今どきのお子様の就活を成功させるために必要な経済面・教育面・精神面の援助についてまとめました。
記事を最後までお読みいただいた方には拙著「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」を無料でプレゼントさせていただきますので、ぜひこの記事の内容を参考にして就活成功家庭への仲間入りを果たしていただければと思います。

数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。
新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。
研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。
現在も、ホワイト企業からの内定が1件も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。
「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。
著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。
この記事の内容はこちらの動画でも解説しています↑
目次
親御様の世代とは違う企業の雇用戦略

- 自分のアドバイスが子供にとって全く役に立たないかもしれない……
- むやみに干渉すると子供との関係がぎくしゃくするので就活にはあまり触れたくない……
- とはいえ、放ったらかしだと心配なので、上手い指導方法はないものか……
と途方に暮れている多くの親御様が私の元へ相談にいらっしゃいますが、バブル世代の親御様と今どきのお子様の間には、就活を取り巻く環境に大きなギャップがあります。
お子様の就活を援助するには、まずは現代の就活がどのようなものになっているかを適切に把握しなくてはなりませんが、実は現代の就活生を取り巻く環境はそこまで優しくはありません。
まずは、昔と今で就活の何が違うのかを分かりやすく解説します。
大手企業の倍率が桁外れに高くなっている
文部科学省の学校基本調査によると、40年前の大学進学率は26.1%だったのに対し、2010年には50.9%にまで伸びています。
少子化が進んでいる一方で大学生の数は過去最高を毎年更新し続け、もはや大卒は当たり前という状況になってしまいました。
その一方で、一流ホワイト企業や大手企業の正社員枠はこの30年で微増に止まっているため、大卒の就職率は6〜7割へと下がっています。
ほとんどの大学が公表している就職率は90%台ですが、文部科学省が公表している実質の就職率は60%台です。
「働き手不足で就職しやすい」みたいなニュースがよく流れていますが、それはあくまで中小企業を含めればの話です。
ほとんどの親御様は大手企業への就職をお子様に勧める上、応募形式がネットからの公募になったことで枠の小さい大手人気企業への応募が集中し、結果として倍率が低くても数十倍、高いところでは数千倍になっているのが現状です。
終身雇用・年功序列といった日本型経営の行き詰まり
現在では、将来的に会社を引っ張っていく幹部候補のみを正社員として採用し、それ以外は派遣社員や契約社員などの非正規雇用に置き換えて人件費を圧縮している企業が増えているため、採用は年々厳選化しています。
採用基準に満たない学生が多くて採用枠が余ったとしても、昔のように追加採用はせず、そこで採用を打ち切る企業が増えているのです。
最近は新型コロナウイルスによる不景気の影響で新卒採用人数を減らす企業が増えていることも厳選採用化に拍車をかけています。
また、厳選採用化に伴い面接回数を増やす企業が増えてきたため、就活が長期化しています。
ネットの普及でナビサイトの活用がスタンダードになったため、就活生の受験企業数も昔とは比べ物にならないくらい増えました。
面接に進んだ会社だけでも12.9社が平均と言われていますから、限られた大学に限られた求人が来ていた昔と今では、就活の形が全然違うということがお分かりいただけると思います。
外国人とも戦わないといけない
さらに、グローバル化の進展に伴い外国人留学生を積極的に採用する企業が増えています。
国の留学生30万人計画も相まって、日本の大学にも中国や韓国、ベトナムなどからの実習生が多く押し寄せています。
祖国を離れて日本にやってきた彼らの特徴として
- キャリア意識が高い
- 日本語や英語が大変流暢
- 学生時代にバリバリ勉強している
などが挙げられますが、大変能動的でハングリー精神に溢れた学生であることがお分かりいただけるかと思います。
逆に一般的な日本人学生の特徴として
- 休日出勤の有無を気にする
- 福利厚生環境を重視する
- 大して勉強せずサークルとアルバイト漬け
などが挙げられますが、留学生に比べ大変受動的な傾向にあることがお分かりいただけるかと思います。
こうなると、企業でバリバリ働いてくれる外国人留学生に日本人学生が敵わないのは明らかです。
国内外のたくさんのライバルと競い合い、内定を勝ち取っていかねばならないのが現代の就活なのです。
就活生を個別で指導・フォローする仕組みの欠如

以上のように現代の就活は親御様世代の頃に比べかなり厳しくなっていますが、現代の就活には構造的な問題も潜んでいます。
それは就活生を個別で指導したりフォローしたりする仕組みが欠如していることです。
よく親御様から「大学のキャリアセンターや就職課が就活の面倒を全部見てくれるから親は何も心配しなくていいのでは?」という言葉をいただきますが、残念ながらそれは間違っていると言わざるを得ません。
なぜなら、社会のことを何も知らない就活生を無事に企業に送り出すには、ビジネスの知識 ・職業観 ・プレゼン・ESライティングなどの伝える力を個々人に合わせて強化していくことが不可欠だからです。
しかし、大学は1学年で10,000人という莫大な数の学生を抱えているところも多く、個別のフォローはキャリアセンターではできません。
事実、キャリアセンターは予約で埋まってしまっており、個別で質の高いフォローができていないのが大学の現状です。これについては以下の動画で詳しく解説しています。
成功家庭の特徴① 励ましなどの精神的援助をしている

成功家庭の親御様がしている援助の代表的な形は精神的な援助です。
実際、お子様にとって親御様は心強いパートナーになりますので、親御様からの精神的な支援を上手く得ている就活生ほど、良い企業から内定をもらいやすいです。
例えば、他に選考中の企業がない状態で2週間ほど本命企業の選考結果を待たされたりすると、就活生のメンタルは悲鳴を上げます。
そんな時、普段は自費で帰省しているお子様に「お金出すから帰ってきていいよ」と言ってあげれば、お子様はどれほどホッとするでしょうか?
実際に帰省するかは別として、精神的に落ち込んでいるときに「帰ってきていいよ」と一言連絡をしてあげるなどの精神的なサポートがあるかないかは大きな差になります。
精神的なサポートがお子様の役に立つことが就活ではしばしばあるのです。
お子様にストレスを与えている親御様の5つの特徴と心理

その一方で、知らず知らずのうちにお子様にストレスを与えてしまっている親御様が多いのも事実です。
ここでは、そんな親御様の特徴と背景心理をご紹介します。
よくある特徴1:過保護
これは近年増えている1人っ子世帯のお母様に多いのですが、とにかくお子様が可愛くて仕方なく、説明会に同行するなど、ついついお子様の就活プロセスにまで手を出してしまうというケースです。
それ以外にも、「うちの子ならもっと良い会社に行けるはずなのに、なんで内定が出ないんだ!」と考えているケースもあります。
あなたがこういったタイプなのであれば、「魚を与えるのではなく、魚の捕り方を教えたほうが豊かになる」という格言に則り、お子様に就活のやり方について教えてあげた後は自分でやらせるようにしましょう。
あなたには該当しないかもしれませんが、最近、親御様が子供の就活に口出しをするケースが増えています。データでも出ておりますので、以下のグラフをご覧ください。
出典:株式会社アイデム、人材市場調査(https://apj.aidem.co.jp/upload/chousa_data_pdf/341/2017_10kigyou.pdf)
出典:株式会社アイデム、人材市場調査(https://apj.aidem.co.jp/upload/chousa_data_pdf/341/2017_10kigyou.pdf)
上のグラフでは、親御様から企業に直接問い合わせや接触があったかを示していますが、実に55.85%の企業が親御様からの接触を受けたと回答しています。
また、下の表では「内定辞退の連絡」が26.3%など、いかに現代の親御様がお子様の就活に介入しているかがよく分かります。
企業から「この学生の親はうるさく口出ししてくる困ったやつだ」と思われては、上手くいく就活も失敗しかねません。
こういったことはお子様にやらせることが社会人としての自立を促す第一歩です。
よくある特徴2:過干渉し、お子様の意見を聞かない
2つ目は、お子様の進路について拘束・否定するタイプの親御様です。
- 「今どんな会社受けてるんだ? ITベンチャー!? 絶対にやめたほうがいい!」
- 「どこ内定もらったんだ? 調べてやるから言ってみろ」
こんなことを言ってお子様にストレスを与えてしまったことはないでしょうか?
お子様が内定をもらえなかったり、よく分からない会社が内定先だったりすると、心配からつい口を挟みたくなるのが親心でしょう。
つい自分の頃の就活や勤務経験を参考に受ける企業先を指定したり、自信満々に過保護で過干渉な介入をしたりしてしまうこともあるかと思います。しかし、過干渉な態度は親子の関係を悪化させるだけです。
「メーカーに行きたいって言うと、親がやめろって言って聞かないんです。私のことを分かってくれないんです……」
こう言って私に泣きついてきた生徒さんもいました。
上から一方的に否定するのではなく、一緒に考えるプロセスを踏むことでお子様の納得感を生み出してあげることが大切です。
よくある特徴3:お子様の就活状況に無関心
「なんであんた、まだ内定もらえずに未だに就活頑張ってんの? もっと早くから準備して取り組まないからいけないのよ。だらしないわね。旅行行きたいから早く内定取って〜」
こんなことをお子様に言ってプレッシャーを与えてしまったことはありませんか?
就活のことについて調べる気も支援する気もないのがこのタイプの親御様です。
これらは、自分たちの世代の就活がコネで楽勝だったため、現代の就活の特徴を知らないし、知ろうともしていないお母様にあるあるの特徴です。
とは言え、この記事を読んでいる時点で、あなたがこのタイプではないことは確かですが。
よくある特徴4:兄弟姉妹・他人と比べて人格否定し、うるさがられる親御様
2人以上のお子様やいとこがいたり、ママ友ネットワークでの体裁を重視したりしているお母様に多い特徴です。
- 「幼馴染のAちゃんは超大手に就職が決まったんですって。あなたはなんでダメなの?」
- 「お姉ちゃんは東京海上に受かったのに、あんたはだめねぇ」
といったことをついつい口にしてしまいます。
ママ友ネットワークが裏にあって情報を仕入れている場合は、なおさら自分の子供の弱点やできないところばかりが気になってしまうのです。
しかし、どれだけお子様ができないところにフォーカスして人格否定をしても、就活の結果が良くなることはほとんどありません。
それどころか、自分のメンツのためにお子様を有名企業に就職させようとすると家族関係がこじれてしまうことが多いので注意が必要です。
それよりかは、お子様の良いところや強いところ、適性のあるところに意識を向けましょう。
具体的には、お子様に向いていると思うものをアドバイスしてみると良いでしょう。
これだけでお子様の意識がガラッと変わることがあります。
よくある特徴5:心配性
「あんたその学部で本当に就職大丈夫なの? お母さん心配だわ。」
「うちの子ゲームばっかりやってて全然コミュニケーション能力ないけど大丈夫かしら……」
これまでの家庭環境や失敗経験・トラウマから、こういった自分のお子様の欠点ばかりが見えてしまい、お子様の将来を案じる心配性のお母様は結構います。
私の元にもこういった親御様からの問い合わせは少なくありません。彼女達の背景の心理を見ていると、これまでの受験や資格取得で結果を残せていなかったり、上のお子様が就職で失敗したトラウマがあったりするケースが多いです。
しかし、その一方で就活の情報に関しては全然調べておらず、漠然とした不安に覆われているだけのケースが多いです。
親御様が就活をしていた時と今とでは状況が全然違うため、大半の親御様は今の就活のことをよく知りません。
お子様の相談に乗れないにもかかわらず、心配だからといって一生懸命就活をしているお子様に自己流のアドバイスをしても、お子様は困ってしまいます。
この場合は、現代の就活の状況や就ける職業・企業がどんなものなのかをまずは知るのがよいでしょう。
今だけ期間限定で拙著「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」を無料でプレゼントさせていただいているので、まずはそちらを読んでいただくことでお子様に適切なアドバイスをしていただければと思います。
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成功家庭の特徴② ビジネスに関する知識などの教育的援助をしている

企業に関する情報が圧倒的に不足しているお子様に対し、社会人の先輩として成長を見守ってきた親御様だからこそできるサポートがビジネスに関する知識などの教育的援助です。そしてこの教育的援助はお子様の就活結果において大きく差がつくポイントです。
教育的援助に長けている親御様は、自分で本やネットから子供の就活に関する情報を入手しております。それにお子様が企業活動について知っておくために普段から日経新聞や経済誌などをお子様のために定期購読してあげるケースもあります。
加えてお子様がビジネススキルを育むためにビジネス書をさりげなく渡す親御様も少なくありません。就活前にお子様がビジネスや経済に興味を持つように自然と誘導する教育的な支援はお子様の就活成功に役立ちます。
成功家庭の特徴③ スーツ費用、就活塾費用などの経済的援助をしている

就職活動には交通費やカバン、スーツ代などが必要なため、都心在住でも平均して16万円、地方の方だと30万〜40万円ほどのお金がかかります。
そのお金を捻出するためにアルバイトをする就活生が大半ですが、アルバイトをすると今度は就職活動をするための時間がなくなってしまうという二律背反な状況に陥る就活生が大半です。
一方でご両親からの経済的な支援を受けて就活に取り組めるお子様は就活に全力を傾けられる環境が手に入ります。当然、アルバイトと掛け持ちしながら就活に取り組む学生よりも就活の成功確率が上がります。
お子様の人生を決める新卒の就職活動を経済的な側面から援助してあげるというのは親御様にできる最大の援助だと私は思います。
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