就活で気になるのがヘアカラーです。
「真っ黒にしなきゃいけないの?」
「髪色戻ししたら失敗して悲惨……」
「地毛が茶色だけど黒くしなきゃいけないの?」
せっかく入念に準備して臨む就活で、髪色で落とされたくないですよね。
そうはいっても「真っ黒だと逆に不自然になるのでは……」と、黒染めに抵抗がある人もいるでしょう。
今回は、就活に適したヘアカラーの選び方について解説していきます。
さらにヘアカラーをする際に重要なヘアケアについてもまとめました。
カラーリングに悩む就活生必見です。
この記事を書いた人:Eri
「ホワイト企業への道」のライター。
ウェディングの会社、ブランディング会社やWEB制作会社で勤務後、フリーのライターとして現在活動中。ウェディングの仕事をしている最中、現場の社員が煩雑な仕事を仕組みや論理で鮮やかに解決する場面に遭遇してから、「共に頑張る仲間が使いやすいシステムを作る」ことがテーマ。問題解決や分析を得意とし、コンサルティング会社の仕事にも関わりながら、若者に向けたロジカルシンキングなどの勉強会も開催している。
就活のヘアカラーは黒?
原則は黒髪
就活では原則黒髪がお勧めです。
古くからの日本人顔に最も馴染むヘアカラーだからです。落ち着き、素直さ、誠実さを感じる黒髪は、信頼性を印象付ける材料になります。
日本では特に茶髪や金髪など、明るい色や派手な色は「チャラチャラしている」「遊んでいる」というイメージがあります。
また、明るいヘアカラーはスーツにも似合いません。
まわりの就活生はほとんど黒髪ですから、悪目立ちするだけでしょう。
黒髪にしないほうが良い場合も
地毛が茶色がかっている人や、黒髪でも柔らかく色素が薄いために茶色がかって見える人もいますよね。
こういった人が無理に黒髪にすると、不自然さが生まれることがあります。
地毛の場合は無理して黒髪にする必要はありません。
最近は就活生のヘアカラーについても寛容な企業が多くなっており、黒髪を強要する企業は少なくなっています。
ただし、業界によっては「黒髪が絶対!」と言われるところもあり、金融業界、国家公務員、福祉業界、医療業界などがそれに当たります。
これらの業界は人の信頼性、誠実さが重視されるお堅い業界であり、相手に不安感や不信感を与えないためにも黒髪である必要があるのです。
OKなヘアカラー
一般的な企業ではダークブラウンまでならOKとされています。
実際には業界や企業の雰囲気によってかなり異なります。
JHCA(日本ヘアカラー協会)が提供しているレベルスケールを基準として説明させていただきます。
レベルスケールは段階のカラーレベルに分かれています。数字が大きいほど明るく、小さいほど黒髪に近くなります。
一般的に企業で働く際には「6〜8」までが許容範囲とされています。
業界別カラー許容範囲の目安
レベル6以下(黒髪):金融、公務員、福祉、医療、老舗メーカー、航空系
レベル7〜8(ダークブラウン);接客、事務、営業(民間企業ならほぼOK)
レベル9〜10(ミディアムブラウン);美容業界、アパレル業界、IT業界、外資系で自由な雰囲気の企業ならOK
黒髪と呼べるのはレベル6以下です。
レベル7〜8は地毛が明るい人のレベル。レベル9〜10は染めているとはっきり分かるレベルでしょう。
幅広い年齢層のお客様と接する仕事においては黒髪が求められます。
このレベルスケールの幅は、企業で働く社会人の基準ですから就活生はこの中でもより控えめなカラーが求められます。
これから黒染めをする人はレベル7程度を目指すのが無難でしょう。
元々明るい髪色だったとしても、レベル7程度であればほんのり茶色がかっている程度のため、黒染めした不自然さも減ります。
注意すべき点は、これは女性の基準だということです。
男性の場合は女性のカラー基準マイナス1〜2位に考えたほうが良いでしょう。
市販のカラー剤のカラーチャートはメーカーによって基準がまちまちなのであまりお勧めしません。
市販のものを利用する場合はJHCAのレベルスケールで表示しているものから選ぶのが無難です。
黒染めは要注意! 美容院がお勧め
ホームカラーによるダメージ
最近は市販のカラー剤でセルフカラーをする人も増えてきました。
美容院では費用が高くなるからとセルフカラーにする人は多いでしょう。
しかし、市販のカラー剤は正直に言いますとお勧めできません。
市販のカラー剤は放置時間が10分〜15分と短いものが多くなっています。
放置時間が短くて良いということは、それだけ強力なカラー剤を使用しているということです。
美容院ではもっと長い時間放置することを考えればそれよりも強力な薬剤を使用していることは明らかです。
皮膚にカラー剤がついても取れやすいように油性クリームを塗るので大丈夫、と考える方もいるでしょうが、素人判断で塗るとどうしても全てをカバーできているとは言い難いです。
これは知り合いの美容師から聞いた話なのですが、「ヘアカラー剤を扱うときは必ず手袋をするけどそれでも手が荒れる。」だそうです。
美容院で使用するカラー剤は比較的、天然系の成分など皮膚に優しいものであることが多いですが、それでも皮膚へのダメージはあるということです。
まして放置時間が短く、素人でも色持ちが良いように改善されたセルフカラー剤ならなおのずとダメージが大きいのは容易に想像できます。
黒染めでは致命的な色ムラ
セルフカラーがお勧めできない理由はもう一つあります。
それはほぼ確実に色ムラができるということです。
色ムラが出来ると染まっているところとそうでないところが出来て、ヘアカラーに統一感が無くなってしまいます。
美容師の腕はそう簡単に素人が真似できませんよね。
色ムラが出来るとやはり、見た目が悪くなってしまいます。
せっかく第一印象を良くするために黒染めしたのに、悪印象になっては損ですよね。
さらに色ムラは今後、カラーを入れ直す時にも色ムラが出来てしまう原因になります。
特に市販の「髪の色戻し」に含まれる染料はなかなか落ちにくいのでカラーが綺麗に入らなくなる原因となります。
美容師さんに相談しよう
美容師は髪のプロですから、ヘアカラーの際にも一人一人の髪色に合った薬剤を調合してくれます。
ヘアカラーの相談にも親身に乗ってくれます。
多くの美容院では地肌を保護するクリームを丁寧に塗ってくれますから髪にも肌にも優しいです。
また、その人の髪色次第では闇雲に黒染めしてしまわずに”暗髪”といって色のトーンを暗くすることによって落ち着いた印象にしてくれることもあります。
髪色に合わせてリクルートカットにしてもらうことも出来ますからお得です。
時間とお金はかかりますが、大事な髪のため、そして自信を持って就活に臨むためにもヘアカラーは美容院がお勧めです。
ローコストでカラーしてもらう裏技
「美容院で染めるのは高い……」
というのは多くの人が抱える悩みでしょう。
実は普通に美容院に行くよりも、ローコストでカラーしてもらう裏技があるのです。
それはカラーモデルとしてカラーをしてもらう方法です。
カラーモデルとは、お客様にヘアカラーをし始めたばかりの美容師アシスタントの方がカラーを施すモデルのことです。
いわば新人さんなので、正規価格よりも少し安い価格(人によっては無料のところも)でカラーしてもらうことが出来ます。
美容師アシスタントといっても美容学校などで技術を学び、模型でトレーニングを重ねている人たちです。
カラーをする際には熟練の担当者がついて見てくれますし、あまり不安になる必要はありません。
ただし新人さんですので人によっては施術内容や可能時間に制限があることもあります。
また、先輩美容師に色を見てもらうため、普通のカラーより20〜30分は時間がかかります。
カラーモデルをしたい人はminimonのような美容師マッチングサイトを利用して探してみてください。
タイミング
リクルートカラーにするのはいつが良いのでしょうか。
ヘアカラーは髪に定着して馴染むまでに一週間かかると言われています。
面接や選考の一週間前にはカラーを終えておきましょう。
また、早すぎても根元から地毛が伸びてプリンになります。
カラー持ちが2〜3ヶ月ですから3ヶ月毎には染め直すことをお勧めします。
欠かせないヘアケア
ヘアカラーが1ヶ月も持たない、という人はヘアカラー後のケアが適切でないことが多いです。
まず、ヘアカラーをした当日は美容院できちんとシャンプーされていますから、帰宅後はなるべくシャンプーをしないようにしましょう。
美容師さん曰く、当日はまだカラー剤が浸透していないため、すぐにシャンプーしてしまうと色が定着しない原因になります。
また、カラーが落ち着くまでの一週間はヘアアイロン、コテはなるべく使わないようにします。
ヘアカラー中はなるべくヘアカラー用シャンプーやトリートメントを使いましょう。
色持ちが悪い大きな理由は髪のダメージによるものです。
ヘアカラー用のシャンプーやトリートメントには、髪のダメージをケアする成分が多く含まれているため、ヘアカラーを長持ちさせやすいのです。
また、ヘアカラーも大事ですが、髪そのものをしっかりとケアすることも大切です。
ボサボサだったり傷んだ髪は不健康な印象を与えますし、だらしなく見えます。
寝る前にはきちんと髪を乾かし、ブラッシングしておくことで、朝のお手入れの時間も短くなります。
規則正しい生活や、ビタミンやミネラルを含む野菜や果物など、栄養のあるものをしっかりと食べることも髪のツヤを保つ秘訣です。
綺麗な髪で健康的な印象を与えましょう。
TPOを意識しよう
ヘアカラーは身だしなみの1つです。
ヘアカラーでおしゃれを楽しみたい人も多いでしょうが、就活ではビジネスの場にふさわしい身だしなみが求められます。
もしもレストランで金髪で派手なアクセサリーをした人が料理を持ってきたら、なんとなく不衛生な印象を抱く人が多いでしょう。
反面、アパレル店員が明るい髪色をしていたとしても華やかで好印象を抱く人が多いでしょう。
就活ではTPOに合った身だしなみが出来るかどうかが常に見られています。
自分の目指す企業に合った印象にするのはもちろんですが、新卒の就活生はその中でも控えめで素直な印象になるように心がけましょう。
一緒に働きたい、と思ってもらえる身だしなみかどうか、客観的に見てもらうと良いですね。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました(^ ^)