WEB面接の場所は自宅以外だとどこがおすすめ?流れややり方も解説

ノートパソコンに向かうスーツ姿の女性

新型コロナウイルスの影響で21卒の就活からWEBでの面接が多く取り入れられるようになりました。

会社に直接出向かなくてよいという点では非常に楽ですが、諸事情により自宅でWEB面接の受験をすることが難しい場合には注意が必要です。

この記事では自宅以外でWEB面接を受ける際におすすめの場所や実際の流れについて解説していきます。

ぜひこの記事を参考にして、万全の態勢でWEB面接を受験できるようにしてください!

この記事を書いた人:竹内健登

竹内校長の写真就活塾ホワイトアカデミー校長。デロイトトーマツグループの人材戦略コンサルタントを経て現在は就活コンサルタントとして活躍。

数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。

新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。

子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。

現在も、塾生がカリキュラムを消化したものの、ホワイト企業の内定を1社も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。

「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。

著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。

コロナのせいでWEB面接……でも場所がない

キレイに整頓されたリビング

新型コロナウイルスの流行を皮切りに、就活でのWEB面接は今後も増えていくと思われます。

WEB面接を受ける際には、落ち着いて受験できる環境を整えることが最も大切ですが、その環境を大きく左右するのが「どこで受けるか」ということです。

WEB面接では直接会って話せない分、画面に映る景色や入ってくる音などの情報にどうしても敏感になってしまいます。

つまり、あなたがWEB面接を受ける場所によっては、相手の集中を削いでしまったり、不快感を与えてしまったりする可能性があるということです。

就活でWEB面接を受ける場所としては、基本的には自宅が最適ですし、企業側もそれを想定しています。

しかし、中には自宅に静かな環境がない、個室がないなどの事情を抱えている方もいらっしゃることでしょう。

そのような場合であっても、上手に場所を選べば、落ち着いた環境でWEB面接を受けることが可能です。

以下で具体的におすすめの場所を紹介していきます。

自宅以外で場所を借りるならホテルなどがおすすめ

高級ホテルのロビー

WEB面接を受けるときに必要な環境条件としては以下の通りです。

  1. 雑音がなく静かな場所
  2. 周囲に人がいない場所
  3. 安定したインターネット回線がある
  4. できるだけ背景がシンプルで、モノが映り込まない場所

要するに、コミュニケーションを阻害するような音やモノが入らないようにすれば良いということです。

また、企業側としては自社の採用活動の様子を不特定多数の人に見られてしまうのは避けたいところですので、たとえ静かな場所であったとしても、他の人がいる場所ではWEB面接をしないように気を付けましょう。

自宅以外でこの条件を満たしやすい場所としては、ホテルの部屋や有料のレンタルスペース、会議室などが挙げられます。

無料で使える場所は共有のスペースであることがほとんどですので、きちんと面接を受けるためにも、ある程度の出費は仕方のないものだと割り切っておきましょう。

できるだけ金銭的な負担を少なくしたいならば、同じ日に複数のWEB面接を予約しておくことをおすすめします。

背景をカーテンにするのはアリ?

WEB面接の際、机の配置の関係でカーテンが背景となってしまうことに悩んでしまう方がいますが、特に問題はありません。

洗濯物や家具など生活感が感じられるものが映り込むのはあまり良い印象を与えませんが、カーテン程度であれば相手の視界を邪魔することはありませんので、WEB面接で支障になることはまずありません。

生徒の中には自宅でWEB面接を受けるときにいつも背景がカーテンの人もいますが、一切問題なく選考を突破できています。

車の中やカラオケはNG

車を運転しているスーツ姿の女性

上記で説明した条件は、最適な環境でWEB面接を受けるための重要なポイントですので、できる限り実行していただければと思います。

しかし、条件さえ満たせばどのような場所でも構わないのかというとそういう訳ではありません。

車やカラオケといったWEB面接とかけ離れた場所は相手にマイナスイメージを与えてしまうので要注意です。

これはどういうことか簡単に言いますと、あなたから「誠意」が感じられないということです。

WEB面接では大前提として、「WEB面接にきちんと向き合っている、本気で臨もうとしている」という姿勢が非常に重要です。

車やカラオケは本来作業をするための空間ではないので、「たまたま空いた時間や他の予定の片手間にWEB面接をしているのではないか」という疑念がどうしても生まれてしまうのです。

これで落とされてしまうのはあまりにももったいないので、WEB面接に真剣に臨んでいるということを理解してもらうためにも、車やカラオケでの受験は控えておきましょう。

場所を押さえた後に確認すべきこと

スマホを片手にメモを取る女性

ここまでWEB面接を受ける場所の選び方について説明してきましたが、ここからは面接の場所を決めた後に準備すべきことをご紹介していきます。

WEB面接を受ける場所を決めたら、まずはネットの環境をチェックしておきましょう。

そもそも安定したネット環境がなければWEB面接を行うこと自体が不可能ですので、回線速度のチェックは必要不可欠です。

これがクリアできたら、実際にWEB面接ツールを起動してみて、動作確認をしましょう。

ツールによってはダウンロードが必要だったり、インストールに時間がかかったりする場合がありますので、必ず事前に起動させておくことをおすすめします。

あなたの姿がきちんと映っているか、音は明瞭に聞こえるかなどをチェックしますが、この時にカメラの画角も分かると思いますので、余計なものが映らないように背景を作っておきましょう。

また、Bluetoothイヤフォンを使う場合はそちらの接続もセットアップしておきましょう。

面接直前に確認を行うと、不具合があっても対応が間に合わないということになりかねませんので、遅くとも前日には準備しておきましょう。

WEB面接の流れやよく聞かれる質問を押さえて緊張対策をしよう

就活生に質問する人事担当者

WEB面接の環境が一通り整えられたら、あとは面接対策あるのみです。

WEB面接では指定された時間にURLから面接ルームに入りますが、この時、面接官が事前に待機している場合と、自分が先に面接ルームに入り、後から面接官が入ってくる場合があります。

どちらの場合も接続が始まるとすぐに面接がスタートするので、身だしなみや姿勢は完璧にしておきましょう。

服装は特に指定されていない場合はスーツが無難ですが、私服OKとされている場合はオフィスカジュアルを着用しておけば問題ありません。

なお、WEB面接の場合は上半身しか映らないので、下半身はパジャマでも大丈夫です。

生徒の中には毎回パジャマという強者もいましたが、気合を入れたい人は上下スーツでも良いかもしれません。

面接の大まかな流れと気をつけるべきポイント

面接の大まかな流れとしては以下のような形になります。

  1. 面接ルーム入室
  2. アイスブレイク
  3. 質問&回答
  4. 面接ルーム退室

それぞれの段階で気を付けるべきポイントについて解説していきます。

まず、面接ルームに入ったら「こんにちは。」「よろしくお願いいたします。」とあいさつを交わしましょう。

WEB面接では実際に部屋に入室するわけではないので「失礼します」といった声かけは必要ありません。

また、会話の初めには本人確認を行う企業が多いですが、本人確認をお願いされたら、大学名と名前を名乗り、再度「よろしくお願いいたします。」と返事をしましょう。

その後はWEB面接を受ける際の諸注意について説明され、アイスブレイクといった形で「WEB面接の経験はあるか」「緊張しているか」などの質問を投げかけられる場合が多いです。

その後は対面の面接と同じように、ガクチカや志望理由を一問一答形式で答えていくことになります。

通信の関係などで相手の質問が聞こえなかったときは、遠慮なくもう一度聞き返しましょう。

それで評価が下がることはありませんし、WEB面接でのそのような小さなトラブルは当たり前のことですので不安に思う必要はありません。

面接ルームからの退室の方法は企業側が指示してくれるので、それに従えば大丈夫です。

退室の際にも「ありがとうございました。失礼いたします。」ときちんと挨拶することを忘れないようにしましょう。

WEB面接は、慣れない操作や突然のトラブルなどから焦りや緊張が生まれやすいので、今紹介した流れを何度もイメージトレーニングしておきましょう。

頭の中で面接の流れを反復し、記憶に焼き付けておくことで、緊張が軽減され、当日も落ち着いて面接に臨むことができます。

WEB面接で自宅以外の場所を選ぶ際のチェックリスト

チェックボックスにチェックを付ける様子

いかがでしたでしょうか?

WEB面接では相手に失礼がないような環境で受けることが大切であり、そのためには以下の条件を満たす場所で面接を受けるようにしましょう。

  • 雑音がなく静かな場所
  • 周囲に人がいない場所
  • 安定したインターネット回線がある
  • できるだけ背景がシンプルで、モノが映り込まない場所

WEB面接は事前の準備が非常に大切ですので、自分にとっての最適な場所を選び、万全な対策をしておきましょう。

また、リラックスしてWEB面接を受けるためにも、当日の流れを細かく想定しながらイメージトレーニングすることが大切です。

完璧な事前準備で、あなたの力を最大限に発揮できるよう頑張ってください!

なお、WEB面接に関する更に詳しい解説は以下の記事にまとめているので、ぜひご覧になってください。

WEB面接に関する詳しい解説はこちら