私は普段から多くの就活生に「就活で失敗したが、どうすればいいか」という相談を持ちかけられますが、この記事では、その中でも特に相談が多い内容をランキング形式でご紹介します。
最短で内定を貰うために今すぐできる対処法も解説しているので、手遅れになって後悔する前に、この記事に書いている内容を実践して現状を打開してください。
数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。
新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。
研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。
現在も、塾生がカリキュラムを消化したものの、ホワイト企業の内定を1社も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。
「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。
著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。
目次
就活を後悔して転職する人も多い
就活は今後のキャリアを左右する非常に重要なライフイベントですが、実は就活のやり方や結果に後悔している人は少なくありません。
パーソルキャリアが社会人10年目までの正社員に行った調査では、「就活を後悔しているか?」という質問に対して約40%の人が「後悔している」と回答しています。
また、同じ調査での「入社3年目までに転職を考えたことがあるか?」という質問に対しては、就活を後悔している人の中で「はい」と答えた人の割合は8割にも上ります。
このデータから、就活で後悔している人が思ったよりも多いということを分かっていただけたかと思います。
「10年後にどんなキャリアを歩んでいたいか」からきちんと逆算して就活しないと、せっかく頑張って内定をゲットしても結局、転職活動をすることになってしまうのです。
第1位:まともな大学生活を送るべきだった
就活を後悔する理由は人それぞれですが、圧倒的に多いのが、就活のやり方ではなく大学生活そのものに対する後悔です。
就活において「学生時代に力を入れたことは何ですか?」という質問は必ず聞かれる質問で、「ガクチカ」という略語ができてしまうことからも相当オーソドックスなものであるということが窺えます。
つまり、この質問に対して堂々と答えられるだけの大学生活を送っておかないと就活で苦戦するということです。
企業によっては「他に頑張ったことはありますか?」「2番目に頑張ったことを教えてください」などガクチカを複数聞かれることもありますので、テキトーに大学生活を送っていると話せるネタがすぐになくなってしまうのです。
これは就活が始まってから簡単に取り返せるものではありませんので、早いうちから全力で頑張ったと言えるような経験をしておくことが大切です。
また、「学生時代頑張ったこと」はサークルや資格、留学など人によって様々かと思いますが、就活では特にコミュニケーション力が重視される傾向にあるので、アルバイトやインターンなど周囲の人と協力して取り組める経験はしておいた方がよいでしょう。
軍資金も貯めておこう
自分のやりたいことを頑張っておくことも大切ですが、就活に臨む上でのもう1つの準備としてお金を貯めておきましょう。
現実的な問題ではありますが、交通費や外食代など就活では予想以上にお金がかかります。
就活が始まるとバイトができる時間も否応なしに減ってしまうので、サークルやレジャーで浪費せずに1・2年生のうちから貯金しておきましょう。
なお、就活が始まって万が一お金が足りなくなったとしてもアルバイトを増やすことだけはおすすめしません。
アルバイトのせいで就活に費やせる時間が減り、結果として就活に失敗してしまっては本末転倒です。
そのようなことになるくらいなら、親の臑を嚙ってでも就活に集中し、内定を獲得してから親孝行してあげる方が良いです。
第2位:自己分析や業界研究が甘かった
これも就活で失敗するときによくあるパターンですが、自己分析や企業研究を曖昧にしてしまうと自分が何をしたいか分からないまま就活を進めることになります。
面接ではあなたの行動特性や思考の仕方、性格などを幼少期の話から将来の目標まで様々な角度から深掘りされますが、自分のことを正しく把握できていないとうわべの回答しかできなくなくなるのです。
自己分析はいつでもできるものですので、これから就活を始める場合や今の就活を見直したくなったときは、まず自己分析からスタートしましょう。
なお、就活では自分を知っていることも大切ですが、他人から自分がどう見られているかを認識しておくことも非常に重要です。
より正確に自分のアイデンティティを認識するためにも、自分1人で自己分析をするだけでなく、客観的な視点を取り入れるようにしてみてください。
親や友人に自分の印象や長所などを聞くのが1番手っ取り早くておすすめですが、できるだけ色々な人から意見をもらうことで自分の特徴が見えやすくなります。
業界分析に関しては、その業界の仕事内容や特徴を知るだけでなく、どのような人材が必要とされるのかを考えておく必要があります。
単純な例ですが、商社なら英語力やリーダーシップのある人材が必要とされる場合が多いですし、コンサルティング業界であれば論理的思考能力がある人が求められるでしょう。
求められるスキルや人柄を理解できると自分とマッチする業界はどこなのかも自然と分かってくるはずです。
どのような人材を求めているか分からないまま志望業界を早期に絞り過ぎてしまうと自分とマッチしなかった場合に全落ちしてしまう可能性があるので要注意です。
第3位:情報戦に負けてしまった
就活では、どれほど能力があったとしても情報戦で負けてしまうと不利な戦いを強いられることになります。
企業の採用HPやイベントはもちろんのこと、他の就活生と情報交換したりネットで調べたりするなど、最新の選考情報をキャッチしておけるように様々なところにアンテナを張っておきましょう。
ただし、企業は自分たちをよく見せようとするため、マイナスな情報が発信されることは基本的にありませんし、ネットやSNSの情報には偏っているものも多くあります。
そのため、できるだけ客観的な情報を掴むためにも様々な方法で情報収集することをおすすめします。
インターンやOB・OG訪問は働く人の声を生で聞ける貴重な機会ですので、積極的に参加しておきましょう。
また、就活ではどうしても大企業に目を向けがちですが、ベンチャー企業や中小企業もチェックしておくと有利に就活を進めることができます。
いきなり大企業に挑むのではなく、先にベンチャー企業や中小企業のインターンや選考を受けておくことで、より深く業界について知ることができますし、選考の練習にもなります。
第4位:ES対策が不十分だった
エントリーシートは選考の第1ステップですので、ここができていないと面接に進むことさえできません。
ESを作成する際には、相手が読みやすい文章になっているか第三者にチェックしてもらうことをおすすめします。
自分で理解できていていることでも他人が同じように正しく理解できるとは限らないので、このような認識の齟齬を確認するためにも他人に読んでもらうことは大切です。
また、ESは提出して通過すれば終わりというわけではありません。面接ではESの内容を元に質問をする企業がほとんどですので、面接を想定して作成する必要があります。
面接で触れてほしい内容をESの中に盛り込んでおくことで面接で自分の話したいことを聞いてもらえる可能性が高くなりますし、自分をアピールしやすくなります。
なお、本選考ではES提出と同時にWEBテストも受験しなければならない場合が多いので、テスト対策も並行してやっておきましょう。
第5位:面接対策が不十分だった
面接は「練習しようがない」「コミュ力があるからなんとかなる」と何となくで受ける人が多いですが、それは間違いです。
面接では年齢に大きな差がある社会人とのコミュニケーションが求められるので、慣れていないと話が上手く伝わらないのは当然です。
言いたいことをESに書いただけで満足していては意味がないですし、実際に第三者と練習しなければ面接対応は上手になりません。
何度も受け答えの練習をし、自分の考えを的確に伝えられるように準備しておきましょう。
また、新型コロナウイルスをきっかけにオンライン面接を行う企業も増えているので、WEB上での面接にも慣れておく必要があります。
Zoomなどで知り合いと練習するのも良いですし、ベンチャー企業などを早めに受けて練習するのもアリです。
就活で後悔しないために
ここまで就活で後悔する理由について多いものから5つご紹介してきましたが、あなたに当てはまるものはなかったでしょうか?
少しでも心当たりのある場合は、就活で後悔する可能性が高いので要注意です。
テキトーに就活してしまうと、せっかく内定を獲得できても入社までに内定先への違和感がどんどん大きくなってしまい、入社してからもそのギャップに悩まされることになります。
ファーストキャリアは今後のキャリアに大きく響きますので、ここで失敗してしまうと大きな痛手になるということは肝に銘じておきましょう。
大事な就活で後悔しないためにも、なるべく早く自分の就活の問題点を見つけて修正することが大切です。
就活準備を万全にして理想のファーストキャリアを掴んでください!
なお、就活準備の方法については以下の記事にまとめてあるので、ぜひ参考にしてください。