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最終更新日 2023.04.22

学部・学科別の就職対策

経営学部の就職状況と対策ポイントを解説

経営学部の就職とは?
経営学部の就職活動についてあなたはどのように考えているか?

一般に経営学部は就職に有利な学部だと言われる。

なぜなら、経営学部は実際のビジネスの現場でも使われることのある知識や専門性を学ぶ事ができる学部だからである。

この記事を読めば、経営学部の就職状況や就職先、仕事の職種、この学部の学生が選んでいる業界などが分かるだろう。

この記事を書いた人

竹内 健登

Kento Takeuchi

東京大学工学部卒。大手一流ホワイト企業の内定請負人。就活塾「ホワイトアカデミー」を創立・経営。これまで800人以上の就活をサポート。塾はホワイト企業内定率100%を誇り、ホワイト企業の内定が出なければ費用を全額返金する返金保証制度が好評。2019年に『子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法』(日経BP刊)を出版し、「親が子育ての集大成である"就活"に臨む際の必読書」、「これができれば本当に一流企業に内定できる」と話題。塾のYouTubeチャンネルではホワイトな業界の紹介や大手企業の倍率、ESの添削を公開するなど塾の就活ノウハウを一部紹介している。

YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCm1vSnSBj7kksfi8GIBnu0g

目次 非表示

経営学部はなぜ就職に有利なのか? 年収は?

経学部はなぜ就職に有利なのか?年収は?
経営学部は比較的就職に有利だが、理由としては以下の3つが挙げられる。


  • ビジネスに必要な基本的知識を学ぶ

  • 就職採用試験の時事問題、一般常識にも強くなる

  • 数字に強くなる


上記の3点の理由は後ほど詳しく掘り下げる。

これらの理由は経済学部の就職事情にも当てはまるが、経営学部の就職後の年収はどれくらいなのか?

下記の学部別平均年収ランキングをご参考にして頂きたい。

1. 医・歯・薬学部·····506万円
2. 理・工学部·····495万円
3. 経済・経営・商学部·····480万円
4. 法・政治学部·····476万円
5. 情報学部·····471万円
6. 農・獣医・畜産学部·····423万円
7. 教育学部·····416万円
8. スポーツ学部·····407万円
9. 国際学部·····402万円
10. 社会科学部·····394万円

引用元:個別指導塾 マナビバHP 大学の学部によって収入の差がこんなに!?高収入な学部ランキング! 2022/02/22

商学、経済学部と合わせて文系学部の中だとトップクラスである。

医・歯・薬学部系統と理工学部には若干劣るものの、それでも全学部中トップ3に入る学部である。

商学、経営学部は実際のビジネスの現場でも重宝される学問を対象としており、実学重視の学部であることが高い年収の裏付けとなるのではないか。

高い年収の仕事に就ける事は、経営学部がそれらの業界、職業・職種への就職に強いことも意味している。次に経営学部で学べる内容について解説していく。

経営学部では何を学べるのか

経営学部は何を学べるのか
まずは、経営学部という学部でどんな事を学べるのか解説していきたい。

学べる内容を知ることで、自分は今後何を学習し、将来にどう役立てていくか戦略を立てていくことが可能だからである。

経営学部では、企業の経営全般について学ぶ

経営学部とは、「会社の組織を適切に運営」する為に必須となる「マネジメントや経営、会計学」などをメインに、経済や法律などを経営学と関連付けて学んでいく学部である。

簡単に言えば、「企業及び会社組織を正常に機能させる学問」と言える。経営の中には、経営戦略やマーケティング全般の要素も入って、経営は構成される。

現代の移り変わり激しいビジネスの中では、絶えず新しい情報をアップデートし続ける必要があるが、本質的な経営学というものは不変のものである。

「人やモノ、金、情報」といったものをいかに上手く会社の売上に繋げるか、組織運営に関して「いかに生産性を上げていくか」というビジネスの本質はいつの時代も同じだからだ。

ゆえに、企業経営の全般知識を身に付けた経営学部生は就職活動において、様々な業界、企業のビジネスモデルに対する理解が早い。

企業研究においても有利と言えるのである。

就職した後も必要になる知識を学べる


経営学部では、就職して入社した後も使える知識、専門性を身につけることができる。具体的には下記の3つである。

(下記の項目が学科ごとに分けられている事も多い)


  • 経営・組織戦略

  • マーケティング

  • 財務・会計


それでは順番に解説していく。

経営・組織戦略


「経営・組織戦略」では、企業・組織の経営に関わる経営の学問体系を学んでいく。組織戦略は自社の経営理念を達成するため、企業という組織を合理的にマネジメントし、策定する戦略を言う。

会社組織を正常に機能させ、かつ利益を生み出し続けるには再現性のある戦略を組み立てることが必須となろう。これら、経営・組織戦略を身に付けた経営学部生は、就職した後も、その知識を会社の中で発揮することができる。

なぜなら、課長クラス、部長クラスになると組織戦略にも積極的に関わるようになり、課の戦略、部署ごとのマネジメントを会社から求められるからだ。

経営学部 経営学科などであれば、上記をメインとして学べるだろう。

マーケティング


マーケティングは、社会(企業・消費者)などが求める需要、ニーズを汲み取り自社のサービスや製品(商品)を販売し、より利益を追求していく活動である。

例えば、商品の企画や開発、広告宣伝/PR活動、流通など「モノやサービス」が継続的に売れるような仕組み、土台を作ることが挙げられる。

営業と言えば、1対1で商品を売るというイメージだが、マーケティングは会社という一組織で世の中にどのように商品/サービスを売り込んでいくかを考える。いわば広範囲の戦略担当と考えれば良い。

マーケティングの知識を身に付けた経営学部生は、就職活動の際に各企業の事業内容の仕組みも把握しやすいだろう。

なぜなら、業界や会社が異なるとはいっても、どの会社もそこまで大きくビジネスの上流から下流までの流れは変わらない。

基本的なマーケティングの素養を身に付けていれば、あとは仕入れ、製造/商品化、販売までの一連の流れはどの企業にも当てはめて考えることができる。

マーケティング学科などのこれをメインにした学科もよく見受けられる。

財務・会計


財務・会計は、企業の生み出すお金の流れ、記録などを分析していくものである。

貸借対照表、損益計算書、キャッシューフローのレポートなど「経営の状態が分かる帳簿」の数値を参考に、分析していくのである。企業組織を運営していくにあたって、財務・会計は必須の要素である。

なぜなら、CEOなどは最高経営責任者だが、CFOは最高財務責任者としてあるように財務の部門は企業の中でも経営戦略と同じくらい重要なパートを占める。

例えば、いくら売上を出している会社でも、財務の部門が弱ければ継続的に事業を運営していくことは困難だろう。

従って、利益を出したらそれらをどのように配分していくか、人件費に充てるのか、設備投資するのか、財務に強い人間はこれの判断ができるようになる。

財務・会計の知識を身に付けた経営学部生は、こういった事業経営の中で重要な役職も担当できる。(もちろんすぐにはCFOにはなれないが)

ゆえに、上記お金に関する数字に強い人間は就職でも有利なのである。会計学科などは、比較的多くの大学が設置している。

商学部、経済学部とどう違うのか?

経営学部・商学部・経済学部のどれも、ビジネスにおける市場経済、経済の原理などを学問の対象とする部分では共通である。

ただこれら3つの学部は、学びの視点や目的がそれぞれ異なる。経営学部では、企業や組織などの「ヒト・モノ・カネ」の経営に関する学問の体系を学ぶのが主である。

商学部は、企業、組織の中のキャッシュフローといった資金の流れを学ぶこと、経済学部は社会全体の経済活動、仕組み、経済の成り立ちといった事を主に学んでいく。

学部研究対象領域
経営学部企業や組織組織の経営
商学部企業の資金の流れ企業運営においての資金面
経済学部社会全体経済の活動

上記のように学習内容が異なるため、下記のような印象があるかもしれない。


  • 「経営学部 経営学科なら会社の経営ポジションを狙える」

  • 「商学部 会計学科であれば、会計士や税理士を目指せる」

  • 「経済学部 経済学科は公務員狙い」


しかし、どれも学問的に大きな乖離は無いので、自分がより興味・関心のある所を素直に選べば良いだろう。また経営学部でも商学部でも、経済学部でも就職に対する有利、不利の差はそこまで無いと言って良い。

どれも、企業に必要な学問を扱うからだ。

各大学別、経営学部出身者の実際の就職先

各大学別、経営学部出身者の実際の就職先
ここでは、各大学の就職先の業界の割合を載せている。参考程度にチェックして欲しい。

明治大学 経営学部の就職先


2021年度卒業者の進路先
業界割合
情報通信業26.3%
金融、保険業13.7%
製造業13.6%
卸売業、小売業11.3%
学術研究、専門・技術サービス業9.3%
不動産業、物品賃貸業5.3%
公務4.0%
サービス業3.5%
その他業種13.0%

参照元:明治大学HP 経営学部ガイドブック p.34 より筆者が作成

立教大学 経営学部の就職先

2021年度卒業者の進路先

業界割合
情報20.3%
サービス業18.8%
製造業17.8%
金融・保険業14.1%
卸・小売業10.0%
運輸・通信業6.9%
不動産・電気・ガス3.8%
放送・広告3.4%
その他業種4.9%

参照元:立教大学HP 情報公開・データ より筆者が作成

東洋大学 経営学部の就職先

2022年3月卒業生の就職先
業界割合
情報通信業22.7%
卸売業・小売業17.2%
金融業・保険業8.0%
不動産業、物品賃貸業7.6%
学術研究、専門・技術サービス7.4%
製造業7.0%
公務3.1%
建設業2.6%
その他業種24.4%

参照元:東洋大学HP 就職でも大きな強みを発揮できる経営学部 より筆者が作成

上記から分かるように、情報・通信業への就職率が高い。これはIT業界に知識人材が集まっていると言うことを表している。

GoogleやFace book、Appleなど有名企業は馴染み深いが、国内企業のNTTデータ、富士通、楽天などはまだまだ学生にも人気の企業群だ。

次々に新しいサービスや技術が生まれるこの業界であれば、若いうちから活躍しやすい場も多いと言えるだろう。(社員の平均年齢が若いと、より若手は活躍しやすい)

経営学部の就職が良い理由(経営学を学ぶメリット)

経営学部の就職が良い理由
続いて、経営学部の就職状況にについても解説していく。経営学部が就職に有利である理由についても深掘りする。

経営学部卒の就職は良い理由3点

経営学部の就職は、他学部と比べて良いと言われている。

なぜなら、実学重視の学部で社会で必要とされる学問だからである。

特に下記の3つが、就職の良さに関係している。


  • ビジネスに必要な基本的知識を学べるから

  • 就職採用試験の時事問題、一般常識にも強くなるから

  • 数字に強くなるため


ビジネスに必要な基本的知識を学べるから


経営学部が就職に有利な点として、主に企業の事業活動で必要となる経営学全般を取り扱うからである。

大学の授業で、企業や組織の経営について学ぶと、会社の事業活動について当たり前に詳しくなる。これは民間企業や何かの組織に雇われて働く上で、とても重要な事である。

なぜなら、社会に出て働くとはどういう事か、企業組織の中の一社員として、自分はどう行動を取るべきか明確にイメージできるからである。

学生の段階で、上記の働く意味や会社組織においての行動パターンの解像度を高い状態に持っていけると、社会でより活躍できる可能性を上げられる。
(※解像度とは、対象物に対しての明瞭化の程度を意味する)

上記は重要なことなので、下記に分かりやすくする為に簡単な例を挙げる。

初めて挑戦する山登りの登山のコースで、A君は登山についての知識が皆無、B君は登山に関して、あらゆる事を熟知しているプロとする。

登山では山道の荒れ具合や天候の変化、野生動物の出没確率、自分が遭難した場合の対処法についての知識が必要不可欠だ。

登頂を目指して、A君(初心者)、B君(プロ)のどちらがより安全にケガをする事なく目的地に辿り着けるかは、明らかである。
(登山に無知のA君は、半袖に短パン、サンダルで山に登るかもしれない)

実際のビジネスの現場もこれと同じで、企業とは各部署ごとにそれぞれの責務があり、各社員はどう行動し、結果を出すことで企業の利益に貢献できるかが重要なのである。

(マーケティングには広告宣伝やPR活動の手法。経理担当には数字の扱い方などの知識が必要で、それらの知識が全く無い状態で結果を出すことは不可能だ。)

経営学部生はビジネスの中で必要な、上記を含む経営学の体系的な学問を通して、企業理念や組織経営とはどうあるべきかを4年間みっちり学ぶことができるのである。

経営学部生が社会に出ても学んだことを活かし、活躍しやすい傾向にあるのはこの為である。

もちろんこれらビジネスに必要な知識があるだけでは、就職が全て上手くいくとは限らないが、入社前からこれらの素養を身に付けているアドバンテージは大きい。

就職採用試験の時事問題、一般常識にも強くなるから


経営学部で学ぶ、授業内容の経営学全般の知識やそれに関することは、就活の採用試験で見られる経済や社会の時事ネタなどの問題の事前学習にもなる。

独学で就活関連の勉強をするよりも、大学の講義で教授に教えてもらいながら学習する方が、より鋭い考察力を持った状態で社会の問題なども見つけられるだろう。

これらが理由で経営学部の学生は、就職試験にもスムーズに対応でき、日頃から試験に必要な知識を身に付けることができるのだ。

数字に強くなるため


経営学部の学生が、就職に有利とされるのは、「数字に強いこと」も挙げられる。

経営学部は、財務や会計といった数字に関する領域、経営の分析、統計学など頻繁に数字に触れることが多くなる学部と言える。

そのため、他の文系の法学部や文学部、心理学部などよりも、ビジネスに関する数字面に強くなる。

企業の事業運営を継続していく為には、数字が最重要と言っていいほどに重視されるが、経営学部生はその素養をすでに身に付けているので活躍しやすいのである。

また就活では企業側も経営学部の学生が、会計・財務の知識にも触れているだろうと考慮に入れて、数字の強さを期待し、それらが少なからず就職に有利に働くこともあるだろう。
(数字に関して簿記の資格は分かりやすい判断材料になる)

なぜ経営学部は就職が良いのか?

上記で述べた事に加え、経営学部が就職が良い理由をより具体的に解説していく。

経営学部では、経営に関する体系的な知識や、労務や生産管理といった専門的な事を学ぶことができる。

下記のその他、学べる事を挙げておく。


  • 自分が行う仕事の意味や必要性について俯瞰できる

  • 経営学は、何かのコミュニティや集団組織といったものに応用できる

  • 専門知識は実際のビジネスの現場で役に立つ


経営学で身に付けたマネジメントの知識、数字を分析する力、課題解決能力は会社に入社した後も応用が効きやすい。

会社の業務の中で、自分の仕事は会社にどのように貢献し、なぜ役に立っているのか客観的に理解することもできる。

さらに、企業が利潤を追求するにあたって、経営戦略はどうあるべきかを体系的に裏打ちされた知識で構築する事だって可能だ。

これらが、企業が経営学部の学生を採用したくなる理由として考えられるだろう。

上記の経営マネジメントの知識、数字への強さを大学で勉強した経営学部生か、4年間日本の文学作品をひたすら勉強してきた文学部生が同時に面接に来たら、どちらが有利かは説明不要だ。

文学部や他学部を否定する訳ではないが、就職を成功させるにはあくまで企業の人事の視点/立場を考えなくてはならないのである。

就職先で代表的な業界

就職先で代表的な業界
それでは経営学部の就職先として、代表的な業界を紹介する。経営学部の学生が選ぶ傾向にある、人気な業界である。

金融・保険業界

金融、保険業界は特に文系の学生に人気の業界である。

理由としては、安定した収入や福利厚生、社会的地位などが得られるのが大きい要因だろう。また経営学部で学んだ「会計や財務の知識」は金融業界では特に発揮できる。

仕事の一例として金融業界では、企業や消費者を相手に「融資」を行う。(※融資:企業がお金を必要としている人や法人にお金を貸すこと)

融資は、カネ勘定をするお堅いイメージだが、融資を通して取引先企業の経営を知ることができたり、中小企業の社長と関わることのできる「企業の経営」を学べる仕事である。

融資の使用用途としては、新規事業に投資したり、会社の設備投資を行ったりと幅広い。企業の成長、発展に寄与できる非常にやりがいのある業務でもあるのだ。

保険にしても銀行にしても、数字と常に隣り合わせの世界であるため、経営学部で数字に慣れている学生ならば、その力を存分に発揮できるはずだ。

文系から金融業界にいくということは、大半が営業職に配属される可能性が高いので、学生のうちから人間関係の構築スキルを鍛えておくと良い。

IT業界


次はIT業界だ。今最も勢いのある業界と言って、まず間違い無いだろう。

なぜなら、GAFAなどの米国の巨大テック企業を筆頭に、我々の日常に役立つ画期的なサービスや製品を生み出し続けている業界でもあるからだ。

ユニコーン企業といった今後世界を牽引していくであろう企業群もこの業界に位置する事が多い。
(ユニコーン企業:設立10年以内の非上場ベンチャー企業群で企業評価額10億ドル以上。※1ドル130円換算の場合 10億ドル=1300億円。Tiktokの親会社ByteDance、フィンテックのStripe、イーロンマスクのロケット会社SpaceXなどが有名である。)

勢いのある業界に身を置くと、新しいことにチャレンジしやすい環境でかつ給料も上がりやすい。会社の業績が良いからだ。

IT=理系のイメージを持っている者も多くいるかもしれないが、ITはエンジニアしか活躍できないという訳ではない。

経営学部の学生がIT業界へ進む場合、学部の講義で学ぶマーケティングやマネジメントなどの知識を活かせる環境がある。それは、営業やマーケティング職などである。

上記の知識の素養があれば、営業の中でどのような商品が顧客ニーズを掴みやすいか分かるだろうし、自分が管理職になった際にマネジメントの知識は役立つ。

IT業界でも経営学部出身者が活躍できる環境が用意されているのである。

メーカー

メーカーは、自社製品やサービスの企画、開発をメイン事業としつつ、BtoCの会社の割合も多いので、有名企業が多い。(トヨタ自動車、ソニー、資生堂と学生に非常に人気の企業が多い)

メーカーは自社の製品やサービスを消費者に利用してもらう事で、利益を作り出せる。利益を生み出すには、消費者ニーズを汲み取り、売れる商品の開発、仕組みを構築することが必要だ。

仕組みを作る際に、経営学部で学ぶ「マーケティング」、「マネジメント」などの概念、知識が活用できるのである。

仕組みを作り、狙ったユーザー層に自社の商品やサービスが売れるようになれば、会社のブランディングに繋がり利益も増大する。

有名メーカーのマーケティング職は、超狭き門で一握りの人間しか就けないが、非常にやりがいがある仕事なので、ぜひ挑戦してもらいたい。

商社


言わずと知れた、昔から学生に非常に人気のある業界が商社だ。

商社は、仕入れ先などのメーカーから仕入れた商品を小売店となる企業に卸し、卸売業務や国内外企業とメーカーの仲介役を担ったりする。

大手の商社であれば、エネルギー部門での天然資源の事業投資といった大規模な海外とのプロジェクトにも関わることができ、グローバルな仕事ができる業界である。

商社では、経営学部で学ぶ「ヒト・モノ・カネ」に関わる知識が役に立ち、財務、会計学なども活かせる環境はある。

海外駐在して、現地で新規ビジネスの立ち上げを任されれば、嫌でも財務面や数字、経営企画/戦略に向き合わなくてはならない。現地スタッフをマネジメントするので、語学力も必須だ。

商社にいく人間は、楽観的で、体育会出身者も多くとにかくハードな環境でもやり抜く精神力、体力などは求められるだろう。

経営学部が就職しやすい職業・職種

経営学部が就職しやすい職業・職種
次に経営学部が就きやすい職種についても紹介していく。

営業職

営業職では、取引先の顧客が抱える問題を自社製品、サービスの提供を通し、売り上げを増やしていくことが主な仕事である。

営業は企業の売上に直結する職種なので、企業の中で最重要と位置付けられるポジションでもある。金融や商社では、営業部門が花形であることが多く、文系卒だと大方営業に配属されるだろう。

製品に対する知識はもちろん、高いレベルのコミュニケーション能力、市場のニーズを拾い上げる力などは必要となる。

経営学部の学生であれば、経営活動の基本的な知識や社会で決められているルールを理解しているので、営業職の中で仕事の意味を理解しやすい。(営業が利益を出し続けることの重要性など)

ただノルマの厳しい業界(金融など)もあるので、就活では下調べは欠かせないだろう。

文系の7割はこの営業職という職業に就くことになるが、就職活動では金融や商社以外にも、ITの営業、メーカーの営業と営業職はたくさんの業種があるので業界研究は欠かせない。

国際色の強い会社であれば、海外営業などもあるだろうし、理系の人間が活躍しやすい技術営業などもある。

マーケティング職


マーケティング職は、自社の製品やサービスを売っていくために、戦略や企画を考えたりその仕組みを作り上げることが求められる。

自社の製品、サービスをより市場に広めていくには、質の高いものをただ作るだけでも不十分だ。

なぜなら市場のユーザーがどういった製品を欲しがっているのか、どうPRすれば自社の製品に関心を持ってくれるかニーズを掴む事が必要だからである。

マーケティングの仕事は、自社の製品が参入する市場について、競合を調査し、売れる製品やよりパフォーマンスの出る販売戦略を構築する必要がある。

経営学で学ぶ、マーケティングの4P分析なども、仕事の中で活かせるだろう。

(※4P分析:Product(製品), Price(価格), Place(販売場所), Promotion(販促) の4つの項目をどのように取り決め、展開していくか考える概念のこと。マーケティングの教科書では定番の単語である。)

また売れる商品やサービスのトレンドを常に把握しなくてはならない職種でもあるので、情報をインプットし続ける柔軟性も重要である。

ただマーケティング職は採用人数が少なかったり、入社した後マーケティングの仕事を希望しても就けるのは一握りだ。

就活の面接において、マーケティングの仕事がやりたいと全面にアピールしたら良いかはケースバイケースなので、興味がある程度に押さえておいた方が良いだろう。(マーケティング職は非常に高倍率と覚えておくと良い)

事務職(採用枠は限られる)

事務職は、採用人数が営業のように多くは無いが、営業が苦手で事務に興味のある場合は知っておいて損は無い。事務職では、パソコンを利用したデータ入力や、日常の業務で必要となる書類や資料の作成といった業務などを担当する。

事務職は下記に細分化することができる。


  • 営業事務

  • 経理事務

  • 総務事務


各事務ごとのそれぞれの業務を担当することもあれば、営業と経理事務といった兼務して行う場合もあるだろう。

経営学部で学んだことは、もちろん活かせる環境にある。

例えば、経理事務の場合は、企業のキャッシュフローである収入と支出を記録し、管理する。

経営学部では、会計や財務の知識を基礎から学ぶ講義があるので、経理職の仕事に活かしやすい。
簿記の資格などを持っていれば、会社の中でかなり重宝されるはずだ。

営業事務に至っても、営業部署の営業マンたちの補佐や事務的仕事を担うので、利潤の追求を目的とする経営学の学問は少なからず役に立つ機会がある。

この事務仕事が組織経営の中でどのような役割を果たして、どんな意味があるのかという事を客観視できるからである。

事務職では、パソコンのスキルが特に重要視されるので、入社前からパソコンの基本的な知識を身に付けておくと良いだろう。事務職の仕事は縁の下の力持ちでもあり、場合によっては営業マンよりも重要な責任を持つ事もある。
(※中小企業などでは、事務がいないと会社が回らなくなってしまうため。)

採用枠は多くは無いので、就活の面接においては、事務職を全面的に希望するのではなく、こちらも機会があればやってみたいという程度が良いだろう。

人事職(採用枠は少ない)


最後に紹介するのは人事職だ。人事職は大々的に応募を募っている訳ではないが、興味のある方は将来のキャリアの一つとして覚えておこう。

人事の仕事は、企業がより事業を拡大していくにあたって重要な職種である。なぜなら、企業に働く社員を採用するのが人事の仕事であり、企業の発展には人の力が必要だからである。

採用や面接を行うほか、社員の評価制度から労務管理についてなど主に、人の労働に対して関わる事が多いのが特徴である。

人事職は、マネジメントはもちろん大量のタスクを処理する情報処理の能力、コミュニケーションスキルといったものが必要だ。

より優秀な学生に入社してもらうためにも、自社の魅力を伝えられるセルフブランディングスキルも必要で、伝える能力などは必須と言えるだろう。

経営学部でも、雇用者の労働や労務管理、生産管理など学ぶ事が多いので、そのまま人事の仕事でも役に立つだろう。

先ほども説明したように就活において、文系の学生は大半が営業職への配属となるため、人事職は第一希望とするのではなく、興味があるくらいに留めておくのが賢明だ。

経営学部の学生におすすめな、就職にも役に立つ代表的な資格

代表的な資格
ここでは、経営学部の学生が取っておくと役に立つような代表的な資格を列挙する。どの資格も実学重視で、ビジネスの現場で活躍しやすいのが特徴である。

公認会計士

公認会計士は、企業の会計を監査するのが主な役割だ。企業が作成する収支の内容に誤りが無いかチェックする、観察力のいる仕事だ。

キャッシュフローなどのお金周りの数字をチェックするので、経営学部で学ぶ会計学の知識など特に活かせるだろう。公認会計士は、専門スキルとして手に職が付くので、知識、経験を共に積み重ねていけば、年収も比例して上がっていく。

難関な国家資格を突破する必要があるが、資格を取ることができれば堅実なキャリアを歩めるだろう。就職先には、会計事務所や監査法人といった所が人気が高い。

大手企業では、会計士の資格を保有した者を募集している事があるので、門戸は広いと言えるだろう。ただ公認会計士の資格は会計に関する資格の中では、最高難易度と言える。

医師、弁護士と並ぶ難関国家資格の一つであり、監査業務は公認会計士にならないと行えない特殊な仕事だ。会計の知識はどの業界でも必要であり、資格を保有していれば幅広い環境で活かせる。

公認会計士として、経験を積み重ねていけば、年収が高くなることは無論、独立も視野に入れる事ができるので実力世界で戦いたい人には検討してもらいたい。

日商簿記検定


経営学部生のほとんどが触れることになるであろう資格に日商簿記検定がある。全員が取得まではいかなくても、経営学の講義で取り扱われることも多いため、取っておくのも良いだろう。

大学の講義で簿記を勉強できれば、資格取得の負担はかなり減るはずだ。独学で学ぶよりも、効率が良いからである。

簿記2級くらいまで取っておくと、企業側からも評価されやすいので挑戦してみるのをおすすめする。

TOEIC

経営学部の学生におすすめの資格としては、TOEICも該当する。大手の企業では当たり前に重視しているTOEICは、学生のうちにとっておきたい資格の一つだ。

なぜなら、TOEICで高得点を取っておけば、仕事の中で海外案件を任される可能性が高くなり、活躍の場が圧倒的に広がるからだ。

TOEIC700点以上を取っておけば、就活では有利に働き企業からは評価されるようになる。大手企業なら800点くらいは取っておきたい。

またTOEICで900点以上をマークすれば、外国企業との交渉事や、取引において主力の戦力として役割を担えるようになるため、高得点を狙ってみるのも良いだろう。

税理士


税理士は企業や事業主などから依頼を受け、税務関係において税務に関して手助けする事が主な仕事である。

税理士は税金についてのスペシャリストなので、この先も当分仕事が無くなることは無いだろう。もちろん経営学部で、学んだ財政面の知識はそのまま活かせるので、経営学部生にもおすすめの職種と言える。

またこの資格は就職先以外にも、長い目で見た場合の自分のキャリア設計に大いに役に立つだろう。

なぜなら、税理士は民間企業に勤めて、仮に退職したとしても自分で会社を立ち上げて個人事務所を構える事ができるからだ。

この辺りは公認会計士にも共通する所があるが、やはりいつの時代も手に職は強いのである。

中小企業診断士

経営学部の学生は、中小企業診断士の資格も忘れてはならない。理由は、経営学に特に直結する資格でもあるからだ。

中小企業診断士は、経営コンサルタント関連の中での国家資格であり、MBAのような経営学に関するスペシャリストである。

中小企業が抱えている、組織内の問題や事業の生産性を上げるために必要なコンサルを行い、アドバイスを行うのが役目である。資格で身に付ける素養としては、販売、会計学、マーケティングの分野といった経営学部の学生にはお馴染みの領域だ。

中小企業診断士の資格は難関資格でもあるため、取得にはかなりの時間を要するがそれだけのリターンが得られるだろう。

就活のために大学でやっておくべき事

就活のために大学でやっておくべき事
ここからは経営学部の学生が、就職のためにやっておくと有利になる事を解説する。学生時代の過ごし方が、就職の成否にも関わるので特に気をつけておきたい。

就職活動で評価される資格を取得する

経学部の学生が就職で評価されるためには、先ほど挙げた資格取得に挑戦してみるのも良い。
理由としては、誰でも努力すれば手にする事ができるからだ。

MBAは学部生では取得できないが、TOEICや簿記などの資格は気軽に受けることができる。事前の勉強は必要だが、TOEICなら半年程度集中して対策すれば、就活で評価される点数を取得することは可能だ。

特に何かやる事が見当たらない学生は、資格取得は手っ取り早い就活対策にもなる。(自己PRのネタの一つとして)

ゼミはビジネスの課題解決に役立つゼミに入る


大学で学ぶゼミでは、ビジネスに関する問題・課題解決に活かせるゼミを選ぶべきだ。なぜなら、社会においての課題解決に関連する研究テーマは企業からも評価されやすいからである。

例えば、「地元の商店街の地域活性化の為に必要な取り組みを行う場合、経営学の視点からどんな行動を取るべきか。」

こういった自分の専門分野の知識を使い、実社会の課題を解決するテーマを扱えるゼミであると、就活でも自己PRのネタにしやすい。

ゼミを通してビジネス上での課題解決を研究できそうなゼミを選ぼう。

大学では、自分の就きたい職業に関することなどに打ち込むこと

大学時代は、自分の希望職種に関することに全力で打ち込む事を意識するべきだ。なぜなら、自分の将来に関わることに全力で打ち込む事で、自己成長でき、就活でもアピールしやすいからである。

例えば、営業のインターン、チームを引っ張っていくビジネスコンテンストの経験、プログラミングでアプリやサービスを開発することなど。できる限り、自分の将来やりたい仕事に関係する取り組みを行うと良い。

熱中する何かを見つけられれば、あとはひたすらそれに時間やエネルギーを注ぐこと、そうする事で自分の中でその行動が好きか嫌いかも見えてくる。

要は自己分析に繋がるので、就活でも大いに役に立つ。経験に裏打ちされた、説得力のある話もできるようにもなるだろう。

インターンを経験して営業の醍醐味を感じ、それが志望動機にもなるし、チームを引っ張った経験を作ることで、どの企業にも自分をアピールすることが可能だ。

就職活動に関する、よくある疑問について

就職活動に関する、よくある質問について
ここでは、経営学部の就職において、よく聞かれる疑問点を挙げていく。もしあなたが抱えている疑問点と合致したら、参考にしてもらいたい。

大学院に進学してMBAを取ることは就職に意味があるの?

大学院に進学して、MBAを取ることは就職にプラスの評価となる。なぜなら、海外の有名大学のMBAは国内はもちろん世界中の企業から評価されるからだ。

MBAは「Master of Business Administration(経営学修士)」の事で、企業の経営に関する経営学のプロフェッショナルの資格である。

アイビーリーグ出身(ハーバード、イェール大)のMBAホルダーは、世界中の企業から評価される。世界トップレベルのカリキュラムで、高い英語力やビジネス課題を解決する思考力を証明できるからである。

欧米の大手企業では、CEOの半数近くがMBAを取得していることもあり、企業のトップ戦線で活躍したい方は検討してみるのも良いだろう。

日本国内のMBAより、海外の一流大卒MBAの方が取得が難しいが、その分高い語学力と厳しい学習経験を切り抜けた証にもなる。
(海外の大学でMBAに挑戦する場合は、TOEFL, IELTSなどのTOEICよりも遥かに難易度の高い英語試験をクリアする必要がある。他にもGMATなどの対策が必要。)

自分の将来の選択肢の一つとして覚えておきたい。

経営学部で真面目に勉強すれば、就活で大手に内定をもらえる?

経営学部で、4年間しっかり学ぶことで大手に内定をもらえるかと聞かれれば、答えとしては「それだけではほとんど無理」だと言える。

理由は、経営学を学ぶだけでは、大手企業に内定する力が付かないからである。

もし経営学の授業を真面目に出席して、成績が全てAだとしても、それだけで就活が上手くいくとは限らない。

企業はあなたの事を、学力もそうだが、困難な事を解決してくれそうか、リーダーシップは発揮できるか、行動力は備わっているかなど、多くの面で総合的に評価する。

すなわち、一側面の勉強ができるだけでは大手からは内定がもらえないし、経営学を学んだトップの一流大生が皆大手に行ける訳ではないことからも明らかである。

まとめ

以上が、経営学部の就職事情と就職を乗り切るためのポイントである。ご説明した通り、経営学部は他学部に比べて就職は有利である。

従って、普段の授業やゼミなどにしっかりと打ち込んで、自ら進んで学ぶようにすれば企業も評価しやすい学部なのである。

これまで述べたように、実際のビジネスでも役に立つような資格や、何かに全力で取り組み自己成長できれば、より就活を有利に進めることができる。

ただもし、自分一人では就職活動の対策が不安であるという方は、弊社のホワイトアカデミーに相談してみて欲しい。

当塾では、全業界の第一線で活躍している講師陣が在籍しているので、あなたの行きたい業界に合わせて専門の講師が担当し、業界/企業別の対策が立てられる。

豊富な内定実績と、就活を乗り切るためのノウハウを提供できるので、あなたに強力な手助けができるだろう。

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