「就活の準備をしたいけど、どう進めたら良いか分からない、始め方から詳しく教えて欲しい。」
こんなお悩みを解決していきます。
本記事の内容
- 就活の準備の手順
- 就活の始め方について
- 就活の準備においての注意点
この記事を読んで頂ければ、就活の準備にまだ手を付けていないあなたでも、適切な進め方で準備する事ができるようになります。
就活にはやる事の順序がありますので、やるべき事を見落としてしまうと思うような結果を残せずに終わってしまいます。
適切な準備を済ませて、第一志望の内定を勝ち取りましょう。
数学検定1級保持者で東京大学工学部卒にもかかわらず、自身の就活に失敗し就職留年した経験から企業の人材戦略の道へ。
新卒の学生が一流企業に内定するための独自の方法論と、3年後離職率・OpenWorkでの評価・帝国データバンクの評点を用いた客観的視点から日夜ホワイト企業を研究。
研究内容を自社メディアで掲載したところ、就活生や親御様の間で話題となり、月間で35万PVを達成した。
現在も、塾生がカリキュラムを消化したものの、ホワイト企業の内定を1社も得られなければ授業料を全額返金という方針で、上位大学だけでなく、全国幅広い大学の学生の就活指導を行なっている。
「就職浪人からANAグループに内定した! 」「留年すれすれから日本IBMに内定! 」「指導を受けた次の日から大手企業の面接で落ちなくなった! 」など、喜びの声多数。
著書に「子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法」(日経BP社)がある。
目次
就活の準備は何から始めるべきか?
この章では、就活の準備について一体何から始めたら良いのか解説します。まずは、就活の流れや開始時期について大まかに説明します。
就活の準備を進めるにあたって、全体の流れ、スケジュールを解説
大手企業の選考スケジュール
時期 | やる事 |
---|---|
大学3年生 6月〜 | サマーインターンのエントリーが開始 |
大学3年生 3月〜 | 企業説明会、ESの受付 |
大学4年生 4月〜 | 面接開始 |
大学4年生 5月〜 | 内定 |
中小ベンチャー企業の選考スケジュール
時期 | やる事 |
---|---|
大学3年生 4月〜 | サマーインターンのエントリーと選考 |
大学3年生 8月〜 | サマーインターン開始 |
大学3年生 12月〜2月 | 企業説明会/早期の内定 |
大学3年生 3月〜大学4年生 6月 | 本選考、内定 |
外資系企業の選考スケジュール
時期 | やる事 |
---|---|
大学3年生 4月〜7月 | サマーインターンのエントリーと選考 |
大学3年生 8月〜9月 | サマーインターン開始 |
大学3年生 10月 | ・企業説明会/エントリー ・ウィンターインターンの選考 |
大学3年生 11月〜12月 | ・ウィンターインターン開始 ・本選考開始 ・早期の内定通知 |
大学3年生 1月〜 2月 | 内定 |
やる必要がある事①「自己分析」
就活準備においてまずは、「自己分析」が重要です。
なぜなら、自分について理解していないと、どの業界どこの企業が自分に向いているのかが分からないからです。
下記に解説していきます。
自己分析の方法とポイント
自己分析では、自分を知る事が目的です。
自分を知るとは、自分がどんな仕事がしたいか、自分の強み・弱みは何があるのか、どんなことに熱中して取り組む事ができるのかなどです。
これらを知ることで、企業と自分の相性を推し量る事ができます。
自己分析の方法としておすすめなのが、過去の人生の中で、特に印象が残っている出来事について分析する事です。
学生時代に自分が熱中できた経験、力を入れたこと、嬉しかった事や悔しかったことなど思い返す事で、自分の本当の強みが見えてきます。
また特に、すごい経験でなくても大丈夫なので、「自分はその経験で何を得る事ができたか」にフォーカスしましょう。
下記のような、流れで分析してみてください。
〇〇に力を注いだ
↓
取り組む際に、どんな困難があったか?
↓
その結果、どんな結果となったか? そこから何を体得できたのか?
このような流れで、自分の事を説明できるようになれば、自分の特性や強みを企業に上手く伝えられるようになります。
やる必要がある事②「業界・企業研究」
自己分析に加えて、業界・企業研究についても解説していきます。自分の強みや得意な事が分かれば、自ずとどんな業界、企業に向いているかも分かるでしょう。
業界・企業研究のやり方
業界、企業研究のやり方はまずはどんな業界、企業があるのか調べる事です。
あらゆる業界、企業を知っていけば、そこから自分の興味が持てるような企業が2つ、3つくらいは出てくるでしょう。
事業内容や社員の人たちの人柄などを調べていく事で、「この企業の社員は楽しそうに働いているな」、「この仕事は自分に合いそうだな」などが分かるようになります。
自分が知っている企業が増える事で、自分の本当にやりたい事が見えてくるのです。企業研究をするにあたっては2つの方法があります。
- ①:リクナビや企業のHPなどネット上で検索する。
- ②:インターンシップ、OB・OG訪問で、社員から直接聞く。
この2つに分かれます。下記に解説します。
リクナビや企業のHPなどネット上で検索する。
ネット上で、情報収集する場合は、まずは自分が興味のある企業から調べてみましょう。
自動車なら、トヨタ、日産、ホンダ、化粧品なら資生堂、花王、コーセーなど、関連企業をそれぞれ見ていきましょう。
目を通すことで、企業の商品やサービス以外にも、それらの会社と深く関わりのある企業など派生的に知る事ができます。
「こんな仕事をやっている会社があるのか」と知ることができれば、自分の興味の領域は広がっていくでしょう。
インターンシップ、OB・OG訪問で、社員から直接聞く。
業界や企業研究には、インターンシップに参加したり、OB・OGから直接ヒアリングするという方法もあります。
インターンでは、社員から直接仕事の話を聞けるでしょうし、OB・OG訪問であれば、より近い距離で本音が聞ける可能性があります。
仕事をしていてどんな事にやりがいを持っているか、またどんな事が大変だと感じているか、今働いている会社をおすすめするのか? など色んな事を聞いてみましょう。
本音を教えてくれる社員であれば、貴重な意見を手に入れることができます。
インターンシップとOB・OG訪問は重要なので、下記にもその必要性について説明します。
インターンシップ、OB・OG訪問の必要性
インターンシップ、OB訪問の必要性についてですが、これについては必要であると言えます。なぜなら、インターンやOB訪問をする事で、現役の社員の声を聞けるからです。
本で得た情報や、インターネットで得る情報などよりも、実際の社員から得る情報はとても貴重です。
本やネットで得る情報だと、他の学生も手に入れる事ができますが、社員から直接聞くのはあなただけしか得られないレア度の高い情報となるからです。
直接聞く情報の中には、会社のリアルな現状や働く社員たちの雰囲気など聞くことができます。
それらの情報を元に自分の行きたい会社と照らし合わせて、就職後のミスマッチを極力減らす事もできます。
就職した後に、「こんなはずでは無かった」、「思っていた仕事と違った」という事態にならない為にも、ミスマッチは未然に防ぐようにしましょう。
興味を持った企業について深掘りする
自分の興味、関心のある企業については徹底的に調べ上げましょう。なぜなら、ES、面接では志望する理由を説明しなくてはいけないからです。
ESで志望動機を書くにしても、面接で自己PRするにしても、志望する企業の事を深く理解していないと「書けない/話せない」といった事になってしまいます。
その為にも、会社での働き方やキャリア形成のイメージ、ワークライフバランスなど重要ポイントを一つずつクリアにしていく必要があります。
仕事はお金以外を重視する
特に仕事は、お金以外の面を重視する事をおすすめします。理由は、お金以外にもっと大切なことがあるからです。
人生で22歳〜65歳くらいまで働くにあたって、仕事している時間はとても長いです。
人生の大半を占めるような、仕事の時間を「自分の好きな仕事」で過ごす事ができれば、これほど幸せを感じることは無いでしょう。
仕事では、人間関係の悩み、次々に起こる困難な壁、慣れない環境の連続といった多くのストレスを経験する事になります。
しかし、自分の好きな事であれば継続する事ができ、さらに結果も残しやすくなるのです。
やる必要がある事③「ESの対策」
それでは、就活の準備としてまずはESの対策について解説します。下記にESで選考を突破するに為に、必要なポイントなど解説していきます。
ESの準備をする際にやるべき事
それではまず、ESの準備に必要な事を説明していきます。エントリーシートで大切なことは、企業に提出する前に誰かにチェックしてもらう事です。
理由としては、自分では見落としてしまうミスなどを修正してもらえるからです。
大学の先輩やキャリアセンター、就職課の職員といったすでに働いている人に読んでもらうのをおすすめします。
人生であまり書くことのないエントリーシートは、自分では中々気付けないミスをしてしまいがちです。
自分以外の第三者がチェックする事で、文章が伝わりにくかったり、説得力に乏しかったりといった点を指摘して貰えます。
伝えたい事をきちんと伝えられるような、読み手の立場に立った文章を意識しましょう。
ESの書き方と事例(自己PRの仕方)
それでは、ESの書き方と事例についても見ていきましょう。ESで効果的に伝える書き方については、下記の流れで書くようにすると良いです。
ESで伝わるフレームワーク
- 強みの結論
- 強みの原点
- 強みの事例
- 強みの結果と貢献
- 強みの活かし方
事例
私の強みは向上心です。より窮地に立たされた時に、燃え上がるタイプと言えます。学生時代、飛び込み訪問でウォーターサーバーを売るためのアルバイトをしていました。
月のノルマは4件の成約でしたが、1件も取れない月もあり、セールストークを特に改善していく必要があると判断しました。
そこで、目標件数もより増やしていこうと考え、キャッチコピーやセールストークのテクニックについて毎日3時間以上、独学で学び続けました。
その結果、月12件以上の成約を7ヶ月以上キープする事ができています。
貴社に入社した後も、営業部門の新規開拓にてノルマの数値基準を自ら上げられるよう、この経験をベースに努力していきたいと考えています。
参考記事:就活の自己PRの場でリーダーシップの高さを上手に伝えるコツ
やる必要がある事④「面接の対策」
ES対策の次は、面接の対策となります。
自己PRや強みの伝え方は、基本ESなどと同様にはなってきますが、口頭で伝えるのでより分かりやすく簡単な表現を意識する必要があります。
面接対策の準備についてやるべき事
面接対策の準備では、重要な事として他人の目がつきものと覚えておいてください。
面接では、会社の受付から始まり、控え室、面接部屋への入室/退室、退社までを企業側は見ています。
全体の流れを把握し、それぞれの状況に合わせたマナーを覚えましょう。基本的なマナーは実は意外とできていない人が多く、相手に与える印象が全く変わってきます。
また面接は、質疑応答をいかにスムーズに行えるかもポイントです。面接の回答でつまずいたり、沈黙になるという事は準備不足である事がほとんどです。
学力が高くても、コミュニケーションが上手く取れないと落とされますし、何より面接では頭の良さよりも、人間性や性格を見られると思ってください。
面接においての自己PRの仕方(事例付き)
それでは、面接においての自己PRの例を下記に解説します。
伝え方の流れは、ES対策の時と同じような流れとなります。大切な事なので、再度記載します、
面接で伝わるフレームワーク
- 強みの結論
- 強みの原点
- 強みの事例
- 強みの結果と貢献
- 強みの活かし方
事例 面接編
私の強みは責任感です。何事も当事者意識を持ち、率先して取り組む事ができます。学生時代、スポーツジムにてトレーナーのアルバイトをしていた時の事です。
トレーナーの基本的な業務は顧客へのサポートとトレーニング機器のメンテナンスです。
トイレ掃除は、受付スタッフの担当ですが、業務が忙しい場合は掃除まで手が回らない時がしばしばありました。
ユーザーのジム利用のリピート率を上げる為には、トイレなど見落としがちな場所の掃除を徹底する必要があると判断し、自主的に2時間おきにトイレ掃除をするようにしました。
その結果、顧客からは感謝され、他のスタッフも協力してくれるようになりました。それ以降ジムの利用者のリピート率も30%ほど増える結果となりました。
貴社に入社後は、人事部門にて見落としがちな業務にも目を配り、責任感を意識しながら、率先して何事も行えるようにしていきたいと考えています。
筆記試験の準備について必要な事
就活の選考では、筆記試験が実施されます。(試験が無い企業もある)
言語、非言語などの能力に関する問題、適性検査、一般常識や時事問題といった様々なジャンルが出題されます。
また難関企業であるほど、筆記試験の難易度が上がります。
文系の学生は、特に計算力や論理的思考力を測る「非言語」の分野が苦手である事が多く、試験で落とされる事のないように事前に学習しておきましょう。
就活の準備にあたって、必要なアイテムを解説
就活では面接やES対策に目が行きがちですが、スーツや小物類などの身に着ける就活アイテムを揃えておく事が重要です。
事前に下記のアイテムを揃えておきましょう。
- リクルートスーツ
- 小物系のツール
- 就活用のノート、メモ帳
- 履歴書
- 証明写真
リクルートスーツ
最近では、就活における服装規定の見直しが行われていますが、リクルートスーツを着用するにあたって、色はネイビーやブラックといった王道でシンプルのものが良いです。
上記の色は、誠実な印象を与え、どこの業界/会社でも使い回しが効く為です。
スーツに合わせるシャツ・ブラウスやネクタイなどのスーツの組み合わせに迷った時は、店員さんに聞けば色々と教えてくれます。
数ある服装の中でもスーツは特に、自分の体のサイズ、形状に合ったものが良いです。
大き過ぎると、だらしない印象になりますし、逆にタイト過ぎても動きづらくなり、座って長時間作業する際にリラックスできなくなります。
また一般に知られていないですが、シャツはボタンダウンのものだと首元に立体感が生まれ見栄えがかなり良くなります。
小物系で使えるモノ
就活で必要になってくるアイテムとして、シューズ(パンプス)、腕時計、バックなどといった、スーツと身の回りの小物類は一通り揃えておいてください。
「オンライン面接だから、要らない!」という方でも、急に必要になる時がありますので、持っておくのが良いでしょう。
シューズや腕時計は、すでに持っている方も多いかもしれませんが、バックは恐らく購入する事になるでしょう。
バッグの色については、やはりフォーマルなブラックで、派手でないモノを選ぶとシーンに関係なく万能で使えます。
A4サイズの書類関連が入るサイズで、ノートパソコンなども入れられる余裕があると良いです。
就活用に使うノート、メモ帳など
就活では、ノートを使うようにしましょう。なぜなら、自分の活動内容を記録し、効率的に就活を進められるようになるからです。
特に、インターンやOB訪問といった誰かと直接話す機会がある場合に、ヒアリングした内容を記録しておくのはとても重要です。
後でまとめたポイントを見返し、復習する事で記憶の定着を持続させることもできます。
サイズは、バッグに入れやすいB5サイズをおすすめします。
またメモ帳も常に持ち歩くことで、スケジュールを管理でき、大事な約束を忘れないようにする事ができます。
履歴書
履歴書も事前に準備しておくようにしましょう。
現在はオンラインが主流の世の中で、デジタル上(PDF)にて履歴書の提出を求める企業が増えていますが、手書きで履歴書の提出を求められる場合があるので確認が必要です。
履歴書を購入される場合は、大学内で販売されているものが良いです。
理由は、履歴書に大学名が入り、「学生時代に頑張った事」や「大学での研究内容」といった大学生ならではの記入箇所を設けている事があるからです。
もし大学で手に入らない場合は、市販のものを使えば大丈夫です。
これは一つ補足情報ですが、手書きの履歴書を提出させる企業は、伝統的な組織経営の色が強かったり、あまりデジタル化が進んでいない事があるので注意しましょう。
証明写真
証明写真は自分の第一印象を左右するほど、重要なものです。清潔感を一番に重視して、髪型や顔の表情などには特に気をつけましょう。
写真を見る人に、「この人と会って話を聞いてみたい」と思われる必要があります。
その為にも、就活生の強みである若さやフレッシュさを全面にアピールできるような写真を意識しましょう。
ノートパソコン
意外かもしれませんが、就活ではノートパソコンがあると大変便利です。
なぜなら、就活サイト、企業へのエントリー、テストセンターなどの筆記試験、何をするにもPCが必要になるからです。
「自分は大学のモノを使えば良いや」と考える方もいるかもしれません。
しかし、ノートパソコンがあれば、24時間どこにいてもPC作業をする事ができ、その便利さは計り知れないほどのモノがあります。
今では、主流になってきたオンライン面接についても、ノートパソコンがあれば好きな場所で面接対策など無限に行えますし、他にもオンライン英会話で英語を学ぶ事だってできます。
大学の研究でも、ノートパソコンがあると便利でしょうし、1台あれば就活の準備作業が捗るので持っていて損はしません。
就活対策本
就活でカギとなってくるのが、この就活本です。例えば、「絶対内定シリーズ」は定番中の定番です。
業界研究から、会社の内部事情、社員の声など就活対策本が役に立つことは間違いありません。
短期間の内に、何かの知識や情報収集する際に、書籍ほど効率的に密度の濃いインプットができるものは他にありません。
就活について、一通り知識を習得したい方は、まずは就活本を手に取ってみると良いです。
ホワイトアカデミーでも「SPI3の教科書 これさえあれば。」という本を出版しており、筆記試験対策に頭を悩ましている方はご利用下さい。
就活の準備において必要な心構えと、やっておく事
ここからは就活の準備において、必要なマインドセットと事前に済ませておくべきことを解説します。
内定を勝ち取る為には、絶対に必要な事柄になってくるので、押さえておきたいポイントです。
就活の面接で落とされても、気にしないメンタル(心理学を使おう)
就活の面接では、上手くいかず選考で落とされても気にしなくて大丈夫です。
なぜなら、企業は自分に自信のある人に面接に来て欲しいと思っているからです。
もし、面接で落とされてへこむようなメンタルだと、焦りが出て次の面接から自分の良さが失われてしまう可能性が高くなります。
ここで面接で使える行動心理学のテクニックを紹介します。
メラビアンの法則
メラビアンの法則とは、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンによって提唱された心理学用語です。
人のコミュニケーションの要素が、どのくらいの割合で情報を伝えているかを示すものになります。
人間は表情や見た目、ボディランゲージなどの「視覚情報が55%」、声の大きさや声色、話すスピードなどの「聴覚情報は38%」、会話そのものの情報の「言語情報は7%」の割合で情報を受け取る習性があります。
情報を得る所 | 情報が与える影響の割合 |
---|---|
視覚情報(Visual) | 55% |
聴覚情報(Vocal) | 38% |
言語情報(Verbal) | 7% |
このように人間の脳は、視覚と聴覚からの情報だけで90%以上の情報を得るように、できているのです。
従って、面接ではとにかく自信がある状態で堂々と話すようにし、多少くらい話している内容が大した事がなくても問題無いです。
メラビアンの法則に沿えば、身振り手振り、表情、声のトーンなどで自分に自信を付けることができるのです。
参照元:カオナビ 人事用語集より
参照元:NTTコムウェア メラビアンの法則とは?
その他の就活で使える行動心理学のテクニック(面接対策)
先ほどに続き、面接で使える行動心理学のテクニックを下記に紹介します。
- 初頭効果
- ハロー効果
初頭効果
初頭効果は、心理学者のソロモン・アッシュが明らかにしました。人は最初に提示された情報に、最も強く影響される心理的な傾向を言います。
例えば、初対面の人の身だしなみや顔の表情、言葉遣いなどの第一印象はその人のイメージとして記憶に強く残り続けるといった事です。
要は人は、第一印象でほとんど決まってしまうので、そこから挽回する事は中々難しいのです。
従って、面接では以下の点を心がけましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
身だしなみ(見た目) | 清潔感を最大限に重視し、ぜひ職場に来てもらいたいと思わせる状態に持っていく |
髪型 | 大部分の印象を左右する髪型は、ヘアースタイル次第で仕事がデキると思わせられます |
服装 | とにかくフレッシュさをアピールし、常に綺麗な状態を保つ事を意識 |
参照元:SPRCKET 初頭効果とは?
ハロー効果
ハロー効果は、アメリカの心理学者エドワード・L・ソーンダイクが提唱した、心理学用語です。
ハロー効果とは、ある対象を評価する際に、その一部の特徴的な印象に引きずられ、全体の評価をしてしまう効果を言います。
後光効果ともいわれ、直感や先入観など非合理的な心理現象の「認知バイアス」の一種に数えられています。(認知バイアス:物事を直感やこれまでの経験による先入観で判断してしまう現象のこと)
例)東大出身というだけで、「この人は官僚か大企業の役員かな?」と思わせてしまったり、勝手に「勉強ができる=仕事がデキる」と思い込ませてしまう現象など。
上記の心理的要素を使い、例えばですが面接での自己PRには、「サークルで代表を務めた」、「TOEIC900点を取った」、「東京マラソンを完走した」など自分を強く印象付けるテクニックが使えます。
今取り上げたような実績がない場合は、できる限りハロー効果を生み出すような肩書き的なモノを準備しておくと、面接時に強い印象を与える事ができます。
参照元:HRBrain ハロー効果とは?
筆記試験対策と同時に英語も勉強しておく
就活では、筆記試験の対策はもちろん、英語の勉強をしておくと何かと役に立つ時があります。なぜなら、社会に出ても英語を使うからです。
外資系はもちろん、大手商社/専門商社、大手メーカーなどは、ほぼ必ずと言っていいほどに英語を使う局面が仕事の中で出てきます。
就活の結果において英語力は小さくない影響を与える要素になります。
英語ができるだけで、外国企業とのやり取りが発生した際、ビジネスで使えますし、新人のうちから扱う金額の大きい仕事も任せてもらえる事があります。(日本の会社がわざわざ外国企業とビジネスをやるのは、単純に得られる利益が大きく儲かる為、英語のできる社員はその関連業務に携わる事ができる)
また英語は、簿記や会計の知識と同じようにどこの業界、会社に行っても応用できるいわば専門スキルです。
ある会社の中で商品知識を積み上げても、その会社でしか通用しない事が多いですが、英語はその能力をどこに行っても使う事ができます。
就活の準備を始める際に、注意しておくこと
それでは就活の準備をしていくにあたって、注意しておくことも解説します。意外と見落としがちなことをまとめていますので、しっかりと押さえておきましょう。
大手と中小のベンチャーは選考時期が異なる
大手企業と中小のベンチャーは選考時期が異なることを覚えておきましょう。
中小などのベンチャーは、「通年採用」を行なっている傾向があり、大手の企業よりも早いタイミングで説明会や選考が行われている場合が多いです。
大手企業だけに的を絞り、そのスケジュールで進めていくとベンチャーへの応募がすでに終わっている事もあります。
また大手企業の本選考前に、中小ベンチャーの内定を得ておくと、精神的にかなり安定しますので先に受けておくことをおすすめします。
ビジネスマナーを身に付けておく
就活ではあらゆる状況下でビジネスマナーが重視されます。就活生は社会人0年目として、就活で会う人からは社会人の一人として見られております。
就活の際に意識しておくビジネスマナーは、言葉遣い(敬語)、メールや電話、立ち振る舞い、身だしなみなどの全般的なマナーです。
特に言葉遣いについては、電話対応、面接時に力の差が如実に現れます。言葉遣いは、現役の営業マンでも上手く話せるのは少数派です。
従って、ビジネスシーンで言葉を使う経験の少ない学生の方々は、かなり意識的に気を付けなければなりません。
言葉は微妙なニュアンスの違いで解釈の仕方が大きく変わります。以上のようにビジネスマナーには気を付けましょう。
面接対策など不安な方は、誰かに見てもらう
面接対策は、就活の準備において、最も比重の大きいものだと認識しておきましょう。理由は、就活において面接で全てが決まると言っても過言では無いからです。
筆記試験や書類選考を突破するのは、対策さえしっかりとすれば何とかなります。
しかしながら面接ではあなたの人間性、パーソナリティ、精神的な部分、見た目、立ち振る舞いなどといったこれまでの全ての面を総合的に判断されます。
これは自分の想像以上に、上手く乗り越えるのは難しいものだと考えてください。
就活では大手企業の内定を3〜4つくらい勝ち取るような人がいたりしますが、彼/彼女らは文武両道でリーダー経験もあり社交性も極めて高い万能プレイヤーです。
そういった方達と、同じ土俵で戦うという事を理解した上で、あなたが勝てる要素などを面接までに身に付けておかなければならないのです。
従って、面接を突破する何かを今のうちから準備するようにしておきましょう。もしあなた一人で面接の準備が不安だという方は、誰かに見てもらう事をおすすめします。
大学のキャリアセンターや就活エージェント、就活塾など自分に一番合うところを選びましょう。
第三者の意見を聞くことで、自己分析にも活きてくるでしょう。
参考記事:5種類の就活サポートサービスとおすすめエージェントを紹介
就活を何から始めたら良いか分からない人は注目!時期別のやるべき事
就活の準備は一体いつから、何を始めたら良いのか分からない方が多いと思います。
この章では、今準備の始め方が分からなくても、時期ごとにやることをまとめていますので、参考にできると思います。
大学3年生の春の対策と準備(4〜6月)
大学3年生の春、4〜6月の時期においての対策と準備についてです。
この時期においては下記を行なっておくと良いです。
- 自己分析
- 業界・企業研究
- 就活においての軸を決めて、志望する大体の会社をイメージする
- サマーインターンのエントリー
- Webテストや筆記試験の勉強、英語学習など
- インターンシップや会社説明会などイベントへの参加
一部例外の「外資や中小ベンチャー」は選考の開始時期も早い傾向にあるので、上記の準備を3年生の4月くらいに終わらせておくと、安心できるでしょう。
大学3年生の夏の対策と準備(7〜8月)
大学3年生の夏の時期である7〜8月の対策や準備についてです。
夏の間には、先ほど述べた準備のほかに下記をやっておくと良いでしょう。理由としては、生きた情報が聞けるからです。
- OB訪問
- インターンの参加
就活サイトや説明会だけでは、表面的な情報しか手に入りません。
実際のリアルな職場の声を聞くには、現役の社会人に直接会い、面と向かって話を聞くことが一番です。
相手の表情や声のトーンで、仕事内容が魅力的に思えるかどうかが分かりますし、本音を聞き出すにはやはりface to faceが一番です。
自分が入社する可能性のある会社については、とにかく現場で働く社員のリアルな声を聞いておくようにしましょう。
大学3年生の秋の対策と準備(9〜11月)
続いては、大学3年生の秋の時期である9〜11月の対策と準備についてです。
秋は、春や夏において自分が行った就活の準備や対策を振り返り改善しておくポイントは無いか振り返っておきましょう。
- サマーインターンに参加した時の復習
- これまでしてきた就活の復習
- ウインターインターンに向けて準備する
サマーインターンでの反省点や直すべきポイントを洗い出し、ウインターインターンではより精錬された状態で臨めるようにしておきましょう。
よりレベルアップした状態で次のインターンに参加できれば、得られるものが変わってくるはずです。
大学3年生の冬の対策と準備(12〜2月)
大学3年生の冬の時期である12月〜2月の対策と準備についてです。
冬は、大手企業の選考が始まってくることもあり、準備しておいたESや面接対策に改善点が無いかチェックしておくようにしましょう。
自分自身について、理解をしっかりとしているか客観的な視野で見つめ直しておくと良いです。
また下記の第三者の方に模擬面接を実施してもらったり、ESを見てもらい、フィードバックをもらいましょう。
- 親
- 友人
- 大学のゼミの先生
- 大学のキャリアセンター
- OB・OG
- 就活エージェント、就活塾
上記の中で、自分が頼りやすい人に頼むのが良いでしょう。
無料でフィードバックを依頼したい場合は、キャリアセンターや就活エージェエントなど、有料でも質の高いフィードバックを依頼したい場合は就活塾が良いです。
今回の内容のまとめ
最後に就活に対する準備の本記事のポイントについて、下記にまとめていきます。
- 外資系や中小企業ベンチャーの選考は早い為、選考時期は企業によって都度確認する
- 自己分析によって、志望する企業との相性が分かる
- 業界/企業研究は、就活サイト/企業のHPやインターン、OB訪問などから情報を集める
- ESは完成したら、一度誰かにチェックして貰うようにしよう
- 面接対策は基本的なマナーをまずは押さえておこう
- 就活アイテムでノートPCがあると、かなり役に立つ
- 面接対策では、行動心理学のテクニックを意識する
以上が今回のまとめになります。
就活の準備の仕方が分からない方も、本記事の内容を理解しておくことで、スムーズな就職活動が行えると思います。
まだ時間があるから大丈夫と思わず、今日から準備を始めていくことが就活を成功させる為の近道と言えるでしょう。