- 面接結果の連絡が来ない……これって落ちたのかな?
- 連絡すると言われた日に連絡が来なかったら諦めるしかない?
- 合格者には早く連絡するって本当?
そんな不安に駆られていることでしょうが、面接結果が遅くなると疑心暗鬼になって色々と良くない想像をしてしまいますよね。
しかし、面接結果が遅くなるのは必ずしも悪い結果の前兆ではないので、企業側の事情を正しく知りネクストアクションを考えておくことが大切です。
この記事では面接結果が遅い理由と面接結果が遅い時の対処法をまとめたので、面接結果が遅くて不安になっているなら必見です。
数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。
新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。
研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。
現在も、塾生がカリキュラムを消化したものの、ホワイト企業の内定を1社も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。
「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。
著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。
目次
基本的には1週間以内に合否が通知される
結果連絡について面接終了後にアナウンスがあった場合は概ねその通りに結果が通知されますが、連絡時期について教えてくれない企業でも基本的には1週間以内に結果を通知します。
通常、面接後には面接の所感を基に採用グループ内で会議が開かれ、面接前に提出したESやこれまでの適性検査、性格診断も参考にしながら複数名が多角的に判断を行います。
面接の結果は担当した面接官の一存のみでは決まらないので、合否連絡に1週間もかかってしまうのです。
面接の感触があまり良くなく落ち込んでいるときに1週間も待たされたら気が滅入ってしまいますが、自分を色んな角度からしっかり判断してもらえている証だと思って辛抱強く待つようにしましょう。
なお、企業によっては1週間の猶予を経ず3日以内や早い場合は即日、その場で合格の連絡が来るケースもあります。
私自身の体験として最も早かったケースでは面接中に「この面接は合格だからリラックスして。次の面接の案内をするね。」と言われたこともありました。
これは極端な例ではありますが、基本的には1週間以内に合否が通知され、それよりも遅くなるケースはあまりないと認識しておきましょう。
一次面接や二次面接の結果通知が遅いのは落ちたフラグ?
一次面接や二次面接が合格の場合、受験者側にとっても次の面接の準備が必要となるので、企業は合格者に対しては早めに次の面接の案内等をする傾向が強いです。
2〜3日経っても結果の連絡が来ない場合は不合格の可能性がありますが、連絡が来ないからといってすべてを悲観的に考え、落ち込んでしまうと他の企業の選考にも悪影響を及ぼしてしまいます。
「不合格の連絡がないということは、まだ落ちていないから合格かもしれない」というスタンスで、選考結果をあまり気にせず結果通知を待つようにしましょう。
最終面接や中途採用の面接結果は通知が遅い傾向にある
最終面接や中途採用の面接結果の通知は遅くなる傾向がありますが、それはその人に内定を出すか否かという重大な判断をする必要があり、慎重に検討がなされるからです。
特に中途採用は即戦力としての採用となるため、その人が現場でどれだけの実力を発揮できるかを慎重に見極める必要があります。
加えて新卒採用時と異なり、面接の回数が1~2回と少ない場合が多いので、合否の判断にかける時間も自然と長くなってしまう傾向があります。
最終面接の結果通知が遅いと不採用?
企業は優秀な人材を確保するため評価が高い人から順に採用通知を出す傾向があると言われています。
辞退された場合、その1つ下の評価の人に……といった具合に連絡するので、数名の補欠者としてキープされている場合はすぐに不採用の連絡ができず、自動的に連絡が遅くなってしまいます。
面接結果が遅い場合は補欠にされている可能性も考えられるので、結果の通知が遅いからといって一概に不合格とは言い切れないということを覚えておきましょう。
なお、企業によっては郵送で不採用を通知する場合がありますが、その中でよく目にするのが「慎重に選考を重ねた結果……」という文言です。
いくら面接の手応えが良くなかったからといって即日で不合格の連絡が来ると「本気で考えてくれたのか?」と受験者は不満に思うでしょう。
それを避けるためにあえて連絡を遅くし、先のような言辞を用いてくる場合が多々あるのですが、郵送の場合は遠隔地だと合格していても2〜3日はかかるので、連絡が遅い場合は郵便物もこまめに確認するようにしましょう。
合格の場合でも最終面接の結果連絡が遅い理由
企業によっては合格の場合でも連絡までに相当な時間を要する場合があり、私も新卒就活時には最終選考から約2週間経って合格の連絡を受けたことがあります。
面接結果の連絡が遅い理由は色々あるので、その理由を知って少しでも不安を軽減しましょう。
大手企業だと応募者が多く選考に時間がかかっている
面接結果の連絡が遅くなる理由としてまず挙げられるのが応募者多数の場合です。
面接結果を基にこれまでの資料と照らし合わせながら1人1人判断を下していくには想像以上の時間を要しますが、何百、何千人と受験する大手企業で更に時間がかかってしまうのは自然なことです。
初期の面接では人数を大幅に減らすために多くの人を不合格にする傾向もありますが、選考が進むにつれ慎重に判断を下すようになるので大変な時間がかかってしまいます。
企業内で結果がまとまらない
面接が進むにつれて面接官の人数が増えていったという経験は誰しもが持っているでしょうが、選考が進むとそれだけ多くの人、主に上役(役員と言われるような人たち)が選考に関わってきます。
これまで採用グループ内で判断を下していたところに役員たちの意見が加わるので結論がまとまらないケースも多々あり、このような場合は合否がすぐに決定されず、受験者への連絡も遅くなってしまいます。
役員は他の仕事にも追われ採用会議のスケジュール自体が先に延びてしまうケースも考えられるので、焦らずにじっくりと待つようにしましょう。
他の仕事が忙しく連絡が後回しになっている
先ほどの役員の介入と似たようなケースで、採用の決定そのものが先延ばしになってしまうケースも存在します。
中小企業では大企業のような採用グループを組まず、1人の担当者が面接から採用までを一任されている場合が多く、1人で全ての工程を担う上に他の仕事も兼任しているため、合格でも連絡までに時間がかかってしまう場合があります。
連絡を待っている間にやっておくべきこと
最終選考の結果を電話で連絡される場合はその場で内定の承諾を求められるケースが多いので、連絡を待っている間に、採用となった場合に内定を承諾するかを考えておきましょう。
ほとんどの就活生は多くの企業の選考を掛け持ちし、常にどこかの企業の結果通知を待っているような状況になるので、採用の連絡が来ても返事を保留したいということは多々あるでしょう。
一旦承諾して後で辞退するといった方法もありますが、辞退するとなると角が立ってしまいあまり穏やかではないので、正直に「他社の選考結果を待って回答したい」と言ってしまって問題ありません。
しかし、「次の人が待っているから今ここで回答してもらわないと困る」と補欠者の存在を匂わせたり「ここで回答しない場合は不採用にする」と強気に出てきたりして保留を認めない企業も多いです。
その対策として、「家族の承諾を得るために相談をしたい」、「卒論や卒業研究が佳境のためしばらく待ってほしい」などの企業が保留を認めざるを得ない理由を用意しておきましょう。
ただし、いかなる理由があってもそう長い期間にわたって回答を保留に出来るものではないので、保留を認めてもらえた場合でも遅くとも1週間以内には内定承諾の連絡をしましょう。
自分の後ろに補欠者が多く控えている場合もありますし、企業にとっても再募集をかけるとなると準備に時間が必要なので、早めに結論を出せるように準備しておくのが良心的です。
合否を問い合わせるのはOK?
企業からいつまでに合否を連絡するかアナウンスがあった場合には悪印象を与える可能性があるので、指示された期間内は面接結果の問い合わせをするのはNGです。
しかし、1週間以上経って何の音沙汰もない場合は、先に述べたように補欠者リストに入っている可能性があるので、連絡することでアピールに繋がる可能性があります。
転職エージェントに合否を問い合わせるのはアリ?
中途採用の場合は転職サイトからエージェントを通して企業とやり取りすることがあり、結果の連絡が企業ではなくエージェントから間接的に来る場合もあります。
面接を受けたものの連絡が来ない場合は結果についてエージェントに問い合わせても問題ありませんが、エージェントは受験企業の担当者ではないので明確な回答が出来ないことも多いです。
エージェントに問い合わせるのは相当な期間を置いた後の最終手段の1つとして考えておいた方がいいと言えます。
基本は待ちの姿勢で
面接結果が先延ばしになるのにも様々な要因があり、連絡が遅いからといって焦る必要はないので、基本は待ちの姿勢で構いません。
とは言え、企業から面接の結果がなかなか通知されないと日に日に不安が増していき、面接結果のことを考え過ぎてしまうと他社の選考にも思うように足が進まなくなってしまいます。
特に、手応えが悪かった場合には面接結果の連絡が遅いと不安になってしまいがちですが、面接が終わった後は気持ちを切り替えて就活を進めていくことが重要です。
結果通知を待ってから他の企業にエントリーしていては他の就活生に後れをとってしまうので、過ぎたことは一度忘れ、先を見据えながら気持ちを切り替えて次に進む準備をしておくことが大切です。
特に志望度の高い企業であった場合、そのショックはなかなかすぐに拭えるものではありませんが、辛くても同業他社の企業を視野に入れ始めるなど、不採用だった場合のことも考えながら行動していきましょう。
なお、終わってしまった面接は後になって取り返せるものではないので、後から不安になるような面接にならないよう、事前にしっかりと準備をしておくことが大切です。
面接で落ちる原因については以下の記事にまとめているので、そちらをご覧になって万全の体勢で面接に臨めるように準備してくださいね。