就活の私服、社会人になっても使えるビジネスカジュアルを徹底解説

「私服でお越しください」

「服装自由です」

「あなたらしい服でお越しください」

「就活はリクルートスーツ!」と考えている就活生にとって「私服」「服装自由」という表記は非常に悩ましいですよね。

「無難にスーツで行きたい……」というのが多くの就活生の本音でしょう。

しかし、企業が「私服」「服装自由」とあえて表記しているのは意味があるのです。

安易にスーツで行ってしまうのはもったい無いですし、かえってマイナスな印象になることもあります。

今回は就活における服装指定の意図と「私服」であるビジネスカジュアルについて解説していきます。

社会人になっても使える保存版です。

この記事を書いた人:Eri

「ホワイト企業への道」のライター。
ウェディングの会社、ブランディング会社やWEB制作会社で勤務後、フリーのライターとして現在活動中。ウェディングの仕事をしている最中、現場の社員が煩雑な仕事を仕組みや論理で鮮やかに解決する場面に遭遇してから、「共に頑張る仲間が使いやすいシステムを作る」ことがテーマ。問題解決や分析を得意とし、コンサルティング会社の仕事にも関わりながら、若者に向けたロジカルシンキングなどの勉強会も開催している。

就活の「私服」は普段着では無い

就活で「私服」と言われたら基本的にはビジネスカジュアルを指します。

オフィスで働く人がスーツ以外で着ているファッションなのでオフィスカジュアルとも言います。

オフィスでアルバイトをした経験のある人は聞いたことがあるかもしれません。

ファッション雑誌でよく「きれいめファッション」と呼ばれる仕事場にふさわしい節度のある格好のことです。

私服だからと言って普段着で行ってしまうと面接官からは「常識が無いな」という目で見られますから注意が必要です。

ただし、「あなたらしさを表す私服」といった就活生の個性をみたい場合は例外もあります。

企業はなぜ「私服」を指定するのか

就活における企業の服装指定には何らかの意味があります。

以下に服装指定毎のふさわしい格好をまとめました。

  • 服装指定なし→スーツ
  • 服装自由→スーツでもビジネスカジュアルでも良い(就活生の大半はスーツを選ぶ)
  • 私服→ビジネスカジュアル(スーツを選ぶ就活生も多い)
  • あなたらしさを最も表す服装で、等→ビジネスカジュアルに限らず普段着の中でも清潔感のある服装がベター。アパレル業界ならブランドイメージに合わせる。

就活生はどの表記でも無難なスーツを選ぶ傾向にあります。しかし、私服指定の企業にスーツで行くのはあまりお勧めはしません。というのも企業が私服指定をするのは「その人の人となりを見たい。」「私服でリラックスした状態の姿が見たい。」といった意図があるからです。

服装自由とされている場合はどちらでも構いませんが、個性を出したいなら私服、無難に行きたいならスーツ、といったところでしょう。

また、中には「あなたらしさを最も表す格好で」「スーツ禁止」「ビジネスカジュアルも禁止」といった指定をしてくるところもあるようです。

こういった場合はもちろん企業の指定に合わせましょう。

特にアパレル業界ならその企業のブランドイメージに合わせた清潔感のある服装が良いでしょう。

着こなせると会社でも使える

ビジネスカジュアルの良いところは社会人になってからも使えることですね。

意外と見落としがちですが、リクルートスーツは新卒の就活を終えたら相応しくない格好とされています。

「せっかく買ったのにそんなことある!?」と言いたいところでしょうが、それが現実なのです。

冠婚葬祭用としてとっておきましょう。

反対に、ビジネスカジュアルなら社会人になってからも使えるので新たに購入しても無駄にならないのです。

きちんとビジネスカジュアルを着こなせると「TPOをわきまえている」という印象になります。

私服指定なら無難にスーツで行くよりも、この機会にビジネスカジュアルで行くことをお勧めします。

オススメのスタイルー男性編ー

男性のビジネスカジュアルはいたって簡単です。

というのもある程度定番アイテムが決まっているからです。

基本はチノパンかスラックスに襟付きのシャツ、ジャケットというスタイルならハズレなしです。

柄の無いシンプルなものがベストですが、チェックやストライプなどの目立ちすぎない柄ならOKです。

スーツチックなスタイル(カジュアル度:低 フォーマル度:高)

ジャケットにネクタイ、パンツというスタイルはフォーマル感が出ます。

ポケットのチーフを整えると正装らしくなります。

同系色でまとめると落ち着いた印象になります。

シンプルなジャケットスタイル(カジュアル度:中、フォーマル度:中)

清潔感のある丸首ならTシャツでもOK。

靴は革靴にしましょう。

チノパン、グレージャケット、白シャツはハズレなしですね。

ネイビーカラーはシックで大人っぽい印象になります。

おしゃれにカーディガンスタイル(カジュアル度:高 フォーマル度:低)

寒い日には落ち着いたカラーのセーターもOKです。ジャケットは着用したほうが良いでしょう。

ジャケットはちょっと……という季節にはカーディガンもOKです。

こんな淡いブルーのシャツなら就活でもOKですね。

靴とベルトは揃えるのがポイント

コーディネートの基本は足元からです。

革靴に合わせたコーディネートをすると、トータルバランスが良くなります。

黒か茶系ダークカラーの革靴を選びましょう。

また、ベルトの色を革靴と同系色にするのがポイントです。

迷うようなら革靴、ベルト、着回しのきくテーラードジャケット、ネイビーやグレーのカーディガン、白シャツ、ベージュチノパンがあれば良いでしょう。

これである程度のバリエーションは効きます。

派手な色やデザインを避け、上記のポイントを押さえればきれいめカジュアルファッションの完成です。

ビジネスカジュアルファッションが出来ると一段と大人っぽく見えるので、女性受けも良いかもしれませんね(笑)

オススメのスタイルー女性編ー

女性のビジネスカジュアルは、男性と比べて自由度が高いです。

また、ダークカラーになりがちな男性と異なり、明るいカラーを顔の近くに持ってきて、華やかさを演出することができます。

男子同様ジャケットやカーディガンに膝丈のスカートや長ズボン、下はカジュアルパンプスというスタイルが基本です。

ジャケット×スーツorスカート(カジュアル度:低 フォーマル度:高)

ネイビーやグレーのジャケットに膝丈スカートやチノパンを合わせましょう。

定番のきれいめ着こなしアイテムです。

(カジュアル度:中 フォーマル度:中)

カジュアルながらきちんとした感じに見えるカーディガンはビジネスカジュアルの必須アイテムです。

(カジュアル度:高 フォーマル度:低)

上品なデザインならレースでもOK。自分らしさを演出していきましょう。

これはNG!

なかなか明確な基準が無いので悩ましいビジネスカジュアルですが、絶対NGな服装を避けておけば怖がる必要はありません。

以下はビジネスにふさわしくないファッションです。

デニム・ジーンズ

ジーンズやデニム素材の服はフォーマルな場にはふさわしくありません。

ジージャンやデニム柄、黒やダークブラウンなどのカラーデニムもNGです。

ジーンズ素材は全般的に避けましょう。

派手な色・デザイン

ビビッドカラーなどの派手な色やファッション学校の学生が好むような奇抜なデザイン・柄の服はNGです。

あなたそのものよりも服に目が行ってしまうような服装ではあなたらしさは伝わりません。

特にワンピースは派手になりがちなのでシンプルで落ち着いたデザインを選びましょう。

カーゴパンツ・ジャージ・ショートパンツ

遊びにいくようなくだけた服はTPOをわきまえられない人に見られるのでNGです。

短パンやキャップ、スタジャン、パーカー、フード、トレーナー、だらっとしたダボダボの服、ユーズド加工(ヴィンテージ風など)の服は避けましょう。

女性はジャンパースカートやショートパンツは避けましょう。

露出しすぎ

女性に流行りのオフショルダーや胸開きの大きい服、セクシーなデザイン、ノースリーブは避けましょう。

季節を問わず袖の長いものの方が上品に見えます。

女性はミニスカート、キャミソール(下着ならOK)、男性はTシャツ、五分丈、七分丈のパンツは避けて長ズボンにした方が良いでしょう。

スニーカー、ブーツ、サンダル、高すぎるヒール

カジュアルすぎるスニーカーやサンダル、派手になりがちなミュールや高すぎるヒールはNGです。

ヒールは高くても5cm以内にしましょう。

エナメル質やキラキラしたもの、派手な飾りのついたパンプスもNGです。

エナメル質のパンプスも控えましょう。

落ち着いたカジュアルパンプスが◎。

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どこで買える?

リーズナブルで就活にも使えるビジネスカジュアルファッションを揃えたい人にオススメのお店や雑誌、通販をまとめました。

リーズナブル店舗

王道きれいめカジュアル:ユニクロ

誰もが知っているユニクロのファッションは、ビジネスカジュアルにも使えるきれいめアイテムがいっぱいです。

値段もリーズナブルで特にまとめ買いセールで購入するとお得!

ただし、全てが使えるわけではないのでアイテムはきちんと見極めましょう。

また、どちらかというとカジュアルに寄っているので少しフォーマルにしたい時には若干不向きかもしれません。

コスパ重視なら:GU(ジーユー)

ユニクロ傘下のGUは安くてシンプルなカジュアルアイテムがいっぱいです。

こちらもきれいめアイテムが豊富。

とにかく安く済ませたい! という人はこちらがお勧めです。

ただし、カジュアル過ぎないように注意しましょう。

素材重視なら:無印良品

生活用品のお店というイメージが強い無印良品ですが、ビジネスカジュアルアイテムも売っています。

オーガニックコットンや伸縮性を重視した素材など、生地にこだわった商品が多いので着心地抜群です。

働き始めてからも重宝したい人はこちらがお勧めです。

おしゃれ重視店舗

レディースカジュアルのお店:ハニーズ

おしゃれ好きな女性にオススメです。

きれいめファッションを多く扱っており、マネキンのファッションなどビジネスカジュアルファッションの参考になります。

こちらも全てがビジネスカジュアルに向いているわけではないので要注意です。

おしゃれなセレクトショップ:ナノユニバース

学生にも利用者が多いナノユニバースは、セレクトショップなのでおしゃれ重視な人にお勧めです。

メンズもレディースも豊富なラインナップがあります。

専門店で買いたい!

スーツだけじゃない:洋服の青山

スーツのお店として知られる洋服の青山ですが、実はビジネスカジュアルファッションも販売しています。

専門店だけあってユニクロに比べれば価格は高めですが、よく店舗で実施しているアウトレットセールなら非常に安く手に入ることもあります。

専門店なので店員さんに聞きながら選べるのもいいところですね。

リーズナブルなスーツも買える:ORIHIKA

リーズナブルなスーツも買えるORIHIKA。

AOKIが母体のスーツ店ですが、こちらもビジネスカジュアルのラインナップがあります。

それほど安くはありませんが、青山よりも店舗規模が小さ目なことが多いからか店員さんはきめ細やかに対応してくれます。

私はこの店で買いました。

通販で買いたい!

Biz front

ビジネスカジュアルの専門店です。

家にいながら商品をネットで見て買えるのでとってもお手軽です。

ただし試着などができないため、サイズ表記には十分注意が必要です。

ニッセン

言わずと知れた有名通販。

カジュアルファッションからビジネスファッションまで豊富なラインナップを取り揃えています。

普段着もまとめて手軽にショッピングをしたい人はこちらがお勧め。

Pierrot

安く手に入れたい人はこちら。

女性向けビジネスカジュアルアイテムを豊富に取り揃えています。

サイズ表記が丁寧なので通販でも安心です。

THE SUIT COMPANY & UNIVERSAL LANGUAGE

THE SUIT COMPANYとUNIVERSAL LANGUAGEの商品が揃った通販サイトです。

ビジネスカジュアル製品が分かりやすくカテゴライズされているため、探しやすいです。

値段は安いとは言えませんが、専門店で購入したい人にお勧めです。

ビジネスカジュアルを自分のものにしよう

就活で使えるビジネスカジュアルファッションについて、その選び方も含めてまとめてきました。

基準が曖昧で難しいと思いがちなビジネスカジュアルですが、一度身につけてしまえば社会人になってからもずっと使えますし、自分に似合う、オフィスにふさわしい格好が出来れば「デキる社会人」として見られます。

ビジネスカジュアルファッションを身につけて、楽しく就活を乗り切りましょう!