「1分間で自己PRをしてください。」
就活での面接でよく聞く文言です。しかし、突然自己PRをしろと言われても困ってしまう方は多いのではないでしょうか。
「何をアピールすればいいのか分からない……」
「自己PRって何を話せばいいの?」
自己PRは企業にあなたを売り込むための大チャンスです!
せっかくの大チャンスをないがしろにしてしまうのはもったいないですよね。
この記事では、面接で自己PRするときのポイントを例文も含めて紹介しています。この記事を読んで、あなたも面接で素晴らしい自己PRを披露してください。
編集長の白河を筆頭に、「人材紹介会社や大学のキャリアセンターでは教えてくれない、就職活動の本当の情報」を書いていくライター集団。
人材紹介会社の不都合な真実を暴き、就活生・転職者のために役に立つ情報だけを徹底的に公開していく。
自己紹介との違い
就活の面接では、「自己紹介」「自己PR」の二つは、違うものとして扱われます。
面接によっては自己紹介→自己PRと連続で聞かれることがありますので、自己紹介と自己PRの違いを知っておくべきでしょう。
自己紹介は初対面の人に挨拶することと同義です。
あなたのことを簡潔に紹介し、はっきりと大きな声で喋ることを心がけましょう。
「学校」「氏名」「専門分野」「趣味・特技」「これまでの概要」を、履歴書の内容に沿った形式で簡潔に紹介してください。
自己PRは、あなたの長所・特技をアピールするためにあります。
そのため、あなたの経験を深掘りし、積極的にアピールしていきましょう。
自分のプロフィールを述べる自己紹介と比べ、あなたがどんな人間かを伝える手段です。
企業にとって、あなたが必要な人材か判断するポイントにもなるので、企業にアピールできる経験を話すと効果的です。
また、自己PRでは時間が決められているので、内容が伝わりやすいように一つの強みをアピールしていきましょう。
企業が求めていること
企業が自己PRで求めているポイントは、「志望動機・熱意」「能力・スキル」です。
がむしゃらに熱意や経験をアピールしていては、企業に効率的なアピールをすることはできません。
企業にとって、あなたがどれだけ有益な人材か、という点を意識してアピールしていきましょう。
時間
自己PRでは時間指定されることが多く、基本的には1分~3分で指定されます。
特に1分間の自己PRでは、相手に話す内容・キーワードを1つに絞ることがポイントです。
1分間の自己PRを文字に置き換えると、約300文字くらいの分量にするとちょうど良いです。
時間指定のない自己PRの場合は、2分前後で話すとちょうど良いです。
長くても3分手前で自己PRを終えられるようにしておきましょう。
自己PR時間がなくてもしっかりと話せていれば問題ありません。
はっきりと面接官にわかりやすく伝えることを意識しておきましょう。
これはNG! 悪い例文
私の長所は慎重なところです。
高校時代に野球部に所属していて、ポジションはショートでした。ショートは強烈な打球がくるので、冷静にボールを見て守備をしていました。
私がエラーしてしまい、失点を許すこともありましたが、いつでも慎重に守備を行うことができました。
また、サッカーをしていた経験もあり、フォワードとして得点を決めることが多かったです。
サッカーでは粘り強くボールをキープし、どんなときでもゴールに向かってシュートを打ちました。
この経験から慎重さを持って、仕事に取り組めるので、御社でも慎重さを活かしていきたいと考えています。
NGポイント
自己PRポイントにはNGポイントがあるのを知っていますか?
上記の例文がNGな理由は、NGポイントにあてはまっているためです。
具体的なポイントは、以下の通りです。
- アピールしたい内容が分かりづらい
- アピールポイントが抽象的
- 履歴書やESの内容と一致していない
それでは、それぞれのポイントを見ていきましょう。
アピールしたい内容が分かりづらい
アピールしたい内容が増えてしまうと、話の中心がずれてしまい、何の話なのかわかりにくくなります。
そのため、アピールしたい内容が分かりづらくなりますよね。
自己PRでは、アピールしたい内容を1つに絞ることがポイントになります。
NG例文では慎重さを野球でアピールしていたのに、サッカーで粘り強さをアピールしたため、アピール内容が分かりづらくなっていますね。
相手に伝えたいことは何なのか、何をアピールしたいのかなど内容をまとめておくことが大切です。
就活スクールを活用することで、この問題はぜひ回避してみてください。
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アピールポイントが抽象的
アピールしたい内容をわかりやすく伝えるためには、抽象的な表現は使わないようにしましょう。
「一生懸命頑張った」「リーダーシップがある」「粘り強い」「色々」「様々」「好奇心」「探究心」など、抽象的な表現は多くあります。
粘り強いと言われても、どの程度粘り強いのか伝わってきませんよね。
NG例文の場合は、慎重さというアピールポイントは良かったのですが、粘り強さは伝わりにくいです。
また、慎重さというアピールポイントは良いのですが、具体的な慎重さを出せないところはNGでしょう。
「野球でヒットが打てなかったのが悔しくて、練習を頑張ろうと決めました。持ち前の粘り強さから、毎日素振りを500本続けて努力しました。」
「500回だけ?1000回していたら粘り強いと思うんだけどなぁ」と思われることもあるでしょう。
話し手と聞き手によって印象は大きく変わりますので、抽象的な言葉は使うべきではありません。
具体的なアピールポイントを用意しておきましょう。
履歴書やESの内容と一致していない
履歴書・ESの内容と一致していない自己PRは、企業の心に響きません。
NG例文の履歴書・ESで、野球一筋で頑張っていた内容が書かれていたら、サッカーの例を出すのは良くないですよね。
企業に自分を良く見せたいあまり、一致しない長所をアピールすることがあるでしょう。
例えば、「私の長所は、初対面の人とすぐに打ち解け、相手を笑顔にすることです。」の場合で考えてみましょう。
面接で緊張してしまい、言葉に詰まって空白の時間ができれば、初対面の人とすぐに打ち解けることができていませんよね。
もちろん面接官は友達ではありませんので、積極的に打ち解けてくる人は少ないでしょう。
それでも、初対面の人とすぐに打ち解けることをアピールしたなら、最低限すらすらと自己PRができなければいけません。
履歴書・ESの内容に沿うような、自己PRを行っていきましょう。
受かるポイント
それでは、受かる自己PRにはどんなポイントがあるのでしょうか?
具体的なポイントは、以下の通りです。
- 企業に即したアピール
- 将来への展望
- 客観的な視点
- 具体的なエピソード
- 姿勢・話し方
それでは、それぞれのポイントを見ていきましょう。
企業に即したアピールをする
自己PRでは企業に即したアピールをすることがポイントになります。
あなたが長所であると感じていても、企業が長所と受け取ってくれるかはわかりません。
そのため、企業の特徴・社風に合わせて、企業のニーズにあなたの長所を一致させる必要があります。
将来への展望を含める
企業に自己PRをするときは、入社後の将来性を感じさせるアピールをしていいきましょう。
企業が自己PRで見ているポイントは、あなたが入社することで、企業に将来的な利益を出してくれるかということです。
特に過去の経験を元に、どう成長したかという経験談を話すことで、企業にあなたの能力が伝わるようになるでしょう。
客観的な視点から書く
あなたの長所を伝える自己PRでは、どうしても主観的になってしまいます。
しかし、客観的に自己分析することで、冷静な評価を行うことが大切です。
客観的な視点から自己PRを書いていくことで、あなたの話に説得力が増し、企業に対するアピールが強まるでしょう。
さらに、効果的なのは自己PRを第三者に見てもらうことです。
あなたがいくら客観的に見ていても、第三者に見てもらうことで、意外な長所が出てくるものです。
自分一人の力で頑張るのではなく、友達や家族に自己PRを見てもらうことが大切でしょう。
具体的なエピソードがある
自己PRを書いていくときには、具体的なエピソードを入れていきましょう。
アピールポイントを発揮できたのか、どんな経験をして成長できたのかなどを話すことで、自己PRに信憑性や説得力が増していきますよね。
「根性だけは誰にも負けません!」とアピールしていても、相手には伝わらないでしょう。
例えば、「これまで勉強が得意ではなく、高校時代はテストで50点を取れたら良い方でした。
しかし、周りの友達に負けるのが悔しくて、家にいるほとんどの時間を勉強にあてました。
その結果、全国模試で500位以内に入ることができました。」
わかりやすいエピソードがあるため、自己PRに説得力があり、根性が伝わってきますよね。
自己PRでは、具体的なエピソードを盛り込むことを意識していきましょう。
良い姿勢・話し方で
自己PRの内容を良くすることは大切ですが、姿勢・話し方が良くないと、相手に内容を伝えることはできません。
良い姿勢で話していると、面接官には「この子は自信を持って話しているな」と感じさせることができるでしょう。
しかし、緊張して姿勢が悪くなってしまうと、「この子は緊張しているし、話の内容にも深みがないな」と感じさせてしまいます。
はっきりと明るい話し方なら、より自信のある話し方ができますし、自己PRに説得力を出すことができるでしょう。
小さな声でぶつぶつと話していては、どれだけ良い自己PRでも、面接官の心には響きません。
良い姿勢とはっきりとした話し方で、自信を持って自己PRを話すことが大切でしょう。
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作り方
受かる自己PRのポイントがわかったら、自己PRの作り方を知っていきましょう。
伝わりやすい自己PRを作るためには、以下の順番で作っていきましょう。
- 最初に結論を書く
- アピールポイントを決める
- アピールポイントの根拠を書く
- 具体的なエピソードを書く
- 企業への貢献ポイントを書く
自己PRのポイントを意識し、上記の順番で作っていくことで、スムーズにあなたの長所を伝えられるでしょう。
良い例文
受かるポイントと自己PRの作り方を覚えたら、実際に自己PR例文を見ていきましょう。
PR別に例文をご紹介しますので、それぞれのアピールポイントを見て、参考にしてください。
バイト・部活をアピールした例文
私は周りと協調しながら、リーダーシップを発揮できることが長所です。周りの人を活かせるように、積極的に行動できます。大学時代には協調性の高さと持ち前のリーダーシップから、サッカー部のキャプテンを努めていました。サッカー部のキャプテンとして、チームメイトを指導しながら、全日本大学サッカーで優勝をしました。サッカー部には、技術力のあるメンバーが多くいましたが、初心者部員はレベルの高さに付いてくることで必死でした。全員のレベルアップを図るため、一人ずつに合わせた個人練習の設定を行い、悩みを抱えているチームメイトの相談を積極的に受けました。これらを取り組んだ結果、チーム全体のモチベーションが上がり、サッカー部を全国優勝へ導くことができました。この経験から、御社でも協調性とリーダーシップを活かしていきたいと思います。
積極性をアピールした例文
私は何事にも積極的に取り組めることが長所です。高校時代は生徒会長を務めていましたが、誰よりも積極的に企画を考え、学校や生徒のために行動していました。私の高校は校則が理不尽に厳しく、入学当初から頭髪に対する項目がおかしいと感じていました。しかし、誰もが積極的に校則変更のために動くことはありませんでした。私は全校生徒からアンケートを集め、理不尽な校則だと感じている先生方の協力を得て、昔から変わることのなかった校則を変更させました。さらに学校のためになる校則はないか、生徒が理不尽と感じている校則はないかと常に今後のことを考えることができました。この経験から御社でも積極性を活かして、何か変えられる部分はないか、できる仕事はないかと自分から進んで行いたいと思います。
協調性をアピールした例文
私は周りをまとめて協調性を活かすことが得意です。学生時代から地域のボランティアに携わり、周りのメンバーと協力してボランティア活動を行っていました。ボランティア経験を続けているうちに、復興支援ボランティアのリーダーとして、周りをまとめるようになりました。サブリーダーと協力しながら、活動スケジュール、メンバー管理など活動がスムーズになるように取り組めました。ボランティア活動が終わると、メンバーを集めて意見交換・共有の時間を作り、これからの活動や現状を全員で話し合うようにしていました。どんな仕事でも周りと協調して取り組めるので、御社でも協調性を活かしていきたいと思います。
長所をアピールした例文
私の長所は、難しい仕事を任されたときでも、必ずそれを解決するために行動するところです。大学時代に、家庭教師としてアルバイトをしており、勉強が嫌いな子供たちに勉強を教えていました。家庭教師をしていたときに、いつもテストで30点くらいしか取れない子供を、名門中学に入学させられるようにと言われたことがありました。まともに勉強をしてくれない子供に対して、どうやったら勉強に取り組んでくれるのかを考えて、指導をしていました。子供に勉強をさせるために、国語の文章の楽しさ・理科の実験の楽しさなどを教えて、勉強が楽しいということを教えました。どんなに難しい仕事でも、必ずこなす責任感を持ちながら、御社でも仕事に携われるようにしていきたいと思います。
これで受かる!
面接の自己PRをスムーズに行うためには、受かる自己PRポイントやNGポイントを意識しなければなりません。
自己PRはある程度の形式が決まっており、それに合わせて企業にメリットを活かせる形であなたのことをアピールしていきましょう。
また、自己PRは練習をしておかないと、スムーズに話すことができません。
そのため、1つずついろんなテーマで話してみて、自己PRに慣れることを意識してください。
自己PRはあなたの印象を決めてくれるので、少しでもまわりの人より優位に立てるよう、自己PRの練習をしておきましょう。
練習をしたい場合は就活スクールを存分に活用して対策してください。
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