就活の本番が迫る季節になってきました。
既にインターンシップに参加している就活生もいる一方で、どこにも受からなかった……と嘆いていませんか?
今回はインターンシップに15社連続で落ちまくって分かった落ちる原因と対策についてまとめました。
自分はダメな人間だ……と落ち込んでいる時間が一番もったいないので、まずはこの記事を読んでみてください。
この記事を書いた人:竹内健登
この記事の内容はこちらの動画でも解説しています↑
選考の実態
大手企業になればなるほど当然倍率も高いのでインターンで落ちるというのは誰しもが経験することです。
就職ジャーナルの調査によると、インターンシップで書類選考を行う企業は52.9%ですが、書類選考通過率は60%だそうです。
通りやすさは学部生<院生 文系<理系 という結果になりました。
- 学部生通過率57.9%
- 院生通過率64.9%
- 文系通過率56.7%
- 理系通過率66.4%
また、面接選考を行う企業は28.4%ですが、面接通過率は59.1%だそうです。
通りやすさは学部生>院生 文系>理系 という結果になりました。
- 学部生通過率62.5%
- 院生通過率48.1%
- 文系通過率60.7%
- 理系通過率57.1%
さらに、参加通知が届いた会社は55.4%とのことなので、2社エントリーして1社は届く計算になります。
合格しやすさは学部生>院生 文系<理系 という結果になりました。
- 学部生57.9%
- 院生44.2%
- 文系52.6%
- 理系58.7%
なお、参加通知の獲得数は1人当たり1.5社が平均だそうです。
出典:就職ジャーナル(https://journal.rikunabi.com/student/souken/souken_vol17.html)
※株式会社クロス・マーケティングの協力の下、インターンシップにエントリーした大学3年生及び大学院1年生158人(学部生:院生=8:2)を対象に行われたアンケート調査より
インターンへの参加権をゲット出来るのはエントリー数全体の半分くらいということなので、インターンシップに落ちたからといって自分は落ちこぼれだと考える必要はありません。
本選考よりも多くの企業にエントリーする人が多いですし、募集人数は本選考より少ないことが多いので倍率が上がるのは当たり前と言えます。
全体として学部生の方が院生よりも通りやすいというデータが出ていますが、これは「院生は学部生よりも長く勉強しているのだから、それ相応のスキルがあって当然」という前提があり、学部生よりも評価が厳しくなるからだと考えられます。
また、院生は研究の忙しさから就活対策が疎かになるので、結果的に通過率が低くなっていると考えられます。
面白いのは文理の違いで、書類選考は理系が通過しやすく、面接は文系が通過しやすくなっています。
書類選考はやってきたことやロジックが重視されますので、研究内容や活動が抽象的になりがちな文系学生よりも研究内容がはっきりしている理系学生の方がネタがありますし、論理的な文章も得意としていますから通りやすいのでしょう。
反面、面接ではコミュニケーション力が問われますから研究に勤しみ、人とのコミュニケーションを取る機会が少なくなりがちな理系学生よりも、文系学生の方が通過しやすくなるのかもしれません。
選考に落ちる6つの原因とは?
私はそれなりに活動的であるにもかかわらず15社連続でインターンシップ選考に落ちた経験がありますが、正直、どん底まで落ち込み、自分なんてどこの企業も要らないんだ……などと考えました。
しかし、15社も落ちる経験をすると、面接官の挙動に注目し、今の行動の感触が良いか悪いか判断出来るようになります。
ここからは、インターンの選考に落ちた原因と、あらゆる手法を取ってみた結果をお伝えします。
落ちると心配になったり「あ〜どうしよう」「このままで大丈夫かな?」と思ったりするでしょうが、そういう時にこそやってほしいことをお伝えしていくので、ぜひインターンで落ちた時の対処法としてご自身のインターン選考に生かしてくださいね。
1.内容が普通すぎてオリジナリティが無い
エントリーシート(ES)や面接で話す内容が普通でも、中堅企業や中小企業であれば受からないことはないですが、大手になると、まわりが「僕は帰国子女で」とか「留学生で」という就活生ばかりになるので、「自分は普通だ〜」となってしまいます。
特に、普通過ぎて誰でも書けるようなネタを書いてしまっているのは問題です。
部活、アルバイト、留学、インターンシップなんて最近は誰もがやっていることなので、大事なのは自分独自の工夫や能動的な行動が出来ているかです。
様々な企業の面接で私が言われたのが「凄く普通だね」という言葉でした。
いくつかの長期インターンシップに受かって半年ほど活動した状態で臨んだ選考でも、インターンシップでの話をしてそう言われていました。
一応それなりの実績を出していたにも関わらず、そう言われてしまった理由は行動の中身にありました。
「どんな工夫をしましたか」と聞かれ、私はそれなりの成果を出していながらも、誰もが知っているような一般的な工夫しか言えなかったのです。
それでは「普通だね」と言われても仕方ありません。
書き方で工夫できる要素はたくさんありますが、自分らしくやった結果どのように感じたのか、またはどういう風に様々ことをやってきたのかが自分なりに書けないとダメなのです。
よくあるのは、ネットで調べて沢山落ちてるテンプレをそのまま書いて出す剽窃まがいのやり口ですが、そんなことをすると絶対に通らないです。
企業も何個もESを見てるので、同じようなものが来たらもう終わりです。
「どうせワンキャリかなんかの対策記事読んで書いたんだろ」と思われるのがオチなので、「頑張った経験はカフェのアルバイトです」と普通に書くのではなく、 どういうところを頑張ったのかや頑張ったポイントなどで差別化する必要があります。
やっていること自体は普通でも、視点や切り口を変えることで、書類選考を通過させる書き方が可能なのです。
もしそれが一人でできないのであれば、就活塾に在籍している就活指導のプロと一緒に考えていくことも検討した方が良いでしょう。通過率が大幅に上がります。
なお、テレアポのインターンシップなどではその話でも好感を持っていただけたので、業種や企業次第では普通のことを頑張る姿勢が評価される場合もあるようです。
まずは独自性が出る自己分析をしっかりしてみましょう。
2.志望動機が弱い
「とにかくインターンシップで力をつけなくては」という思い一つでやっていた私は、条件さえ合えばどこでも良かったという本音もあって、どこの企業に行ってもあまり響く志望動機が言えませんでした。
意欲的というよりも危機感で動いてしまっていたというネガティブな側面も表れていたのかもしれません。
書類でそれなりに響く志望動機のストーリーを書くのは得意だったのですが、面接の話し方でそういった化けの皮は剥がれてしまいます。
ただでさえとにかく熱く話す、一生懸命話すということを苦手としていたので、元の志望動機そのものが弱いというのは致命的でした。
1、2年生であれば「とにかく頑張ります!」でも通ることも多いのですが、既に色々と経験している上でインターンシップへの志望動機が弱いというのは致命的です。
学年が上がるほど勉強して知識がついているのは当たり前だと見られるので、志望動機はしっかり固めていきましょう。
「インターンはなんかカッコいいから出す」みたいな気持ちは分かりますが、それだけでは選考に落ちます。
ある程度早い時期の夏の1dayインターンなど、簡単に行けるようなところは多くのインターン生を採ることが多いので「インターンシップを通して色々な業界を知りたいと思い志望しました」といった薄い内容でも通りますが、2daysや2weeksのものだと流石にそれではダメです。
企業からすれば職場に来てもらうわけですから、熱意があるインターン生に来てほしいと思われているので、「その企業に行きたい」というところまで落とし込んでいないと結構難しいです。
「志望動機が弱くてインターンに落ちた…辛い」という大学生も、就活指導のプロと一緒に考えて準備すると劇的に審査の通過率が上がりますので、検討することをお勧めします。
3.コミュニケーション力不足
根本的な問題ですが、コミュニケーション力が低いと面接で落ちてしまいます。
これが私の一番の致命傷でした。
質問されたことに対してきちんと適切に答えられなかったのです。
これは結構やってしまいがちですが、喋るだけ喋って「自分コミュ力ある〜」って思っていても、相手からすると「こいつコミュ力ね〜な」となるわけです。
私は結構お喋りが好きなタイプだったのですが、それは双方向のコミュニケーションではなく、一方的に話すばかりの独りよがりなものだったのです。
周りからは「コミュ力あるじゃん」とか「竹内は落ちないでしょ?」って言われるんですけど、喋れば良いというものではありませんので、一方的に喋っているだけではただ社交性のあるやつというだけなので、当然ながら落ちますよね。
これは結構難しいことですが、喋るのが得意なだけでも社交性があるだけダメで、相手の言いたいことを理解した上で、自分の言いたいことを相手に伝えられる必要があるのです。つまり双方向で意思の伝達がきっちりとできて初めてコミュニケーション力があると言えます。
社会人になると徹底的に訓練する機会があると思いますが、学生の内はプレゼンの練習などをするのがおすすめです。
また、社交性があってダメというパターンの他に、よく私がいろんな関係者や大学の先生と話していて聞くのは、「研究はできるんだけどコミュニケーションがね〜」といった嘆きの声です。
そもそも喋れないなら無理に喋る必要はない
必要最低限きちんと言いたいことの「報連相」ができていれば問題ありませんし、相手の言いたいことを言葉やその外側にある部分を踏まえて理解できていれば、喋れなくてもそんなにマイナスにはならないと思います。
しかし、素晴らしいエントリーシートを書くことこそできても面接になると緊張で頭が真っ白になってしまい、質問に対して的外れな回答をしてしまい、もはや質問の内容を覚えていないレベルで緊張してしまう大学生・院生もいるでしょう。
緊張の中で無理に笑顔を作り、非常に引きつった顔をしてしまった人もいるのでは。
第一印象も良くないのに話していてガチガチだったり、的外れな答えが来たりすると、面接官は話を聞くのに疲れてしまいます。
面接官も人間なので、退屈な時間を過ごした相手と一緒に働きたいなどと考える人はいないでしょう。
面接では、面接官を楽しませることが選考通過の秘訣と言っても過言ではないので、面接対策はみっちりとしておきましょう。
4.エネルギー不足
これは採用する側に立ってみて分かったことですが、明るくハキハキと話している人を見るとエネルギッシュだと感じる反面、声が小さかったり表情が暗かったりするとエネルギーが奪われるような感覚があります。
なんかちょっと元気のないネガティブオーラの学生や、明らかにガス欠の学生は最近多いと思います。
仕事では、こちらが相手に価値なりエネルギーを提供してそれでお金をもらうわけですから、「元気ないけど大丈夫?」と面接官に気を遣われちゃうのはやっぱり良くないですよね。
私も1年目の就活で落ちまくってる時は途中からガス欠状態でした。
頭の中がぐちゃぐちゃで悶々とした状態で、本選考に落ちた理由もよく分からなくて「ズーン」としていました。緊張で顔がこわばっていましたし声も小さくなっていて、とてもエネルギッシュとは言えない、マイナスな印象を与えていたのでしょう。
落ちれば落ちるほどそうなっていってしまい、行き過ぎるとそのまま精神科への通院が必要になる可能性も出てきますから、負のサイクルに入らないためにも、最初に準備や対策をしっかり行い、とりあえず1社でも通過して自信をつけていくことが大切です。
落ち着きというのは大人になるに連れて自然と身についていくものですが、企業側が一般的に若い学生に求めるのはエネルギッシュであることです。
元気でハツラツとしていることは学生が経験を積んだ大人に負けない唯一の価値と言っても良いでしょう。
持って生まれたものは変えられませんが、見た目だけでもエネルギッシュに見せることはできます。
男女共通して前髪が目にかかるような髪型は暗く見えますから、避けた方が良いですし、男性なら整髪料を使って前髪を上げ、ネクタイの色を少し明るくすると爽やかで明るい印象になるでしょう。
女性なら前髪を短くしてメイクの色を明るくすればより明るい印象になりますし、暗いと感じたときはファンデーションの上から少しハイライトを乗せたり、チークやリップ、アイメイクの色を明るくしたりしましょう。
中にはナチュラルメイクを意識しすぎて薄化粧過ぎる人もいるので、すっぴんに見えると言われるなら、少し濃いめにメイクしてみるのも良いかもしれません。
5.余計なプライド・慢心
実績は十分なのに面接の時に自慢話をして落ちてしまうというのは意外に多いパターンですが、特に高学歴の人によく見られます。
私は「東大だからどこでも行けんだろ」と思って行ったら全部ダメでしたので、大学の学歴は関係ありません。
当時の私は「これだけやったぞ」「だから優秀なんだ」といったプライドがあり、実績や成果ばかりをアピールすれば良いと思っていたため、準備を怠っていたのです。
そういう人は沢山いますが、必ず失敗しますので絶対にやめてください。
また、企業への貢献というより自身の成長のためという意識が前面に出てしまうと印象が良くありません。
本選考にも言えることですが、インターンシップでは特に人柄が重視されます。
自分を面接官に置き換え、自分を客観視してみて「こんな人だったら一緒に働きたい?」と問いかけてみましょう。
実力は相手が判断することなのであくまでも謙虚にいきましょう。
6.エントリーシート(ES)が書けてない
エントリーシートがそもそもちゃんと書けてないという人がすごく多いなと感じます。
エントリーシートは広義で見れば作文課題ですが、実は作文の授業ってあまり大学で経験しないんですよね。
加えて最近の若者はLINEのスタンプなどでコミュニケーションするので、 400字の文章をきちんと書くような訓練をやってきていないのです。
短文で「今日家帰んの?」「うん帰る」みたいなやり取りばかりですとやはり文章力は落ちてしまいます。
- 主語と述語が一致してない→それぞれの文章の主語述語を対応させる
- 最初に言っていたことと結論が全然違う→構成を考えてから書く
- 結論から答えてない→答えた後にきちんと根拠を書く
学生時代頑張ったことについて書いてくださいという設問なのに、結論が「私が宅建の資格を頑張ろうと思ったのにはわけがあります」からスタートするというように、「そこじゃね〜よ」ということがありますから、相手が聞きたいことには端的に答えましょう。
文章力がなく、ESの文章がぐちゃぐちゃになっているから落ちてるのに、「学歴フィルターだ!」と言っている人は多いので、是非注意していただきたいと思います。
「インターンシップに落ちた=人格否定」ではない
たくさんの企業に「ご縁がない」と言われ続けてしまうと自分を否定されたような気分になり、落ち込んじゃいますよね。
「就活する気にもならないよ」という気持ちは痛いほどよく分かりますが、あなたそのものがダメなわけではありません。
あくまで対策をしっかりできていたかどうかの問題なので、人として頑張っていないとかキャラクターが嫌だとか、いわゆる人格否定ではありません。
選考の場での振る舞いや行動が相手企業と合わなかっただけなのです。
見つめ直すべきはどんな内容を話したか、どんな行動を取ったかということなので、面接の度に反省をしましょう。
何を話したか、どんな振る舞いをしたかを振り返り、次はより良くなりそうなところを変えてしっかりと対策してみましょう。
まずい原因をこれから克服していけば通過率は確実に上がっていきますよ!
インターンシップだけが全てではない
「インターンシップに落ちたら終わりだ……」と考える人も多いですが、そうではありません。
インターン勝者みたいな人がいますが、本選考に受からないと結局良いところに行けるわけではないので、別にインターンに受かったから就活に成功するわけではないです。
例年、インターンシップ選考に落ちても本選考は軒並み内定しまくった人というのも結構いますので、あんまり落ち込む必要はないですよ。
むしろインターンシップ選考で折られている人は自分には何が足りないのかを考えさせられるきっかけを掴んでいるというアドバンテージもあるので、そこからちゃんと巻き返していければ問題ないと思います。
ただ、適当にやっていると巻き返せないので、しっかり上を向いて梃子入れしていく必要があります。
学生時代頑張ったことがないからインターンシップを頑張ろうと思ったのに……という気持ちも分かりますが、頑張るのはインターンシップだけではありません。
学業、部活、サークル、アルバイト……あなたが今していることは他にも色々あるでしょうが、本選考で勝ちたいのであれば、企業に評価されるような活動を頑張る必要があります。
とはいえ、どのような活動をするかは一人一人置かれた環境で違いますので、自分にあった活動を今後していくと良いでしょう。
ここからの挽回がカギを握る
インターンシップに落ち続ける原因とそこから学んだことをお伝えしてきました。
最後にインターンに落ちてしまう人の原因をまとめます。
- ESや面接の内容が普通すぎてオリジナリティが無い
- 志望動機が弱い
- 質問に対して適切に答えられないなどコミュニケーション力不足
- 声が小さかったり表情が暗いなどエネルギー不足
- 学歴などに起因する余計なプライド・慢心
- 文章力が低くESがきちんと書けてない
繰り返しますが、インターンシップに参加しなくても内定を獲得した先輩もたくさんいますし、インターンシップで落ちても本選考では受かる人もたくさんいます。
ただ、インターンシップに落ちたところから何もしないでいては、状況は好転しません。このことを踏まえた上で今後の活動計画を考えていただければと思いますが「一人では難しい」という人はホワイトアカデミーにお越しください。
毎月20名限定で無料相談会を行なっておりますので、就活で失敗したくない方はお早めにお越しください。
この記事を読んでくださっているあなたのキャリアが素晴らしいものになるよう願っています。