いですが、その場合は以上の内容を踏まえて人事担当者に伝わるようにしましょう。

あなたの経験はマーケティングや営業の観点でいうとどのようなインパクトを与えたのかを整理して上手く伝えられるようにすると採用担当者は納得してくれます。

この記事を参考にして、ESや面接で上手くあなたのサークル経験をアピールしてくださいね!