「キャリアサポートで社会貢献したい。でも、どうやって仕事をしていけばよいのか?」
そんな時に行き当たるのがキャリアコンサルタントですが、一般的に資格を取っても仕事がないと言われています。
この記事では、資格の概要をはじめ、仕事がない理由や高収入を得るための方法について解説していきます。
数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。
新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。
研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。
現在も、ホワイト企業からの内定が1件も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。
「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。
著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。
目次
キャリアコンサルタントとはどんな仕事?
そもそもキャリアコンサルタントとは2016年に新設された国家資格のことです。
簡単にどのようなことをする人かと言いますと、面談を通じて相談者の適性やスキル・関心などを引き出し、相談者にマッチングする仕事やキャリアの提案を行う専門家のことです。
キャリアコンサルタントの活躍の場は様々なところにあり、キャリア教育・支援が重視されつつある昨今の世の中で、今後さらに活躍の場は増えていくと考えられます。
キャリアコンサルタントの具体的な活躍の場として以下のような仕事が挙げられます。
- 企業での研修・講演・転職支援・採用業務の代行
- 企業の人事部(企業内キャリアコンサルタント)
- 派遣会社(人材派遣系の仕事)・人材紹介系の仕事
- 大学キャリアセンターなどの教育機関での就職支援
- 就労支援機関やハローワークなどの行政機関でのキャリアアドバイザー
このように一般企業の人事部門、人材派遣・紹介企業、公的機関などが主な職場になります。
しかし、これらの求人は基本的に正社員としてではなく、派遣や契約社員として募集されていることが多いというのが現状です。
このような雇用条件ですと収入もそれほど高くはありませんので、その点は留意しておいた方がよいでしょう。
向いている人の5つの特徴
キャリアコンサルトの資格自体は勉強すれば誰にでも取得することができますが、今後の人生にその資格を十分に活かせそうかはきちんと考えておいた方がよいでしょう。
ここではキャリアコンサルトに向いている人の特徴を紹介していきますので、自分に適性があるかぜひチェックし、今後のキャリアを考えるきっかけにしてください。
特徴① 心優しく誰かの役に立つことが生きがいと感じる
キャリアコンサルトは相手があっての仕事ですし、キャリアに悩む人の相談に乗り、然るべき方向に導いてあげることが大きな仕事です。
つまり、何が言いたいかというと、自己実現や自身の成長欲求だけでは務まらない仕事であるということです。
「他人のために何かするのが好き」という気持ちがなければモチベーションを保って仕事を続けるのは難しいでしょう。
特徴② 聴き上手で相手を否定しない
悩める人の相談に乗るということは聞き上手であるということが必然的に求められます。
キャリアコンサルトに頼る人は仕事や人生など様々なことに悩みや不安を抱いています。
そのような困っている人の発言を頭ごなしに否定するようでは、キャリアコンサルトとして活躍していくことは困難です。
まずは相談者の思いや希望を受け止めることが大切です。
その上で上手くコミュニケーションを取りながら相談者が納得のいく着地点を見出していく必要があります。
特徴③ 洞察力が鋭く相談者のモチベーションを高められる
キャリアコンサルタントはアドバイスや相談に乗ることが仕事ですが、実際に面接などの転職活動をするのは相談者自身です。
そのため、いかに相談者のモチベーションを高められるかというのはキャリアコンサルトの腕の見せ所でもあります。
相談者も最初から全て包み隠さず話してくれるわけではありません。
相談者の性格や隠れた悩みなどを見極めながら信頼関係を築いていくことで初めて良い仕事ができるのです。
相談者が前向きに頑張れるようにサポートすることは非常に大きな役割です。
特徴④ 情報収集力があり調べもの好き
相談者のキャリア形成をサポートするためには適切な情報や選択肢を提供することも大切です。
相談者が行きたいと思っている業界や企業についての知識はもちろん、就職市場の動向などもしっかり把握しておかなければなりません。
ただ相談者と話すだけでなく、日頃からこまめに情報収集するという地道な作業ができることもキャリアコンサルタントに役立つ力です。
特徴⑤ イメージでモノを言わず、データに裏付けられた情報により助言できる
私たちは普段、業界や企業のことをついイメージで捉えがちですが、実際はイメージ通りでないことも多々あります。
データを用いて業界や企業の分析ができると、よりミスマッチのない提案ができますし、相談者もあなたの言葉に説得力を感じられます。
データを活用するスキルはキャリアコンサルタントの仕事でも大いに活かせますので、データを扱うのが得意な方はぜひ前向きに検討してみてください。
3つのメリット
キャリアコンサルトは他人のキャリア形成に関わる仕事ということで責任を伴いますが、その分やりがいや得るものも多い仕事です。
ここではキャリアコンサルトの仕事をするメリットを3つ紹介します。
①人の役に立て、必要とされていることが実感できる
これはキャリアコンサルトの一番の醍醐味とも言えるでしょう。
人の役に立てているという実感は仕事をする上での大きなモチベーションになります。
キャリア選択や就職活動は人々の人生において非常に重要なものです。
そのような大事な場面で力になれるのはキャリアコンサルトならではの仕事です。
また、転職先や進路が決まった際など、実際に顧客から感謝の言葉を貰える場面も多いため、誰かの役に立っているという実感は強く持てます。
②今までの経験や他の仕事の経験が活かせる
転職して新たな業界で仕事を始めるときは、これまでの仕事とは全く違う知識やスキルが求められることも多く、これまでの経験を一度取り払わなければならないこともあります。
しかし、キャリアコンサルトの場合はあなた自身のこれまでの人生、またはキャリアをまるっと活かせます。
就職活動の経験は勿論、あなたが以前働いていた業界の仕事内容や働き方などは他の人のキャリア相談に乗る上で非常に役立つ知見となります。
そういった意味で、これまでのキャリアを無駄にしたくない人にとっておすすめの仕事と言えます。
③年齢不問の仕事が多い
これは少し現実的な話になってしまうのですが、非常に重要な要素です。
一般的に、いくら経験や仕事をできるだけの体力があったとしても、50代・60代、ましてや定年後となると年齢だけで断られてしまう場合が多々あります。
しかし、キャリアコンサルトなら年齢に関係なく募集が行われている仕事も多く、上述したように、これまでの自身のキャリアを直接仕事に活かせるということを考えると、むしろ人生経験の豊富さはプラスに働くと考えられます。
コスパが悪いのが難点
キャリアコンサルトの仕事はやりがいも大きく様々なメリットもありますが、その一方でコスパが良くないという難点があります。
キャリアコンサルトの資格を取得するには受験料だけでも「学科試験 8,900円・実技試験 29,900円」がかかりますし、登録料も8,000円必要です。
その他、養成講座や更新研修にもお金がかかることを考えると、とりあえず資格を取得して就職活動を有利にしたい人には向いていない資格であると言えます。
資格を取ったその後のことまで事前にしっかり考えておくことをおすすめします。
キャリアコンサルタントの仕事がない理由
キャリアコンサルトの仕事内容やメリットについてここまで説明してきましたが、現状、キャリアコンサルタントが活躍できる場所は多くありません。
キャリアコンサルトの仕事があまりない理由としては大きく以下の2点が挙げられます。
- 国家資格とはいえ単なる技能検定であり、社会保険労務士のような業務独占資格ではないことから、特別にできる業務はなく、やれる仕事も限定的である。
- 資格が役に立つ場面や正規雇用の仕事が少なく、年収も400万円未満である。
つまり、キャリアコンサルトの資格を持っていなければできない仕事は今の日本にないということです。
また、契約社員として働くとなるとどうしても生活が不安定になってしまいますので、その点に留意した上で自身のキャリアについて真剣に考えておく必要があります。
仕事がない中で求人案件を探すコツ
上述したようにキャリアコンサルタントが求められる場所はまだまだ少ないというのが現状です。
ただ、このような現状の中でもキャリアコンサルタントとして働きたいというあなたのために、求人を探すコツについてご紹介します。
まず求人を探すときの前提として、どのような仕事であっても雇用形態や雇用条件、給与をチェックすることが最も大切です。
キャリアコンサルタントの求人の場合は大学などの教育機関、ハローワークなどの公的機関が主な職場になるので、まずはそのような職場を中心に探すとよいでしょう。
教育機関の場合は正社員ではなく派遣の募集が圧倒的に多いので、リクナビ派遣などの派遣の求人がたくさん載っているサイトがおすすめです。
また、教育機関の場合は新卒で就職活動をする人をサポートすることがほとんどで、世間で就職活動が活発になる年明け~夏の期間は募集が増える傾向にあります。
ハローワークなど公的機関の場合は、希望する職場に直接問い合わせてみるのが早いです。
最後に一般企業の場合ですが、こちらは大手求人サイトで職種を総務・人事などに絞って検索をかけたり、「キャリアカウンセラー」といった単語で探したりするとよいかと思います。
その中でもdodaは他の求人サイトに比べてキャリアコンサルタント系の求人が比較的多いので、ぜひ一度チェックしてみてください。
高収入を得る方法①独立してキャリアコンサルタントとしてのキャリアを描く
最後にキャリアコンサルタントとして仕事をしたいと考えるあなたのために、高収入を得るための方法をお教えします。
1つ目の方法は、契約社員として雇われて働くのではなく自身で起業するという方法です。
しかし、ただ闇雲に起業をしても上手くいくはずがありませんので、きちんと戦略を考えることが大切です。
そのためには自分のこれまでのキャリアから相談に乗れる得意分野を明確にし、ターゲットを絞ることが大切です。
その上で、ターゲットに刺さるような効果的な集客方法(ホームページ・ブログ・SNS・ビジネスマッチングアプリ・異業種交流会への参加など)を実践しましょう。
キャリアコンサルタントとして独立して成功するためには、様々な相談先がある中で「あなたに相談したい!」と思わせる必要があるのです。
高収入を得る方法②ホワイトアカデミーで就活指導をする
もう1つの方法はホワイトアカデミーで就活指導をすることです。
ここまでお読みになり、キャリアコンサルタントは意味のない怪しい資格だと思われたかもしれませんが、実際、私はキャリアコンサルタントの資格を取っていなくても、毎年、多くの学生相手に就活指導をし、一流企業へ導いています。
キャリアコンサルタントの資格が役に立たないとは言いませんが、大事なのは実践で磨かれた指導力であり、指導力がないのに資格を持っているだけでは相談しようとは思われません。
もしあなたが、これまでの色々な経験を生かして後進のためにキャリアコンサルティングをしたいとお考えなのであれば、ぜひ、ホワイトアカデミーで学生の相談に乗っていただけないでしょうか?
ホワイトアカデミーでは、全ての学生がホワイト企業や一流企業に入れるように指導する志の高い仲間を積極的に募集しています。
勿論、キャリアコンサルタントの資格を持っていなかったり、働きながら副業で関わっていただいたりしても全く問題ありませんし、生徒指導に当たって覚えなければいけないことや必要なスキルも全て研修いたします。
多くの学生をご担当いただけければ高収入キャリアコンサルタントへの道も開けてきますし、あなたのキャリアアップにも繋がります。
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