2020年1月、新型コロナウイルスの感染者が日本で発見されて以降、従来の就活のやり方が大きく変化しています。
対面でのやりとりができなくなったため、企業はオンラインを使っての採用プロセスへ変化を余儀なくされました。
一方、大学に通えなくなった学生はオンライン授業、対面でのサークル活動にも参加できず、ガクチカがアピールしにくいなど問題を抱えている人が多く見られます。
この記事では、新型コロナウイルスの発生で就活がどう変わったか、発生後の就活の特徴、コロナ禍での就活対策を解説していきます。
数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。
新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。
研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。
現在も、塾生がカリキュラムを消化したものの、ホワイト企業の内定を1社も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。
「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。
著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。
目次
コロナウイルスによる就活への影響
新型コロナウイルス対策で人との接触を避ける新しい方式により、コロナ禍以前の就活の在り方が通用しなくなりました。
新型コロナウイルスが就活へどのような影響を及ぼしたのか解説していきます。
企業説明会のオンライン化
コロナ禍で対面での説明会が縮小される一方、企業はオンラインでの説明会に切り替えています。
就職みらい研究所の「就職白書2021」によると、新型コロナウイルスの影響が収束しても企業説明会、インターンシップ、面接などの採用プロセスをオンラインで継続すると回答した企業は44.5%にも上ります。
新型コロナウイルス収束後もオンラインでの企業説明会が一般化する可能性は十分にあります。
参考記事:Mercer https://www.mercer.co.jp/our-thinking/consultant-column/865.html
新卒採用を控える業界も出た
新型コロナウイルスの影響で、観光、航空、ホテル・旅館の宿泊、旅行など、人の移動・集中が前提の業界は新卒採用を取りやめました。
国内はもとより、今まで活発だったインバウンド需要がないとなると経営自体も悪化。やむを得えず一部従業員を解雇した企業もあります。
それゆえコロナ禍では新卒採用の見直しも余儀なくされていました。
就活イベント・合同説明会のオンライン化とリアル開催再開
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、2020年4月の就活イベント、マイナビやリクナビの合同説明会が中止になりました。
しかし、その後はオンラインでの説明会に切り替えて開催されています。
一時は減った合同説明会ですが、2023年1月現在では新型コロナウイルスの収束を見込んで対面での開催が再開しています。オンライン同時開催も活発です。
マイナビやリクナビは現在、完全予約制にて対面での合同説明会を実施しています。
インターンシップの減少
実際の職場で就業体験ができるインターンシップも対面になるためコロナ禍で中止をする企業が増えました。
そのため、オンラインでのインターンシップに切り替わり、1dayや数日間で完結するインターンシップも登場しています。
対面式でのインターンシップは減少しているとはいえ、実施している企業もあります。気になる企業が募集をしていないか常にサイトをチェックしていきましょう。
また、インターンシップを募集している企業はマイナビ・リクナビ、dodaキャンパスのサイトで確認できる他、以下のようなサイトでも探せます。
- JEEK(ジーク)
:https://jeek.jp/ - インターンシップガイド
:https://internshipguide.jp/ - ゼロワンインターン
:https://01intern.com/
面接のオンライン化
コロナ禍のため最終面接のみ対面で行い、早期の面接はオンラインで行う企業が増えました。
株式会社ディスコが2023卒予定の大学生に行った調査によると、オンラインでの面接が77.2%に対し、対面式面接は22.8%にとどまります.
前年の調査ではオンライン面接が79.4%と、オンライン面接率は若干減少してはいますがそれでも選考初期でのオンライン面接は一般化しています。
一方、最終面接ではオンライン面接が45.8%、対面式面接が54.2%と半数を超え、最終面接だけは採用する学生に会って合否を決定する企業が多いようです。
WEB職場ツアーの実施
コロナ禍によりインターンシップや会社訪問を削減する一方で、WEBカメラを利用した職場ツアーを実施する企業も出てきました。
実際の職場には行けなくとも、WEB職場ツアーは就活生に好評です。
例えば、就活生が見たい現場などのリクエストに企業が応じる、自分が見たいところだけを見られる、といった点はオンラインならではのよさ。
、企業自体も職場に来ているかのような雰囲気を就活生に感じてもらうために見せ方の工夫をしています。
内定取り消しをする企業も一部出た
2021年8月末時点での厚生労働省の発表によると、令和3年(2021年)3月卒業で就職予定だった大学生・高等学校生のうち、内定取り消しになった人数は136人。
その中でも新型コロナウイルスの影響での内定取り消しと考えられる人数は124人と、ほとんどが新型コロナウイルスからの影響に関係しています。
多くの企業の新卒採用への意欲は減退していない
新型コロナウイルスが与えた就活への影響を見てきましたが、企業が新卒を採用したがらないわけではありません。
新型コロナウイルスにより大きなダメージを受けた企業が新卒採用の取りやめをするケースはありますが、大手企業は新卒採用を再開し始めました。
新型コロナウイルス流行前と比較すると採用予定人数は減ってはいるものの、全体的に低いわけでは決してありません。
現在の大学生にとって、新型コロナウイルスによる求人倍率の低下は極めて深刻かもしれません。
しかし、1991年~1993年頃に起きたバブル崩壊後、就職氷河期と呼ばれる就職困難な時期と比較すると求人倍率は高くなっています。
新型コロナウイルス流行後の新卒採用人数は、低いと言うより「底堅い状態」と言えるでしょう。
年 | 大卒求人倍率 |
---|---|
2000 | 0.99 |
… | … |
2017 | 1.74 |
2018 | 1.78 |
2019 | 1.88 |
2020 | 1.83 |
2021 | 1.53 |
コロナ禍の就職活動における学生の悩み
コロナ禍以前の就活方式が通用しなくなった今、就活中の学生はどのようなことに悩んでいるのでしょうか。大きく6つ解説していきます。
ガクチカでアピールできる経験が少ない
新型コロナウイルスの影響によりエントリーシートや面接で質問される「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」でアピールできる経験が少ないのは多くの学生の悩みです。
コロナ禍でステイホームを強いられ大学に通えない期間が長く、本来ならガクチカのエピソードに活かせそうなサークル活動や研究の経験ができなくなりました。
他の就活生の状況が分からない
コロナ禍で友人や周囲の就活生の状況がつかめないことにより就活の情報交換ができず不安を感じる学生が多くなりました。
オンライン上でも就活情報のやりとりは可能ですが、本当に信用できる情報か、何が自分に必要な情報かも分からず視野も狭くなりがちです。
特に初めての就活となるとなおさら不安になります。コロナ禍で友人や就活生たちとリアルに会って就活情報が交換できず、就活の流れを把握できていなかったと言う声もありました。
リアルの説明会参加ができない
リアル企業説明会に参加して企業の生の声を聞きたかった、と悩む学生もいます。オンラインとリアル説明会の大きな違いは、感じ取れる熱量や雰囲気。
オンラインは利点も多いですがリアル説明会に参加したかった学生にとってコロナ禍のオンライン一択は戸惑いでしかありません。
インターンに参加できず企業の仕事の実情がつかめない
新型コロナウイルスの影響でインターンシップの募集が少なく、仕事の実情を確かめたいと学生が不安を感じています。
インターンシップは企業で実際の仕事を体験し、企業・仕事を知る重要な機会でした。しかしコロナ禍により企業も訪問できないので自分が働きたいかを現場で判断することが困難になります。
志望はしても行ったこともない企業で働き始めるのは不安が多い状況。コロナ禍でインターンシップに参加できずに仕事の実情が分からず不安を感じる学生が増えました。
WEB面接で熱意を伝えられない
対面での面接と違い、画面上で行うWEB面接では熱意を伝えられないと多くの学生が感じています。
画面上でのやりとりはただでさえぎこちない上、WEB面接に不慣れな場合はさらにうまく自分を伝えられないと悩んでしまうでしょう。
オンラインとオフラインの2つの面接対策が必要になった
コロナ禍以前なら対面での面接対策のみでよかったものの、コロナ禍によりオンラインの面接対策も必要になりました。
オンライン面接がメインでも、最終面接は対面で行う企業が半数以上だからです。
一方式の面接でもコツやポイントの対策で時間を要しますが、コロナ禍の就活生は2つの面接方式の準備をせねばならず負担が大きくなっています。
企業が見ているガクチカのポイント
コロナ禍の就活における学生の悩みで「ガクチカでアピールできる経験が少ない」を先述しました。しかし、本当にアピールできるガクチカはないのでしょうか?
コロナ禍の影響によりインターンシップやリアルなサークル活動ができずガクチカがないと悩む学生は多いです。
注意点は学生が考えるガクチカと、企業が見ているガクチカのポイントが異なるということ。ここからは企業が見ているガクチカのポイントを解説していきます。
人柄
企業が学生のガクチカで評価する一番のポイントは、経験の大きさではなく人柄・人物像です。
株式会社リクルートの就活みらい研究所が発表した「就職白書2022年」によると、企業と学生との間でガクチカのポイントにギャップがあることが分かりました。
- 【企業が採用基準で重視する項目】
1. 人柄 (94.5%)
2. 自社・企業への熱意(80.7%)
3. 今後の可能性(68.7%)
- 【学生が面接等でアピールする項目】
1. アルバイト経験 (51.4%)
2. 人柄 (36.1%)
3. 所属クラブ・サークル(26.0%)
このデータから分かるように、企業がガクチカを通してみるのは学生の人柄です。
「どのようなことに着目し、どう考え、どう行動し、何を学んだか」がポイントとなるので、特別な経験がなくても企業評価には影響しません。
自社への熱意
先述のデータの通り「自社への熱意があるか」もガクチカから汲み取られています。
企業への熱意を伝えるためには、企業研究を十分に行い、企業への熱意に繋がる自らの経験を絡めて語ることができれば、特別なエピソードはいりません。
将来への可能性
将来の可能性は、新卒生が採用される特権とも言えます。一般的な大学生は就職して就業した経験がないので、企業はガクチカから将来性を判断しています。
将来の可能性を表現するには、まず企業のビジョン・目標を確認しましょう。そこから企業のビジョンを叶えることに繋がるエピソードを発見していきます。
コロナ禍で行った自宅での学習・研究も、企業の将来的ビジョンとリンクするものはガクチカに活用してみて下さい。
ガクチカが作りにくい環境でガクチカを作るコツ
コロナ禍でガクチカが作れないと悩む学生は多いですが、企業目線で考えると様々なことがガクチカになることを述べてきました。
ここからはコロナ禍でガクチカの作り方を解説していきます。
専攻した学業をエピソードにする
学生は本業が学業なので、ガクチカエピソードが学業でも全く問題ありません。コロナ禍で専攻している学業に打ち込んでいることを述べ、どのようなことを学び、どのように仕事へ活かしていけるかを伝えていきましょう。
また、「履修履歴データベース」というサービスを用い、履修科目や成績を選考利用に同意した学生の学業データから採用活動を行う企業も増えています。
企業も新型コロナウイルスの影響で就活生がガクチカで悩んでいるのも分かっていますし、学業ガクチカはまっとうなエピソードです。
ガクチカの書き方についてはこちらの記事をご覧ください。
ガクチカの見つけ方・書き方(例文付き)
資格取得をしてみる
コロナ禍のステイホームを活かして自宅で資格取得を目指すとガクチカのエピソードに繋がります。仕事で使える資格や難関資格に挑戦するとよいでしょう。
応募企業に関連する資格がベストではありますが、着目すべきはどの資格を取得したかより、取得するためにどう行動したかです。
コロナ禍で資格取得するため計画を立てて実行し振り返る、そしてまた改善点を見つけて計画し直し行動した。
このように努力しながら取り組んでいる姿勢をアピールすると、評価されるガクチカを作れます。
趣味をネタするのも手
目標を立てて取り組んだ趣味であればガクチカエピソードになります。例えば、WEBサイト作成、英会話、スポーツ競技、読書など。
目標に向かっての進め方や計画性などをアピールでき、趣味の内容を通して人間性も見えるガクチカを作れます。
注意点は、あまりにマニアックな趣味でアピールすることです。企業に受け入れられない可能性もあるので場をわきまえて考えていきましょう。
モチベーショングラフを作って検討する
先述した3つのコツでも思いつかないときは、モチベーショングラフを作ってガクチカエピソードを見つけてみましょう。
このグラフは自分の人生を振り返り、モチベーションが高いとき・低いときを客観的にみることで、自分の価値観・自己分析に繋がります。
モチベーションが高いときは何をしていたか、そこから学んだことは何かといったエピソードはガクチカとして使用可能。
自分が重要だと感じる価値観と出会ったときモチベーションが高くなるので、企業で仕事をするとき、その価値観が発揮できることを絡ませて書くと効果的です。
書き方は以下の通り。
- 1. グラフの縦はモチベーション、横は時系列を表す
2. モチベーションが高くなったとき・低くなった時の出来事を書く
3. 点と点を線でつなぐ
3. モチベーションが高いときの自分の考え・行動を書く
4. 見えてきた自分の価値観・学んだことを書き出す
このグラフから作成できるガクチカは「ドラマを使った英会話オンラインサークルの発足」。
価値観は「同じことを繰り返しながら新しいことを始めて発展させる」こと。
学んだことは「諦めず、できることにチャレンジする」。
ここまで深掘りできると、事務職から営業・開発・企画など幅広い職種に対応できるガクチカができます。
例を参考にあなたのモチベーショングラフを作り上げてみましょう。
コロナ禍の就活にはメリットもある
コロナ禍で就活がオンライン中心に切り替わったことへのよい影響も多くあります。コロナ禍以前の就活では実現できなかったメリットを見ていきましょう。
交通費がかからない
コロナ禍以前の就活では、度重なる面接や合同説明会でかさむ交通費は大学生にとって大きな出費でした。
しかしコロナ禍で面接や合同説明会がオンライン化した影響により、痛手だった交通費がほぼ不要になったことはメリットと言えます。
先述の株式会社リクルートみらい研究所「就職白書2022」によると、コロナ禍の2022年卒が使った交通費を2020年卒と比較すると平均で約65%減少。
出費削減はコロナ禍で就活がオンライン化したよい影響です。
時間が節約できる
コロナ禍によるオンライン化の影響により移動時間が節約できるようになりました。コロナ禍以前の就活ですと面接や説明会では会社訪問が必要だったので移動だけで丸一日使うこともありました。
しかし、コロナ禍でオンラインへと切り替わったことで自宅にいながらも一瞬で企業に接続でき、終了すればすぐに自分の空間に戻れます。
移動に伴う疲労もなく、自室で行える快適さもコロナ禍におけるオンライン化のメリットです。
地方在住でもチャンスが増えた
このような就活がオンライン化した影響により地方在住の就活生が大都市圏の企業へ挑戦するチャンスが増えています。
これまで地方の就活生は交通費や移動時間、宿泊費の問題で、首都圏の企業を就職対象にできないことがありました。
しかし、コロナ禍で就活のオンライン化に伴い、このような課題がなくなったことで地方の就活生の幅広い企業選びに影響を与えています。
反対に首都圏の就活生が地方の企業を視野に入れる等、企業と就活生の理的距離は関係なくなりました。
コロナ禍の就活ならではのありがちな後悔
新型コロナウイルスの影響により新しい就活方式になって約3年。コロナ禍で就活が変化し、就活生は手探りで活動をしています。それゆえ後悔も多いもの。
コロナ禍の就活で2022年卒の学生が感じた後悔を挙げていきますので、これらを糧とし後悔のない就活にして下さい。
就職の流れを把握しておくべきった
コロナ禍で就活生の友人や他の就活生との情報交換ができずに、就活の流れが分からなかったという後悔です。
自分だけで調べていても情報収集には限界があります。自身の就活に影響を与える情報・教えてくれる人がいないと、知らないということを知らない状態で気付いた時には望していた企業の選考が終了している事態にもなりかねません。
一方で、インターンの開始時期や業界別の選考時期などを含めた就活全体の流れやスケジュールを知っておけば選考の時期を逃す事はなくなります。
就活の流れや全体的なスケジュールは以下の記事をご確認ください。
24年卒の就活スケジュール
WEB面接の対策をしておくべきだった
オンライン面接への対応が遅れ、画面越しでの感覚がつかめずに面接で十分伝えられなかった学生からの後悔です。
オンライン授業などで画面上でのコミュニケーションには慣れていると思いがちですが、通常のやりとりと面接で面接の場で面接官に自身の魅力を伝える事は別物です。
また、画面上では慣れない相手の反応も分かりにくいこともあります。カメラを見て話すか、面接官の目を見て話すかなど、WEB面接と対面面接ではマナーも異なるので、後述するオンライン面接用の準備でしっかり確認しておきましょう。
対面面接の対策が不十分だった
先ほどとは逆にWEB面接に慣れてしまい、対面での面接対策が不十分だったと後悔する就活生も多いです。
WEB面接と対面面接では面接の雰囲気が全く違う上、マナー・受け方のポイントが異なります。近年、対面で行う面接は最終面接であるケースが半数と就活でも影響が大きい場面です。
こちらの記事を参考に対面面接を成功させましょう。
対面面接の練習方法、ひとりで練習できる無料アプリ
エントリーを早めにすべきだった
知らなかったがゆえに志望企業のエントリーの時期を逃してしまい選考を受けられず、後悔する就活生は毎年発生します。
そのため、少しでも興味がある企業はリストアップしておき、リスト化した各社の採用サイトは定期的に確認しておきましょう。
そしてエントリーに関する情報が公開されたらすぐに申し込む事で、申し込み忘れを防ぐ事は欠かせません。
オンライン面接用に準備はしておこう
コロナ禍ではまだまだオンラインでの面接が主流です。後悔のない就活のためにもオンライン面接用の基本的な準備を解説していきます。
アプリの操作を把握しておく
ZoomやSkypeなど面接で使うツールがオンライン接続できているか、問題なく使えるかをチェックしておきましょう。
WEB面接ツールには、利用登録やインストールが必要なものもあります。
面接を受ける企業から指定されたツールは事前に操作確認をして慣れておき、当日に使えないことがないようにしておきましょう。
WEBカメラでどのように写っているか確認
通常、人と話すときは相手の目を見ますがWEB面接はパソコンやスマホのカメラを見て話します。
画面上で面接官の目を見て話すと、相手からは伏し目で画面の下方を見ている、見下ろされている印象を与えマイナス要素になってしまいます。
また、背景にも気を付けましょう。加工背景ではなく白い背景がベストです。モノが写り込んでいないか、逆光で顔が暗く見えないかをテスト撮影で確認しておいてください。
こちらの記事も参考になります。
WEB面接に最適な背景4選
アプリを使い家族や友人と話してみる
実際の面接と同じセッティングをして、面接アプリで家族や友人と話してみましょう。可能なら面接練習に付き合ってもらうとWEB面接の完成度は高まります。
その際に、以下のような見たとき・話した時の印象を教えてもらいましょう。
- 明るい表情でリアクションが分かりやすいか
- ハキハキした声で聞き取りやすいか
- 背景や照明の明るさに問題がないか
少し照れくさいかもしれませんが、コロナ禍の就活練習で頼りになるのは家族や友人。あなたの応援団として協力してもらいましょう。
通信環境が整っているか確認
いくらWEB面接の機会があっても通信環境が悪いと映像や音声が途切れて集中できません。面接当日までには通信環境を確認し、安心して面接できるようにしましょう。
通信環境は自宅・学校・公共施設によって異なります。ノイズのない、静かで面接に集中しやすい場所で受けるようにし、同じ環境で面接練習をしてみて下さい。
最後に、オンライン面接のやり方の詳細はこちらでご覧いただけます。
WEB面接のやり方、印象アップのコツ
コロナ禍でも就活支援サービスはある
新型コロナウイルスもほぼ収束に向かいつつありますが、コロナ禍で発生前よりも就活情報がやや入手しにくくなっていることは変わりありません。
コロナ禍の影響を受けた就活生をサポートする民間企業があるので、就活に活用してくとよいでしょう。ここからはコロナ禍でも就活支援をする企業を紹介していきます。
就活エージェント
就活エージェントとは専任の担当者が電話や対面・オンラインを用い、エージェントに登録している企業を就活生に斡旋してくれるサービスです。
コロナ禍の影響で情報入手が難しくなった就活を、企業への内定へ向けてサポートしてくれます。
就活エージェントは基本的に無料で利用できますが、無料だからといってサポートが雑というわけではありません。
専任の就活アドバイザーは自分の評価にもつながるので就活生を真剣にサポートしてくれます。下記のような就活エージェントがあるので活用してみるのもよいでしょう。
就活塾
就活塾とは就活のテクニックを有料で支援している企業です。
内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーをはじめとする、対面・オンラインの両方を提供している塾もあり地方在住の就活生も質の高い就活指導を受けられます。
業界の専門的知識を持ち、生徒指導の経験が豊富なプロの就活講師が就活生一人ひとりに適切な指摘や指導をするのでサポート内容が充実しているのが特徴。
就活生を志望企業の入社に導く等、優良な塾は実績も豊富です。それゆえ就活塾は選び方が重要になってきます。
就活相談は初回無料で行っている塾も多いので、どの塾と相性がよさそうか試してみるのもおすすめです。
大手就活塾の特徴はこちらでご確認ください。
おすすめの大手就活塾8選
このページのまとめ
この記事では、新型コロナウイルスの影響で就活がどう変わったか、現状と就活対策をお伝えしていきました。いかがでしたでしょうか?
最後に今回の記事、コロナ禍の就活とオンライン選考対策のまとめです。
- コロナ禍で就活がオンライン化した
- 初期面接はオンライン、最終面接は対面で行う企業が半数以上
- 企業は新卒採用へ意欲あり
- ガクチカで評価されるのは「人柄・熱意・将来性」、学業エピソードで問題ない
- 就活のオンライン化により場所を超え企業選択の幅が広がった
- 企業の就活スケジュールを把握しておく
- オンライン面接ツールに慣れておき、面接練習に協力してもらう
- オンラインと対面の面接対策をしておく
コロナ禍以前の就活が通用しなくなったものの、オンライン化などの対策法を知っていればコロナ禍の就活も有利に働くことが分かりましたね。
いつの時代も大事なのは変化に適応していくことです。新型コロナウイルスも収束に向かっているので前向きに就活を進めて行ってください。
この記事をきっかけにコロナ禍でも万全に対策でき、自信を持って就活できるよう応援しています!