最終更新日 2023.05.15
学部・学科別の就職対策
文学部は就職に不利か? 強みを発揮できる業界・職種を網羅
今回の記事では、就職に不利と言われる文学部の就活について解説していく。
一般に多くの人々のイメージとしては、「文学部の就職は不利なのではないか?」と印象を持たれるなど商学部や経済学部に比べると文学部は厳しいと思われがちだ。
しかし本記事を読めば、文学部が就職には不利になるどころか場合によっては、有利な立ち位置を築ける事を理解できるはずだ。
文学部の就職について、偏った視点ではなく中立的に俯瞰した内容となっているのでぜひ参考にして欲しい。
この記事を書いた人
東京大学工学部卒。大手一流ホワイト企業の内定請負人。就活塾「ホワイトアカデミー」を創立・経営。これまで800人以上の就活をサポート。塾はカリキュラムを消化した塾生のホワイト企業内定率100%を誇り、カリキュラムを消化したにもかかわらず、ホワイト企業の内定が出なければ費用を全額返金する返金保証制度を提供中。2019年に『子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法』(日経BP刊)を出版し、「親が子育ての集大成である"就活"に臨む際の必読書」、「これができれば本当に一流企業に内定できる」と話題。塾のYouTubeチャンネルではホワイトな業界の紹介や大手企業の倍率、ESの添削を公開するなど塾の就活ノウハウを一部紹介している。
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCm1vSnSBj7kksfi8GIBnu0g
ここでは、文学部で学べる事を解説していく。文学部についてあまり詳しくない方も、文学部ではどんな事が学べるか把握できる内容になっている。
文学部では日本文学や海外の文学作品を対象として、文化や思想を学んでいく。文学作品を通して、「社会や人間の行動など」を解いていく学問である。
海外の文学作品は、各国の言語で学んでいく事もあるので、フランス文学ならフランス語、ドイツ文学ならドイツ語といったように外国語の学習も必須となる。
文章に対する読解力、語学力も付いていくのが文学/言語系の学科と言える。語学力は就職にも活かせるので、学生のうちに語学系の資格を取るのも良い。
心理や思想系の学科では、心理学、哲学、宗教といったものを対象として学ぶ。
我々の普段の行動に関する、「人の考え」、「人間の存在理由」などといった、人間に対しての研究を対象とするのだ。
宗教も学習の対象とし、世界各国の宗教事情、成り立ちや考え方を授業で扱う。宗教学では、西洋美術で出てくるような宗教画も扱い、芸術目線からも捉えていくことが多々ある。
歴史も文学部で扱うが、国ごとの歴史や地理的な要素も対象とする。
歴史学科では、直接研究対象の国に訪問し、現地調査もすることがある。国の文化、民族の習性、考古学なども学んでいく。
高校までの歴史や地理などでは、基本的な素養を身に付けるが大学ではより深いレベルで考察し、自分の興味関心のあるものをとことん追求していく学科でもある。
上記で説明したそれぞれの学科を文学部では扱っていくが、文学部では語学力はもちろん文学作品や多くの文献を通して思考力や言葉の理解力が身に付く。
例えば、資料や学術論文を読み解き、分析していく中で考える力を養う事ができる。
これらは、経済学や法学部と比較すると、明確に数値化したり、法律で判断したりといった事ができず、論文執筆の際に自分の主観的な主張、考えになることもあるだろう。
かいつまんで言うと「答えの無い学問」とも言える。
以上のように、飽くなき探究心を必要とするような学問で、必然的に自分の頭で考える力、多くの活字に触れて言語理解力が付いていく学問なのだ。
それらは、就職活動でのESや自己分析、面接でのコミュニケーション力を必要とする場面でも役に立つだろう。
ここでは、文学部が就職で不利と言われる事について、本当かどうか解説していきたいと思う。
文学部が就職に不利と言われる理由についても説明していく。
一般に文学部の就職率は他学部に比べると、良くない数字だと言われるが、下記に早稲田と明治大学の学部別の就職率を挙げておく。
早稲田大学 各学部 学科別 就職率
2021年度
学部・学科 | 就職率 |
---|
政治経済学部 経済学科 | 95.8% |
法学部 | 96.9% |
教育学部 教育学科 | 95.8% |
商学部 | 97.5% |
社会科学部 社会学科 | 96.1% |
文学部 文学科 | 96.2% |
参照元:
早稲田大学 キャリアセンター 進路データ より筆者が作成
明治大学 学部・学科別就職率
2021年度
学部・学科 | 就職率 |
---|
法学部 法律学科 | 94.4% |
商学部商学科 | 97.7% |
政治経済学部 政治学科 | 97.3% |
政治経済学部 経済学科 | 94.5% |
文学部 文学科 | 94.4% |
文学部 史学地理学科 | 91.4% |
文学部 心理社会学科 | 97.2% |
経営学部 経営学科 | 97.3% |
参照元:
明治大学 2021年度学科別就職率 より筆者が作成
※「就職率」については、「就職希望者」に占める「就職者」の割合をいい、調査時点における「就職者数」を「就職希望者」で除したものとする。(2022年5月1日現在) 早稲田、明治の文学部の就職率は、どちらも他学部と比べて悪くない。
他にも参考例としてユニブプレスの記事を一例に挙げる。
学部 | 就職率 |
---|
看護系 | 95.4% |
理工系 | 89.6% |
経営系 | 87.1% |
経済系 | 85.8% |
法学系 | 84.2% |
文・人文系 | 83.1% |
外国語系 | 81.9% |
芸術系 | 67.3% |
参照元:ユニヴプレス 学部系統別実就職率ランキング より筆者が作成 上記表でも文・人文系83.1%と悪くない数字である。
他のサイト記事での文学部の就職率なども調べたが、文学部が特に就職率が悪いといったデータは見当たらなかった。
文学部が就職に不利と言われる理由は、団塊の世代がそのように感じているだけと言える事もあるだろう。今の50〜60代以上の世代だと「文学部は就職に不利だ」と思っている年配者が多い。
確かに、昔は育休制度やワークライフバランスなどは重要視されてこなかった為、女性は結婚や出産を経験すると専業主婦に専念するといった流れがあった。
加えて、仕事に直結する実学よりも教養の要素が強い事で、ビジネスに応用しづらいイメージの「文学部」という枠組みは、企業が採用を躊躇する傾向にあったようだ。
しかし、現在の就職状況はグローバル化の背景もあって企業が語学力を評価するようになり、語学に強い文学部が活躍する場面が増えた。
商社や大手のメーカー、海外展開に力を入れている企業などはむしろ文学部を積極的に採用しているとも言えるだろう。
ここでは、文学部生が活かせる強みについて解説していく。もしあなたが文学部の学生であれば、下記に並べる強みを発揮してみよう。
文学部の特に強い部分と言えるのは、この「文章力」だ。なぜなら、文章力が身に付く学部だからである。
文学を集中して学ぶ文学部は他学部に比べ特に多くの、文章、活字に触れレポート作成でのアウトプットを繰り返す作業で文章力が鍛えられる。
それらは、「テキストで伝える力」という社会人において最も重要な要素を養い、ESや自己PR文、面接でのプレゼンに至るまで力を発揮する。
上記のように文学部での学びは、社会に出てからも必ず役に立つだろう。
文学部生の強みとしては、教養の力も忘れてはならない。
なぜなら、文学や哲学、心理学、歴史や宗教学などの学問は一般教養として、ビジネスマンにも必須の教養、知識だからである。社会に出てからは、特に哲学、心理学や歴史の素養は人間関係で悩む社会人の手助けになる事が多い。
上記以外にも、文学の知識などは就職活動の筆記テスト、SPIなどでも関係してくる。SPIなどでは、国語、算数、英語などから基本的な知識を問う問題も出るからだ。
従って、文学部で多くの文章(外国語も含む)に触れている学生は、国語の長文問題や英語の問題などには特に強いと言えるだろう。
文学部の強みとして、特に注視すべきはこの語学力がある。なぜなら、外国語を学ぶ機会が多いからだ。
文学部は海外の文学作品を通して必然的に外国語を学習することが多くなる。従って、英語はもちろんヨーロッパの言語などが学べる学部でもある。
英語に留まらず、第二外国語を高いレベルで使える文学部生は、グローバルに展開する企業などでは特に重宝される。
それらが背景として文学部出身者は海外要員で採用され、就職に強いとされる商学部や、法学部より時には就活で有利な立ち位置をも築けるのだ。
ここでは、大学別の就職先について解説していく、自分の興味ある大学はチェックしておこう。
2023年4月22日時点の大学HPより
業界 | 割合 |
---|
情報通信 | 20.1% |
サービス | 17.0% |
卸・小売 | 15.4% |
製造 | 9.8% |
教育 | 7.1% |
金融・保険 | 6.9% |
公務 | 6.5% |
不動産・リース | 4.9% |
その他業種 | 12.3% |
参照元:
法政大学 HP 学部別就職状況 より筆者が作成
卒業生就職データ2021(2021年9月•2022年3月卒業)
業界 | 割合 |
---|
情報通信 | 21.7% |
製造業 | 11.7% |
卸売業、小売業 | 11.6% |
公務 | 9.8% |
教育、学習支援業 | 8.1% |
金融業、保険業 | 6.5% |
学術研究、専門・技術サービス業 | 5.6% |
不動産業、物品賃貸業 | 4.3% |
その他業種 | 20.7% |
参照元:
明治大学HP 就職キャリアセンター 【就職データ】 より筆者が作成
2021年度 卒業生の進路先
業界 | 割合 |
---|
卸・小売 | 20.2% |
教育・公務 | 16.0% |
情報通信 | 10.8% |
運輸・不動産 | 6.7% |
製造 | 5.0% |
金融 | 3.5% |
農・林・漁・鉱・建設 | 3.5% |
その他業種 | 34.3% |
参照元:
専修大学 HP 就職データ より筆者が作成
上記のように、法政、明治は情報通信系、専修大学は卸・小売、教育・公務の業界が多い。文学部出身でも、問題無く各業界へ就職できている事が分かる。
従って、学生のうちから自分の行きたい業界をある程度明確化しておき、就職の為にどんな行動をしておくか考えておこう。
ここでは、文学部の学生が選ぶ傾向にある人気、代表的な業界を紹介する。どれも文学部の学生なら視野に入ると思うので、参考にしてもらいたい。
文学部の就職先として、出版業界は学生に人気である。文章に触れることの多い文学部生にとっては、馴染みのある業界だからだ。
ただ出版業界は、採用人数が少なく倍率も高いので、しっかりと準備しておく必要がある。
また出版業界の採用試験は、作文形式のパターンなども見られる。文章を主軸とするような業界なだけあって、独自性の高いものや応募者の文章センスが重要になってくる。
文学部の学生なら普段の授業の中で、多くの文献を読むことになるので、出版業界で求められるようなテキストのセンスは磨けるだろう。業界として、雑誌、本などの売れ行きが減少する中、電子書籍などでまだまだ需要のある業界だ。
文学部はビジネスとの関連性が低そうに見られがちだが、教育業界では学部時代の学習経験は役に立つだろう。なぜなら、大学で学んだ文学部の知識は教育事業で活かせるからだ。
教育業界は小学校、中学校といった公的機関はもとより、予備校、塾、資格を取るための専門学校といった幅広い事業が該当する。学部時代に学んだ教養科目は、上記の教育事業の中では思う存分発揮できると言える。
職種も、教員や講師以外にも、スクールの学習プログラムを民間企業に営業するセールスやPR担当のマーケティング職などもある。
文学部で語彙力を強化している学生なら、モノを売る際に言葉の話術にも長けているはずだ。以上教育業界は、文学部生が力を発揮しやすい環境があると言える。
広告業界も文学部の就職先としては、人気が高い。ただ文学部に限らず、他学部からも広告を志望している学生が多く、商社や大手メーカーと並んで人気の業界と言える。
人気の理由は、広告という華やかな印象を与えるからだろう。
広告業界は、大手になるとインターン、企業説明会を兼ねていることもあり、インターンに参加していないと選考に応募できないといった事もある。
広告業界を目指す場合は、企業研究はもちろんどういった学生が内定をもらっているのかという点なども調べておくべきだ。
電通や博報堂クラスになると、トップクラスの人間しか内定できないので、自分はどのくらいの実力があるのかも把握した方が良い。広告業界は、出版業界と同じように、コピーライティングの能力、クリエイティブの力などが特に試される。
文学部であれば、こういった領域にも近い学問と言えるので、チャンスはあるはずだ。
関連記事:
広告業界に就職するために必要な4つのこととは?業界を徹底解説 文学部の学生におすすめと言えるのは、出版や教育業だけではない、商社も選択肢の一つになる。理由は、文学部で学んだ「海外の文化や歴史、宗教、社会的背景」などの知識を発揮できるからだ。
商社は基本海外との絡みが多く語学はもちろん、外国の現地の文化、国民性にも理解が必要だ。その際に、文学部で培った上記の素養は十分に役に立つと言える。例えば、外国企業との交渉は、日本企業とは全く勝手が違う。
欧米企業などは、契約社会であるため、契約書に書かれた事以上のサービスや保証などが受けられない事が多々ある。異文化に深い理解のある文学部生なら、上記の欧米事情も柔軟に対応していけるはずだ。
関連記事:
総合商社とは?年収•仕事内容から就職テクニックまで徹底解説! 航空業界は、語学に強い文学部生にもおすすめと言える業界の一つだ。人や物を運ぶための、航空会社や航空機が正常に運行できるよう空港を運営する会社などが挙げられる。
航空会社は、大規模航空事業者や低価格の格安航空でお馴染みのLCCがある。
大規模の航空事業者
大規模航空事業者はANAやJALなどのように、国内以外に国際線など多くの運行路線を保有していて、機内の映画や機内サービス/機内食に力を入れているものがある。
こうした従来型の航空会社は、コロナ禍が落ち着いた今後は業績も伸ばしていく事が予想される。
LCC
LCCとはLow Cost Carrierの略であり、格安航空と言われる。有名な会社としては、LCC ピーチなどがある。
距離の短い直行便や、運行の回数を増やし稼働率を上げ、メジャーではない地方の周辺空港を利用し、運営コストを削減している。
機内食をオプションにしたり、預け入れ荷物は有料とするなどの工夫を凝らすことで低価格を維持できているのである。
空港の運営会社
国内の空港に、国によって管理される空港、国の支援を受けて空港会社が運営する空港、地方自治体管理下の空港などが挙げられる。
国と民間がタッグになって協力し、空港を運営していく事もある。主な収入源は、空港を離着陸する際に発生する費用や空港内の飲食物、土産品などから収入を得ている。
参照元:リクナビ 航空・空港業界 関連記事:
航空業界へ就職するには?就活生必見の志望動機や資格、今後の動向を徹底解説 ここからは、文学部生におすすめの職業、職種について解説する。文学部の強みを活かした職業に就くことも、賢い選択と言える。
先ほども説明したように、文学部は教育事業での教員の資格をおすすめできる。なぜなら、もし教師にならなくても、教員の資格は教育業界において有利に働くからである。
例えば、予備校の講師、教育事業をメインに扱う出版社などであれば評価される。
また教職課程を取れば、人に指導する経験を積むことができる。それらはどの業界でも、応用できる経験であり、営業、部下の育成、取引先顧客へのプレゼンなどに活かせる。
教職の実習や授業はかなり時間を奪われるが、それ相応のメリットがあると言える。
司書は、図書館での全般業務を担当する。例えば、新しく図書館に入れる本の選定・発注、仕入れた本の分類、貸出から返却業務までをこなす。
図書館に行けば、こういう事をやっているスタッフがいるだろう。正規の職員となるには、司書資格の保有が求められる事が多い。
また司書になるには、大学で司書養成科目の単位を修得し、卒業すれば司書資格を取得できる。他にも司書講習を受講して資格を取ることもできる。
文学部の学生で、卒業後も多くの文学作品に囲まれた環境にいたい方には、司書という選択肢もある。
ジャーナリストも文学部学生におすすめの職業だ。非常に特殊な職業でもあるが、文学部の学生の中には興味を持つ者もいるのではないか?
ジャーナリストの主な仕事としては、取材して、その内容を独自の見解から報道する事である。
またジャーナリストといっても、専門分野は多岐に渡る。スポーツ、政治、経済、医療、国際関係など自分の得意領域を専門とする事もできるのだ。
マスメディアや新聞記者、雑誌記者といった色んなメディアの記者があり、共通して言えるのは、情報のリサーチ能力や記事をまとめる編集スキルが必要である。
文学部の学生であれば、多くの文学作品や論文を読み込んでレポートを書いているので、培った情報を整理する力が活かせるはずだ。
ジャーナリストは基本かなりのハードワークだが、その分やりがいもとても大きい仕事であると言える。選択肢の一つとして考えたい。
ここでは、文学部の学生が取っておくと就職でも有利になる、おすすめな資格を挙げていく。現在特に武器が無い学生は、取得することをおすすめする。
就活でお馴染みのTOEICは文学部の学生の得意領域とも言えるのではないか。高い語学力を必要とする傾向にある文学部なら、TOEICで高得点を取っておきたい。
700点以上あれば、それなりに評価され、大手を目指すなら800点以上は欲しい所だ。大手商社や外資で活躍したいなら900点以上は必要となるので、学生のうちにしっかりと勉強しておこう。
文学部の学生で意外かもしれないが、数字の強さをアピールできる資格は持っていると心強い。
なぜなら、数字の強さを証明できれば、文学部の強みである語学力と相まって他の学生と差別化を図る事ができるからである。
例えば、簿記なら2級以上あれば、ビジネスの現場でも使えるレベルなので就職の自己PRのネタにもなる。またちょっとハードルが上がるが統計検定は一生役に立つ。
理由は、営業、事務、経理や課長、部長職でもあらゆるシーンで統計データを扱うからだ。企業の事業活動の中では、数字のデータを分析したり、統計を取ってビジネスの戦略に利用するなど統計学の知識があるとかなり心強い。
文学部の学生が統計検定2級以上を持っていれば、企業の人事からは興味を持たれるだろう。
就活を有利にする為、学生のうちにやるべき行動を解説する。こちらに書いたポイントはどれも重要なので、参考にして欲しい。
時間がある学生は、バイトより長期インターンに参加しておく
時間のある人は、学生のうちにバイトに精を出すよりも、長期のインターンに参加する事を勧める。理由は、長期のインターンであれば実際のビジネスの現場で経験を積めるからだ。
ベンチャー企業では積極的に、インターン生を募集している。特にIT系のベンチャーなどで、1年生のうちからインターンに参加し4年生の終わりまでベンチャーでの経験を積んだ学生はかなり基礎能力が上がる。
上記の学生なら新卒で22歳で働き始める時にはすでに、4年の経験があるので、実質社会人5年目のようなものだ。インターンとは言えこの社会人経験年数の違いはかなり大きい。
もちろん就活の面接でも、ベンチャーでの実績を自己PRネタとして使うこともできる。また長期インターンの選定基準は、会社名で選ぶのではなく、どんな経験が積めるかで選ぶことだ。
本記事の所々にもあったと思うが、文学部の学生は学部特有の強みである語学力を伸ばしておこう。なぜなら、語学力は手っ取り早い学力のアピールにも繋がるからだ。
あなたがもし大手を目指すなら、もちろん語学だけでは足りないが、語学に加えてサークルや部活で困難な事を乗り越えておけば、就活の面接時に「語学+強み」を自己PRできる。
他の学生と差別化を図るなら語学はあって当たり前くらいの感覚の方が良いだろう。
自己分析で自分の強みを見つけ、できる限り強みを伸ばしておく
就職活動において、どの業界、会社で働きたいかを考えるよりも、まずは自分の強みを見つけておく事だ。なぜなら、自分の強みを把握しておかないと、それを活かせる業界/会社も分からないからである。
探究心やコミュニケーション力が強みなら、雑誌や新聞の記者が良いかもしれないし、忍耐力が強みならハードワークな金融やコンサルが向いているかもしれない。
文学部でとにかく文学作品に精通している人なら、出版社などで本を扱う仕事が向いてる可能性だってある。
自分の強みは、就職活動の早い段階で見つけ、それをとにかく伸ばしておくことだ。
以上文学部の就職について、また就職活動で良い結果を残すために各人気の業界やおすすめ業種などを解説してきた。
文学部は就活に不利というイメージを払拭できたと思う。今回の記事では、文学部の学生は得意である語学を伸ばしたり、あえて数字の強さを証明する資格を取ることを推奨してきた。
また文学部の強みが活かせる出版、教育業界は狙いどころである。文章力や語学に強い文学部はむしろ就活では有利になることもあるので、しっかりと準備、対策をしておけば問題ないはずだ。
今後の就活対策がもし自分だけでは、満足にできるか分からない方は当塾ホワイトアカデミーを頼るのも一つの手だ。
各業界の専門知識を兼ね備えた、社会で活躍している講師陣たちが当塾に在籍している。大手企業の内定を狙うなら、必ずお役に立てるはずだ。
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