- 「どうしても大手企業の内定が欲しいけど、落ち続けている。これって大手病?」
- 「大手以外の企業に目を向けた方が良いのかな?」
このような悩みを抱えている就活生も多いのではないでしょうか。
大手企業の就職に執着することを「大手病」といい、視野が狭まっている危険な状態です。
大手病にかかることでさまざまなリスクが生じ、結果的に辛い末路を辿ってしまう恐れもあります。
そこで今回は大手病にかかる原因や陥りやすい人の特徴、克服するための方法について解説します。
最後まで目を通せば、大手以外にも目を向けるべき優良企業があることがわかるでしょう。
数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。
新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。
研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。
現在も、塾生がカリキュラムを消化したものの、ホワイト企業の内定を1社も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。
「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。
著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。
目次
就活でかかる学生が多い「大手病」とは?
大手病とは大手企業に入社することに執着し、大手企業しか就職先の選択肢として目に入っていない状態を指します。
そのため中小企業に就職することを恥だと考えてしまうのも大手病の特徴です。
たしかに大手企業を基準に見れば中小企業は小さく見えるでしょう。
しかし、大手企業は日本企業のたった0.3%でしかありません。
99.7%を占める中小企業がいくら優良でも就職の選択肢に入れない就活生が多いとは、大手病の厄介さが分かるのではないでしょうか。
参考:日経新聞
大手企業のイメージとは
大手企業には以下のようなイメージを抱く人が大多数です。
- 高給
- 高知名度
- 福利厚生が良い
- 残業が少ない
- 倒産のリスクが低い
- 将来を保証されている
いかがでしょうか。あなたも同じイメージをお持ちはないでしょうか。
実のところ、上記のようなイメージを手にしたいがあまり多くの就活生が大手病にかかっています。
大手病にかかる原因
ここでは大手病にかかる原因を2つ解説していきます。
自分がなぜ大手病に苦しんでいるか、または、かかりそうになっていないかチェックしてみましょう。
自分が知っている名前の企業しか見ていない
見ているのは仕事内容ではなく、自分が知っている企業だからではありませんか?
「CMで商品を見たことがある。有名な会社のはずだ」のように目に入る企業の商品やサービスしか見ておらず、他大多数の企業を調べたり知ろうとしなかったりします。
この場合、大手病にかかった原因は自身の情報収集力が低く視野が狭くなっていることです。
選択肢が大幅に限られるので、大学生が就活に失敗する原因にもなりかねません。
就活における理想が高い
前述した大手企業のイメージをまるごと追いかけることも、大手病の原因の一つです。
高い待遇や安心感を基準にしてしまうと、自然に理想を高く設定しやすくなります。
人間は一度高いものを見た場合、それ以外を軽視してしまう傾向があるのです。
そのため理想が高いと、高い基準が当たり前に思い込まれて、それを提示していない企業には見向きもしない状態に。
大手病には、日本企業の99.7%を無視させる副作用もあるといえます。
大手病のリスク
大手病にかかった場合のリスクを知ることで、方向転換していける可能性があります。
大手病にかかるとどのような恐ろしいリスクがあるか、詳しく見ていきましょう。
競争率が高く選考に落ちやすい
大手企業は就職で人気なので、入社したい就活生が一気に応募してきます。
必然的に倍率が高くなるため、相対的に選考から落ちやすくなります。
しかし、大手病にかかっている就活生は大手企業しか応募しないので、選考に落ち挫折してしまうケースが多いです。
その繰り返しになるともう就活自体が嫌になり、就活も失敗しかねません。
大手企業の選考通過がどれくらい難しいのか、例として一部上場企業の新卒内定倍率を紹介します。
内定倍率の算出は「応募者÷内定者」。つまり内定するのは〇〇倍に1人、という見方です。
公表されていない倍率はリクナビ2023の企業情報から算出しています。
- 雪印メグミルク:482倍
- トヨタ(一般職):333倍
- 博報堂:152~302倍
- サッポロビール:118倍
- ヤフー:30~50倍
- KDDI:28倍
内定が出ない負のスパイラルに陥る
倍率が高い大手企業は内定をもらうことが難しいので、選考突破できないのは当然といえます。
しかし、大手病の就活生は倍率の高い人気企業にしか応募しないため、不合格をもらい続けてしまいます。
1社落ちるだけでもショックなのに、お祈りがずっと続くと精神的にも参ってマイナスのループに陥りかねません。
大手企業にこだわり過ぎて中小企業を受けられない
大手企業への執着が強すぎるあまり、せっかく優良な中小企業があっても視界に入りません。
大手病によるこだわりや執着が視野を狭めてしまうからです。
大手企業への就職が難しいと分かっているのに、中小企業を選択肢から除外してしまうと、方向転換のチャンスも失ってしまいます。
日本の中小企業は約357万社に上るため、就職先の候補に入れないのはもったいないといえます。
参考:中小企業庁
志望動機=企業規模となり、動機付けが浅くなる
大手病の就活生は、入社の志望動機が「大手企業だから」になりやすいです。
本来なら「自分の〇〇を活かして〇〇したいから」であるべきで、企業もそのような志望動機を就活生に望んでいます。
「大手企業だから」応募した就活生は、就活の軸も入社後の将来像も固まっていないケースが多いため、動機付けが浅くなりがちです。
そのため志望動機を大手企業に伝えることができず、結果的に面接で落ちてしまいます。
大手病になりやすい就活生の特徴
ここからは、大手病に陥りやすい就活生の特徴を5つ紹介します。
1つでも当てはまる場合は、大手病にならないよう注意しましょう。
学歴が低いわけではないが高くもない
「学歴フィルターはかからないが、東大ほど高学歴なわけでもない」大学生が大手病になりやすいです。
例えば下記の大学の学生です。
- MARCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)
- 上智大学
- 東京理科大学
この他にも実力が足りていない旧帝大や早稲田大学、慶応義塾大学の大学生も挙げられます。
特徴として、次のようにどっちつかずの大学生が大手病に陥りやすいといえます。
- 学歴が低くないので大手企業から内定をもらえると思っている
- 大手企業に応募している高学歴のライバルよりは学歴が低い
実力がないにもかかわらずプライドが高い
「プライドが高く自分は大手企業に向いていると思っているが、実際は実力が伴っていない」就活生も、大手病にかかりやすいです。
上記は学歴関係なく、Fラン大学の就活生にも当てはまります。
プライドが高いあまり「私にはこのような特徴があり、御社の○○の仕事で活かせます!」のように、企業にアピールできる実力があるかどうかを考慮できていない状態です。
自分には大手企業しか合わないと錯覚しているため、能力やできることをあらためて見つめ直すことが大切です。
就活の軸を見極められておらず将来設計ができていない
就活の軸が定まっていない就活生は将来設計ができておらず、「とりあえず大手」と大手病に陥りやすいです。
就活の軸とは「このような仕事をしたい・キャリアを積みたい・こんな働き方をしたい」など、仕事選びにおける自分なりの基準です。
企業の規模や待遇ではなく、自分のビジョンが中心にあります。
就活の軸があると自分が将来どうしたいかを設計できているので、「とりあえず大手」の考えを避けやすくなります。
もし「就活の軸をどうやって決めれば良いかわからない」という場合は、下記の記事をご一読ください。
就活の情報収集をしていない
大手企業の情報収集しかしていない就活生も、大手病になりやすいです。
自分の知っている大手企業しか視界に入っていないため、自然と選択肢が限られてしまいます。
就活は情報戦なので、就活サイト・書籍・SNSなどさまざまなツールから多角的に情報を収集することが重要です。
業界や企業も調べず大手企業ばかりにスポットを当てていると、他の優良企業があっても気付くことができません。
親の影響を強く受けている
親からのプレッシャーがある就活生も大手病に要注意です。
「親が大手企業に就職してほしいと言っているから、絶対に入社しないと」と自分を追い詰めてしまいます。
その結果他に選択肢がないと思い込んでしまうため、大手病に陥りやすくなるのです。
例え両親との関係が良好であったとしても、自分の意思で志望企業を選べないのは精神的に辛いものです。
「自分は本当に大手企業に就職したいのかな」と悩んでいるなら、いったん立ち止まって向き合ってみましょう。
自分は大手病?考え方をチェック
大手病の恐ろしさがわかったところで、実際にあなたが大手病にかかっていないかチェックしていきましょう。
記事の後半では大手病の克服法も解説していますので、ぜひ続けてご覧ください。
知名度の高い大手に強い憧れがある
下記に当てはまったら大手病にかかっている可能性が高いです。
- 知名度が高い企業に強い憧れ・執着心を抱いていて、他の企業が目に入らない
- 大手以外の企業を蔑むような気持ちがある
知名度だけで選んでいると「自分が知らない会社なんて取るに足らない」と思い込み、大手病に陥りやすくなります。
しかし、今は知名度がある企業でも、20年後には変わっていることも十分に考えられます。
反対に今は知名度がなくても、今後伸びてくる企業もあるのです。
自分軸ではなく他人からの評価で就活をしている
「有名な大手企業に就職して、周りからすごいと思われて自慢したい」と思っている就活生も注意しましょう。
他人からの評価を就活の軸にしているため、必然的に「他人に認められない就職先は選べない」という考えにとらわれてしまうからです。
本当は他に就職したいと思う企業があっても、「大手ではないから」と自分の意思を否定しやすくなります。
就職はゴールではなく、自分がなりたい将来像を実現するためのスタート地点です。
会社の規模や知名度にこだわらず、あなたの能力を発揮できる企業への就活を考えてみましょう。
自己分析や企業研究をせず現在持っている知識だけで就活をしている
自己分析や企業研究はしましたか?
自分のことも会社のこともよく分からない状態のまま、今自分が知っている知識で就活をすると、範囲が限られ大手病の考え方になりやすいです。
この場合、大手企業に強い憧れがあるわけではなくとも、自ずと有名企業に絞られてしまいます。
自分が知っている有名企業だけに就職したいと思っている就活生は、大手病の可能性を疑いましょう。
大手病を克服できず就活を進めた大学生の末路
大手病にかかったまま就活を進めた人には、どのような末路が待っているか解説します。
ここまで読んで「大手病にかかっているかもしれない、どうしよう」と不安になっている方は、深刻化する前に方向転換していきましょう。
ミスマッチした中小企業に入社し早期退職してしまう
大手病の就活生は自己分析と企業分析が不十分な傾向にあります。
大手企業に落ち、しかたなく中小企業に入社しても、もともと自分に合っている企業か分かっていない状態です。
そのため望まない企業に就職してミスマッチを起こし、早期退職につながる危険性があります。
大手企業への憧れが忘れきれないまま、その後もうまく就職・転職できずに辛い末路を迎える人もいるのです。
後悔しなくて済むように、大手病とは今のうちに手を切っておきましょう。
大手子会社に入社し実力もつかず出世もできなくなる
大手企業を望んでも結局就職できず、大手の子会社に入社するケースもあります。
しかし、大手病のプライドがある場合「なんで有名企業に入れなかったんだ……」という考えにとらわれ、業務に注力しにくくなります。
その結果なかなかスキルアップできないため、出世にもつながらず、生涯平社員として過ごす末路もあり得るのです。
大手病の理想が高く現実を受け止められない人は、花咲かない会社員人生を送ることになるでしょう。
全落ちして就活に失敗しニートになる
大手にこだわりすぎて、選考全落ち。
就活に失敗するも大手病のプライドを捨てられず、結局就職できないままニートになるパターンもあります。
「大手企業に就職するはずの自分が、中小企業や大手企業の子会社に就職するなんてあり得ない」
そんなプライドが邪魔をして視野を広げることができずに、就職の機会も無駄にしてしまう末路です。
大手企業に執着しなければ就職できたと考えられる、とてももったいないケースです。
就職の対象は大手企業以外にもある
「大手病の恐ろしさは理解したけど、他にどんな企業を選べば良いかわからない」と悩む就活生も多いのではないでしょうか。
ここからは大手病で狭まった選択肢を広げるため、「就職の対象は大手企業だけではない」ことを解説していきます。
中小・中堅企業
大手病を避けるためにも、意図的に中小企業や中堅企業にも目を向けましょう。
日本には大手企業以外にも中小企業、中堅企業といった規模の企業があります。
- 中堅企業:資本金 1億円以上10億円未満
- 中小企業:資本金 1000万円以上1億円未満
大手企業よりも中小企業と中堅企業の方が多いです。
実際に中小企業庁が調査したデータによると、中小企業と大企業の数は下記の通りでした。
- 中小企業:357万8,176社
- 大企業:1万1,157社
引用:中小企業庁「市区町村別中小企業数」(2016年時点)
つまり、大手企業以外にも目を向けるだけで就職先の選択肢が大きく広がるのです。
中でも中堅企業(純粋な大手企業ではないものの中小企業の域を超えた規模の会社)は狙い目。
よくあるケースとしては、特定の地域において強い影響を持つ企業や、ニッチな業界でNo1シェアを持っている企業です。
また財務状況が大手企業よりも安定している場合もあるので、目を向けてみることをおすすめします。
大手企業の子会社や関連会社
大手の子会社・関連会社には売り上げが安定していて、待遇も良い企業が多く存在します。
親企業が取引先となっているのが理由です。
さらに大手企業の子会社・会社になると、内定倍率がぐっと下がるので狙い目です。
例えば次のような大手企業と関連会社が挙げられます。
- トヨタ>ミサワホーム
- ソニー>ソニーマーケティング
- NTT>NTTデータ
- NEC>NEC通信システム
- パナソニック>福西電機
- 富士通>富士通ゼネラル
- 三菱商事>アイ・ティ・フロンティア
- 三井物産>SMB建材株式・伊藤忠>ケミカルロジテック
- 森永乳業>クリニコ
大手企業の子会社や関連会社にも目を向けてみましょう。
大手企業の中でも知名度が高くないメーカーやBtoB企業
BtoB企業とはBusiness to Businessの略で、他の企業を相手に取引をする企業のことを指します。
最終的に商品を使用する消費者にはあまり知られていません。
消費者が知っているのはBtoC(Business to Customer)企業がほとんどで、消費者を相手に商品を販売している企業になります。
BtoB企業がなければBtoC企業は仕入調達ができず、ビジネスが成り立ちません。
例えば下記のようなBtoBの大手企業が存在します。
- 古河電気工業
- 日清紡
- ファナック
- 三菱重工
- 住友電気工業
- 信越化学工業
- 日立ハイテクノロジーズ
- イーグル工業
- アイチコーポレーション
- 国際石油開発帝石
上記のようなBtoB企業にも、積極的に目を向けてみましょう。
大手病を克服する方法
大手病を克服するためには、下記6つの方法があります。
今後の就活にも役立つことばかりなので、すぐ実行に移すことがおすすめです。
前述したような末路は避け、後悔のない就活を目指しましょう。
自己分析をして就活の軸を真剣に検討する
就活の基本である自己分析をして就活の軸を築きましょう。
自己分析は自分を深掘りして「自分にどんな特徴があるか」を理解することです。
強みや価値観、向いていそうな職種が分かります。
自己分析で自分の価値観が分かったところで、次に就活の軸を見つけましょう。
希望する仕事や将来像を考え、就活の軸を明確にしていきます。
その後で下記を自問し、志望企業で活躍する将来図を描けるか考えることが大切です。
- 自分が本当に大手企業に就職したいのか
- 職種はマッチしているのか
- そこで活躍している自分をイメージできるか
なお自己分析を効率的に進める方法は下記の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
→自己分析をスムーズに進める4ステップ!自己PRの例文も紹介
自分のやりたい仕事が企業とマッチしているのか考える
選ぶ基準は「大手企業だから」ではなく、「自分がしたい仕事がその大手企業にあるか」で考えてみましょう。
その大手企業に自分がやりたいことがない場合、内定をもらえたとしても結局退職という残念な末路になりかねません。
目的も目標もない場所に来ても「選択を間違えたかもしれない……」で終わりです。
後悔しないためにも優先順位は企業名ではなく、自分がしたい仕事かどうかを第一に考えましょう。
下記の記事では、他にも企業選びのポイントを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
→企業選びの5つのポイントとは?ミスマッチを防ぐために知っておくこと
自分の大学のOB・OGの就職実績をチェックする
先輩から情報を得ることも大手病を脱却する方法の一つです。
実際に大手企業に勤めるOB・OGの話を聞くことで、就活情報サイトや選考会だけでは得られなかった生の情報が手に入ります。
あなたの大学のOB・OGが大手企業に就職しているか、大手企業以外でも仕事で活躍しているOB・OGがいないか、就職情報をチェックしてみましょう。
就職課のデータや大学のホームページから確認できます。
リアルな話を聞くことで視界が開けて、あなたの大手病の就活観を変えてくれる可能性が高いです。
大手企業のインターンに参加してみる
大手企業のインターンで実際に働いて、イメージとギャップがないか確認してみましょう。
働いてみると、自分が思っていた仕事内容や働き方と違いはないか確認ができます。
違うと思えば別の会社を探す良いきっかけになるでしょう。
現実を知ることで「大手企業への就職が一番」という思い込みが消え、大手病から脱け出せる可能性が高まります。
なおインターンで働くときに質問したほうが良いことについて、下記の記事にまとめました。
話を聞く際のマナーもわかりますので、ぜひご覧ください。
親を説得する
親からのプレッシャーが強いなら、あなたと親のためにしっかり説得をしましょう。
気は重いかもしれませんが、就活の一環と捉えることが大切です。
親も大手病で視野が狭い状態です。
今のあなたは自己分析と企業研究をしているので、下記のことをしっかり伝えられるようになっているでしょう。
- 大手企業がすべてではないこと
- 自分の適性に合った企業が大手以外にもあること
受け入れてもらえるだけでプレッシャーがなくなり、大手病を克服できる可能性が高いです。
志望業界を1つor2つ決める
自己分析と就活の軸で就活の基盤を作ったら、志望業界を1つか2つ決めてみましょう。
考えのベースがあるので、ただやみくもに「就職は大手企業に!」と受けることがなくなります。
大手病克服の一歩といえるでしょう。
一度決心すると意外にもするすると流れが進み、自分の意思で就活したい業界が見えてくるものです。
志望業界がなんとなくでも決まったら、次の企業研究・職種研究に進みましょう。
自己分析・企業研究をしっかり行い大手病にかからず視野を広くもとう
自己分析・企業研究をすれば、企業の知名度を優先に就活を進めることがなくなります。
ここまで解説してきた通り、就活で優先すべきは企業名ではなく「自分がどんな働き方をしたいか」です。
就活の軸を見出すことで、大手企業でも中小企業でもブレずに視野を広く持てるようになります。
自分を知り、自分に合った企業を選んだ上で、就活を進めていきましょう。
大手病を脱却した方がぴったりな大企業の内定率が上がる
意外にも大手病から脱け出せると、結果的に大手から内定が来る可能性が高まります。
就活の軸が定まり大手病を脱却したあなたは、志望業界の中小企業・ベンチャー企業の選考も受けているでしょう。
ここで内定をもらっていたら、自ずと同業界で大手企業の内定をとれる確率も高くなります。
なぜなら中小やベンチャーでも、「この業界で活躍してくれる人物だろう」と採用担当者が判断した結果だからです。
もともと見込みがなければ内定はありません。
会社の規模は違っても、志望業界で認めてもらえたら大手からの内定を獲得できる可能性があります。
このページのまとめ
今回は大手病で悩んでいる就活生に向けて、大手病のリスクや克服法を解説しました。
最後に今回の記事のポイントを一覧にしてみましたので、ご覧ください。
- 大手病とは大手企業しか目に入っていない状態のこと
- 大手病にかかる人は自己分析不足で就活の軸がなく、プライドが高い場合が多い
- 大手病を克服できない場合、早期退職やニートなどのリスクがある
- まずは自己分析をして就活の軸を固めることが大切
- インターンやOB・OG訪問を通して、リアルな仕事内容を知る
- 優良な中小企業や大手子会社、BtoB企業にも目を向ける
大手病は一般のイメージや自身のプライドが邪魔をして、盲目になっている状態なだけです。
知名度ではなく、自分を知ることから始めてみてください。
ぜひこの記事を参考に行動して、あなたが納得できる就活を目指しましょう。
なおホワイトアカデミーでは、他にも内定を獲得するための具体的なノウハウを提供しています。
「内定0のリスクを防ぐ就活の戦略」などもわかりますので、ぜひ以下のページから内定獲得マニュアルをお受け取りください。