就活の不安や焦りを解消して内定を獲得するための8つのポイント

まわりが就活ムードになっていくことに不安を覚えていませんか?

就活を頑張れば頑張るほど不安や焦りも募るでしょうが、それらによって本領発揮できないことで、せっかくの頑張りを無にしてしまうのは非常にもったいないです。

この記事では、就活のお悩み解消方法と、なかなか内定できない理由別にエントリーシートの書き方や面接対策などを紹介します。

この記事を書いた人:竹内健登

竹内校長の写真就活塾ホワイトアカデミー校長。デロイトトーマツグループの人材戦略コンサルタントを経て現在は就活コンサルタントとして活躍。

数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。

新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。

子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。

現在も、塾生がカリキュラムを消化したものの、ホワイト企業の内定を1社も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。

「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。

著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。

この記事の内容はこちらの動画でも解説しています↑

多くの就活生が就職に不安を感じている

「また落とされた……本当に内定できるか不安で泣きそう……」

「ダメだ、内定が1つも決まらない……お祈りメールが怖過ぎて夜も眠れない……」

「最近、就活のことを考えると不安過ぎて、なんだか、胃が痛くなる……」

「内定がもらえる気がしない……」

就活生が一番気にしているのは、何といっても自分は内定できるのだろうかということです。

最終的には多くの就活生が内定していくわけですが、自分が内定できない少数派になるのではないだろうかという恐怖があります。

特に、何社も不合格になり、さらに友達の内定の話を聞くと、焦りが生じ、不安が大きくなっていきますよね。

近年、景気の拡大に伴って就職も売り手市場になっていますが、その一方で就職に不安を感じている就活生も多くいます。

「2018年卒マイナビ学生就職モニター調査 3月の活動状況」によると、就活生のうち88.2%が就職活動について不安があると回答しています。

また、その不安の内容として70.3%の人が「就職できるかどうか不安」と答えています

この比率は就職活動が進んでいくにしたがって下がっていきますが、内定が貰えないと不安は募るばかりです。

心のストレスは体にも反映するもので、不安が募り過ぎると、中には眠れない、うつ症状、毎日泣いてしまうなど、体にも重大な影響が出てくる場合もあります。

そうなると、単に就活がうまくいく、いかないという次元の話ではなくなってしまいます。

そもそも就活はやったことが無いことなので不安はつきものですが、一度つまずいて悩み始めると、どんどん悩みが深くなり、どうしてよいか分からなくなるのが就活ブルーの特徴です。

しかし、ほとんどの場合は不安になる様々な理由があり、解決策があります。

就活に不安を感じるのはみんな同じですが、人それぞれ、その原因は違うのです。

大事なのは、あなたに当てはまる悩みの原因と対策を確認して不安を解消していくことです

ここからは、そんな就活に不安を感じる8つの原因とその対策について、1つ1つ順番に説明していきたいと思います。

今回ピックアップしたのは次の8つです。

  1. 相談できる人がいない
  2. 自分の能力に自信がない
  3. やりたいことがない
  4. 自己PRが思いつかない
  5. エントリーシート
  6. 面接
  7. 人事担当者が怖い
  8. この会社でよかったか不安

原因①相談できる人がいない

これは結構多いかなと思うんですが、相談できる人がいなくて溜まっちゃうというものです。

就活で辛いのは、孤独になることです。

1年目の就活ではやり方もよく分からずボンボン落ちてしまいがちですが、落ちても原因が分からないのでモヤモヤしますよね。

友達も就活をやっているので、友達にはなかなか言いづらいし、親は受かって当たり前と思っているので親にも「落ちた」となかなか言えないものです。

サークルの先輩もマッキンゼーとかの良いところに行っていると、なんかちょっと聞きづらいですよね。

高校生や専門学校生は担任がいて、細かく指導してくれますが、最高学府である大学では、基本的に個人活動です。

迷った時、悩んだ時、とても孤独感を味わいます。

特に内定がなかなか取れない時、友人が内定して焦るとき、家族からのプレッシャーがきつい時などは辛い気持ちになります。

眠れない、うつ病になるなどの症状が出るのはこういう時なのかもしれません。 

それで溜め込むとやはり言葉が脳の中で反芻され、どんどん概念が大きくなってしまい、不安が増殖して辛くなって失敗してしまいます。

専任のコーチがいない就職活動ですが、実はあなたの身の回りには熟練のコーチがたくさんいます。

就職課の担当者、大学の先輩や親戚、アルバイト先の店長、両親などです。

実は就職の先輩としては、年下以外のほぼすべてのまわりの人は相談できる人と言ってよいでしょう。 

キャリアセンターの職員でも教授でもホワイトアカデミーみたいなところでもいいですので、早く相談することがすごく大事です。

言うものを早く吐かないとずっと溜まってしまいますし、負のサイクルに入ったらそれこそ問題なので、早めの解決が重要です。

先ず相談すべきは学校の就職課の担当者

学校の就職課は進路指導のプロです。

就職の悩みには精通しています。

まずは学校の就職課を訪ねてアドバイスを受けましょう。

学校の就職課はその学校の学生の特性もよく知っていますし、学校求人の情報も詳しく握っています。

つまり、企業のニーズも知っているし、学生のことも知っている立場です。

相談に行っていれば、人間、情も湧きます。

担当者も頑張っている学生を優先的に支援したくなるのが人情です。

先ずは就職課に相談することが一番の早道です。 

ハローワークも若者の就職支援を行っている

ハローワークというと中高年のおじさんたちが集まる場所というイメージがあります。

そのため、若者でも利用しやすくするように、別組織として「わかものハローワーク」や「ジョブカフェ」という組織を作り、若者を専門的に支援しています。

これらの施設では、就職のエージェントサービスを利用することもできます。

また、就職に関する悩み相談や適職診断、マナー講習、面接指導など、新卒の就職指導のプロが個別にアドバイスをくれます。

意外と知られていない有効なサービスでしょう。

パーソナル就活コンサルティングを利用するのもお勧め

Avalon Consulting株式会社が運営する「ホワイトアカデミー」では、志望企業決定から面接まで丁寧に指導をしてもらえます!

ホワイトで有名な旭化成不動産レジデンスから内定を獲得した女子大生と私のインタビューは以下のリンクよりご覧になれます。

毎日泣いていました……就活うつを乗り越え、ホワイト企業から内定をもらった女子大生の話

原因②自分の能力に自信が無い

就職試験に落ち続けると、誰もが一度は「どうせ俺なんて」みたいに自分の能力の無さを嘆き、スペックに自信が持てなくなります。

特に、1社も内定を取れない状態が続いていると、落ち込み、自己否定したくなります。

すると、次第に就職活動から遠ざかるようになり、完全に就職できなくなります。 

側から見たら優秀なのに意外に自信のない自己肯定感の低い子がいますが、過去の失敗とかトラウマとかが今の自信の無さを生み出しているケースが多いので、肯定的な言葉を投げかけて対処するアファメーションも有効かなと思います。

「俺はできる」とか「当然受かるだろ」みたいな言葉を自分に問いかけると、結構、楽になったりするケースも多いです。

自分でできないのであれば、まわりに言ってもらうというのも手なので、親とか教授とかにこの1ヶ月間、「お前はできるだろ」「できるに決まってるだろ」「これまでやってきたじゃないか」という肯定的な言葉だけ投げかけてもらうように頼むのも手です。

そもそも、自分の能力を悲観する必要は無い 

まわりを見渡したときに、自分よりも成績の悪い人や就活をあまり真面目にやっていなかった人が内定している場合があります。

それを見ると、余計に焦りが生じて不安な気持ちが募っていくものですが、そもそも企業はどのような能力を就活生に望んでいるのでしょうか?

一般社団法人日本経済団体連合会が行った「2016年度新卒採用に関するアンケート調査」によると、採用選考に当たって特に重視した点は

1位「コミュニケーション能力」、2位「主体性」、3位「協調性」、4位「チャレンジ精神」、5位「誠実性」となっています。

特にコミュニケーション能力は13年連続1位をキープしています。

一方、学業成績に対しては「かなり重視した(3.5%)」「やや重視した(51.8%)」となっています。 

企業はもちろんあなたの能力を重視しますが、その能力は成績証明書の成績だけではありません。

人事担当者は「この人物を職場の中に入れたらどうなるだろう?」という視点でも就活生を見ています。

つまり、会社はチームで成果を出していく組織ですから、協調性、コミュニケーション能力、ストレス耐性も非常に重要な能力として判断されます。

これらの能力は成績証明書では判断できないので、面接の場で相手に伝えていくものです。

「この会社で活躍したい!」という本気度があれば、かなりカバーできる能力であると言えます。

原因③やりたいことが無い

「やりたいことがないんだけど…」とまわりの友達とかに相談しても、「俺は〇〇やりたいんだよね」と言われると、「みんなやりたいことあるけど、私何もない……大丈夫かな」と不安になってしまいます。

実際、秋インターン辺りだと、まだまだやりたいことがなく、「夏インターンに行けなかったなあ」と不安になってしまうことが多いです。

冬になってもまだやりたいことが決まってないと、なお不安も高まりますよね。

2月とか選考解禁1ヶ月前になっても、やりたい仕事や興味のある業界が決まっていない就活生は結構多く、「やっぱやりたいことないわ」とか「やばい」と言って焦る就活生は文系に多いです。

理系でも私のように、いわゆるエンジニアになりたくない場合は、「やりたいことないわ〜どうしよう」となってしまいます。

就活では「やりたいことは何ですか」とか「何がしたいんですか」とか「なんでそう思うんですか」とフルに聞かれるので、やりたいことが無い場合は志望動機が曖昧になり、まず内定できません

そのままだと連敗が続き、就職活動そのものが嫌になり、間違いなくますます内定からは遠ざかります。

考えてもみてください。

女性や男性に告白するときに、例えば「私は女性が好きです。」と告白する人はいないでしょう。

そんなことを言えば相手の女性は「女性なら誰でもいいのね! そんな軽い男とは付き合わないわ!」と思うはずです。

しかし「やりたいことはありません。ただ内定は欲しいです。」というのは、企業からすれば「内定できればどこでもいい」と言われているようなものです。

企業側は「内定できればどこでもいいなんていう軽い学生にうちに来てほしくない」というのが本音でしょう。

少々辛辣なことを言いましたが安心してください。

そもそも有名なスポーツ選手のように、子供の頃からなりたい職業を決めているような就活生はほとんどいません。

はっきり言って、志望動機はある程度“建前”で構いません

しかし、企業もありきたりの志望動機や企業の良いところを褒めるだけの志望動機では内定を出しにくいのは当然です。

企業側が重視するのは「志望度の高さ」ですから、いかに他の就活生と差別化した動機付けができるかが重要です。 

やりたいことが無い場合の3つの対策をご紹介します。

対策1改めて自己分析をしてみる

「やりたいことがない!」という場合は、まず、自己分析をして改めて自分を知ることをお勧めします。

急がば回れです。

自分にやりたいことが無いという人の多くはやりたいことに気づいていないだけです。

自己分析は色々な手法が開発されていますが、自分のこれまでをシンプルに振り返る「自分史」を書いてみることから始めてみましょう。

生まれてからこれまで起こったことをA3サイズくらいのできるだけ大きな用紙で、時間の流れとともに丁寧に書き出してみましょう。

起こったことには、その時のあなたの気持ちも書いていきます。

大きな用紙1枚に書くことがコツです。

しっかり自分の人生を振り返りながら書き上げた後は、用紙全体を眺めていきます。

自分がどんなことに喜んだり悲しんだりする人間かを確認していきます。

改めて書き出していくと、自分とはどんな人間かが少しずつ分かってきます。 

また、やりたいことはコロコロ変わるので、やりたいことを探す代わりに向いていることを探すのも手です。

対策2将来スケジュールを作ってみる

次に、同じ要領で将来のことも書き出してみましょう。

就職や結婚、子供が生まれる予定の時期や性別、仕事を終える時期や老後のことまで、まだ決まっていないことですから、あなたの希望であり、夢のようなことでもOKです。

仕事のことは書かなくても結構です。

あくまで自分の将来設計を通じて自分の価値観を感じていきます。

人に見せる必要もありませんから、自由に書いていきましょう。 

対策3色々な仕事に触れる

社会・職業・職種に関する情報を全然得ず、仕事に触れてないために「やりたいことがない」という人は結構多いです。

家に籠ってYouTubeだけ見ていたら、「何やりたいですか?」と聞かれても「アニメ見たいです」と趣味しか答えられなくなり、やりたいことなんて出てこなくなります。

最初はみんな、やりたいことはないので、インターンシップに行くなどして色んな仕事とか職業に触れてみましょう。

やりたいことは他人への憧れから始まる場合も大いにあります。

憧れる先輩や尊敬する親戚はどんな仕事をしているかを見に行ったり話を聞きに行ったりすることも、あなたの職業観を育てることになります。

自分の仕事について熱く語る人は少ないかもしれませんが、長年続けていられる仕事には、それなりの理由があります。 

原因④自己PRが思いつかない

エントリーシートや履歴書を作る際に自分をPRする点が無いと思う人も結構多くいますが、そもそも、本当の自己PRは個人の自慢話ではありません

実際、「ネタはすごいけど、それは別にうちの仕事に生きないよな」というケースは結構多いですが、就活生の自慢話を聞いているほど面接官は暇ではなく、そのような自慢話をすれば確実に落ちます。

これは盲点になりがちですが、自己PRは自分の得意なことと会社が求める人物像の交点です。

これはとっても大事なことで、自分の得意なことと会社が求める人物像の交点こそ、就活生が狙うべきストライクゾーンと言えます。 

つまり、どんなに大学で優秀な成績を取ろうとも、どんなに高度な資格を取得しようとも、どんなに素晴らしい体験があろうとも、その会社の求めている人物像にマッチしていなければ、単なる自慢話ということになります。

ストライクゾーンに入らない球は全て「ボール球」、つまり不合格なのです。

大切なことは、自己PRのレベルではなくてストライクゾーンに入るかということになります。

自己PRは書類に書くだけでなく、面接の場で発言しなくてはならないので、自分に謙虚な人はなおさら抵抗があるでしょうが、自己PRが思いつかない人の多くは自己PRというもののレベルを高く考え過ぎている傾向があります。

まわりの友人と比べて自分には大した能力は無いとか、人に誇れるネタは無いと思い込んでいます。

「まわりはTOEIC900点だとか留学経験者だとかっていう中で自分は何もねえぞ。大学時代、何やってたっけ? あっサークルで副幹事かなんかやってたかな?」みたいに考えてしまう人もよくいます。

サークルを続けていれば執行代になると何かしら副部長や主任、サブリーダーなどの役職に就きますが、それぐらいしかないと引け目を感じてしまうわけです。

そこに改善のポイントがあります。

実際、自分の中でやってきたことがなかなかなかったとしても、さすがに0ということはないと思います。

大学に通っている以上、勉強はしていると思いますし、自分の良いところは絶対にあると思います。

それを上手く切り出して「この仕事にさも自分がやってきたこととか自分の性格が向いている」とロジカルに筋道立ててストーリーを組めばいいのです。

こうすれば、とても良いネタを持っているのに、「えっ、それうちの仕事に生きるの?」と思われる子には絶対に負けません。

そういう子よりは、「ちょっと勉強を真面目にやってただけ」など、別にネタはそこまですごくなくても、「それでも良いよ」というケースの方が実際は結構多いです。

「学生なんだから学業をやっていればそれはそれで評価します」という企業は多いので、学業をそのまま書くというのは意外とOKです。

サークルとかアルバイトとかをやっていなくても、そういう「何かに打ち込んでみたことのプロセス」を切り出してみて、そこをアピールしていくと良いんじゃないかなと思います。

自分の得意なことをあなたの会社でこんな風に活かしていきたいと述べるだけです。

とは言え、それを1人でできる人は正直あんまりいないでしょう。

やはり自分の持っているネタを相手に100%近く届けたいですが、多くのケースだと100%のうち50%も届かず、ネタのレベルが倍以上低い就活生に負けてしまうということはよくあります。

この辺りはまわりの人や大人に相談するとか、ホワイトアカデミーのようなスクールとかに通ってコンサルを受ければ、かなりレベルが上がるようになります。

「そういうスクールとか塾に行ってると自分はできない人なんじゃないか」と思うかもしれませんが、社会人になったらどのメーカーだろうが一流企業だろうが、みんな広告代理店に頼んでどうやったら上手く伝わるかを何千万円も払って教えてもらっています。

大手企業はプロに任せた方が早いことが分かっているので、広告代理店などに外注しているのです。

学生までは「全部できないとダメ」みたいな雰囲気があると思いますが、大人や社会人になればなるほど、自分のできないことはやらずにさっさとお金を払って解決した方が結果が得られることが多いことを誰しも経験していきます。

一流・ホワイト企業を目指すなら、ホワイト企業内定率No.1の就活スクール「ホワイトアカデミー」

原因⑤エントリーシート

不安を解消していく上で考えてほしいのが現代の就職システムについてです。

昔は限られた人に限られた求人情報が提供されていたので、選考倍率が低く、大学生だったら比較的簡単に就職ができました。

ところが、最近の就活ではITシステムの発達で「就職ナビ」といわれる就職情報サイトや就職エージェントを活用する人が増えており、それこそが就活生を不安におとしめる諸悪の根源になっているんです!

この就職ナビの特徴は1つの求人に対して簡単にエントリーできることにあります。

業種、職種、勤務地などの条件で簡単に企業が検索され、希望企業にはボタン1つでエントリーできます。

簡単に自由に応募できるようになったため、数十件から100件以上の企業にエントリーする学生はザラです。

そのため、1社当たりの志望者数が莫大な数になってしまい、ライバルも多くなり、当然落ちる可能性も高くなるのです。

企業としては、次の段階として「絞り込み」を行います。

本来は応募してくれた就活生全員と面談したいところですが、物理的に無理があり、エントリーシート段階で大量に不合格を出す必要があります。 

つまり、そもそもエントリー段階では不合格の確率が最も高いわけです。

しかし、やはりエントリーシートが書けなかったり不合格が続いたりすると焦りが生じてきます。

しかも、ここを突破できなければ、その先に全く進めません。

就活生にとっては大きな第一関門で、恐らく、これで困っている学生は非常に多いんじゃないかなと思います。

不合格の理由は教えてもらえないので何がダメだったかは推測するしかありませんが、エントリーシートの対応策として、以下の5つのよくある間違いをチェックして提出するようにしましょう。

エントリーシート段階の不合格はぐんと減りますよ! 

対策1空欄を作らないこと

初歩的なことですが、空欄だと記入漏れなのか記入内容がないのか判断できず、一般的に、空欄が多いと志望度が低いと判断されてしまいます。

該当内容が無い場合には、明確に「無し」という記述も大切です。 

また、指定字数の9割は書きましょう。

例えば400文字と言われたら360文字くらいは書かないといけません。

対策2誤字脱字や主語と述語のねじれは厳禁

文字を間違えるというのはストレートに能力の無さを表現しているようなものです。

誤字脱字や主語と述語のねじれは結構よく見かけるので、きちんと見直しておきましょう。

他の人が読んでみると、自分ではちゃんと書けている気がするのに、意外に「ん?」と思われるようなことは度々ありますので、書き上げた後、友人や家族など第三者の目で確認してもらうとよいでしょう。

対策3文章は簡潔に記入しましょう

1文の文字数が多過ぎると非常に理解しづらくなります。

1文当たり40文字以内が読みやすい文章です。

また、文章を詰め過ぎても好ましくありません。

場合によっては箇条書きでもOKです。

読み手である人事担当者は膨大な数のエントリーシートを読まなくてはなりません。

こんな部分から相手の立場に立った配慮ができるかが分かります。

大学生はLINEなどのSNSなどを使うようになったので、長文で文章を書くことにみんな慣れていません。

実際、私は会社経営者や人事担当者と話すことがありますが、やっぱり上の世代の方は作文慣れしていますし、ビジネスメールも普段からいっぱい打っているので、実は裏では結構「最近の学生は文章が書けない」と言われています。

文章力を高めると、そういったESの不安は解消されるかなと思います。

対策4写真の添付を忘れないこと

紙のエントリーシートの場合、意外に多いのが写真の貼り忘れです。

写真データを添付する場合も、企業側のシステムにチェック機能が無ければ簡単に不完全なエントリーシートが送信されます。 

対策5提出期限は厳守すること

ESの提出時期は特定の時期に重なりますが、提出期限の過ぎたエントリーシートはまず見られることはありません。

どんなに優秀な就活生でも期限を守れない人材は必要ないからです。

上手くスケジューリングできずにたくさんの企業にエントリーすると「あれもあれも」となってしまいますので、戦略的に受ける企業を絞り、いの一番に提出しましょう。

期限内であっても、ぎりぎりに提出した人と、いの一番に提出した人とでは受ける印象も違います。 

原因⑥面接

いざESが通っても面接が待ち受けていますが、面接を苦手としている就活生は多いものです。

誰でも「緊張しちゃう」とか「初対面の人と話さないといけないから大丈夫かな〜」と思ってしまいますが、実際、面識もない年も離れた人との面接で、緊張し、思ったことが言えず変なことを言ってしまって失敗し、それが続いてトラウマになり就活そのものが嫌になってしまったというのはよくあります。

特に日頃からコミュニケーションを取るのがそんなに得意じゃないとか、人から聞いてそれにリアクションするのは得意だけど、自分から話すのは苦手とか、もともとあがり症という場合は要注意です。

しかし、面接はあなたを緊張させようとするものではなく、エントリーシートや履歴書に書いてあることを確認する場です。

書類にウソが書いていない限り、自然に振る舞っていればよいわけですが、準備が不足している場合やエントリーシートにウソがある場合に特に緊張しやすいです

面接の8つの基本対策を以下に示しておくので参考にしてください。

対策1面接の基本想定問答は必ず用意して練習しておく

まず、「なんでこの会社なんですか?」という志望動機に始まり、自己PR、得意科目、資格、学生時代頑張ったこと、趣味、特技などの面接で必ず聞かれる基本的な質問に答えられるように事前に自分でちゃんとカンペや文章を作りましょう

そんな基本的な準備もできていなかったら、余程のブラック企業で無い限り不合格は間違いありませんが、この辺りは意外にできていない人が多いというのが私の実感です。 

回答を事前にある程度用意していないと聞かれた質問に結論から端的に答えられませんが、これは非常に勿体無いです。

大手企業を狙おうと思うのであれば、聞かれるであろう質問を20個以上作ってそれに対して全部文章を作って丸暗記して数日間かけて練習するのが普通です。

落ちてしまう理由が分からない場合は練習不足の可能性が高いですが、事前の準備で結果は大体決まっています。

やはりコミュニケーションの訓練をある程度積んで場に慣れないと緊張は取れませんし、不安もずっと残ったままになってしまいますので、面接の準備や練習は入念にやりましょう

対策2会話調で答える

想定問答の準備は必須ですが、それを原稿棒読みでは本気度は伝わらず、まず通りません。

面接官からすると幼い印象にもなりますし、原稿を空で追っている態度はその会社に入りたいというより単に内定が欲しいとしか映らず、まだまだ社会人としては不十分という評価になります。

あくまで自分の言葉で述べましょう

対策3発言の根拠を明確にしておく

一通りの準備の中には「根拠」が必要です。

面接官は発言の理由が不明な場合、必ず「なぜそう思ったのですか?」と聞いてきます。

特に志望動機が明確でない場合、当然のように面接官は理由を聞いてきます。

その会社の良いところを褒めただけの志望動機では完全にノックアウトされてしまいます。

さらに、趣味などの質問の際にも、簡単な答えだけではダメです。

例えば、質問に対して「カラオケです。以上です。」という応答には根拠が無いどころか感情が全くありません。

その場合は、根拠というより、その趣味を好きになった背景や、どんな楽しみ方をしているかを述べるべきです。

対策4発言のパターンを決めておく

基本は「結論」「理由」「決意」のパターンで考えておくとスムーズです。

結論部分では最も主張したいことを端的に述べます。

例えば、「私は、御社の〇〇について強い関心を持ったため志望しました。」などです。

その次に、その結論に至った理由や背景を述べます。

そして最後にまとめである決意を述べますが、決意の段階では「入社後どうしていきたい」とか「今後どうしたい」ということを述べて締めくくることがスムーズに終わる秘訣です。

発言がぐるぐる回って終われないという場合は、このパターンで事前に準備しておきましょう。 

対策5元気の良さは最低限のマナー

若者にあって社会人に不足しているもの、それは元気の良さです。

その最低限の能力が無い就活生は採用しづらいものです。

しかし、絶対に勘違いしてほしくないのは、元気といっても体育会系のノリがすべての若者に必要なわけではないということです。

全身から感じられる「やる気」が元気の良さを表します。

例えば、面接官との会話では必ず目を見ているとか、キビキビとした立ち居振る舞いや正しい姿勢、きりっとしたお辞儀なども「やる気」を表します。

これらは全て準備していくことができます。 

対策6想定外の質問には素直に答える

面接官は、必ずと言ってよいほど就活生が答えにくい質問をぶつけてきます。

就活生の素直な反応を見たいためです。

就活生は、色々と情報収集をしてノウハウを持っています。

そのため、その裏をかくような、嫌な質問をしてきます。 

そのための対応策は、実は、全くありません。

というか、あるわけはありません。

基本は正攻法しかないのです。

自分の考えをプラス思考で答えるのが正解です。

想定外の質問には、正解はありません。

正解を考え過ぎて答えられなくて固まる人は、その時点でNGです。 

世の中には、答えようがないことが多いものです。

その問いに対して、正解ばかりを求めようとしていること自体が間違いです。

自分の気持ちに正直になることが大切です。

私たちは試験に慣れ過ぎています。

入学試験・資格試験・入社試験と、多くの試験を受けているうちに、合格のパターンを必死に学習しますが、段々と、自分の考え方は失われていきます。

正解を追い求めようとするより、素直に分からないことは分からないと答えましょう。

その上で、「勉強不足でした。これから頑張ります。」などのプラスの発言で締めくくりましょう。

この表現はマイナスでも失敗でもありません。

あくまでも素直で前向きな答えが大切です。

これは業種や業界を超えて大切なことなのです。

対策7面接中は常に観察されていると自覚する

集団面接で、自分に対する質問でない時に一気にテンションが下がっている就活生がいます。

自分の番でなくても、その場に参加している一員です。

他の人への質問は重要なヒントにもなります。

常に気を引き締めておきましょう。

対策8自分のことを分かってもらうというスタンスで臨む

そもそも面接官を欺くというより自分のことを分かってもらうというスタンスが重要です。 

本当のことに多少脚色していることは面接官も承知の上ですが、その度合いが酷かったり本人の能力や考えを反映していなかったりすれば、面接官も簡単に見破ります。

あまり派手なウソはつかないようにしましょう。

原因⑦人事担当者が怖い

人事担当者は面接で自分を裁く側ですが、初対面で何を考えているか分からない上に緊迫した雰囲気で嫌な質問ばかりをしてくるとそれなりに怖いが場合があります。

これは、いわゆる「圧迫面接」と言われるもので、主に最終面接などでよく使われる面接手法です。

「うちじゃなくてもいいんじゃないの?」とか「あなたの勉強してきたたことは、うちで本当に使えますか?」など、就活生のやる気を削ぐようなマイナスの質問を投げかけてきます。

勘違いしてほしくないのですが、この圧迫面接は就活生を困らせるのが目的ではありません。

主な目的は次の2つです。

1就活生のストレス耐性をチェックする

嫌な質問を受けて何も答えられなかったり、しどろもどろになったりするようでは、ストレスに弱いと判断されます。

企業社会はストレスの多いところです。

あまりにもストレスに耐える力が無いと判断された場合、まず合格はありません。

2入社意思の強さを試す

一次面接や二次面接では型通りの答えやすい質問をしてくれていた面接官が、特に最終面接になると、まるで豹変したように嫌な質問を投げかけてきます。

「あなたは、本当にうちの会社でやっていけるの? 自信はあるの? 根拠は?」などという質問が続くのです。

返事に迷いが生じた場合には、最終面接とはいえ不合格になります。

人事担当者が怖い場合の対応方法としては、まず、人事担当者の意図をしっかり理解した上で、どんなマイナスの質問をされても、全ての回答でとにかくプラスの表現で返し、入社の意思が強いことを伝えましょう。

相手はストレス耐性を試したり、入社の強い意思が有るかを試したりしていると思い、プラス思考に切り替えましょう

「最終試験まで呼んでおいて、なんて嫌な対応なんだろう」と思いがちになりますが、勘違いしないでください。

相手はあなたを採用したいと思っています。

あなたの揺るぎない意思が伝われば、内定は確実です。 

人事担当者も人間なので、意外と緊張している

人事担当者が怖い場合は、人事担当者も同じ人間だということを理解することがまずは大事です。

ネットで人事担当者の悩みを調べてみると「人事 悩み」とかが結構出てきて面白いですよ。

正直、自分が人事をやる時もありましたが、上手く引き出せるかなあとか、逆質問で自分が苦手なとこを聞かれたらどうしようなどとちょっと思ったりするので、人事担当者も実は色々と構えています。

変な人を上に送ったらそれはそれで怒られるし、現場からも「なんでこんなん採ったんだ」と言われるので、人事担当者も人事担当者で色々と恐れていることはあります。

その辺りも含めて真理を知ってみるのも良いかなと思います。

原因⑧この会社で良かったか不安

これは内定後の不安ですが、やっと内定を勝ち取ったものの、果たしてこの会社で良かったのだろうか、就職浪人してもう1回受けようかという悩みも生まれてきます。

いわゆる内定ブルーといわれる症状です。

内定の知らせを受けた時は、誰しも飛び上がるほどの喜びを感じます。

内定は、言ってみれば社会から認められたようなものです。

とても誇らしい、良い気持ちになります。

しかし、その後、インターネットやSNSでの書き込みで内定した会社の悪口を発見したり、友達がその会社を辞退したりすると、「本当にこの会社でいいのだろうか?」という不安が生まれてきます。

これは、就活生にとって、ごく自然なことです。

自分の将来を左右する会社ですから「大丈夫だろうか?」と心配するのは当たり前です。

いくつかある企業の中でそこを選んだわけですが、情報が不足しているのか、ただ漠然と不安なのか、何が原因でブルーになっているのかを紙に書き出して整理するだけでも原因が突き止められます。

大体、情報不足で不安になっているケースが多いかなと思うので、内定先の企業のことについて不安がある場合はもう一度よく調べてみたり内定書懇親会に行ってみたりすると自ずと解決されるケースが多いです。

情報源の信頼性を冷静に判断しよう

インターネットやSNSに書き込まれる情報には信憑性があまりありませんので、鵜呑みにすると判断を誤ってしまいます。

信頼できる人から直接話が聞けて質問もできるのが一番ですが、情報を発信している人に内容を確認できるような情報が一定の信頼性のある情報ということになります。 

情報には情報を発信する人の考えやイメージがバイアスとして入るので、このバイアスも考慮した上で判断していきましょう。

また、基本的に悪い情報は多く出回りますが、良い情報はあまり出回りません。

そういった意味で、多くの企業に何かしらの悪い情報はあると思ったほうが無難です。

企業では多くの人が働いており、その取引先や消費者などを含めると膨大な人がその企業に関わっています。

その中には色々な人がおり、マイナス情報を発信したがる人もいるくらいが普通と考えるべきです。

どうしても踏ん切りがつかないなら私のようにもう1年就活をやるのも手かなと思うので、あまり焦らずに取り組んでほしいなと思います。

就活を成功させるために必要なこと

今回は就活で不安や焦りの原因になる内容とその対処方法についてご紹介してきましたが、就職試験はこれまでの人生の中で体験してきたどの試験とも違います。

就職活動には学生時代の試験のように出題範囲があるわけではないので、真面目にやっていれば必ず成果が出るというものではなく、不安に感じるのも仕方ありません。

やはり原因が人によって違うので、ちゃんと正しい原因を自分で突き止めて具体的な改善策を打っていけば、不安は消えていきます

自分で悶々と考えていると不安は増殖してしまいますが、紙に書き出したり人に話したりすると問題が整理されて楽になることが多いのでオススメです。

面接が不安なら発言のパターンを考えてみれば以前よりも思考がすっきりし、スムーズに答えられるようになります。

自分の能力に自信がないと気づいたのであれば、自信を持てるように対策すればいいのです。

孫子の兵法に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。

相手を知り、自分のことを知れば、必ず勝てるというような意味です。

新卒での就職にも同じことが言えます。

どんなに優秀な学生でも就職には不安がつきまといます。

それはある意味正常なことですが、不安の多くは、実は「知らない」というところから始まっています。

企業は就活生をどう見ているかが分かったり自己分析を通じて自分のことが分かったりすれば、もっとスムーズに就職活動が行えるはずです。

それらをプロに教わりながら効率的な就活ができる就活スクールを活用するのも不安解消の1つの手段です。

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就活をする上でたくさん不安はあると思いますが、就活をやっていく上で必要なステップを1つ1つ確実に踏んでいって、そのステップの中で必要十分なことを勉強していけば自ずと正解に辿り着きます。

就活はたった1つの正解を探すものだと皆さん思いがちですが、キャリアは実は1つだけ正解があるというものではなくて、たくさんある正解の中からどう選ぶかでしかありません。

あなたがこれから選ぶのはあくまで入り口に過ぎず、結果的にどのようなキャリアパスにしていくかはあなた次第です。

ファーストキャリアをしっかり考えるのは大切ですが、あまり重く受け止め過ぎず、まずは1歩1歩進んで行くことが大事です。

就職活動は社会へ出て自立した大人になっていくための重要なステップです。

今の苦労は自分のための大事な成長の過程だと思って前向きに考えるのが一番です。

不安を解消し、気持ちを新たにして再度就活にチャレンジしてみましょう。

結果もついてきますよ!

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