就活では色々なことをやらないといけないですよね。
就職ナビ、企業研究、説明会の参加、OBOG訪問、エントリーシートや履歴書づくり、面接練習・・・・etc
さらに大学の講義やアルバイトもあり、就活生はてんてこ舞いになりがちです。
そんな忙しい就職活動のスタートの時期に最初に取り組む必要があるのが「自己分析」です。
これから自己分析の意味や効果、やり方などを解説していきますが、前編に当たるこの記事では
「そもそも自己分析って何?」「なぜ必要なの?」「やらなかったらどうなる?」
といった疑問に1つ1つお答えしていきます。
この記事の一番最後で、後編に当たる記事も紹介していますので、ぜひ、最後までお読みいただけますと幸いです。
富田:理工学部の3年生。自己主張は苦手だが心根は優しい草食系男子。メーカーを志望して就活をしている。
春山:経済学部の3年生。あだ名はハルちゃん。明るくハキハキしていて「考えるより動け!」の行動派。母子家庭出身で、化粧品や日用品など女性を対象とした仕事に就きたいと考えている。
白河:社会人3年目のヘッドハンター。ホワイトアカデミー在学中に内定をもらった東証一部の人材系企業で勤務。ホワイトアカデミーとは、特別講師という形で現在も付き合いが続いている。
目次
自己分析とは
孫子の兵法に「己を知り相手を知れば百戦危うからず」という言葉があります。
敵の情勢をよく知って、尚且つ自分のこともよく分かっていれば、必ず勝負に勝つという意味です。
全ての勝負事は状況把握が肝心です。
就職先の会社は敵ではありませんが、どんな会社かを知ることは当然大切です。
しかしその前に、自分がどんな人かということを把握することも大切です。
自分のことというのは、意外に分かっていないものです。
ましてや就職活動では、自分の考えをエントリーシートや面接で分かりやすく相手に伝えなくてはなりません。
まずは、じっくりと自分のことを把握することで、その後の就職活動がビックリするくらいスムーズになっていきます。
「急がば回れ作戦」とも言えるでしょう。
目的・効果
①自分のことを知る
自分の性格や行動様式によって合う仕事、合わない仕事も見えてきます。
1つの例ですが、社交的な性格の場合、営業や接客の仕事に適性があるでしょうし、何事もコツコツと正確に行うタイプの人は製造現場に適性があるかもしれません。
新卒の就職は職業生活のスタートです。社会人としてのスタートでもあります。
できるだけスムーズに行きたいものです。
いくら憧れの会社であったり、待遇の良い会社であったりしても、適性に合わない仕事ではスタートダッシュから予想以上の苦労を背負うことになります。
スタート時点で躓くと、仕事自体が嫌になってしまいます。
②自分の価値観を知る
例えばだけど、「人生で一番大切なものはなんですか?」と問われたときに「お金」と答える人もいれば「仕事」と答える人もいる。
人によって価値観は全然違うからね。自分がどんな価値観を持っているか改めて見つめ直してみよう。
自分の性格や行動様式を知ると「好き」「嫌い」が見えてきます。
こんなことには積極的に参加するとか、こんな場合は消極的になるといった反応は、その人の価値観を表します。
自分の価値観を知るということは、人生の羅針盤を手に入れたようなものです。
価値観に合う生き方ができるわけですから。
③自分の就活の軸を決める
就職先を決めていく場合、自分なりの座標軸が無いと「有名だから」とか「給料が良いから」という一般的な基準だけで決めてしまいがちになります。
有名企業や待遇の良い企業も「こんな学生が欲しい」という自社の座標軸を持っています。そのお互いの座標軸を合わせることが就職活動です。それが合わないと、内定は難しいでしょう。
そして、たとえ何とか内定し、実際に就職したとしても、短期間に会社を去ることになる場合もあります。いわゆる「就職のミスマッチ」という現象です。
就職は内定がゴールではありません。会社と社員の関係が円満に長く続くことが重要です。
④自己PRが作りやすくなる
自己分析が済んでいれば、本当の自分が分かっています。
自ずと自己PRは作りやすくなりますし、自信を持って面接に臨むことができます。
ノウハウ本に頼ったり友人やインターネットの口コミに左右されたりすることなく、自分のことを語れるようになります。
なぜなら、全て自分の本音だからです。
よく、面接試験で「原稿棒読み」状態の受験生を見かけます。
原稿を思い出そうとしている状態は、面接官にはすぐ分かります。
原稿丸覚えの受験生はセリフを忘れるとアウトですが、自己分析が済んでいる就活生は、言いたいことを項目で覚えておけば原稿の準備さえ不要なのです。
⑤就活の焦りがなくなる
自己分析と企業研究をしっかり行うと、就職試験の勝率が上がります。
というか、そもそも負ける戦をしなくてよくなります。
自分に合わない業界や企業、職種が分かっているからです。
「下手な鉄砲も数撃てば当たる」という言葉がありますが、エントリーばかりをし過ぎて、その結果就職試験に落ち続けると、自信を失い、ノイローゼになり、うつ病になる人さえ出てきます。
自己分析をしっかりしていれば、たとえ不合格を貰ったとしても原因の把握がしやすいですし、対策もスピーディーにできます。
就職活動は人生で初めての体験です。そのため、一旦焦り始めると止まらなくなります。
自己分析によるしっかりとした準備が重要です。
企業が採用を決める基準、企業と学生の思いの違い
せっかく自己分析しても、相手が求めているものが何かを知らないと上手く活用できないよね。だから、ここで企業が求めるものについて簡単に説明するよ。
自己分析をする上では、「相手を知る」ということで言うと、そもそも企業はどんな新人を求めているかということを把握しておくことは重要です。
株式会社リクルートキャリア就職みらい研究所が発表した「就職白書2017」によると
【企業が採用基準で重視する項目】
1位 人柄
2位 自社/その企業への熱意
3位 今後の可能性
4位 性格適性検査の結果
5位 基礎学力
【学生が面接等でアピールする項目】
1位 人柄
2位 アルバイト経験
3位 所属クラブ・サークル
4位 自社/その企業への熱意
5位 趣味・特技
引用: 株式会社リクルートキャリア就職みらい研究所就職白書2017 採用活動・就職活動編
となっています。
これを見ると、学生のアピールしたい「アルバイト経験」や「所属クラブ・サークル」「趣味・特技」は、企業にとっては意外に基準にしていないことが分かります。
それらを「○○をやっていました」とか「○○ができます」と言うだけだから伝わらないんだよ。企業はそれらの体験から得られたものが、どうその企業の仕事に結びつくかを知りたいと思ってるからね。
恐らく就活生がそこまで伝え切れていないって部分は少なからずあると思うよ。
企業研究の方法
①ホームページや会社説明会
企業の内容を知るための方法には、先ずはホームページを見たり、会社説明会に参加したりして説明を受けるというものがあります。
そうすることで、短時間に企業の概要を知ることができます。
特に、合同企業説明会では1ヶ所で多くの企業を見て回ることができますから便利です。
就職活動初期の頃は企業慣れすることも大切ですから、積極的に参加しましょう。
また、最近は企業のホームページの求人情報欄に「求める人物像」という情報が表示されています。
就活生にとっては大きな手がかりになりますね。
求める人物像が自分のタイプであれば自信を持って受験できますし、逆に自分がその人物像とは遠いタイプの場合は見送ることができます。
②OB・OG訪問
企業のホームページや会社説明会では一通りのことは教えてくれますが、実際に働いている人の本音はなかなか聞けません。
就活生の立場からすれば、仕事の楽しさや辛さの本当のところを聞きたいものです。その際にお勧めなのがOB・OG訪問です。
OB・OGは、大学の卒業生とその会社の新入社員という両面を持っています。
ホームページや会社説明会で語られない本音の部分を聞くことができます。
OB・OGは大学の先輩ではありますが、立派な社会人です。きちんとしたマナーをもって訪問しましょう。
③インターンシップ
インターンシップは企業内で実際に働いてみるという体験です。
実際に企業に行って働くため、職場の雰囲気や仕事内容に触れることができます。
また、就職後のミスマッチを防ぐという意味もあります。
就職活動解禁前のインターンシップでは採用活動を行ってはいけないことになっていますが、実質的に企業は就活生のことをしっかり見ています。気を引き締めて参加しましょう。
④実際の現場を見る
インターンシップでもある程度の企業の現場が分かりますが、いわゆる本当の現場ではありません。
就活生に見せたいところだけを見せている企業も多いようです。
就活生はそれを鵜呑みにしてはいけません。あくまで生の企業の現場を見るべきです。
そのための方法としては、消費者として商品やサービスを購入したり、工場や売場に訪問したりしてみることをお勧めします。
そこで働く人の表情や態度から感じられる空気感は、企業選択や志望動機を考える際に大いに役立つでしょう。
やり方
①自分史
自己分析で最もよく使われるのが、自分史です。
自分史では、子供の頃から現在までの出来事とその時に感じたこと、取った行動、学んだことを横軸にして、幼児時代→小学校時代→中学校時代→高校時代→大学時代というように時系列に記録していきます。
記入するときのポイントは「最近から遡って書く」という点です。
いきなり幼児時代から思い出しても結構ですが、あまりにも時間がかかっている割には記入欄が埋まらずにいると、やる気を失ってしまうためです。
また、記入内容は自分に正直に書きましょう。他人に見せるための資料ではありません。
自由に正直に書いてこそ自分のことが見えてきます。じっくり取り組んだほうが、効果が高いです。
さらに、将来の自分も描いてみることもお勧めです。
「○歳頃結婚する」「○年第一子誕生」「○年家を建てる」など、半分夢の内容でもオッケーです。
自分史を楽しく書くコツでもあります。
②マインドグラフ
自分史を作ったら、次にマインドグラフを作ることをお勧めします。
マインドグラフとは、時代やトピックスごとに自分の心のアップダウンを、波形のようなグラフに表したものです。
「あの頃は楽しかったなぁ」とか「あの時は悔しかったなぁ」という心の動きを波形で表すことにより、自分がどんな時に喜怒哀楽を感じるかが分かってきます。
③マインドマップ
自分史やマインドグラフは、時系列に自分のことを思い出していく方法ですが、時代ごとに事実を思い出していく必要があります。
なかなか思い出せないと途中で投げ出してしまう場合もあります。
そんな時にチャレンジしてほしいのがマインドマップです。
マインドマップとは、表現したい中心になるもの(自己分析の場合は自分)を真中に表現し、そこから関連するキーワードやイメージを自由に図形化して繋げていくものです。
脳の中の記憶回路を表しているようなものだとも言われています。
自分史やマインドグラフと違い、時間的な概念に縛られることはありませんから、自由にイメージを広げていけます。
自由に考えていることを体系化でき、一覧できるため、自分の考えがスッキリまとめられるという特徴を持っています。
【マインドマップの準備物】
- B4~A3くらいまでの大き目のコピー用紙
- 好きな色のカラーペン数色分
【マインドマップの手順】
1.まず、分析したい項目である「自分」を用紙の中央に描きます。円を描いてその中に「自分」や氏名、似顔絵などを描き入れます。
2.自分が興味を抱いている項目を、中心の自分から枝のように出していきます。枝の見やすい場所に項目名を書いていきます。最初の枝は3~6本くらいで、大きい幹のように描きます。ここからカラーペンを使うと、よりビジュアルです。
3.太い枝から、どんどん関連する項目やイメージの枝を伸ばしていきます。その際も項目名を忘れずに書いていきましょう。もうこれ以上無いと思うまで書き尽くしていきましょう。用紙が足りなくなれば足してもらってもオッケーです。
【マインドマップの活用】
出来上がったマインドマップを、上から眺めてみます。
その中で、気になった項目や自分をよく表している項目名が見つかったら、マーカーを入れてみましょう。
自分の脳の中の思考回路を見るような気持ちがしますね。
自分の考えや想いが一目で理解できる図になっていると思います。
就職活動で悩んだときなどは、このマップを見直してみることをお勧めします。きっと納得できる方向性が見出せるでしょう。
④エゴグラム
アメリカの心理学者エリック・バーン氏が交流分析と言う手法をもとに作った性格診断テストで、性格を主に「父親のような性格(CP)」「お母さん的性格(NP)」「大人な性格(A)」「自由な子供的性格(FC)」「従順な子供的性格(AC)」に分けているのがユニークです。
50問の質問に答えて結果を集計するだけで、簡単に、しかし、ある程度その人の性格を表すことができます。
就職試験や企業の研修などで活用されています。
インターネット上でも無料体験できるため、自分の性格把握に有効です。
引用: エゴグラムで性格診断!詳しいパターン分析でタイプを判定! | 交流分析解説
⑤特性要因図
自分史やマインドグラフから抽出されたトピックスを元に「なぜそう思ったのか」という自分自身に対する問いを連続して繰り返すことで、あなたの価値観が見えてくる手法です。
メーカーの製造工程の品質向上のために使われるQC活動という手法が元になっています。
製品を作る上での工程の問題点を突き詰めて根本的な問題を発見することに役立っていますが、実は就職活動の自己分析にも有効であることが分かり、活用されています。
【特性要因図の準備物】
- コピー用紙数枚(トピックス分)
- ペン
【特性要因図の手順】
- 自分史などで印象に残ったエピソードやトピックスをいくつか選びます。
- 1枚の用紙の上部にエピソードまたはトピックスを1件記入します。
- エピソードごとに「なぜそう思ったのか?」という問いへの回答を記入することを繰り返します。
<具体例>
「大学時代、居酒屋さんのアルバイトで頑張った」
→なぜ頑張れた?
「お客さんとも仲良しで、店長や仲間も良い人だったから」
→なぜそう思った?
「最初の頃、いつもミスばかりしていたが、いつもフォローしてくれた」
→なぜそう思った?
「自分のことや、メンバーのことを本気で分かり合える仲間だったから」
→なぜそう思った?
「人とは本音で付き合える関係にしたいから」
【特性要因図の活用】
エピソードやトピックスへの問いを「なぜ? なぜ?」というように繰り返していくと、5~7回ほどであなたの価値観が見えてきます。
その価値観が企業選びの重要な鍵になっていきます。
自分の大切にしている価値観と同じ価値観を持つ企業に出会えると、思い切って面接に臨むことができます。
⑥他己分析
思い切って他人に自分のことを教えてもらう分析手法です。
項目としては「性格」「長所」「短所」「イメージ」などです。
あなたのまわりには、あなたのことを知っている人が多くいます。
両親、兄弟姉妹、親戚、友人、教授、サークルの仲間、先輩、後輩、アルバイト先の店長など、あらゆる立場の人があなたのことを知っています。
そんな人達にあなたのことを尋ねてみる方法です。
実施方法としては、最初はごく親しい人から始めるとよいでしょう。
そしてできるだけ多くの人に聞いてみることが大切です。
慣れてきたら、面識の少ない人にもチャレンジしてみましょう。
事前に就職のことで相談があるというお願いをしておくとよいです。
活用方法としては「自分のことで共通した評価は何か?」「ばらついている評価は何か?」ということを分類します。
比較的共通していることは当たっていると思ってよいでしょう。
その中から自分の強みや弱みを掴んでいき、エントリーシートや面接に活かしていきましょう。
なお、これは比較的簡単に自分のことが把握できる方法ですが、デメリットもあります。
それは、何と言ってもあなたの周囲の人のことです。あなたに対して悪い評価は言いにくいものです。
そういう意味で、この方法は完璧ではありません。いくらか割り引いて受け取り、活かせる部分は活かしていこうというスタンスがよいでしょう。
⑦ジョハリの窓
これも他己分析の1つです。
他己分析は自分を知る上で有効な方法ですが、他人からの評価にバイアス(偏り)が入りやすく、本音を言いにくいという欠点があります。しかし、この「バョハリの窓」はその辺をカバーできる手法です。
また、ジョハリの窓は、「自分が認識していない自分」や「自分も他人も認識していない自分」など、深い部分の自己分析が可能になる手法です。
つまり、知られざる自分が発見できることもあるわけです。
【ジョハリの窓の準備】
- ある程度お互いのことを知っているメンバーを4人以上集めます。
- ジョハリの窓を模した4つの象限が書かれた用紙を人数分用意。
【ジョハリの窓の手順】
- メンバー分の用紙それぞれにメンバーの氏名を記入しておきます。
- まず、自分の用紙に自分の性格を表すキーワードを書き出します。自分のことを書いた用紙には、自分自身で書いたというマークをつけておきます。名前の横に(本人)と書いてもよいでしょう。
- 別の用紙には、メンバーごとにあなたが考えるメンバーの性格を記入していきます。
- 名前の書かれた人へコピー用紙を渡す。※その際、誰が書いたか分からなくするために、個人別の箱や場所を用意してもよいでしょう。
- 自分のことを書かれた用紙から、以下の要領でジョハリの窓へ転記する。
- 自分で書いた性格とメンバーが共通して書いた性格を「公開された窓」に記入。
- 自分が書いていなくてメンバーが書いている性格を「盲点の窓」に記入。
- 自分が書いていてメンバーが書いていない性格を「秘密の窓」に記入。
- 自分もメンバーも書いていない性格を「未知の窓」に記入。
【ジョハリの窓の活用方法】
ジョハリの窓の4つの象限には、いろいろな角度から分析されたあなたが浮かび上がります。
- 「公開された窓」→ 自分も他人も知っている自分の性格
- 「盲点の窓」 → 自分は知らないが他人は知っている自分の性格
- 「秘密の窓」 → 自分は知っているが他人は知らない自分の性格
- 「未知の窓」 → 自分も他人も知らない自分の性格
ジョハリの窓の結果には、何とも不思議な気持ちにさせられます。
自他共に認める良い性格は強みになりますし、悪い部分は改善の覚悟ができますね。
さらに、自分も知らない良いところはもっと伸ばす余地がありますし、悪いところは注意できます。
ある程度親しい間柄なら、ジョハリの窓を黒板に張り出したりして見比べてもよいでしょう。
しかし、逆に親しすぎる間柄の場合は、本音が出にくいことも予想されます。
性格を書いたカードを活用したり、パソコンを利用したりするのもよいでしょう。
活用方法
そのあと、マインドグラフやマインドマップ、エゴグラムなど、自分で完結できる手法や、就職ナビなどの無料Webサービスなどを使ってみるといいんじゃないかな。最後に、少し難解な特性要因図や、他者の助けが必要な他己分析、複数の人と一緒に行うジョハリの窓などにチャレンジしていこう。
色々な手法はあくまで君の自己分析の手助けをするツールなんだから、迷ってしまったり、悲観してしまったりしたら意味がなくなってしまうよ。
自己分析した後はどうする?
そうですね、実際の就活に活かしていくためにいくつかのステップが必要になってきます。
- SWOT分析で就職の方向を考える
- SWOT分析を基にした自己PRを考える
と言うステップです。ちなみにセプテーニホールディングスの自己分析ツールを活用するとこの手間が省けるかと思いますよ。よろしければ、ぜひ。
SWOT分析で就職の方向を考える
企業の戦略の基本は、自分の強みを活かして企業の外部に存在するチャンスに活かしたり、弱みを補ってチャンスに活かしたりすることだと言われています。
例えば「電気自動車の技術を持つ自動車メーカーが大気汚染問題に苦しむ開発途上国の市場に参入」「下請け企業が技術力を強化して新しい取引先を開拓する」などです。
この考え方は、実は就職の戦略方向を決める時にも非常に有効です。
SWOT分析では就活生を取り巻く現状を分析します。
まず、就活生の内部環境を分析します。内部環境とは就活生自身のことです。
就活生のStrengths (強み)をリストアップします。
就活生の強みは色々ありますね。大学で培った学力の他に、コミュニケーション能力や留学やボランティアの体験から得られたことなど色々あります。
また、Weaknesses (弱み)もリストアップします。弱みとは、強みの反対で苦手なこと、短所になることです。
そして、就活生の外部環境として、Opportunities (機会)とThreats (脅威)をリストアップします。外部環境とは、業界や企業の状況などになります。
例えば、金融業界の機会としては、「ビットコイン」や「株価の上昇」だったり、旅行業だと「外国人観光客の増加」だったりします。
反対に、脅威としては、金融業なら「日銀のマイナス金利政策」であったり、旅行業だと「民泊業の成長」などだったりします。
SWOT分析の活用方向としては
- 第一法則・・・・自分の強みを外部環境の機会に活かす。
- 第二法則・・・・自分の弱みを補完して外部環境の機会に活かす。
- 第三法則・・・・自分の強みを活かして外部環境の脅威に立ち向かう。
と言われています。自己PRもこの方向で組み立てます。具体的には、自己分析で得られた自分の長所を「強み」に当てはめます。また、短所は「弱み」になるわけです。外部環境の「機会」は自己分析で把握した自分の価値観がマッチする業界や企業や職種になるわけです。
このように、しっかりとした自己分析に基づいて就職の方向性を決めていくと、その後の具体的な自己PR作りもスムーズになります。
SWOT分析を基にした自己PRを作る
自己PRは「結論→理由→決意」のステップで作っていきます。
SWOT分析で分類された自分の強みを「結論」として述べます。
「理由」では、その強みを表すエピソードを述べます。
これも自己分析の「自分史」や「マインドグラフ」で得られたものです。そしてその強みをどのようにその会社で活かしていけるかを「決意」というステップで述べます。
自己分析は入念に
自己分析には就活スクールを使うのも1つの手です↓
一流・ホワイト企業を目指すなら、ホワイト企業内定率No.1のホワイトアカデミー
ぜひホワイトアカデミーを活用して自己分析を完璧にしてくださいね!