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最終更新日 2023.07.06

学部・学科別の就職対策

人間科学部の就職先とは?特有の活かせる強みも解説

人間科学部の就職先はどうしたら良い?
人間科学部の就職先として、どのようなイメージを持っているだろうか?

一般に、人間科学部は何を学んでいるか分かりにくいという印象もあり、就活に不利になってしまうのでは?と思う人もいるだろう。

今回は、人間科学部の就職に不安を募らせている学生に向けて、この学部からどんな所に就職できて、またどんな強みを発揮したら良いのかまとめている。

記事を読み終わる頃には、自分の進路先に向かって準備が進められるようになるはずだ。

この記事を書いた人

竹内 健登

Kento Takeuchi

東京大学工学部卒。大手一流ホワイト企業の内定請負人。就活塾「ホワイトアカデミー」を創立・経営。これまで800人以上の就活をサポート。塾はホワイト企業内定率100%を誇り、ホワイト企業の内定が出なければ費用を全額返金する返金保証制度が好評。2019年に『子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法』(日経BP刊)を出版し、「親が子育ての集大成である"就活"に臨む際の必読書」、「これができれば本当に一流企業に内定できる」と話題。塾のYouTubeチャンネルではホワイトな業界の紹介や大手企業の倍率、ESの添削を公開するなど塾の就活ノウハウを一部紹介している。

YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCm1vSnSBj7kksfi8GIBnu0g

人間科学部で学んだ事をどう就活に活かすか

人間科学部で学んだ事をどう就活に活かすか
まず初めに人間科学部で学んだ事を、どのように就職に活かしていけば良いのか解説する。

学部によって、就活の攻略の仕方は若干異なるからだ。

人間科学は一般社会や人間とは何かを理解する学問

人間科学部では、人間科学という言葉通り、「人間に焦点を当てて」多くの要素を学んでいく学問となる。

人間の本質を理解するには、人々が生活する社会、コミュニティや人の心理的な部分、人体の構造も併せて理解しなければならない。

多角的な側面から、人間を捉えるには、学問として心理学、社会学、スポーツ科学に関することも網羅する場面があるのが特徴である。

一つの枠に囚われない、俯瞰する力を仕事で活かせる

一つの枠に囚われない、俯瞰する力を仕事で活かせる
人間科学部で学習した学生は、全体を俯瞰しながら、物事に取り組む力を仕事でも発揮できる。

なぜなら、人間科学部は非常に範囲の広い枠組みの中で、興味ある研究対象を学ぶ事で広い視野を養えるからだ。

例えば、社会心理学では、一つの会社、一つのコミュニティに属した時に、自分とは異なる環境や人生を生きている他者との生活においての課題点などを学ぶ。

こういった学びから養える俯瞰する力は、社会で活躍する上で必要不可欠でもある。

そのほかにも、例として、主に人間科学では、下記のようなものを学んでいく。


  • 人間関係:複雑な人間関係の中で浮かび上がる問題や、集団生活での適切な行動原理など。
  • 心理学:人の心理的要素、心のあり方について学び、一般社会やコミュニティの中で心理学の知識を活用し、活躍できる人材を育成する。
  • 社会福祉学:社会福祉が欠かせない世の中で、全ての人がより質の高い暮らしを送れるようにするための学問を学ぶ。

専門性に特化しない事が、逆に多くの業界で応用できる

人間科学部のように、広い範囲の中で自由に学んでいけるということは、就職で一つの業界に絞る必要も無くなるという事だ。

なぜなら、専門性に特化しないという事は、一つの職種に固執しなくて済むからである。

仮にあなたが、法学部なら法律の知識を仕事で活かしたいだろうし、医療系の学部なら医療業界に進む可能性が高い。

しかし、人間科学部のように教養的な要素を学ぶ学部は、多くの業界に応用できると言える。

それらを踏まえて、まだ進路が明確に決まらない学生にとっては、どの業界にいくにも柔軟性があると言える。

大学別の進路先の就職状況【関東】

大学別の進路先の就職状況【関東】
ここからは、各大学別の就職の進路先について解説する。自分の行きたい業界があるか、参考にすると良いだろう。

早稲田大学 人間科学部

2023年5月時点HP
業界割合
サービス23.5%
製造14.2%
進学14.2%
金融12.3%
商業10.0%
教育・公務8.1%
マスメディア7.1%
その他10.5%

参照元:早稲田大学 人間科学部 卒業後の進路 より筆者が作成

青山学院大学 教育人間科学部

2022年度卒業生
業界割合
教育・学習支援21.5%
サービス17.9%
情報通信17.9%
卸売・小売14.3%
金融・保険6.4%
公務6.0%
運輸・郵便・インフラ4.0%
その他業種12.0%

参照元:青山学院大学 学部の特色・進路状況(教育人間科学部) より筆者が作成
※2021年度の進学率は306名中4.9%

参照元:青山学院大学 進路・就職状況データ 進学者内訳(学部) より

専修大学 人間科学部

2021年度 卒業生
業界割合
卸・小売20.6%
教育・公務14.2%
情報通信9.2%
運輸・不動産8.5%
金融5.0%
マスコミ5.0%
製造5.0%
その他業種32.5%

参照元:専修大学 進路支援 就職データ一覧より筆者が作成

上記から分かるように、早稲田はサービス、製造、金融、商業と満遍なく就職しているようだ。また進学率も14.2%と高い傾向にある。

青山学院は、教育系、サービス、情報通信、卸売・小売と均等に就職している事が分かる。

専修大学は、卸・小売が最も多く、次に多いのが教育・公務となる。他の学部と同じように、就職の進路先も人気の業界が多い事が読み取れる。

大学別の進路先の就職状況【関西】

大学別の進路先の就職状況【関西】
次に関西の大学の就職、進路先を見ていきたい。今回は、関西でも有名な西南学院大、関西学院、関西大学を取り上げた。

西南学院大学 人間科学部心理学科

2018〜2020年度 卒業生
業界割合
卸売業、小売業20%
情報通信業14%
サービス業13%
金融業、保険業12%
製造業8%
公務員7%
不動産業、物品賃貸業6%
教育、医療、福祉5%
学術研究・専門・技術サービス業4%
その他6%
進学6%

参照元:西南学院大学 人間科学部心理学科 主な卒業後の進路 より筆者が作成

関西学院大学 人間福祉学部

2021年度卒業生
業界割合
教育・公益その他のサービス業27.8%
金融業・保険業13.1%
製造業11.2%
情報通信業10.0%
公務10.0%
卸売業8.9%
小売業6.6%
不動産業・リース業5.0%
建設業4.6%
その他業種 2.8%

参照元:関西学院大学 進路・就職の状況 2021年度 学部別 業種別就職状況より筆者が作成

関西大学 人間健康学部

2021年度卒業生
業界割合
教育・広告・その他サービス業界29.8%
公務員・公立学校教員20.2%
製造業13.4%
卸売・小売業11.6%
金融業・保険業8.7%
情報通信業7.6%
その他業種8.7%

参照元:関西大学 人間健康学部 進路・就職 より筆者が作成

西南学院大学は、卸売・小売、情報通信、サービス業、金融の4業種が上位に来ている。

関西学院は、教育/公益等が3割近くに上り、金融、製造、情報通信、公務がトップ5に来るようだ。

関西大学も、教育/広告その他のサービス、公務員、製造業、卸売・小売が上位に来ている。

以上から分かるように、関西の人間科学部系の大学出身者は、似たような業種に行くことが表から読み取れるだろう。

学生の特徴

学生の特徴
先ほどの表を作成する中で判明した、人間科学部の進路における特徴を紹介する。

特徴①教育業に就く人が多い

人間科学部出身者は幼稚園や保育園で教員や保育士として働く場合や、小学校などの教員になるケースが見受けられる。その他、下記の公益性の高い仕事に就く人も多い。


  • 医療・福祉業

  • 教育・学習支援業

  • 私立保育所勤務

  • 公務員(福祉職・保育職等)

  • 社会福祉法人・NPOなど


人間科学部では、これらの職業に就くための知識やスキルである、心理学や社会学などを学べる。それが上記を志望する動機付けにも繋がるのだろう。

他業界に比べると収入は低くなりがちだが、やりがいという面ではどれもおすすめの就職先として候補に挙げられる。

特徴②卸・小売業、サービス、製造業、情報通信へ就く人が多い

卸・小売業、サービス、製造業、情報通信へ就く人が多い
就職先の業界で見ると、卸・小売業、サービス、製造業、情報通信へ就職する人が多いようだ。

これらの業界では、人間科学部で学べることが直接活かせるとは限らないが、この学部の学生でも皆問題なく上記へ就職している。

人間科学部だからといって門前払いされる事は全くないと考えて良い。

総評

総評
以上を見ていくと、学部の特性から教育関連に就職するには非常に有利な学部であると言える。

その一方、実学的な学部で専門性が高いわけではないので、一般就職をする際にこれといって有利になることはないだろう。

そのため、就職をする場合には、ある程度就活対策を積む必要がある。

人間科学部卒のおすすめな就職先【業界】

人間科学部卒のおすすめな就職先【業界】
ここからは、人間科学部の学生におすすめと言える業界を紹介する。

特に、心理学や社会学などを学んだ学生にはそれらの素養が活かせると言える。

マスコミ/メディア・広告業界

マスコミ業界は、人間科学部の学生の就職先としても人気だ。

マスコミ・メディア・広告業界では、インターネット、テレビ、新聞、ラジオなど多くの媒体を通して、情報を発信する。

テレビ局では全国放送を行うキー局、地域に特化した地方局、人工衛星からのBS・CSなどがある。

新聞なら、全国紙や地域限定の地方紙、スポーツ新聞や英字新聞といったものまで多岐に渡る。

広告業界の企業は、テレビ放映の時間枠、新聞/雑誌の広告用スペースなどをCM・広告掲載を考えている企業向けに提供する。

またマスコミや広告業界は人間科学部の出身者も活躍している。

マスコミ/メディア・広告業界の仕組み


マスコミ/メディア・広告業界の仕組み
マスコミ業界は広告費で成り立っている。

新聞や雑誌の広告掲載用のスペース、テレビ/ラジオの番組間の時間枠を、それを必要とする企業などが購入し、自社製品のPR、会社のブランディングを行う。

広告代理店などは、こういった広告枠のスペース、時間枠を商品として販売する事により収益を得ている。

電通や博報堂などは、予算規模も大きく大手企業のテレビCM、ネット広告を取り扱う。

また中小の広告代理店などは、地元の商店から新聞/雑誌類の折り込みチラシへの、出稿を請け負ったりもする。

この業界の現在と将来性


テレビ、新聞/雑誌、ラジオなどの媒体は、広告費の減少傾向が続いている。

理由としては、Youtube、Twitter、Instagram、Tiktokといった各種Webサービス、SNSに視聴者が移行してしまっているからだ。

テレビや、新聞/雑誌、ラジオの代わりが上記のSNSや、動画サービスにほとんど取って代わられる時代となったのである。

スマホを開けば、自分の見たいニュースや情報に瞬時にアクセスでき、基本スマホ1台でほとんどの事が解決できる。

ただデジタル広告に関しては俄然として成長拡大にあり、インターネット上での広告は狙い目である。

人間科学部の学生の方は、今後も成長が見込まれるネット広告に力を入れている会社に、注力して就職活動を行うのも良いだろう。

参照元:マイナビ2024 広告・出版・マスコミ業界

関連記事:広告業界に就職するために必要な4つのこととは?業界を徹底解説

教育業界

教育業界
教育業界も、人間科学部の出身者にはおすすめの就職先の一つと言える。教育業界は、下記の進学向け教育がまず挙げられる。


  • 初等教育:小学校

  • 中等教育:中学校・高校

  • 高等教育:専門学校・高等専門学校・短大・大学・大学院


上記の学習や受験に関するものや、社会人教育、乳幼児〜高齢者向けなどの教育等様々だ。

学校などの「教育を対象にする進学向け教育」と、「キャリアや専門性を高める社会人向け教育」などの2つに分かれる。

進学向けの教育は、少子化で子どもの数は減っているが、オンライン教育や学習アプリの開発で新しい活路を見い出している。

また社会人向けの教育は、高齢化社会と相まって自己啓発、オンライン講座等のニーズが高い。

キャリアアップや起業の為、転職のための各種資格、語学講座を受ける者も増えてきている。

在宅向けの教育ビジネスも活況を示す


在宅学習が世の中に定着するようになり、eラーニング市場や学習参考書、通信教育関連のビジネスは業績が拡大傾向にある。

スマホやタブレット端末が普及した事で、誰でも簡単に学習アプリやオンライン教育が受けられるようになった事が大きい。

教育業界の課題としては、少子化に伴う市場の縮小傾向だ。いかに母体数が少なくなった、生徒や受講生を確保できるかが教育ビジネスの最重要課題である。

またオンライン授業の実施で、地方などに校舎の無かった都市の予備校や塾などは、全国の学生をターゲットにできるようにもなった。

人間科学部の学生は、今後も需要が見込まれるオンライン特化型の教育ビジネスに注視して、就職先の候補と考えることも悪くない選択肢だ。

サービス業界

サービス業界
人間科学部の学生にも高い人気を誇るものに、サービス業がある。

サービス業と接客業はよく一緒にされる事もあるが、サービス業には情報サービス、ネット系サービスなどアプリ、Webを使った情報提供も含まれる。

対する、接客業は店舗やオンラインで顧客と直接接する。

従って、サービス業は提供する製品やサービスによっては、直接顧客と会う機会は無いことが言える。下記にサービス業界の、ジャンルを紹介する。

業種参考例
情報サービスソフトウェア、情報通信
インターネット関連レンタルサーバー会社、アプリケーション開発会社、Web系コンテンツ会社
宿泊業・飲食サービス旅館、ホテル、飲食店、カフェ、バー、Uber eats
教育・学習支援・医療・福祉など幼稚園、学校、予備校、病院、介護施設
サービス業広告代理業、インターネット広告、学術研究機関、会計事務所など

参照元:マイナビ転職 サービス業とは? 仕事内容と実態

サービス業で働く場合は、「どういった事業を展開している会社か」、「どんな職種に就いて働くか」ということは重要だ。

下記にサービス業の代表的な仕事を挙げておく。

販売・接客


スーパーや家電量販店、百貨店、アパレルの実店舗で顧客に直接商品、サービスの販売提供を行う仕事だ。

サービス業と聞けばこちらが思い浮かぶ事も多いだろうが、学生の時にアルバイトを経験している者も多いはずだ。

接客業は、営業ほど高い難易度ではないが、1日中店舗の中で顧客を相手にするので、かなり根気と体力のいる仕事でもある。

美容部員


美容部員
美容部員は、百貨店やドラッグストアなど、化粧品やメイクアップ関連の製品を販売する仕事である。

美容部員は自分自身の美容にも気を遣う為、コスメや美容液といったものに対する高い関心や、常に美意識を保つ自己管理も必要だ。

美容に関心のある者に向いていると言える。
※美容部員は、1日中店舗内で接客対応する為、体力が必要で給与面も低い事に注意が必要。

ブライダル系のサービス


ブライダル系のサービス業は、結婚式をサポートする仕事である。

挙式や披露宴の企画提案、段取り、新郎新婦の相談事まで結婚式を成功させるためにトータル的なプロデュースをする。

ブライダルは土日が業務であったり、多くのスタッフと協力して企画を進めていくため、大変な仕事でもある。

ただし、労働条件は厳しく、給与も高くない職種なので、この仕事が心から好きな者に向いていると言える。

ホテル・宿泊施設のサービス業


ホテル・宿泊施設のサービス業
ホテルなどの宿泊系のサービス業は、フロント業務や部屋の清掃、顧客のリクエストに応えるなど、接客業の代表的なものと言える。

一流ホテルともなれば、高い接客技術の顧客対応力が求められ、言葉遣い、マナー、品性などを常時求められる。

人間科学部で学んだ、心理学系統の知識は役に立つだろう。

ただし、ホテルをはじめとした宿泊業は長時間労働や、不規則な労働時間などは覚悟しなくてはいけないことがある。そのため、ホテル・旅館などの仕事に元から興味のある者に向いている。

スポーツインストラクター


人間科学部で、スポーツ科学などを学んだ学生には、就職先の進路としておすすめだ。

スポーツインストラクターは、ジムやフィットネススクールなどで、運動やトレーニングマシンの使い方を指導する。

機械トレーニングで怪我をしないように、適切な筋トレ方法を教えたり、怪我しにくい身体を作るために正しいトレーニング手法をレクチャーする。

また身体作りは、食生活にも深く関係するので、適切な食事や栄養を摂る事のアドバイスも行う。

スポーツ系が得意な学生は、こういった就職の進路があることを覚えておこう。

ただし、インストラクターも一般に労働条件はキツく、給与も低い傾向にある。そのため、そういった部分は入念に調べる必要がある。

医療・福祉系業界

医療・福祉系業界
人間科学部の学生ならば、医療福祉系も就職の進路先として、選ぶ者が多い。

医療・福祉系の職種は、医療機関、福祉施設、介護施設などで、乳幼児から高齢者まで対象とし、患者のケアを行う。

また医療福祉業界は、資格や専門知識が無いと対応できない事もある。

例えば人間科学部でも近い領域である、心理の専門職の公認心理士や臨床心理士は、大学で必要な科目を履修しなくてはならない。

その後修士課程を経て資格受験をする必要がある。

医療・福祉系に関心を持つ者は早い段階で、どんな資格を取っておく必要があるか調べておこう。

参照元:マイナビ2024 医療・福祉系の職種

関連記事:医療機器業界に就職するために有効な志望動機やランキングを徹底解説

おすすめの職業・職種・進路

おすすめな職業・職種
ここからは、人間科学部の学生におすすめできる各職業を解説する。どれも就職先として、選択肢に挙がる事が多い職種だ。

営業職

人間科学部出身者の就職先としては、やはり営業職が割合的に大きい。

営業と一口に言っても、金融、メーカー、商社、不動産、医療など様々な業界の営業職がある。各業界によって営業のタイプも大分異なる。

金融なら、相手から信用を得るために、身なりを常に意識し豊富な金融に関する知識で相手から信頼されなければならない。

不動産営業であれば、多くのテレアポや一般人相手に、臆せず売り込んでいけるハートの強い体育会気質なタイプが向いている。

人間科学を専攻した学生であれば、人との関わりを深く学んでいるため、営業職とも相性が良いだろう。

対人スキルに関する心理術を大学の授業でも扱うからだ。

学校教員・講師

学校教員・講師
人間科学部の進路先として、学校の教師、塾や予備校の講師といったものも選択肢として考えても良い。

教師と講師は似ているようで大きく異なるので、以下にそれぞれを解説する。

教師


教師は学校で学業を教えることを主とし、子どもに一般常識や世の中のルールも指導する。

”家庭教師”などの教師は学生でもアルバイトなどで行えるが、学校教育の教師は公務員試験を突破する必要がある。

学校教育では、自分の専任のクラスを持ったり、部活動の顧問になったりし、授業の準備や部活の練習に参加するなどでかなり忙しい。

教師という呼び方以外に、教員や教諭と言われる事もある。

講師


講師
講師は、特定の領域を教える立場の人を主に示す。セミナー講師や、予備校の講師などが当てはまる。

大学だと、教授や助教授ではなく、特定期間だけに契約して授業を行う者を非常勤講師と呼ぶ。

予備校の講師などを目指す場合は、自分の得意な専門科目で誰よりも詳しくなる必要がある。

優秀な学生に専門の科目を教える際に、その科目だけは負けないように常に学び続けなくてはならない。

ただし、トップクラスの予備校講師は高額な報酬を得ている事も多く、それ相応のリターンも期待できる。

教師・講師になるには


【教師】
大学や大学院で教職免許を取り、都道府県別の採用試験に受かる必要がある。

小学校教諭を目指すなら、大学や短大などで「教員職員免許法」に基づいた、所定の単位、学位を取らなくてはいけない。

その上、教育委員会に小学校教諭免許状の授与の申請を行う。

他にも「教員資格認定試験」に合格することで、小学校教諭になることができる。

文部科学省が実施する資格試験で、合格して教育委員会へ申請すると教育職員免許状が授与される。

【講師】
4年生大学卒業して教員免許を持っていると優遇されるが、実務上の経験とパーソナリティ面を要求される。

多くの予備校や塾では、自社で研修を行うので、未経験でも大丈夫だ。

専門科目の深い知識と、生徒の実力を伸ばせるノウハウを持っていると活躍できる。

参照元:Create 転職 講師・教師 

人材業界

人材業界
人間科学部出身者には、人材業界もおすすめだ。

理由としては、人間関係や心理系を学んだ人間科学部の学生は、特に人材業について関連度合いが強い為である。

ちなみに人材業界には4つのビジネスモデルが存在する。

ビジネスモデル内容
人材紹介転職支援サービスや求人情報サイトを経由して企業に人材の紹介、新しい人材を探す企業と転職を考えている人を結び付ける事業。

人材業界の会社が求人を募集している企業に希望の人材をヒアリングし、紹介する。
人材派遣仕事を紹介してもらう為、登録している人たちに、仕事を発注する企業を紹介する形で派遣を行う事業。
求人広告正社員やパート、バイトといった求人の広告を販売する事業。

求人を募集する企業が広告を依頼し、求人広告を制作し、働きたい人を集めることを行う。
組織・人事コンサルティング企業の人事職の業務を支える仕事。効果的な採用施策や人材を育成する仕組み作りなど、人事の仕事をサポートする仕事である。

参照元:career ticket 人材業界の概要や魅力を詳しく解説!今後の課題や向いている人の特徴とは

人間科学部で就活において強みを活かすには

人間科学部で就活において強みを活かすには
最後に、人間科学部の学生が、就職でその強みを活かしていくことについて解説する。

高難易度の資格を取得し、力を証明する

人間科学部の学生は、できれば学生のうちにレベルの高い資格に挑戦すると良い。

なぜなら、資格によっては学力と努力したアピールが同時に行えるからだ。おすすめの資格の一例としては、以下がある。

  • 800点以上のTOEIC

  • 2級以上の日商簿記検定

  • 2級以上の統計検定



これらの資格は社会人になっても役に立つ知識を学べるので取得する価値は大いにある。

特に800点を超えるTOIECを持つと、日本企業だけではなく、外資系の企業の選考においても有利になるので、おすすめである。

研究領域が広い為、何か一つに特化しておく

研究領域が広い為、何か一つに特化しておく
人間科学部の学生は、心理学や社会学、地域コミュニティ、福祉系やスポーツ科学まで学問対象が非常に幅広い。

そのため、就職でアピールできるものを一つでも作るために、何か一つの事に特化して専門性を身に付けておこう。

広く浅く何も身に付かない中途半端な状態が、一番面接時に自分が困るからだ。

もちろん心理学でも、社会学の何かでも、スポーツ系でも良い。自分の学部で扱える研究対象の中で興味関心あるものを選ぼう。

例えば、人間の購買行動のきっかけとなる行動心理学などに強くなれば、それはITのWebビジネスの中で応用できる。

Web系の業界では、ネット広告やWeb集客、SNSマーケティングなどで行動心理学の知識、技術が使えるからだ。

とにかく何かを極めれば、それを活かすことのできる業界や会社が必ずどこかにあるはずだ。

自己分析で自分の強みを深く理解しておく

就活を本格的に始める前に、自己分析で自分の強みは確実に把握しておくことをおすすめする。

強みを把握することで、自分はどんな業界のどういった会社で活躍できるかが、ある程度判断できるようになるからだ。

自己分析の方法は、何も机上で紙に書き出したり、何かのWebサイトで診断するだけとは限らない。

長期インターンや、サークル、部活動などにおいて苦しい経験をする中で、自己分析を行う事ができる。

人間は困難に直面した時に、一番自分のことが良く分かるからである。

例えば、サークルで人間関係のトラブルが発生した際に、ただの傍観者になるのか、仲裁に入って皆をまとめ上げるリーダータイプなのかでも人間が分かる。

他にも、長期インターンでマニュアル通りの仕事をこなすだけか、チームを引っ張り大きな実績を残す事ができるかで、人間力が分かれる。

いずれも、人間が困難に直面した際、ただやり過ごすか、それを乗り越えるのかで自分のタイプも変わってくると言えよう。

まとめ

まとめ
今回は人間科学部の就職について解説した。

この学部の特徴としては、心理学や社会学など幅広く人間について学ぶ事が分かったと思う。

また就職先も、マスコミや教育業界といった領域では、学部で学んだことを活かせるだろう。

人間科学部は、学ぶ対象範囲が広いため自分の興味関心あるものに絞り、専門性を高めると良い。

しかし、もし自分の関心のある研究対象が無く、かつ自分の武器を見つけられない者は一度当塾も検討してみて欲しい。

ホワイトアカデミーでは、何か自己PRできるものが無い学生でも、ネタ作りのサポートを行う事ができる上、給与の高い大手企業や業界を狙うための専門的なアドバイスも受けられる。

ぜひ検討してもらえると嬉しい。

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音大生が就職するためにアピールしたい強みとは?おすすめの職種と共に解説

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