就活・転職活動中、面接の時間帯を指定する場面には何度も出くわしますよね。
私自身が就活中はよく聞かれましたし、内定請負人として仕事をする今でも、「どの時間帯がいいですかね?」と求職者に聞かれることがよくあります。
早い時間、遅い時間、昼、夕方、、、いったいどれを選べば少しでも内定率が向上するのでしょうか?
この記事では、200件以上の相談事例をもとに、あなたが面接で有利になる時間帯について、人事担当者の心理的観点も含めてまとめました。
ちょっとしたことを知っているだけで内定率は大きく変わってきます。ぜひこの記事の内容を実践して内定を獲得していただければと思います。
数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。
新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。
研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。
現在も、塾生がカリキュラムを消化したものの、ホワイト企業の内定を1社も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。
「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。
著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。
目次
面接で指定したい時間帯はこれだ!
結論から言うと、面接の時間帯は基本的に早い時間帯を指定しましょう。
できるなら朝一が最も良いです。それがダメなら午後一にしましょう。
なぜか?それは面接官の集中力が遅い時間になると落ちてしまうからです。
友人の事例だと、「夜遅くに面接会場に入ったら、面接官がぼーっとしていた」というものがあるくらいですし、夜遅くの面接で内定をもらったという事例は余程の実績や経歴がある人以外はあまり聞きません。
私自身も、コンサルティング会社に内定をもらった時は朝の面談でした。
なので、迷ったら朝を選択していただきたいと思います。
「朝が苦手だから・・・」という人も頑張って起きましょう。辛いのはその日だけです。落ちると辛さがまだまだ続いてしまいますからね。
面接の時間が遅いと不利な理由
心理学的な実験から証明
ロイ・バウマイスターとジョン・ティアニーの共著である『WILL POWER 意志力の科学』によると、囚人の仮釈放を決める面談において、時間帯が重要であるということがわかっています。
詳しく説明すると、スタンフォード大学のジョナサン・レバブとベン・グリオン大学のシャイ・ダンジガーがイスラエルの刑務所において実験をしました。
この2人は1年間で1,100件以上行われた仮釈放を決定する面談結果について分析し、あるパターンを発見したのです。
それは、午前中の早い時間帯に面談を受けた受刑者は70%が仮釈放を認められたのに対し、午後の遅い時間に認められたのは10%未満だったということ。
つまり、午後の遅い時間と朝の早い時間では受刑者の仮釈放の成功率に7倍もの差がついたということです。
これは、意思決定者である判事が決定疲れを起こしているからと考えられます。
受刑者の仮釈放は責任が重く、間違った決定をしてしまうと受刑者が仮釈放中に再び犯罪が起こし、判事の評判に傷がついてしまいます。
このため、判事の中での最適な決断は「迷ったら許可しない」ということになります。
で、その決断力が落ちている状態になりやすいのが遅い時間帯であるため、遅い時間帯の受刑者は釈放されなかったということです。
この話を就活の面接時間帯に応用する
この実験を就活の観点から考えると、自ずと答えが出てくると思います。
囚人の仮釈放まで責任重大ではありませんが、面接で通した奴が変な奴だったら、「誰が一体こんな奴通した!?」と人事は怒られます。入社するとなおさら人事の責任になります。
現に、私の前職の人事担当者は「採用した子がきちんと現場で働けていることがわかるとほっとする」と話していました。
変な人間を入社させてしまうと現場からクレームの嵐になってしまいますからね。
というわけで、就活の面接で有利な時間帯は、面接官の決断力がある朝一が最も良いということになります。
ちなみに、決断力の低下は、脳内の糖分不足によって生じるものなので、食事休憩をとった昼休み後は、午前の遅い時間帯と比べ、再び確率が上がります。
朝一が無理なら午後一を狙いましょう。
朝一で面接官の頭がすっきりしていても、あなたに実力がないと内定は勝ち取れません。
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遅い時間帯の面接だと他の求職者の人と比べられてしまう
実は、面接官の心理面以外でも、時間帯が早い方が良い理由があります。それは、遅い時間帯だと他の求職者と比べられ、「あ、またこのタイプか」となってしまうからです。
つまり、早い時間帯に受ける求職者の人がある意味比較基準になってしまうことが多々あるのです。
もしも後から受ける人が前の人よりも圧倒的に優れた実績を残していたら文句なく採用となるのでしょうが、新卒の場合はそこまで大きな差はできません。
むしろ、面接官が求めているのが「人柄」や、「熱意」だったりする上、会社が求めている人物像が明確な場合は求職者はそれに合わせてESを書いてきます。
なので、「あ、またこのタイプか」となってしまうのは当たり前なのです。
にもかかわらず、実際にそれを感じると、面接官はストレスを感じます。そういう理由で、遅い時間帯の面接は不利となりうるのです。
同様の理由で面接の日程は早い方が良い
先ほどと同じ理由で、面接の日取りはできるだけ早い方が良いということになります。
これは、面接に限ったことではありません。エントリーシートを提出する際も、早い方が良いです。
それは、締め切り間近になると、大量の求職者が殺到し、人事担当者の決断力が鈍るから、そしてより多くの人と比較されてしまうからだと考えられます。
人事も忙しいんです。彼らに負担をかけない方が内定を獲得する確率は上がると思った方が良いでしょう。
内定獲得率を上げるための対策はこの他にも色々とあります。
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転職の場合はできれば有給をとって面接を受けに行こう
最近は夜遅くても転職面接をしてくれる会社も増えました。私の前職でも人事担当者や役員が夜8時になっても面接をしていたことを思いだします。
しかし、思い出してください。その時間帯の面接で採用されるのは難しいのです。だから、できれば有給をとって早い時間帯の面接を受けてみてください。
間違っても勤務中に抜け出して面接を受けないようにしてくださいね。
面接の時間帯を指定する時は……
面接の時間帯を指定する時は迷わず朝一の時間帯を指定してくださいね。
もしそれが難しいなら午後一にしてください。
あなたの就職活動がうまくいくことを陰ながら応援しております。