- 「公務員試験に全落ちしてしまって、もう何も考えられない…」
- 「全落ちしたあとにどうすればいいか全く分からない…」
- 「全落ちする確率は低いと思っていたのに…」
公務員試験に合格することだけを考えて勉強してきたのに、落ちたらこう悩んでしまうのも無理はありません。
全落ちしたあとは公務員浪人をするか、民間企業に切り替えるかなど、いくつもの選択肢が待ち受けています。
しかし、精神的に弱っているのに一人で今後の方針を決めていくのは難しいでしょう。
そこで今回は、公務員試験に全落ちした大学生に向けて、メンタルの回復法や考えるべき選択肢に加えて民間就職の対策方法をご紹介します。
最後まで目を通せば、就活におすすめのサービスや多くの就活生が抱く質問の回答まで分かります。
数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。
新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。
研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。
現在も、塾生がカリキュラムを消化したものの、ホワイト企業の内定を1社も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。
「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。
著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。
目次
まずはメンタルを回復!おすすめの方法2つ
公務員試験に全落ちしたメンタルのままでは、次の行動に移すのも難しいですよね。ここでは全落ち後のメンタルを回復するのに効果的な方法を2つご紹介します。
一旦休んで気分転換する
まずは一旦休息をとり気分転換しましょう。
公務員試験に全落ちした後の気分はひどく沈んでいるもの。新しい方向に踏み出そうにもそのままでは思い切れませんよね。
例えば以下のようなことするのがおすすめです。
- 自然の多い場所で散歩する
- 今まで行ったことのないところへ旅行する
- 好きなものを食べる
- スパやマッサージを受けてリラックスする
- SNSやブログなどを見ないようにする
落ち込んだ状態だとつい「他の公務員試験の受験者はどうなったのかな」「他にも全落ちした人はいないかな…」とSNSやブログを検索してしまう人も多いのではないでしょうか。
しかし、必要以上の情報を取り込むのはストレスの元になります。数日間はぐっとこらえてSNS断ちしましょう。
頭で考えていることをすべて紙に書き出す
頭で考えていることを紙に書き出すと、脳が整理されすっきりしていきます。
心理学で「ジャーナリング」と呼ばれる方法です。今この時点の自分に集中するので瞑想にもなります。
書き出すときに重要なのが思考を取捨選択しないことです。
「公務員試験に全落ちして辛すぎる…」など本音をそのまま書いていきましょう。書き終わったら丸めてゴミ箱に捨てて構いません。
自分の思考が言語化されて客観視できます。次第に落ち着いて今のあなたと向き合えるようになるでしょう。
公務員試験で全落ちした理由を知ろう
次に、公務員試験で全落ちした理由について分析していきましょう。
引き続き公務員試験を目指すにしろ、民間に方向転換するにしろ、自分が全落ちした原因を分析することは非常に重要です。
①筆記で落ちた場合
公務員試験の筆記で全落ちしてしまった場合は、次のように勉強量や勉強の質が足りなかったことが考えられます。
- 一回で全て覚えようとしすぎていた
- 復習や問題練習の時間をあまりとっていなかった
- ついスマホをいじり、勉強に集中できていなかった
- 休日にまとめて勉強することが多かった
記憶を定着させるには短時間で何度も繰り返し復習をすることが重要です。
人間の脳は覚えた内容を1時間後に56%忘れ、1日後には74%もなくなってしまいます。
そのため一回のインプット時間を30分など短く設定し、終えたあとは復習や練習をすぐに始めるようにしましょう。
民間でもSPIなどの試験は多く存在します。勉強の質ややり方に問題があるなら、上記のように改善していきましょう。
②面接で落ちた場合
筆記試験を見事突破しても、面接で全落ちする場合もあり得ます。
「こんな短い時間で私の何がわかるんだ!」という気持ちになりそうですが、落ち着いて全落ちの原因を見極めましょう。
もし「緊張しすぎて何を言っているか分からなくなった」のであれば、面接対策が徹底できていなかった可能性が高いです。
また公務員を目指す就活生に多いのが、「試験勉強はしていても面接のマナーは知らない」というパターン。
- 部屋のノックは3回したか
- 聞かれた質問に簡潔に答えたか
- スーツのシワをきちんと伸ばしていたか
など、マナーに至らない点がなかったか思い返してみましょう。
ここで全落ちの反省を踏まえて対策を練ることができれば、民間就職や来年の公務員試験でも役立ちます。
③集団討論で落ちた場合
一次面接等で集団討論が課された方も多いのではないでしょうか。当日の公務員試験を思い出し、次のような傾向がなかったか考えてみましょう。
- 自分勝手に動いて他の就活生の意見を聞き入れなかった
- 全く発言せず、討論に参加していなかった
- クラッシャーになり、グループの雰囲気を悪くしていた
- 意見をまとめる段階で無理に新しい案を出した
- タイムキーパーなのに時間を意識していなかった
上記のような就活生は協調性や意思が見られないので、「一緒に働きたくない」と思われてしまう可能性があります。
全落ちの原因として思い当たる部分があるなら改善していきましょう。
公務員試験の全落ち後に考えるべき5つの選択肢!
公務員試験でどこに問題があって全落ちしたのかある程度特定できたら、新しい選択肢を考えていきましょう。
主に5つの選択肢があるので、あなたの希望や経済状況などを考慮して決めてください。
①留年して公務員試験に再チャレンジ
あなたが次のように考えているなら、あえて大学の未取得単位を残して留年するのも一つの方法です。
- 全落ちしたけど公務員への道は絶対に諦めたくない
- 今から就職活動をするのは自信がない
留年することで公務員の試験勉強に時間的な余裕もできます。
また就職へ方向転換する際も既卒ではないため、新卒向けの求人に応募できるでしょう。
ただし、最終的に公務員に合格できなかったケースも考えておく必要があります。民間企業の面接で留年した理由を問われる可能性が高いからです。
しっかりと学習計画を立て、覚悟を持って留年を決断することをおすすめします。
まずは公務員を目指す理由を問い直してみましょう。
経済的な安定性・福利厚生の良さ・民間では味わえない社会貢献…。
公務員を希望する理由は色々ありますが、その理由で戦い続けられるかを自分自身に確認しましょう。
また、公務員を全落ちし続けた場合、最後は民間企業にシフトすることになります。そのことに対する覚悟や準備、方法の検討も欠かせません。
一度立ち止まって冷静に自分の考えや進路を見つめ直してみましょう。
②公務員浪人
「全落ちしたけどどうしても公務員一本で行きたい!」場合は公務員浪人という選択肢もあります。たっぷり勉強時間が確保できるため一次試験を合格する可能性は上がるでしょう。
しかし、孤独な戦いになるので本気で公務員を目指しているのであれば以下をおすすめします。
- 公務員受験専門の予備校に通う
- 公務員専門学校の1年コースに通う
予備校に通えばこれまでの勉強方法が合っていたか確認できます。また公務員学校は公務員試験に特化した面接対策のノウハウも持っているので安心でしょう。
浪人は経済的なリスクも伴うので、「勉強に支障が出ない程度のアルバイトをする」「市役所や町役場などで臨時職員に応募する」のも良いです。
特に臨時職員は将来の職場の勉強にもなる上、面接の際の志望動機や自己PRの準備にも繋がります。
公務員浪人の最も大きなデメリット
2年以上公務員浪人した場合、一般企業への就職に方向転換することが非常に困難になります。
まず新卒や第二新卒の求人が使えません。そして中途採用の求人では基本的に即戦力になる人材が求められます。
職歴が無い若者には狭き門になる上、面接時に「就職しなかった理由」や「公務員に何度も全落ちしたこと」を話さなくてはなりません。精神的に辛く感じる場面も多いでしょう。
その後に合格できれば良い思い出になりますが、先を見通した後でないと大きく人生を棒に振ることになってしまいます。
公務員浪人をするなら、上記のような大きなリスクがあることをきちんと理解しておきましょう。
③大学院に進学して隠れ公務員浪人
金銭的に余裕がある方におすすめの方法です。
大学院に進学して1年目に公務員試験に再チャレンジし、大学院を中途退学する流れになります。
公務員に合格したら学部卒よりも給料が上がるのが大きなメリットでしょう。
仮にまた全落ちした場合もそのまま卒業して就職先を選ぶことができます。
さらに学生のため、公務員浪人のように就活時の面接で空白期間の説明を求められることもありません。
どちらに進んでもメリットがあるため、経済面をよく考えた上で決めてみましょう。
④民間企業への就職活動
公務員試験に全落ちした就活生で最も多いのが、民間企業への就職活動です。
時期によっては優良企業への就職が難しくなるため、就活の極意をしっかり把握した上で臨む必要があります。
民間企業のうち経団連に加盟している大企業は「3月から説明会、6月から選考開始」です。そのため大手狙いの場合は基本的に夏頃には勝負がついているケースがほとんどでしょう。
またソフトウェア関連・ベンチャー企業などは、大学3年生の時点で説明会や試験を実施し、早期に内定を出す傾向があります。
多くの企業が早めに内定を出していくため、相対的に人気企業の求人は少なくなってしまい、人手が足りない不人気な業種やブラック企業の求人が増えてしまうのです。
公務員ではなく民間企業への就活にシフトチェンジすることを決めたなら、就職エージェントを活用するなど効率的に進めていきましょう。
記事の後半でおすすめの就職サービスを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
⑤民間企業で働きながら再チャレンジ
全落ち後は一度新卒で民間企業に就職し、働きながら公務員を目指すという選択肢もあります。
次のようなメリットがあります。
- 経済的に安定し家族の賛同も得やすい
- 年齢制限内であれば再度公務員試験を受験できる
- 社会人枠なら専門分野で挑戦できるため、教養試験の難易度が下がる傾向
一方で、新卒入社は会社の仕事内容を覚えたり、社内の人間関係に慣れたりするまで数年はかかるものです。
その上で長時間の学習時間を確保するのは、相当な体力と気力が必要になります。
民間企業で働きながらチャレンジする場合も、期限を決めて短期勝負をする気で臨みましょう。
全落ち後は民間就職がおすすめ!3つの理由
公務員試験に全落ちした場合、一番おすすめなのが民間企業への就職です。ここでは3つの理由を解説します。
①将来的に多様な働き方ができる
一度でも民間企業で就職できれば、様々なスキルが身につきます。
転職することになったときも選択肢が増え、将来的に多様な働き方が可能になるでしょう。
例えば民間企業で営業職として勤めた場合、次のような知識やスキルを習得できるケースが多いです。
- 情報やデータの扱い方
- 素早い意思決定
- コミュニケーション力
- 交渉力
上記のようなスキルは大きな強みになり、新たな業界へ関心を持ったときも役立つでしょう。
一方で公務員の経験しかない場合、なかなか公務員以外の道を考えづらくなってしまいます。
あなたの可能性を広げるためにも、全落ち後の民間就職はおすすめの方法なのです。
②自分にマッチした企業が見つかる可能性がある
全落ち後に民間就職をすることで、より自分の性格や希望にマッチした企業が見つかる可能性があります。
公務員を目指していた人は「自分には公務員の道しかない」と一筋になってしまいやすいもの。民間企業についてあまり調べたことがない人も多いのではないでしょうか。
就活中は多くの企業に出会い、説明会や選考を通してそれぞれの企業のビジョンや働き方を知っていきます。
その過程で「この会社なら充実した日々が送れそう」「あの社員のようにバリバリ仕事をこなしたい」など、目標や夢が見つかるケースも多いのです。
③就職したあとも公務員の道を選べる
民間企業へ就職したあとも公務員試験に挑戦することが可能です。
基本的に、公務員試験の受験資格は年齢が考慮されます。そのため一度就職しても、20代の内なら再び大卒枠を受験して公務員を目指せるのです。
その一方で、就活では新卒の方が有利で求人数も多くなっています。このチャンスを逃すと後から「やっぱり民間就職したい」と思っても厳しくなる可能性が高いのです。
そのためまずは民間就職し、
- 就職した会社が自分に適しているならそのまま勤める
- 合わない場合は公務員試験に再度挑戦する
といったように状況に応じて変えていくことをおすすめします。
民間就職で心掛けたい8つの対策【2022年最新版】
公務員試験を目指していたのに全落ちした場合、「一体なにから手をつければいいの?」と困惑されている方も多いでしょう。
ここでは全落ち後に民間就職をする際に重要な対策を8つご紹介します。
①自分の適性を知る
希望する職種や業種を決めるため、あなたの適性を理解するところから始めましょう。「何に興味があるのか」「どんなことが向いているのか」が分かれば、就活の方向性を定められます。
全落ち後の限られた時間で適性を調べるには、就職ナビサイトに会員登録して「適性診断」を受けるのがおすすめです。
適性診断とは、用意された質問に回答するだけで「あなたの強み・弱み」や「向いている業界・職種」などが分かるテストです。
自分一人で考えるよりもさまざまな角度から分析してくれるため、業界を絞り込んでいくのに役立ちます。
基本的に無料で診断を受けられるのでぜひ利用してみてください。
また職種は広く考えておき、複数内定をもらったときに慎重に比較して結論を出すのが良いでしょう。
②企業研究をする
ある程度興味のある業界が分かったら、次は企業研究に移ります。
企業について深く調査することで、本当に自分に合った企業が見つかり、志望動機も説得力のあるものに仕上がるでしょう。
企業研究をするときは、下記の点に注目してください。
- 企業の特徴(企業理念、事業内容、制度、採用情報)
- 同じ業界の他社と何が違うか(業態や取引先、事業規模など)
- 良いと感じた点、気になる点を挙げる
特に③は、あなたの志向と企業がマッチしているかを知るために重要です。
例えばあなたが「研修プログラムが整っている会社でしっかり身に着けていきたい」と思っているのに、「若手はまず現場に出して学ばせる」体制の企業ではミスマッチになる恐れがあります。
このように1社ごとに企業研究を行い、自分との相性を見極めていきましょう。
③オフィスや製品を直接見る
できるだけオフィスや現場、製品を直接見てみましょう。
就職ナビサイトやホームページから企業の概要が分かりますが、それは企業側が見せたい情報であり、実態は違う場合も多くあるからです。
販売・製造の現場やオフィスに出向いて話を聞いたり、製品やサービスを購入したりすることで、志望動機や自己PRの作成時にも役立ちます。
特に志望動機にはその企業特有の内容が求められるもの。具体的な特徴が分かれば「私はこのように貢献できる」と自信を持って自己PRできます。
また自分の目で確かめて体験したことは、最も強い志望動機になるでしょう。
このように企業を深くまで知ることで、合格のストライクゾーンを狙い撃ちしたエントリーシートや履歴書が書けるのです。
④エントリーシート・履歴書の書き方を知る
受験する企業を選んだら、まず必要になるのがエントリーシートや履歴書です。
2つの主な違いは次の通りです。
- エントリーシート:採用選考に使われる書類
- 履歴書:入社後も個人データとして使われる公的な書類
記載する内容は「学歴」「資格」「志望動機」「自己PR」などです。どの企業も基本的に求められる項目は同じなので、志望動機や自己PR以外は事前にWordなどを使って準備しておきましょう。
また作成するときは、次のことを意識して書くことをおすすめします。
- 結論を最初に持ってくる
- エピソードを入れるときは「自分の考えや価値観」も加える
- 強みだけでなく、弱みを克服したエピソードも入れる
- 改行や箇条書きを使って読みやすくする
- 文体を「です・ます」か「だ・である」に統一する
特に②は淡々と事実だけを説明するのではなく、「なぜそういう行動を起こしたのか」「自分の考えがどう変わったのか」も入れましょう。あなたの人柄や重視している価値観が伝わりやすくなります。
証明写真は書類に貼る場合とデータで送る場合があります。公務員受験で撮った写真をスキャナーなどでデータ化しておくと良いでしょう。
「オープンエントリーシート」なら時短が可能
公務員試験に全落ちして就活の時間が限られている学生におすすめなのが、オープンエントリーシートです。
オープンエントリーシートとは、一枚のエントリーシートを複数の企業で使い回せるリクナビのサービスになります。
オンラインで作成するため、記入ミスがあったときも簡単に修正が可能です。一枚ずつ手書きで書く必要がなくなり、時間節約に繋がるでしょう。
記入内容は「自己PR」や「学生時代に最も打ち込んだこと」など基本的なことしか聞かれません。
そのため他の学生と差別化できるように、前述した書き方を意識して作成してみてください。
⑤筆記試験は公務員試験対策が活かせる
公務員試験のために勉強していることが、実は民間企業受験にも活かせます。「全落ちしたから今までの努力は無駄だったんだ…」と悲観的になる必要はありません。
民間企業で最も利用されているのが「SPI」といわれる試験方式で、能力試験と適性試験がセットになったものです。
能力試験はさらに言語分野と非言語分野に分かれますが、この部分が公務員の学習内容とかぶっています。
公務員の方が高いレベルの勉強を求められるため、新しい対策はあまり必要ないと言えるでしょう。
「それでも一応勉強しておきたい!」と心配な場合は、SPI対策用のアプリや参考書を活用することをおすすめします。
⑥面接試験対策は練習が大切
民間就職の面接では事前練習が欠かせません。特に「公務員試験で全落ちした原因は面接かも…」と思っている方こそ、何度も回数をこなしましょう。
面接練習を行うときは、次のようなポイントを意識してください。
- 身だしなみが適切か
- きちんと受け答えできているか
- 入社への熱意が感じられるか
- 求める人材に該当するか
特に面接では、②のように「質問の意図を正確にくみ取り、論理的に回答しているか」が注目されます。
友人や家族に面接官役を依頼し、的外れな答え方になっていないかチェックしてもらいましょう。
また公務員試験と違い、民間企業の面接では「一緒に働きたいと思われるかどうか」が重要になります。
企業研究で志望企業の求める人材を理解した上で、あなたが当てはまっていることを説明できるようにしておきましょう。
⑦お礼状・お礼メールを徹底する
お礼状やお礼メールを送るのも就活対策の一つです。
お礼状とは、面接のお礼や話し切れなかったこと、その会社への熱意を伝える手紙になります。
お礼状を送る際は次のポイントを意識してください。
- ビジネス文書のマナーを守る(時候のあいさつ、日付、署名など)
- 手書きの封書がベストだが、時間が無ければメールでも可
- スピードが命なので、最終面接後すぐに郵送する
- 内容は短くてOK
- ネット上の文例そのままはNG
学力のみで一旦選抜する公務員試験に比べて、民間就職ではより人物重視で選考する面があります。
そのため送らなくてもマナー違反にはなりませんが、誠意や思いが伝わりやすくなると言えるでしょう。
⑧3社以上は同時に受験しておく
常に3社以上は選考している状態にしておきましょう。
秋以降まで公務員試験の最終結果を待っていた場合、卒業まで数ヶ月しかありません。
志望企業を見つけてエントリーし、訪問や説明会を経て最終面接を受けるまでには、最低でも1社あたり約1ヶ月の時間がかかります。
全落ち後の時間を有効活用して最適な企業を見つけるためにも、複数企業の選考を並行して進めていきましょう。
このように全落ち後に民間企業の内定を勝ち取るためには、やらなければならないことがたくさんあります。
このページでは取り上げ切れなかった民間就職を成功させる上で必ず知っておきたいコツやノウハウは、ホワイトアカデミーの無料相談会で詳しくお伝えしています。ぜひご参加ください。
民間就職に役立つ就職サービス4選
これまで就職対策を解説してきましたが、公務員試験に全落ちしてから自力で取り組むのは非常に困難です。
時間が十分に取れない上に、精神的負担も大きくなるでしょう。
そこで就職サービスやエージェントを活用することをおすすめします。
全落ち後でも効率よく就活ができるため、納得のいく企業と出会える可能性も高まるでしょう。
①優良企業を目指すなら「MeetsCompany」
「MeetsCompany」は優良企業と就活生のマッチングサービスです。
日本全国32か所で就活イベントが開催されているため、参加しやすいのがメリットでしょう。公務員試験の結果発表後に就活を始める大学生にもしっかり対応しています。
イベントでは1組あたり4名に分かれて企業との座談会が行われるので、「各企業とじっくり向き合える機会が欲しい」方におすすめです。
おすすめポイント | ・年間1,500回以上の就活イベントを開催 ・取り扱い企業は2,500社以上 ・専任のリクルーターが内定獲得まで親身に対応 |
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公式サイト | https://www.meetscompany.jp/ |
②首都圏で勤務したいなら「ジョブスプリング」
首都圏での勤務を希望している就活生におすすめなのが「ジョブスプリング」。
LINEで簡単に登録できる上、すべて無料で専門エージェントに就活の相談が可能です。
また情報満載のセミナーや合同説明会なども随時開催されています。全落ち後の就活を効率良く進めていけるでしょう。
おすすめポイント | ・無料で使用可能なので経済的に優しい ・LINEのオープンチャットで就活生と情報交換できる ・企業選びから対策までエージェントに相談可能 |
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公式サイト | https://jobspring.jp/ |
③自分にマッチした企業選びなら「キャリアチケット」
「キャリアチケット」は就活生の強みと企業のニーズをマッチさせる就活エージェントです。
キャリアチケットが実際に赴いて調べた企業を紹介してもらえるのが大きな特徴でしょう。
また専任アドバイザーが強みや志望企業に合わせて、1社ずつ選考対策をしてくれるのもメリット。全落ち後で精神的に余裕がなくても安心して任せられます。
おすすめポイント | ・面接対策や内定後のフォローがすべて無料 ・選考先に合わせた強みの伝え方を伝授してもらえる ・希望する社風や働き方の企業と出会える可能性が高い |
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公式サイト | https://careerticket.jp/ |
④一流・ホワイト企業への就職なら「ホワイトアカデミー」
一流・ホワイト企業に就職したい大学生におすすめなのが「ホワイトアカデミー」です。
卒業生の内定率100%(2022年度卒)を誇る就活塾で、あなたの能力や性格に合った授業を実施してもらえます。
また5万社分のデータを保有しているため、「まだ志望先が決まっていないので良さそうな業界を知りたい」といった相談にも対応可能です。
おすすめポイント | ・授業はオンラインでの受講もOK ・最適な就活スケジュールを提案してもらえる ・プロの講師が志望企業に合った模擬面接を実施 |
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公式サイト | https://avalon-consulting.jp/ |
公務員試験で全落ちした人によくある悩みを紹介
公務員試験で全落ちした大学生が抱きやすい悩みをまとめてみました。
①全落ちのショックで何をやりたいか分からない
公務員試験の勉強として学んだことは民間の企業でも活用できることが多いです。
一度自分の適性などを分析し、ぜひ興味をもった業界や職種を絞り込んで挑戦してみましょう。
②民間企業に応募するときに注意したほうがいいことは?
特に次の2点に注意してください。
- 公務員試験に全落ちしたことで自信をなくしているそぶりを見せない
- 公務員に対する未練を感じさせない
上記のような態度は採用担当者に伝わりやすいもの。
「来年に公務員試験を受けるまでのつなぎにするつもりでは?」と思われ、採用されない可能性が高くなってしまうでしょう。
③どうやって全落ち後の気持ちを切り替えればいい?
まずはここまで全力で頑張ってきた自分をちゃんと認めてあげることが大切です。
その上で何が良くなかったのかを振り返り、次に活かせるように対策を練っていきましょう。
例えば集団討論が原因で全落ちした可能性が高いなら、友人や家族と実践して客観的なアドバイスをもらうのがおすすめです。
今回の内容のまとめ
今回は公務員試験に全落ちした大学生に向けて、就活対策やおすすめ就活サービスなどを解説しました。最後に今回の記事のポイントを一覧にしてみましたのでご覧ください。
- 公務員試験に全落ちしたあとは一旦休み、気分転換をすることが大切
- 全落ちした原因を振り返り次に活かす
- 公務員試験の全落ち後にとれる選択肢は5つある
- 民間就職は多様な働き方が実現できる上、再度公務員試験にチャレンジ可能
- 就活対策は主に8つ。まずは適性診断を受け、強みや興味のある業界を絞ることが重要
- 効率的に就活するなら就活サービスやエージェントを活用する
ぜひこの記事を参考にしつつ、全落ちした悔しさをバネにして新たな一歩を踏み出しましょう。