大学受験に失敗すると、かなり落ち込みますよね。
「一生の終わりだ……」
「何をしたいのかも、何をすればいいのかもわからない……」
そう落ち込み、就活でも失敗する友人を筆者は何度も見てきました。
逆に大学受験の失敗を糧にして、納得した就職活動で成功する人にも、数多く出会いました。
今回は、大学受験で失敗しても就活で成功するための3つの行動についてまとめました。
辛いことも多いかもしれませんが、行動の指針としていただければ幸いです。
富田:理工学部の3年生。自己主張は苦手だが心根は優しい草食系男子。メーカーを志望して就活をしている。
春山:経済学部の3年生。あだ名はハルちゃん。明るくハキハキしていて「考えるより動け!」の行動派。母子家庭出身で、化粧品や日用品など女性を対象とした仕事に就きたいと考えている。
白河:社会人3年目のヘッドハンター。ホワイトアカデミー在学中に内定をもらった東証一部の人材系企業で勤務。ホワイトアカデミーとは、特別講師という形で現在も付き合いが続いている。
目次
「大学受験に失敗した…人生終了…」そんなわけない!就活で逆転できる!
実際大学受験に失敗した人はどう思ってるの?
志望校に合格できなかった人たちは、世の中に大勢います。(当たり前ですが笑)
では、そういった方々は大学受験の失敗についてどのように捉えているのでしょうか。
下記にマイナビフレッシャーズ(https://gakumado.mynavi.jp/freshers)が実施した興味深いアンケートがあります。
こちらのアンケートは、学生時代に受験に失敗していることが、それをどう捉えているかを尋ねたものです。
受験に失敗したことがある人の割合
Q. あなたは受験に失敗したことがありますか?
はい……121人(32%)
いいえ……263人(68%)3割の人が「受験失敗」経験者。また、そのほとんどが大学受験のようです。
(マイナビフレッシャーズ “https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/13218“より引用。)
そもそも受験に失敗したと捉えている人は、全体の30%です。
道を歩けば3人に1人が大学受験に失敗しています。
日本人の30%の人生が終わっていたら、日本は1秒で崩壊します笑。
受験に失敗したとしても、多くの人が「人生を終わらせ」ずに頑張っていると言えるでしょう。
受験を失敗して、後悔していない人は、どのような考えを持っているのか?
■受験失敗について「後悔していない」、その理由とは?
・その後もそれなりの結果になっているから(男性/38歳/情報・IT関連)
・それなりに生きてる(女性/47歳/医療・福祉)
・今ではどうでもいい悩みだったなぁと感じられるから。どこの学校を出ていても社会ではたいした問題はない(女性/37歳/団体・公益法人・官公庁)■落ちて、逆によかった?
・全部落ちたことで、変なプライドや固定観念が減った(男性/28歳/建設・土木)
・大学で良い教授や友人に出会えたから(男性/22歳/その他)
・地元の国立に落ちたおかげで県外の私立に行くことになり、一人暮らしなどの経験ができたから(女性/26歳/機械・精密機器)■悟りの境地
・それも含めて、今の自分がいる(男性/23歳/運輸・倉庫)
(マイナビフレッシャーズ “https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/13218“より引用。)
傾向として、大学受験失敗の後悔をしていない人は、その経験をプラスに捉えていると言えます。
「変な固定観念が減った」等は、自分の成長として。良い友人や教授との「出会い」に、感謝している人もいます。
大学受験に失敗した後で、その経験をどう捉えるか、また誰と出会うかでその後の人生が変わってきそうです。
大学受験も就活も1つの通過点
逆に大学受験失敗を後悔している人はどのように考えているのでしょう。
■受験失敗を結構引きずっています……
・大学受験を失敗して以来、妙にコンプレックスがねじれて、今に至る気がする(女性/29歳/金属・鉄鋼・化学)
(マイナビフレッシャーズ “https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/13218“より抜粋。)
現在は人生100年時代と言われています。その後の80年の間引きずって生きて、幸せでしょうか。
大学受験で失敗したなら、他のフィールドで、例えば就活で逆転すれば良いわけです。
就活に影響するの?
そもそも誰にでも失敗はありますし、逆に大学受験の失敗を理由に落とす企業に入りたいと思うでしょうか。
ただし学歴に関しては多少なりとも影響があります。不安な方もいると思うので、簡潔にまとめておきます。
就活で影響する部分
①学歴によって、選択肢の幅が変わってくる
これは事実です。例えばゴールドマンサックス、外交官などなど、どうしても「スペックとしての学力」が必要な進路は存在します。
②学歴に固執する面接官
残念ながらこういった面接官も、ごくわずかですが存在します。筆者も就活中に、国立大にコンプレックスを持っている面接官に出会いました。これは完全に運なので、スルーしましょう笑。
就活で影響しない部分
①面接官の評価基準
リクルートキャリアが毎年発表している、就活白書によると、企業が学生に求めることは以下の通りです。
企業が採用基準で重視する項目と、学生が面接等でアピールする項目を比較して見る。 企業が重視している項目は「人柄」 (92.1%) 、「自社への熱意」 (77.6%) 、「今後の可能性」(65.6%)の順に 高かった。
(リクルートキャリア 就活白書2018:https://www.recruitcareer.co.jp/news/20180215_01.pdf より引用)
大学名を重視しているのは調査企業のうち14.5%、評価項目のトップ10にも満たない項目です。
<A社>
①参加態度:第一印象 視線・表情 声の大きさ 姿勢 落ち着き
②コミュニケーション力:理解力 説得力 言葉使い 誠実性 熱意、コメント(自由記入欄)<B社>
・印象態度:身だしなみ 容姿 表情・態度・立ち居振る舞い
・表現力:話力・発声発音 伝えようとする熱意 語彙の豊富さ
・判断力:質問の理解度 注意力・観察力 中庸度
・積極性:進んで意見を述べる 逃避しない 一つことを成し遂げようとする
・協調性 融和性 柔軟性:柔軟に自分の意見を修正する 傾聴力がある 諍いを起こさず情緒が安定している
・誠実性:虚飾が感じられない 責任感が感じられる 一人でも仕事を完遂する
・社会常識:社会現象への関心がある 一般的な常識性がある
・コメント(自由記入欄)
(”https://mayonez.jp/topic/6009“より引用)
その場で面接官が評価する基準に、大学受験に失敗したかどうかは書いてありません。
「あなたがどのような人なのか」に関係することが、基準になっています。
②大学生活でやってきたこと
東大で留学しようと、無名の大学で留学しようと、面接官の抱くイメージは「留学した学生」です。
面接官が知りたいのは「あなたがどのような人か」です。それが現れているかどうかの方が問題なので、大学受験で失敗したかどうかは関係ないと言えます。
就活で逆転成功するために必要な、3つの行動
①無理に立ち直ろうとせず、悲しみを出し切る。
その感情を抱え込まずに、思いっきり外に出してみましょう。
涙が出るときは、思いっきり感情に任せて涙を流していいのです。
感情を溜め込むとそれはいつか爆発してしまい、さらに自分を苦しめかねません。
また自分を客観的に捉えたり、前向きに行動することも難しくなります。
②受験の失敗を振り返り、ざっくり自分の未来を考える。
少しスッキリしたら、紙とペンを用意して自分の気持ちを書き出してみましょう。
「なぜ自分はこれほど悔しいのか。」
「大学で何をしたかったのか。」
「どのような生活だったら、自分は最高だと思えるのか。」
紙に書き出すうちに、自分の気持ちも整理され、大学でどのような行動をしたいのか少しは明らかになるのではないでしょうか。
筆者が挫折した時に実際にやっていた方法です。
私自身はこの方法を用い自分と向き合い、最終的に納得のいく就職活動を行うことができました。
①4つの質問に対して、思いつく限りの言葉を書き出す。
⑴最近一番イライラしたこと、悔しかったこと
⑵毎日100万円が手に入り、1日48時間だったら、どんな1日を過ごしたいか。
⑶自分に10倍の勇気があったら、何をしてみたいか。
⑷最高の自分(の状態)をイメージする。それはどのような自分か。
②出てきた言葉を、いくつかのグループに分ける。
できれば⑴のイライラしたことで1グループ、他の質問で3グループにまとめましょう。
お気づきかもしれませんが、1グループ目が「あなたが大切にしたいこと」、残りが「あなたのやりたいこと」すなわち夢になっています。
③グループに、自分が震えるほどかっこいいキャッチコピーを考える。
ここまできたらあと一息です。めちゃくちゃかっこいいキャッチコピーを考えましょう。
筆者が3年生で考えたうちの一つは、「世界を揺るがす好奇心」でした。(恥ずかしい笑)
少し長くなりましたが、自分と向き合い、自分が何をしたいのか、を書き出す方法でした。
③行動に目的と目標を設定・意識する。
「なぜこのサークルに入るんだっけ?」
「インターンを通して、どんな自分になりたいんだっけ?」
先ほど書き出した、自分の大切にしていることとの繋がりも、意識できるとなおよしです。
どんなに良い大学に入っても、目的意識と一貫性がなければ採用されません。
逆にそれが備わっていれば、大学受験に失敗しても、就活で成功できるわけです。
就活逆転劇! 就職で成功した例
【業界最大手の内定を獲得!】
●東京海上日動火災の内定者Wさんの例
Wさんはこう語ります。『大学受験に大失敗したことが、第一志望の企業に受かった一番の要因です。就職活動は絶対に失敗しないぞと決意して、私はこの1年間、簿記やビジネス検定の資格を取ったり、何度も店舗見学やOB訪問をしたり、志望企業の新聞記事のスクラップブックを作ったりして、全力で頑張ることができました。
正直言って、過去の自分はすべて消してしまいたいくらいのマイナスのことに思っていました。しかし、志望企業に受かった今では、あの失敗があったからこそ、時間を無駄にしないで努力できる自分になれたんだと、過去の大失敗を肯定的に見られるようになり、むしろプラスのことだったと感じています』。
(朝日新聞ひろば “https://info.asahi.com/project/sakamoto/20130712.html“より引用)
大学受験の失敗から、決意を決め、前向きに努力をした様子が伺えます。
「過去の自分を全て消してしまいたい。」ところから、這い上がった人もいるようです。
就活で使えるノウハウ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
もし精神的に辛かったとしても自分と向き合えば就活では逆転できます。
次の記事では、就活で実際に使える具体的なノウハウをまとめてみました。
ぜひご覧ください。
記事を見て挫折から立ち直り、就活で成功してもらえれば幸いです。