- 「就活の軸が思いつかないので、具体例を知りたい!」
- 「面接やESで就活の軸を聞かれたときは、どうやって答えれば良いの?」
上記のように、就活の軸について悩んでいる就活生は多いのではないでしょうか。
自分なりの就活の軸を定めることで、より相性の良い企業や働き方を見つけやすくなります。
そこで今回は働き方・業界・職種別の就活の軸の具体例や、軸の見つけ方5選、面接やESで聞かれたときの回答例をご紹介します。
最後まで目を通せば、回答するときのポイントやよくある質問までわかります。
目次
就活の軸とは?
就活の軸とは、仕事するうえで譲れない条件のことです。
そのまま企業選びの基準にもなるので、自分が納得できる企業を見極められるようになります。
また「どの会社も良く見えるので、手当たり次第にエントリーする」のような効率の悪い就活を避けられるのもメリットです。
就活の軸で大切なのは、志望企業に気に入られる基準にする必要はないという点。
自分自身が本当にやりたいことや、幸せになれることを軸に設定しましょう。
譲れない条件に基づいて企業を選ぶことで、入社後も自分の能力や強みを発揮しやすくなります。
【働き方・業界・職種別】就活の軸の具体例を紹介
まずは「就活の軸の例を知りたい!」という方のために、次の3パターンに分けて具体例をご紹介します。
- 働き方
- 業界
- 職種
順番に見ていきましょう。
①働き方別
働き方に関する就活の軸には、以下のようなものがあります。
- 東京で働きたい
- 一人でコツコツと取り組める仕事をしたい
- 専門知識を活かしたい
- チームのメンバーと一丸になって働きたい
- 多様な業界と関われる仕事がしたい
- 地域に貢献できる仕事がしたい
- お客様を喜ばせたい
- 海外で活躍したい
- 実力主義の現場で切磋琢磨したい
- リモートワークで場所を問わず働きたい
重要なのは「仕事するうえで譲れないと思うこと」を、就活の軸に設定することです。
例えば「一人でコツコツ取り組める仕事がしたい」のに、チームワークが必須の仕事を選ぶと、精神的に辛くなってしまいます。
就活の軸は人によって異なるので、自分ならではの軸を設定しましょう。
②業界別
続いて、業界別に就活の軸の例をご紹介します。
IT
IT業界の就活の軸の一例です。
- 最新技術やサービスに関わりたい
- グローバルに活躍したい
- IT技術を駆使し、情報格差のない社会を作りたい
- 新しい価値を生み出したい
IT系の企業は、どちらかといえば自発的に課題を見つけ、解決策を導き出していけるタイプが求められやすいです。
そのため、上記のような就活の軸を設定しつつ、学生時代に課題を解決したエピソードを盛り込んで話すことをおすすめします。
不動産・建設
不動産・建設業界の場合は、下記のような就活の軸があります。
- 都市開発に携わりたい
- 住宅を通じて人々の暮らしをサポートしたい
- 心地良い空間を作って、お客様に喜んでもらいたい
特に不動産の場合、他の業界に比べて顧客との信頼関係が重要になります。
なぜなら、マンションや住宅など取り扱う商品の金額が大きいからです。
そのため、就活の軸を聞かれたときは「サークルや部活のメンバーと信頼関係を築き、物事を成し遂げた」エピソードを入れると好印象に繋がりやすくなります。
金融業界
下記は、金融業界の就活の軸の一例です。
- さまざまな人の生活やビジネスを支えたい
- 日系企業が世界で活躍できるように支援したい
- 人の人生に密接に関わる仕事がしたい
金融業界特有のポイントとして、「金銭を通じた信用」があります。
ESや面接で就活の軸や志望動機を問われたときは、「信用を獲得できた経験」や「信用を得るために自分が心がけていること」を関連付けてみましょう。
食品
食品業界には、下記のような就活の軸が挙げられます。
- 日本食を海外にもっと発信していきたい
- 食を通じて、多くの人に幸せを提供したい
- 人々の健康に貢献できる商品を開発したい
食品業界は、以下のような人材を求める傾向があります。
- 好奇心やチャレンジ精神が旺盛な人
- チームワーク重視で行動できる人
- 自由な発想で取り組める人
したがって、就活の軸も「積極的に、企業の商品や食の価値を広めていきたい」という熱意が伝わるようにしましょう。
官公庁
国家公務員や地方公務員などの官公庁の就活の軸は、以下のような例が挙げられます。
- 日本のためになる課題解決をしたい
- 地域社会に寄り添った仕事がしたい
- 市民の要望を反映した街づくりがしたい
例えば市役所の仕事は、市民のことを第一に考えた働き方が大切になります。
「地域で抱えている問題点を目の当たりにしたことで、解決できる仕事をしたいと考えた」のように、「貢献」や「課題の解決」をポイントに軸を定めてみてください。
電子・電機
家電や電気用品などを扱う電子・電機業界の場合、下記のような就活の軸があります。
- ものづくり技術で社会に良い影響を与えたい
- 日本の技術力で世界に広く貢献したい
- お客様に長く愛用してもらえる製品を生み出したい
企業が重視しているのは「製品のファン」ではなく、「一緒に事業を拡大する意欲のある人」です。
単純に「この製品が好きだから」だけでなく、その企業の技術を駆使してどんなことを成し遂げたいかを考えましょう。
医薬品・化粧品
医薬品・化粧品業界には、次のような就活の軸の例があります。
- 病気に苦しむ人々の力になりたい
- 心と体の両方から人をケアしたい
- 人々の暮らしを豊かにしたい
- ものづくりを通して人を輝かせたい
医薬品も化粧品も、最終的には「それを利用する消費者に、どんな形で貢献したいか」という観点が重要になります。
例えば「留学先で疾病に苦しむ人たちを見て、新しい治療法や薬の開発に携わりたいと思った」のようなエピソードを加えると説得力が増します。
自動車
以下は、自動車業界の就活の軸の一例です。
- 自動車によって人々の生活を便利にしたい
- 年代問わず、安心して運転できる自動車を提供したい
- 次世代自動車を開発し、環境保護に貢献したい
近年の自動車業界では、省エネルギーで環境に優しい車種の開発に力を入れています。
今までの経験で環境について考えた出来事があれば、自動車と関連付けて軸を設定してみてください。
商社
以下は、商社の就活の軸の例になります。
- さまざまな国の人々の暮らしを豊かにしたい
- 長く世に残るビジネスを創りたい
- 新興国の経済的な発展に貢献したい
商社の仕事には、企業と企業をつなぐ役割があります。
そのため、就活の軸について聞かれたときには、さまざまな人と適切なコミュニケーションがとれる能力があることをアピールすると良いです。
マスコミ
続けて、広告やテレビといったマスコミ業界の就活の軸の一例です。
- 自分が作ったもので人々に良い影響を与えたい
- 社会問題を解決する番組を作りたい
- エンターテイメントを提供したい
マスコミ業界の仕事は影響が大きく、情報社会において人々の生活を左右します。その分、大きな責任も伴います。
そのため「真実を国民に伝えることで、課題解決に繋げたい」のような就活の軸に設定すると、マスコミ業界ならではのものが作れます。
③職種別
職種別の就活の軸の例も見てみましょう。
「業界はまだ絞れていないけど、こんな職種に就きたい!」と考えている就活生は、ぜひ参考にしてみてください。
事務職
まずは事務職の就活の軸の例です。
- 周囲の人が気持ち良く働くためのサポートがしたい
- 社内外の人とコミュニケーションを取りながら調整したい
- パソコンのスキルを活かしたい
事務職はどの企業でも似たような業務になりやすく、企業によって就活の軸を変えるのが難しい職種です。
会社独自の情報や社風などを盛り込み、「なぜその企業が良いのか」をアピールすることが大切になります。
営業職
営業職には、以下のような就活の軸が挙げられます。
- 自分の言葉でお客様の心を動かしたい
- 多様な業界や人々と関わりたい
- お客様に頼られる存在になりたい
- 自分の努力次第で成長できる環境で働きたい
営業職といえば「商品やサービスを売り込む」イメージが強い就活生も多いのではないでしょうか。
実際は相手の話にしっかりと耳を傾け、お客様が求めていることを的確に把握する力が必要になります。
そのため、コミュニケーション能力はもちろん、相手に深く寄り添える姿勢があることをアピールしましょう。
技術職
下記は、技術職で役立つ就活の軸の例です。
- スキルを磨ける環境で働きたい
- 新しい技術や材料を研究し、新製品を開発したい
- 統計学や数学の知識を活かしたい
技術職と聞くとエンジニアを思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、メーカー・金融・建築など、さまざまな業界で活躍できる職種です。
総じてものづくりに対する熱意が重要になってくるので、熱意が伝わるような就活の軸に設定しましょう。
就活の軸の見つけ方5選
就活の軸の見つけ方には、次の5つの方法があります。
- 自己分析を行う
- 他己分析してもらう
- インターンシップに参加する
- 会社説明会に行く
- OB・OG訪問をする
どれか1つに絞るのではなく、少しずつ取り入れた上で、自分なりの就活の軸を作り出すことが大切です。
順番に見ていきましょう。
①自己分析を行う
以下の手順で自己分析を行い、就活の軸を作り出します。
- 自分の強み・弱み・印象に残った出来事を書き出す
- ①をもとに「今の自分ができること」を洗い出す
- 「やりたいこと」を書き出す
- ②と③の重なる部分を見つける
まずは、次のように今の自分にできることを書き出しましょう。得意なことや好きなことなど、何でも構いません。
- 人の話をじっくりと聞いて、深掘りすることが好き
- 自分でスケジュールを立てて実行するのが得意
好きなことや強みが活かせる企業がわかり、検索するときに数を絞り込みやすくなります。
次に、やりたいことを挙げていきます。
- 上下関係が苦手なので、フラットな環境で働きたい
- 海外で現地の人々とコミュニケーションを取りながら仕事したい
企業側が就活生を比較しやすくなるので、重視するポイントでもあります。
最後に、「今の自分ができること」と「やりたいこと」が重なる部分を見つけましょう。
このときに「やりたいこと」ばかりを優先すると、今の自分から到底手が届かないような理想像を設定してしまい、自分が辛くなってしまいます。
就活の軸はあとで微調整しても良いので、それぞれがバランスよく含まれるような作り方がおすすめです。
自己分析にかかる時間を少しでも減らしたい!という方は、診断ツールを使いましょう。
以下の記事ではおすすめの自己分析ツールを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
→自己分析に役立つツールを紹介!
②他己分析してもらう
他己分析してもらうことも、就活の軸の見つけ方の一つです。
他己分析とは、自分以外の人に自分の長所や短所などを分析してもらうことです。
客観的にどう見られているかがわかるので、自分では気付かなかった新たな一面を知れます。
仲の良い友人や家族、先生などに、以下のような点で分析してもらいましょう。
- 長所
- 短所
- 印象に残っているエピソードや言動
- 客観的に見た性格
- 第一印象と今の印象
- 一言で表すとどうなるか
「自分ではあまり行動力がないと思っていても、特定の場面では積極的になる」と思われているケースもあります。
分析してもらった内容はしっかりとメモしておき、ESや面接に活かしていきましょう。
③インターンシップに参加する
積極的にインターンシップに参加することも、おすすめの方法です。
インターンシップを経験することで、会社の雰囲気や仕事内容がよくわかります。
インターネット上の情報だけでは、仕事している自分や仕事内容を具体的にイメージしにくいもの。
また、掲載されている情報が本当に正しいかもわかりません。
実際に社内で働きながら社員の話を聞くことで、インターネットだけでは得られない情報を入手できます。
就活の軸を作るためのヒントを見つけられるでしょう。
④会社説明会に行く
会社説明会には積極的に参加しましょう。
志望企業の説明会だけに限らず、少しでも気になった会社があれば参加することが重要です。
「就活サイト上の情報ではそんなに魅力を感じなかったけど、とても熱気に溢れていて楽しそう!」のように、魅力的な面が見えてきます。
就活の軸を作るヒントにもなるので、説明を受けるなかで感じたことは必ず書き留めておきましょう。
例えば次のような項目です。
- 仕事
- 内容
- 雰囲気
- 社員の言動や表情
- 勤務条件
⑤OB・OG訪問をする
OB・OG訪問をすることも、就活の軸の見つけ方として有効です。
気になっている業界や企業で働く人の、リアルな現場の話が聞けます。
仕事内容の理解も深まり、ESや面接でより具体的に回答できるようになります。
一人だけではなく、複数人のOB・OGから話を聞き、さまざまな観点から就活の軸を作り上げていくことが大切です。
「こんな人のようになりたい!」と思えるOB・OGがいたら、就活の軸をどのように設定していたのか聞いてみましょう。
条件やこだわりなどを聞くことで、自分の就活の軸も固めやすくなります。
下記の記事では、OB・OG訪問に役立つマナーや依頼方法について解説しています。ぜひご一読ください。
→OB・OG訪問のアポ取りの方法や具体的なマナーを大公開!
【例文あり】面接やESで軸を聞かれたときの答え方
「面接やESで就活の軸を聞かれたときに、なんて答えれば良いかわからない!」という就活生も多いのではないでしょうか。
ここでは就活の軸の回答例を紹介します。
OKパターンとNGパターンそれぞれの例文を掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
OKの回答例
まずは、OKな就活の軸の回答例から見ていきましょう。
就活の軸の回答例①:IT業界向け
私の就活の軸は「IT技術を駆使し、教育格差のない社会を作れる仕事」です。
私の故郷は電車が1日に1本しかないような田舎で、中学校は地域に1校しかありませんでした。
コロナ禍でオンライン教育が推進されるなかでも導入が進まず、故郷に住む兄弟が「勉強したいのにできない」と悲しんでいたのを見て、学習環境の格差を強く感じたのを覚えています。
学生向けのオンライン教育システムの開発に注力している御社なら、私の目指す「どんな場所にいても高度な教育を受けられる」未来を創り出せると感じました。
入社後は研修の受講や技術の取得に励み、システム開発のスキルを磨いていきたいと思っています。
就活の軸の回答例②:食品業界向け
私の就活の軸は「食を通じて、多くの人に幸せを提供できる仕事」です。
私はカフェでアルバイトをしており、料理を口にした途端笑顔に変わるお客様をたくさん見てきました。
スタッフ同士で「どんな盛り付けなら喜ばれるか」について意見を出し合い、実際にお客様に褒めていただけたときは、大変感動しました。
御社を志望したのは、「お客様に最高品質の商品を届け、豊かな暮らしを創造する」という企業理念に共感したからです。
入社後は新商品の開発や企画に携わり、ターゲット層の生活を充実させられるような商品を生み出していきたいと考えています。
上記2つの例文のように、「結論→具体的なエピソード→入社後のビジョン」という構成を意識しましょう。
話に一貫性が出るので聞き手にとっても理解しやすく、説得力の高い内容に仕上がります。
NGの回答例
逆に、NGな就活の軸の回答例を見てみましょう。
私の就活の軸は「自分の好きな仕事ができるかどうか」です。
自分の好きや得意なことが活かせれば、主体性を持って取り組めると思っています。
私の就活の軸は「福利厚生が充実していること」です。
特に育児や介護の休暇制度が整備されている会社なら、ライフステージが変わっても長く働き続けられると思うからです。
上記のように、次の2点を全面に押し出した就活の軸はNGです。
- 自分が好きな仕事
- 待遇面・雇用条件の良さ
「自分の好きな仕事だから」を軸にすると、「好きな仕事以外は主体的に取り組めないのか?」と思われやすくなります。
また「志望企業の業務で活躍できるかどうか」が伝わりにくい軸になってしまいます。
好きな仕事を軸にしたい場合は、以下のように具体的なエピソードを交えて説明できるようにしておきましょう。
- なぜ、その仕事が好きなのか?
- なぜ、その仕事に興味を持つようになったのか?
また待遇面や雇用条件だけを回答すると「業務内容に関心がないのでは」と受け取られてしまいます。
自分が会社にどのように貢献できるかをアピールすることが重要です。
面接やESで回答するときの3つのポイント
面接やESで就活の軸を回答するときは、下記のポイントを意識しましょう。
- 結論を先に持ってくる
- 他の業界・企業にも当てはまることは答えない
- 給与や待遇面を優先しない
1つずつ解説します。
①結論を先に持ってくる
就活の軸を回答するときは、必ず次の順番で説明しましょう。
- 結論:就活の軸は○○です。
- 具体的なエピソード:なぜなら~ということがあったからです。
- 入社後のビジョン:御社には~という点があるので、入社後は××に取り組んでいきたいです。
面接やESといった就活のあらゆる選考の場面で、結論を先に述べることが重要になります。
採用担当者は大量のESに目を通すため、「読みにくい」「何を言いたいのかわかりづらい」と思われると、最後まで読んでもらえません。
また「就活の軸は○○です」と回答しただけでは、なぜそうなのか?と疑問に思われてしまいます。
エピソードを盛り込むことで、軸が定まった理由を採用担当者がイメージしやすくなり、説得力が増します。
強みや自分の考えを交えて話すようにしましょう。
入社後のビジョンを語るときは、志望企業ならではの特徴と関連付けましょう。
就活の軸は企業ごとに変える必要はありませんが、志望企業それぞれの特徴や強みとリンクさせることが大切です。
「うちの会社についてよく調べていて、就活の軸ともマッチしているんだな」と納得感が高まります。
②他の業界・企業にも当てはまることは答えない
いろいろな業界や企業に当てはまるような就活の軸はNGです。
「うちの業界や会社じゃなくても良いのでは?」と思われてしまいます。
志望企業の公式サイトの企業理念を見て、企業側のコンセプトや社会に提供したい価値を知りましょう。
この企業の軸と自分の就活の軸に交わるところがあれば、マッチしているといえます。
例えば以下のような点です。
- 助けたい顧客が共通している
- 大学で研究しているテーマと、企業での勤務内容が共通している
また他の企業としっかりと比較した結果、志望企業を選んだことがわかるように説明しましょう。
③給与や待遇面を優先しない
給与や待遇面を就活の軸にするのはやめておきましょう。
「自分が得られるものにしか焦点を当てていない」消費者目線の軸に見えるからです。
例えば、下記のようなものがあります。
- 福利厚生が充実している
- 給料が高い
- 研修制度が整っている
企業は「自社にどう貢献してくれるか」を知りたがっています。
待遇面は自分の心のなかに留めておき、他の就活の軸を見つけましょう。
就活の軸が必要な3つの理由
ここまで読んできて、「そもそもどうして就活の軸が必要なんだろう?」と思われた就活生も多いのではないでしょうか。
就活の軸が必要といえる理由には、次の3つがあります。
- 入社後のミスマッチを防げる
- 就活を効率的に進められる
- 面接やESで問われたときに対応できる
順番に見ていきましょう。
①入社後のミスマッチを防げる
最大の理由は、就活の軸を見つけることで入社後のミスマッチを防げるからです。
就活の軸があると、自分に合う・合わない企業を見極めやすくなります。
また会社の雰囲気や条件、環境などが自分に適した企業を選んでいるため、入社後も「理想とのギャップが大きすぎて辛い……」のような事態に陥りにくいです。
その結果、活き活きと働き続けられるでしょう。
就活の軸を決めずに、「給料が高いから」「働きやすそうだから」と漠然としたイメージで入社するのはNGです。
入社後に自分に合わない部分が見つかり、「ちゃんと就活の軸を作っておけば良かった」と後悔することになります。
企業側も就活生とのミスマッチを防ぎ、新入社員の早期退職を回避したいと思っています。
新卒採用や研修には多くのコストがかかっているので、早期に離職されるとかなりの痛手になるのです。
そのため、就活の軸を確認して、学生のやる気・熱意・志望度・将来性などをはかっています。
就活生側・企業側の双方にとっても、就活の軸は大切な判断基準なのです。
②就活を効率的に進められる
就活の軸を設定することで、就活を効率的に進められます。
企業選びの明確な基準があるため、手当たり次第に選考を受ける必要がなくなるからです。
軸が定まっていない場合、企業選びからつまずきやすくなります。
企業研究やES、面接練習などにかけられる時間が減ってしまい、万全の状態で選考に臨めなくなるでしょう。
その結果、選考に落ちる可能性が高くなってしまうのです。
就活の軸を作る過程で、今後自分がどのように働いていきたいかを明確にできます。
将来をイメージできるので、志望動機や入社後のビジョンを語るときも言葉が出てきやすくなるでしょう。
③面接やESで就活の軸を問われたときに対応できる
面接やESで就活の軸を問われたときに対応できる、というのも理由の1つ。
就活の軸が決まっていない場合、「なぜこの企業を選んだのか?」を説明するときにあいまいな回答になりやすいです。
説得力がなくなり、魅力的な人材であることを採用担当者にアピールできません。
就活の軸は自己分析や他己分析などを通して見つかります。
決まっていれば、自分の強みやエピソードなどを交えて納得感のある回答を作りやすくなるのです。
企業側も入社後に長く働いてくれそうかどうかを判断するため、面接やESを通して就活の軸を尋ねます。
あらかじめ準備しておき、自信を持って答えられるようにしましょう。
就活生によくある質問一覧
ここでは、就活の軸についてよくある質問をまとめました。
なぜ企業は面接で就活の軸を聞くの?
次のような点を知りたいからです。
- 仕事への価値観や相性が自社とマッチするか
- 長く働いてくれそうか
- 他の企業と比較した上で自社を志望しているか
そのため、面接やESでは「自分の就活の軸に企業が合致しているから志望した」ことが伝わるようにアピールしましょう。
やりたいことはあるのに就活の軸が定まらないときは?
やりたいことがすでに明確になっているなら、そのまま就活の軸として使用できるケースもあります。
「お客様の悩みを解決して、背中を後押しできる仕事がしたい」場合などがその例です。
上記は自分にとって譲れない条件であり、企業を選ぶ軸にもなります。
あとは、「そう考えるようになったきっかけのエピソード」や「志望企業でどうやってその軸を活かせるか」を考えて肉付けすると良いです。
就活の軸は業界ごとに変えるべき?
基本的に変える必要はありません。
しかし、就活の軸にとらわれすぎて「自分が本来やりたいこととかけ離れている気がする」と感じるなら、柔軟に変えていきましょう。
自分が納得できる就活が一番だからです。
就活の軸を添削してもらうには?
就活の相談ができるアプリやサービスを利用しましょう。
就活の軸だけでなく、ESや面接のアドバイスももらえるので、効率的に就活を進めていけます。
以下の記事では、具体的なサービス名を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
→就活相談におすすめの無料アプリやエージェントを紹介!
就活の軸をもとに希望する業界を探した方が良い?
「就活の軸をもとに希望する業界・企業を探すのと、興味のある業界で軸に合った企業を選ぶのはどちらが良い?」のような場合です。
志望業界が決まっているなら、そのなかで就活の軸にマッチする企業を探すのがおすすめです。
逆に志望業界や企業が定まっていない場合は、先に軸を固めたほうが絞り込みやすくなります。
軸の決め方を知って、就活をスムーズに進めよう!
今回は就活の軸について知りたい大学生に向けて、働き方・業界別の具体例や見つけ方、回答例などを解説しました。
最後に今回の記事のポイントを一覧にしてみましたのでご覧ください。
- 就活の軸は「自分にとって譲れない条件」を設定する
- 自己分析で「できること」と「やりたいこと」の重なる部分を見つける
- インターンシップや会社説明会では、就活の軸のヒントを見つけやすい
- 就活の軸は「結論→エピソード→入社後のビジョン」の順で答える
- 自分の好きな仕事や待遇面は就活の軸にしない
- 軸を決めることで、ミスマッチや早期退職を回避できる
ぜひこの記事を参考にし、自分にとってベストな就活の軸を見つけてみてください。
もしここまで読んで「この就活の軸で本当に自分に合っているのかわからない……」と不安な方は、就活塾で相談するのがおすすめです。
プロの目線からのアドバイスはもちろん、理想のキャリアを実現する就活戦略も考えてもらえます。
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