就活でボランティア経験をアピールする際のコツと気を付けるべき点とは?

介護する女性

就活において自己PRやガクチカでよく使われるエピソードにボランティア経験がありますが、内容や伝え方を間違えてしまうと、せっかくの良い経験も台無しになってしまいます。

そこで、ボランティア経験をアピールする際に留意すべき点と伝えるときのコツについて解説していきます。

就活でボランティア経験をアピールするのは意味がない?

そもそも、就活で自己PRやガクチカのエピソードとしてボランティア経験をネタにするのは効果的なのでしょうか?

結論から申し上げますと、ボランティアという経験そのものには大したアドバンテージはないと考えていただいた方が良いでしょう。

その理由を3つ紹介します。

①ありきたりになってしまいがち

グループ面接などを受けていただければ分かるのですが、サークルのリーダーとボランティア活動をしていた大学生が多過ぎです。

「サークルのリーダーとしてみんなをまとめて~」

「カンボジアで学校を建てました!」

といった話は正直腐るほどあります。

みんなこれまで大した経験をしてきておらず、その中でも手軽に実行できて辛うじてアピールになりそうなものを考えた結果なのでしょうが、ここまで多いと本当にやっていたのか怪しく思えてくるほどです。

同じ話ばかりされると人事の人もどうしても飽きてしまいますし、当然ほかの学生との差別化も図りにくくなります。

②企業がしているのは慈善活動ではない

もう1つボランティア経験が評価されにくい点としては、ボランティアでの経験がどう企業の活動に生かされるのかがイマイチ想像できないということがあります。

そもそもボランティア活動とは慈善活動と呼ばれるものであり、自発的に無償で他人や社会に奉仕するものです。

一方、企業が行っているのは営利活動ですので、利益を出さなければならず、そのためには奉仕の精神だけではやっていけませんし儲けることを考えなければいけません。

このような違いがある中で、ボランティアの経験が企業で働くということに結び付けられていないと、企業側としては「ボランティア活動、だから何?」といった感想しか出てこないのです。

③単発のボランティア活動は評価されにくい

長期のボランティアではなく1・2日くらいの単発のボランティアの場合は、ネタとして取り上げない方がいいでしょう。

というのも、単発のボランティアだと「就活のネタをつくるために仕方なくやったんじゃないの?」と思われる可能性が非常に高いからです。

少し言い方は悪いですが、たかが1日のボランティア経験を「大学生活4年間の中で一番力を入れたこと」と言い切ると、中身の無い大学生活を送ってきたのだと認識されてしまいます。

「それ以外の4年間という長い時間をどう過ごしていたのですか?」という疑問が湧いてくるのも当然のことです。

ボランティアをやっていたと嘘をつくのは厳禁

これだけは絶対にやってはいけないことです。

嘘のエピソードは内容も薄っぺらくなってしまいますし、詳しく話を聞かれたときに必ずどこかでボロが出てしまうものです。

採用担当者は就活生の嘘などを簡単に見抜いてしまいます。

これまで何百人、何千人もの就活生を見てきた人ですから、そのような嘘を見破るのはたやすいことです。

少しでもよく見せようという気持ちは理解できなくはないですが、なかったことをあったことにするという嘘はあまりにもリスクが高いので絶対にお勧めできません。

ボランティア経験を上手く伝える3ステップ

ボランティア経験は就活で評価されにくい側面があるということを説明してきましたが、だからといって「本当にボランティア活動を頑張ってきたのに書かない方がいいのか……」と落胆する必要はありません。

ボランティアという活動自体は社会的に素晴らしいものですので、伝え方を工夫すればきちんと評価されるエピソードにすることができます。

ここからは就活でボランティア経験をアピールする際のポイントを3ステップで解説していきます。

①ボランティアを始めようと思った動機を書く

まず重要なのがボランティアをしようと思ったきっかけをきちんと書くことです。

それこそ就活のネタ作りと思われないように、人事の人が納得するような動機を書くことが大切です。

ただ、ここでも嘘をつくのはよくありません。

「何となく」や「友達に誘われたから」など少し不純な動機だったとしても、結果としてあなたが大きく成長できたのであれば、ありのままを伝えても大丈夫です。

②どんな困難があり、どう対処したかを書く

次のステップとして、具体的な活動内容を書いていきます。

この時、ただ結果だけを書くのではなく、どのような困難に直面し、それに対して何を考えどう行動したのかを書くと相手を引き込むエピソードになります。

企業は成果や実績よりも、あなたの物事の考え方や問題に対する解決能力などを見ています。

また、ただ順風満帆に成功したエピソードよりも困難を乗り越えたエピソードの方が共感や感動を与えることができます。

③何を学び、今後どう生かせるのかを書く

一番大切なのが、その経験から何を学んで、それを企業で働く上でどう生かしていけるのかを書くことです。

先ほどもお伝えしましたが、ボランティア経験は慈善活動ですが企業は営利目的で活動しています。

「社会に貢献することの大切さを知りました」

「人のために貢献することにやりがいを感じた」

といった単に奉仕の精神に関する話だけでは人事の心には何も響きません。

感情や道徳に訴えるだけでなく、ロジックの面からも語ることができるだけで評価はグッと上がります。

多くの人がボランティアネタを語る中で差別化を図るためには、ありきたりな学びではなく自分なりの学びと今後への展望を盛り込みましょう。

自己PRの例文

最後に、実際にボランティア経験をエピソードに使ったガクチカの例文をご紹介します。

大学1年次にインドでの約2週間のボランティアに携わりました。

私は2011年に東日本大震災を経験し、国内外の人々からの物資の支援や温かさに触れたことから何か恩返しできることはないかと考え、ボランティアサークルに所属しました。

私が行った、インドの東部に位置するイルラ村は、未だ根強いカースト制度の中でも一番下に位置しており、困窮した村でした。

彼らは周囲の人々から迫害を受け、土と葉でできた家に住んでいるため害虫や蛇が襲ってくる危険性があり、子を持つ親は十分に睡眠が取れず、その結果、仕事にも集中できないという悪循環に陥っていました。

その悪循環をなくすために私達はお互いに声を掛け合い支え合いながら、彼らのために一から穴を掘り頑丈な家を建てました。

灼熱の中での肉体労働だったため、私は保健係として食事の際のアルコール消毒を発案して食中毒を防いだり、体温を記録することで些細な変化がないか管理したりすることに務めました。

結果として、仲間が体調面の問題を起こさずに活動を続け、家を建てることができました。

言語は違えど、完成した家を見たときにイルラ村の人々や仲間と一緒になって喜んだ時の達成感と感動は今でも忘れられません。

この例文のようにエピソードの中身がしっかりしていると、読んでいる側は感情移入しやすくなり説得力も増します。

伝え方を工夫しよう

ボランティア経験は多くの学生がエピソードとして使っていることもあり、評価してもらうのが難しい部分が多いです。

しかし、伝え方を工夫することができればボランティア経験も十分なアピール材料になります。

大切なのは自分がその活動によってどう成長し、それが企業で働く上でどう生かせるかを伝えることです。

せっかく頑張った経験が評価されないのは非常にもったいないことですので、この記事を参考にボランティア経験を存分にアピールしてくださいね!

気に入ったらシェアしてね!

    ABOUTこの記事をかいた人

    編集長の白河を筆頭に、人材紹介会社や大学のキャリアセンターでは教えてくれない、就職活動の本当の情報を書いていくライター集団。人材紹介会社の不都合な真実を暴き、就活生・転職者が天職を見つけてイキイキ働くために役に立つ情報だけを徹底的に公開していく。詳しいプロフィールは、フッターの「はじめての方へ」からご覧になれます。