体育会系学生必見!知らなきゃ損する体育会の就活で勝つ戦略

ある夏の夕方。
 
就活生がこぞってインターンに精を出し始める頃、体育会テニス部のA君は今日も部活に明け暮れていた。
 
「お疲れ様でしたー!」
 
テニスラケットのグリップを拭きながら部室に向かって歩いていると、リクルートスーツ姿の学生が歩いているのが見えた。
 
距離が近づくに連れて、彼らの会話も漏れ聞こえてくる。
 
「今日行った企業、結構良かったよねー!」
「仕事も面白そうだし人も良いしね!」
「このインターンで気に入られれば特別選考枠あるかもね!」
「就活早く終わらせたいし頑張ろうねー!」
 
就活?インターン?
 
最近同級生の面々がこう言った話ばかりしている。
 
しかし体育会テニス部で夏の大会に向けて部活一筋の自分はそれどころではない。
 
「最近同級生がインターンに行きまくってるんですよね〜。」
「あー、あんなもん行かなくても大丈夫だよ!皆、内定取ってるやつが多いし!それより夏の大会まであと2週間、みっちり練習するぞ!部活休んだら承知しないからな!」
 
分かっている。体育会で就活のために部活休みますなんて有り得ない。
 
しかし、本当に僕はこのままで良いのだろうか…?
 
…A君のような例は体育会系学生ならよくある話でしょう。
 
筆者も体育系の研究室で体育会の先輩方の就活事情を見てきましたのでよく分かります。
 
今回は、そんな体育会系学生の「時間がない!でも就活成功したい!」という願望を実現するための戦略をお話していきます。

この記事を書いた人:Eri

「ホワイト企業への道」のライター。
ウェディングの会社、ブランディング会社やWEB制作会社で勤務後、フリーのライターとして現在活動中。ウェディングの仕事をしている最中、現場の社員が煩雑な仕事を仕組みや論理で鮮やかに解決する場面に遭遇してから、「共に頑張る仲間が使いやすいシステムを作る」ことがテーマ。問題解決や分析を得意とし、コンサルティング会社の仕事にも関わりながら、若者に向けたロジカルシンキングなどの勉強会も開催している。

体育会系学生の就職事情

「体育会系学生の就活状況は実際の所どうなのか?」

気になる実態を株式会社ディスコの「体育会学生の就職活動調査(2017年卒対象)」から見ていきましょう。
 
以下のデータでは体育会学生と一般学生に分けて就職活動の実態を比較しています。
(出典:株式会社ディスコ「体育会学生の就職活動調査(2017年卒対象)」 https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2016/08/Athlete-Students-Report_201608.pdf
 
他の活動量には大差が見られませんがエントリー社数が一般学生の3分の2程度です。
時間のない体育会系学生は入り口を絞る傾向にあるようです。
(出典:株式会社ディスコ「体育会学生の就職活動調査(2017年卒対象)」 https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2016/08/Athlete-Students-Report_201608.pdf
 
活動の内訳を見ていくと、一般学生よりも体育会系学生は学内セミナーを利用する傾向にあります。
 
部活動を休まなくても行きやすい学内セミナーは体育会系学生には有り難い存在です。

OB・OG訪問

(出典:株式会社ディスコ「体育会学生の就職活動調査(2017年卒対象)」 https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2016/08/Athlete-Students-Report_201608.pdf
 
体育会系学生は一般学生よりも圧倒的にOB・OG訪問をしており、6割超の学生が経験があると答えています。
 
しかし、平均訪問人数は一般学生が5.2人であるのに対し、体育会系学生は3.0人と少ない傾向にあります。
 
OB・OG訪問を重視しつつ的を絞って人に会っているようです。
 
体育会系学生のみを対象とした調査によると、就職活動を開始する時期は早まっているとのこと。
(出典:株式会社ディスコ「体育会学生の就職活動調査(2017年卒対象)」 https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2016/08/Athlete-Students-Report_201608.pdf
 
体育会系学生といえど、引退まで待ってはいられないのが現状です。
 

就職で有利!?

(出典:株式会社ディスコ「体育会学生の就職活動調査(2017年卒対象)」 https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2016/08/Athlete-Students-Report_201608.pdf
 
主に体育会系学生が有利だと感じている点は「内部で情報共有が出来る」「体育会ブランド」「OB・OG」です。
 
ここからは体育会系学生が気になる点をもう少し見ていきましょう。

内定が取りやすいって本当!?

(出典:株式会社ディスコ「体育会学生の就職活動調査(2017年卒対象)」 https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2016/08/Athlete-Students-Report_201608.pdf
 
体育会系学生は内定が取りやすい、というのはよく言われています。
 
実際、6月中旬の内定率の比較ではわずかに体育会系学生が上回っていますが、大差はないのが現実です。

体育会系=リクルーターが多いって本当!?

(出典:株式会社ディスコ「体育会学生の就職活動調査(2017年卒対象)」 https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2016/08/Athlete-Students-Report_201608.pdf
 
体育会系学生の有利な点といえばリクルーター制度です。
 
リクルーターとは体育会出身の社員が優秀な後輩をヘッドハンティングする制度です。
 
縦の繋がりが強い体育会系ならではの制度が実施されている例は多く、6割超に上ります。

就職で不利な点

(出典:株式会社ディスコ「体育会学生の就職活動調査(2017年卒対象)」 https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2016/08/Athlete-Students-Report_201608.pdf
 
最も多いのが「インターンシップに参加できなかった(50.2%)」です。
 
部活を続けて休まなければいけない長期インターンは体育会系学生にとっては厳しいようです。
 
「体力的にしんどかった(38.2%)」が前年に比べて軽減しているのは就職活動への理解があるようになったことやオンラインでのサポートなど、就活生にとって便利な制度が整ってきたことによるものと考えられます。
 
全体的に時間が限られる、というのが体育会系学生の不利な点です。

体育会系女子は特に不利な事も…

体育会系女子は特に注意が必要です。
 
同じ体育会でも女子部は歴史が浅いところが多く、OB・OGが少なかったり繋がりが無いことが多いからです。
 
男子にしかリクルーターが来ない体育会も多くあります。
 
また、女子は男子より体力面で劣るため、いわゆる「体育会枠」に入りづらいという現状があります。

就職対策マニュアル

体育会系学生の就活事情を見つめ直したところで体育会系なりの就活対策方法をご紹介します。
 
不利な点をカバーしつつ、有利な点を出していく効率的な就活をしていきましょう。

時間がないからこそ、大学内、部活内リソースをフル活用

(出典:株式会社ディスコ「体育会学生の就職活動調査(2017年卒対象)」 https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2016/08/Athlete-Students-Report_201608.pdf
 

自分からOB・OGにコンタクトを取りましょう。特にOGは少ないので体育会系女子は男子の名簿を活用するのも良い手段でしょう。

いきなりOB・OG訪問はハードルが高いので、まずは身近な先輩から情報収集してみましょう。

専門の就職サイトに登録しよう

体育会系には体育会系の就活の仕方があります。その一つが体育会系学生限定の就職サイト。

特別選考ルートや非公開求人など、体育会なら知らなきゃ損する情報が盛りだくさんなのです。

その中でもオススメの体育会系向け就職サイトをピックアップしました。

OB・OGが親身にサポート:スポナビ

 
今、最もメジャーなサイトといえばこちら。
 
株式会社スポーツフィールドが運営する体育会系学生限定の就職サイトです。
 
“全員アスリート”と掲げる通り、なんとエージェント全員が体育会系出身。
 
同じ立場だからこそ親身に相談に乗ってくれる姿勢が売りです。もちろん相談・サポートは無料です。
 
体育会系の中でも特に時間がない理系学生向けの特別サポートも行っています。
 
全国展開しているため、地方学生も参加しやすいのも魅力。
 
OB・OGが少なくて困っている人、親身なサポートが欲しい人、地元での就職を考えている人にオススメです。

体育会系学生をエリートに!:アスリート就職ナビ

 
「体育会系学生をエリートに!」という理念が売りのサイトはこちら。
 
歴史ある大手企業の株式会社アスリートプランニングが運営する就職サイトです。
 
体育会系学生を”特別な存在”と位置づけ、その活躍を支援するために多数のキャリア講座を開催しており、国内最大級の体育会系学生就職イベントである「アスリート就職セミナー」を主催しています。
 
体育会系学生のキャリアを10年以上研究し続けている実績もあります。
 
拠点は東京と関西にあり、両方でイベントを主催しています。
 
ただし受身でいると何も支援が受けられないため、自分から動いていく必要があります。
 
大手志向の行動的な体育会系学生にはこちらがオススメです。

オールラウンドに対応:マイナビ新卒紹介

 
就活生ならよく知っているマイナビですが、実は体育会系学生向けのサービスも行っています。
 
非公開求人などの情報や、無料で親身に相談に乗ってくれるキャリアカウンセラーがいるというのがメリットです。
 
体育会系によらない就活がしたい人、体育会枠になりづらい女子学生などは幅広く対応しているこちらがオススメです。

選考企業を絞る

時間が無いからこそしっかりと自己分析をして、選考企業を絞りましょう。
 
結果的にはその方が時間の節約になります。また、1人では難しいという人は就職エージェントを活用するのも手です。
 
ただし、就職エージェントはあくまで自分の担当企業とのマッチングを主目的としていますから、必ずしも自分に本当に合っている企業を紹介してくれるわけでは無いということは頭に入れておきましょう。

就職イベントを活用する

体育会系の就職サイトには体育会系学生限定の就活イベントが多くあります。

1日で多くの企業を見られたり、選考が受けられるものがあるので、効率的な情報収集のために活用してみましょう。

ただし、ただ参加しているだけでは効率的な就活とは言えません。

参加企業をよく見て目星をつけ、自分に合っているかどうか確認するつもりでいきましょう。

自己分析の結果を持っていくとチェックポイントが明確になるので効率的ですよ。

強みを前面に! 弱みは控えめに!

先ほど有利な点、不利な点をお話ししましたが、体育会系学生にも強みと弱みの両方があります。

特に面接ではこういった点が非常に重要になります。

企業から見た体育会系学生の強み

  • 素直さ
  • 礼儀正しさ
  • 粘り強さ

企業から見た体育会系学生の弱み

  • 変にプライドが高い
  • スポーツ選手になれないから、という未練がましさ
  • 社会を知らず、内輪の慣習を変えられない

それぞれ理解した上で強みを前面に、弱みは控え目にしていきましょう。

スポーツ業界での就職は危険……

「体育会系だし、スポーツ業界で働けたら楽しそう!」
 
と、スポーツ業界を目指して就活する体育会系学生も多いかと思います。
 
しかし、本気でスポーツ業界を目指すのであればそれなりの覚悟が必要になります。
 
なぜここまで言うのかというと、私自身がスポーツ科学研究室所属でスポーツ業界を目指していた体育会の先輩も多く見てきたからです。
 
知っているOB・OG10人の中で本当にスポーツ業界に就職した人は1人です。
 
就職先は地元密着型のスポーツジムでした。
 
実は私自身もスポーツ業界を本気で目指し、就活をしていました。
 
しかし、どこにも採用されることが出来ませんでした。
 
以下にスポーツ業界の厳しい現状を簡単にまとめます。
  • そもそも新卒採用をやっていないところが多い
  • 正規ルートで就職は難しい
  • 採用枠が極端に少ない(1人〜3人が当たり前)
  • 人手不足で労働環境は厳しい

パッと思いつくだけでもスポーツ業界には上記のような厳しさがあります。

少ない枠を争う新卒採用はなおさら厳しいのです。案外中途採用の方が入りやすいくらいです。

スポーツ業界を本気で目指したい人にオススメするのは、まずどこの企業でも良いのでスポーツ関係の会社でがむしゃらにインターンに励むことです。

現実を知ることができるでしょう。

強みを生かそう

体育会系の学生の皆さんは素晴らしい資質を持っています。

過酷な練習や厳しい人間関係を乗り越えて、ここまで継続してきたのですから、やはり素直で努力家の人が多いかと思います。

それに奢らずプライドを乗り越えて戦略的に就活をすれば、内定は取れます。
 
自分の強みと弱みをしっかりと理解し、強みを生かして最高の就活にしましょう!
 
忙しい中でも自分の強みと弱みを客観的に理解するには、就活スクールを活用することがおすすめです。
 
そちらも併せて検討してみてくださいね!
 
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ABOUTこの記事をかいた人

「ホワイト企業への道」のライター。 ウェディングの会社、ブランディング会社やWEB制作会社で勤務後、フリーのライターとして現在活動中。ウェディングの仕事をしている最中、現場の社員が煩雑な仕事を仕組みや論理で鮮やかに解決する場面に遭遇してから、「共に頑張る仲間が使いやすいシステムを作る」ことがテーマ。問題解決や分析を得意とし、コンサルティング会社の仕事にも関わりながら、若者に向けたロジカルシンキングなどの勉強会も開催している。