【就活をやめたいあなたへ】4つの進路と早期内定方法をアドバイス

この記事では、就活をやめたくなったあなたが元気になる言葉やドロップアウトした場合の選択肢をまとめています。

キャリアの専門家として数百人の学生と向き合ってきたからこそあなたにできる早期内定のためのアドバイスもあるので、是非お時間を割いて読んでみてください。

この記事を書いた人:竹内健登

竹内校長の写真就活塾ホワイトアカデミー校長。デロイトトーマツグループの人材戦略コンサルタントを経て現在は就活コンサルタントとして活躍。

数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。

新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。

子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。

現在も、ホワイト企業からの内定が1件も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。

「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。

著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。

この記事の内容はこちらの動画でも解説しています↑

就活をやめたくなる人はこんなにいる!

また面接で落とされた……もうエントリーシート書く気力ないよ……行きたい企業がないんですけど……

就活をしていると、辛くてどうしてもやめたいと思ってしまう時ってありますよね。

そもそも「就活しないとやばい!」と思って就活を始めた場合はなおさらですが、みん就のもう就活辞めたい辛すぎるの掲示板には、就活をやめたいと思っている就活生の赤裸々な思いがたくさん書いてあります。

2018スレッドだけでも現在7000件以上の書き込みがあるくらい就活をやめたがっている就活生はたくさんいますが、早速どんな声が投稿されているのか見ていきましょう。

エージェントにうんざり

この前、就職エージェントから紹介された会社の最終面接だった。

最終面接の前日に面接対策として自己PRやら志望動機やらの内容を聞かれて、今まで対策なんてしてくれなかったのに。

前日に聞いておいて、それはNGだとかこういう風に書き直せだとか、当日までに書き直してもう1度書き直したやつ教えてとかもううんざり。

なんで前日???ってなった。

最終面接まで行かせておいて落ちたしもうしんどい。内定が欲しい。どこでもいいわけじゃないけど、もう辞めたい。奨学金もあるし内定取って働かないといけない。

もう無理。

就活が難航してくるとエージェントなどを使って「ブラック企業でもいいから最終面接に行きたい!」といういわば最終手段に行きがちですが、エージェントを使ったからといって必ずしも内定が出るとは限りませんし、このように落とされることも結構あります。

逆に、よく分からないエージェントから電話がかかってきて「〇〇受けませんか」と言われると「もう、うるせえよ! もう考えたくないよ、そんなこと!」という気持ちになるときもあると思います。

特に、奨学金を使って大学に通っている場合はさっさと働いて返済しないといけませんが、大学に行けば良い会社に就職できるはずだったのに……と焦りが募っている就活生は結構いるんじゃないでしょうか?

知人や友人からの声にうんざり

内定一つもない。
その事実でも辛すぎなのに、内定とって就活終わった親しい人から『やる気なさ過ぎ、就活ちゃんとしろよ』と言われる。

傍から見たら私は全然就活を頑張りきれてないのかもしれない。すごく甘い考えのままあるのかもしれない。それでも、少なくとも私の中では将来のためと頑張っているつもりだから心無く言われると辛い。

どんな会社に就くかでその後の人生が決まってしまうという意味でも、就活は人生で最も重要と言っても過言ではないファーストキャリアに就く最初で最後のチャンスなので、誰もが頑張っているはずです。

だからこそまわりの人も口を酸っぱくしてアドバイスするのでしょうが、それが逆効果になって就活を辞めたくなっちゃう事例は結構ありそうです。

友達が受かっていたり、自分の中ではこのくらいの企業で良いと思っているのに親にもっと良いとこも一応受けておきなさいと言われたりすると「うるせえなあ。宝くじみたいに一応受けたら受かるとかじゃないんだよ。本気でみんな受けてきてるから、受かるわけないんだよ。」という気持ちになることもあると思います。

最終面接に落ちる

ラストチャンスだと思って、死ぬ気で頑張った最終面接。全然うまくいかなかった。

すげぇ企業分析してたのにな、言いたいことひとつも言えず、役員との距離感が難しかった。挙げ句の果てには勉強面で間違いを指摘され、質問タイムに補足するバカっぷり。最初から勉強になりましたと頭を下げればいいものを。

もう就活やめます。自分には向いていません。というか、本当に欲しいものが何ひとつ手に入らない人生に飽き飽きしました。

さよなら

ちょっとグロテスクなコメントも寄せられていますが、対策が遅いと志望企業からお祈りされて苦しむことになりがちですし、多くの就活生が仕事というものを勘違いしています。

仕事であなたが人から何かを貰う前にあなたが仕事で人にどんな価値を与えるのかを先に考えることが大切ですが、どこにも内定がもらえない場合は、まずは正しい職業観を身に付けるところから始めましょう。

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先輩からのアドバイス集

続いて、こういった就活生の悩みに対しての経験者からのアドバイスを見ていきましょう。

落ち込んだ時は相談しよう

就活中に落ち込むことがあると思いますが、その時は友達やキャリセンなどで相談しましょう、
私はそこまでならなかったのですが、就活を中断してしまった同級生がいるので。

就活で大変なことの1つに自分のプライドを捨てるというものがありますが、これは高学歴の人ほど難しいです。

かくいう私も東大卒ですが、その学歴とプライドが邪魔をして1年目の就活では失敗してしまい、プライドがズタズタになった結果、人に相談できるようになって2年目の就活ではコンサル会社に受かりました。

私は中学校からずっと独学がメインで、大学も独学で入ったようなものだったので相談するのはダサいと思っていましたが、この年になって思うのは自分ができることなんかたかが知れているので早めに相談した方がいいということです。

変な肩ひじを張って自分を苦しめてしまうのは勿体無いので、もし、あなたが就活で苦戦していたら、そういう変なプライドは捨ててぜひ友達や周囲の人に相談に乗ってもらってください

対策をきちんとやりましょう

就活の進め方って本当に人によって違うと思うけど、私が本当に大切だと思ったことは、

①自己分析
自己分析ができてないと、いくら企業研究をしても現実味のある志望動機を書けないし、多くの会社の選考を受けても受からない。

②周囲の人に頼ること
恥ずかしさやプライドもあるかもしれないが、キャリセン、先輩、友達などに、志望動機や自己PRを見てもらうことで、企業目線のものにできる。

本当に就活で辛い想いもしたので、他の人にはこんなに苦しんで欲しく無いです。
がんばってください!!

就活で苦しんだ時はもう一度自己分析を見直してみることです。

業界研究や企業研究に時間を割く就活生はとても多いですが、その業界が採用したがる人材とあなたという人間は本当にマッチしていますか?

企業に合わせてあなたを偽ったり、その偽りが面接で表面化してしまったりしているなら、きちんと自己分析をしてみてください。

私は我流で就活を進める中で「まあ何とかなるっしょ」と根拠のない自信を持っていたので就職留年をする羽目に陥りましたが、面接で何を聞かれたらどう答えるかを当日朝の電車の中で考えていたくらい就活をナメていました。

本当は聞かれる質問が大体決まっているので、それに対してきちんと一貫性を持って答えられるように準備しておく必要があったんですが、そんなものはTwitterで検索しても出てきませんでしたし、SNSで出てくるのは先輩が受かったとか同期が受かったとか、そういうしんどい情報ばかりでした。

世の中に出回っている就活の情報は全然まとまっておらず、1人で就活をやっていたら必要な対策ができないので、就活の正攻法が体系化されている就活塾を活用して対策を進めた方が効率的で手っ取り早いでしょう。

失敗しない就活塾の選び方とサービスの実態

就活をやめる場合の4つの進路

就活をやめるとフリーターしかないんじゃないかと考える人が多いですが、ここでは現実的に考えられる選択肢について解説します。

進路①進学(大学院・専門学校)

良い会社に就職するために大学に入ったのに、結局就職できずにまた大学院や専門学校に入って高い学費を払うのは本末転倒で親に反対されることもありますが、大学院に行ったり専門学校に入ったりしてスキルを磨くことに時間を使えば、また就活をするための時間的猶予ができます。

ただ、進学する場合には、その大学院ないしは専門学校で身につけられるスキルが会社で求められているものなのかをきちんと確認しましょう。

例えば、メーカーの研究職は基本的には院卒でないと採用されないので理工系の大学院に進学するのは良い方法だと言えますが、あなたが行きたい会社が決まっていないのに大学院に行くと、その時間とお金が無駄になる可能性があります。

進路就職留年(休学)

新卒の肩書きは残したいけど専門学校や大学院に行くほどのお金はない場合は就職留年、早い段階であれば休学をおすすめします。

私もこの方法を取りましたが、教授やキャリアセンターに相談した場合も大抵こちらを勧められるでしょう。

教授にかけあえば単位をあえて落としてもらうことができるので就職留年自体はそれほど難しくないですが、休学は申請出来るタイミングが決まっていますし、就職留年などは理由として不適当とされる場合が多いので経済的理由や進路再考といったもっともらしい理由をつけましょう。

面接では留年理由や留年中にしていたことが問われる場合が多いですが、ここでしっかりと実績をアピール出来れば逆転就活も夢ではありません。

時間的余裕を使って長期インターンシップに参加するなどすれば立派な実績になりますし、新しいことを学ぶとエネルギーが出るので志望業界に役立つ難関資格を取得するのも手です。

私も何か学びたいと思ってビジネススクールに通っていましたが、営業志望だったにもかかわらず、それまでの就活でコミュニケーション力がないと気付いていたので、営業力やコミュニケーション力を付けようと思ってフルコミッションの営業をやってみました。

実際に営業すると、調子に乗っていたところなど、自分の何がダメだったのかが分かりましたが、私は最初から終始ずっと1人で就活をやっていたので、まともな客観的な意見を全く反映せずに全部我流でやっていたことがよく分かりました。

闇雲に就活を続けるくらいだったら1回立て直すために誰かに相談すれば良かったなと思いましたが、休学・留年中に就活塾に通い、再度就活の作戦を練り直したり自己PRで必要なネタを作ったりするのもオススメです↓

失敗しない就活塾の選び方とサービスの実態

進路起業

私が就活に苦戦していた時は、勤めたこともないくせに「サラリーマンは向いてないから就活なんか辞めて起業した方がいいんじゃないか」と本気で思っていましたが、行きたい企業ややりたいことが出来る環境が無いなら自分で作りましょう

最近ではわざわざ法人登記をしなくてもパソコン1台で稼げるアフィリエイトやブロガーといった方法で稼いでいる学生もいますが、「もう就活なんかしたくない!」という場合は一度検討してみてはいかがでしょうか?

私も学生時代に起業していましたが、やり方さえ学べば意外といけるものですよ。

ただし、起業したら仕事探しから何から全て自分でやる必要があり、稼げるかも自分次第になるので、やるなら徹底して振り切り、学生のうちに稼ぐ経験を積んだ方が良いです。

進路④フリーター

一番オススメしない進路がフリーターですが、フリーターになるなら、もはやなぜ大学に入った!? という話になります。

ドンキホーテの創業者である安田さんはフリーターとして20代後半まで麻雀で飯を食っていたそうですが、一生フリーターでは経済的に困窮するのは目に見えているので、なんとしてでも奮起して就活を終わらせないと一生後悔することになりますよ。

飲食店やコンビニのオーナーになるためにアルバイトから始めたり、何か一芸があったり今やりたいことがあったりしてフリーターで身銭を稼ぎながら夢を追ったりするのは良いかと思いますが、やりたいことやその後の計画がないのであれば絶対にフリーターにはならないでください

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早期内定を貰って就活を終わらせるための4ステップ

一流企業や超有名企業に行けるのは全体の4〜5%しかおらず、大手企業に行けるのも20%くらいであり、残りの80%が中小企業に行きますが、そのうちの少なからぬ就活生がブラック企業に行っているのが現実です。

早期内定を貰うにはちゃんと基礎から順々に就活を進めていくことが大切ですが、ほとんどの就活生はそれができていないので志望企業に行けないと言っても過言ではありません。

逆に言えば、きちんと就活を進めれば良いところに行けるので、生涯賃金を上げるためにも変なプライドは捨てて基礎からしっかりと就活を進めていきましょう

1:自己分析に再度取り組む

ESを書いていると「自己PRをしてください」という設問をよく目にしますが、自分にはアピールできる経験なんてないと不安になる人が少なくありません。

自己PRを考える上で大切になってくるのが自分軸ですが、自分軸とは自分の性格や趣味嗜好、つまり自分の将来の方向性を示す軸のことを言います。

自分が将来したいことや10年後のありたい姿が明確になっていないと自己PRはおろか自分の志望する業界も見えてこないので、自分軸が定められていないと志望する企業を選ぶ段階で路頭に迷ってしまいます。

企業がどのような人材を求め、どの分野で事業を拡大していく方針であるか、それが今の自分にマッチングしているかを照らし合わせるためにも自己分析はとても重要です。

どの企業の採用ホームページを見てもピンと来なかったりそこで働く自分の姿が見えてこず不安になってしまったりするのであれば、まず一度、自己分析をやり直してみましょう。

自己分析の方法

中学高校時代の部活動や大学のサークル、アルバイト、ゼミなどの自分が今までやってきたことや自分の好きなことをノートに羅列し、その横に、それぞれの頑張ったことや思い出、苦労したこと等、各項目に対して自分が抱いた感情や記憶を書き出していきましょう。

そうするだけでも自分がどのようなことを好み、どう取り組む傾向があるかが見えてきます。

また、大手就活サイトでも多く用いられている適性診断ツールを使う手もあります。

質問にYES/NO形式で答えていくだけで自分の性格や適性がある職業を判断してくれますが、自分の適性を判断するのはあくまでも自分自身なので、鵜呑みにするのではなく判断の一材料として活用しましょう。

2:業界・企業研究を疎かにしない

自己分析を深めていって自分のやりたいことや自分に合っている職種・業種、自分軸が少しずつ見えてきたら、就職四季報を使ったり先輩からのアドバイスを聞いたりして業界・企業研究を進めましょう。

実際に就職活動を経験してきた方から話を聞けるのはとても貴重な機会なので、是非、1学年上の先輩方が卒業する前に自身の就活の体験談や失敗談を聞いておきましょう

自分の興味に重なる業界や企業を効率的に探す上では可能な限り多くの企業の採用担当者と接することが大切ですが、就活解禁前後に大学でよく開かれる学内説明会にわざわざ来る企業は採用意欲が高いので、学内説明会には出来るだけ多く参加するように心がけましょう

普段の説明会より近い距離で企業のことを教えてもらえるので、名前の知らない企業でも自分が興味を持てる部分が見つけられる可能性が高いです。

3:OB・OG訪問からのコネ内定を狙う

業界・企業研究を深めていく中で魅力的だと感じた企業には是非アポイントメントを取って実際に働いているOB・OGの話を聞きに行きましょう

そこで働く先輩方は自分と同じようにその企業を志望し実際に内定を勝ち取った、いわば自分の理想の姿、成功例なので、その先輩がどのようなきっかけで企業に興味を持ち、面接でどのような点をアピールしたかを聞くことは自身の志望動機を明確にし厚みを持たせることに繋がります

また、OB・OGに気に入ってもらえれば、そのOB・OGが社内であなたのことをプロモーションしてくれる可能性があるので、早期に内定が欲しい場合はぜひOB・OGのコネや大学の学科推薦を使ってみてください。

4:就活塾を活用し面接対策をする

面接が不安で仕方ないという人は多く、特に第一志望の企業なら緊張もかなりのものになりますが、面接の不安を取り除くには場慣れするために場数をこなすしかありません

そのために打って付けなのが就活塾で模擬面接を受けることですが、模擬面接を受け続けることによって相手の質問の意図を正確に読み取れるようになり、暗記したものを読み上げるだけのような面接から抜け出し、自分の言葉で感情を込めて話すことができるようになっていきます。

模擬面接を受けて「面接はこんな感じなんだ」とその空気感を感じておくだけでも面接を受ける際に役立ってくるので、ぜひ就活塾を心強い味方として活用してくださいね↓

失敗しない就活塾の選び方とサービスの実態

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休息を取ろう

就活は人生の大半を決める最も重要な機会の1つであり、就活の結果次第でその後の人生が大きく変わりますが、もう就活のことなんか考えたくない時は逃げるのも手です。

私も就職留年を決めた直後は「早期選考やってます」とやたら英語で書かれているマッキンゼーの採用ページなんかもう見たくなかったですし、「だるいな〜、やめたいな〜」と思って逃げていましたが就活を辞めたいときは一旦休息を取ることも大切です。

辛いときに無理して頑張ると状況が悪化してしまうので、無理をし過ぎないようにまずは休息を取って元気が出たらまた就活に取り組むのが大事ですが、リフレッシュの方法についてはこちらの記事に詳しくまとめてありますので、是非参考にしてみてください↓

就活に疲れた時の4つのリフレッシュ方法とは?早期内定の方法も解説

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました(^ ^)