インターンの面接でよくある質問と志望動機の回答例を紹介

インターンの面接でよく聞かれる質問と回答例
  • 「インターンの面接を受けることになったけど、どんな質問をされるの?」
  • 「当日までに準備することや、回答の仕方を知りたい」

このような悩みを抱えている大学生も多いのではないでしょうか。

インターンの面接では、よく聞かれる質問のパターンがあります。

事前に質問の傾向を知っておくことで、適切な回答を準備でき、通過する可能性を高めることが可能です。

そこで今回はインターン面接と採用面接の違いを始め、よく聞かれる質問や面接のマナーについて解説します。

最後まで目を通せば、自己PR・志望動機の回答例や落ちる人の特徴までわかります。

この記事を書いた人:竹内健登

就活塾ホワイトアカデミー校長。デロイトトーマツグループの人材戦略コンサルタントを経て現在は就活コンサルタントとして活躍。

数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。

新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。

子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。

現在も、塾生がカリキュラムを消化したものの、ホワイト企業の内定を1社も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。

「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。

著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。

 

インターンシップの面接と採用面接の違い

面接する女性

そもそもインターンと本選考の面接は目的が異なります。

それぞれの目的の違いを知ることで、準備すべき回答やアピールポイントがわかります。

順番に見ていきましょう。

インターンシップの面接

インターンシップの面接では、職場体験を通じて、優秀な学生をチェックしておくことを目的としています。

採用面接のように長期雇用が前提ではないので、短期的な視点で質問されるケースが多いです。

例えば下記のように、インターンに関わる内容や学生自身についての質問などです。

  • インターンの志望動機
  • インターンで経験したいこと
  • どのような大学生活を送っているか

ただし、インターンの面接でも言葉遣いやマナー、コミュニケーション力などはチェックされています。

採用面接

本選考の採用面接では、自社にマッチした就活生かどうか見極めることを目的としています。

なぜなら「入社後に長期的に活躍してくれそうか」「すぐに辞めなさそうか」を知りたいからです。

そのため、次のように会社の方針や業務内容に合うかどうかを確認する質問が一般的です。

  • 志望動機・自己PRの深堀り
  • キャリアプラン
  • 仕事で成し遂げたいこと

採用面接の練習は、3~4月の時期から始めておくとスムーズに受け答えしやすくなります。

下記の記事では採用面接の練習をしたいと考えている学生に向けて、面接対策アプリやチェックポイントを紹介しています。

就活面接の練習方法を大公開!一人で練習できる面接対策アプリも紹介

企業からインターンシップの面接でよく聞かれる質問

面接官の男性

ここからは、インターンの面接でよく聞かれる質問について解説します。

事前にどのような質問をされるのか知っておくことで、適切な回答を準備でき、採用される可能性が高まるでしょう。

特に重要な志望動機と自己PRについては後述します。

「インターン面接でうまく答えられるかわからなくて不安」と悩んでいる学生の方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.インターンの志望動機

1つ目はインターンの志望動機に関する質問です。

インターンになぜ応募したのか、応募して何をしたいのか、志望した理由などを問われます。

面接官が学生の人柄や、自社の業務内容に対する熱意を知るためです。

例えば下記のような質問が挙げられます。

  • インターンに応募したのはなぜですか
  • インターンに参加して行いたいことはなんですか
  • 弊社のインターンのどこに興味がありますか

説得力のある志望動機にするためには、サークルや研究室、課外活動などで経験したエピソードを盛り込みましょう。

「このような経験をしてこういうことに興味を持ったからインターンに応募した」のように回答することで、あなたの個性やスキルも伝わりやすくなります。

なお、志望動機の具体的な答え方は記事の後半で解説していますので、ぜひチェックしてみてください。

2.ガクチカ

ガクチカもインターンの面接でよく質問されることの一つです。

面接官は学生時代に力を入れたこと、入れていることについて質問し、学生の強みや資質を知ろうとしているからです。

次のような質問をされると思っておきましょう。

  • 大学生活で最も力を入れて取り組んできたことを教えてください
  • その取り組みにおける目標や、目標を設定した理由を教えてください
  • 取り組みのなかで起きた困難をどのように乗り超えましたか

ガクチカに関する質問をされたときは、「その取り組みをした理由」や「なにが大変だったか」などを説明できるようにしましょう。

また最終的に得られた学びや価値観などを盛り込むことで、あなたの成長もアピールでき、回答に説得力を持たせられます。

3.専攻内容

3つ目は大学の専攻内容についての質問です。

大学で専攻している内容について質問することで、下記のことを知りたいためです。

  • どのような分野について知見を持っている
  • 企業の内容と関連性があるか

例えばインターンの面接では、次のような質問が挙げられます。

  • ○○学科在籍とのことですが、どのような研究をしていますか
  • 研究や勉強を進めるうえで困難なことはありましたか
  • その分野を通して身につけたことを、弊社の業務にどう活かせますか

これまで大学で学習した内容をあらためて振り返り、企業の業務内容と関連付けて説明できるようにしましょう。

4.趣味

インターンの面接では、学生自身の趣味についても質問されるケースがあります。

学生の人となりや、興味を持って能力を発揮しているものがあるかを確認したいからです。

  • 長期間取り組み続けている趣味はありますか
  • ○○をやっていて良かったと思ったことは何ですか
  • ○○を好きになったきっかけは何ですか

趣味を聞かれたときは印象を良くする回答を考えるよりも、あなたらしさを前面に出した答え方がおすすめです。

また「いつから始めて、どれくらい続けているか」がわかるように回答すると、「好きなものに打ち込める人」という印象を与えやすくなります。

5.長所と短所

5つ目のインターン面接でよくある質問は、長所と短所についてです。

学生の性格や人柄を知ろうとしているのはもちろん、「客観的に自己分析ができているか」も注目されています。

自分の短所を理解している学生なら弱みを克服しやすく、長所を知っているなら仕事で能力を発揮しやすいからです。

下記のような質問をされることが多いため、回答を準備しておきましょう。

  • あなたの長所・短所はなんですか
  • ○○が長所・短所といえるエピソードはありますか
  • 長所をどのように仕事に活かしたいですか

面接で長所・短所を回答する際は、できるだけインターン先の業務に活かせるものを選びましょう。

例えば「思いやりがある」「責任感が強い」といった長所なら、企業内で仕事をしているときのイメージを持ってもらいやすくなります。

6.アルバイト

アルバイトをしている大学生の場合、インターンの面接で質問されることがあります。

面接官は学生が日々関わっている仕事や業界、関わることで得られた経験や考え方について知りたいからです。

次のような質問をされることが一般的です。

  • そのアルバイトを選んだ理由は何ですか
  • アルバイトで役に立った経験について教えてください
  • アルバイトを通じて学んだことはありますか

アルバイトについて回答するときは「こんな問題が起きて、このように考え、こんな行動をとった」とプロセスが伝わるようにしましょう。

例えば「女性のお客様を増やすため、SNS上でどのような料理が好まれているか分析し、新メニューを提案した」などです。

7.自己PR

7つ目のインターンの面接でよくある質問は、自己PRになります。

企業はインターン生として採用するにあたり、学生の特徴や強みを知って業務とマッチするか確認したいからです。

例えば下記のような質問をされることが多いです。

  • あなたの強みを教えてください
  • ○○をする際に心がけていたことはありますか?
  • ○○をどうやって改善したのか教えてください

自己PRを話すときのポイントは、根拠となるエピソードを盛り込むことです。

また「どのような結果を出したか」を伝えるときに数字を用いると、より説得力を高められます。

インターン面接で聞かれる自己PRの具体的な作り方や回答例は、記事の後半で解説しています。

「自分一人ではなかなか思いつかない」と悩んでいる方は、ぜひあわせてご覧ください。

選考結果を左右する効果的な逆質問の仕方

逆質問する女性の就活生

インターンの面接では、最後に「なにか質問はありますか?」と逆質問をされることも多いです。

なぜなら、面接官は大学生の積極性や熱意を知りたいからです。

積極的に逆質問をすることで「どうしてもここで経験を積みたい!」という熱意が伝わり、印象アップにつながる可能性が高まります。

それではどのような逆質問があるのか、1つずつ見ていきましょう。

1.仕事の魅力を問う質問

1つ目は仕事の魅力を問う質問です。

仕事についてどのような箇所に魅力を持っているかを質問することで、ポジティブなイメージを持とうとしていることをアピールしやすくなります。

例えば下記のような質問が挙げられます。

  • 〇〇部門でやりがいを感じるのはどのようなときか教えていただけますか
  • 今までで最も印象に残っている仕事をお聞きしたいです
  • 日々の業務の中で効率的に仕事をこなすために、意識されていることはありますか

仕事の魅力を確認することは、あなたがインターン生として活き活きと働けるかどうかにも関わります。

高いモチベーションを持って取り組めるようにするためにも、できるだけ面接では逆質問を用意しておきましょう。

2.社風について問う質問

社風について問う質問も、インターンの面接ではおすすめです。

社風を理解しようとする姿勢をアピールできるため、インターンシップに意欲的な学生だと思われる可能性が高まります。

例えば下記のような質問をしてみましょう。

  • 御社は部署間の連携を大切にされていると伺いましたが、他部署間での交流や食事会等も頻繁に行われますか
  • ○○さん(面接官の名前)が入社前後でギャップを感じたことがあればお聞きしたいです
  • 社内では上司と部下の間でどのように呼び合っていますか

社風に関する逆質問を用意するときは、企業のホームページや採用情報を隅々までチェックすることが大切です。

またOBやOGに話を聞く機会を作り、事前に職場の雰囲気をある程度掴んでおくと質問を作りやすくなります。

3.スキルが役立つか問う質問

3つ目はこれまでに培ったスキルが役立つかを問う質問です。

自分が学んできた内容や、これまでに得た経験を業務に役立てられるかをアピールできます。

次のような質問がおすすめです。

  • 私は大学で〇〇の研究について専攻しています。御社は〇〇分野で業界をリードしていますが、私の研究も業務に役立てることはできますか
  • 私は〇〇の資格を取得しております。御社では〇〇の資格を持った社員の方が在籍されているようですが、その方はご活躍されていますか
  • ○○の資格を保有している社員の方に対して、御社が期待されている役割を教えていただきたいです

また仕事で役立つスキルかどうかを判断するには、「インターン先の企業でどんな社員が活躍しているか」を聞いてみることも一つの手です。

4.業務の苦労について問う質問

業務の苦労について問う質問も、インターン面接の逆質問としておすすめです。

「仕事をするうえで苦労することについて、先に理解しておこう」という姿勢を示せるため、志望意欲を理解してもらいやすくなります。

例えば下記のような質問が挙げられます。

  • 御社の〇〇事業に強く興味を持っているのですが、〇〇さんが携わる中で最も苦労されたことを教えていただけますか
  • ○○部門の業務で、事前に知っておいたほうが良い大変な仕事はありますか
  • 業務の困難を乗り越えたことで、心がけるようにされていることがあれば教えていただきたいです

苦労したことを質問するのはマイナスなイメージがあるかもしれませんが、仕事に困難はつきものです。

インターン生として頑張りたい覚悟を示すためにも、ぜひ逆質問に取り入れてみましょう。

面接の流れ

説明する女性

インターン面接の流れを知っておくことで、落ち着いて普段通りに振る舞いやすくなります。

インターンの面接は、下記の順番で行われることが一般的です。

  1. 入室
  2. 自己紹介
  3. 自己PR
  4. 志望動機
  5. 面接官からの質問
  6. 逆質問
  7. 退室

面接が始まる30分前には、会場付近に到着しておきましょう。

またグループ面接の場合は、なるべく他の学生に話しかけておくと、緊張を和らげることができます。

続けてインターン面接時の服装や入室・退室のマナーについて解説しますので、ぜひあわせてチェックしてみてください。

最低限押さえたい面談時のマナー

お辞儀する女性

インターンの面接を受ける際は、基本的なマナーを知っておくことが重要です。

社会人としてのマナーを実践できていれば、「仕事もちゃんとしてくれそうだな」と好印象を持ってもらえる可能性が高まります。

どのようなマナーが必要なのか、順番に見ていきましょう。

1.服装・身だしなみ

1つ目のインターン面接のマナーは、服装や身だしなみです。

服装は黒・紺・濃いグレーなどのリクルートスーツを着用することが一般的です。

もし「服装自由」と言われたときは、ジャケットやブラウス、パンツのようなオフィスカジュアルをおすすめします。

また面接前は髪型がボサボサになっていないか、寝ぐせがついていないかなどもチェックしましょう。

2.言葉遣い

インターンの面接にふさわしい言葉遣いで話すことも、大切なマナーです。

例えば普段使っている話し言葉を、次のように言い換えて使えるようにしておくことが大切です。

  • 大丈夫です→問題ございません
  • 了解です→承知しました
  • すみません→申し訳ありません、失礼いたしました

あらためて尊敬語や謙譲語について勉強し、間違った日本語を使わないようにしましょう。

3.入室時

3つ目はインターン面接の入室時のマナーです。

入室する際は下記の流れで進めましょう。

①ドアを3回ノックする

「どうぞ」と声がしたら「失礼いたします」と返してドアを開けましょう。

グループ面接で前の人に続いて入る場合、ノックする必要はありません。

②入室してドアを閉める

入室後はドアの方を向き、片手でドアを閉めましょう。

後ろ手で閉めると失礼な印象になるため、注意が必要です。

③面接官を真っ直ぐ見てお辞儀をする

面接官の方を向いて「よろしくお願いいたします」と言い、30度の角度になるようにお辞儀をしましょう。

④椅子の横に立つ

椅子の横まで歩き、真っ直ぐに立ちます。

名前を名乗るよう促されたら、「○○大学○○学部の○○と申します。本日はよろしくお願いいたします」と言ってお辞儀をします。

⑤着席する

面接官に「どうぞ」と言われたら「失礼いたします」と返し、お辞儀をして椅子に座りましょう。

バッグは椅子の横に置いて問題ありません。

4.退室時

インターンの面接が終わって退室するときも、マナーが見られているので注意しましょう。

退室時は下記の流れで進めます。

①椅子から立ち上がり、お礼をする

面接後は椅子から立ち上がり、「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました」とお礼を述べましょう

その後、面接官に向かって45度の深いお辞儀をします。

②ドアの前に立ち、お辞儀をする

ドアの前まできたら面接官の方へ向き直り、「失礼いたします」と言いましょう。

45度の角度で深くお辞儀をし、顔を上げたときに面接官と目を合わせます。

③ドアを開けて退室する

ドアを開けて部屋から出たら、大きな音を立てないようにドアを閉めます。

退室時は面接が終わって緊張が抜けやすいタイミングでもあるので、最後まで姿勢を正して行うことが大切です。

5.お礼メール

お礼メールは必ずしも送る必要はありませんが、送ると企業の方に好印象を与えられます。

お礼メールのおかげで選考が通過することもあるので、企業の方と関わったら常にお礼メールを送ることを習慣にしておくことをお勧めします。

お礼メールは以下のように書きましょう。

件名:◯月◯日 インターンシップ面接のお礼
◯◯株式会社
◯◯部◯◯担当 ◯◯様

お世話になっております。
◯◯大学の◯◯です。
本日は面接の機会をいただきまして、誠にありがとうございました。

~~~~~(ここに面接での学びやインターンへの意気込みを書く)~~~~~

今後ともよろしくお願い申し上げます。
—————————-
〇〇 〇〇
◯◯大学 ◯◯学部 ◯◯学科
電話:080-0000-0000 
メールアドレス:~~~~~~
—————————-

コラム:オンライン面接特有のマナーもある

インターンの面接をオンラインで行う場合も、特有のマナーがあります。

まずオンライン面接が始まる前までに、下記のことを確認しておきましょう。

  • 通信環境が問題ないか確認する
  • パソコンの背景は白色・薄い色の壁かカーテンにする
  • 自宅やホテルなど、静かな環境に移動する

またインターンの面接開始後は、次のことに注意する必要があります。

  • 大きめの声で相手に伝わっているか確認しながら話す
  • 相槌などリアクションをとる
  • カメラ目線で話す
  • カメラに上半身が映るように姿勢を正す

オンライン面接の流れやマナーについては、下記の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

Web面接の流れやマナーとは?印象アップのコツも紹介

インターンの面接用に自己PRを作るフレームワーク

ノートにメモする人

インターンの面接に向けて自己PRを準備するときは、下記のフレームワークを活用すると便利です。

  1. 強みの結論
  2. 強みの原点
  3. 強みの事例
  4. 強みの結果と貢献
  5. 強みの活かし方

構成を一から自分で練る手間を省けるうえ、説得力のある回答が作れるようになります。

インターンの面接用の自己PRのフレームワークについて、1つずつ見ていきましょう。

1.強みの結論

まずは端的に結論を述べ、これからどのような方向で話をしていくのかを理解してもらいましょう。

「私の強みは突破力があることです」などと一言で簡潔に述べて構いませんが、醸し出している雰囲気とあまりにズレていると後でかなり突っ込まれるので、注意が必要です。

2.強みの原点

次に、その強みが培われたきっかけについて話しましょう。

「営業のインターンでの飛び込み営業を通し、突破力が培われました。」など、こちらも端的に述べて構いません。

ただし、この後で強みの事例を説明していくので、さほど成果の出ていないエピソードは避けるようにしてください。

3.強みの事例

強みの原点を述べたら、続けてその具体的な事例を話していきましょう。

ここが一番メインの内容になるので、状況を理解してもらえるようにある程度詳しく話した方が良いです。

例「当初は営業力が低く、なかなか契約を取れませんでしたが、何度も営業を重ねていくうちに次第にコツを掴んでいきました。」

4.強みの結果と貢献

ここまでのエピソードのまとめとして、その強みを発揮した結果、どのような成果を出せたのかや何に貢献したのかを話しましょう。

例「その結果、インターン生の中で最も契約を取れるようになり、チームの売上に貢献することができました。」

5.強みの活かし方

最後に、その強みをインターンでどのように活かせるのかを話して、この質問への答えを締めます。

ここまで話してきたエピソードや強みの内容とずれないように気をつけましょう。

例「貴社のインターンでも、私の突破力を活かし、失敗を恐れずに様々なミッションに挑戦していきたいと考えています。」

評価される自己PRの一例

上記1~5の手順で作成した自己PRの例文をご紹介するので、参考にしてみてください。

結論:私の強みは責任感があることです。

原点:この強みは学園祭実行委員会で責任者を務める中で形成されました。

事例:学園祭実行委員会では、本番から逆算し、決められたタイムスケジュールの中で様々なタスクをこなしていく必要がありました。関わる方が多く、進捗を確認するのは大変でしたが、期限を守らないと全体の進行に影響するという強い責任感を持ち、それぞれのプロジェクトの進捗状況を常にチェックしていました。

結果と貢献:その結果、どのプロジェクトも恙無く進行し、本番までにやるべきことをきっちりと実行に移せた結果、万全な状態で本番を迎えられました。

活かし方:インターンでも、私の責任感を存分に発揮し、最終日に最高のプレゼンテーションをできるようにチームで協力して準備を進めていきたいと考えています。

インターンの面接での志望動機の答え方

紹介する女性

インターンの面接で志望動機を答えるときは、PREP法を使いましょう。

PREP法とは下記4つの要素から成り立つ文章の構成方法です。

  1. 結論
  2. 根拠
  3. 事例
  4. 結果

志望企業に関係のある内容を盛り込みながら結論に導けるため、説得力のある志望動機を作成しやすくなります。

PREP法を覚えておけば、入社後もプレゼンテーションや商談など、さまざまな場面で役立てることが可能です。

1つずつ見ていきましょう。

1.結論

まずは「企業のインターンになぜ志望したのか」という結論を述べましょう。

以下のように話すと、端的に結論が伝わりやすいです。

「貴社の〇〇に興味を持っており、△△部門の業務について□□を知りたいと考え、志望しました。」

2.根拠

次に、なぜそのような結論を考えるに至ったのかという根拠を提示しましょう。

そうすると、ロジカルな思考回路を持っていると伝わり、高評価を得やすいです。

以下のように話すと良いでしょう。

「私は××を通して☆☆といつも関わっており、◆◆事業に興味を持ちました。」

3.事例

次に、その会社で行なっている事例に触れ、志望内容を明確に話しましょう。

以下のように話すと志望内容を具体的に伝えやすいです。

「貴社は◆◆事業において※※を解決しており、私が興味を持っている〇〇にも携われるのではないかと考えています。」

4.結果

最後に再度結論を伝えることで、自分の志望動機を再認識してもらえるようにしましょう。

以下のように話すと結論を相手の印象に残しやすいです。

「そのため、貴社の◆◆事業でのインターンで□□を経験したいと考えています。」

評価される志望動機の一例

ここまでのまとめとして、上記1~4の手順で作成した志望動機の例をご紹介します。

以下の例は信販会社にエントリーすることを想定して作成したものです。

結論

貴社のビジョンである「キャッシュレス決済の普及を通じて取引をより便利にする」という方針に興味を持っており、そのビジョンに基づいて、法人営業部門では実際にはどのようにクレジットカード決済対応端末を普及させているのかについて知りたいと考え、志望しました。

根拠

私はカフェでのアルバイトを通していつもレジ打ちを行なっていますが、現金での決済のみに対応しているため、手持ちのないお客様が商品を買えずに帰っていく姿を幾度となく見てきました。そのため、現金がなくても商品が買えるようにクレジットカードにも対応すれば良いのにという思いを抱き、クレジットカードの普及に興味を持ちました。

事例

貴社はクレジットカード事業において、決済を簡単かつスピーディーにすることを実現されており、現金がなくても決済ができる世の中を築いていくことに携われるのではないかと考えています。

結果

そのため、法人営業部門でのインターンを通し、どのように営業すれば、クレジットカード決済対応端末を導入してもらえるのかについて知りたいと考えています。

このように、PREPを骨格として肉付けしていくと、非常に分かりやすく志望動機を話せます。

面接前の事前準備のチェックリスト

ファイルを持つ女性

インターンの面接日までに事前準備しておくと良いことを、下記の通りまとめました。

項目名詳細
服装に問題はないか

服装が黒・紺・濃いグレーのリクルートスーツか、オフィスカジュアルの格好をしていること

身だしなみに問題はないか
  • シャツやブラウスにシワがないこと
  • 髪はきちんとまとめられていて、寝ぐせなどがないこと
企業のビジネスを調べたか事業内容や企業理念、強みなどを理解していること
よくされる質問に対する回答を用意したかガクチカ・趣味・長所短所などについて、論理的に話せること
ガクチカが話せるようになったか大学生活で力を折れた取り組みや、目標を説明できること
専攻内容が話せるようになったか専攻分野の知見や、インターン企業の業務との関連性を説明できること
趣味が話せるようになったか趣味を始めたきっかけや、続けている期間などを説明できること
長所・短所が話せるようになったか長所を発揮したり短所を克服したりしたエピソードを説明できること
自己PRができるようになったか自分の強みを「結論→原点→事例→結果→活かし方」の順で説明できること
志望動機が話せるようになったか志望動機を「結論→根拠→事例→結論」の順で説明できること
逆質問は用意したか仕事の魅力・社風・業務の苦労などに関する質問を5つ用意していること
入室・退室時のマナーは身についているか入室時・退室時の流れやお辞儀の仕方などが身についていること
尊敬語や謙譲語を使えるようになったか失礼いたします、問題ございませんなどの面接で必要な敬語が使えること
インターン面接を行う企業の場所や日程はわかっているか会社の所在地や移動手段、連絡先、日程を確認していること
履歴書やエントリーシートに記入漏れや誤字脱字はないかすべての欄に丁寧な字で情報を記載していること

インターンの面接当日の朝にもう一度目を通し、すべてクリアできていることをチェックしましょう。

インターンの面接で落ちる人の特徴

落ち込む女性

せっかくインターンの面接を受けるなら、落ちる人の特徴も知っておくと安心です。

特徴を知っておけば当てはまらないように事前に準備できるので、面接に通過する可能性が高まります。

これまで解説してきた内容を踏まえて、順番に見ていきましょう。

1.業界研究ができていない

1つ目の特徴は業界研究ができていないことです。

業界研究をしないままインターンの面接を受けてしまうと、企業で働くイメージができていない状態になります。

そのため志望動機もあいまいになり、面接官が納得するような説明ができません。

あらためて就活情報サイトや業界団体のホームページをチェックし、理解を深めましょう。

下記の記事では業界研究のやり方を解説していますので、ぜひあわせてご一読ください。

5分でわかる!業界研究の目的や押さえておくべきポイントを解説

2.面接の最後にいつも逆質問をしない

インターン面接の最後にいつも逆質問をしないことも、落ちる人の特徴です。

「なにか質問はありますか?」と聞かれたときに質問をしない場合、積極性を感じてもらいにくくなります。

また「この学生は本当にうちの会社で働きたいのかな?」と不安に思われ、通過する確率が下がってしまいやすいです。

そのためこれまで紹介した逆質問を参考にして、面接までに5つ以上は準備しておきましょう。

ただし、給与や福利厚生、企業理念などの逆質問は避けたほうが無難です。

3.質問に対する回答がうまくできていない

3つ目の特徴は、面接官の質問に対する回答がうまくできていないことです。

質問に対して簡潔に回答できない場合、コミュニケーション力がないと思われてしまい、受かる可能性が下がってしまいます。

例えば結論から述べずに、そのときの状況を長々と話し始めてしまうなどです。

そのため、回答を考えるときはPREP法(結論→根拠→事例→結論)で作成するようにしましょう。

なお、下記の記事ではインターンの面接で落ちる原因について、より詳しく解説しています。

対策方法も紹介していますので、ぜひあわせてチェックしてみてください。

インターンに15社連続で落ちてわかった原因と対策を大公開!

想定外の質問並びに状況が起こった時の対応方法について

OKマークを作る女性

インターンの面接中は面接官から想定外の質問をされたり、思いがけない状況に陥ったりするケースもあります。

企業は学生の対応力を見ることで、ビジネスでトラブルがあったときに冷静に対処できる人かどうかを判断したいからです。

例えば下記のような質問をされる場合があります。

  • あなたを色で例えると何色ですか?どうしてそう思うのですか?
  • 最近気になっているニュースはありますか?

アドリブが得意な人以外は「少し考えさせてください」のように返して一息つきましょう

想定外の質問であっても、きちんと根拠や事例を答えることができれば納得してもらいやすいです。

このページのまとめ

インターン先の企業

今回はインターンの面接について知りたい就活生に向けて、よくされる質問や基本的なマナー、回答例などを解説しました。

最後に今回の記事のポイントを一覧にしてみましたので、ご覧ください。

  • インターン面接の目的は、職場体験を通じて優秀な学生をチェックしておくこと
  • 面接では志望動機・ガクチカ・選考内容・趣味・長所短所・自己PRなどが聞かれやすい
  • 志望意欲をアピールするには、仕事の魅力や社風を問う逆質問が評価されやすい
  • インターン面接では身だしなみや言葉遣い、入退室などのマナーを徹底する
  • 自己PRは「結論→原点→事例→結果→活かし方」の順で作成する
  • 志望動機は「結論→根拠→事例→結論」の順で作成する
  • 想定外の質問をされたときは、慌てずに一息ついて考える

ぜひこの記事を参考にしてインターンの面接に臨み、有意義な就業体験をしましょう。

なお「インターンシップが始まった後のことも詳しく知りたい」という方は、下記の記事をご覧ください。

インターン中に話を聞くときのマナーや、印象アップを狙うコツも紹介しています。

インターンで質問すべき6つの内容!好印象を与える聞き方も公開