- 新卒の志望動機だから「企業の理念に惹かれました」などでいいんじゃないの?
- 志望動機を書く時のポイントがあれば例文で知りたい!
このようにお悩みの就活生も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、志望動機の書き方が分からない新卒のあなたのために志望動機はどのような目的があるのかを例文付きで解説していきます。
一口に志望動機と言えども、就活生側と企業側でチェックする点が異なるのがポイント。
就活生側からすると就活の軸、入社したい会社を明確にできる意味を持ちます。
また、企業側からすると、入社希望の新卒生が本当に自社にマッチしているか、早期離職するリスクがないかの見極めになっているのです。
これらをふまえ、両方の視点をクリアした新卒向け志望動機の書き方を例文を用いて紹介します。
数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。
新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。
研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。
現在も、塾生がカリキュラムを消化したものの、ホワイト企業の内定を1社も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。
「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。
著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。
目次
企業が見ている新卒のESにある志望動機のポイント
新卒の志望動機で企業側はどのようなポイントを見ているのでしょうか?それは大きく4つあり、履歴書でもエントリーシート(以下、ES)でも同様です。
ここからは企業側が新卒の志望動機でチェックしているポイントを解説していきます。
何に魅力を感じているのか?
まず、新卒生が企業の何の要素に魅力を感じているかです。この点を知り、早期離職のリスクがあるかないかまで判断しているのです。
新卒生にとって企業には様々な魅力がありますよね。企業理念に共感する、やってみたい仕事内容、サービスが好き、社風に惹かれる、グローバルに働けそう、などなど。
新卒生が企業の何に惹かれたかを具体的に知ることで、魅力に感じている要素が変更になれば離職するかの可能性を見極めています。
なぜエントリーしてきたのか?
企業にエントリーした背景には、新卒生が企業に魅力を感じ、自分の仕事にしたいと志望したことがあります。
企業はなぜこの仕事がしたいと感じたか理由を知ることで、その理由が企業にマッチしているかを見ているのです。
例えば、「企業のサービスの一ファンで自分からも新規ファンを増やしたい」という場合、新規開拓の事業にマッチします。
しかし、ただファンであるだけで自ら企業のサービスを改善させたり発展させたりといった熱意が感じられない場合は「自社のサービスが好きなだけで仕事として考えていない」と捉えられます。
新卒生の志望動機を聞くことで、社内のメンバーの一人として会社やサービスを発展させる気があるか、発展させてくれそうか、動機が企業に合っている理由かを判断しています。
どのような物事にモチベーションを感じるのか?
志望動機から、就活生のやる気が出るポイントが何か、つまり、どのようなことにモチベーションを感じるかを企業は見ています。
そのモチベーションが業界・企業の仕事に適しているかを判断する材料になるのです。
就活生のやる気を自然と出すものが志望の業界・企業の仕事内容に通じているものなら、入社後、うまくいかないときでもやる気を持って仕事をしてくれるイメージにつながります。
為したいことが本当に自社と合致しているのか?
上記3つを総合した結果、就活生がやりたいことや企業選びの軸が企業と本当に合っているのか確認し、新卒で早期退職するようなリスクがないのかも見ています。
就活生がやりたいことが企業の目的と合っていない場合、これからも働いていきたいとは思いませんよね。このように就活生の志望動機から企業は4つのポイントを確認しています。
志望動機に必要な4つのポイント
ここまで、企業が就活生の志望動機でチェックしている4つの要素を解説していきました。
ここからは上記をふまえた、志望動機に必要な4つのポイントを説明していきます。
なぜ応募企業でなければいけないのか書く
同業他社ではなく、なぜその企業を選んだかの理由を書きましょう。
どの企業にも当てはまるような志望動機だと「自社でなくてもよいのでは?」と思われてしまいます。
その企業ならではの理由を思いつかないと難しく感じますが、考えるコツがあります。複数の要素を掛け合わせて絞り込んでいくことです。
例えば、「業種」×「職業領域」×「若いうちから技術開発に取り組める」等です。
同じ「業種」の中でも、希望の「職業領域」で仕事ができ、その企業の特徴である「若いうちから技術開発に取り組める」を掛け合わせた志望動機なら、他ではないその企業ならではの志望動機になります。
企業で活かせる経験があることを書く
新卒生は就業経験がないため、将来性を見込んだ採用になります。しかし、教育される身だからと完全に受け身になるのはNG。
自分の過去現在を振り返り、自己分析をして、自分の経験や性質で企業の活動に活かせる部分がないか探してみます。
そして、活かせそうな要素を志望動機に書き出しましょう。
例えば、企業が「変化を恐れない」ことをビジョンとしている場合、現状を変えるために挑戦したことなどが企業で活かせる経験となります。
履歴書やESに書く順番として「企業で活かせる経験」のつぎに来る、「入社後に実現したいこと」を書く前に記入するのがポイントです。
経験があって生まれた考え方も併せて書きましょう。そうすることで次に書く「入社後に実現したいこと」の話の流れがスムーズになり、説得力も増していきます。
入社後に実現したいことを具体的に書く
前項の次は、入社後に取り組みたい仕事や意気込み、キャリア設計などを具体的に書いていきましょう。
例えば以下のようになります。
- 「私は○○を経験し○○の思考回路が身に付きました。私の経験が活かせるのは貴社の○○部です。○○部では○○に取り組みたいです。」
このように説得力を持ちながら入社後に取り組みたい仕事を具体的に書くには、企業研究と自己分析が必須。
その企業の仕事内容でなければならない要素と、あなたが企業に貢献できる要素がマッチすると、企業側としてはあなたを採用するメリットが生まれます。
入社後の姿を具体的に書くことで、企業のことをよく理解している点とあなたが会社にふさわしい人物である事をアピールしていきましょう。
企業と共通のビジョンがあることを書く
自分自身と企業に共通するビジョンを書くことで、自分が企業にマッチした人物だとアピールします。こちらを書くにも企業研究と自己分析が必要ですね。
企業がしたいのは早期退職せずに活躍してくれる社員です。もし企業理念や企業目標に賛成できない人物だと、目標に向かって一緒に働くのは難しいでしょう。
ゆえに志望動機で企業の考えと隔たりがないことを示します。自分は企業と共通の志を持っているので長期にわたり活躍したいことを志望動機に盛り込むと、履歴書やESの選考でもプラスに働きます。
全職種に共通! 志望動機のおすすめの構成
履歴書やESに必要な志望動機のポイントはもうお分かりですね。ここからはどのような書き方がよいのかを解説していきます。
志望動機を書くときは、「結論・理由・事例・結果」から成る「PREP法」を用いて作ると効果的です。では、ひとつずつ見ていきましょう。
1.結論
PREP法の”P”は”Point”を意味し「結論」から書き出します。なぜその企業に応募したかの結論です。
ビジネスでは基本ですが、最初に一番伝えたい結論を書くことで内容が一瞬で分かりやすくなります。
以下のような構文に当てはめてみましょう。例文は海外事業を展開する企業で営業職を志望する学生を想定しています。
- 貴社の○○部の○○業務に携わりたいと考え、貴社を志望いたします。
- 私は貴社の○○の事業内容に魅力を感じ志望いたしました。
例文:貴社の情報システム部門のシステムエンジニア業務に携わりたいと考え、貴社を志望いたします。
2.理由
次の”R”は” Reason”、すなわち理由です。なぜその企業を志望したのか根拠を書いていきましょう。最初の結論に至った理由を述べることで、採用担当者からロジカルな思考回路をもった学生だと捉えられます。
企業の業務を知ったきっかけや、インターンシップで受けた刺激も理由の一つになります。
以下のような構文で志望動機の理由を書き出します。
- 私は○○を通して○○事業に興味を持ちました。
例文:私は日々のパソコン作業を通して、システム業界に興味を持ちました。
また、貴社のインターンシップに参加し、計画から実行のスピードが速いことに刺激を受け、若いうちからシステム技術者として活躍するには貴社しかないと思いました。
3.事例
“E”は” Example”、事例です。志望動機の理由を強化する事例は、自分の強みが発揮できたエピソードを具体的に書いていきましょう。
事例は志望する企業と関連性・親和性を持たせると、強い動機として印象付けられます。
- 私は○○のとき○○を経験しています。
例文:大学での専攻はITではありませんが、日々パソコンを使ってブログを書いています。
ブログサイトがきっかけでサイトがどのように構築されているか知りたいようになりました。それからオンラインスクールでプログラミングを学びました。
4.結果とダメ押し
最後の”P”は” Point”、ポイントです。再度、最初に述べた結論を書きます。最初と最後にくり返し書くことで、自分の志望動機を会社にも再認識してもらう狙いです。
事例に出した経験から学んだことを結果という書き方にして、これは貴社でも活かせるので自分は貴社を志望する、とダメ押ししましょう。
- その結果、○○できました。私のこの経験は貴社の○○の場面でも活用できます。そのため、貴社の○○事業を志望いたしました。
例文:その結果、自分でもサイトを作れるようになりました。この技術と新しいことを学ぶ姿勢は、貴社のシステム業務でも活かせると思います。
そのため、貴社のシステム業務を志望いたしました。
志望動機をイメージするための4つのポイント
入社したい意思はあっても、なぜその企業でなければいけないのか思いつかない場合もありますよね。
そんなときは、以下の4つのポイントに沿って志望動機を作り上げていきましょう。
企業の事業内容
企業の事業・サービス・製品などから、あなたが魅力に思う要素を想起していきましょう。事業内容を魅力に思うのは、自身と共通する価値観があればこそ。
その企業しかできないことなら説得力が増します。企業サイトで事業内容を調べ、採用できる点があるか確認してみましょう。
企業のビジョン・目標
企業が掲げるビジョンに着目しましょう。企業が存在する意味です。企業のサイトには、目標・理念・事業戦略の項目がありますよね。
サステナビリティや環境への取り組みなども含まれます。企業ビジョンの中から、志望の動機となるものを見つけてみます。
企業の社風・社員
企業の社長・役員・社員らが醸し出している社風も、その企業だけの魅力になります。企業説明会やOB・OG訪問の経験があれば社風は肌で感じていることでしょう。
社員の雰囲気や社風が自分と共通しているものがあると志望動機の材料になります。
企業の制度
企業の制度も志望動機に記入できるポイントになります。志望企業ならではの教育制度・評価制度・昇進制度・異動の有無を確認してみましょう。
なぜその制度が新卒の自分にとって重要か説明できるようにします。入社後、その制度によって企業も自分も活躍できるメリットを探すと、企業の制度目当てではないことも伝えられますね。
志望動機の例文
上記4つのポイントを使った例文を紹介します。ポイントを見ただけでは書き方が難しく感じることもありますが、様々な業種にも対応できる書き方です。
例文を参考にコツを掴んでみましょう。
企業の事業内容を志望動機のメインとする例文
企業の事業内容が志望動機の中心となる場合、志望動機を書く前に企業の事業内容を確認しましょう。
事業内容を研究し、明確に理解した上で記入します。事業内容を深く理解していると自分との共通点を見つけやすくなり、志望度の高さもアピールできます。
企業のサイトを見る、企業説明会、OG・OG訪問で仕事内容をより詳しく聞く等、企業の事業内容を十分に理解していきます。
例文:
私は貴社の不動産管理を中核とする事業内容に魅力を感じ志望いたしました。
貴社の企業説明会にて不動産管理事業について伺い、顧客の要望・ニーズに素早く応えるといった貢献度の高さと地場への寄与度に関心を持ちました。
私は現在、貴社が不動産管理を行うマンションに住んでいます。以前、部屋の一部が破損してマンションの管理者に相談したところ、貴社の不動産管理事業の方が迅速に対応して下さりとても感動しました。
私はアルバイトでデータ入力をしています。スピーディーかつミスがないよう日々訓練しているので、アルバイト内でも正確さNo.1の表彰を受けました。
この経験は、正確さが必要になる貴社の不動産管理業でも活かせます。私は将来、正確で知識も必要とされる不動産管理業を通し、愛着のあるこの地域に住む人々に貢献したいと考えております。
企業のビジョン・目標を志望動機のメインとする例文
企業のビジョン・目標を志望動機の中心にする場合は、内容を明確に理解する必要があります。理解するには、企業のサイトや経営層のインタビューなどを見てみましょう。
企業の考え方を知ることで、自分と特に通ずるものがあるかも分かります。志望動機の書き方のヒントも多いのでしっかり研究してみて下さい。
例文:
私は貴社の「地球環境のために服を作る」というビジョンに魅力を感じ志望しました。
コロナ禍でオンライン生活になったとき「ファストファッションがなぜあんなに安いか」をテーマにしたアパレル業界の映画を観ました。
映画を観る中で、私が着ていた大量生産型の服が過酷な状況で作られていたことにショックを受け、アパレル業やモノの生産工程について考えるようになりました。
そのようなとき、環境のことを考えたアパレル会社である貴社を知りました。
通常アパレル業界は資源を大量に消費するものですが、貴社は正反対で、すでに生産されている服や資源から新しい服を作られています。
資源を無駄にすることなく付加価値をつける貴社との出会いで私の行動は変わっていきました。
同じ大学の学生にもこのアパレル業界の事実を知って気付いてほしいと思い、許可を得て上映会を開き多くの学生の共感を得ました。
今では環境問題と向き合うサークルを立ち上げています。この行動は貴社のビジョンにも通じ、販売や広報などで貴社製品を消費者に知ってもらいたいです。
従来のアパレル業界を変える貴社の目標を広めたく貴社を志望いたします。
企業の社風・社員を志望動機のメインとする例文
志望企業の社風や社員を志望動機の中心にする場合は事前に雰囲気をよく理解することが大事です。
企業説明会やインターンシップに参加する、OB・OG訪問で社員インタビューを行う、など社員を知る行動を起こすとよいでしょう。
例文:
貴社の切磋琢磨できる社風に魅力を感じ貴社を志望します。
私が尊敬する先輩が貴社で営業職として働いていて、仕事の話を聞いているうちに貴社の社風に惹かれました。
私は飲食店でアルバイトをしているのですが、月のキャンペーン商品をどれだけ売れたか目標値があります。
初めはうまくいかず難しさを感じましたが、目標値を達成しているスタッフにアドバイスをもらい実行してみました。
すると段々売れるようになり目標値を達成できるようになりました。それからもスタッフ同士で成功事例を共有し、日々挑戦しています。
先輩にこの話をすると、貴社の営業業務に合いそうということで営業職のインターンシップに参加させてもらいました。
営業職のインターンシップはアルバイトの比にならないくらい大変でしたが、社員の方が真摯に向き合って下さり、みなで切磋琢磨しながら乗り越えました。
アルバイトで培った、お互いを高めあう行動は貴社でも活かすことができます。私は新卒から貴社の社風のもとで営業として働きたいと思い志望いたします。
志望動機のNG例文
志望動機に必要な4つのポイントがないNG例文を書いていきます。ポイントを盛り込まないと書いてしまいがちな志望動機になってしまいますので、採用担当者の視点で例文を読んでみて下さい。
客観的に見ると「例文のこの書き方がNGだな」と分かります。あなた自身の志望動機を書いた後は、例文のようにNGな書き方がないかチェックしてみましょう。
競合他社や業界全体にも当てはまる
志望動機で重要なのは、なぜ応募企業でないといけないかを示すことでしたね。
志望企業でなくとも競合他社や業界全体に当てはまる動機の書き方だと企業に響かず「当社でなくてもよいのでは?」と思われかねません。
業界研究はもちろん行いますが、志望会社も深く研究しその会社でなければならない理由を述べる書き方にしましょう。
以下例文のような志望動機はNGです。
私はあらゆる業界で取り入れ始めたメタバーズに注目しており志望しています。
貴社はクリエイティブ業界でも、いち早く他業界にもメタバースを推進されているので他社より将来性も高いと感じています。
以前、貴社が制作されたVRをイベントで体験し感動いたしました。私はクリエイブな作業が得意です。
入社後は私の技術を活かし、貴社のサービスをさらに発展させたいと考えております。
製品やサービスが好きなだけ
志望する会社の製品やサービスが優れていて魅力を感じているのはその会社にとっても嬉しいことです。注意する点はただのファンレターにならないようにすること。
会社は会社のファンである新卒生に入社してもらいたいわけはなく、ビジョン・業務に共感し、目標達成のため一緒に働いてくれる新卒生がほしいのです。
志望企業を競合他社と比較して、その会社でなければならない理由があれば立派な志望動機になります。
しかし製品やサービスが好きなだけならそのまま一愛用者でいましょう。
以下がファンでいるだけのNG例文です。
私は貴社が開発した製品が私たちの生活を豊かにしてくれたと感じ、志望しました。
私も貴社の製品を長年愛用しております。私の周りの人々も貴社製品のユーザーが多く、私だけでなく皆にとっても役立つものだと感じております。
このような製品を開発できる貴社の社風であれば、私の一ユーザーとしての声を反映させることで貴社のお役に立てると思います。
製品のよいところを見つける私の性質を活かすことで、貴社に貢献いたします。
受け身で自分から貢献する姿勢がない
入社後、新卒生は新入社員研修を受けますね。新入社員は仕事のやり方が分からないので会社が一から教育するのは当然とも言えます。
しかし、新入社員研修はその会社で働くための教育制度であって、技術を学ばせるための学校ではありません。
「入社したらこれを学びたい、これを教えてほしい」など、受け身で技術を学びたいだけ、また、自分から貢献する気がない志望動機はNGです。
もし教育制度の魅力も書くなら「現在自分が貢献できることが研修でスキルを身につけることで、さらに業務に貢献できる」というような書き方に変えます。
例文は受け身の姿勢であるNG志望動機です。
私は貴社にITスキルを身につける教育制度があり、技術を学べる体制が整っていることに魅力を感じ志望しました。
私は現代では当たり前とも言えるITスキルに興味があります。ITスキルがあれば、貴社、顧客様の様々な業務改善にも貢献できます。
私は覚えるのが早いので研修でもスキルアップに貢献できます。貴社の教育制度でITの先端技術を身につけていきたいです。
どうしても書けない就活生には志望動機作成ツールもおすすめ
志望動機のポイントやNGな例文を紹介してきましたが、どうしても書けそうにない場合は志望動機作成ツールを利用するのもおすすめ。
時短にもなりスマホで完了する便利な無料ツールを2つご紹介します。ぜひ有効活用してあなただけの志望動機を作りましょう。
ツール① キャリアパークの志望動機作成ツール
画像の引用元:キャリアパーク志望動機作成ツールのトップページ
まず一つ目は、キャリアパークが提供する志望動機作成ツールです。
簡単な質問に答えるだけでロジカルな志望動機をスマホで作成できます。所要時間は最短3分。業界や企業の志望動機、職種の志望動機も作れる等、様々な志望動機のパターンをカバーしています。
これほど手軽に作成できるのに志望動機作成ツールの監修はプロのキャリアアドバイザーのため完成度は高そうです。
就活生の3人に2人が使っているツールなので、あなたも志望動機作成に活用してみてはどうでしょうか?
ツール⓶HIROSHI APPの志望動機作成ツール
画像の引用元:HIROSHI APP志望動機作成ツールのアプリトップページ
2つ目はHIROSHI APPです。
企業理念で共感できるポイントや業務内で自分が活かせるポイント等、5つの項目に入力するだけで志望動機が作成できます。
個人運営のサイトにはなりますが、セキュリティソフトのカスペルスキーで「安全なWEBサイト」と表示されるので安心して利用できるでしょう。
また、会員登録も不要ですので手軽に使える志望動機作成ツールです。
作成時の注意点
志望動機の書き方にはいくつかの注意点があります。5つ解説していきますので、志望動機の作成で損をしないように気を付けましょう。
入社後にやりたい事は具体的には絞り込みすぎない
入社後にやりたい事を具体的に絞りすぎると、もし希望の業務ができない場合「離職するではないか?」と思われかねません。
例えば、総合商社を受けているとき「エネルギー開発関係の仕事がしたい」と徹底して伝えている場合を考えてみましょう。
これでは自分の志望だけを押し通そうとしている印象を与え、我が強すぎると感じませんか?
そのため、志望動機でやりたい仕事を書く場合は具体的に絞り込まず「仕事を通して実現したいこと」をイメージして書いていきましょう。
文章・メールでは御社ではなく貴社
「貴社」、「御社」と、企業を呼ぶ尊敬語がありますが、履歴書やESで使う書き言葉には「貴社」を用います。
反対に「御社」は話し言葉の場合になるので、面接や会社説明会で話すときに使いましょう。
最低でも8割、なるべく9割以上は埋める
履歴書の志望動機欄は少なくても8割、なるべく9割以上は書きましょう。「貴社に入社したい!」と応募しているのに空欄が多いと「本当に入社したいの?」と思われます。
志望度の低さを疑われかねないので、志望動機欄は8~9割埋めるように心掛けましょう。
手書きでも良いが綺麗で読みやすい楷書で書く
手書きの履歴書の場合、まず採用担当者に読んでもらうには読みやすくきれいな楷書で書きましょう。
書き出しから読めない文字だと何と書いているのか判読できず選考が進みません。これだと応募の意味がなくなり評価もされないです。
企業から指定がなければ履歴書が手書きかPCかで評価が変わることはありませんので、手書きに自信がない場合はPCで作成しましょう。
文体は敬体で統一するのが無難
文体を「です。ます。」の敬体で書くか「だ。である。」の常体で書くかも悩みどころです。
読む相手が抱くイメージを考えると履歴書は「です。ます。」の敬体で画一する方が無難です。敬体は丁寧で柔らかい印象があり、常体は簡潔ではありますが語感が強い印象を与えます。
文字数の関係などで常体にする場合は、履歴書全体で常体を使用し、書き出しから文体を統一するようにしましょう。
ES・履歴書の添削には就活塾の短期・1dayレッスンも便利
就活塾という言葉を聞いたことがありますか?就活塾とは、有料で様々な就職支援サービスを提供する塾のことです。そのため履歴書やESの添削もお任せできます。
短期・1day利用で履歴書やESの添削をしてくれるおすすめの就活塾を3校紹介します。
おすすめの就活塾①就活コーチ
画像の引用元:就活コーチ
1校目は就活コーチを紹介します。塾は東京1校のみですが、電話やメール、LINEのオンラインでもレッスン可能です。
塾長は東洋経済新報社から本も出版され、ブログでも有益な情報を発信されています。
塾長をはじめとするプロの就活コーチ陣がマンツーマンで指導にあたるので集中して志望動機を完成できます。
履歴書やESは何社にも提出するので、全5回の短期コースでしっかり添削してもらいましょう。
また、毎月先着20名に校舎もしくはZOOMにて無料コーチングを提供されています。気になる方は志望動機の書き方などの相談からしてみるのもよいでしょう。
塾名 | 就活コーチ |
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レッスン名 | 短期集中コース(全5回) |
金額 | ¥45,000(税込) |
URL | https://s-coach.com/ |
おすすめの就活塾②就活. salon
画像の引用元:就活.salon
2校目は就活. salonです。
就活. salonは1day対策コースがあり、志望動機・ESの添削を単発で受けたい方にはピッタリの就活塾です。
1dayを3回受講することもできるので、何社かの履歴書を集中して添削・アドバイスをもらえて安心。1day対策コースはオンラインでの受講のみでSkypeか電話での対応になります。
レッスン時に履歴書・ESの改善点をもらえるほか、実践的で具体的なアドバイスを受けられます。志望動機の仕上げに活用してみてはいかがでしょうか。
塾名 | 就活. salon |
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レッスン名 | 1day対策コース1回 / 3回 |
金額 | ¥ 16,500/ ¥ 48,400(税込) |
URL | https://syukatsusalon.com/ |
おすすめの就活塾③ネット就活塾
画像の引用元:ネット就活塾
3社目は、ネット就活塾です。
ネット就活塾はメールでの添削になります。特徴としては価格が割安なこと。
就活コンサルタントや採用担当経験者から志望動機をはじめ、企業に提出する内容を2~3項目選べます。
添削はチケット回数制で、1回、3回、5回、10回と自分が必要な添削書類数に応じて使えるのが便利ですね。
塾名 | ネット就活塾 |
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レッスン名 | エントリーシート添削一般企業コース |
金額 | 1回/ ¥ 2,750 (以下、全て税込) |
3回/ ¥ 7,150 | |
5回/ ¥ 11,000 | |
10回/ ¥19,800 | |
URL | https://net-shukatsu.info/product/company/ |
企業が志望理由を確認するためによく聞く5つの質問とその回答例
企業に志望動機を伝えるのは履歴書やESの書類だけではありません。
ここからは、面接で志望動機を聞くためによく変換される5つの質問とその回答について例文とともに解説していきます。変化球が来ても対応できるように準備しましょう。
キャリアビジョンを教えてください
キャリアビジョンを質問するのは「あなたは入社後何を為したいのか」「どのような挑戦を行いたいか」を聞くためです。
キャリアビジョンが企業でできることとマッチしているかどうかや志を知ることで企業理解度も確認できます。
海外部門に配属されても対応できる経理になりたいです。私は経済学部に在学しており、日商簿記検定やビジネス会計検定の資格を取得してきました。
まずは、その資格を活かし経理の仕事をしっかり身につけたいと思っています。貴社は海外部門もお持ちなので英語の能力も磨き、英文にも対応できる経理になり貴社で活躍していきたいと考えております。
どのようなときにモチベーションを感じますか
どのような事柄にやる気を感じるか、モチベーションが業界・企業に適しているかの確認です。
企業が採用したいのは困難が発生しても仕事にもやりがいを持って働いてくれる新卒生。難しい場面でも乗り越えられるほどの志望度かの確認は企業側がしておきたい質問です。
私がモチベーションを感じるのは目標ができたときです。達成するために計画を立て、毎日の目標と結果を振り返りながら目標に近づくようにします。
例えば、資格取得に向けての勉強で進捗と理解度をチェックし、達成のためにどうすればよいか計画と行動を修正します。
私が志望する営業職も売上達成のための目標が必要ですので私の目標達成へのモチベーションは貴社でも活かして活躍できます。
当社に持つイメージを教えてください
企業に対する関心の度合いを確認する質問です。企業のことをよく理解していると志望の本気度も高いと捉えられます。
同時にその企業でないといけない理由も述べると「同業他社ではなくやはり自社を志望しているのか」と理解してもらえます。
貴社のイメージはスピード感です。サービス変更までに時間を要する企業が多い中、貴社は対応が早く、顧客ニーズの変化を第一に考えられています。
私はカフェでアルバイトをしていますが、同じ季節でも天候によってお客様の注文に変化が見られるので日によっておすすめ商品を変えています。
いつものメニューではなく、そのときの状況に合わせた対応に変えるスピード感は貴社でも活かせるので、企画職でも顧客の変化に合わせたサービス立案をしていきたいです。
この業界を志望する理由について教えてください
この質問では、就活生が業界・企業研究をしているのか、なぜ志望しているのかを問われています。業界研究と自己分析の深さが分かるので理由は明確にしておきましょう。
お客様に特別な体験を提供したいと思い、ホテル業界を志望いたしました。私は高層ビルにあるレストランでホールスタッフとしてアルバイトをしております。
英会話やマナーの他、高い接客力が必要で勉強の日々ですが、お客様からお褒めの言葉を何度もいただき、特別な時間を提供できたことが私の喜びとなっています。
貴社は数ある老舗ホテルの中でもお客様の満足度が最も高く、私が利用した時も多くの学びを得ました。
また行きたいと思わせる貴社のホテルでも私がアルバイトで大切にしている行動は活かしていけます。
一流ホテルで思い出に残る体験をお客様へ提供したいと思い貴社を志望いたします。
他にどのような会社を受けていますか
新卒生が志望している企業や業界に一貫性があるかを確認する質問です。
例えば、不動産業界に応募しているのに、他は金融業界、コンサル業界など、共通点もなく求められるものも違うと「この新卒生の企業選びの軸は何だろう」と疑問に思われてしまいます。
説明できないような回答は避け、一貫した就活の軸があることを示しましょう。
また、第一志望かの直接的な質問ではありませんが、応募企業の志望度が高いと分かる書き方を心がけます。
食品開発職をを希望しているので、貴社のような食品会社と健康食品を扱う化粧品会社を受けております。
特に貴社は食品添加物を極力使わないビジョンをお持ちで、私もより健康的な食を消費者に届けたいと考えております。
私は大学で管理栄養士の資格を取得しましたので、その知識を貴社でも活かしていきます。
より深い志望動機を作るために心がけたい行動3選
志望動機の奥行きをより深くするためにおすすめの3つの行動があります。説得力も増しながら企業の関心も得られるので、ぜひ実行してみましょう。
OB/OG訪問をする
OG・OB訪問をすると志望動機に深みが増し、志望の本気度も伝わります。OG・OB訪問で現場の声を聞いておくと仕事の情報収集ができるので、自身の業界・企業研究にも有利に働きます。
「○○さんに○○のお話を聞いて…」等、訪問をしないと分からないことも自然な流れで志望動機に取り入れやすいですね。
そうすることで志望動機を読んだ企業側の関心も得やすくなります。
志望動機の場合だけではなく、他の就活生とも差をつけられる行動ですのでぜひ実行してみましょう。
こちらの記事ではOB・ OG訪問のメリットの他、OB・OGの探し方や依頼方法、質問まで解説しています。
ぜひご覧ください。
OB・OG訪問をする4つのメリットと具体的な探し方を解説
インターンに参加する
志望企業のインターンシップに参加してみましょう。自分が身をもって企業の業務を経験した上で、さらに企業に対する志望度が高まったことをアピールするとより深く熱意が伝わります。
インターンシップに関するおすすめ記事を2つご紹介します。
一つ目は、インターンシップ選考で書類が通過するようになる記事。
インターンシップの履歴書の書き方と選び方を大公開
二つ目は、インターンシップに参加して聞くべき質問やNG質問についての記事です。
インターンで質問すべき内容と好評価に繋がる例を解説
競合他社と比較した上での良さを洗い出す
志望企業を競合他社とも検討した上で、より優位な点・違いから最終的にその企業を選んだ理由を書き出します。
企業の良さは、他社と比較することで見えてくるもの。各企業のよいところ、検討したいところ、差別化できるところを紙に書き出してみましょう。
競合他社と比較してみると志望企業を選ぶ理由が分かり「他社ではなく貴社だからこそ」の志望動機になります。
この点を志望動機に記入すると、しっかりと企業研究をしていると採用担当者にも伝わります。
比較のために、各企業のサイトを見る、企業説明会に参加する等、研究していきましょう。
このページのまとめ
今回は、新卒生の志望動機の書き方と例文を紹介いたしました。いかがでしたか?
志望動機は流れと書き方のコツを知れば難しくないと理解できましたね。志望動機の例文を参考に、受かる書き方をマスターしましょう。
では最後に新卒の志望動機、例文のまとめです。
- 企業研究と自己分析は必須
- 「なぜその企業か、活かせる経験、自分と共通するビジョン、入社後実現したいこと」の4ポイントを記入
- 新卒の志望動機はPREP法の構成で書ける
- 企業のビジョン、社風、制度からでも志望動機は作れる
- ただ企業のファン、受け身の姿勢はNG
- 就活塾の1day、短期コースを利用するとプロからアドバイスをもらえる
- 志望動機はストレートに聞かれない場合がある
- OB・OG訪問、インターン参加は志望動機に深みが出る
この記事をきっかけにあなたの志望動機の書き方が改善し、選考に通る履歴書・ESになるよう願っています。
納得のいくファーストキャリアは新卒から掴んでいきましょう。