経営学部の就職率・就職先・年収など就職事情を徹底解説!

  • 経営学部の就職活動ってどんな感じなんだろう?
  • 経営学部の就職先って色々あるから絞れない……
  • 取っておいた方がいい資格とかあるのかな?

経営学部だと様々な進路があるからこそ選ぶのが大変ですが、どの業界を選ぶかで自分のやるべきことも変わります。

この記事では

  1. 経営学部は就職に有利なのか?
  2. 経営学部の就職先
  3. 経営学部の就職に役立つ資格
  4. なかなか選択肢を絞れないときの解決策

について解説していくので、最後まで読んで就活に向けて自分のやるべきことを明確にしましょう!

この記事を書いた人:竹内健登

就活スクール「ホワイトアカデミー」校長。デロイトトーマツグループの人材戦略コンサルタントを経て現在は就活コンサルタントとして活躍。

数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。

新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。

自社メディア「ホワイト企業総合研究所」で掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。

現在も、ホワイト企業からの内定が1件も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。

「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。

著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。

この記事の内容はこちらの動画でも解説しています↑

なぜ就活に有利なの? 年収は?

経営学部の就職率は以下の通りです。

2017年度 立教大学 就職決定者数より作成

出典:就職・進学データ 立教大学(https://www.rikkyo.ac.jp/about/disclosure/career/

経営学部は比較的就職に有利ですが、理由としては以下の3つが挙げられます。

  1. 他の文系学部よりも数字に強いから
  2. 就職試験の時事問題に対応しやすいから
  3. 幅広い業種の企業から求められているから

これらの理由は経済学部の就職事情にも当てはまりますが、経営学部の就職後の年収はどれくらいなのでしょうか?

出身学部別の平均年収ランキング(20代)
1位 医・歯・薬学…406万円
2位 情報…396万円
3位 経済・経営・商…389万円
4位 理・工…387万円
5位 法・政治…383万円
6位 社会…341万円
7位 農・獣医・畜産…332万円
8位 スポーツ・健康科学…329万円
8位 文・人文…329万円
8位 環境…329万円
8位 教育…329万円

12位 外国語…318万円
13位 看護・保健・福祉…306万円
14位 芸術…302万円
15位 国際…300万円
16位 家政・生活科学…285万円
17位 観光…283万円
18位 心理…275万円

出身学部別の平均年収ランキング(30代)
1位 医・歯・薬学…506万円
2位 理・工…495万円
3位 経済・経営・商…480万円
4位 法・政治…476万円
5位 情報…471万円
6位 農・獣医・畜産…423万円
7位 教育…416万円
8位 スポーツ・健康科学…407万円
9位 国際…402万円
10位 社会…394万円

11位 文・人文…389万円
12位 芸術…383万円
13位 環境…382万円
14位 外国語…376万円
15位 看護・保健・福祉…353万円
16位 観光…340万円
17位 家政・生活科学…322万円
18位 心理…290万円

出典:キャリアコンパスby DODAより(https://doda.jp/careercompass/yoron/20140221-8532.html

商学部、経済学部と合わせて文系学部の中だとトップクラスです。

業界別の就職先

ここからは経営学部の就職先について解説していきます。

①金融業界

経営学部は簿記などの会計の知識を活かして金融業界に進むことが多いですが、お金を扱う業界において会計の知識はあって困ることはないので金融業界志望なら資格の取得を目指しても良いかもしれません。

金融業界は非常に人気であるため、しっかり準備して選考に臨みましょう。

②その他の業界

経営学部は会社の実践的な業務について勉強することが多いため、どの業界でも就活で不利になることはないでしょう。

受ける業界は幅広く、IT、メーカー、コンサル、商社など多岐に渡ります。

③公務員

法学部のイメージが強いですが、少数ながら経営学部から公務員を受ける人もいるそうです。

希望している部署によっては経営学の科目が課されるため経営学関連の科目では有利になりますが、公務員は非常に人気なのでしっかり準備しましょう。

また、公務員を志望するのであれば落ちてしまったときのために民間就職の準備もしましょう。

職種別の就職先

経営学部だからといって特定の職種に当てはまるわけではないので選択肢として考えてみてください。

①営業職

営業職は自社で顧客の抱えている問題に対して解決策という形で自社のサービスや製品を提案する仕事ですが、会社が売上を作ることができる唯一の職業だと言っても過言ではありません。

会社の中でかなり重要な位置にいるため、「ノルマがきつい」「残業が多い」などと言われがちですが、営業職にもそれぞれ種類があるので自分にはどんな営業スタイルが合いそうか考えてみましょう。

②事務職

簿記やMOSなどの資格を持っているのならば事務職を検討してみてはいかがでしょうか?

簿記の資格を持っているなら経理部を検討しても良いかもしれませんが、経理では簿記を使って会社の財務に携わるため数字に強いのであれば向いています。

事務職にも種類があり少なくともパソコンスキルは必須ですが、事務職は非常に人気なのでしっかり準備して選考に臨みましょう

③その他専門職

企業への就職だけでなく、資格などを活かして専門職に就く学生もいます。

以下、経営学部からの進路で考えられる専門職をご紹介します。

公認会計士

公認会計士は企業の収入や支出を記録した財務書類を調べ、その内容が法律に違反してないか、計算は間違っていないかをチェックするのが主な仕事で、この業務を監査業務といいます。

財務の観点から経営のアドバイスを行うのも仕事の1つですが、公認会計士になるには試験に合格する必要があり、合格後は監査法人やコンサルティングファーム、会計事務所に入社することが多いようです。

米国公認会計士

米国の公認会計士の国家資格で、アメリカの税法に基づいて監査業務などを行います。

英語が堪能であり「将来は会計を活かして海外で働きたい!」という場合には打って付けの職業です。

グローバル企業やアメリカに本社を置く外資系企業の会計業務はアメリカの会計基準で処理を行う必要があり、海外で働くための1つの道としても考えられるでしょう。

日本の公認会計士との違いは資格を持っている人数や可能な業務の範囲です。

日本の公認会計士は約3万人ですが、米国公認会計士は世界で60万人いるため競争は激しいです。

米国公認会計士の方が試験の難易度が低く設定されていることや世界中でアメリカの会計基準が用いられていることから資格取得者が多いと考えられますが、日本の公認会計士は試験の難易度が高い代わりに合格者が少ないためたくさんのライバルがいるわけではありません。

日本では、日本の公認会計士の資格を持っていないと監査業務はできませんが、米国でも同じで、米国企業の監査を行うには米国公認会計士の資格が必要です。

それ以外にも、米国公認会計士の特徴を2つまとめてみました。

  1. 日本の公認会計士試験の年齢制限はないが、米国公認会計士試験は大学卒業後でないと受験できない。
  2. 米国は州ごとに資格が規定されているため、その州で取得するとその州でしか公認会計士の仕事ができない。

これらのことに注意して試験に臨みましょう。

税理士

税理士は顧客や顧問先の依頼に応じて税務書類の作成や税務上の指導や助言を行います。

1科目だけでも合格したら税理士事務所で働けるので、実務経験を積みながら試験勉強ができます。

税理士になるには5科目の試験に合格し2年の実務経験が必要です。

就活に役立つ資格

ここまで、経営学部の就職先について解説してきましたが、ここからはあなたの就活をより有利に進めてくれる資格について解説していきます。

①公認会計士

先ほど説明した公認会計士試験は公認会計士や米国公認会計士を目指している方にはオススメです。

公認会計士にならなくても資格として持っていると企業からは“財務の知識”があるという認識を受けかなり評価は高くなるでしょう。

公認会計士試験(日本)は9科目あり、必須科目が5科目、選択科目を4科目のうち1科目選んで受験します。

合計で6科目受けることになり、選択科目の中には経営学もあるため勉強しやすいでしょう。

合格率は10%とかなり低いですが、その分得られるメリットは大きいです。

米国公認会計士試験は4科目あり、それぞれの科目範囲が広いです。

また、英語ができることが前提の試験なので語学に難があると感じているならまずは英語から勉強しましょう。

それぞれの科目には合格の有効期限があり、1科目に合格したからといってモタモタしていると合格有効期限が失効してしまいます。

2014年のアメリカ人の※全科目1年以内合格率は17.1%だそうです。

ネイティブのアメリカ人がこれくらいなので、非ネイティブの日本人からしたらより難易度は上がるでしょう。

1年のうちに全ての科目に合格した率であり、勉強した年数ではありません。

②税理士

税理士試験に合格していると税理士として働けるだけでなく就職活動の資格としても有利でしょう。

学生時代に1科目だけ勉強して試験に合格した後、残りの科目は税理士事務所で働きながら勉強すれば税理士としてのキャリアは歩みやすくなります。

税理士試験には受験資格があるため、学生が関係してきそうな条件をまとめました。

  1. 日商簿記検定1級取得
  2. 大学3年次以上の学生であり、なおかつ法律学または経済学に属する科目を含む62単位以上を取得している者。
  3. 平成18年度以降に公認会計士試験短答式試験に合格している者。
  4. 大学、短大、または高等専門学校を卒業した者で、法律学または経済学に属する科目を1科目以上履修している者。

いずれか1つをクリアしていると受験できるそうです。

上記の条件ではクリアできない場合は他の条件も確認して自分がクリアしているか確認しましょう。

③中小企業診断士

中小企業診断士は就活だけでなく実際の仕事でも役に立つ資格です。

また、国が唯一認める経営コンサルタントの資格で受験資格は特に設けられていません。

この資格を持っていると企業からの評価もかなり高いですが、試験は2回あり、1次は筆記試験、2次は記述・口述です。

2次試験では具体的な事例に経営コンサルティングしていくような形式ですが、合格率は約4%なので受験する際はしっかり準備しましょう。

④日商簿記検定

経営学部なら必修科目として簿記を履修しているはずですが、事務職志望なら簿記検定を持っていると有利に働く場合があります。

日商簿記検定を持っていることをアピールするなら最低2級は持っておきましょう。

⑤TOEIC

海外事業を展開している企業で働くなら英語力をアピールできると企業からも評価されます。

近年、英語ができる学生が急速に増えているため、英語力をアピールするなら最低700点以上は取りましょう。

資格取得のために大事なコト

ただ資格を取得すればいいわけではないため、自分の志望している業界で必要だと思われる資格取得を目指しましょう。

就活でお困りのあなたへ

ここまで、経営学部の就職先や資格について解説してきましたが、「結局、自分に合う仕事って何だろう?」と考えていませんか?

経営、商、経済、法学部の方場合は選択肢が多いですが、逆にどんな企業を受けるべきか躊躇してしまいますよね。

ここからは就活始めたての場合を想定した解決策をご紹介します。

①インターンに行きまくろう

まずはインターンに行きまくりましょう。

私も就活を始めた当初は自分に合いそうな業界が分からなかったため自分に関係がなさそうな業界の企業でもとりあえずインターンに参加していました。

すると、「不動産業界は合わない」「人材業界は少し興味あるかも」と自分に合う・合わないと思う業界や企業が分かり、より進路を絞りやすくなりました。

まずはインターンに行きまくって「その企業や業界の何が自分にとって良かったか、悪かったか」を分けてみましょう。(海外展開、取引する顧客、資格取得者優遇 etc)

大切なことはその業界や企業の良かったこと、悪かったことを言葉にして書いてまとめることです。

決して「とりあえずコンサルって響きがカッコイイから受けよ」などと雰囲気だけで企業を選ばないようにしてください。

②就活塾へ相談しよう

就活塾であれば自己分析からインターン、本選考の対策まで手厚くサポートしてくれますが、近年は就活塾を利用して自分の志望している企業から内定を獲得している学生も増えています。

多くの就活塾では無料で相談会をやっているので、そこであなたの現状を話せば的確なアドバイスをもらえるでしょう↓

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就活のポイントを押さえよう

今回は経営学部の就職事情について解説しましたが、他の学部より有利に働く可能性はあるものの選択肢があり過ぎて選び切れないこともあるかと思います。

選択肢が多過ぎて選び切れない原因の1つはそもそも就活で押さえておくべきポイントが分かっていないことかもしれません。

この記事を通してあなたの行きたい業界や企業が見つかることを願っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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ABOUTこの記事をかいた人

ホワイト企業への内定を専門とする就職コンサルタント。ホワイト企業への内定率は100%を誇っている。東京大学工学部卒。学生時代には大手企業(Sony、新日鐵、帝人、DUNLOP、DeNA、経済産業省、財務省など80社)相手に人事面からの支援を行っていたことがこの仕事を始めたきっかけ。 集客・営業代行のビジネスでは、東京大学で行った企画でゼロから1500人を集客しただけでなく、恋愛系企画においては朝日新聞・フジテレビ・AERAの一面にカラーで掲載。 その後、キャリアアップや人材育成の研修を行う外資系コンサルティング会社に就職。入社後、多くの中小企業の経営問題を人財育成の観点から解決に取り組むべく、新規事業・アプリ開発などを担当し、現在独立。 セミナーやコンサルティングを不定期で開催しており、過去の相談件数は500件以上。通算400回はセミナーを行っている。 クライアントには月収を6倍にした元サラリーマンや月商を3倍にした音楽の楽団長、所沢での学習支援業の起業に成功した大学生など幅広い。 趣味は読書と執筆。数学検定1級保持者。